JP4087123B2 - ディスク装置のローディング方法および機構 - Google Patents

ディスク装置のローディング方法および機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光ディスクに記録もしくは再生または記録再生を行うプレーヤまたはレコーダ等のディスク装置に関する。
【0002】
特に、カートリッジに収納されたディスクおよび単体のディスクを載置するトレイを、ディスク装置内部に搬入(ローディング)または外部に搬出(イジェクト)するローディング方法および機構に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
図23から図27に従来の光ディスク記録再生装置を示す。図23において、201は光ディスク記録再生装置のメカシャーシ201aとケース201bからなる本体、204は光ディスク(図示せず)が収納されているカートリッジ1および単体の光ディスク(図示せず)を載置するトレイである。
【0004】
トレイ204のカートリッジ載置面233の中央には、同心円に設けられた大小2つの凹部が設けられている。大径の凹部が大径ディスク載置部231、小径の凹部は小径ディスク載置部232でディスク記録再生装置本体201に装着するディスク外径に応じて使い分けるように準備されている。
【0005】
またトレイ204には、カートリッジ1の外寸より少しだけ大きく、カートリッジ載置面233に垂直に形成される前壁面234、左壁面235、右壁面236が形成されている。トレイ204の奥側にはカートリッジ予圧部材237が前後方向に移動自在に圧縮コイルばね237aを介して設けられ、カートリッジ予圧部材237aがトレイ204の前側に予圧された状態で保持部250に保持される構造となっている。
【0006】
トレイ204の裏面には、メカシャーシ201aの前側に設けられたローディングモータ280によって駆動されるローディングギア系281の最終段の駆動ギアと係合するラックギア288が設けられ、ローディングモータ280の回転方向を切り替えることで、トレイ204のローディングとイジェクトが可能な構成となっている。
【0007】
トレイ204とメカシャーシ201aは樹脂成型品であり、メカシャーシ201aに形成したトレイ204のローディング時の摺動面は、平滑に成形されている。トレイ204の下面の摺動面は凸断面を有するレール形状となっており、装置本体201の摺動面の近傍に、数個のガイド部材が設けられ、トレイ204のローディング時の蛇行を防止する構造を有している。
【0008】
メカシャーシ201aにはアッパーベース228が上蓋として設けられている。アッパーベース228にはディスクをスピンドルモータに固定するクランパ210と、クランパ210をスピンドルモータに対して上下方向に着脱自由に保持するクランプアーム212が設けられている。またトレイ204のローディング時のカートリッジ1の振動を規制するため、アッパーベース228の左右に設けられたカートリッジ押さえばね229とカートリッジ押さえばね229の前後両端に設けられた合計4個のカートリッジ押さえ部230が、カートリッジ1の左右両端のリブを下方に付勢する。ローディング開始直後からローディング完了後まで、カートリッジ押さえ部230を介して、カートリッジ押さえばね229の下方への付勢力により、カートリッジ1をトレイ204に固定する。そしてカートリッジ押さえ部230によって下方に付勢されたカートリッジ1を介して、トレイ204は装置本体201に付勢され、上下方向のがたによる振動および騒音を発生することなくローディング動作を行う。
【0009】
このように、カートリッジ押さえばね229の付勢力は、ローディング開始直後からローディング完了後まで、カートリッジ1をトレイ204に、トレイ204をメカシャーシ201aに付勢し、カートリッジ1、トレイ204、メカシャーシ201a間に発生するがたを解消し、ローディング時およびディスク10の回転時に発生する振動と騒音を低減する機能を有している。なお、カートリッジ押さえ部230はローラで構成されることがある。
【0010】
トラバースベース266は、ディスクを保持し回転するスピンドルモータ282、ディスクの情報の読出しまたは書き込みを行う光ピックアップ283および光ピックアップ283をディスクの半径方向に移動させるトラバースモータ284とリードスクリュー297を保持している。トラバースベース266の後端266aをトーションばねで回動自在にメカシャーシ201aに支持され、前端266bが下方に軽負荷で予圧されている。トラバースベース266の前端266bの左右には、2つのスリット穴291が設けられており、メカシーシ201aの底面に設けられた回動軸292を回転中心として挿入されたカムレバー285と係合している。トラバースベース266はカムレバー285の回転によって上下に駆動される。カムレバー285は搬入位置付近のトレイ204に係合しトレイ204の動作に応じて回転する。
【0011】
これにより、トレイ204がローディング完了するまでは、トラバースベース266上に保持されるスピンドルモータ282、光ピックアップ283を駆動するトラバースモータ284、および光ピックアップ283が、トレイ204、カートリッジ1、ディスクとの干渉を回避するため、トレイ204のローディング経路より下側に待避し、ローディング完了時にこれらがディスクに接近する。
【0012】
またトラバースベース266の他端266b側には2本のアライメントピン214が設けられており、スピンドルモータ282に保持されたディスクとカートリッジ1のクリアランスを維持し、カートリッジ1がディスクと接触しない位置に位置決めする。さらにアライメントピン214の近傍にはディスク状態検出スイッチ215が設けられ、カートリッジ1の検出穴と係合状態を判別することで、カートリッジ1に収納されるディスクの書き込みの可否状態、ディスクの表裏、ディスクの記録内容を検出するため、トラバースベースに設けたプリント基板に実装されている。
【0013】
以上のように構成されたディスク記録再生装置の動作を、カートリッジ1に収納されたディスクの再生を行う場合を例に挙げ説明を行う。前壁面234、左壁面235、右壁面236に囲まれたトレイ204に、カートリッジ1を載置する場合には、カートリッジ1の後端でカートリッジ予圧部材237をトレイ204に対して奥側へ押し込みながら、トレイ204の前方上側から斜め下方にカートリッジ1を滑らせ、最後にカートリッジ1の前端が前壁面234の内側の壁面に接するように、カートリッジ載置面233に載置してトレイ204へのカートリッジ1の載置が完了する。
【0014】
この時、カートリッジ予圧部材237によってカートリッジ1の前端は前壁面234の内側に押しつけられて、カートリッジ1はトレイ204に対して、前後左右にがたつくことなく略位置決めされる。
【0015】
カートリッジ1を載置されたトレイ204は、ローディングモータの駆動力で、ディスク記録再生装置本体201の内部に自動的にローディングされ、またカートリッジ1のシャッタがオープナにより開放される。その後、スピンドルモータ282、光ピックアップ等を固定したトラバースベース266に一体的に構成されたアライメントピン214のカートリッジ1の位置決め穴3への挿入操作によってカートリッジ1はトレイ204およびスピンドルモータに対して最終的に位置決めされる。ほぼ同時に状態検出スイッチ215によりカートリッジ1の状態が検出される。また装置本体201のスピンドルモータ282のターンテーブル上にクランパ210によりディスクが保持固定され、スピンドルモータ282の回転によりディスクが記録または再生可能な状態に回転する。
【0016】
図28は従来の光ディスク記録再生装置の装置本体201のカートリッジローディングのシーケンスのタイミングチャートを示している。
【0017】
