JP4086712B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排尿の前後での視覚的変化が観察者に分かり易く、取り替え時期を確実に知らせる機能を有する吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
これまで、排尿等によって濡れた場合に取り替え時期を知らせる機能を有する使い捨ておむつが種々提案されている。例えば、吸収性コアにおける着用者当接面と反対側の面に尿が到達すると変色するpH指示薬を含むおむつが知られている(特許文献1〜3参照)。また、水に濡れると変色する剤を含むおむつ(特許文献4)等も知られている。
【0003】
しかしいずれの技術においても、変色の程度が外部から明確に認識し難いという問題がある。この理由は、変色する剤は親水性であるので、尿を感知したときには剤が尿に溶解してにじみが生じ色がぼやけてしまうからである。しかも、尿を感知するには吸収性コアとなるべく近い位置に変色する剤を配することが好ましいため、吸収性コアに該剤が吸収・拡散されると、外部から色が一層認識されにくくなる。また、通常おむつには種々の絵柄等が配されていることから、変色部分はおむつ全体の外観を損ねないように小さく配されることが多く、そのような場合に前記のような現象が生じると、外部から変色が一層認識されにくくなる。
【0004】
【特許文献1】
特開昭55−36326号公報
【特許文献2】
特開昭56−43402号公報
【特許文献3】
特開平11−4852号公報
【特許文献4】
特開昭58−174601号公報
【0005】
従って本発明の目的は、排尿によって生じた変色を初めとする視覚的変化が外部から認識され易い吸収性物品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸収性コアと、該吸収性コアの着用者肌当接面側と反対側に台紙及び液不透過性の裏面シートとを備えた吸収性物品であって、前記吸収性物品は、前記台紙と前記裏面シートとの間の所定部位に、水分と接触すると視覚的に変化する親水性の組成物を含んでおり、前記吸収性物品の厚み方向に関して、前記所定部位では前記台紙が複数枚重なっている吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の一実施形態としての使い捨ておむつを裏面シート側からみた一部破断平面図が示されている。図2は図1におけるII−II線断面図である。図2においては裏面シート3の側が上側に描かれている。おむつ1は、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及びこれら両シート2,3間に介在される吸収体4を有し、実質的に縦長に形成されている。吸収体4は、吸収性コア41の周囲が、親水性のティッシュペーパー等の薄手の紙からなる台紙42によって覆われて構成されている。台紙42は、吸収性コア41の保形性を維持する目的で用いられている。裏面シート3の外側(吸収体側とは反対側)の面には、不織布からなる外装カバーシート7が配されている。外装カバーシート7はおむつ1の外縁をなしている。おむつ1は、股下部B並びに股下部Bから前後に延びる腹側部C及び背側部Aを備えている。背側部Aは、おむつ使用時に着用者の背中側に位置する部位である。腹側部Cは、おむつ使用時に着用者の腹側に位置する部位である。背側部Aの左右両側縁にはファスニングテープ8,8が設けられている。ファスニングテープ8は、おむつ着用時に腹側部Cの外装カバーシート7上に設けられたランディングテープ9に止着される。
【0008】
吸収体4は、表面シート2及び裏面シート3によって挟持・固定されている。吸収体4の前後端縁から前後方向に延出するウエスト部5,5及び左右側縁から横方向に延出するレッグ部6,6には、おむつ着用者に各部を着用者にフィットさせるためのウエスト部弾性部材51及びレッグ弾性部材61がそれぞれ設けられている。また、おむつ1の表面シート側における長手方向左右両側には、それぞれ立体ガードが形成されている(図示せず)。立体ガードの自由端には立体ガード弾性部材が配されて、ギャザーが形成されている。
【0009】
おむつ1を構成する以上の各部材としては当該技術分野において従来公知のものを特に制限なく用いることができる。例えば表面シート2ととしては親水性の不織布や開孔フィルムなどを用いることができる。裏面シート3としては液不透過性のフィルムなどを用いることができる。吸収性コア41としては、フラッフパルプと高吸収性ポリマーの粒子との積繊体を用いることができる。弾性伸縮部材61,71としては各種エラストマー材料を用いることができる。
【0010】
而して本実施形態の使い捨ておむつ1は、図1及び図2に示すように、裏面シート3と台紙42との間に、水分と接触すると視覚的に変化する親水性の組成物(以下、変化剤という)10を含んでいる。本実施形態においては、裏面シート3側に配されている台紙42の表面上に変化剤10を設け、該変化剤10が裏面シート3に臨むようになっている。より具体的には、後述する方法で粘着成分にpH指示薬(例えばブロモフェノールブルー)等を混合したホットメルト組成物からなる変化剤10を裏面シート3における吸収体対向面に塗布し、該吸収体対向面上に、吸収性コア41が台紙42に覆われてなる吸収体4を載置している。本発明において「視覚的に変化する」とは、水分との接触の前後で色が変化する場合、水分との接触で色が消失する場合、及び水分との接触で色が現れる場合を含む概念である。本実施形態の変化剤10は、水分との接触の前後で色が変化する場合に該当する。
