JP2006292845A - 撮像装置 - Google Patents

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博好 三角
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Abstract

【課題】振動状況および撮影状況に合わせたより高い防振性能を実現した撮像装置を提供する。
【解決手段】異なる周波数にて振動する振動子に与えられる同一軸方向のコリオリ力を角速度として検出するそれぞれ感度特性の異なる複数の角速度センサと、複数の撮影モードのうちの設定された撮影モードに応じて、前記複数の角速度センサからの角速度情報(#1302,#1303)のいずれかを選択する選択手段(#1306,#1307)と、選択手段により選択された角速度情報をもとに像ぶれ補正を行う防振制御手段(#1308)とを有する。
【選択図】図13

Description

本発明は、像ぶれ補正機能を有する撮像装置に関する。
従来、像ぶれ補正機能を具備したデジタルカメラでは、ぶれ量検出にジャイロセンサ(角速度センサ)がよく用いられる。このジャイロセンサは圧電素子等の振動材を一定周波数で振動させ、コリオリによる力を電圧に変換して角速度情報を得るものである。この角速度情報を積分してぶれ量を算出し、これに基づき光学的に画角を移動可能なシフトレンズをぶれ方向と反対方向に移動させることでぶれ補正が行われる(特許文献1)。
ジャイロセンサは上記のように所定の周波数で振動するが、その周波数を振動体の共振周波数に近づける程より感度の高い角速度信号が得られる。しかしながら共振周波数に近ければ近いほどより感度は高くなる反面、応答性が悪くなり、手ぶれの周波数帯では精度の高い像ぶれ補正ができなくなる。そこで、実際にはデジタルカメラで使用するジャイロセンサは感度特性や応答特性等の諸特性のバランスを最適にするため、振動周波数は共振周波数よりずれた値に設定される。
特開平10−197910号公報
上記のように現状使用されているジャイロセンサにより手ぶれによる像ぶれを補正したとき、像ぶれの周波数帯では精度良く手ぶれ補正を可能であるが、応答性をよくした分、感度が下がり、信号自体のS/N比、特に低周波域のノイズ((1/f)ノイズ)による影響で撮影されている画像がゆっくりとランダム移動するため、被写体を狙い難くなる。
また、デジタルカメラにおいては静止画モードと動画モードの選択が可能であるが、静止画モードが選択された場合には、一般的に撮影者が静止した状態で被写体に狙いを定めるために感度優先で、低周波域の揺らぎを無くすために高感度のジャイロセンサがよく、動画モードが選択された場合には、撮影者、被写体とも動作している場合が多いので、より応答性の高いジャイロセンサがよい。しかしその両方の条件を満たすジャイロを一つで構成するのは困難であった。
(発明の目的)
本発明の目的は、振動状況および撮影状況に合わせたより高い防振性能を実現することのできる撮像装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、異なる周波数にて振動する振動子に与えられる同一軸方向のコリオリ力を角速度として検出するそれぞれ感度特性の異なる複数の角速度センサと、複数の撮影モードのうちの設定された撮影モードに応じて、前記複数の角速度センサからの角速度情報のいずれかを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された角速度情報をもとに像ぶれ補正を行う防振制御手段とを有する撮像装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、異なる周波数にて振動する振動子に与えられる同一軸方向のコリオリ力を角速度として検出するそれぞれ感度特性の異なる複数の角速度センサと、前記角速度情報の信号振幅に応じて、前記複数の角速度センサからの角速度情報のいずれかを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された角速度情報をもとに像ぶれ補正を行う防振制御手段とを有する撮像装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、異なる周波数にて振動する振動子に与えられる同一軸方向のコリオリ力を角速度として検出するそれぞれ感度特性の異なる複数の角速度センサと、前記複数の角速度センサからの複数の角速度情報を信号処理して一つの角速度情報を得、該角速度情報により像ぶれ補正を行う防振制御手段とを有する撮像装置とするものである。
