JP6027848B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品の外観を向上させる等の目的で、模様、キャラクター、数字、文字等の印刷デザインを吸収性物品の所定部位に印刷することが行われている。例えば特許文献1には、幼児用のファッション志向の使い捨ておむつとして、裏面シートにデザイン、図、写真等の上着様グラフィックが印刷された使い捨ておむつが記載されている。
また、排尿等によって濡れた場合に取り替え時期を知らせる機能を有する使い捨ておむつが知られている。例えば特許文献2には、吸収体と裏面シートとの間に、水分との接触により視覚的に変化する親水性の剤(インジケータ)を設けると共に、該裏面シートにおける、おむつの厚み方向に関して該親水性の剤と重ならない部分に、水分と接触しても視覚的に変化せず且つ該親水性の剤が視覚的に変化する前後何れかの色の類似色を有する、模様を施すことが記載されている。特許文献2によれば、変色によって取り替え時期を知らせるインジケータに加えて、該インジケータからおむつ幅方向に離間した位置に、該インジケータの変化前あるいは変化後の色の類似色の模様が施されていることによって、インジケータの変色を観察者(おむつ着用者が乳幼児の場合は、母親等)に強く認識させることができるとされており、特許文献2には、インジケータの認識性を高める上で、インジケータと模様とがおむつの厚み方向において重なっていないことの重要性が示唆されている。
特開2010−508116号公報 特開2004−337385号公報
従来のインジケータを備えたおむつを着用した場合に、尿等の体液との接触によりインジケータが変色しても、その変色が観察者に認識されず、取り替え時期を逃してしまうことがあり、従来のインジケータを備えたおむつは、インジケータの視覚的変化の認識性の点で改良の余地があった。印刷デザインが施されることによって外観が向上し、且つインジケータの視覚的変化が外部から認識され易い吸収性物品は未だ提供されていない。
従って、本発明は、外観が良好で、且つインジケータの視覚的変化が外部から認識され易い吸収性物品に関する。
本発明は、吸収体と該吸収体の非肌対向面側に配された裏面シートとを備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部、股間部に配される股下部及び背側に配される背側部を該縦方向に有する吸収性物品であって、前記裏面シートは、透湿性シートと不織布との積層構造を有し、前記股下部における該裏面シートと前記吸収体との間に、水分又は体液との接触により変色するインジケータが配されており、該インジケータの変色前後の色は、それぞれ、該透湿性シート及び該不織布の地色とは異なっており、前記透湿性シートにおける、前記吸収性物品の厚み方向に関して前記インジケータと重なるインジケータ対応領域に、該インジケータの変色後の色と同色又は類似色のデザイン要素が、1cm四方の正方形形状の領域中に複数存するように印刷されており、複数の該デザイン要素は、それぞれ、印刷が施されていない無印刷部に包囲されており、前記インジケータ対応領域における複数の前記デザイン要素のうち、任意の1個を特定デザイン要素、該特定デザイン要素から最も近い位置に存する1個を最近接デザイン要素とし、且つ該特定デザイン要素及び該最近接デザイン要素それぞれの中心を通る仮想直線を1本引いた場合、該仮想直線における該特定デザイン要素との重なり部分の長さL1、及び該仮想直線における該最近接デザイン要素との重なり部分の長さL2は、それぞれ、該仮想直線における、該特定デザイン要素と該最近接デザイン要素とに挟まれた前記無印刷部との重なり部分の長さL3と同じか、又は該長さL3よりも長い吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、外観が良好で、且つインジケータの視覚的変化が外部から認識され易い吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつを各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた展開状態を示す裏面シート側(非肌対向面側)の一部破断平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す断面図である。 図3は、図1に示すおむつにおける透湿性シートのインジケータ対応領域の一部を模式的に示す平面図であり、図3(a)はインジケータの変色前の模式的な平面図、図3(b)はインジケータの変色後の模式的な平面図である。 図4は、図1に示すおむつにおける透湿性シートのデザイン要素の拡大平面図である。
以下、本発明の吸収性物品について、その好ましい一実施形態である使い捨ておむつに基づき図面を参照しながら説明する。本実施形態のおむつ1は、図1及び図2に示すように、吸収体4及び該吸収体4の非肌対向面側に配された裏面シート3を備え、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有している。
尚、本明細書において、肌対向面は、吸収性物品(おむつ1)又はその構成部材(表面シート2、裏面シート3、吸収体4等)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。また、縦方向Xは、吸収性物品又はその構成部材の長辺に沿う方向(長手方向)に一致し、横方向Yは、吸収性物品又はその構成部材の幅方向に一致する。
更に説明すると、おむつ1は、いわゆる展開型の使い捨ておむつであり、図1及び図2に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート2、非肌対向面を形成する液不透過性ないし撥水性(以下、これらを総称して液不透過性という)の裏面シート3、及び両シート2,3間に配置された液保持性の吸収体4を具備し、図1に示す如き平面視において一方向(縦方向X)に長い形状をしており実質的に縦長である。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4よりも大きな寸法を有し、吸収体4の周縁から外方に延出している。
