JP4084725B2 - 電動ブラインド - Google Patents

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Description

本発明はブラインド用制御装置に関し、特に、スラットの角度を、予め定められた範囲に応じて調節できるブラインド用制御装置に関する。
電動横型ブラインドの一種類として、ヘッドボックス内にスラット昇降用モータと、スラット角度調節用モータとをそれぞれ備えたものがある。このような電動ブラインドは、スラット昇降用モータの駆動により、昇降テープを巻き上げ、あるいは巻き戻して、スラットを昇降可能とする。さらに、このような電動ブラインドは、スラット角度調節用モータの動作により、ラダーコードを介して各スラットを同一角度で調節できる。このような電動ブラインドをはじめとする、動力で開閉するブラインドを制御する場合、角度の補正が重要な要素となる。角度を適切に補正するために、たとえば、スラットの角度をセンサによって検知するなどの手法が用いられている。
具体的には、特許文献1には、スラットの長辺を含む平面が水平になる角度(以降、スラットの長辺を含む平面が水平なことを「水平」と称する。)を検出するスラット角度調節装置が開示されている。この装置は、スラットが「水平」なことを、発光素子から受光素子への光が、半円形状のエンコーダにより遮られるか否かに基づいて検知する。この装置が組み込まれる電動ブラインドは、チルトドラムがラダーコードを引上げることにより、各スラットの角度を調節する。チルトドラムは、ステッピングモータによって制御されている。これにより、「水平」な角度に対するスラットの相対的な角度は、ステッピングモータに入力したパルスに基づいて、容易に特定される。一方このスラット角度調節装置において、スラットが「水平」になった時、エンコーダは光を遮る(もしくは光を透過する)ようになる。これにより、この装置は、「水平」な角度と、上述した相対的な角度とに基づいて、スラットの角度を容易に知ることができる。
特許文献2には、スラットを昇降させるモータとスラットの開閉を制御するモータとを独立に設け、かつエンコーダにより、それらを独立して制御する電動ブラインドが開示されている。
特許文献3には、シャフトにその角度を検出するエンコーダを設け、シャフトの基準角度を検出するセンサを設け、マイクロコンピュータによってエンコーダの検出信号を補正するブラインドが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されているような、発光素子から受光素子への光が、半円形状のエンコーダにより遮られるか否かに基づいて、スラットが「水平」なことを検出する場合には、製作が困難になるという問題がある。すなわち、半円形状のエンコーダが取付けられたエンコーダドラムを高精度に組み込むため、加工精度を高めたり、微細な調整を実施したりする必要性が生じる。エンコーダドラムを高精度に組み込まなくてはならない理由は、「水平」な角度の精度を(たとえばプラスマイナス1度未満といった、少なくとも肉眼でスラットの角度のバラツキが検知できない程度まで)抑制しなくてはならない点にある。そのバラツキを抑制しなくてはならない理由は、開閉の制御の分解能を高めなくてはならない点にある。分解能を高めなくてはならない理由は、ブラインドが、屋外の眺望を可能な限り保持しながら直射日光を完全に遮断しなくてはならない点にある。
特許文献2に開示されているような、スラットを昇降させるモータとスラットの開閉を制御するモータとを独立に設け、かつエンコーダにより、それらを独立して制御する場合には、この問題の対策が何ら開示されていないという問題がある。
特許文献3に開示されているような、シャフトにその角度を検出するエンコーダを設け、シャフトの基準角度を検出するセンサを設け、マイクロコンピュータによってエンコーダの検出信号を補正する場合にも、製作が困難になるという問題がある。製作が困難になる理由は、センサがシャフトの基準角度を検出する際の誤差が極めて低くなくてはこの発明の効果(スラットの角度を確実に制御する)が得られない点にある。その誤差が極めて低くなくてはならない理由は、エンコーダの出力を補償する装置に大きな誤差があれば、エンコーダの出力にも大きな誤差が発生する点にある。
特開平10−25977号公報 特開平3−221691号公報 特開平6−93781号公報
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、かつ製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のある局面にしたがうと、ブラインド用制御装置は、ブラインドの遮光材の角度を変更するための変更手段と、情報を出力することにより、変更手段を制御するための制御手段と、制御手段が情報を出力したことに基づいて、遮光材の角度を特定するための特定手段と、遮光材の角度を表わす情報を記憶するための第1の記憶手段と、情報を受付けるための受付手段と、受付手段が、遮光材の基準角度を補正する旨の情報を受付けたことに応答して、基準角度を補正する旨の情報を受付けた時に基づき定められる時の、遮光材の角度を、補正された基準角度と決定するための決定手段とを含む。
すなわち、変更手段は、ブラインドの遮光材の角度を変更する。制御手段は、情報を出力することにより、変更手段を制御する。特定手段は、制御手段が情報を出力したことに基づいて、遮光材の角度を特定する。第1の記憶手段は、遮光材の角度を表わす情報を記憶する。受付手段は、情報を受付ける。これにより、決定手段は、受付手段が、遮光材の基準角度を補正する旨の情報を受付けたことに応答して、基準角度を補正する旨の情報を受付けた時に基づき定められる時の、遮光材の角度を、補正された基準角度と決定する。その結果、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、かつ製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
また、上述のブラインド用制御装置は、特定手段から独立して、遮光材の角度が、予め定められた角度であることを検出するための検出手段と、遮光材の角度が予め定められた角度である場合の、基準角度に対する、遮光材の相対的な角度を表わす情報を予め記憶するための第2の記憶手段と、遮光材の角度が、予め定められた角度であることに応答して、第1の記憶手段に記憶された情報を、相対的な角度を表わす情報に修正するための修正手段とをさらに含むことが望ましい。
すなわち、検出手段は、特定手段から独立して、遮光材の角度が、予め定められた角度であることを検出する。第2の記憶手段は、遮光材の角度が予め定められた角度である場合の、基準角度に対する、遮光材の相対的な角度を表わす情報を予め記憶する。修正手段は、遮光材の角度が、予め定められた角度であることに応答して、第1の記憶手段に記憶された情報を、相対的な角度を表わす情報に修正する。これにより、第1の記憶手段に記憶された情報に誤りが生じていても、その情報は、適切な情報に修正される。その結果、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、情報に誤りが生じていても適切な情報に修正でき、かつ製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
また、上述の制御手段は、受付手段が、基準角度および相対的な角度を補正する旨の情報を受付けたことに応答して、遮光材の角度が予め定められた角度に近づくよう変更手段を制御するための手段を含むことが望ましい。あわせてブラインド用制御装置は、受付手段が基準角度および相対的な角度を補正する旨の情報を受付け、かつ遮光材の角度が予め定められた角度であると検出されたことに応答して、第2の記憶手段に記憶された情報を、遮光材の角度が予め定められた角度である場合の、第1の記憶手段に記憶された情報に置換するための置換手段をさらに含むことが望ましい。