250は、カートリッジ1をトレイ204に載置するカートリッジ載置作業を示す。
【0018】
251は、トレイ204にカートリッジ1を載置後、トレイ204の後側に設けられたカートリッジ予圧部材237によってカートリッジをトレイ204の前壁面234に対して付勢するカートリッジ前方付勢作業が発生する。
【0019】
次の作業として、252はトレイ204を光ディスク記録再生装置201内へ押し込むトレイ押し込み作業を示し、253はロードイジェクトスイッチ246を押すロードイジェクトスイッチ作業を示し、これらによってトレイ204のローディング開始のトリガーとする。
【0020】
トレイ押し込み作業252またはロードイジェクトスイッチ作業253のいずれかの作業の選択後、254のトレイ204のローディング作業が開始される。
【0021】
ローディング作業254とほぼ並行して、255のカートリッジ1のシャッター2を開放するシャッター開放作業と、256のカートリッジ1のトレイ204へのカートリッジ下方付勢作業が実施される。
【0022】
また257は、ローディング作業254の終了間際でローディング作業254の終了までに、トレイ204に設けられた突起と係合するクランプアームとクランパが、カートリッジ1に対して位置決めされるクランプ準備作業が完了する。
【0023】
ローディング作業254の終了時には、カートリッジ1のシャッター開放作業255も終了しており、カートリッジ1に内包されたディスク10のスピンドルモータへのクランプする準備が完了する。
【0024】
258は、カートリッジ1に設けられた位置決め穴3にアライメントピン214が挿入されトレイ204に対するカートリッジ1の位置決めが完了するカートリッジ位置決め作業を示す。
【0025】
259は、カートリッジの位置決め作業258と並行して、カートリッジ1の状態検出穴4に状態検出スイッチ215が入り、カートリッジ1内のディスクの状態を検出する状態検出作業を示す。
【0026】
さらに260は、スピンドルモータ205がディスク10の中心穴5に貫入しディスクをスピンドルモータ205にクランパ210でクランプするディスククランプ作業を示す。
【0027】
261は、スピンドルモータ205がディスクを回転させ、光学ピックアップ207の作用によりディスクへの記録あるいは記録の読み出しがなされる記録/再生作業である。
【0028】
ディスク1に対する所定の記録再生動作の終了後、再びPCからの命令またはディスク記録再生装置201のイジェクトスイッチ144からの入力信号に従って、カートリッジ1およびカートリッジ1に収納されたディスク10のイジェクト動作が開始される。
【0029】
従来の光ディスク記録再生装置のトレイ204のイジェクト動作については、ローディング動作のほぼ逆の過程となるため省略する。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の光ディスク記録再生装置においては下記の課題があった。
【0031】
(1)カートリッジをトレイに載置して、光ディスク記録再生装置の内部へローディング動作中に、カートリッジ押さえばねによりカートリッジを付勢する負荷がトレイ単体のローディング負荷に重畳されるため、ローディングモータおよびローディングギア系への負荷が大きかった。
【0032】
(2)ローディング動作中に、カートリッジ押さえ部(ローラ)を介してカートリッジ押さえばねがカートリッジをトレイに対して付勢してはいるが、カートリッジ押さえ部とカートリッジ間に異物をかみ込むことで、カートリッジ表面を傷つけるおそれがあった。
【0033】
(3)カートリッジの位置決め作業中に、カートリッジ予圧部材による前後方向の付勢力と、カートリッジ押さえばねによる付勢力で、トレイに対する摩擦力がカートリッジの自重に重畳されるため、アライメントピンの挿入力が増加し、アライメントピンの支持構造、アライメントピンを上下駆動するローディングモータおよびローディングギア系への負荷が大きかった。
【0034】
(4)カートリッジの位置ずれが大きい場合、カートリッジ予圧部材による前後付勢力と、カートリッジ押さえばねによる付勢力によるトレイに対する摩擦力とによって、アライメントピンの挿入が困難となりカートリッジの位置決めが正確に行うことができない可能性があった。
【0035】
したがって、この発明の目的は、ローディングモータの負荷を軽減でき、アライメントピンによるカートリッジの位置決めのための挿入力を軽減でき、カートリッジの正確な位置決めが容易にできるディスク装置のローディング機構を提供することである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決すべく、下記の手段を備える。
【0037】
請求項1記載のディスク装置のローディング方法は、装置本体と、この装置本体に搬入搬出自在に設けられ、ディスクを内包するカートリッジを載置するカートリッジ載置部材とを備えたディスク装置のローディング方法であって、
カートリッジを載置したカートリッジ載置部材を駆動手段により装置本体内に搬入する第1過程と、
装置本体内に搬入されたカートリッジを位置決め部材により位置決めする第2過程と、
カートリッジを状態検出手段により状態検出する第3過程と、
ディスクをディスク回転手段とディスククランプ部材との協働により保持する第4過程と、
カートリッジをカートリッジ付勢部材によりカートリッジ載置部材に付勢する第5過程とを含み、
第1過程に続いて第2過程および第3過程が行われた後、第4過程および第5過程が行われることを特徴とするものである。
【0038】
請求項1記載のディスク装置のローディング方法によれば、カートリッジ載置部材に載置されたディスクを内包するカートリッジを光ディスク装置に搬入後に、カートリッジ位置決め穴に位置決め部材を挿入するカートリッジの位置決め作業、カートリッジに設けられた各種検出穴を検出する検出作業が行われ、その後ディスクがディスク回転手段とディスククランプ部材に保持されるとももに、カートリッジ付勢部材によりカートリッジを付勢するカートリッジ付勢作業が行われることで、カートリッジ載置部材搬入時のカートリッジへの付勢による摺動負荷がなくなり、カートリッジ付勢部材によるカートリッジ表面を傷つけることがなく、位置決め作業が容易になる。また、付勢力に起因する負荷が低減できるために滑らかな搬送が実現でき、低トルクモータを使用することが可能となり、低消費電力の装置が実現できる。また、負荷が低減されるために、駆動手段の寿命を延ばすことができる。
【0039】
請求項2記載のディスク装置のローディング機構は、装置本体と、この装置本体に搬入搬出自在に設けられ、ディスクを内包するカートリッジを載置するカートリッジ載置部材と、前記カートリッジ載置部材を前記装置本体の内部に搬入または搬出する駆動手段と、前記カートリッジを載置した前記カートリッジ載置部材を前記駆動手段により前記装置本体内に搬入した状態で前記カートリッジに設けられた位置決め穴に嵌入し前記カートリッジを位置決めする位置決め部材と、前記ディスクの中心穴で前記ディスクを保持し前記ディスクと一体となって回転するディスク回転手段が固定されるトラバースベースと、前記位置決め部材により前記カートリッジが位置決めされた状態で前記ディスクのディスク記録面と直交する方向から前記カートリッジを前記カートリッジ載置部材に付勢するカートリッジ付勢部材と、前記ディスクを載置し回転させる前記ディスク回転手段を前記ディスクに接近する昇降手段とを備え、前記カートリッジ付勢部材は、前記昇降手段によって駆動されるものである。
【0040】
請求項2記載のディスク装置のローディング機構によれば、請求項1と同様な効果のほか、カートリッジ付勢部材はディスク回転手段を支持するトラバースベースの昇降手段により駆動されるため、カートリッジ付勢部材の専用駆動手段が不要となる。
【0041】