おむつ1は、図1に示すように、着用時に着用者の腹側に配される腹側部A、股間部に配される股下部B及び背側に配される背側部Cを縦方向Xに有している。股下部Bは、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を含んでいる。おむつ1は、股下部Bの縦方向Xに沿う両側縁が内向きの円弧状に湾曲しており、図1に示す如き平面視において、縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状の形状を有している。
腹側部Aは、おむつ1の縦方向Xの一端部1a(吸収性物品における、着用時に着用者の腹側に配される部位の縦方向端部)から100〜180mm以内の領域であり、おむつ1の縦方向Xの全長の25〜40%を占める。また、背側部Cは、おむつ1の縦方向Xの他端部1c(吸収性物品における、着用時に着用者の背側に配される部位の縦方向端部)から100〜180mm以内の領域であり、おむつ1の縦方向Xの全長の25〜40%を占める。また、股下部Bは、腹側部Aと背側部Cとに挟まれた領域であり、おむつ1の縦方向Xの全長の25〜40%を占める。
吸収体4は、図2に示すように、液保持性の吸収性コア40と該吸収性コア40の肌対向面及び非肌対向面をそれぞれ被覆する透水性のコアラップシート41とを含んで構成されている。コアラップシート41は、吸収性コア40の肌対向面(表面シート2との対向面)を被覆する第1のコアラップシート41a(親水性の不織布)と、吸収性コア40の非肌対向面(裏面シート3との対向面)を被覆し且つ肌対向面の縦方向Xに沿う側縁まで巻き上げられている第2のコアラップシート41b(疎水性の不織布)とからなる。コアラップシート41は、吸収性コア40の保形性を維持する目的で用いられている。吸収性コア40とコアラップシート41との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されていても良い。
吸収体4は、表面シート2及び裏面シート3によって挟持・固定されている。吸収体4の縦方向Xの前後端縁から前後方向に延出するウエスト部5,5それぞれには、ウエスト部弾性部材51が、該ウエスト部5を構成する両シート2,3間に伸長状態で固定されており、また、吸収体4の縦方向Xに沿う左右側縁から横方向Yに延出するレッグ部6,6それぞれには、レッグ弾性部材61が、該レッグ部6を構成する両シート2,3間に伸長状態で固定されており、おむつ1の着用時には、これらの弾性部材51,61の収縮によりウエストギャザー及びレッグギャザーが形成される。また、おむつ1の表面シート2側における縦方向Xに沿う左右両側には、それぞれ立体ガード7が設けられている。立体ガード7の自由端には、立体ガード弾性部材71が伸長状態で固定されており、おむつ1の着用時には該弾性部材71の収縮により立体ギャザーが形成される。
図1に示すように、おむつ1の背側部Cの縦方向Xに沿う両側縁部には、一対のファスニングテープ8,8が設けられている。ファスニングテープ8には、機械的面ファスナーのオス部材からなる図示しない止着部が取り付けられている。また、おむつ1の腹側部Aの非肌対向面(裏面シート3の非肌対向面)には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域9が形成されている。被止着領域9は、裏面シート3の非肌対向面に、機械的面ファスナーのメス部材を公知の接合手段(例えば、接着剤やヒートシール等)で接合固定して形成されており、ファスニングテープ8の前記止着部を着脱自在に止着可能である。
裏面シート3は、図1及び図2に示すように、透湿性シート30と不織布31との積層構造を有している。透湿性シート30は、裏面シート3の肌対向面(吸収体4との対向面)を形成する内層シートであり、不織布31は、裏面シート3の非肌対向面(おむつ1の外面)を形成する外層シートであり、前記積層構造は、吸収体4から近い順に、透湿性シート30、不織布31を含んで構成されている。図1に示すように、透湿性シート30と不織布31とは、縦方向Xの長さに関しては同じであるが、横方向Yの長さ(幅)に関しては透湿性シート30の方が不織布31よりも短く、相対的に幅狭に形成されている。透湿性シート30お呼び不織布31の何れも、腹側部A、股下部B及び背側部Cに亘って配されている。透湿性シート30は、吸収体4よりも寸法が大きく、吸収体4の非肌対向面(裏面シート3との対向面)の全域が透湿性シート30によって被覆されている。透湿性シート30と不織布31との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されていても良い。
おむつ1を構成する以上の各構成部材としては、当該技術分野において従来公知のものを特に制限なく用いることができる。表面シート2としては、液透過性シートを用いることができ、例えば、親水性の不織布等を用いることができる。吸収性コア40としては、例えば、木材パルプ、親水化剤により処理された合繊繊維等の親水性繊維からなる繊維集合体、又は該繊維集合体に粒子状の吸水性ポリマーを保持させたもの等を用いることができる。吸収性コア40を被覆するコアラップシート41(41a,41b)としては、例えば、ティッシュペーパー等の紙や各種不織布、開孔フィルム等の液透過性のシートを用いることができる。弾性部材51,61,71としては各種エラストマー材料を用いることができる。