同じく上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、異なる周波数にて振動することが可能な振動子に与えられるコリオリ力を角速度として検出する角速度センサと、複数の撮影モードのうちの設定された撮影モードに応じて、前記角速度センサの振動子に与える周波数を変更する周波数変更手段と、前記角速度センサからの角速度情報をもとに像ぶれ補正を行う防振制御手段とを有する撮像装置とするものである。
本発明によれば、振動状況および撮影状況に合わせたより高い防振性能を実現することができる撮像装置を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1ないし4のいずれかに示す通りである。
図1は本発明の実施例1に係わるデジタルカメラの全体構成図であり、同図において、101は変倍を行うズームレンズ(ユニット)、102はズームレンズ101を駆動制御するズーム駆動制御部、103は画像の移動を可能とするシフトレンズユニット、104はシフトレンズユニット103を駆動制御するシフトレンズ駆動制御部、105は露光量を決定する絞り・シャッタユニット、106は絞り・シャッタユニット105を駆動制御する絞り・シャッタ駆動制御部、107はピントの調整を行うフォーカスレンズ(ユニット)、108はフォーカスレンズ107を駆動制御するフォーカス駆動制御部、109は各レンズ群を通って来た光像を電気信号に変換する撮像部、110は撮像部109からの電気信号を映像信号に変換処理する撮像信号処理部、111は撮像信号処理部110からの映像信号を用途に応じて加工する映像信号処理部、112は映像信号処理部111からの信号を必要に応じて表示する表示部、113はシステム全体で使用する用途に応じた電源を供給する電源部、114は外部との通信及び映像信号を入出力する外部入出力部、115はシステムを操作するための操作部、116は映像情報など様々なデータを記憶する記憶部、117はシステム全体を制御する制御部である。
次に、上記デジタルカメラの全体のシステムについて説明する。操作部115よりズーム変倍の指示があると、制御部117は、指示されたズーム位置にズームレンズ101を移動させるとともに、撮像信号処理部110および映像信号処理部111にて処理された撮像部109からの画像情報をもとにフォーカスレンズ107を駆動してピントを調整する。さらに操作部115より撮影の指示があれば、画像情報よりピント調整するとともに絞り・シャッタ駆動制御部106により絞り・シャッタユニット105を駆動して適正な露光量に設定して撮像部109に光像を露光し、得られた画像情報を記憶部116に記憶する。このとき操作部115より防振オンの指示もなされていれば、制御部117は、シフトレンズ駆動制御部104に防振を指示してシフトレンズユニット103を駆動して防振動作を前記防振オフの指示があるまで行う。
また、上記デジタルカメラは静止画モードと動画モードを選択可能であり、後述するように、それぞれのモードにおいて複数有するジャイロの選択や動作条件を変更可能としている。
図2はシフトレンズ駆動制御部104の回路構成を示すブロック図であり、同図において、201は状況に応じて防振制御、シフトレンズ位置制御を行う防振制御部、202はデジタルカメラ正位置で垂直方向(ピッチ方向)の振動を検出するジャイロ部、203はデジタルカメラ正位置で水平方向(ヨー方向)の振動を検出するジャイロ部、204はシフトレンズユニット103のピッチ方向の位置を検出するホール素子、205はシフトレンズユニット103のヨー方向の位置を検知するホール素子、206,207はホール素子204,205からの信号を増幅するアンプ、208,209は防振制御部201より指示された位置信号とアンプ206,207からのシフトレンズ位置信号とを比較する比較器、210,211は比較器208,209からの信号をフィルタリングするフィルタ、213,214はフィルタ210,211からの信号をもとにシフトレンズユニット103を駆動するドライブ部、215はピッチ方向およびヨー方向用のジャイロ部202,203周辺の温度を検出するためのサーミスタである。
次に シフトレンズユニット103の位置制御について説明する。シフトレンズユニット103の位置制御は、ジャイロ部202,203からのピッチ方向、ヨー方向の振動情報に基づいて該シフトレンズユニット103をそれぞれの方向に駆動させ、そしてこのシフトレンズユニット103に具備された磁石をホール素子204,205で検出し、その位置信号を防振制御部201からの位置指令信号に合わせるようなフィードバック位置制御にて行われる。防振動作は、ピッチ方向、ヨー方向の各ジャイロ部202,203からの手ぶれ情報を基に画像が変化しないようにその振動方向とは逆の方向に移動するように、防振制御部201から位置指令信号によりシフトレンズユニット103を移動させることで行われる。