請求項3記載のディスク装置のローディング機構は、装置本体と、この装置本体に搬入搬出自在に設けられ、ディスクを内包するカートリッジを載置するカートリッジ載置部材と、前記カートリッジ載置部材を前記装置本体の内部に搬入または搬出する駆動手段と、前記カートリッジを載置した前記カートリッジ載置部材を前記駆動手段により前記装置本体内に搬入した状態で前記カートリッジに設けられた位置決め穴に嵌入し前記カートリッジを位置決めする位置決め部材と、前記装置本体内に搬入された前記カートリッジおよびカートリッジ内部の前記ディスクの状態を表す前記カートリッジの状態検出穴を検出する状態検出手段と、前記ディスクの中心穴で前記ディスクを保持し前記ディスクと一体となって回転するディスク回転手段が固定されるトラバースベースと、前記ディスクを前記ディスク回転手段とでクランプするディスククランプ部材と、前記位置決め部材により前記カートリッジが位置決めされた状態で前記ディスクのディスク記録面と直交する方向から前記カートリッジを前記カートリッジ載置部材に付勢するカートリッジ付勢部材と、前記ディスクを載置し回転させる前記ディスク回転手段を前記ディスクに接近する昇降手段とを備え、前記カートリッジ付勢部材は、前記昇降手段によって駆動されるものである。
【0042】
請求項3記載のディスク装置のローディング機構によれば、請求項1と同様な効果のほか、カートリッジ付勢部材はディスク回転手段を支持するトラバースベースの昇降手段により駆動されるため、カートリッジ付勢部材の専用駆動手段が不要となる。
【0045】
請求項記載のディスク装置のローディング機構は、請求項2または請求項3において、カートリッジ付勢部材が、単体のディスクが装置本体内に搬入後およびカートリッジがカートリッジ載置部材内にない場合にはカートリッジ載置部材をその搬送方向と直交する方向に付勢するものである。
【0046】
請求項記載のディスク装置のローディング機構によれば、請求項2または請求項3と同様な効果のほか、単体のディスクが光ディスク装置内に搬入された場合には、カートリッジ付勢部材はカートリッジ載置部材を上方から付勢する構成としたので、カートリッジ載置部材の振動を抑えることができる。
【0047】
請求項記載のディスク装置のローディング機構は、請求項2または請求項3において、カートリッジ付勢部材がカートリッジの搬送方向に対し対称に少なくとも一対備えられ、カートリッジの奥行き方向の略中央位置を付勢するものである。
【0048】
請求項記載のディスク装置のローディング機構によれば、請求項2または請求項3と同様な効果のほか、カートリッジ付勢部材はカートリッジに対し対称に少なくとも一対備えられ、カートリッジの奥行きの略中央部分を付勢する構成としたのでカートリッジの付勢を確実に行うことができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明における第1の実施の形態の光ディスク記録再生装置を示す分解斜視図、図2はカートリッジを光ディスク記録再生装置内にローディング(搬入)し、ディスクを回転させるまでのシーケンスのフローを示したものである。
【0050】
図1を用いて本発明における光ディスク記録再生装置に関して説明する。140は光ディスク記録再生装置の装置本体であり、大きく分けてローディングメカニズム190、トラバースメカニズム191、メカシャーシ60、トレイ20、ディスククランプメカニズム192からなる。
【0051】
次に図2は本発明の光ディスク記録再生装置のカートリッジローディングのシーケンスのタイミングチャートを示している。
【0052】
120はカートリッジ1をトレイ20に載置するカートリッジ載置作業を示す。次の作業として、121はトレイ20を光ディスク記録再生装置本体140内へ押し込むトレイ押し込み作業を示し、122はロードイジェクトスイッチ(図示せず)を押すロードイジェクトスイッチ作業を示し、これらによってトレイ20のローディング開始のトリガーとする。
【0053】
トレイ押し込み作業121またはロードイジェクトスイッチ作業122のいずれかの作業の選択後、123のトレイ20のローディング作業が開始される。
【0054】
ローディング作業123とほぼ並行して、124のカートリッジ1のシャッター2を開放するシャッター開放作業が実施され、ローディング作業123の終了時には、カートリッジ1のシャッター開放作業124も終了しており、カートリッジ1に内包されたディスクのスピンドルモータ90へのクランプする準備が完了する。すなわち、ローディング作業123の終了間際でローディング作業123の終了までに、125のトレイ20に設けられた突起130と係合するクランプアーム73に設けたクランパ84が、カートリッジ1に対して位置決めされるクランプ準備作業が完了する。
【0055】
126は、カートリッジ1に設けられた位置決め穴3にアライメントピン102が挿入されトレイ20に対するカートリッジ1の位置決めが完了するカートリッジ位置決め作業を示す。
【0056】
そして127は、カートリッジ1の状態検出穴4に状態検出スイッチまたは回路基板85に設けた状態検出スイッチ105と係合する状態検出レバー106が入り、カートリッジ1内のディスクの状態を検出する状態検出作業を示す。
【0057】
この後、128としてサイドアーム143がカートリッジ1を付勢しトレイ20に押さえ固定するカートリッジ固定作業によって、カートリッジ1のがたつきを解消する。
【0058】
さらに129は、スピンドルモータ90がディスクの中心穴に貫入しディスク10をクランパ84とともにクランプするディスククランプ作業を示す。
【0059】
130は、スピンドルモータ90がディスクを回転させ、光学ピックアップ99の作用によりディスクへの記録あるいは記録の読み出しがなされる記録/再生作業である。
【0060】
本発明の光ディスク記録再生装置のカートリッジイジェクトのシーケンスについてはカートリッジローディングのシーケンスの逆の順で発生するため説明は省略する。
【0061】
次に図2で説明した各作業を実行するための機構部分について説明する。
【0062】
まず、カートリッジ載置作業120は、図3に示すように、トレイ20の両側に設けた軸28にカートリッジ保持手段であるカートリッジホルダ27の中央の穴27aを嵌合し、先端の係合部27bを例えはコイルばねを用いたばね49により内方に付勢し、係合部27bをカートリッジの1の被係合部6(図6等参照)に係合し一対のカートリッジホルダ27でカートリッジ1を把持するように保持している。21はカートリッジ載置面、22、23は単体のディスクを載置する凹部、25、26は両側壁、29はシャッタオープナ、30はカートリッジホルダ27の一部を進入させるスリットである。
【0063】
つぎに、トレイ20の作業121、122に基づくローディング作業123であるが、これはローディングメカニズム190におけるラックアンドピニオンの作用によるもので、ローディングメカニズム190はメカシャーシ60のトレイ20を搬入搬出させる開口部60aの内側に設けられ、ローディングモータ61と、ローディングギヤ系66を有する。一方、トレイ20の裏面の一側に図4に示すようにローディンクギヤ系66の駆動ギヤ(出力ピニオン)66aと係合するラック40を搬入搬出方向に設けている。なお、41はラック40と平行に設けた金属製のシャフト、42はシャフト41を軸受けするホルダでメカシャーシ60に固定される。これによりトレイ20の一側がメカシャーシ60に搬入搬出方向に移動自在に設けられるが、他側はメカシャーシ60のガイド段部63に摺動自在に支持され、かつメカシャーシ60に突設した弾性の浮上り防止部209でトレイ20の他側のうき上がりを防止している。メカシャーシ60に対するトレイ20の搬出位置はトレイ20にカートリッジ1を着脱できる位置に規制され、またトレイ20の搬入位置はカートリッジ1のディスクがスピンドルモータ90によって駆動される位置に規制される。
【0064】