コアラップシート41(41a,41b)に関し、特に吸収性コア40が充分に水分を吸収した後に後述するインジケータ10を変色させる目的から、インジケータ10と接する第2のコアラップシート41bは、疎水性のシートとすることが好ましく、具体的には、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂からなるスパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン(SM)不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド(SMMS)不織布等を用いることができる。コアラップシート41(41a,41b)の坪量は、好ましくは8〜25g/m2、更に好ましくは10〜20g/m2である。また、コアラップシート41bに用いる不織布の耐水圧の程度を選定することで、後述するインジケータ10の変色の時期を調整することができる。このような吸収体4の一例として、肌対向面側の親水性のコアラップシート41aが、ポリプロピレン製のSMS不織布(坪量15g/m2)に界面活性剤を塗布することで親水化処理されたものであり、且つ非肌対向面側の疎水性のコアラップシート41bが、ポリプロピレン製のSMS不織布(坪量15g/m2)であるものを用いることにより、肌対向面側のコアラップシート41aからの水分の吸水性の向上効果、及び非肌対向面側のコアラップシート41bによる液止め効果が得られる。後者の液止め効果によれば、吸収性コア40が水分を充分に吸水するまで(吸収性コア40が使用可能な状態にある間)は、水分は非肌対向面側のコアラップシート41bを通過し難く、これにより、取り替え時期に至る前のインジケータ10の変色を効果的に防止することができる。
裏面シート3を構成する透湿性シート30としては、「シートを厚み方向に貫通する微細孔を備えることで透湿性を有する樹脂フィルム」を用いることができ、該樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン等の樹脂からなるフィルムを用いることができる。裏面シート3を構成する不織布31としては、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド(SMMS)不織布、エアスルー不織布、スパンレース不織布等を用いることができる。裏面シート3は、該裏面シート3全体として液不透過性を有していれば良く、透湿性シート30及び不織布31は必ずしも液不透過性を有していなくても良い。透湿性シート30の坪量は、好ましくは5g/m2以上、更に好ましくは8g/m2以上、そして、好ましくは50g/m2以下、更に好ましくは40g/m2以下、より具体的には、好ましくは10〜30g/m2、更に好ましくは15〜25g/m2である。また、不織布31の坪量は、好ましくは5g/m2以上、更に好ましくは8g/m2以上、そして、好ましくは40g/m2以下、更に好ましくは30g/m2以下、より具体的には、好ましくは10〜25g/m2、更に好ましくは12〜20g/m2である。
図1及び図2に示すように、股下部Bにおける裏面シート3と吸収体4との間、より具体的には透湿性シート30とコアラップシート41bとの間には、水分又は体液(尿、便、経血等)との接触により変色するインジケータ10が配されている。インジケータ10は、水分と接触することによって視覚的に変化する変色物質と、接着剤として機能する粘着性物質とを含む、親水性の組成物からなり、着用者(例えば乳幼児)の体液の排泄を観察者(例えば母親)に知らせるインジケータ手段としての機能に加えて、裏面シート3と吸収体4との間を接合する接合手段としての機能も有している。インジケータ10は、透湿性シート30の肌対向面又はコアラップシート41bの非肌対向面に、前記親水性の組成物を塗布することによって配されている。インジケータ10の変色前後の色は、それぞれ、透湿性シート30及び不織布31の地色とは異なっている。本実施形態において、透湿性シート30及び不織布31の地色は、この種の吸収性物品における裏面シートの素材の色と同様に白色であり、インジケータ10の変色前の色(黄色)及び変色後の色(青色)は、何れも裏面シート3(透湿性シート30及び不織布31)を介して透けて見え、おむつ1の外部から視認可能である。
本実施形態においては、インジケータ10は、おむつ1の横方向Yの中央部において縦方向Xに延びる直線状に1本設けられており、股下部Bの縦方向Xの全長に亘り、更に腹側部A及び背側部Cそれぞれの股下部B寄りの部分に延出している。このように、尿等の体液の排泄を知らせるインジケータ10が、体液が直接排泄される部位である股下部Bのみならず、その前後に位置する腹側部A及び背側部Cにも配されていることにより、股下部Bでのインジケータ10の変色が、変色が比較的起きにくい腹側部Aや背側部Cとの比較によって明確に認識できるようになる。インジケータ10の縦方向Xの長さは、好ましくは100〜400mm、更に好ましくは150〜300mmであり、横方向の長さ(幅)は、好ましくは1〜10mm、更に好ましくは2〜6mmである。
インジケータ10(親水性の組成物)に含まれる前記変色物質としては、例えばpH指示薬が挙げられる。pH指示薬は、インジケータ10が適用される吸収性物品の種類等に応じて適宜選択することができ、本実施形態のように吸収性物品が使い捨ておむつの場合には、尿との接触の前後で色が変化するものを用いることが好ましく、例えば、ブロモフェノールブルー、メチルオレンジ、アリザンS、ブロモクレゾールグリーン、メチルレッド、ブロモクレゾールパープル、レザズリン等、pHが3〜7で変色するものが好ましい。本実施形態においては、インジケータ10は、変色前(水分又は体液との接触前)は黄色、変色後は青色であり、インジケータ10の変色前後の色は補色の関係にある。変色前が黄色、変色後が青色の変色物質(pH指示薬)として、例えば、ブロモクレゾールグリーンが挙げられる。
