JP4086762B2 - 像振れ補正性能の調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、振動に伴う像振れを補正する像振れ補正装置と、該像振れ補正装置の着脱が可能な光学機器本体とを備える光学機器の像振れ補正性能の調整方法に関するものである。
テレビカメラ等に用いられるズームレンズは高倍率化・長焦点化が進んでおり、特に長焦点(望遠)撮影では、カメラおよびレンズの振動に伴う被写体像の振れが問題となっている。そこで、ズームレンズを構成するレンズユニットの一部を光軸直交方向等に駆動して、振動に伴う像振れを補正する像振れ補正機能が搭載されることが多い。
従来の像振れ補正機能を搭載したテレビカメラ用ズームレンズの構成を図11に示す。このズームレンズは、振れ補正レンズユニットを除く不図示の撮影光学系を備えたズームレンズ本体520と、このズームレンズ本体520に対して着脱が可能な、振れ補正レンズユニット509を備えた像振れ補正装置501とから構成されている。
像振れ補正装置501内には、振れ補正レンズユニット509や、該レンズユニット509を駆動するアクチュエータ510、レンズユニット509の位置を検出する位置検出器511が搭載され、さらに振動に応じた振れ信号を生成する振れ信号生成回路517も搭載されている。振れ信号生成回路517は、振動を検出する振動センサ502と、該センサ502からの信号を処理するハイパスフィルタ503,505,増幅器504、積分回路506およびA/D変換器507とにより構成されている。
一方、ズームレンズ本体520には、アクチュエータ510を制御するコントロール回路519が搭載されている。コントロール回路519は、アクチュエータ510を制御する制御信号を生成するための演算処理を行うCPU514、該演算を行うための各種データを予め記憶しておく不揮発性メモリ508、該演算に用いられる、撮影光学系のうち変倍レンズおよびフォーカスレンズの位置情報をそれぞれCPU514に取り込むためのA/D変換器512,513、CPU514により生成された制御信号をD/A変換器515を介して受け取り、該制御信号と位置検出器511により検出された振れ補正レンズユニット509の位置情報とに基づいてアクチュエータ510を駆動する駆動回路516により構成されている。
ここで、メモリ508に記憶されているデータは、特定(出荷時調整用等)の像振れ補正装置501を用いる場合において、該像振れ補正装置501から入力された振れ信号に基づいて制御信号を演算生成する際に最適化された演算係数データや調整データ等である。
ところで、テレビカメラ用ズームレンズは、その性能を長期間保証するために定期的に部品やユニットの交換等によるメンテナンスを実施しており、その際に像振れ補正装置の交換も行われる。像振れ補正装置をレンズ本体に対して着脱可能としたズームレンズは、特許文献1等にて提案されている。
特開平6−118493(段落0052等)
しかしながら、従来のズームレンズでは、図11に示すように、像振れ補正制御に関するデータを記憶している不揮発性メモリ508がズームレンズ本体520側に設けられており、該メモリ508に記憶されているデータも前述したように特定の像振れ補正装置501に対応するものである。
一方、交換される像振れ補正装置501間には、アクチュエータ等の駆動系および振動センサ等の検出系に個体差を持っている。このため、これら個体差による影響を排除して所定の性能を維持するためには、像振れ補正装置501を組み込んだ後にズームレンズ全体を振動させて、像振れ補正機能に関する調整を行う必要がある。ところが、この調整には、ズームレンズ全体を振動させることができるような大掛かりな加振工具が必要となり、また作業自体も煩雑で、かつ長時間を要する。
本発明は、像振れ補正装置の交換後に光学機器全体を振動させて行う調整作業を不要とし、かつ所要の像振れ補正性能を確保できるようにすることを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の1つの観点としての光学機器の像振れ補正性能の調整方法は、振動に伴う像振れを補正するために駆動される光学素子と、振動を検出する振動検出手段と、光学素子を駆動する駆動手段を振動検出手段からの信号に基づいて制御するために用いられ該像振れ補正装置固有の振動検出手段の感度を補正するためのデータを記憶した記憶手段とを有する像振れ補正装置と、該像振れ補正装置の着脱が可能な光学機器本体とを備えた光学機器の像振れ補正性能の調整方法であって、予め設定された感度を補正するデータを用いて上記振動検出手段の出力電圧の振幅を検出する第1のステップと、検出された振幅に基づく像振れ量の値が所定値以下になるように上記予め設定された感度を補正するデータを調整する第2のステップと、調整後の感度を補正するデータを、上記記憶手段に記憶させる第3のステップと、を含む。