図3はジャイロ部202,203の回路構成であり、301は高感度ジャイロ、302は低感度ジャイロ、303,304は各ジャイロ301,302からの角速度信号のオフセット等DC成分をカットするハイパスフィルタ(以下、HPL)、305,306はHPF303,304からの信号を増幅する増幅器とともに高周波ノイズを除去するローパスフィルタ(以下、LPF)を構成する。
図4は高感度ジャイロ301および低感度ジャイロ302の内部構成を示すブロック図であり、同図において、401は振動子、402は振動子401の振動周波数を決定する発振器、403は振動子401を振動させる振動子駆動部、404は振動子駆動部403からの駆動信号により振動子401を振動させる振動用圧電素子、405はコリオリ力を検出する検出用圧電素子、406は検出用圧電素子405からの信号を増幅等の処理をして角速度信号として出力するジャイロ信号処理部である。
振動子401の振動量が大きいほど、検出用圧電素子405からの出力は大きくなるため、その振動周波数は振動子401の共振周波数付近のものとなる。ただし、振動周波数が共振周波数に近いほど応答特性が悪くなるという特性をもっている。本実施例1では、振動周波数が共振周波数に近い周波数に設定された高感度ジャイロ301、振動周波数が共振周波数から離れた周波数に設定された低感度ジャイロ302を用意している。
図5はジャイロ301,302からの出力信号の周波数特性を示した図であり、図5(a)は高感度ジャイロ301、図5(b)は低感度ジャイロ302のそれぞれ出力の特性である。図5のように高感度ジャイロ301の出力振動は低域側でゲインが大きく、S/N比も大きくなり、ノイズ的にも有利であるが、高域まで特性が伸びていないので応答性が悪い。一方、低感度ジャイロ302の出力振動は低域側でゲインが小さく、S/N比も小さくなり、ノイズ的にも不利であるが、高域まで特性が伸びているので応答性が良い。
図6はジャイロ301,302からの信号を処理して防振制御部201へ出力するための各フィルタ(図3のHPF303,304、LPF305,306)の周波数特性を示した図である。図6(a)はフィルタ303,305の特性で、HPF303でDC成分がカットされ、LPF305で適正なゲインに設定されており、図6(b)はフィルタ304,306の特性で、HPF304でDC成分がカットされ、LPF306で適正なゲインに設定されている。
図7は防振制御部201の回路構成を示すブロック図であり、同図において、701は高感度ジャイロ301からのアナログの高感度ジャイロ信号をデジタルの信号に変換するAD変換器、702は低感度ジャイロ302からのアナログの低感度ジャイロ信号をデジタルの信号に変換するAD変換器、703,704はDC成分をカットするカットオフ周波数を変更可能なHPF、705,706はゲインを変更可能な信号を増幅するアンプ、707は信号の位相が変更可能なフェーズリードフィルタ(以下、PLF)、708はカットオフ周波数を変更可能なHPF、709は角速度信号を角度信号に変換するためのLPF、710はデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器、711はサーミスタ215からのアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器、712はアンプ705,706を介するHPF703,704からの信号を処理してこれらフィルタの状態を制御するジャイロ信号処理部である。
高感度ジャイロ301からの高感度ジャイロ信号と低感度ジャイロ302からの低感度ジャイロ信号は、それぞれAD変換器701,702でデジタル信号に変換され、所定のカットオフ周波数でHPF703,704によりDC成分をカットされ、アンプ705,706で適正なゲインに設定されてジャイロ信号処理部712に入力される。ジャイロ信号処理部712で処理された信号はPLF707により所定の位相に調整され、HPF708で適正なカットオフ周波数のフィルタで処理され、LPF709でカメラの振動(手ぶれ)を補正するためのシフトレンズユニット103の移動量が角速度信号から角度信号に変換され、DA変換器710でアナログ信号に変換される。そして、補正位置信号として図2に示した比較器208,209に入力される。
次に、ジャイロ信号処理部712での制御について、図7を参照しながら図8のフローチャートにより説明する。まず、ステップ#801では、防振制御部201内部のアンプおよび各フィルタの特性を初期化する。次のステップ#802では、アンプ705からの高感度ジャイロ信号を処理した信号S701をデータPとして、続くステップ#803では、アンプ706からの低感度ジャイロ信号を処理した信号S702をデータQとして、それぞれ入力する。そして、次のステップ#804にて、サーミスタ215からの温度情報であるサーミスタ信号を取り込み、上記各データP,Qの温度補正処理、つまり各ジャイロ部の温度特性を加味した補正を行い、補正した信号を新たなデータP,Qとする。