すなわち、制御手段は、受付手段が、基準角度および相対的な角度を補正する旨の情報を受付けたことに応答して、遮光材の角度が予め定められた角度に近づくよう変更手段を制御できる。置換手段は、受付手段が基準角度および相対的な角度を補正する旨の情報を受付け、かつ遮光材の角度が予め定められた角度であると検出されたことに応答して、第2の記憶手段に記憶された情報を、遮光材の角度が予め定められた角度である場合の、第1の記憶手段に記憶された情報に置換できる。これにより、補正された基準角度に対応する相対的な角度を表わす情報が、第2の記憶手段に記憶される。そのような情報が第2の記憶手段に記憶されると、情報の修正はより適切になる。その結果、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、情報に誤りが生じていてもより適切な情報に修正でき、かつ製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
もしくは、上述の検出手段は、接点の開閉に基づいて、遮光材の角度が、予め定められた角度であることを検出するスイッチを含むことが望ましい。
すなわち、スイッチは、接点の開閉に基づいて、遮光材の角度が、予め定められた角度であることを検出できる。これにより、検出手段は、より製作が簡単になる。その結果、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、情報に誤りが生じていても適切な情報に修正でき、かつより製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
もしくは、上述のスイッチは、接点の開閉する方向が、変更手段が活動する方向に合致するように設けられたスイッチであることが望ましい。
すなわち、スイッチは、接点の開閉する方向が、変更手段が活動する方向に合致するように設けられることができる。これにより、変更手段の活動が効率よく接点の開閉に反映される。変更手段の活動が効率よく接点の開閉に反映されると、スイッチが予め定められた角度であることを検出する精度が高くなる。その結果、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、情報に誤りが生じていても適切な情報に修正でき、精度が高く、かつより製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
もしくは、上述のブラインド用制御装置は、スイッチに対して相対的に固定され、かつスイッチのうち接点を開閉する部材に隣接する部材より突出したストッパをさらに含むことが望ましい。
すなわち、ストッパは、スイッチに対して相対的に固定され、かつスイッチのうち接点を開閉する部材に隣接する部材より突出する。これにより、上述した隣接する部材に何らかの部材が接触することが制限される。何らかの部材が接触することが制限されると、スイッチが破損する恐れが低くなる。その結果、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、情報に誤りが生じていても適切な情報に修正でき、何らかの部材による破損の恐れが少なく、かつより製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
もしくは、上述のブラインド用制御装置は、受付手段が受付けた、遮光材の角度の範囲を表わす情報を記憶するための第3の記憶手段をさらに含むことが望ましい。あわせて制御手段は、遮光材の角度が、第3の記憶手段に記憶された情報が表わす範囲に含まれるように、変更手段を制御するための手段を含むことが望ましい。
すなわち、制御手段は、遮光材の角度が、受付手段が受付けた、遮光材の角度の範囲に含まれるように、変更手段を制御できる。これにより、ブラインドが破損する恐れが少なくなる。その結果、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、情報に誤りが生じていても適切な情報に修正でき、ブラインドが破損する恐れが少なく、かつ製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
もしくは、上述のブラインド用制御装置は、第1の記憶手段に記憶された情報を、基準角度との差がより少ない角度を表わす情報に変更するための手段をさらに含むことが望ましい。
すなわち、ブラインド用制御装置は、第1の記憶手段に記憶された情報を、基準角度との差がより少ない角度を表わす情報に変更できる。第1の記憶手段に記憶された情報が繰返し変更されると、受付手段が受付けた遮光材の角度の範囲に関わらず、検出手段によって、遮光材の角度が、予め定められた角度であることが検出される。これにより、検出手段によって検出される角度が、受付手段が受付けた範囲に含まれていなくても、第1の記憶手段に記憶された情報を適切な情報に修正できる。その結果、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、情報に誤りが生じていても確実に適切な情報に修正でき、ブラインドが破損する恐れが少なく、かつ製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
また、上述のブラインド用制御装置は、受付手段が受け付けた、遮光材の角度を指定する情報を記憶するための第4の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶された情報により表わされる角度が、第3の記憶手段に記憶された情報が表わす範囲の限界の角度である場合、第4の記憶手段に記憶された情報を出力するための手段と、第1の記憶手段に記憶された情報により表わされる角度が、第3の記憶手段に記憶された情報が表わす範囲に含まれ、かつ限界の角度とは異なる場合、第1の記憶手段に記憶された情報を出力するための手段とをさらに含むことが望ましい。
すなわち、第4の記憶手段は、受付手段が受け付けた、遮光材の角度を指定する情報を記憶する。あわせてブラインド用制御装置は、第1の記憶手段に記憶された情報により表わされる角度が、第3の記憶手段に記憶された情報が表わす範囲の限界の角度である場合、第4の記憶手段に記憶された情報を出力できる。ブラインド用制御装置は、第1の記憶手段に記憶された情報により表わされる角度が、第3の記憶手段に記憶された情報が表わす範囲に含まれ、かつ限界の角度とは異なる場合、第1の記憶手段に記憶された情報を出力できる。これにより、ユーザが受付手段に入力した情報と出力された情報に基づいて、ブラインドが情報にしたがって正常に動作しているか否かを判断できる。正常に動作しているか否かが判断されると、ユーザは間違った対応をしなくても済む。その結果、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、ユーザが間違った対応をしなくても済み、かつ製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
本発明に係るブラインド用制御装置は、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、かつ製作が簡単である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明を繰返さない。
図1を参照して、電動ブラインドは、通信線1と、操作コントローラ2と、電源コード3と、ヘッドボックス5と、スラット9とを含む。本実施の形態に係る電動ブラインドは、スラット9の昇降と角度の調節とを、それぞれ独立したモータで行なう。通信線1は、情報を伝達する。操作コントローラ2は、電動ブラインドを操作するための各種の情報の入力を受付ける。操作コントローラ2は、ヘッドボックス5から受信した情報を表示する装置でもある。電源コード3は、電力を供給する。ヘッドボックス5は、電動ブラインドを制御する。スラット9は、遮光材として、直射日光などを遮光する。