また、本発明の他の観点としての光学機器の像振れ補正性能の調整方法は、振動に伴う像振れを補正するために駆動される光学素子と、振動を検出する振動検出手段と、光学素子を所定位置に機械的にロック保持する保持機構と、光学素子を駆動する駆動手段を振動検出手段からの信号に基づいて制御するために用いられる像振れ補正装置固有の保持機構のロック解除状態における光学素子の位置を所定位置に略一致させるためのデータを記憶した記憶手段とを有する像振れ補正装置と、該像振れ補正装置の着脱が可能な光学機器本体とを備えた光学機器の像振れ補正性能の調整方法であって、予め設定された上記像振れ補正装置固有の保持機構のロック解除状態における光学素子の位置を所定位置に略一致させるためのデータを用いて上記振動検出手段の出力電圧を検出する第1のステップと、検出された出力電圧が基準電圧と等しくなるように上記データを調整する第2のステップと、調整後の上記データを、上記記憶手段に記憶させる第3のステップとを含む。
本発明によれば、像振れ補正装置に、光学機器本体側から該装置に設けられた光学素子の駆動を制御するための該装置固有の振動検出の感度を補正するデータを記憶させておくとともに、該データを像振れ量の値が所定値以下になるように調整しているため、該装置の個体差にかかわらず光学機器における所要の像振れ補正性能を保証することができる。
また、互いに異なる光学特性を有する複数の像振れ補正装置を光学機器本体に対して交換可能とすることにより、様々な撮影条件等に応じて最適な光学機器の光学性能を、光学機器全体としての調整等を必要とすることなく得ることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1であるテレビカメラ用ズームレンズ(光学機器)およびこれを備えたテレビカメラからなる撮影システムの構成を示している。カメラ30には、ズームレンズの撮影光学系によって形成された被写体像を光電変換するCCDやCMOSセンサ等の撮像素子31が設けられている。撮像素子31からの出力信号が画像処理回路32により各種処理が行われることにより映像信号が生成される。この映像信号は、ビューファインダ(図示せず)にて表示されたり、磁気テープや光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体(図示せず)に出力されて記録されたりする。
ズームレンズは、振れ補正レンズユニットを除く不図示の撮影光学系を備えたズームレンズ本体20と、このズームレンズ本体20に対して着脱交換が可能な、振れ補正レンズユニット9を備えた像振れ補正装置1とから構成されている。
像振れ補正装置1内には、撮影光学系の光軸に対して光軸直交方向に移動して撮像素子31上に結像する被写体像の振れを補正する振れ補正レンズユニット9と、該レンズユニット9を駆動するアクチュエータ10と、レンズユニット9の位置を検出する位置検出器11とが搭載されている。また、像振れ補正装置1は、ズームレンズの振動に応じた振れ信号を生成する振れ信号生成回路17を有する。振れ信号生成回路17は、振動を検出する角速度センサである振動センサ2と、該振動センサ2からの出力信号に含まれる直流成分を除去するための第1ハイパスフィルタと、該第1ハイパスフィルタ3の出力を増幅する増幅器4と、後述するCPUに入力する信号帯域を決定する第2ハイパスフィルタ5と、変位角速度に応じた振動センサ2からの出力信号を変位角度を表す振れ信号に変換する積分回路6と、積分回路6からの振れ信号をCPUに取り込むためのAD変換器7とにより構成されている。
また、像振れ補正装置1は、アクチュエータ10の駆動を制御する、より具体的には後述する制御信号を演算するための各種データを記憶した不揮発性メモリ8も有する。
さらに、像振れ補正装置1は、振れ補正レンズユニット9をその光軸が撮影光学系の光軸と略一致する位置にロック保持するロック機構18を有する。
