JP4628292B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性コアが吸液したこと視認可能な吸収性物品に関する。
従来、吸収性コアにおける着用者当接面とは反対側の面に尿が到達すると変色するpH指示薬を含むおむつが知られている(特許文献1参照)。このようなおむつにおいては、吸収性コアが尿を吸収するとpH指示薬により視覚的な変化が生じ、適切な交換時期を判断することができる。
しかし、pH指示薬は、それを固定していた組成物に尿が接触したときに、一部が該組成物中から遊離し、吸収性コアをその変化した色に染めてしまうことがある。吸収性コアがpH指示薬の色に染まることは、その色を使用者が尿の色と誤解して不安や心配を感じたり、その色自体が使用者に不快感を与えたりすることがある。
特許文献2には、着色剤で所定形状の模様を描いておき、尿が排泄されたときに、その着色剤が尿に溶けて吸収性コアに移行し、それによって前記模様が消失するようにした使い捨ておむつが記載されている。このおむつにおいては、着色剤によって、前記吸収性コアが着色される恐れがある。
特開平11−4852号公報 特開2003−70837号公報
本発明の目的は、吸液の有無を容易に識別可能であると共に吸収性コアの着色を抑制可能な吸収性物品を提供することにある。
本発明は、吸収性コアと裏面シートとの間の所定部位に、液に接触することにより色が変化する呈色成分を含む組成物を含む吸収性物品であって、前記吸収性コアと前記組成物との間に、液透過性の中間シートが配されており、該中間シートは、荷重25gf/cm2下の厚みが0.1mm以上であり且つ同荷重下の密度が0.3g/cm3以下である吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品は、吸液の有無を容易に識別可能であると共に吸収性コアの着色を抑制可能である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての使い捨ておむつ1を裏面シート側からみた一部破断平面図であり、図2は図1におけるII−II線断面を、表面シート2側を上側、裏面シート3側を下側にして示す図である。
使い捨ておむつ1は、液透過性の表面シート2、液不透過性(難透過性も含む概念)の裏面シート3及びこれら両シート2,3間に介在される吸収体4を有し、実質的に縦長に形成されている。
吸収体4は、吸収性コア41の周囲が、親水性のティッシュペーパー等の薄手の紙からなる台紙42によって覆われて構成されている。台紙42は、吸収性コア41の保形性を維持する目的で用いられている。
裏面シート3の外側(吸収体側とは反対側)の面には、不織布からなる外装カバーシート7が配されている。外装カバーシート7はおむつ1の外縁をなしている。おむつ1は、股下部B並びに股下部Bから前後に延びる腹側部C及び背側部Aを備えている。背側部Aは、おむつ使用時に着用者の背中側に位置する部位である。腹側部Cは、おむつ使用時に着用者の腹側に位置する部位である。背側部Aの左右両側縁にはファスニングテープ8,8が設けられている。ファスニングテープ8は、おむつ着用時に腹側部Cの外装カバーシート7上に設けられたランディングテープ9に止着される。
吸収体4は、表面シート2と裏面シート3との間に配されている。吸収体4の前後端縁から前後方向に延出するウエスト部5,5及び左右側縁から横方向に延出するレッグ部6,6には、おむつ着用者に各部を着用者にフィットさせるためのウエスト部弾性部材51及びレッグ弾性部材61がそれぞれ設けられている。また、おむつ1の表面シート側における長手方向左右両側には、それぞれ立体ガードが形成されている(図示せず)。立体ガードの自由端には立体ガード弾性部材が配されて、ギャザーが形成されている。
おむつ1を構成する以上の各部材としては当該技術分野において従来公知のものを特に制限なく用いることができる。例えば表面シート2としては親水性の不織布や開孔フィルムなどを用いることができる。裏面シート3としては液不透過性のフィルムなどを用いることができる。吸収性コア41としては、フラッフパルプと高吸収性ポリマーの粒子との積繊体を用いることができる。弾性部材51,61としては各種エラストマー材料を用いることができる。