シャッタ開放作業124は、カートリッジ1に設けたシャッタ2を開くものであり、トレイ20に搬入搬出方向に直角な方向に移動自在に設けたオープナ29と、オープナ29をトレイ20のローディング動作に連動して移動させる例えば溝形のカムガイド(図示せず)とで構成され、カムガイドはアッパベース83の裏面に設けている。トレイ20を搬出した状態ではオープナ29がカムガイドによってシャッタ2を開くための位置に移動しており、トレイ20にカートリッジ1を載置しカートリッジホルダ27に保持された固定状態からトレイ20がローディングを開始するとオープナ29がカムガイドに沿って搬入方向と直角な方向に移動し、オープナ29の突起部がシャッタ2の先端の突起の端部に係合し、シャッタ2をその閉じ方向に付勢された閉じばねのばね力に抗して開き始め、ローディング完了前に完全に開く。シャッタ2が開くことによって、カートリッジ1内のディスクにスピンドルモータ90を係合させ、かつ光ピックアップ99を接近させることが可能となる。一方トレイ20の搬出動作に伴ってオープナ29は上記と反対方向に移動し、シャッタ2は閉じばねによって閉じ方向に移動する。
【0065】
クランプ準備作業125は、トレイ20の搬入位置付近での移動とともに動作するディスククランプメカニズム192によって行われる。ディスククランプメカニズム192は図1に示したとおり、アッパーベース83上に取り付けられており、クランプアーム73と、クランプアーム73の中間部を支持するクランプ押圧ばね76と、クランプアーム73の一端に設けられアッパーベース83に設けた貫通穴83aに位置するクランパ84とからなる。クランパ84は、ディスク10をスピンドルモータ90に装着するに際して、クランパ84でターンテーブル91にデイスク2を固定する構成となっている。クランパ84は上下2つに分割可能な部材で構成され、内部には磁石を内蔵している。また、ディスク10をターンテーブル91に対してセンタリングを行うため、中央に構成されたセンターコーンの頂上部には磁性体が埋め込まれている。クランパ84に内蔵された磁石と磁性体との磁気吸引力で、クランパ84はディスク10をターンテーブル91に固定する。
【0066】
クランパ84はクランプ押圧ばね76によってアッパーベース83の上面側に浮きでるように付勢され、貫通穴83aに設けたストッパ83bに係止している。一方クランプアーム73の他端に対向して貫通穴83cが設けられ、クランプアーム73の他端をアッパーベース83の裏面側に突出するように折曲して受け部73aとしている。
【0067】
図5(a)はクランプメカニズム192とトレイ20の関係を示し、アッパーベース83は省略しているが、メカシャーシ60は図5(b)に示す。トレイ20の奥右側に突起130が起立している。トレイ20が装置内部、つまり矢印Aの方向へとスライドし、トレイ20のローディングが完了に近づくと、突起130がクランプアーム73の受け部73aと接触する。クランプアーム73は中間の支点部を中心として常にクランプ押圧ばね76の作用により受け部73aが下降するよう付勢されている。しかし、トレイ20上の突起130と当接することで、クランプアーム73の受け部73aが上昇し、支点部を中心として矢印B方向に回動し、クランプアーム73の前端部の穴に、回転自在に取り付けられているクランパ84がシャッタ2を開いたカートリッジ1内のディスクの中心部に降下する。しかし、この状態ではまだ、後述するトラバースホルダ70が上昇してきていないため、ディスクのチャッキングは行われず、クランパ84は待機の状態となる。
【0068】
次にアライメントピン102がカートリッジ1の位置決め穴3に挿入されるカートリッジ位置決め作業126について図6から図9を用いて説明する。
【0069】
カートリッジ1に垂直に向くアライメントピン102を備えるアライメントピンピース102Aは、その側面の一対の突起部(カムフォロア)108がスライドカム100に構成された略Z字形のカム溝109と摺動自在に係合し、またアライメントピン102の突出方向と同方向に設けた一対の筒状の貫通部102aがメカシャーシ60に立設された例えば断面が十字形をなす柱状突起(図示せず)にスライド自在に嵌合することでC方向に動くことができる。
【0070】
ここで、スライドカム100は、メカシャーシ60に設けた、ローディングモータ61およびローディングギヤ系66等とトラバースホルダ70等とを仕切るためトレイ20の搬入搬出方向と直角な方向に延びる仕切り板178に沿って摺動自在に係合している(図1)。スライドカム100の一端にカム摺動部100aが突設され、トレイ20の裏面のラック40と平行でラック40と反対側の側部近傍に設けた溝状のロードカム249にカム摺動部100aが摺動自在に係合している。ロードカム249はトレイ20の搬入が終了する搬入位置付近でスライドカム100を少し移動させるため例えば略45度傾斜した傾斜部249aを有し、さらに傾斜部249aに連続してカム摺動部100aをトレイ20の移動方向と直交する方向に案内する延出部249bを設けている。またスライドカム100はローディングギヤ系66に対向する位置にラック110を設け、カム摺動部100aが傾斜部249aを移動することによりラック部110がローディングギヤ系66の駆動ギヤ66aよりも1つモータ61側の中間歯車65と噛合する。この中間歯車65の噛合後にラック40と駆動ギヤ66aの噛合が外れ、これによってギヤの切り換わりが行われることとなる。したがって、トレイ20は駆動ギヤ66aによって駆動されなくなるが、スライドカム100によってカム摺動部100aが傾斜部249aを移動する間若干移動した後停止し、さらにモータ61がトレイ20のローディング後も回転することによりトレイ20の移動方向と直角な方向にスライドカム100が移動しカム摺動部100aは延長部249bに移動する。スライドカム100の移動によりカム溝109に沿って突起部108が上昇しアライメントピン102が上昇する。なお、反対方向に移動する場合はこの反対の動作が行われる。
【0071】
図7および図8に示すように、トレイ20の引き込みが完了した後もローディングモータ61は回転を継続し、ローディングギヤ系66の中のスライドカム100のラック110を駆動する中間歯車65がスライドカム100をD方向に移動させる。このためにトレイ20の引き込み後にアライメントピン102がトレイ20上のカートリッジ1の位置決め穴3に向かって上昇する。そしてトレイ20の貫通孔20aを貫通した後、カートリッジ1の位置決め穴3と係合することでカートリッジ1内のディスク面と平行な方向に関しての位置決めが終了する。なお、スライドカム100とアライメントピンピース102Aの詳細は後述する。またローディングモータ61の回転はローディングギヤ系66のプーリ62や中間ギア65を介した後、最終段の駆動ギア66が、ここでは図示しないトレイ20のラック40を駆動するためにトレイ20が移動する。
【0072】
このように、アライメントピン102は図5(b)に示すように、ローディング完了後のカートリッジ1の位置決め穴3と係合することで、スピンドルモータ90に保持されたディスク10とカートリッジ1のクリアランスを維持し、カートリッジ1がディスク10と接触しない位置に位置決めする機能を有している。
【0073】
メカシャーシ60にはアライメントピン102の上昇を補助するアシストアーム104が回動自在に設けられている。アシストアーム104はスライドカム100の左右移動によってアライメントピン102の上部に設けられたカムプレート119を介して駆動される。アシストアーム104はローディング時にアライメントピン102の下からアライメントピン102の上昇を補助する力を与える。カートリッジ1の位置がトレイ20に対して位置ズレしている場合、カートリッジ1の位置決め穴3にアライメントピン102を強制的に挿入することで、カートリッジ1の位置ズレを補正する構成となっているが、位置ズレ量が大きい場合、挿入力が不足してアライメントピン102が変形しても、カートリッジ1の位置ズレを補正することが十分となるようにアシストアーム104は位置決め穴3のアライメントピン102を挿入する時だけ挿入力を補助する。また、上昇完了する直前に補助を解除する機能を有している。上記の機能に加えてアシストアーム104には、検出レバー106がカートリッジの状態検出穴4から離脱した後に、検出レバー106のカートリッジ1の方向への移動規制をする機能を有している。