一方、ズームレンズ本体20には、アクチュエータ10を制御するコントロール回路19が搭載されている。コントロール回路19は、アクチュエータ10を制御する制御信号を生成するための演算処理を行うCPU14と、撮影光学系のうち変倍レンズおよびフォーカスレンズ(いずれも図示せず)の位置を検出して位置情報を出力する位置検出器(図示せず)と、これら位置情報をCPU14に取り込むためのA/D変換器12,13と、CPU14により生成された制御信号をD/A変換器15を介して受け取り、該制御信号と位置検出器11により検出された振れ補正レンズユニット9の位置情報とに基づいてアクチュエータ10を駆動する駆動回路16により構成されている。なお、駆動回路16は、ズームレンズ本体20に設けられた不図示のISスイッチのオフ操作に応じて上記ロック機構18をロック作動させ、ISスイッチのオン操作に応じて上記ロック機構18をロック解除動作させる。このロック解除状態において、振れ補正レンズユニット9の振れ補正動作が実行される。
ここで、上記したメモリ8に記憶されたデータは、工場出荷時等において像振れ補正装置1を単体で後述する調整装置に取り付けて調整を行い、記憶された該像振れ補正装置固有の(動作特性に応じた)データである。このデータとしては、振動センサ2の感度の個体差を補正(吸収)するための感度調整データや、ロック機構18のロック解除状態における無振動時に振れ補正レンズユニット9を光軸位置に合わせるための光軸調整データや、像振れ補正の周波数特性を調整するための位相補償フィルタ係数データなどがある。
次に図2のフローチャートを用いて、像振れ補正を行う際のCPU14の動作を説明する。電源投入後、CPU14は、ステップ1に進み、CPU14の内部レジスタ等を初期化する。
ステップ2では、CPU14は、メモリ8から上述した各種データを読み込む。
ステップ3では、AD変換された積分回路6からの振れ信号を取り込む。
ステップ4では、AD変換された変倍レンズユニットおよびフォーカスレンズユニットの位置情報を取り込む。
ステップ5では、ステップ3およびステップ4で取り込んだ振れ信号と、変倍レンズユニットおよびフォーカスレンズユニットの位置情報を用いて、アクチュエータ10の駆動を制御するための制御信号を演算により生成する。
ステップ6では、制御信号をDA変換器15を介して駆動回路16に出力する。駆動回路16は、位置検出器11からの振れ補正レンズユニット9の位置情報が、CPU14から入力された制御信号に応じた目標位置に一致するようにアクチュエータ10の駆動を制御する。こうして振れ補正レンズユニット9を光軸直交方向に駆動することで、撮影光学系全体としての光軸が偏心し、ズームレンズに加わった振動に伴う像振れが補正される。以後、ISスイッチがオフされるか電源が切られるまで、ステップ3からステップ6を繰り返し実行する。
次に、図2のステップ2でCPU14がメモリ8から読み込むデータをメモリ8に記憶させるための調整方法について説明する。
図4には、像振れ補正装置1の調整装置の構成を示している。106は調整装置であり、調整装置本体108の上部には、加振部107が設けられている。ズームレンズ本体20に装着される前の像振れ補正装置1は、この加振部107上に設置固定され、加振部107から振動が与えられる。
101は平行光線を発光する発光素子、102はズームレンズの撮影光学系における像振れ補正装置1(振れ補正レンズユニット9)よりも前側の光学系と等価なレンズユニットである。また、104は撮影光学系における像振れ補正装置1(振れ補正レンズユニット9)よりも後側の光学系と等価なレンズユニット、105は発光素子101からの光線を受光して像振れ量を検出するための受光素子である。これらは調整装置本体108の上部に固定されている。
109は受光素子105からの出力を像振れ検出信号に変換する像振れ検出回路、110は調整装置の動作を制御する調整CPUである。加振部107の上部には、D/A変換器115および像振れ補正装置1のアクチュエータ10を駆動する駆動回路116とを含む駆動ユニット117が固定されており、像振れ補正装置1に電気的に接続されている。
なお、図4において、破線はレンズユニット102,104および振れ補正レンズユニット9の光軸を表す。
次に、図3のフローチャートを用いて調整装置の動作(不揮発性メモリ8にデータを記憶させる手順)について説明する。