図2および図3を参照して、操作コントローラ2は、「0」キー200〜「N」キー210と、マイクロコンピュータ(以降、CPU(Central Processing Unit)と記す)21と、送受信回路22と、液晶ディスプレイ(以降、LCD(Liquid Crystal Display)と記す)23とを含む。「0」キー200〜「N」キー210は、ブラインドの昇降と開閉とに関する操作、スラット角度を指定しての開閉操作、スラット角度データの初期化操作、およびスラット角度データの呼出操作などの入力を受付ける。「0」キー200〜「N」キー210は、11個のキーからなる。これらのキーはマトリックス回路を構成してCPU21に接続されている。「0」キー200〜「N」キー210は、「0」から「9」の数字を入力する「0」キー200〜「9」キー209、および「N」キー210の11個から構成される。「N」キー210は、複数の桁の数値を入力する際に用いられるキーである。「N」キー210は、スラット9の角度を指定する開閉操作(「ANGLE」)にも用いられる。「0」キー200〜「N」キー210の一部は、スラット9の昇降、開閉、および角度データを呼出す操作のキーも兼ねている。すなわち、「2」キー202は「上昇」キーを、「5」キー205は「停止」キーを、「8」キー208は「下降」キーを、「4」キー204は「閉」キーを、「6」キー206は「開」キーを、「7」キー207は「1ステップ閉」キーを、「9」キー209は「1ステップ開」キーを、そして「0」キー200は「角度データ呼出」キーを兼ねている。「N」(「ANGLE」)キー210は、数字列を入力する際、最初に入力するキーである。たとえば「N」キー210が押された後(以降、「N」キー210を押すことを単に「N」と記す。「0」キー200〜「9」キー209も同様とする。)、「0」、「0」、「0」は角度データ「0」すなわち「全閉」の操作を入力したことになる。「N」、「0」、「9」、「0」は角度データ「90」すなわち「水平」の操作を入力したことになる。「N」、「1」、「8」、「0」と入力されると角度データ「180」すなわち「全開」の操作を入力したことになる。すなわち、スラット開閉操作とは、「N」キー210と「0」キー200〜「9」キー209のうちの3個の数字キーとの、合計4個のキーによる操作である。このとき、「N」キー210の次には、原則として「0」キー200または「1」キー201の2種類の操作のみが受付けられる。「N」キー210の次の入力キーが「0」キー200または「1」キー201以外のとき、操作は無効となる。ただし図4に示す場合は、操作は有効として処理される。図4を参照して、キー操作の内容と処理の内容との関係を示す。なお、本実施の形態において、スラット9が「水平」角度位置であるときが「90」度、スラット9が閉め切った角度すなわち「全閉角」であるときが「0」度、そして「全閉」とは逆に開き切った角度すなわち「全開角」(実際には逆方向に閉め切っているため「全閉角」であるが、これと区別するため便宜的に「全開角」という)であるときが「180」度と定義される。これら以外の角度も、「全閉角」から「全開角」までの180度の開閉範囲の「1」度毎に、「0」〜「180」の数値を定義し管理する。このように定義する理由は、スラット9の開閉操作および開閉動作について、「1」度毎の操作および動作を可能にするためである。CPU21は、操作コントローラ2の各部を制御する。CPU21は、「0」キー200〜「N」キー210からの取得値を判別する回路でもある。送受信回路22は、制御部4に対し、操作されたキーを表わす電文を送信する。送受信回路22は、制御部4から、電文を受信する回路でもある。LCD23は、制御部4からの電文に含まれる、スラット角度データを表示する。
図1を参照して、ヘッドボックス5は、操作コントローラ2および電源コード3に接続された制御部4と、昇降機構12と、開閉機構14とを含む。操作コントローラ2と制御部4とは、通信線1を介して接続されている。制御部4は、昇降機構12および開閉機構14を制御する。昇降機構12は、スラット9を昇降させる。開閉機構14は、スラット9、すなわちブラインドの遮光材の角度を変更する。
図3を参照して、制御部4は、送受信回路41と、マイクロコンピュータ(以降「CPU」と記す。)42と、リミットスイッチ43と、直流モータ駆動回路44と、ステッピングモータ駆動回路45と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)46と、下限用リミットスイッチ(図示せず)と、電源回路(図示せず)とを含む。制御部4の各部は、いずれもCPU42を中心として接続されている。送受信回路41は、操作コントローラ2からの操作されたキーを表わす電文を受信する。すなわち、送受信回路41は、その電文に含まれた情報を受付ける。送受信回路41は、スラットの9の角度に関する電文を操作コントローラ2に送信する回路でもある。これらは、通信線1を介して通信される。CPU42は、ヘッドボックス5の各部を制御する。たとえば、CPU42は、ステッピングモータ駆動回路45を介して、情報(本実施の形態の場合、制御信号として表わされる情報)を出力することにより、開閉機構14を制御する。CPU42は、演算する回路でもある。リミットスイッチ43は、スラット角度が全開角近くになると「オン」になる。直流モータ駆動回路44は、直流モータ6を駆動させる。ステッピングモータ駆動回路45は、ステッピングモータ8を駆動させる。EEPROM46は、各種のデータを、電源が遮断されている間も記憶する。下限用リミットスイッチは、スラット角度が全閉角近くになると「オン」になる。電源回路は、電源コード3から供給されたAC100V電源を降圧および整流して、操作コントローラ2および制御部4の各モジュールに供給する。
CPU42は、各種のデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)47を含む。RAM47は、角度レジスタ471と、最終角レジスタ472と、数字列レジスタ473と、フラグ用レジスタ(図示せず)を含む。角度レジスタ471は、その時々のスラット9の角度を表わす情報(角度データ)を記憶する。最終角レジスタ472は、開閉操作における最終的な角度データを記憶する。数字列レジスタ473は、ユーザが操作したキーを表わす情報を取り込み、記憶する。その情報は、操作コントローラ2から受信する。図5を参照して、角度レジスタ471および最終角レジスタ472に記憶された値と、後述する上限角および下限角とが構成する関係を示す。図5(A)は、角度レジスタ471に記憶された角度データと、上限角および下限角との関係を表わす図である。図5(B)は、最終角レジスタ472に記憶された角度データと、上限角および下限角との関係を表わす図である。フラグ用レジスタは、後述する各種のフラグの値を記憶する。フラグ用レジスタに記憶された値は、2進数の値である。この値の各桁が、それぞれ後述するフラグに対応する。したがって、この値のうちいずれかの桁の値が「1」ならば、その桁に対応するフラグの値が「1」である。
EEPROM46は、全開レジスタ461と、上限角レジスタ462と、下限角レジスタ463と、図示しないバックアップ・レジスタとを含む。全開レジスタ461は、全開データを、電源遮断時でも記憶する。全開データとは、全開角を表わす角度データのことである。本実施の形態の場合、リミットスイッチ43が「オン」するときのスラット角度は、全開角に合致しているとする。したがって、全開レジスタ461の初期値は、「180」である。上限角レジスタ462は、上限角データを、電源遮断時でも記憶する。上限角データとは、開閉範囲が限定された場合の、角度データの上限のことである。上限角レジスタ462の初期値は、「180」度である。下限角レジスタ463は、下限角データを、電源遮断時でも記憶する。下限角レジスタ463の初期値は、「0」度である。下限角データとは、開閉範囲が限定された場合の、角度データの下限のことである。バックアップ・レジスタは、スラット9の停電時の角度データを記憶する(停電検知回路については図示せず)。
昇降機構12は、直流モータ本体および減速ギヤによって構成される直流モータ6と、直流モータ6に連結された昇降シャフト61と、昇降シャフト61に固定された巻取ドラム62と、一端が巻取ドラム62に巻き取られた昇降テープ63と、昇降テープ63の他端が接続されたボトムレール7とを含む。直流モータ6は、昇降シャフト61を回転させる。昇降シャフト61は、巻取ドラム62に直流モータ6のトルクを伝達する。巻取ドラム62は、昇降テープ63を巻取る。昇降テープ63は、ボトムレール7を吊下げる。ボトムレール7は、昇降テープ63に張力を与える。