【0074】
次に図9〜図15を用いてカートリッジ1の状態検出穴4の検出、すなわち図2における状態検出作業126に関して説明する。
【0075】
図9はカートリッジ1の状態検出穴4に挿入される一対の状態検出レバー106の動きを説明する図、図10、図11は状態検出レバー106がトーションスプリング111により付勢されている状態を説明する図、図12、図13はアシストアーム104が回動した状態を示す図、図14、図15は状態検出レバー106がカートリッジ1の状態検出穴4の有無を検出している状態を説明する図である。いずれの図もメカシャーシ60は、説明を容易にするために省略してある。なお、DVD−RAMのカートリッジ1においては、状態検出レバー106aはアクティブサイド検出用の穴に、状態検出レバー106bは書き込み禁止検出用穴に対応している。
【0076】
図10において、図示省略しているが、アライメントピン102はまだカートリッジ1の位置決め穴3に挿入されていない状態である。このとき、スライドカム100の内部の突起112がアシストアーム104のF部に接している。アシストアーム104は回動軸113を中心として回動できる構造であり、この回動軸113は図示しないメカシャーシ60の回動軸保持部に回動自在に保持されている。図10の状態ではこの姿勢を維持し、状態検出レバー106の上昇を抑制している。このとき、図11に示すようにアシストアーム104の先端部114はH方向に回動せしめられ、一対の状態検出レバー106が上昇する動きを妨げる働きをし、結果的にG方向のカートリッジ1から離れる方向に状態検出レバー106を押し下げている。
【0077】
状態検出レバー106は、図12に示すように、トーションスプリング111により常に付勢され、回動軸115を中心として常にI方向に回動する荷重を受けている。トーションスプリング111の一端は状態検出レバー106に、他端はメカシャーシ60の壁面に接触している。しかし前述のとおり、アシストアーム104が状態検出レバー106が回動しようとする動きを妨げている。なお、状態検出レバー106の回動軸115は図示しないメカシャーシ60の回動軸保持部に回動自在に保持されている。
【0078】
スライドカム100が図6におけるD方向へ移動し、前述のようにアライメントピン102がカートリッジ1の位置決め穴3に挿入されたのち、図13に示すようにスライドカム100の内部の突起112はアシストアーム104のJ部に接するために、図10のように状態検出レバー106を押さえ込んでいた状態から図12のように回動軸113を中心に、図11におけるH方向とは反対方向に回動する。これによりアライメントピン102が位置決め穴3からずれてアライメントピン102の近傍がたわむようなことがあっても、先端部114の近傍の押し上げ部114aでアライメントピン102の近傍を押し上げる補助が行われる。状態検出レバー106はアシストアーム104の抑制力から開放されて、トーションスプリング111の作用によりカートリッジ1に向かって回動軸115を中心に、図12で示したI方向に回動する。
【0079】
状態検出レバー106がカートリッジ1の状態検出穴4に挿入した状態が図14であり、ここでは状態検出レバー106のうち状態検出レバー106aに対応する状態検出穴4が塞がっていた状態を示している。この状態は図9および図14に示すように回路基板116上に設けられ、それぞれの状態検出レバー106a、106bに対応して位置決めされた状態検出スイッチ105a、105bにて検出される。検出スイッチ105は検出レバー106を介して、カートリッジ1の検出穴52と係合状態を判別することで、カートリッジ1に収納されるディスク10の書込みの可否状態、ディスク10の裏表、ディスク10の記録容量を検出する機能を有している。
【0080】
なお、本発明では状態検出スイッチ105とカートリッジ1の状態検出穴4との間に状態検出レバー106が介在している。しかし、直接に状態検出スイッチ105がカートリッジ1の状態検出穴4を検出するような手段を用いてもよく、さらには構成が許すならば、アライメントピンピース102Aと状態検出レバー106、もしくはアライメントピンピース102Aと状態検出スイッチ105を一体構造とし、アライメントピン102がカートリッジ1の位置決め穴3に挿入されると同時にカートリッジ1の状態検出穴4を検出するような構成にすることも可能である。
【0081】
カートリッジ位置決め補助作業について説明する。図7から図9に示すように、メカシャーシ60にはアライメントピン102の前後方向の位置規制を行い、メカシャーシ60に対して前後方向の位置調整が可能なアジャストプレート103が固定手段により固定されて設けられている。アライメントピン102がカートリッジ1の位置決め穴3と係合する直前にアジャストプレート103の例えば略ハの字形のガイド溝117とアライメントピン102のガイド部118との隙間を最小にし、アライメントピン102を前後方向にガタなく保持する機能を有している。
【0082】
次にサイドアーム143がカートリッジ1を押圧する作業、すなわち図2における作業128に関して図16〜図21を用いて説明する。
【0083】
図16はトラバースホルダ70とスライドカム100との関係を説明する図、図17はトラバースホルダ70とカートリッジ付勢部材であるサイドアーム71の構成を示す図である。図18はアライメントピン107とサイドアーム71の動作を司るスライドカム100のカム溝形状である。図19、図20はサイドアーム71の各状態を示す図である。図21はサイドアーム71がトレイ20のクランプする位置を示す図である。
【0084】
またメカシャーシ60の左右の両側面にはローディング完了後のカートリッジ1のトレイ20上における移動および振動を規制するサイドアーム71とサイドアーム71をカートリッジに付勢するサイドアームバネ72が設けられている。サイドアーム71はカートリッジ1をトレイ20に付勢し、トレイ20をメカシャーシ60に付勢し、これによりカートリッジ1、トレイ20、メカシャーシ60間に発生するガタを解消し、ディスク10の回転時に発生する振動と騒音を低減する機能を有している。
【0085】
図16に示したとおり、スライドカム100に形成した略Z字形の互いに平行な2本のカム溝109に、アライメントピンピース102Aとは反対側に位置してトラバースホルダ70の一端から突出している一対のピンすなわちカムフォロア183とが摺動自在に係合している。トラバースホルダ82の他端両側にはディスク面と平行な面上で、かつカムフォロア183とは垂直に一対の回動支軸84が突出しており、トラバースホルダ70はメカシャーシ60の軸受け部67で、この回動支軸84を中心として回動自在に係合している。したがってトラバースホルダ70は、スライドカム100がトレイ20の移動方向と直角な方向にスライドすることに伴って、スライドカム100のカム溝109の形状に沿って回動支軸84を中心として回動する構造となっている。これによりスライドカム100はトラバースホルダ70を昇降する昇降手段を構成する。
【0086】
さらには図1に示したとおり、トラバースホルダ70の4隅にはゴムダンパ71と固定ねじ85によりトラバースベース82が弾性的に支持されている。ゴムダンパ71で弾性的に支持されていることで、ディスク記録再生装置本体140に対して外部からの振動または衝撃が与えられた場合の、ディスク10の記録再生動作に対する影響を低減する効果を有している。