本実施形態の使い捨ておむつ1は、図1及び図2に示すように、吸収性コア41と裏面シート3との間の所定部位に、液に接触することにより色が変化する呈色成分を含む親水性の組成物(以下、変化剤という)10を含んでいる。より具体的には、後述する、親水性繊維からなる液透過性吸水シート12と裏面シート3との間に変化剤10を含んでいる。
本実施形態における変化剤10は、pHによって色が変化するpH指示薬(例えばブロモフェノールグリーン)を含むホットメルト組成物である。変化剤10は、裏面シート3における吸収性コア41側の面に塗布した後、その塗布面上に液透過性吸水シート12を載置してある。本発明における呈色成分について「液に接触することにより色が変化する」とは、液との接触の前後で色が変化する場合、液との接触で色が現れる場合を含む概念である。
本実施形態において、変化剤10はおむつ幅方向の中央部分において、おむつの背側部A、股下部B及び腹側部Cにわたって直線状に設けられている。より具体的には、おむつ幅方向に3本の細長い線が並列するように設けられている。本実施形態の使い捨ておむつ1のように、変化剤10が股下部Bに存在していることで、尿が吸収体4に吸収され裏面シート3にまで到達した時に変化剤10が視覚的に変化し、おむつ1の取り替え時期を知らせることができる。
本実施形態の使い捨ておむつ1においては、図2に示すように、吸収性コア41と変化剤10との間に、液透過性の中間シート11が配されている。本実施形態における中間シート11の外形は、吸収性コア41と平面視形状と一致している。
中間シート11は、液透過性であるから、排尿直後に液が変化剤10の塗布された裏面シート3にまで到達するのを妨げることはない。また、中間シート11は、その内部に、入り込んだ液体が吸収性コア41によって吸い出されて液の遮断性を高める空間が出来ることにより、呈色成分が吸収性コア41に移行することを防止することができる。
中間シート11は、荷重25gf/cm2下の厚み(以下、加圧下の厚みともいう)が0.1mm以上であり、好ましくは0.15mm以上であり、より好ましくは0.2mm以上である。また、中間シート11は、荷重25gf/cm2下の密度(以下、加圧下の密度ともいう)が0.3g/cm3以下であり、好ましくは0.2g/cm3以下であり、より好ましくは0.1g/cm3以下である。
荷重25gf/cm2下の厚み及び密度を規定した理由は、使い捨ておむつを着用した着用者が、寝転んだときに、該おむつに加わる圧力が、概ね25gf/cm2程度であるからである。
加圧下の厚み及び加圧下の密度を上記範囲内とすることで、おむつの着用者がおむつを着用した状態でさまざまな動作をした場合であっても、呈色成分の吸収性コアへの移行を効果的に防止ないし低減でき、吸収性コアの着色及びそれによる不都合を防止することができる。
加圧下の厚みが0.1mm未満又は前記密度が0.3g/cm3超であると、呈色成分の吸収性コアへの移行を充分に防止することが難しい。
加圧下の厚みの上限値は、排尿直後に液が変化剤10に接触しなくなることを防止する観点から、3mm程度であり、好ましくは0.1〜1.5mmである。他方、中間シート11を構成する繊維の間隙が大きくなると、排尿直後にそこに残る液量も多くなり、結果として、吸収性コア41によって吸い出されることにより形成される、中間シート11内部の液の遮断性を高めるための空間が出来にくくなることから、加圧下の密度の下限値は、0.03g/cm3程度であり、好ましくは0.05g〜0.3/cm3である
〔荷重25gf/cm2下の厚み及び密度の測定方法〕
なお、中間シート11の厚みの測定は、以下の方法により行う。まず中間シート11上に25gf/cm2の荷重が加わった状態になるように、底面と天面が平行な重りを載せ、測定装置として株式会社キーエンスのLK080クラス2レーザー変位計を用いて厚みを測定する。測定点数は4〜6点でその平均を採る。中間シート11の厚みを位置により意図的に変えたものでない場合で測定値が20%以上振れた場合はそのデータを削除し、別の測定値を追加する。また、密度は、厚みの測定値に坪量の測定値を乗じて算出する。。