図6を参照して、開閉機構14は、モータ本体80および減速ギヤ81によって構成されるステッピングモータ8と、チルトシャフト82と、チルトシャフト82に固定されたチルトドラム83と、チルトドラム83に巻き付けられたラダーコード84と、取付アングル85と、ジョイント86とを含む。ステッピングモータ8は、チルトシャフト82およびジョイント86を回転させる。チルトシャフト82は、チルトドラム83にステッピングモータ8のトルクを伝達する。チルトドラム83は、1対のラダーコード84の一方を吊上げる。ラダーコード84は、スラット9を載せる。ラダーコード84は、2本1対である。2本のラダーコード84の間に糸が張られている。スラット9は、その糸の上に載せられている。これにより、モータ本体80を使用した単純な構造により、スラット9を駆動できる。また、この構造を用いて、スラット9の開閉を制御できる。すなわち、スラット9の角度は、ラダーコード84により変更される。取付アングル85は、ヘッドボックス5の筐体に、ステッピングモータ8を取付ける。ジョイント86は、ステッピングモータ8とチルトシャフト82とを、中心軸が一致するように連結する。ジョイント86は、突起部861により、チルトシャフト82の回転をリミットスイッチ43に伝達する部材でもある。モータ本体80は、スラット9の角度1度分の開閉に相当する駆動パルスが入力されると、スラット9の角度を1度分ずつ変更する。減速ギヤ81は、モータ本体80の回転を減速した上でチルトシャフト82に伝達する。これにより、スラット9の角度が1度分ずつ変更される。
取付アングル85には、リミットスイッチ43と、ジョイント86の近傍に形成されたストッパ851とが設けられている。リミットスイッチ43は、スラット9(すなわち遮光材)の角度が、予め定められた角度(本実施の形態の場合全開角)であることを、「オン」または「オフ」(すなわちリミットスイッチ43に内蔵された接点の開閉)に基づいて検出する。リミットスイッチ43は、CPU42による角度の特定から独立して、スラット9が予め定められた角度であることを検出する。リミットスイッチ43は、ストッパ851にビス(2個)で取り付けられている。本実施の形態の場合、リミットスイッチ43は、スラット9の角度が全開角となった時、「オン」となる位置に取付けられている。ストッパ851は、スラット9の角度が全開角となった後、ジョイント86がさらに回転することを機構的に阻止する。これにより、ステッピングモータ8は脱調するので、ジョイント86はそれ以上回転しない。したがって、リミットスイッチ43が破壊に至ることはない。
リミットスイッチ43は、アクチュエータ431を含む。アクチュエータ431は、リミットスイッチ43の接点を直接開閉する。
ジョイント86は、突起部861を含む。突起部861は、ステッピングモータ8の回転に同期して、チルトシャフト82、チルトドラム83などとともに回転する。図7を参照して、スラット9の角度が「水平」の場合の突起部861とアクチュエータ431との関係を示す。これらは互いに離れている。したがってリミットスイッチ43は「オフ」である。図8を参照して、スラット9の角度が全開角である場合の、突起部861とアクチュエータ431およびストッパ851との関係を示す。リミットスイッチ43は、アクチュエータ431がすべる方向が、突起部861が回転する方向に合致するように設けられている。本実施の形態の場合、リミットスイッチ43に内蔵された接点が開閉する方向とアクチュエータ431がすべる方向とは同一である。突起部861が回転する方向は、開閉機構14が活動する方向に一致している。したがって、リミットスイッチ43は、自身に内蔵された接点が開閉する方向が、開閉機構14が活動する方向に合致するように設けられている。ジョイント86の突起部861が、アクチュエータ431を押し込むことにより、リミットスイッチ43は「オン」になる。この時の突起部861の回転角度値が全開角の角度データに相当している。これにより、リミットスイッチ43は、高精度の取付を必要としない簡単なリミットスイッチを使用して、スラット9が全開角であることを検知できる。その結果、複雑なエンコーダドラムを使用する必要性はなくなる。
図9を参照して、電動ブラインドで実行されるプログラムは、ヘッドボックスの制御に関し、以下のような制御構造を有する。
ステップ1(以下、ステップをSと略す。)にて、CPU42は、送受信回路41を介して、電文を受信したか否かを判別する。この電文は、操作コントローラ2から送信される。そしてこの電文は、操作されたキーを表わす電文である。電文を受信したと判別した場合(S1にてYES)、処理はS2へと移される。もしそうでないと(S1にてNO)、処理はS50へと移される。図10を参照して、制御部4が操作コントローラ2から受信する電文のフォーマットである。この電文のフォーマットは、STX(Start Of Text
)エリア102、データエリア104、ETX(End of text)エリア106、およびB
CC(Block Check Code)エリア108を含む。STXエリア102は、情報の基点を表わすエリアである。本実施の形態の場合、このエリアには「02H」が記録される。データエリア104は、操作されたキーを表わす情報(本実施の形態の場合ASCII(American Standard Code for Information Interchange)コード)を含むエリアである。
以降、このエリアに記録された情報を「受信電文」と称する。ETXエリア106は、情報の終点を表わすエリアである。本実施の形態の場合、このエリアには「03H」が記録される。BCCエリア108は、電文のエラーを検出するコードを含むエリアである。本実施の形態の場合、このエリアには受信電文とETXエリア106に記録された値「03H」との排他的論理和が記録される。
S2にて、CPU42は、数字列を取込むモード(取込モード)か否かを判別する。取込モードと判別した場合(S2にてYES)、処理はS21へと移される。もしそうでないと(S2にてNO)、処理はS3へと移される。
S3にて、CPU42は、受信電文が「N」か否かを判別する。「N」と判別した場合(S3にてYES)、処理はS12へと移される。もしそうでないと(S3にてNO)、処理はS4へと移される。
S4にて、CPU42は、受信電文が「2」か否かを判別する。「2」と判別した場合(S4にてYES)、処理はS13へと移される。もしそうでないと(S4にてNO)、処理はS5へと移される。
S5にて、CPU42は、受信電文が「5」か否かを判別する。「5」と判別した場合(S5にてYES)、処理はS14へと移される。もしそうでないと(S5にてNO)、処理はS6へと移される。
S6にて、CPU42は、受信電文が「8」か否かを判別する。「8」と判別した場合(S6にてYES)、処理はS15へと移される。もしそうでないと(S6にてNO)、処理はS7へと移される。
S7にて、CPU42は、受信電文が「6」か否かを判別する。「6」と判別した場合(S7にてYES)、処理はS16へと移される。もしそうでないと(S7にてNO)、処理はS8へと移される。
S8にて、CPU42は、受信電文が「4」か否かを判別する。「4」と判別した場合(S8にてYES)、処理はS17へと移される。もしそうでないと(S8にてNO)、処理はS9へと移される。
S9にて、CPU42は、受信電文が「9」か否かを判別する。「9」と判別した場合(S9にてYES)、処理はS18へと移される。もしそうでないと(S9にてNO)、処理はS10へと移される。
S10にて、CPU42は、受信電文が「7」か否かを判別する。「7」と判別した場合(S10にてYES)、処理はS19へと移される。もしそうでないと(S10にてNO)、処理はS11へと移される。
S11にて、CPU42は、受信電文が「0」か否かを判別する。「0」と判別した場合(S11にてYES)、処理はS20へと移される。もしそうでないと(S11にてNO)、処理はS50へと移される。