【0087】
トラバースベース82には、ディスク10を保持し回転させるスピンドルモータ90、ガイドシャフト97、サブガイドシャフト98、これらガイドシャフト97、98の長手方向に摺動自在に保持されディスクの情報の読出しまたは書き込みを行う光学ピックアップ99、光学ピックアップ99をガイドシャフト97、98に沿ってディスクの半径方向にリードスクリューにより移動させるトラバースモータ94が取り付けられている。よってトラバースホルダ70がスライドカム100の作用により上昇することでトラバースベース80がカートリッジ1内のディスク10に接近する。
【0088】
図17に示すように、トラバースホルダ70の両側面に一対の切り欠き部86が左右対称に設けられており、この切り欠き部86の端部に一対のサイドアーム143の力点77がメカシャーシ60を貫通して接している。一対のサイドアーム143はメカシャーシ60の両側面に配置され、図1に示すようにメカシャーシ60の両側面に設けられた回動支軸78に中間部が軸支され、回動支軸78を中心として回動自在に構成されている。また、サイドアーム143は図21に示すようにメカシャーシ60にローディングされたカートリッジ1の中心線に対して左右対称に位置している。サイドアーム143とメカシャーシ60にはトーションスプリング143aが取り付けられており、トーションスプリング143aの付勢方向は常にサイドアーム143の作用点79を下降させる方向すなわちK方向である。よってトラバースホルダ70が上昇することでサイドアーム143の作用点79が下降する。
【0089】
スライドカム100の略Z字形のカム溝109の形状およびアライメントピンピース102、トラバースホルダ70の係合から各部品の動作タイミングを図18を用いて説明する。
【0090】
アライメントピンピース102Aの突起部108のスタート地点はカム溝109のL地点、トラバースホルダ70のカムフォロア183のスタート地点はカム溝109のM地点である。
【0091】
まず、アライメントピンピース102Aの突起部108がトラバースホルダ70よりも先行してスライドカム100のカム溝109を上昇する。アライメントピンピース102Aが最高位置まで達し、カートリッジ1の位置決め穴3にアライメントピン102の挿入が完了したとき、すなわちカム溝109のN地点にきたときに、トラバースホルダ70のカムフォロア183はO地点におり、このときサイドアーム143はまだカートリッジ1を付勢するまでには至っていない。つまり図19で示した状態である。さらにローディングモータ61のローディングギヤ系66によりスライドカム100が移動すると、アライメントピンピース102はカム溝109の平坦部を移動するだけでその高さ方向に変化はないが、トラバースホルダ70は上昇を続け、P地点に到達すると同時にサイドアーム143の作用点79はカートリッジ1と当接する図20の状態となる。この時点以降、サイドアーム143は作用点79と回動支軸78においてのみ保持され、力点77は切欠き部86から浮きトラバースホルダ70との接触はなくなる。つまりアライメントピン102にてカートリッジ1が位置決め固定された後に、サイドアーム143がカートリッジ1の上部を固定するタイミングとなっている。このためにアライメントピン102は確実にカートリッジ1の位置決め穴3に貫入することができる。
【0092】
また、図21に示すように左右のサイドアーム143の作用点79がカートリッジ1を押圧する位置はカートリッジ1の奥行き方向の略中央部かつ内部のディスク10の中央部である。
【0093】
最後にトラバースホルダ70のカムフォロア183がスライドカム100のN地点に到達すると、トラバースベース82に固定されるスピンドルモータ90のターンテーブル91にディスク10を載置した状態となり、同時にカートリッジ1中でディスク10が浮上し、既述のとおり待機状態にあったクランパ74によりディスク10をクランプしローディングが完了する。このあとスピンドルモータ90によりディスク10が回転し、記録あるいは再生が開始される。
【0094】
なお、本実施の形態ではトラバースベース82とトラバースホルダ70を別部品としたが、トラバースホルダ70を廃止し、トラバースベース82を直接スライドカム100にて駆動し、トラバースベース82にてサイドアーム143を駆動する構成としてもよい。
【0095】
以上がカートリッジ1をローディングした際の一連のシーケンスである。
【0096】
上記で説明したシーケンスを採用することで、カートリッジ1のローディングの際にカートリッジ1を付勢しないために、トレイ20の滑らかな移動が可能となる。負荷が低減されるためにローディングモータ61に高トルクを要求する必要がなくなり、低消費電力の装置を実現でき、さらには歯車などの駆動部材の寿命を延ばす、といった効果が期待できる。
【0097】
以上のように構成された光ディスク記録再生装置の動作をカートリッジ1の再生を行う場合を例にあげて説明を行う。トレイ20にカートリッジ1を載置し、カートリッジ1に挿入力を与えると、トレイ20に設けたストッパを介して挿入力はトレイ20に伝達され、トレイ20は手動によるローディングをディスク記録再生装置140に対して開始する。
【0098】
トレイ20が手動でローディングされていく途中で、トレイ20のイジェクトエンドスイッチ(図示せず)によりトレイ20の通過の信号を検出し、ローディングモータ61に駆動電圧が与えられ、ローディングモータ61の回転に従動する駆動ギア66の回転によってトレイ20は自動のローディング動作が始まる。
【0099】
この時トレイ20には余計な負荷はかかっておらず、スムーズに移動する。
【0100】
トレイ20が挿入完了の位置に到達する直前に、トレイ20の下面に設けられたロードカム249に係合しているスライドカム100の突起100aがトレイ20の駆動力により、トレイ下面に設けられたロードカム249の傾斜部249aを通過するときにスライドカム100に横方向の駆動力が発生しスライドカム100は右方向に移動する。
【0101】
スライドカム100が右方向に移動しながらラックギア101が中間ギア65に係合し、中間ギア65によるスライドカム100の駆動が開始される。それと同時に駆動ギア66はトレイ20のラック40から離脱し駆動ギア66のトレイ20の駆動は停止する。この後トレイ20はスライドカム100の突起112によりローディング駆動される。
【0102】
スライドカム100の突起100aがロードカム249の延長部249bに入るとトレイ20の移動は完了する。
【0103】
スライドカム100のカム溝109にはアライメントピン102の突起部108とトラバースホルダ82のカムフォロア183が係合し、スライドカム100のカム溝109に沿って上昇する。
【0104】
図18のタイミングチャートに示すように、スライドカム100の同一のカム溝109を使用するため、アライメントピン102とトラバースベース80の上下駆動には所定の時間差が発生する。この時間差は、メカシャーシ60に設けられた縦溝部分の位置関係に依存する。スライドカム100の中間ギア65による駆動が開始されると、まずアライメントピン102の上昇が始まる。
【0105】
アライメントピン102はアライメントピン102のディスク記録再生装置の本体140に対する前後方向の移動を規制するアジャストプレート103のガイド溝117に沿って上昇する。アライメントピン102のガイド部118とアジャストプレート103のガイド溝117はそれぞれ多段のテーパ形状を有しており、上昇中の負荷を軽減するためにアライメントピン102のカートリッジ1の位置決め穴3への挿入前には所定の隙間を有し、アライメントピン102が位置決め穴3と係合する直前にガイド溝とアライメントピン102のガイドの隙間を最小とすることで、アライメントピン102の前後方向のガタを最小に保持する。
【0106】