尚、中間シート11は、無荷重下の厚みが0.3〜2.0mm、特に0.5〜1.5mmであることが好ましい。また、中間シート11は、その坪量が15〜100g/m2、特に20〜50g/m2あることが好ましい。本実施形態における中間シート11は、吸収性コアと裏面シートに、それぞれに接する面でホットメルト接着剤を介して部分的に接合されている。
中間シート11は、繊維材料から構成されている。具体的には、不織布製である。中間シート11は、合成繊維を主体として構成されていることが好ましい。合成繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂からなる繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルからなる繊維、ナイロン(登録商標)等のポリアミドからなる繊維、及びこれらの繊維の混合物等が挙げられる。合繊繊維は、複数の樹脂成分からなる複合繊維、例えば、芯鞘型やサイドバイサイド型等の複合繊維であっても良い。合成繊維は、少なくとも表面の一部が熱可塑性樹脂からなる繊維であることが好ましく、不織布は、熱可塑性樹脂繊維同士の交絡点が熱融着していることが好ましい。また、合成繊維は、中間シート11の液透過性を助長させるために、界面活性剤によりその表面を親水処理したものが好ましい。
中間シート11を構成する不織布としては、カード等により得られた繊維ウエブの繊維同士間をエアスルー法により熱融着させたエアスルー不織布、繊維ウエブの繊維同士間をヒートロールで熱融着させたヒートロール不織布、スパンレース不織布、エアレイド不織布、スパンボンド不織布等が挙げられるが、エアスルー不織布、エアレイド不織布等が液の遮断性を高める空間を構築しやすいという観点から好ましく、特にエアスルー不織布が好ましい。
不織布を構成する繊維は、太くすれば剛性もあがるが、その反面、繊維同士の融着点は少なくなるため、加圧下においても空間を保持する観点から、1〜10デニールの太さの繊維が好ましく、より好ましくは2〜5デニールである。
不織布は、エアスルー不織布同士又はエアスルー不織布と他の種類の不織布を重ね、部分的に接合して一体化させた多層構造のエアスルー不織布を使用することも出来る。。
中間シート11は、液を保持しにくいものであることが、中間シート11により呈色成分の吸収性コアへの移行を低減する観点から好ましい。
具体的には、中間シート11は、クレム法による吸水度(JIS P8141)が5mm以下であることが好ましく、特に2mm以下であることが好ましい。
〔クレム法による吸水度の測定方法〕
クレム法による吸水度はJIS P8141にしたがって測定する。
また、中間シート11は、使い捨ておむつを着用中に着用者が、寝転んだり、起立したりといった活動をした場合、すなわち、該おむつに加わる圧力が繰り返し変化する様な状況下においても、液の遮断性を高める空間が維持されるように、圧縮回復性が高いことが好ましい。圧縮回復性はKES圧縮試験機によりその特性値を数値化することが出来るが、該中間シート11はRC(圧縮回復性)が40%以上であることが好ましく、より好ましくは40〜80%であり、更に好ましくは50〜80%である。RC(圧縮回復性)の上限値は100%である。
前記KES圧縮試験機(カトーテック株式会社製)は生地の風合いを数値化する試験機である。測定はサンプルをスピード:0.02cm/s、圧縮面積:2cm2、感度:5、圧縮荷重25gf/cm2の条件で圧縮−回復を行う。そして、押し込み長さと圧力の相関図から特性値を算出する。RC(圧縮回復性)は、WC(圧縮仕事量)に対するWC´(圧縮回復仕事量)の比率であり、RC=WC´/WCにより算出される。この特性値が大きい程、反発性があるということを意味する。中間シート11のRC(圧縮回復性)が小さい場合には、おむつに加わる圧力が繰り返し変化する様な状況下においては、該中間シート11が繰り返し回復性が劣化してしまい、所望の効果を発揮しない恐れがある。
本実施形態のおむつ1においては、図2に示すように、中間シート11と変化剤10との間に、親水性繊維からなる液透過性吸水シート12が配されている。本実施形態における液透過性吸水シート12の外形は、吸収性コア41と平面視形状と一致している。