S12にて、CPU42は、数字列レジスタ473をクリアする。あわせてCPU42は、取込モードを表わすフラグ(以降、「取込フラグ」と称する。)を「1」にセットする。これにより、取込モードに設定(セット)される。
S13にて、CPU42は、上昇動作をセットする。具体的には、CPU42は、直流モータ駆動回路44を介して、直流モータ6を、スラット9が上昇する方向に回転させる。
S14にて、CPU42は、停止動作をセットする。具体的には、CPU42は、直流モータ駆動回路44への駆動制御を終了する。これにより、直流モータ6の回転は停止する。あわせてCPU42は、停止動作を表わすフラグ(以降、「停止フラグ」と称する。)を「1」にセットする。
S15にて、CPU42は、下降動作をセットする。具体的には、CPU42は、直流モータ駆動回路44を介して、直流モータ6を、スラット9が下降する方向に回転させる。
S16にて、CPU42は、開動作をセットする。「開動作をセット」とは、以下の動作を実施することをいう。すなわち、CPU42は、ステッピングモータ駆動回路45を介してステッピングモータ8を回転させる。その回転の方向は、スラット9が「全開」となる方向である。あわせてCPU42は、上限角レジスタ462の角度データを、最終角レジスタ472へセットする(複写する)。以下の説明における「開動作をセット」もすべて同じ動作を表わす。
S17にて、CPU42は、閉動作をセットする。具体的には、CPU42は、ステッピングモータ駆動回路45を介してステッピングモータ8を回転させる。その回転の方向は、スラット9が「全閉」となる方向である。あわせてCPU42は、下限角レジスタ463の角度データを、最終角レジスタ472へセットする。
S18にて、CPU42は、1ステップ開動作をセットする。具体的には、CPU42は、ステッピングモータ駆動回路45を介して、ステッピングモータ8を、1ステップ(ステッピングモータの仕様に応じて定められた、スラット9の角度の変化量の最小単位を表わす。本実施の形態の場合、1度に相当する。)分、回転させる。その回転の方向は、スラット9が「全開」となる方向である。あわせてCPU42は、角度レジスタ471の角度データを「+1」した角度データを最終角レジスタ472にセットする。
S19にて、CPU42は、1ステップ閉動作をセットする。具体的には、CPU42は、ステッピングモータ駆動回路45を介して、ステッピングモータ8を、1ステップ分、回転させる。その回転の方向は、スラット9が「全閉」となる方向である。あわせてCPU42は、角度レジスタ471の角度データを「−1」した角度データを最終角レジスタ472にセットする。
S20にて、CPU42は、回答動作モードをセットする。具体的には、CPU42は、回答動作の実施を表わすフラグ(以降、「回答フラグ」と称する。)を「1」にセットする。
S21にて、CPU42は、受信電文が「N」か否かを判別する。「N」と判別した場合(S21にてYES)、処理はS12へと移される。もしそうでないと(S21にてNO)、処理はS22へと移される。
S22にて、CPU42は、数字列を取込む。すなわちCPU42は、数字列レジスタ473に受信電文が表わす情報を記憶させる。
S23にて、CPU42は、取込まれた数字列の員数すなわち数字列レジスタ473に記憶された情報の員数が、「6」個か否かを判別する。取込まれた数字列の員数を「6」個と判別した場合(S23にてYES)、処理はS32へと移される。もしそうでないと(S23にてNO)、処理はS24へと移される。
S24にて、CPU42は、取込まれた数字列の員数すなわち数字列レジスタ473に記憶された情報の員数が、「3」個か否かを判別する。取込まれた数字列の員数を「3」個と判別した場合(S24にてYES)、処理はS25へと移される。もしそうでないと(S24にてNO)、処理はS50へと移される。
S25にて、CPU42は、第1取込データ(本実施の形態において、「第1取込データ」とは、数字列レジスタ473に記憶された数字列のうち、「N」が取込まれた後の最初の文字をいう。)が「9」か否かを判別する。第1取込データを「9」と判別した場合(S25にてYES)、処理はS50へと移される。もしそうでないと(S25にてNO)、処理はS26へと移される。
S26にて、CPU42は、第1取込データが「8」か否かを判別する。第1取込データを「8」と判別した場合(S26にてYES)、処理はS50へと移される。もしそうでないと(S26にてNO)、処理はS27へと移される。
S27にて、CPU42は、取込んだ数字列が「400」か否かを判別する。すなわち、CPU42は、数字列レジスタ473に記憶された情報によって表わされる数字列が「400」か否かを判別する。取込んだ数字列を「400」と判別した場合(S27にてYES)、処理はS36へと移される。もしそうでないと(S27にてNO)、処理はS28へと移される。
S28にて、CPU42は、取込んだ数字列が「390」か否かを判別する。取込んだ数字列を「390」と判別した場合(S28にてYES)、処理はS37へと移される。もしそうでないと(S28にてNO)、処理はS29へと移される。
S29にて、CPU42は、取込んだ数字列が「300」か否かを判別する。取込んだ数字列を「300」と判別した場合(S29にてYES)、処理はS38へと移される。もしそうでないと(S29にてNO)、処理はS30へと移される。
S30にて、CPU42は、取込んだ数字列が「200」か否かを判別する。取込んだ数字列を「200」と判別した場合(S30にてYES)、処理はS39へと移される。もしそうでないと(S30にてNO)、処理はS31へと移される。
S31にて、CPU42は、取込んだ数字列が「180」以下(すなわち「000」〜「180」)か否かを判別する。取込んだ数字列を「180」以下と判別した場合(S31にてYES)、処理はS40へと移される。もしそうでないと(S31にてNO)、処理はS41へと移される。
S32にて、CPU42は、取込んだ数字列のうち、最初の3桁が「900」か否かを判別する。最初の3桁を「900」と判別した場合(S32にてYES)、処理はS34へと移される。もしそうでないと(S32にてNO)、処理はS33へと移される。
S33にて、CPU42は、取込んだ数字列のうち、最初の3桁が「800」か否かを判別する。最初の3桁を「800」と判別した場合(S33にてYES)、処理はS35へと移される。もしそうでないと(S33にてNO)、処理はS41へと移される。
S34にて、CPU42は、上限角をセットする。具体的には、CPU42は、上限角レジスタ462に、数字列レジスタ473に記憶された数字列のうち後半の3桁を複写する。
S35にて、CPU42は、下限角をセットする。具体的には、CPU42は、下限角レジスタ463に、数字列レジスタ473に記憶された数字列のうち後半の3桁を複写する。
S36にて、CPU42は、角度データを再初期化する。すなわちCPU42は、角度レジスタ471の角度データを、基準角度との差がより少ない(本実施の形態の場合「10」度少ない)角度を表わすデータに変更する。角度データが変更されると、CPU42は、開動作をセットする。
S37にて、CPU42は、角度データを初期化する。具体的には、初期化モードを表わすフラグ(以降、「初期化フラグ」と称する。)を「1」にセットする。次にCPU42は、基準角度(スラット9の角度を制御する際、ユーザが基準として取扱う角度をいう。本実施の形態において、基準角度とは、「水平」な角度をいう。)を確定する。すなわち、CPU42は、「水平」角度データである角度データ「90」を角度レジスタ471にセットする。これにより、角度データが確定される。以下の説明における「基準角度を確定」とは、このことを指す。さらに、CPU42は、開動作を実施する。
S38にて、CPU42は、角度データを初期化する。具体的には、初期化フラグを「1」にセットする。あわせてCPU42は、開動作をセットする。
S39にて、CPU42は、基準角度を確定する。具体的には、CPU42は、「水平」を表わす角度データ「90」を角度レジスタ471にセットする。