また、インジケータ10(親水性の組成物)に含まれる前記粘着性物質としては、前記変色物質との相溶性の点から親水性を有するものが好ましい。そのような物質としては例えば、少なくとも水分と接触する前には裏面シート3(透湿性シート30)と吸収体4(コアラップシート41b)との間を接合する接着剤として機能する、親水性のポリマーが挙げられ、具体的には例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアミド、ビニルピロリドンホモポリマー等が挙げられる。
本実施形態のおむつ1の主たる特徴部分の1つである透湿性シート30について説明すると、図1及び図3に示すように、透湿性シート30における、おむつ1の厚み方向に関してインジケータ10と重なるインジケータ対応領域30A(図1に示す如き平面視においてインジケータ10と重なる領域)には、インジケータ10の変色後の色と同色又は類似色のデザイン要素35が、1cm四方の正方形形状の領域(図示せず)中に複数存するように印刷されている。複数のデザイン要素35は、それぞれ、印刷が施されていない無印刷部36に包囲されている。無印刷部36は透湿性シート30の地色であり、本実施形態では白色である。本実施形態においては、デザイン要素35は、透湿性シート30の非肌対向面(不織布31との対向面)に印刷されている。
本実施形態においては、図3に示すように、複数のデザイン要素35は、それぞれ、平面視ドット状(円形状)をなし、散点状に規則的なパターンで透湿性シート30(インジケータ対応領域30A)に印刷されている。複数のデザイン要素35の大きさは均一である。本実施形態においては、複数のデザイン要素35とこれらを包囲する無印刷部36とからなる印刷デザインが、透湿性シート30の非肌対向面(不織布31との対向面)の全域に亘って施されている。インジケータ対応領域30Aと透湿性シート30におけるそれ以外の部分とで、デザイン要素35の印刷パターン(前記印刷デザイン)は同じである。
前述したように、本実施形態においては、インジケータ10の変色後(水分又は体液との接触後)の色は青色であるから、透湿性シート30に印刷されている複数のデザイン要素35は、それぞれ、青色又はその類似色である。従って、本実施形態においては、デザイン要素35の色とインジケータ10の変色前の色(黄色)とは、補色の関係にある。
本発明において、インジケータの変色後の色とデザイン要素の色との類似性については、通常の注意力を有する観察者が見て両色が類似していると認識し得る程度であれば良い。デザイン要素35の色は、観察者による認識性をより高くする観点から、評価する尺度としてL**h表色系が有効であり、h値で規定することができる。具体的には、インジケータ10の変色後の色とデザイン要素35の色とのh値(直接計測)の色相角度の差(Δh)を0°〜30°とすることが好ましく、0°〜20°とすることが更に好ましい。前記Δhを上記範囲とすることで、変色後のインジケータ10とデザイン要素35とで視覚的に差を認識しにくいようになり、観察者に両者が類似色を有するように感じさせることができる。上記L**hの測定は、簡易型分光色差計NF333(日本電色工業(株)社製、商品名)を用いて測定することができる。測定条件及び測定方法は、φ4mmのND110センサーをを用い、光源C/2、視野角2°(3回計測の平均値))で測定することができる。インジケータ10として例えばブロモクレゾールグリーンを変色物質(pH指示薬)として用いたもので変色前が黄色、変色後が青色の提色を示すものであれば、変色前の黄色のL**hの値が(L*値:90.06、C*値:28.23、h値:104.19°)、変色後の青色のL**hの値が(L*値:74.13、C*値:9.39、h値:175.93°)のものが挙げられる。
このように、地色が白色の透湿性シート30のインジケータ対応領域30Aに、地色とは異なる色で且つインジケータ10の変色後の色(青色)と同色又は類似色のデザイン要素35が、1cm四方の正方形形状の領域中に複数存するように印刷されていると、そのようなデザイン要素が印刷されていない無模様のおむつに比して外観が良好になり、また、おむつ1を外部から観察する観察者にとっての「インジケータ対応領域30Aの色の印象」としては、地色よりもデザイン要素35の色が目立つものとなり、ほぼ青色(青っぽい色)の印象となる。そうすると、黄色のインジケータ10の一部が尿等の体液と接触して青色に変色した場合、図3(b)に示すように、その青色の変色部11と、該変色部11の外面側(非肌対向面側)を覆う青っぽい色の印象のインジケータ対応領域30A(透湿性シート30)とのコントラストが弱まるため、観察者に対して、あたかも、縦方向Xに延びる黄色の直線状のインジケータ10の一部(変色部11)が消失したかの如き印象を与えることが可能となり、結果として、インジケータ10の視覚的変化、即ちおむつ1の取り替え時期を観察者に強くアピールすることが可能となる。
特に、本実施形態においては、デザイン要素35が散点状に規則的なパターンで印刷されているため、観察者に与えるインジケータ対応領域30Aの色の印象が、デザイン要素35の色と同じになり易い。そのため、デザイン要素35の色(青色)とインジケータ10の変色前の色(黄色)とが補色の関係にあることと相俟って、インジケータ10の変色前においては、青っぽい色のインジケータ対応領域30Aと黄色のインジケータ10とのコントラストが強くてインジケータ10を認識し易く、またインジケータ10の変色後においては、その変色部11の消失感を観察者に強く印象付けることが可能となる。とりわけ、本実施形態においては、複数のデザイン要素35とこれらを包囲する無印刷部36とからなる印刷デザインが、透湿性シート30の非肌対向面(不織布31との対向面)の全域に亘って施されているため、前述した作用効果(おむつ1の外観及びインジケータ10の視覚的変化の認識性の向上)がより一層効果的に奏される。