次のステップ#805では、前回PLF707に出力した信号S703が高感度ジャイロ信号を処理したデータPであったか低感度ジャイロ信号を処理したデータQであったかの判定を行う(初期化直後の場合はデータQが選択されている)。この結果、データPが選択されていたならばステップ#806へ進み、ここではデータQの値が所定値1以下か否かを判定する。もしデータQの値が所定値1より大きければ、つまり振動(振幅)が大きければステップ#808に進み、大きいぶれに素早く対応できる(応答性の良い)低感度ジャイロ302からのデータQの値をレジスタSに設定する。また、前回PLF707に選択出力された信号S703が低感度ジャイロ信号を処理したデータQであった場合、および、上記ステップ#806にてデータQの値が所定値1以下であった場合はステップ#807へ進み、ここではデータQと所定値2(<所定値1)と比較する。そして、該データQの値が所定値2以上であれば上記したステップ#808へ進み、大きいぶれに素早く対応できる低感度ジャイロ302からのデータQの値をレジスタSに設定する。
一方、上記ステップ#807にてデータQが所定値2以下であると判定した場合、つまり振動(振幅)が小さいときはステップ#809に進み、ノイズによる揺らぎを軽減可能な高感度ジャイロ302からのデータPの値をレジスタSに設定する。
次のステップ#810では、上記ステップ#808もしくは#809にて設定されたレジスタSの値を信号S703としてPLF707に出力し、再びステップ#802へ戻って同じ動作を繰り返す。
ここで、上記のように所定値1より所定値2を小さくすることでその差分の量のヒステリシスをつけることができ、所定値付近の振動量の選択のバタツキを解消でき、安定してジャイロの選択を行うことができる。
次に、上記ステップ#804にて実行される温度補正処理について説明する。図9は温度に対する高感度ジャイロ301と低感度ジャイロ302の出力特性を示したもので、異なる感度ではその温度特性も異なる。従って、使用する信号が高感度なのか低感度なのかで補正量が異なる。
図10は温度補正処理の詳細を示すフローチャートであり、まず、ステップ#1001にて、サーミスタ215からの温度情報であるサーミスタ信号をAD変換器711を介してデータTとして取り込む。そして、次のステップ#1002にて、既に入力されているデータPに対して温度補正する関数Kp(T)を掛けて新たなデータPとし、続くステップ#1003にて、同じく既に入力されているデータQに対して温度補正する関数Kq(T)を掛けて新たなデータQとする。これにより、温度補正処理が終了する。
上記の実施例1によれば、所定の値(≦所定値2<所定値1)よりも振動が大きいとき(もしくは高域成分が多いとき)は、応答性の良い低感度ジャイロ302からの信号(データQ)を、所定の値よりも振動が小さい(もしくは高域成分が少ない)ときには、高感度ジャイロ301からの信号(データP)を、それぞれ防振制御に使用するようにしている。よって、手ぶれ周波数帯域において良好な応答性をもって精度の高い手ぶれ補正を行うことができると共に、低周波域の揺らぎノイズを低減できる。つまり、大きいぶれには素早く対応でき、小さいぶれのときはノイズによる揺らぎを軽減でき、振動状況に合わせたより高い防振性能が得られるようになる。
次に、本発明の実施例2に係わるデジタルカメラについて説明する。なお、本実施例2におけるデジタルカメラの回路構成は、図1〜図4及び図7と同様であるものとする。
図11(a),(b)は、図5(a),(b)のような特性をもつジャイロ301,302からの信号を、本実施例2に合わせて常数を設定した図3に示すHPF303,304を通した後のジャイロ部202,203の出力の周波数特性である。図11(a)は図3のHPF303からの特性であり、ゲインが全体的に下げられている。図11(b)は図3のHPF304からの特性であり、カットオフ周波数を高感度ジャイロ301のゲインが下がってくるあたりにしている。
次に、本実施例2におけるジャイロ信号処理部712での制御について、図7を参照しながら図12のフローチャートにより説明する。まず、ステップ#1201では、防振制御部201内部のアンプおよび各フィルタの特性を初期化する。次のステップ#1202では、アンプ705からの高感度ジャイロ信号を処理した信号S701をデータPとして、続くステップ#1203では、アンプ706からの低感度ジャイロ信号を処理した信号S702をQとして、それぞれ入力する。そして、次のステップ#1204にて、サーミスタ215からの温度情報であるサーミスタ信号を取り込み、上記各データP,Qの温度補正処理、つまり図10に示したように、各ジャイロ部の温度特性を加味した補正を行い、補正した信号を新たなデータP,Qとする。
次のステップ#1205では、上記のデータPとデータQを足し合わせたものをレジスタSに設定し、続くステップ#1206にて、設定されたレジスタSの値を信号S703としてPLF707に出力し、再びステップ#1202へ戻って同じ動作を繰り返す。