液透過性吸水シート12を中間シート11に隣接して配置することで、呈色成分が吸収性コア41に移行することを一層効果的に防止することができる。その理由は、中間シート11内に入り込んだ液体が、液透過性吸水シート12によって吸い出され、該中間シート11内に液の遮断性を高める空間ができ易くなるためであると考えられる。
液透過性吸水シート12を構成する親水性繊維としては、パルプ繊維やコットン繊維等の親水性繊維や、再生セルロース等の半合成繊維など、本来的に親水性である繊維が好ましい。より好ましい親水性繊維は、フィブリル構造を持ち、それに起因する毛管現象により吸水する能力が高い繊維であって、パルプ繊維やコットン繊維等である。最も好ましいのは、比較的安価であって、入手も容易であるパルプ繊維である。なお、該液透過性吸水シートに、親水化油剤により親水化した合成繊維等を混合することも出来るが、その場合、液透過性吸水シート12中の前記合成繊維等の含有率は、0〜50重量%、特に0〜20重量%であることが好ましい。
液透過性吸水シート12としては、抄紙した紙、不織布、織布、これらの積層体等を用いることができるが、抄紙した紙が、親水性繊維をより密にして毛管力による吸水性を高めるという観点から好ましい。
液透過性吸水シート12が紙である場合、その坪量は5〜40g/m2、特に10〜25g/m2あることが好ましい。
液透過性吸水シート12が不織布である場合、該不織布としては、コットンやレーヨンなどの繊維を含むスパンレース不織布などがあげられる。
液透過性吸水シート12は、中間シート11内に入り込んだ液体を吸いとることにより、中間シート11の遮断性をより高める効果があるが、そのような効果を発揮するためには吸水性の高いものが好ましい。具体的には、液透過性吸水シート12は、それを構成する親水繊維の繊維の毛管現象による吸水度が高い程よく、クレム法による吸水度(JIS P8141)が20mm以上であることが好ましく、特に30mm以上であることが好ましい。
尚、本実施形態の使い捨ておむつ1においては、一枚の台紙42によって吸収性コア41が被覆されており、台紙42はその左右両側部42a,42bが、吸収性コア41における中間シート11側において所定幅で重なり合って二重になっている。
次に、変化剤10について説明する。変化剤10は、液に接触することにより色が変化する呈色成分を含む組成物である。呈色成分としては、pH指示薬等が挙げられる。pH指示薬としては、吸収性物品が本実施形態のように使い捨ておむつの場合には、尿との接触の前後で色が変化するものを用いることが好ましい。例えばブロモフェノールブルー、メチルオレンジ、アリザンS、ブロモクレゾールグリーン、メチルレッド、ブロモクレゾールパープル、レザズリン等、pHが3〜7で変色するものが好ましい。
変化剤10は、水分と接触するまでは、裏面シート3及び/又は液透過性吸水シート12(液透過性吸水シート12がない場合は中間シート11)の表面に安定して固定化されている必要がある。そのような固定化を実現する方法としては、変化剤10を、呈色成分と粘着性物質とを混合した親水性の組成物として、上記のシート3,12,11の何れかの表面に塗布する方法が簡便かつ確実である。粘着性物質としては、呈色成分との相溶性の点から親水性を有するものが好ましい。そのような物質としては例えば、親水性のポリマーが挙げられる。親水性のポリマーとしては例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアミド、ビニルピロリドンホモポリマー等が挙げられる。これら親水性のポリマーはその数平均分子量が、1000〜50000、特に2000〜20000であることが、確実な固定化を与える点から好ましい。
本発明の吸収性物品は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば前述した実施形態では、背側部Aの左右両側縁にファスニングテープ8,8を設けたが、これに代えて背側部Aの左右両側縁に、側方に延出する一対のウエストバンドをそれぞれ設けてもよい。そして、一方のウエストバンドの先端部にバンド止着部を設け、この止着部によって左右のウエストバンドを、着用者の腹側又は背側において止着するようにしてもよい。
また、本発明の吸収性物品は、更に、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁バッド等であっても良い。