しかしながら、インジケータ10の色とその外面側を覆うインジケータ対応領域30Aのデザイン要素35の色とで前述の如き関係が存していても、デザイン要素35の印刷パターン如何によっては、前述したインジケータ10の変色部11の視覚的な消失効果が十分に得られないおそれがある。そこで、本実施形態においては、デザイン要素35の印刷パターンを次のように設定している。即ち、図4に示すように、インジケータ対応領域30Aにおける複数のデザイン要素35のうち、任意の1個を特定デザイン要素35a、特定デザイン要素35aから最も近い位置に存する1個を最近接デザイン要素35bとし、且つ特定デザイン要素35a及び最近接デザイン要素35bそれぞれの中心を通る仮想直線Lを1本引いた場合、仮想直線Lにおける特定デザイン要素35aとの重なり部分の長さL1、及び仮想直線Lにおける最近接デザイン要素35bとの重なり部分の長さL2は、それぞれ、仮想直線Lにおける、特定デザイン要素35aと最近接デザイン要素35bとに挟まれた無印刷部36との重なり部分の長さL3と同じか、又は長さL3よりも長い。尚、デザイン要素(特定デザイン要素、最近接デザイン要素)の形状によっては、その「中心」が求められない場合があるが、その場合は、当該デザイン要素の「重心」を通るように前記仮想直線を引けば良い。本実施形態においては複数のデザイン要素35の間隔は均一であり、図4において中央に位置する特定デザイン要素35aに対して、これを囲む6個のデザイン要素は何れも最近接デザイン要素35bとなり得る。
これに対し、デザイン要素35(特定デザイン要素35a、最近接デザイン要素35b)との重なり長さL1及びL2が無印刷部36との重なり長さL3よりも短い(L3>L1,L2)と、インジケータ対応領域30A(透湿性シート30)において、その地色(本実施形態では白色)が占める割合が高くなりすぎる結果、おむつ1を外部から観察する観察者にとっての「インジケータ対応領域30Aの色の印象」としては、デザイン要素35の色(本実施形態では青色)よりも地色が目立つものとなり、ほぼ地色(白っぽい色)の印象となる。そうすると、インジケータ10が尿等の体液との接触により青色に変色しても、その青色の変色部11(図3(b)参照)は、該変色部11の外面側(非肌対向面側)を覆う白っぽい色の印象のインジケータ対応領域30A(透湿性シート30)とは色相が異なるため、前述した変色部11の視覚的な消失効果は得られず、おむつ1の取り替え時期を観察者に強くアピールすることはできない。
前述した作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、透湿性シート30における印刷デザインの各部の寸法等は次のように設定することが好ましい。
平面視ドット状(円形状)のデザイン要素35の直径(図4中の長さL1及びL2に相当する長さ)は、好ましくは0.3mm以上、更に好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは5mm以下、更に好ましくは4mm以下、より具体的には好ましくは0.8〜3mm、更に好ましくは1〜2mmである。
仮想直線Lにおける無印刷部36との重なり長さL3(図4参照)は、好ましくは0.2mm以上、更に好ましくは0.4mm以上、そして、好ましくは4.5mm以下、更に好ましくは3.5mm以下、より具体的には好ましくは0.5〜2.5mm、更に好ましくは0.8〜1.5mmである。
長さL1,L2が長さL3よりも長い場合(L3<L1,L2)において、両者の比(L3/L1又はL2)は、好ましくは0.2〜0.9、更に好ましくは0.5〜0.8である。
1cm四方の正方形形状の領域中に存するデザイン要素35の数、即ち、デザイン要素35の単位面積当たりの数(印刷密度)は、好ましくは2個以上、更に好ましくは5個以上、そして、好ましくは100個以下、更に好ましくは50個以下、より具体的には好ましくは8〜30個、更に好ましくは10〜20個である。デザイン要素35の印刷密度が高すぎると、おむつ1を外部から観察した場合に、インジケータ10がデザイン要素35に隠れてしまって認識し難くなるおそれがあり、逆に印刷密度が低すぎると、前述したインジケータ10の変色部11の視覚的な消失効果が十分に得られないおそれがある。
本発明においては、デザイン要素35の単位面積当たりの数(印刷密度)は、透湿性シート30の全域で同じも良く、部分的に異なっていても良い。特に、本実施形態のように、透湿性シート30が腹側部A、股下部B及び背側部Cに亘って配されている場合において、腹側部A及び背側部Cが、股下部Bに比して、デザイン要素35の単位面積当たりの数が多い(即ち、股下部Bが、腹側部A及び背側部Cに比して、デザイン要素35の単位面積当たりの数が少ない)と、通常腹側部Aや背側部Cは股下部Bに比して外部から観察し易い部位であるため、おむつ1を外部から観察する観察者に対して、デザイン要素35の色(本実施形態では青色)を強くイメージさせて、おむつ1の外観の色の印象をデザイン要素35の色と同色に印象付けることが可能となり、結果として前述したインジケータ10の変色部11の視覚的な消失効果が十分に得られるようになる。
斯かる作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、腹側部A又は背側部Cと股下部Bとにおけるデザイン要素35の単位面積当たりの数の比(腹側部A又は背側部Cにおけるデザイン要素35の単位面積当たりの数/股下部Bにおけるデザイン要素35の単位面積当たりの数)は、好ましくは1.1〜2.5、更に好ましくは1.2〜2.0である。尚、腹側部Aと背側部Cとでは、デザイン要素35の単位面積当たりの数は同じでも良く、異なっていても良い。
図1に示すように、おむつ1の縦方向Xに沿う側縁部における、インジケータ10の横方向Yの外方に位置する部分には、インジケータ10の変色前の色(本実施形態では黄色)と同色又は類似色のマーク15が、おむつ1の外部から視認可能に印刷されている。ここで、インジケータ10の変色前の色とマーク15の色との類似性については、前述した、インジケータ10の変色後の色とデザイン要素35の色との類似性と同じである。マーク15は、水分又は体液と接触しても変色しないよう、耐水性のあるインク等を用いて印刷されている。本実施形態においては、マーク15の色(黄色)とインジケータ10の変色後の色(青色)とは、補色の関係にある。