上記の実施例2によれば、高感度ジャイロ301と低感度ジャイロ302の各出力信号(データP,Q)を適正なHPF303,304を用いて信号処理する、詳しくはHPF303,304を通過する信号を足し合わせるようにしている。よって、周波数の低い振動では高感度ジャイロ301からの信号を、高い振動では応答性の良い低感度ジャイロ302からの信号を、それぞれ防振制御に使用するのと等価となり、より精度の高い手ぶれ補正を行うことが可能となる。
次に、本発明の実施例3に係わるデジタルカメラについて説明する。なお、本実施例3におけるデジタルカメラの回路構成は、図1〜図4及び図7と同様であるものとする。また、ジャイロ部202,203からの信号の特性は図6のようになっている。
次に、本実施例3におけるジャイロ信号処理部712での制御について、図7を参照しながら図13のフローチャートにより説明する。まず、ステップ#1301では、防振制御部201内部のアンプおよび各フィルタの特性を初期化する。次のステップ#1302では、アンプ705からの高感度ジャイロ信号を処理した信号S701をデータPとして、続くステップ#1303では、アンプ706からの低感度ジャイロ信号を処理した信号S702をQとして、それぞれ入力する。そして、次のステップ#1304にて、サーミスタ215からの温度情報であるサーミスタ信号を取り込み、上記各データP,Qの温度補正処理、つまり図10に示したように、各ジャイロ部の温度特性を加味した補正を行い、補正した信号を新たなデータP,Qとする。
次のステップ#1305では、カメラの撮影モードが静止画モードであるか否かを判定し、静止画モードの場合はステップ#1306へ進み、データPをレジスタSに設定し、一方、動画モードの場合はステップ#1307へ進み、データQをレジスタSに設定する。そして、次のステップ#1308にて、設定されたレジスタSの値を信号S703としてPLF707に出力し、再びステップ#1302へ戻って同じ動作を繰り返す。
上記の実施例3によれば、低域の揺らぎを低減させたい静止画モードの時には、高感度ジャイロ301からの信号を、応答性を重視の動画モードの時には、低感度ジャイロ302からの信号を、防振制御に使用するようにしているので、静止画撮影と動画撮影の何れの撮影であっても良好な手ぶれ補正を行うことが可能となる。
次に、本発明の実施例4に係わるデジタルカメラについて説明する。なお、本実施例4におけるデジタルカメラの回路構成のうち、図1および図2は同様であるものとする。
図14は、図2に示すジャイロ部202,203の回路構成を示す図であり、同図において、1401は感度変更可能なジャイロ、1402はジャイロ1401からの角速度信号のオフセット等のDC成分をカットするHPF、1403はHPF1402からの信号を増幅するとともに高周波ノイズを除去するLPF、1404は感度変更情報を受け取る感度変更端子である。
図15は、図14に示したジャイロ1401の内部構成を示すブロック図であり、同図において、1501は振動子、1502は振動子1501の振動周波数を決定する発振器、1503は振動子1501を振動させる振動子駆動部、1504は振動子駆動部1503からの駆動信号により振動子1501を振動させる振動用圧電素子、1505はコリオリ力を検出する検出用圧電素子、1506は検出用圧電素子1505からの信号を増幅等の処理して角速度信号として出力するジャイロ信号処理部、1507は感度変更情報を受け取る感度変更端子である。
上記の振動子1501の振動量が大きいほど、検出用圧電素子1505からの出力は大きくなるため、その振動周波数は振動子1501の共振周波数付近で振動させられる。ただし、振動周波数が共振周波数に近いほど応答特性が悪くなるという特性をもっている。本実施例4では、発振器1502の発振周波数を変更することで振動子1501の振動周波数を変更して感度を変更する構成にしている。
図16は、図2及び図14に示した防振制御部210の回路構成を示すブロック図であり、同図において、1601はジャイロ部202,203からのジャイロ信号をデジタル信号に変換するAD変換器、1603はDC成分をカットするカットオフ周波数を変更可能なHPF、1605はゲイン変更可能な信号を増幅するアンプ、1607は信号の位相が変更可能なフェーズリードフィルタ(以下、PLF)、1608はカットオフ周波数を変更可能なHPF、1609は角速度信号を角度信号に変換するためのLPF、1610はデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器、1611はサーミスタ215からの信号をデジタル信号に変換するAD変換器、1612はアンプ1605からの信号を処理して各フィルタの状態を制御するジャイロ信号処理部である。