ステップ101では、ロック機構18により振れ補正レンズユニット9を撮影光学系の光軸上の位置に固定した状態の像振れ補正装置1に電源を投入する。このロック機構18は、ズームレンズに電源が投入されていない場合に、振れ補正レンズユニット9をその光学が光学全系の光軸(調整装置106の光軸又はズームレンズの光軸、以下単に光軸という)と略一致する位置に固定するものである。そして、振れ補正レンズユニット9の位置を検出する位置検出器11の出力電圧Voutを、位置検出器11内の基準電圧Vrefに一致するように調整する。
ここで、位置検出器11の構成を図5に示す。図5において、201はPSD等の位置検出用受光素子、202はLED等の位置検出用発光素子、203は位置検出用受光素子201から出力される電流を一定にするために位置検出用発光素子202の光量を制御するための光量制御回路である。
204は位置検出用受光素子201の出力から振れ補正レンズユニット9の位置を演算する位置信号演算回路、205および206は位置信号演算回路204の出力である位置検出電圧Voutを調整するためのトリマである。
位置検出用発光素子202は、図4に示す振れ補正レンズユニット9とメカニカルに接続されており、像振れ補正レンズ9が移動すると位置検出用発光素子202も移動し、位置検出用受光素子201の出力が変化する。
ステップ101では、トリマ205を用いて、位置検出電圧Voutが基準電圧Vrefと等しくなるように調整を行う。
ステップ102では、像振れ補正装置1のロック機構18を解除して、振れ補正レンズユニット9を移動可能とし、振れ補正レンズユニット9を光軸上の位置から既定量c(cは任意の値)だけ移動させ、そのときの位置検出電圧Voutをトリマ206によりVc(Vcは任意の値)に調整する。これにより、振れ補正レンズユニット9の光軸上の位置からの移動量lと位置検出回路11の出力電圧Voutとの関係が全ての像振れ補正装置において等しくなる。振れ補正レンズユニット9の移動量lと位置検出部11の出力電圧Voutとの関係を図6に示す。
以後は、ズームレンズと等価な光学系と、無限遠からの光と同等の平行光線を発する発光素子、その光線を受光するための受光素子等を持つ調整装置106に像振れ補正装置1をセットして調整を行う。
ステップ103では、ロック機構18により振れ補正レンズユニット9を光軸位置に固定した状態の像振れ補正装置1を調整装置の加振部107に取り付け、調整装置106に電源を投入する。このとき、調整装置の加振部107は、調整装置106の本体108に不図示の固定機構により固定されている。
ステップ104では、レンズユニット102、振れ補正レンズユニット9およびレンズユニット104で構成する光学系が焦点距離ftele、物体距離無限遠に相当するように設定し、発光素子101から発した光が、受光素子105の中心に結像するようにレンズユニット104の位置を調整する。焦点距離fteleは、調整後の像振れ補正装置1を組み込むズームレンズにおける望遠端の焦点距離と等しくなるように設定する。
ステップ105では、像振れ検出回路109の出力電圧Vout’が像振れ検出回路109内の基準電圧Vrefと等しくなるように出力電圧Vout’を調整する。像振れ検出回路109の構成は、図7に示す通りであり、トリマ301を用いて、出力電圧Vout’を基準電圧Vrefに調整する。このとき振れ補正レンズユニット9はメカニカルに固定された状態である。本実施例では、位置検出器11内の基準電圧Vrefと像振れ検出部109の基準電圧Vrefは同電位であると仮定しているので、同じ記号Vrefで表現する。
ステップ106では、像振れ補正装置1に電源を投入し、ロック機構18を解除する。このとき調整CPU110からD/A変換器115に出力されるデータは、振れ補正レンズユニット9を光軸位置付近に保持できる値(予め設定された値)に固定されている。調整CPU110からのデータをD/A変換器115に出力し、D/A出力電圧と位置検出部11の出力電圧とを比較する位置制御を駆動回路116において行い、振れ補正レンズユニット9は、光軸位置付近に保持した状態になっている。
ステップ107で、像振れ検出回路109の出力電圧Voutが基準電圧Vrefと等しくなるように、調整CPU110からD/A変換器115に出力する光軸調整データを調整する。これにより、振れ補正レンズユニット9をメカニカルに固定した状態と該ロックを解除して位置制御により保持した状態とで、振れ補正レンズユニット9の位置が等しくなり、ロック機構18のロックおよびロック解除に伴って光学性能が変化することをほぼなくすることができる。
像振れ検出回路109の出力Voutが基準電圧Vrefと等しくなるように調整した後、ステップ108に進み、そのときの光軸調整データをメモリ8に記憶させる。