本実施形態においては、マーク15は、平面視四角形形状をなし、股下部Bにおけるおむつ1の左右両側縁部、より具体的には、透湿性シート30の縦方向Xに沿う左右両側縁部の非肌対向面(不織布31との対向面)に一対印刷されている。即ち、マーク15は、透湿性シート30におけるデザイン要素35の印刷面と同じ面に印刷されている。一対のマーク15,15は、それぞれ、おむつ1の縦方向Xに関し、おむつ1の縦方向Xの中央から前後30mm以内に位置している。斯かるマーク15の縦方向Xの位置は、おむつ1において着用者が排泄した尿等の体液を最初に受ける部位の縦方向Xの位置と略同じであり、通常インジケータ10が最初に変色する部位である。
このように、インジケータ10の横方向Yの外方(おむつ1の側縁部)にインジケータ10の変色前の色(黄色)と同色又は類似色のマーク15が外部から視認可能に印刷されていると、インジケータ10の一部(特に一対のマーク15,15で挟まれた部分)が尿等の体液との接触により青色に変色したときに、その青色の変色部11と該変色部11の横方向Yの外方に位置する一対の黄色のマーク15,15との対比により、変色部11の形成、即ち、前述した変色部11の視覚的な消失効果が、観察者によりはっきりと認識されるようになる。インジケータ10の変色前の色とマーク15との間における同色又は類似色の程度は、上述したL**h表色系で判断することができ、h値で規定することができる。具体的には、インジケータ10の変色前の色とマーク15の色とのh値(直接計測)の色相角度の差(Δh)を0°〜30°とすることが好ましく、0°〜20°とすることがさらに好ましい。
以上、本発明について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。例えば、インジケータは、股下部における裏面シートと吸収体との間に配されていれば良く、その配置形態(数、平面視形状、位置等)は前記実施形態に制限されない。また、デザイン要素の形状は、前記実施形態の如きドット状(円形状)に制限されず、正方形形状、長方形形状、菱形形状、六角形形状、楕円形形状、星型形状等、種々の形状とすることができる。また、前記実施形態では、複数のデザイン要素は全て同じ形状であったが、形状の異なる複数種のデザイン要素が混在していても構わない。
また、前記実施形態では、デザイン要素及びマークは、何れも透湿性シートの非肌対向面(不織布との対向面)に印刷されていたが、肌対向面(吸収体との対向面)に印刷されていても良く、また、デザイン要素とマークとが透湿性シートの同じ面に印刷されていなくても良い。また、本発明の吸収性物品は、展開型の使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含し、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含される。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記(吸収性物品)を開示する。
<1> 吸収体と該吸収体の非肌対向面側に配された裏面シートとを備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部、股間部に配される股下部及び背側に配される背側部を該縦方向に有する吸収性物品であって、
前記裏面シートは、透湿性シートと不織布との積層構造を有し、前記股下部における該裏面シートと前記吸収体との間に、水分又は体液との接触により変色するインジケータが配されており、該インジケータの変色前後の色は、それぞれ、該透湿性シート及び該不織布の地色とは異なっており、
前記透湿性シートにおける、前記吸収性物品の厚み方向に関して前記インジケータと重なるインジケータ対応領域に、該インジケータの変色後の色と同色又は類似色のデザイン要素が、1cm四方の正方形形状の領域中に複数存するように印刷されており、複数の該デザイン要素は、それぞれ、印刷が施されていない無印刷部に包囲されており、
前記インジケータ対応領域における複数の前記デザイン要素のうち、任意の1個を特定デザイン要素、該特定デザイン要素から最も近い位置に存する1個を最近接デザイン要素とし、且つ該特定デザイン要素及び該最近接デザイン要素それぞれの中心を通る仮想直線を1本引いた場合、該仮想直線における該特定デザイン要素との重なり部分の長さL1、及び該仮想直線における該最近接デザイン要素との重なり部分の長さL2は、それぞれ、該仮想直線における、該特定デザイン要素と該最近接デザイン要素とに挟まれた前記無印刷部との重なり部分の長さL3と同じか、又は該長さL3よりも長い吸収性物品。
<2> 前記デザイン要素は、散点状に規則的なパターンで印刷されている前記<1>記載の吸収性物品。
<3> 複数の前記デザイン要素とこれらを包囲する前記無印刷部とからなる印刷デザインが、前記透湿性シートの全域に亘って施されている前記<1>又は<2>記載の吸収性物品。
<4> 前記透湿性シートは、前記腹側部、前記股下部及び前記背側部に亘って配されており、該腹側部及び該背側部は、該股下部に比して、前記デザイン要素の単位面積当たりの数が多い前記<1>〜<3>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<5> 前記吸収体は、吸収性コアと該吸収性コアの肌対向面及び非肌対向面をそれぞれ被覆するコアラップシートとを含んで構成されており、該肌対向面側のコアラップシートが親水性の不織布であり、該非肌対向面側のコアラップシートが疎水性の不織布である前記<1>〜<4>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<6> 前記コアラップシートは、前記吸収性コアの肌対向面を被覆する第1のコアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面を被覆し且つ該肌対向面の縦方向に沿う側縁まで巻き上げられている第2のコアラップシートとからなり、