S40にて、CPU42は、スラット角度セット動作をセットする。「スラット角度セット動作をセット」の内容は、スラット角度セット値(S22にて取込まれた数字列が表わす値)と角度レジスタ471の角度データとの大小により異なる。前者が後者より大きい場合、「スラット角度セット動作をセット」は、CPU42が開動作をセットすること、およびCPU42が、スラット角度セット値を最終角レジスタ472へセットすることの総称である。前者が後者より小さい場合、「スラット角度セット動作をセット」は、CPU42が閉動作をセットすること、およびCPU42が、スラット角度セット値を最終角レジスタ472へセットすることの総称である。なお、前者と後者とが等しい場合、「スラット角度セット動作をセット」は、CPU42がスラット角度セット値を最終角レジスタ472にセットすることのみ意味する。この場合、CPU42は開動作または閉動作をセットしない。すなわち、「スラット角度セット動作をセット」するとは、スラット9の角度をスラット角度セット値に合致させることをいう。以下の説明においても同様である。
S41にて、CPU42は、取込フラグを「0」にセットする。これにより、取込モードがリセットされる。
図11を参照して、電動ブラインドで実行されるプログラムは、ヘッドボックスの制御に関し、以下のような制御構造を有する。
S50にて、CPU42は、閉動作を実施中か否かを判別する。具体的には、CPU42は、ステッピングモータ駆動回路45の出力に基づいて、ステッピングモータ8が「全閉」となる方向に回転しているか否かを判別する。閉動作を実施中と判別した場合(S50にてYES)、処理はS62へと移される。もしそうでないと(S50にてNO)、処理はS51へと移される。
S51にて、CPU42は、開動作を実施中か否かを判別する。具体的には、CPU42は、ステッピングモータ駆動回路45の出力に基づいて、ステッピングモータ8が「全開」となる方向に回転しているか否かを判別する。開動作を実施中と判別した場合(S51にてYES)、処理はS52へと移される。もしそうでないと(S51にてNO)、処理はS71へと移される。
S52にて、CPU42は、リミットスイッチ43が「オン」か否かを判別する。「オン」と判別した場合(S52にてYES)、処理はS59へと移される。もしそうでないと(S52にてNO)、処理はS53へと移される。
S53にて、CPU42は、ステッピングモータ8が、スラット9の角度を1ステップ分回転させたか否かを判別する。1ステップ分回転させたと判別した場合(S53にてYES)、処理はS54へと移される。もしそうでないと(S53にてNO)、処理はS71へと移される。
S54にて、CPU42は、角度データを更新管理する。具体的には、CPU42は、角度レジスタ471の角度データに「1」加算する。これにより、CPU42は、スラット9すなわち遮光材の角度を特定する。角度レジスタ471は、スラット9すなわち遮光材の角度を表わす情報を記憶する。
S55にて、CPU42は、角度レジスタ471の角度データが、上限角レジスタ462の角度データに一致したか否かを判別する。このことは、スラット9の角度が上限角になったか否かを判別することと同一である。上限角レジスタ462の角度データに一致したと判別した場合(S55にてYES)、処理はS58へと移される。もしそうでないと(S55にてNO)、処理はS56へと移される。
S56にて、CPU42は、角度レジスタ471の角度データが最終角レジスタ472の角度データと一致するか否かを判別する。一致すると判別した場合(S56にてYES)、処理はS58へと移される。もしそうでないと(S56にてNO)、処理はS57へと移される。
S57にて、CPU42は、停止動作(操作)がセットされているか否かを判別する。具体的には、停止フラグが「1」か否かを判別する。停止動作(操作)がセットされていると判別した場合(S57にてYES)、処理はS58へと移される。もしそうでないと(S57にてNO)、処理はS71へと移される。
S58にて、CPU42は、開閉動作を停止する。具体的には、CPU42は、ステッピングモータ駆動回路45の駆動・制御を終了する。これにより、ステッピングモータ8の回転は停止する。あわせてCPU42は、停止フラグを「0」にセットする。
S59にて、CPU42は、初期化モードがセットされているか否かを判別する。具体的には、CPU42は、初期化フラグが「1」か否かを判別する。初期化モードがセットされていると判別した場合(S59にてYES)、処理はS61へと移される。もしそうでないと(S59にてNO)、処理はS60へと移される。
S60にて、CPU42は、全開レジスタ461の角度データを、角度レジスタ471にセットする。
S61にて、CPU42は、角度レジスタ471の角度データを全開レジスタ461にセットする。あわせてCPU42は、初期化モードをリセットする。具体的には、CPU42は、初期化フラグを「0」に変更する。
S62にて、CPU42は、ステッピングモータ8が、スラット9の角度を1ステップ分回転させたか否かを判別する。1ステップ分回転させたと判別した場合(S62にてYES)、処理はS63へと移される。もしそうでないと(S62にてNO)、処理はS71へと移される。
S63にて、CPU42は、角度データを更新管理する。具体的には、CPU42は、角度レジスタ471の角度データを「1」減算する。これにより、CPU42は、スラット9すなわち遮光材の角度を特定する。角度レジスタ471は、スラット9すなわち遮光材の角度を表わす情報を記憶する。
S64にて、CPU42は、角度レジスタ471の角度データが、下限角レジスタ463の角度データに一致したか否かを判別する。このことは、スラット9が下限角となったか否かを判別することと同一である。下限角レジスタ463の角度データに一致したと判別した場合(S64にてYES)、処理はS58へと移される。もしそうでないと(S64にてNO)、処理はS56へと移される。
図12を参照して、電動ブラインドで実行されるプログラムは、ヘッドボックスの制御に関し、以下のような制御構造を有する。
S71にて、CPU42は、回答動作モードが設定されているか否かを判別する。具体的には、CPU42は、回答フラグが「1」にセットされているか否かを判別する。回答動作モードが設定されていると判別した場合(S71にてYES)、処理はS72へと移される。もしそうでないと(S71にてNO)、処理はS1へと移される。
S72にて、CPU42は、角度レジスタ471の角度データが、上限角レジスタ462の角度データに一致するか否かを判別する。上限角レジスタ462の角度データに一致すると判別した場合(S72にてYES)、処理はS75へと移される。もしそうでないと(S72にてNO)、処理はS73へと移される。
S73にて、CPU42は、角度レジスタ471の角度データが、下限角レジスタ463の角度データに一致するか否かを判別する。下限角レジスタ463の角度データに一致すると判別した場合(S73にてYES)、処理はS74へと移される。もしそうでないと(S73にてNO)、処理はS76へと移される。
S74にて、CPU42は、最終角レジスタ472の角度データが、下限角を越える値か否かを判別する。下限角を越える値と判別した場合(S74にてYES)、処理はS76へと移される。もしそうでないと(S74にてNO)、処理はS77へと移される。
S75にて、CPU42は、最終角レジスタ472の角度データが、上限角未満の値を表わすか否かを判別する。上限角未満の値を表わすと判別した場合(S75にてYES)、処理はS76へと移される。もしそうでないと(S75にてNO)、処理はS77へと移される。
S76にて、CPU42は、角度レジスタ471の角度データを、送受信回路41に出力する。あわせて、CPU42は、回答フラグを「0」にセットする。これにより、回答動作モードがリセットされる。図13を参照して、角度データを出力する際の電文のフォーマットを示す。この電文のフォーマットは、データ(1)エリア110、データ(2)エリア112、データ(3)エリア114、およびBCCエリア116を含む。データ(1)エリア110〜データ(3)エリア114は、角度レジスタ471の角度データを表わす情報(本実施の形態の場合ASCIIコード)を含むエリアである。本実施の形態において、データ(1)エリア110〜データ(3)エリア114に記録された情報全体、すなわちこの電文に含まれた、角度データを表わす情報を「回答電文」と記す。BCCエリア108は、電文のエラーを検出するコードを含むエリアである。本実施の形態の場合、このエリアには回答電文とETXエリア106に記録された値「03H」との排他的論理和が記録される。