ステップ109では、調整装置106の加振部107を本体108に固定している固定機構を解除し、加振部107を既定の周波数で正弦波振動させる。このとき、調整CPU110は、振れ信号生成回路17の出力信号である振れ信号を取り込む。
ステップ110では、調整CPU110は、ステップ109で取り込んだ振れ信号の値と、予め設定した像振れ補正調整係数Kとを用いて、アクチュエータ10(振れ補正レンズユニット9)の制御信号を演算し、演算結果をD/A変換器115に出力する。
ステップ111では、調整CPU110は、像振れ検出回路109の出力電圧の振幅を観測し、振幅が所定値より大きい場合は、ステップ112に進む。
ステップ112では、調整CPU110は、像振れ補正調整係数Kを上記振幅が小さくなるように調整し、ステップ109からの工程を繰り返し実行する。
ステップ111において像振れ検出回路109の出力電圧の振幅が所定値より小さい場合は、ステップ113で、そのときの像振れ補正調整係数Kを感度調整データとしてメモリ8に記憶させる。
このようにして像振れ量が一定値以下になるように感度調整データ(像振れ補正調整係数)Kを調整し、調整後の値をメモリ8に記憶させることにより、振動センサ2の感度における個体差による像振れ補正効果の変動を無くすることが可能になる。
なお、本実施例では、位置検出器11から出力される位置検出電圧Voutが基準電圧Vrefと等しくなるように調整を行う場合について図5を用いて説明したが、図5の回路ブロックにおいて、位置検出器を、受光素子201、不図示のA/Dコンバータ、不図示のCPU、不図示のD/Aコンバータ、メモリ8および発光素子202で構成し、可変抵抗205,206の値に相当するデータをメモリ8に記憶させることでも同様の効果を得ることができる。
また、図1において、振動センサ2の出力をA/D変換してCPU14に取り込み、ハイパスフィルタ3から積分回路6までの処理をソフトウエアで実現しても同様の効果を得ることができる。
実施例1では、D/A変換器15および駆動回路16をズームレンズ本体20側に設けた場合について説明したが、図8に示すように、D/A変換器15および駆動回路16を像振れ補正装置1’内に配置してもよい。この場合、ズームレンズ本体20’には、D/A変換器15および駆動回路16が不要となる。
また、図9に示すように、調整装置106’においても、図4に示した駆動ユニット117(D/A変換器115および駆動回路116)が不要となる。
図10に示すように、ズームレンズ本体20に対して交換可能な複数の像振れ補正装置1を有する場合、該複数の像振れ補正装置1のそれぞれに設けられた振れ補正レンズユニットの光軸敏感度(振れ補正レンズユニットの光軸直交方向の移動量と結像面上での光軸移動量との比)を異ならせてもよい。これにより、異なる最大像振れ補正量を有する複数の像振れ補正装置の中から必要な最大像振れ補正量を有する像振れ補正装置を任意に選択してズームレンズ本体20に装着することができる。
像振れ補正装置に設けられた振れ補正レンズユニットは、機構的あるいは光学的な制約によりその駆動量はある一定量に制限される。光軸敏感度がaの振れ補正レンズユニットAを有する像振れ補正装置1をズームレンズ本体20に組み込んだ場合、振れ補正レンズユニットAを光軸直交方向に駆動して補正できる結像面上の最大像振れ補正量Yaは、
Ya=a×lmax(lmaxは振れ補正レンズユニットの最大駆動量)
となる。
これに対し、光軸敏感度がb(a<b)の振れ補正レンズユニットBを有する像振れ補正装置1をズームレンズ本体20に組み込んだ場合の最大像振れ補正量Ybは、
Yb=b×lmax
となり、Yb>Yaとなる。
これにより、光軸敏感度aの振れ補正レンズユニットAを有する像振れ補正装置1を用いる場合よりも、光軸敏感度bの振れ補正レンズユニットBを有する像振れ補正装置1を用いる場合の方が、振れ補正レンズユニットの最大駆動量が同じであっても、より大きな像振れの補正が可能になる。
なお、これら複数の像振れ補正装置は、交換前後において像振れ補正効果が維持されるように調整されている。
このように、光軸敏感度の異なる振れ補正レンズユニットを有した複数の像振れ補正装置を撮影条件等に応じて交換することにより、ズームレンズ全体での調整を行うことなく最大像振れ補正量を変更することが可能になる。
また、最大像振れ補正量を像振れ補正装置内の不揮発性メモリに記憶させることでも、任意に最大像振れ補正量を設定することも可能である。