【0011】
本実施形態において、変化剤10はおむつ幅方向の中央部分において、おむつの背側部A、股下部B及び腹側部Cにわたって直線状に設けられている。より具体的には、おむつ幅方向に3本の細長い線が並列するように設けられている。本実施形態の使い捨ておむつ1のように、変化剤10が股下部Bに存在していることで、尿が吸収体4に吸収され裏面シート3にまで到達した時に変化剤10が視覚的に変化し、おむつ1の取り替え時期を知らせることができる。
【0012】
本発明の使い捨ておむつ1では、その厚み方向に関して、変化剤10が存在する部位では台紙42が複数枚重なっている点に最大の特徴がある。更に詳細には、本実施形態の使い捨ておむつ1においては、図2に示すように、一枚の台紙42によって吸収性コア41が被覆されており、台紙42はその左右両側部42a,42bが、吸収性コア41におけるバックシート3との対向面側において所定幅で重なり合って二重になっている。そして二重に重なっている台紙42上に変化剤10が接する様にして設けられている。このような構成を採用することによって、おむつ1の取り替え時期を知らせる視覚的な変化の認識性を高めることができる。
【0013】
本発明の使い捨ておむつにおける、視覚的な変化の認識性を高めるメカニズムは以下の(1)〜(3)ように推測される。
(1)尿が変化剤10の存在する場所に到達して変化剤10が変色する。これと共に変化剤10が尿中に溶出又は分散して、裏面シート3に接している第1層目の台紙42a内に移行する。変化剤10は、第1層目の台紙42aよりも吸収性コア41側に存在する第2層目の台紙42bにも若干量移行しようとするが、下記(2)及び(3)により大部分は第1層目の台紙42aに定着するので、第2層目の台紙42bには殆ど移行しない。
(2)第2層目の台紙42bは、尿が裏面シート3まで移行して来る段階で既に濡れている。従ってそれ以上積極的に液を吸収しづらい状態になっている。このことも、変化剤10が第2層目の台紙42bに殆ど移行しない一因と考えられる。
(3)第2層目の台紙42bが存在することで、変化剤10と接している第1層目の台紙42aが直接吸収性コア41と接することが妨げられている。これにより、変化剤10が吸収性コア41によって平面方向へ拡散されて変色剤10の色が薄くなることが防がれる。
【0014】
以上の通り本発明においては、台紙42中での変化剤10の単なるにじみ防止だけではなく、(イ)第1層目の台紙42aへ変化剤10が定着することと、(ロ)台紙42及び吸収コア41によって変化剤10が拡散されて色が薄くなることが第2層目の台紙42bによって防止されることによって、変化剤10による視覚的な変化の認識性を高めることができたものと考えられる。
【0015】
上述の効果を一層確実に奏するためには、台紙42は親水性であることが好ましい。また台紙1枚当たりの坪量が5〜30g/m2であることが好ましい。特に、第1層目の台紙42aへの変化剤10の定着を確実なものとし、また尿の裏面シート3への到達速度を適当なものとする観点を考慮すると、台紙1枚当たりの坪量は10〜20g/m2であることが一層好ましい。本実施形態においては、第1層目の台紙42aと第2層目の台紙42bとは一枚の台紙42からなるので、第1層目の台紙42aと第2層目の台紙42bは同じ坪量であり、同じ厚みを有している。
【0016】
第1層目の台紙42aと第2層目の台紙42bとは一枚の台紙から構成されていなくてもよい。この場合、第1層目の台紙42aと第2層目の台紙42bとは同種の材質でも異種の材質でもよい。異種の材質の場合、第2層目の台紙42bとして、第1層目の台紙42aよりも密度の大きいものを使用すると、第2層目の台紙42bへの変化剤10の移行を一層妨げることができ、視覚的な変化の認識性を一層高めることが可能となる。この場合には、台紙42一枚当たりの坪量を前記の範囲とし、かつ第1層目の台紙42aと第2層目の台紙42bとの密度の差を0.01〜0.5g/cm3とすることが、尿等の水分が変化剤10まで到達するまでの速度の低下を防止し得る点から好ましい。台紙42の厚みについては、両台紙42a,42bともに0.02〜1mm程度であることが、視覚的変化を認識し易い程度の量の変化剤10を保持することができ、かつ水分によって移行した変化剤10を十分に定着できることから好ましい。
【0017】
変化剤10の視覚的変化がおむつ外部からはっきりと認識できるようにするために、台紙42は透明度が低く且つ白色度の高いものであることが好ましい。透明度は20%以下であることが好ましい。白色度は、L*a*b*表色系(CIE1976)の色座標指数のb*値を3〜マイナス値、特に1〜−5、とりわけ0〜−5とすることが好ましい。このような透明度及び白色度を有する台紙42は例えば、漂白処理したパルプを使用したり、台紙にフィラーを含有させること等によって得られる。なお、吸収性コア41としても白色度が高いものが好ましいが、本発明においては台紙42a、42bを重ねているので、吸収性コア41の色(特に黄色み)は出難くなるから、ある程度の色目を有していても変化剤10の視覚的変化がおむつ外部から認識されやすいというメリットがある。