上記構成において、ジャイロ部202および203からのジャイロ信号はそれぞれAD変換器1601でデジタル信号に変換され、HPF1602で所定のカットオフ周波数でDC成分をカットされ、次段のアンプ1605で適正なゲインに設定されて信号S1601としてジャイロ信号処理部1612に入力される。ジャイロ信号処理部1612で処理された信号は信号S1602としてPLF1607に出力され、ここで所定の位相に調整される。そして、HPF1608で適正なカットオフ周波数のフィルタで処理され、LPF1609でカメラの振動(手ぶれ)を補正するためのシフトレンズユニット103の移動量を角速度信号から角度信号に変換され、次段のDA変換器1610でアナログ信号に変換されて補正位置信号として、図2の比較器208および209に出力される。
次に、本実施例4におけるジャイロ信号処理部1612での制御について、図16を参照しながら図17のフローチャートにより説明する。まず、ステップ#1701では、防振制御部201内部のアンプおよび各フィルタの特性を初期化する。次のステップ#1702では、AD変換器1611からの温度情報であるサーミスタ信号を取り込み、これをデータTに設定する。次のステップ#1703では、撮影モードが静止画モードであるか否かの判定を行う。この結果、静止画モードであればステップ#1704に進み、ジャイロ1402の振動子1501が図5(a)のような高感度でS/N比の良い信号となるような振動周波数F1、すなわち振動子1501の共振周波数に近い周波数F1になるように、該ジャイロ1401の感度変更端子1507に指令し、続くステップ#1705にて、アンプ1605からの信号S1601をデータPとして取り込み、そして次のステップ#1706にて、図9のような温度特性を補正する係数Kp(T)をデータPに掛けてその値を新たなデータPとする。
一方、撮影モードが動画モードであった場合はステップ#1707へ進み、ジャイロ1402の振動子1501が図5(b)のような低感度であるが応答性の良い信号となるような振動周波数F2になるように該ジャイロ1401の感度変更端子1507に指令し、続くステップ#1708にて、アンプ1605からの信号S1601をデータPとして取り込み、続くステップ#1709にて、図9のような温度特性を補正する係数Kq(T)をデータPに掛けてその値を新たなデータPとする。
次のステップ#1710では、温度補正されたデータPを信号S1602としてPLF1604に出力し、再びステップ#1702へ戻って同じ動作を繰り返す。
上記の実施例4によれば、低域の揺らぎを低減させたい静止画モードの時には、ジャイロ1401からの信号を高感度になるように振動子1501を振動させ、動画モードの時には、ジャイロ1402からの信号を低感度であるが、応答性の良い信号になるように振動子1501を振動させるように、撮影モード毎に切り換えているので、それぞれの撮影モードに適した手ぶれ補正を行うことができる。
本発明の実施例1に係わるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係わるシフトレンズ駆動制御部の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係わるジャイロ部の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係わるジャイロの内部構成図である。 本発明の実施例1に係わるジャイロ出力の周波数特性図である。 本発明の実施例1に係わるジャイロ部出力の周波数特性図である。 本発明の実施例1に係わる防振制御部の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係わる防振制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係わるジャイロ出力の温度特性図である。 本発明の実施例1に係わる温度補正時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係わるジャイロ部出力の周波数特性図である。 本発明の実施例2に係わる防振制御時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係わる防振制御時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係わるジャイロ部の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例4に係わるジャイロの内部構成図である。 本発明の実施例4に係わる防振制御部の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例4に係わる防振制御時の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