前記吸収性コアと前記コアラップシートとの間は、ホットメルト型接着剤により接合されている前記<5>記載の吸収性物品。
<7> 前記吸収性物品は展開型の使い捨ておむつである前記<1>〜<6>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<8> 前記吸収性物品は、前記股下部の縦方向に沿う両側縁が内向きの円弧状に湾曲しており、平面視において、縦方向の中央部が内方に括れた砂時計状の形状を有している前記<1>〜<7>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<9> 前記吸収体の縦方向の前後端縁から前後方向に延出するウエスト部それぞれには、ウエスト部弾性部材が、該ウエスト部を構成する両シート間に伸長状態で固定されており、
前記吸収体の縦方向に沿う左右側縁から横方向に延出するレッグ部それぞれには、レッグ弾性部材が、該レッグ部を構成する両シート間に伸長状態で固定されており、
前記吸収性物品の表面シート側における縦方向に沿う左右両側には、それぞれ立体ガードが設けられ、該立体ガードの自由端には、立体ガード弾性部材が伸長状態で固定されており、該吸収性物品の着用時には該立体ガード弾性部材の収縮により立体ギャザーが形成されるようになされている前記<1>〜<8>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<10> 前記背側部の縦方向に沿う両側縁部には、一対のファスニングテープが設けられ、該ファスニングテープには、機械的面ファスナーのオス部材からなる止着部が取り付けられており、
前記腹側部の非肌対向面には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域が形成され、該被止着領域は、前記裏面シートの非肌対向面に該メス部材を接合手段で接合固定して形成されており、前記ファスニングテープの前記止着部を着脱自在に止着可能である前記<1>〜<9>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<11> 前記透湿性シート及び前記不織布の地色は白色であり、前記インジケータの変色前の色及び変色後の色は、何れも前記裏面シートを介して透けて見え、前記吸収性物品の外部から視認可能である前記<1>〜<10>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<12> 前記インジケータは、変色前(水分又は体液との接触前)は黄色、変色後は青色であり、該インジケータの変色前後の色は補色の関係にある前記<1>〜<11>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<13> 前記インジケータは、前記吸収性物品の横方向の中央部において縦方向に延びる直線状に1本設けられており、前記股下部の縦方向の全長に亘り、更に前記腹側部及び前記背側部それぞれの該股下部寄りの部分に延出しており、
前記インジケータの縦方向の長さは100〜400mm、横方向の長さは、1〜10mmである前記<1>〜<12>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<14> 前記インジケータは、水分と接触することによって視覚的に変化する変色物質と、接着剤として機能する粘着性物質とを含む、親水性の組成物からなり、着用者の体液の排泄を観察者に知らせるインジケータ手段としての機能に加えて、前記裏面シートと前記吸収体との間を接合する接合手段としての機能も有している前記<1>〜<13>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<15> 前記変色物質はpH指示薬であり、該pH指示薬は、尿との接触の前後で色が変化し且つpHが3〜7で変色するものである前記<14>記載の吸収性物品。
<16> 前記pH指示薬は、ブロモフェノールブルー、メチルオレンジ、アリザンS、ブロモクレゾールグリーン、メチルレッド、ブロモクレゾールパープル及びレザズリンからなる群から選択される1種以上である前記<15>記載の吸収性物品。
<17> 前記粘着性物質は、水分と接触する前には前記裏面シートと前記吸収体との間を接合する接着剤として機能する、親水性のポリマーであり、該親水性のポリマーは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリアミド及びビニルピロリドンホモポリマーからなる群から選択される1種以上である前記<14>〜<16>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<18> 複数の前記デザイン要素は、それぞれ、平面視ドット状(円形状)をなし、散点状に規則的なパターンで前記透湿性シートに印刷されており、複数の該デザイン要素の大きさは均一であり、
複数の前記デザイン要素とこれらを包囲する前記無印刷部とからなる印刷デザインが、前記透湿性シートの非肌対向面の全域に亘って施されており、
前記インジケータ対応領域と前記透湿性シートにおけるそれ以外の部分とで、前記デザイン要素の印刷パターン(前記印刷デザイン)が同じである前記<1>〜<17>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<19> 前記透湿性シートに印刷されている複数の前記デザイン要素の色と前記インジケータの変色前の色とは、補色の関係にある前記<1>〜<18>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<20> 前記透湿性シートに印刷されている複数の前記デザイン要素は、それぞれ、青色又はその類似色であり、前記インジケータの変色前の色は黄色である前記<19>記載の吸収性物品。