アライメントピン102はスライドカム100のカム溝109のカムプロフィールによって上昇の力を与えられるが、カム溝109はスライドカム100の左右駆動を行うため、ディスク記録再生装置140の幅方向の中央付近に設けられ、カートリッジ1の位置決め穴3およびアライメントピン102はディスク記録再生装置140の端部付近に存在するため、アライメントピン102の駆動に際して、アライメントピン102とアジャストプレート103との摩擦抵抗及び、カートリッジ1の位置ズレによる位置決め穴3への挿入負荷により、アライメントピン102には曲げ応力が生じ正規の高さまで上昇しない可能性がある。
【0107】
このような課題を事前に解決するため、アライメントピン102のスライドカム100のカム溝109の駆動力に加えて、アシストアーム104がアライメントピン102の上昇する力を第2の駆動手段として補助することにより、アライメントピン102の位置決め穴3への挿入力を増強し、カートリッジ1の位置決めを確実なものとしている。
【0108】
スライドカム100が左右方向に移動することで、アシストアーム104の上面に設けられたカム部に当接している、スライドカム100に設けられたアシストアーム押圧面により、アシストアーム104はローディング動作ともに回動し、アシストアーム104がアライメントピン102の下部に当接し、アライメントピン102が上昇する力を補助する。そしてアライメントピン102が樹脂で成形されるため常時負荷がかかりクリープ変形しないように、アシストアーム104には、アライメントピン102の上昇完了直前に補助する駆動力を停止しアライメントピン102から離脱する。
【0109】
検出レバー106はメカシャーシ60に回動自在に取り付けられており、トーションスプリング111により常にアシストアーム104の下面に付勢されている。スライドカム100が左右方向に移動することで、回動支軸を中心に検出レバー106はアシストアーム104の規制の下に上下移動する。よって、検出レバー106の昇降時の高さはアシストアーム104によって規制される。アシストアーム104が完全に上昇する直前に、検出レバー106はカートリッジ1に当接する。カートリッジ1がない場合にはメカシャーシ60に設けられたフック状の一対のストッパに各検出レバー106a、106bの先端部付近が当接し、所定の高さで位置決めされる。
【0110】
トラバースホルダ82はメカシャーシ60に回動自在に取り付けられており、前方の2対の突起部であるカムフォロア183がスライドカム100に係合しておりアライメントピン102が上昇した後、スライドカム100のカム溝109に沿って上昇する。トラバースホルダ82が上昇完了直後に検出スイッチ105によりローディングエンドを検出し、ローディングを完了する。
【0111】
またメカシャーシ60のローディング完了後のカートリッジ1の位置ズレおよび振動を規制するサイドアーム71は、メカシャーシ60の左右にある回動支軸84に回動自在に係合しており、サイドアーム71の力点77はトラバースホルダ82の下部に付勢されている。サイドアーム71の作用点79はトレイ20の上方にある。サイドアーム71はトラバースホルダ82の上昇に同期して、回動支軸84を中心に作用点79が下降する方向に回動する。トラバースホルダ82が完全に上昇する直前に作用点79がカートリッジ1に接触し、トラバースホルダ82が更に上昇するとトラバースホルダ82から力点77が離脱し、カートリッジ1にはサイドアーム71のサイドアームバネ72の力でトレイ20に押しつけられる方向に付勢し、カートリッジ1の前後左右上下の位置決めが完了する。
【0112】
次に、上記メカニズムをもつ光ディスク記録再生装置140が、カートリッジ1に入っていない単体のディスクをローディングする状態を説明する。
【0113】
サイドアーム143を除く各部品はカートリッジ1をローディングしたときとまったく同じ動作をするためにその説明は省略する。
【0114】
サイドアーム143は既述のとおりトラバースホルダ70の上昇する方向への回動とともにその作用点79が降下する。しかし、作用点79はディスクの上面よりも上方にとどまっており、かつ力点77はトラバースホルダの切り欠き部86に接触しているためにその位置からさらに下降することは無く、サイドアーム143の作用点79とディスクとの間に十分なクリアランスを保ったままその姿勢を維持する。したがって、たとえ単体のディスクをローディングしたとしてもサイドアーム143の作用点79がディスクに干渉することはない。
【0115】
またアッパーベース83の両側にサイドアーム143の作用点79が通る切欠き部113を形成しており、かつ、サイドアーム143の作用点79が最も降下したときのアッパーベース83との関係は、サイドアーム143の作用点79が最も下降した状態をアッパーベース83の下面よりも下方にすることで、サイドアーム143とアッパーベース83の干渉が一切なくなる。このためサイドアーム143を取り外すことなくアッパーベース83をメカシャーシ60に対してスライドさせて取付けるなど、アッパーベース83の取り付け方法の自由度が増し、組立時間の短縮や部品交換作業時間の短縮が期待できる。
【0116】
(実施の形態2)
図22は本発明における第2の実施の形態を示したものである。サイドアーム143の前述の作用点79の他に第2の作用点79bを設け、この第2の作用点79bにより単体のディスク11をローディングした際にサイドアーム143の動作によりトレイ20の両側奥側に形成した側壁25、26の前端側のテーパ部114aを押圧するように構成する。このため、ディスク11の偏重心に起因するトレイ20の振動を抑制することができる。
【0117】
なお、サイドアーム143の第1の作用点79がカートリッジ1を固定しているときは第2の作用点79bはトレイ20を押えることなくテーパ部114aから浮いているように位置関係を設定する。
【0118】
あるいは、第2の作用点79bをサイドアーム143の第1の作用点79よりも先端側に延長して配置し、側壁25、26を前側に若干延長するか、側壁25、26の前端のテーパ部114aの傾斜をなだらかにしたり傾斜の途中に段を設けるなどにより、トレイ20に係止可能にするとともに、第2の作用点79bでトレイ20を押えるときは第2の作用点79bがトレイ20に当たらないように側壁25、26に切欠きを形成するようにしてもよい。この場合も、上記のように第1の作用点79がカートリッジ1を固定しているときは第2の作用点79bはトレイ20を押えることなく、第2の作用点79bとカートリッジ1との間にはクリアランスが生じている。このためにトレイ20はカートリッジ1を介してサイドアーム71によって固定されており、単体のディスクの場合には第2の作用点79bがトレイ20を固定している。
【0119】
なお、図22では第2の作用点79がトレイ20の側壁25、26の前端の斜面を固定しており、カートリッジ1のスライド方向とスライド方向とは直交する方向で押えることが可能であるが、平坦部をトレイ20のサイドアーム71の作用点79の直下に設け、第1の作用点と第2の作用点を同じ作用点として兼用してもよい。
【0120】
【発明の効果】
請求項1記載のディスク装置のローディング方法によれば、カートリッジ載置部材に載置されたディスクを内包するカートリッジを光ディスク装置に搬入後に、カートリッジ位置決め穴に位置決め部材を挿入するカートリッジの位置決め作業、カートリッジに設けられた各種検出穴を検出する検出作業が行われ、その後ディスクがディスク回転手段とディスククランプ部材に保持されるとももに、カートリッジ付勢部材によりカートリッジを付勢するカートリッジ付勢作業が行われることで、カートリッジ載置部材搬入時のカートリッジへの付勢による摺動負荷がなくなり、カートリッジ付勢部材によるカートリッジ表面を傷つけることがなく、位置決め作業が容易になる。また、付勢力に起因する負荷が低減できるために滑らかな搬送が実現でき、低トルクモータを使用することが可能となり、低消費電力の装置が実現できる。また、負荷が低減されるために、駆動手段の寿命を延ばすことができる。