【0018】
b*値は、色差計によって測定される。本発明においては、日本電色工業(株)のハンディ型分光色差計NF777(商品名)を用い、照明条件C、視野角条件2°、正面受光条件=0/45°、光束径φ10mmの測定条件で、測定サンプルの裏側に台紙を5mm以上の厚さとなるように複数枚重ねた状態で反射光を測定して求められる。
【0019】
互いに重なり合っている第1層目の台紙42aと第2層目の台紙42bとは、おむつ1の厚み方向に関して、変化剤10が存在する領域との重なり部分の少なくとも一部において、疎水性の粘着剤(例えばホットメルト粘着剤)で互いに接着されていることが好ましい。これによって、第1層目の台紙42aにおいて尿がおむつ幅方向へ拡散することが防止され、それによって変化剤10の拡散に起因する色のにじみが一層抑制される。疎水性の粘着剤を設ける位置は、変化剤10の存在する領域における、おむつ幅方向中央部よりも外側であることが好ましい。
【0020】
本実施形態においては、変化剤10を、腹側部Cから背側部Aにわたり、おむつ長手方向に沿って設けることにより、股下部Bでの変化剤10の視覚的変化を、視覚的変化の比較的起きにくい背側部Aや腹側部Cとの比較によって明確に認識できるようにしている。しかも、変化剤10を細幅帯状の形態にしておむつ幅方向に複数本(本実施形態では3本)並列させているので、視覚的変化が一層認識し易い。
【0021】
次に、本発明において用いられる変化剤10について説明する。変化剤は水分と接触することによって視覚的に変化する物質(以下、変色物質という)を含む親水性の組成物である。変色物質としてはpH指示薬等が挙げられる。例えば公知のインク又は指示薬を使用することができる。pH指示薬としては、吸収性物品が本実施形態のように使い捨ておむつの場合には、尿との接触の前後で色が変化するものを用いることが好ましい。例えばブロモフェノールブルー、メチルオレンジ、アリザンS、ブロモクレゾールグリーン、メチルレッド、ブロモクレゾールパープル、レザズリン等、pHが3〜7で変色するものが好ましい。
【0022】
変化剤10は、水分と接触するまでは、裏面シート3及び/又は台紙42の表面に安定して固定化されている必要がある。そのような固定化を実現する方法としては、変化剤10を、変色物質と粘着性物質とを混合した親水性の組成物として裏面シート3又は台紙42の表面に塗布する方法が簡便かつ確実である。粘着性物質としては、変色物質との相溶性の点から親水性を有するものが好ましい。そのような物質としては例えば、水分と接触する前には台紙42と裏面シート3との接着剤として機能する親水性のポリマーが挙げられる。親水性のポリマーとしては例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアミド、ビニルピロリドンホモポリマー等が挙げられる。これら親水性のポリマーはその数平均分子量が、1000〜50000、特に2000〜20000であることが、確実な固定化を与える点から好ましい。
【0023】
変化剤10は、裏面シート3を通じておむつ外部から認識される。従って裏面シート3としては、視認性を良くするため透明度が高いものを用いることが好ましい。しかし余りに透明度が高いと、おむつ外部から排泄物が透けて見えてしまう場合がある。このような見地から、裏面シート3の光透過率は30〜80%、特に35〜80%であることが好ましい。
【0024】
裏面シート3の光透過率は以下のようにして測定される。
<光透過率の測定方法>
(株)村上色彩研究所製、商品名「HR−100」で、測定光源A光源を使用して全光透過率Ttの値を測定する。裏面シート上の任意の10点を測定し、その平均値をもって光透過率の値とする。
【0025】
前記の光透過率を有することに加えて裏面シート3は液不透過性でかつ透湿性を有するものであることが好ましい。裏面シート3の透湿度は、JIS Z0208に準じ、32℃で1時間保存後の試料についての値で、0.5〜4.0g/(100cm2・hr)であることが、おむつ内部の適度な湿度調整によって快適な履き心地が得られる点、及び体液の漏れを防止する点から好ましい。
【0026】
このような液不透過性及び透湿性を有する裏面シート3に用いられる素材としては例えば多孔性フィルムが挙げられる。多孔性フィルムは例えば、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微細な無機フィラー又は該樹脂と相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又はニ軸延伸して得られる。熱可塑性樹脂としては例えばポリオレフィンが挙げられる。ポリオレフィンとしては高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独又は混合して使用することができる。
【0027】
裏面シート3の素材として坪量10〜40g/m2の多孔性フィルムを使用すると、変化剤10の視覚的変化がおむつ外部から認識し易くなると共に、柔軟な感触が得られるので好ましい。