ズームレンズ本体に対して交換可能な複数の像振れ補正装置を有する場合、該複数の像振れ補正装置のそれぞれに設けられた振れ補正レンズユニットの焦点距離を異ならせてもよい。これにより、異なる焦点距離を有する複数の像振れ補正装置の中から必要な焦点距離範囲(広角端および望遠端の焦点距離)を有する像振れ補正装置を任意に選択してズームレンズ本体に装着することができる。
本実施例の場合も、実施例1で説明したように、それぞれの像振れ補正装置は、交換前後において像振れ補正効果が維持されるように調整されている。
このように、焦点距離の異なる振れ補正レンズユニットを有した複数の像振れ補正装置を撮影条件等に応じて交換することにより、ズームレンズ全体での調整をすることなくズームレンズの広角端および望遠端の焦点距離を変更することが可能になる。
本発明の実施例1である像振れ補正装置を備えたズームレンズおよびテレビカメラからなる撮影システムの構成を示すブロック図。 実施例1における像振れ補正制御の動作を示すフローチャート。 実施例1における像振れ補正調整の手順を示すフローチャート。 実施例1の像振れ補正装置を調整するための調整装置の構成を示す概略図。 実施例1の像振れ補正装置に用いられる位置検出器の構成を示す回路図。 実施例1の像振れ補正装置における像振れ補正レンズユニットの移動量と位置検出器の出力電圧との関係を示す図。 上記調整装置に備えられた像振れ検出回路の構成を示す回路図。 本発明の実施例2である像振れ補正装置を備えたズームレンズの構成を示すブロック図。 本発明の実施例2である像振れ補正装置を調整するための調整装置の構成を示す概略図。 本発明の実施例3である像振れ補正装置を備えたズームレンズの概念図。 従来の像振れ補正装置を備えたズームレンズの構成を示すブロック図。
符号の説明
1,1’ 像振れ補正装置
2 振動センサ
3,5 ハイパスフィルタ
4 増幅器
6 積分回路
7 A/D変換器
8 不揮発性メモリ
9 像振れ補正レンズ群
10 アクチュエータ
11 位置検出器
12 A/D変換器
13 A/D変換器
14 CPU
15 D/A変換器
16 駆動回路
17 振れ信号生成回路
101 発光素子
102,104 レンズユニット
105 受光素子
106 調整装置
107 加振部
109 像振れ検出回路
111 調整CPU
115 D/A変換器
116 駆動回路

Claims (2)

  1. 振動に伴う像振れを補正するために駆動される光学素子と、前記振動を検出する振動検出手段と、前記光学素子を駆動する駆動手段を前記振動検出手段からの信号に基づいて制御するために用いられ前記像振れ補正装置固有の前記振動検出手段の感度を補正するデータを記憶した記憶手段とを有する像振れ補正装置と、前記像振れ補正装置の着脱が可能な光学機器本体とを備えた光学機器の像振れ補正性能の調整方法であって、
    予め設定された感度を補正するデータを用いて前記振動検出手段の出力電圧の振幅を検出する第1のステップと、
    検出された前記振幅に基づく像振れ量の値が所定値以下になるように前記予め設定された感度を補正するデータを調整する第2のステップと、
    調整後の感度を補正するデータを、前記記憶手段に記憶させる第3のステップと、を含むことを特徴とする光学機器の像振れ補正性能の調整方法。
  2. 振動に伴う像振れを補正するために駆動される光学素子と、前記振動を検出する振動検出手段と、前記光学素子を所定位置に機械的にロック保持する保持機構と、前記光学素子を駆動する駆動手段を前記振動検出手段からの信号に基づいて制御するために用いられる前記像振れ補正装置固有の前記保持機構のロック解除状態における前記光学素子の位置を前記所定位置に略一致させるためのデータを記憶した記憶手段とを有する像振れ補正装置と、前記像振れ補正装置の着脱が可能な光学機器本体とを備えた光学機器の像振れ補正性能の調整方法であって、
    予め設定された前記像振れ補正装置固有の前記保持機構のロック解除状態における前記光学素子の位置を前記所定位置に略一致させるためのデータを用いて前記振動検出手段の出力電圧を検出する第1のステップと、
    検出された前記出力電圧が基準電圧と等しくなるように前記データを調整する第2のステップと、
    調整後の前記データを、前記記憶手段に記憶させる第3のステップと、を含むことを特徴とする光学機器の像振れ補正性能の調整方法。
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