<21> 前記インジケータの変色後の色と前記デザイン要素の色とのh値(直接計測)の色相角度の差(Δh)は、0°〜30°である前記<1>〜<20>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<22> 平面視ドット状(円形状)の前記デザイン要素35の直径L1,L2は、好ましくは0.3mm以上、5mm以下、更に好ましくは4mm以下であり、
前記仮想直線における前記無印刷部との重なり長さL3は、好ましくは0.2mm以上、4.5mm以下であり、
前記直径L1,L2が前記長さL3よりも長い場合(L3<L1,L2)において、両者の比(L3/L1又はL2)は、0.2〜0.9である前記<1>〜<21>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<23> 1cm四方の正方形形状の領域中に存する前記デザイン要素の数〔前記デザイン要素の単位面積当たりの数(印刷密度)〕は、2個以上、100個以下である前記<1>〜<22>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<24> 前記腹側部又は前記背側部と前記股下部とにおける前記デザイン要素の単位面積当たりの数の比(腹側部又は背側部におけるデザイン要素の単位面積当たりの数/股下部におけるデザイン要素の単位面積当たりの数)は、1.1〜2.5である前記<1>〜<23>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<25> 前記吸収性物品の縦方向に沿う側縁部における、前記インジケータの横方向外方に位置する部分に、該インジケータの変色前の色と同色又は類似色のマークが、該吸収性物品の外部から視認可能に印刷されている前記<1>〜<24>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<26> 前記インジケータの変色前の色と前記マークの色とのh値(直接計測)の色相角度の差(Δh)は、0°〜30°である前記<25>記載の吸収性物品。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
10 インジケータ
11 インジケータの変色部
15 マーク
30 透湿性シート
30A インジケータ対応領域
31 不織布
35 デザイン要素
35a 特定デザイン要素
35b 最近接デザイン要素
36 無印刷部
4 吸収体
40 吸収性コア
41,41a,41b コアラップシート
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
L 仮想直線

Claims (6)

  1. 吸収体と該吸収体の非肌対向面側に配された裏面シートとを備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部、股間部に配される股下部及び背側に配される背側部を該縦方向に有する吸収性物品であって、
    前記裏面シートは、透湿性シートと不織布との積層構造を有し、前記股下部における該裏面シートと前記吸収体との間に、水分又は体液との接触により変色するインジケータが配されており、該インジケータの変色前後の色は、それぞれ、該透湿性シート及び該不織布の地色とは異なっており、
    前記透湿性シートにおける、前記吸収性物品の厚み方向に関して前記インジケータと重なるインジケータ対応領域に、該インジケータの変色後の色と同色又は類似色のデザイン要素が、1cm四方の正方形形状の領域中に複数存するように印刷されており、複数の該デザイン要素は、それぞれ、印刷が施されていない無印刷部に包囲されており、
    前記インジケータ対応領域における複数の前記デザイン要素のうち、任意の1個を特定デザイン要素、該特定デザイン要素から最も近い位置に存する1個を最近接デザイン要素とし、且つ該特定デザイン要素及び該最近接デザイン要素それぞれの中心を通る仮想直線を1本引いた場合、該仮想直線における該特定デザイン要素との重なり部分の長さL1、及び該仮想直線における該最近接デザイン要素との重なり部分の長さL2は、それぞれ、該仮想直線における、該特定デザイン要素と該最近接デザイン要素とに挟まれた前記無印刷部との重なり部分の長さL3と同じか、又は該長さL3よりも長い吸収性物品。
  2. 前記デザイン要素は、散点状に規則的なパターンで印刷されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 複数の前記デザイン要素とこれらを包囲する前記無印刷部とからなる印刷デザインが、前記透湿性シートの全域に亘って施されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記透湿性シートは、前記腹側部、前記股下部及び前記背側部に亘って配されており、該腹側部及び該背側部は、該股下部に比して、前記デザイン要素の単位面積当たりの数が多い請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品の縦方向に沿う側縁部における、前記インジケータの横方向外方に位置する部分に、該インジケータの変色前の色と同色又は類似色のマークが、該吸収性物品の外部から視認可能に印刷されている請求項1〜4の何れか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収体は、吸収性コアと該吸収性コアの肌対向面及び非肌対向面をそれぞれ被覆するコアラップシートとを含んで構成されており、該肌対向面側のコアラップシートが親水性の不織布であり、該非肌対向面側のコアラップシートが疎水性の不織布である請求項1〜5の何れか一項に記載の吸収性物品。
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