また、上述した本実施形態においては、変化剤10を細幅帯状の形態でおむつ幅方向に3本並列させているが、変化剤の本数は1本又は2本でも4本以上でもよい。また、中間シート11は、変化剤10の全体を覆うに足る長さ及び幅を有する他の形状、例えば長方形や菱形等であっても良い。また、中間シート11は、股下部Bのみ、又は股下部B及び腹側部Cのみにお配されていても良い。また、上述した液透過性吸水シート12は、中間シート11の一部のみと重ねて配置されていても良い。また、液透過性吸水シート12も、股下部Bのみ、又は股下部B及び腹側部Cのみにおいて、変化剤10を被覆するものであっても良い。また、液透過性吸水シート12は省略することもできる。
〔実施例1〕
花王株式会社製の市販の幼児用使い捨ておむつ(商品名「メリーズSサイズ」)から、吸収体(台紙で被覆された状態の吸収性コア)を取り出した。また、中間シート用の不織布として、坪量が40g/m2の2層構造の不織布であって、エアスルー不織布(構成繊維径:3デニール)からなる平坦な上層と、凹凸ロール間に通して畝部と溝部が交互に配置された断面波形の形状としたエアスルー不織布(構成繊維径:3デニール)からなる下層とを有し、上層と下層とが下層の畝部で互いに接合された不織布を用意した。この不織布の加圧下の厚み等を表1中に示した。
呈色成分として、pH指示薬であるブロモクレゾールグリーンを含むホットメルト組成物(変化剤)を、樹脂フィルムからなる裏面シート上に塗工し、裏面シートの塗工面上に、パルプ繊維からなり、坪量16g/m2、クレム吸水度(JIS P8141)39mmの紙(親水性繊維からなる液透過性吸水シート)、中間シート用の上記不織布、上記市販のおむつから取り出した上記吸収体、及び上記の市販のおむつから取り出した表面シートを、この順に積層した。中間シート用の不織布は、その下層を、親水性繊維からなる液透過性吸水シート側に向けて積層した。
そして、この積層体上に、生理食塩水(無色)20gを注入し、直ちに平板を載置し、更に該平板上に錘を乗せ該積層体に25gf/cm2の荷重を加えた。そして、その加圧状態を維持したまま1時間放置した。
1時間の放置後、吸収体を取り出し、ブロモクレゾールグリーンの色が吸収性コア内にどの程度入り込んでいるかを、目視により観察した。
吸収体の観察は、表面シート側の面及び中間シート側の面をそれぞれ観察した。また、呈色の程度を対照サンプルと比較することにより、下記の評価基準で評価し、それらの結果を表1に示した。
<対照サンプル1>
実施例1において、中間シート及び親水性繊維からなる液透過性吸水シート(坪量16g/m2の紙)を入れない以外は、実施例1と同様にして積層体を製造した。得られた積層体を対照サンプル1とした。
<対照サンプル2>
実施例1において、中間シート及び親水性繊維からなる液透過性吸水シート(坪量16g/m2の紙)を入れず、また、樹脂フィルムを、ホットメルト組成物(変化剤)を塗工しないで裏面シートとして用いた以外は、実施例1と同様にして積層体を製造した。得られた積層体を対照サンプル2とした。
<評価基準>
0点:対照サンプル1と同レベル(改善が認められない)
1点:対照サンプル1と2の中間程度の呈色レベルで対照サンプル1に近い
2点:対照サンプル1と2の中間程度の呈色レベル
3点:対照サンプル1と2の中間程度の呈色レベルで対照サンプル2に近い
4点:対照サンプル2と同レベル(変化剤の色移りが認められない)
更に吸収体の両面についての上記の評価結果を平均化して総合評価とした。
〔実施例2〕
実施例1において、親水性繊維からなる液透過性吸水シート(坪量16g/m2の紙)を入れない以外は実施例1と同様にして積層体を製造した。その積層体について、実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
〔実施例3〕
中間シート用の不織布として、坪量25g/m2の2層構造の不織布であって、上層及び下層を有し、該上層より該下層の繊維密度が疎であり、エアスルー不織布(上層繊維の太さ:2デニール、下層繊維の太さ:5デニール)を用意した。
この不織布を中間シートとして用いる以外は、実施例1と同様にして積層体を製造した、その積層体について、実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