S77にて、CPU42は、最終角レジスタ472の角度データを、送受信回路41に出力する。本実施の形態において、この値は回答電文として出力される。あわせて、CPU42は、回答フラグを「0」にセットする。これにより、回答動作モードがリセットされる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、電動ブラインドの動作について説明する。
[スラットを操作する場合]
(入力されたキーが「6(開)」の場合)
上述したように、操作コントローラ2の「0」キー200〜「N」キー210は、キーマトリックス回路を構成している。本実施の形態において、キーマトリックス回路は、ストローブ信号を出力する。本実施の形態において、キーマトリックス回路は、4ビット単位毎に同じストローブ信号を出力する。図14を参照して、このことを具体的に説明する。図14は、ストローブ信号の関係を表す図である。同じ列に属するキーは同一の信号を出力する。同じ行に属するキーは互いに異なる信号を出力する。一方、キーマトリックス回路は、それらのストローブ信号とは別の信号も出力する。それらの「別の信号」は、図14の同じ行に属するキーにおいて、同一である。その「別の信号」は、図14の同じ列に属するキーにおいて、互いに異なる。したがって、CPU21は、キーマトリックス回路から出力されるストローブ信号を判別することにより、押されたキーに対応する情報を受付けることができる。
そして、キーが押される毎に、CPU21は、入力キーされたキーに対応するASCIIコード値を制御部4へ送信する。CPU21は、そのASCIIコード値を、操作されたキーを表わす電文の一部として送信する。たとえば、「2(上昇)」キー202が押されたとき、操作されたキーを表わす電文は、STX(02H)+「2」(32H)+ETX(03H)+BCC(31H)である。CPU21は、このような電文を送受信回路22に出力する。送受信回路22は、通信線1を介して、このような電文を制御部4の送受信回路41へ送信する。
操作コントローラ2からの電文が送受信回路41を介して送信されると、CPU42は、電文を受信したと判別する(S1にてYES)。電文を受信したと判別されると、CPU42は、取込モードか否かを判別する(S2)。取込モードではないと判別されると(S2にてNO)、CPU42は、受信電文が「N」か否かを判別する(S3)。受信電文は「N」と判別されないので(S3にてNO)、CPU42は、受信電文が「2」を表わすか否かを判別する(S4)。受信電文は、「2」を表わすと判別されないので(S4にてNO)、CPU42は、受信電文が「5」を表わすか否かを判別する(S5)。受信電文は、「5」を表わすと判別されないので(S5にてNO)、CPU42は、受信電文が「8」を表わすか否かを判別する(S6)。受信電文は、「8」を表わすと判別されないので(S6にてNO)、CPU42は、受信電文が「6」を表わすか否かを判別する(S7)。受信電文は、「6(開)」を表わすと判別されるので(S7にてYES)、CPU42は開動作をセットする(S16)。開動作がセットされると、CPU42は、閉動作を実施中か否かを判別する(S50)。閉動作を実施中と判別されないので(S50にてNO)、CPU42は、開動作を実施中か否かを判別する(S51)。そして、開動作を実施中と判別されるので(S51にてYES)、CPU42は、リミットスイッチ43が「オン」か否かを判別する(S52)。当初、リミットスイッチ43が「オン」と判別されなかったとすると(S52にてNO)、CPU42は、スラット9が1ステップ分回転したか否かを判別する(S53)。スラット9が1ステップ分回転したと判別されると(S53にてYES)、CPU42は、角度レジスタ471の角度データに「1」加算する(S54)。さらに、その値により表わされる角度が、上限角に至っていないと判別された場合(S55にてNO)、CPU42は、その角度データが、最終角レジスタ472の角度データと一致したか否かを判別(S56)する。その角度データが、最終角レジスタ472の角度データと一致していないと判別された場合(S56にてNO)、CPU42は、停止動作(操作)の有無を判別する(S57)。停止動作がセットされていない場合(S57にてNO)、CPU42は、回答動作モードが設定されているか否かを判別する(S71)。この場合、回答動作モードが設定されていないと判別されるので(S71にてNO)、CPU42は、S1〜S51の処理を繰返す。S1〜S51の処理が繰返された後、CPU42は、再びリミットスイッチ43が「オン」か否かを判別する(S52)。この場合、リミットスイッチ43が「オン」と判別されたとすると(S52にてYES)、CPU42は、初期化モードがセットされているか否かを判別する(S59)。初期化モードがセットされていない通常の場合(S59にてNO)、CPU42は、初期化動作を実施した直後に取得した、全開レジスタ461の角度データを角度レジスタ471にセットする(S60)。これにより、角度レジスタ471の角度データがステッピングモータ8の脱調によりずれた場合、角度レジスタ471の角度データは正しく補正されることとなる。角度データが角度レジスタ471にセットされると、CPU42は開閉動作を停止する(S58)。すなわち、スラット9が停止する角度は予め定められている。本実施の形態の場合、その角度は1度単位毎に定められている。これにより、停止する旨の操作があっても、スラット9は、1度単位で定められた位置で停止する。
(入力されたキーが「4(閉)」の場合)
受信電文が、「6(開)」を表わすと判別されなかった場合(S7にてNO)、CPU42は、受信電文が「4(閉)」か否かを判別する(S8)。受信電文は、「4(閉)」を表わすと判別されるので(S8にてYES)、CPU42は閉動作をセットする(S17)。そして、閉動作がセットされると、CPU42は、閉動作を実施中か否かを判別する(S50)。この場合、閉動作を実施中と判別されるので(S50にてYES)、CPU42は、スラット9が1ステップ分回転したか否かを判別する(S62)。スラット9が1ステップ分回転したと判別されると(S62にてYES)、CPU42は、角度レジスタ471の角度データを「1」減算する(S63)。さらに、その角度データが、下限角データになったと判別された場合(S64にてYES)、CPU42は、開閉動作を停止する(S58)。これにより、CPU42は、スラット9の角度が、下限角レジスタ463に記憶された角度データが表わす範囲に含まれるように、開閉機構14を制御する。
[基準角度を確定する場合]