103 シフトレンズユニット
104 シフトレンズ駆動制御部
117 制御部
201 防振制御部
202 ピッチ方向ジャイロ部
203 ヨー方向ジャイロ部
215 サーミスタ
301 高感度ジャイロ
302 低感度ジャイロ
303,304 HPF
401 振動子
402 発振器
404 振動用圧電素子
405 検出用圧電素子
712,1612 ジャイロ信号処理部
1401 ジャイロ
1401 振動子
1402 発振器
1404 振動用圧電素子
1405 検出用圧電素子

Claims (9)

  1. 異なる周波数にて振動する振動子に与えられる同一軸方向のコリオリ力を角速度として検出するそれぞれ感度特性の異なる複数の角速度センサと、
    複数の撮影モードのうちの設定された撮影モードに応じて、前記複数の角速度センサからの角速度情報のいずれかを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された角速度情報をもとに像ぶれ補正を行う防振制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 異なる周波数にて振動する振動子に与えられる同一軸方向のコリオリ力を角速度として検出するそれぞれ感度特性の異なる複数の角速度センサと、
    前記複数の角速度センサからの角速度情報の信号振幅に応じて、前記複数の角速度センサからの角速度情報のいずれかを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された角速度情報をもとに像ぶれ補正を行う防振制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  3. 前記選択手段は、静止画の撮影モードが設定されている場合は、感度特性の高い角速度センサからの角速度情報を、動画の撮影モードが選択されている場合は、感度特性の低い角速度センサからの角速度情報を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記選択手段は、前記角速度情報の信号振幅が所定の値よりも大きい場合は、感度特性の高い角速度センサからの角速度情報を選択し、所定の値よりも小さい場合は感度特性の低い角速度センサからの角速度信号を選択することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記角速度センサまたはその周辺の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検出手段からの温度情報に応じて前記複数の角速度センサの温度特性を補正する温度補正手段とを更に有し、前記温度補正手段は、前記選択手段により選択された角速度センサに適した温度補正を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  6. 異なる周波数にて振動する振動子に与えられる同一軸方向のコリオリ力を角速度として検出するそれぞれ感度特性の異なる複数の角速度センサと、
    前記複数の角速度センサからの複数の角速度情報を信号処理して一つの角速度情報を得、該角速度情報により像ぶれ補正を行う防振制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  7. 異なる周波数にて振動することが可能な振動子に与えられるコリオリ力を角速度として検出する角速度センサと、
    複数の撮影モードのうちの設定された撮影モードに応じて、前記角速度センサの振動子に与える周波数を変更する周波数変更手段と、
    前記角速度センサからの角速度情報をもとに像ぶれ補正を行う防振制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  8. 前記周波数変更手段は、静止画の撮影モードが設定されている場合は、感度特性が高くなる周波数に変更し、動画の撮影モードが選択されている場合は、感度特性が低くなる周波数に変更することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記角速度センサまたはその周辺の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検出手段からの温度情報に応じてそれぞれの振動周波数の角速度センサの温度特性を補正する温度補正手段とを更に有し、前記温度補正手段は、前記周波数変更手段により変更された振動周波数の角速度センサに適した温度補正を行うことを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
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