〔実施例4〕
実施例3において親水性繊維からなる液透過性吸水シート(坪量16g/m2の紙)を入れない以外は実施例3と同様にして積層体を製造した。その積層体について、実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
〔実施例5〕
中間シート用の不織布として、坪量25g/m2の、繊維の太さが3デニールの単一の繊維からなるもので、繊維密度が均一な不織布を用意した。
この不織布を中間シートとして用いる以外は、実施例1と同様にして積層体を製造した。その積層体について、実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
〔実施例6〕
実施例5において、親水性繊維からなる液透過性吸水シート(坪量16g/m2の紙)を入れない以外は実施例と同様にして積層体を製造した。その積層体について、実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
〔比較例1〕
中間シート用の不織布として、坪量25g/m2の単一の繊維径(2デニール)スパンボンド不織布を用意した。この不織布を中間シートとして用いる以外は、実施例1と同様にして積層体を製造した。その積層体について、実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
〔比較例2〕
比較例1において、親水性繊維からなる液透過性吸水シート(坪量16g/m2の紙)を入れない以外は、比較例1と同様にして積層体を製造した。その積層体について、実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
Figure 0004628292
表1から判るように、実施例においては、比較例に比して、呈色成分が吸収性コア内に入り込んだ程度が大きく低減している。また、実施例1と2、実施例3と4、実施例5と6の比較より、中間シートと変色剤との間に、親水性繊維からなる液透過性吸水シートを配することにより、呈色成分が吸収性コア内に入り込むことを一層抑制することが判る。
本発明の一実施形態としての使い捨ておむつを裏面シート側からみた一部破断平面図である。 図2は図1におけるII−II線断面を、表面シート側を上側、裏面シート側を下側にして示す図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 吸収性コア
42 台紙
5 ウエスト部
6 レッグ部
7 外装カバーシート
8 ファスニングテープ
9 ランディングテープ
10 呈色成分を含む組成物(変化剤)
11 中間シート
12 親水性材料からなる液透過性吸水シート

Claims (3)

  1. 吸収性コアと裏面シートとの間の所定部位に、液に接触することにより色が変化する呈色成分を含む組成物を含む吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、上下面が、保形用の親水性シートで被覆されており、
    前記吸収性コアと前記組成物との間に、保形用の前記親水性シートとは別のシートとして、液透過性の中間シートが配されており、
    前記中間シートは、合成繊維を主体として構成され、該合成繊維は、界面活性剤により表面が親水処理され、太さが1〜10デニールであり、
    前記中間シートは、クレム法による吸水度(JIS P8141)が5mm以下であり、
    前記中間シートは、坪量が20〜100g/m2であり、荷重25gf/cm2下の厚みが0.1mm以上であり同荷重下の密度が0.3g/cm3以下であり、荷重25gf/cm 2 となるまで圧縮して測定したRC(圧縮回復性)が40〜80%である吸収性物品。
  2. 前記呈色成分が、pHによって色が変化するpH指示薬である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記中間シートと前記組成物との間に、親水性繊維からなる液透過性吸水シートが配されている請求項1記載の吸収性物品。
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