【0028】
外装カバーシート7は、変化剤10の視覚的変化が認識し易いように、所定の光透過率を有するものが好ましい。外装カバーシート7の光透過率は50%以上であることが好ましく、55%以上、特に60%以上であることが好ましい。光透過率の測定方法は前述した通りである。
【0029】
変化剤10がおむつ外部から透けて見えるように、外装カバーシート7としては前記光透過率が得られる坪量及び/又は厚さの不織布を用いることが好ましい。該不織布はその坪量が5〜45g/m2、特に10〜40g/m2であることが、変化剤10の視覚的変化の認識性と風合いや手触りなどの官能的な性能とを両立する点から好ましい。
【0030】
外装カバーシート7に用いられる不織布としては、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルからなる熱可塑性樹脂単独の繊維や、これらの樹脂の2種以上を用いてなる芯鞘型やサイドバイサイド型の構造を有する複合繊維から構成される不織布等が挙げられる。
【0031】
外装カバーシート7に用いられる不織布としては、その地色の透明度が高く且つ白色度が高いものを用いることが、変化剤10の視覚的変化の認識性が高まるので好ましい。但し外装カバーシート7は、おむつ厚み方向に関して、変化剤10を配した領域との重なり部分において、当該重なり部分の大部分が白色であれば良く、当該重なり部分以外の領域に、変化剤10の視覚的変化の認識性を妨げない範囲で印刷を施しても構わない。
【0032】
本実施形態においては、変化剤10を細幅帯状の形態でおむつ幅方向に3本並列させているが、本発明はこれに限定されず、変化剤の本数は1本でも4本以上でもよい。これに加えて、水分と接触しても視覚的に変化しない模様を、変化剤10と重ならないように裏面シート3や外装カバーシート7に設けることも可能である。このような模様を設ける場合には例えば、変化剤10が水分との接触の前後で変色するものである場合には、変化剤10の変化前の色又は変化後の色と略同じ色の模様を設けると、色の変化を一層認識し易くなるので好ましい。
【0033】
本発明の吸収性物品は、前述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば前述した実施形態では、背側部Aの左右両側縁にファスニングテープ8,8を設けたが、これに代えて背側部Aの左右両側縁に、側方に延出する一対のウエストバンドをそれぞれ設けてもよい。そして、一方のウエストバンドの先端部にバンド止着部を設け、この止着部によって左右のウエストバンドを、着用者の腹側又は背側において止着するようにしてもよい。
【0034】
また前記実施形態は展開型の使い捨ておむつに係るものであったが、本発明は他の吸収性物品、例えばパンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等にも同様に適用可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、排尿による交換時期を知らせる視覚的変化がおむつ外部から非常に認識し易いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての使い捨ておむつを裏面シート側からみた一部破断平面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 吸収性コア
42 台紙
42a 第1層目の台紙
42b 第2層目の台紙
5 ウエスト部
6 レッグ部
7 外装カバーシート
8 ファスニングテープ
9 ランディングテープ
10 親水性の組成物(変化剤)
Claims (4)
- 吸収性コアと、該吸収性コアの着用者肌当接面側と反対側に台紙及び液不透過性の裏面シートとを備えた吸収性物品であって、
前記台紙によって前記吸収性コアが被覆されており、該台紙はその左右両側部が、該吸収性コアにおける前記裏面シートとの対向面側において所定幅で重なり合っており、
前記吸収性物品は、前記台紙における重なり合った部位と前記裏面シートとの間に、水分と接触すると視覚的に変化する親水性の組成物を含んでおり、
互いに重なり合っている前記台紙は、吸収性物品の厚み方向に関して、前記組成物が存在する領域との重なり部分の少なくとも一部において、疎水性の粘着剤で互いに接着されており、
前記粘着剤は、前記組成物の存在する領域における、吸収性物品の幅方向中央部よりも外側の位置に設けられている吸収性物品。 - 前記台紙の1枚当たりの坪量が5〜30g/m2である請求項1記載の吸収性物品。
- 前記親水性の組成物が、水分と接触する前には前記台紙と前記裏面シートとの接着剤として機能する成分を含んでいる請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品は実質的に縦長で、股下部並びに該股下部から前後に延びる腹側部及び背側部を備えており、前記親水性の組成物が該腹側部から該背側部にわたり長手方向に沿って存在している請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
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