【0121】
請求項2記載のディスク装置のローディング機構によれば、請求項1と同様な効果のほか、カートリッジ付勢部材はディスク回転手段を支持するトラバースベースの昇降手段により駆動されるため、カートリッジ付勢部材の専用駆動手段が不要となる。
【0122】
請求項3記載のディスク装置のローディング機構によれば、請求項と同様な効果のほか、カートリッジ付勢部材はディスク回転手段を支持するトラバースベースの昇降手段により駆動されるため、カートリッジ付勢部材の専用駆動手段が不要となる。
【0124】
請求項記載のディスク装置のローディング機構によれば、請求項2または請求項3と同様な効果のほか、単体のディスクが光ディスク装置内に搬入された場合には、カートリッジ付勢部材はカートリッジ載置部材を上方から付勢する構成としたので、カートリッジ載置部材の振動を抑えることができる。
【0125】
請求項記載のディスク装置のローディング機構によれば、請求項2または請求項3と同様な効果のほか、カートリッジ付勢部材はカートリッジに対し対称に少なくとも一対備えられ、カートリッジの奥行きの略中央部分を付勢する構成としたのでカートリッジの付勢を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光ディスク記録再生装置の分解斜視図である。
【図2】第1の実施の形態におけるカートリッジのローディングのシーケンスを示すタイミングチャート図である。
【図3】トレイおよびカートリッジホルダを示す斜視図である。
【図4】トレイを裏面側から見た斜視図である。
【図5】(a)はトレイとクランパとの関係を説明する斜視図、(b)はトレイのローディングエンド状態の斜視図である。
【図6】アライメントピンがカートリッジの位置決め穴に挿入される状態を示す説明図である。
【図7】スライドカムプレート、アライメントピンピース、スイッチレバー、ローディング機構の関係を示し、トレイの搬出方向に向かってみた斜視図である。
【図8】図7をトレイの搬入方向に向かってみた斜視図である。
【図9】図7においてさらにスイッチレバーと回路基板上の状態検出スイッチとの関係を示す斜視図である。
【図10】スイッチレバーとアシストアームとの関係を示す正面図である。
【図11】その斜視図である。
【図12】スイッチレバーが降下しているときのアシストアームとトーションスプリングの状態を示す側面図である。
【図13】アシストアームが上昇しているときの説明図である。
【図14】スイッチレバーがカートリッジの検出穴に挿入された状態を示し、カートリッジを下から見上げた状態の斜視図である。
【図15】図14で上方から見た斜視図である。
【図16】トラバースホルダを下方から見た斜視図である。
【図17】トラバースホルダとサイドアームの構成を示す斜視図である。
【図18】スライドカムプレートのカム溝形状およびカムフォロアの位置の説明図である。
【図19】サイドアームがカートリッジに接触する前の状態を示す側面からみた説明図である。
【図20】サイドアームがカートリッジに接触した状態を示す説明図である。
【図21】サイドアームがカートリッジをクランプする位置を示す平面からみた説明図である。
【図22】サイドアームがトレイをクランプしている状態を示す側面からみた説明図である。
【図23】従来例における光ディスク記録再生装置を示す斜視図である。
【図24】その分解斜視図である。
【図25】図23の平面図である。
【図26】その断面図である。
【図27】その部分拡大図である。
【図28】従来例におけるシーケンスを示すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ
3 位置決め穴
10 ディスク
20 トレイ
61 ローディングモータ
82 トスバースベース
84 クランパ
90 スピンドルモータ
105 状態検出スイッチ
140 光ディスク記録再生装置の本体
143 サイドアーム

Claims (5)

  1. 装置本体と、この装置本体に搬入搬出自在に設けられ、ディスクを内包するカートリッジを載置するカートリッジ載置部材とを備えたディスク装置のローディング方法であって、前記カートリッジを載置した前記カートリッジ載置部材を駆動手段により前記装置本体内に搬入する第1過程と、前記装置本体内に搬入された前記カートリッジを位置決め部材により位置決めする第2過程と、前記カートリッジを状態検出手段により状態検出する第3過程と、前記ディスクをディスク回転手段とディスククランプ部材との協働により保持する第4過程と、前記カートリッジをカートリッジ付勢部材により前記カートリッジ載置部材に付勢する第5過程とを含み、前記第1過程に続いて前記第2過程および前記第3過程が行われた後、前記第4過程および第5過程が行われることを特徴とするディスク装置のローディング方法。
  2. 装置本体と、この装置本体に搬入搬出自在に設けられ、ディスクを内包するカートリッジを載置するカートリッジ載置部材と、前記カートリッジ載置部材を前記装置本体の内部に搬入または搬出する駆動手段と、前記カートリッジを載置した前記カートリッジ載置部材を前記駆動手段により前記装置本体内に搬入した状態で前記カートリッジに設けられた位置決め穴に嵌入し前記カートリッジを位置決めする位置決め部材と、前記ディスクの中心穴で前記ディスクを保持し前記ディスクと一体となって回転するディスク回転手段が固定されるトラバースベースと、前記位置決め部材により前記カートリッジが位置決めされた状態で前記ディスクのディスク記録面と直交する方向から前記カートリッジを前記カートリッジ載置部材に付勢するカートリッジ付勢部材と、前記ディスクを載置し回転させる前記ディスク回転手段を前記ディスクに接近する昇降手段とを備え、前記カートリッジ付勢部材は、前記昇降手段によって駆動されるディスク装置のローディング機構。
  3. 装置本体と、この装置本体に搬入搬出自在に設けられ、ディスクを内包するカートリッジを載置するカートリッジ載置部材と、前記カートリッジ載置部材を前記装置本体の内部に搬入または搬出する駆動手段と、前記カートリッジを載置した前記カートリッジ載置部材を前記駆動手段により前記装置本体内に搬入した状態で前記カートリッジに設けられた位置決め穴に嵌入し前記カートリッジを位置決めする位置決め部材と、前記装置本体内に搬入された前記カートリッジおよびカートリッジ内部の前記ディスクの状態を表す前記カートリッジの状態検出穴を検出する状態検出手段と、前記ディスクの中心穴で前記ディスクを保持し前記ディスクと一体となって回転するディスク回転手段が固定されるトラバースベースと、前記ディスクを前記ディスク回転手段とでクランプするディスククランプ部材と、前記位置決め部材により前記カートリッジが位置決めされた状態で前記ディスクのディスク記録面と直交する方向から前記カートリッジを前記カートリッジ載置部材に付勢するカートリッジ付勢部材と、前記ディスクを載置し回転させる前記ディスク回転手段を前記ディスクに接近する昇降手段とを備え、前記カートリッジ付勢部材は、前記昇降手段によって駆動されるディスク装置のローディング機構。
  4. カートリッジ付勢部材は、単体のディスクが装置本体内に搬入後およびカートリッジが前記カートリッジ載置部材内にない場合には前記カートリッジ載置部材をその搬送方向と直交する方向に付勢する請求項2または請求項3記載のディスク装置のローディング機構。
  5. カートリッジ付勢部材はカートリッジの搬送方向に対し対称に少なくとも一対備えられ、カートリッジの奥行き方向の略中央位置を付勢する請求項2または請求項3記載のディスク装置のローディング機構。
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