「N」、「2」、「0」、「0」の順番に操作コントローラ2の操作キーが押された場合の、電動ブラインドの動作について説明する。取込モードではないと判別されたとすると(S2にてNO)、CPU42は、受信電文が「N」か否かを判別する(S3)。受信電文は「N」なので(S3にてYES)、CPU42は、数字列レジスタ473をクリアする。あわせてCPU42は、取込モードをセットする(S12)。その結果、S50〜S77の処理を経て、次の受信電文があれば(S1にてYES)、数字取込モードであると判別される(S2にてYES)。ここで、受信電文のデータが再び「N」の場合(S21にてYES)、再度数字列レジスタ473がクリアされる。あわせてCPU42は、再び取込モードをセットする(S12)。この場合、そうではないので(S21にてNO)、数字列が取込まれる(S22)。数字列が取込まれると、CPU42は、取込まれた数字列の員数が6個か否かを判別する(S23)。この場合、そうではないので(S23にてNO)、CPU42は、取込まれた数字列の員数が3個か否かを判別する(S24)。この場合、そうなので(S24にてYES)、CPU42は、第1取込データが「9」か否かを判別する(S25)。この場合、そうではないので(S25にてNO)、CPU42は、第1取込データが「8」か否かを判別する(S26)。この場合、そうではないので(S26にてNO)、CPU42は、取込んだ数字列が「400」か否かを判別する(S27)。この場合、そうではないので(S27にてNO)、CPU42は、取込んだ数字列が「390」か否かを判別する(S28)。この場合、そうではないので(S28にてNO)、CPU42は、取込んだ数字列が「300」か否かを判別する(S29)。この場合、そうではないので(S29にてNO)、CPU42は、取込んだ数字列が「200」か否かを判別する(S30)。この場合、そのように判別されるので(S30にてYES)、CPU42は、基準角度を確定する(S39)。すなわち、角度レジスタ471に角度データ「90」がセットされる。これにより、CPU42は、所定の時の、遮光材の角度(この場合、その角度は「水平」である。)を補正された基準角度(この場合、その角度は「90」度である。)と決定する。ここでいう「所定の時」とは、送受信回路41が、遮光材の基準角度を補正する旨の情報を受付けた時に基づき定められる時のことである。本実施の形態の場合、その時は、送受信回路41が、基準角度を補正する旨の情報を受付けた時と同時である。そこでこの時、予め開動作、閉動作、停止操作、1ステップ開動作、および1ステップ閉動作により、スラット9を「水平」状態としておく。その後、操作コントローラ2において「N」、「2」、「0」、「0」(基準角度を確定する操作)とキーが押されれば、基準角度を適切に確定することができる。
[角度データを初期化する場合]
「N」、「3」、「0」、「0」の順番に操作コントローラ2の操作キーが押された場合の、電動ブラインドの動作について説明する。S1〜S28の処理を経て、取込んだ数字列が「300」か否かが判別される(S29)。この場合、取込んだ数字列は「300」なので(S29にてYES)、角度データが初期化される(S38)。すなわちCPU42は、初期化モードおよび開動作をセットする。このことにより、リミットスイッチ43が「オン」に切替えられるまで、スラット9の角度が変化する。リミットスイッチ43が「オン」に切替えられると、S50〜S51の処理を経て、CPU42は、リミットスイッチ43が「オン」に切替えられたと判別するので(S52にてYES)、CPU42は、初期化モードがセットされているか否かを判別する(S59)。この場合、初期化モードがセットされているので(S59にてYES)、CPU42は、角度レジスタ471の角度データを全開レジスタ461にセットする。これにより、停止時の角度データが、全開レジスタ461にセットされる。あわせてCPU42は、初期化モードをリセットする(S61)。すなわち、上述した基準角度を確定する操作の後、この操作(角度データを初期化する操作)を行なえば、全開レジスタ461に、リミットスイッチ43が「オン」するときの角度データを保存することができる。この動作により、全開レジスタ461に、遮光材の角度が「予め定められた角度」(リミットスイッチ43の説明において既述)である場合の、基準角度に対する、遮光材の相対的な角度が予め記憶されることになる。また、全開レジスタ461に、リミットスイッチ43の接点が切り替わった時の角度レジスタ471の角度データが記憶される。これにより、ステッピングモータ8の脱調が原因で、スラット9の実際の角度と角度レジスタの角度データとの間にずれが生じても、それらは正しい角度データに訂正される。以上の処理が実施されると、取込モードはリセットされる(S41)。
[基準角度を確定し、かつ角度データを初期化する場合]
「N」、「3」、「9」、「0」の順番に操作コントローラ2の操作キーが押された場合の、電動ブラインドの動作について説明する。S1〜S27の処理を経て、取込んだ数字列が「390」か否かが判別される(S28)。この場合、取込んだ数字列は「390」なので(S28にてYES)、CPU42は、角度データを初期化する(S37)。すなわち、CPU42は、スラット9を「水平」状態とした後、基準角度を確定し、かつ開動作を実施する。これにより、基準角度および基準角度に対する相対的な角度を補正する旨を表わす情報が受付けられたことに応答して、遮光材の角度が予め定められた角度に近づくよう変更手段が制御される。開動作が実施されると、S41〜S52を経て、CPU42は、初期化モードがセットされているか否かを判別する(S59)。初期化フラグは「1」なので(S59にてYES)、CPU42は、角度レジスタ471の角度データを全開レジスタ461にセットする。あわせてCPU42は、初期化モードをリセットする(S61)。これにより、CPU42は、リミットスイッチ43がオンする角度の角度データを、全開レジスタ471および角度レジスタ471にセットすることができる。すなわち、CPU42は、送受信回路41が基準角度および基準角度に対する相対的な角度を補正する旨の情報を受付け、かつ遮光材の角度が予め定められた角度であると検出されたことに応答して、全開レジスタ471に記憶された情報を、遮光材の角度が予め定められた角度である場合の、角度レジスタ471に記憶された情報に置換する。
[角度データを再初期化する場合]
「N」、「4」、「0」、「0」の順番に操作コントローラ2の操作キーが押された場合の、電動ブラインドの動作について説明する。S1〜S25の処理を経て、第1取込データが「9」および「8」以外で、かつ取込まれた数字列の員数が3個になれば(S26にてNO)、取込んだ数字列が「400」か否かが判別される(S27)。この場合、取込んだ数字列は「400」なので(S27にてYES)、角度データが再初期化される(S36)。すなわちCPU42は、角度レジスタ471の角度データを値が「10」小さいデータに変更した後、開動作をセットする。このことにより、リミットスイッチ43が「オン」となった場合(S52にてYES)、S59の処理を経て、全開レジスタ461の角度データが角度レジスタ471にセットされる(S60)。すなわち、遮光材の角度が、リミット値スイッチ43が「オン」となる角度であることに応答して、角度レジスタ471に記憶された情報が、全開レジスタ461に記憶された情報に修正される。したがって、ステッピングモータ8の脱調により角度データがずれた場合に本操作を行なえば、角度データは正しい値に戻すことが可能となる。その理由は、角度データが更新されることにより、リミットスイッチ43が「オン」になるような角度までスラット9を開くことが可能になる点にある。なお、脱調による角度データのずれが、一定値(本実施の形態の場合、上述した「10」)よりも大きい場合、リミットスイッチ43が「オン」する前に、スラット9の開閉(開動作)は停止される(S58)。その理由は、リミットスイッチ43が「オン」する前に、角度レジスタ471の角度データが、上限角レジスタ462の角度データに一致する点にある(S55にてYES)。この場合、1回の操作で角度データを再初期化することはできない。しかし、ずれは修正値(上述した記載例では10)だけ小さくなっていることから、もう1回以上、角度データを再初期化する操作を実施すれば、角度データを再初期化する処理は可能である。
[スラット角度をセットする場合]
たとえば、「N」、「0」、「7」、「5」の順番に操作コントローラ2の操作キーが押された場合の、電動ブラインドの動作について説明する。上述の場合と同様にして取込まれる数字列は「075」である。この数字列が取込まれると、S1〜S30の処理を経て、取込んだ数字列が「180以下」か否かが判別される(S31)。数字列の内容が「180以下」なので(S31にてYES)、スラット角度セット動作がセットされる(S40)。すなわち、スラット角度セット値が角度レジスタ471の角度データよりも大きい時は開動作をセットする。逆にスラット角度セット値が角度レジスタ471の角度データよりも小さい時は閉動作をセットする。開動作および閉動作のいずれかがセットされると、CPU42は、スラット角度セット値を最終角レジスタ472へセットする。たとえば、角度レジスタ471の角度データが「50」の場合には開動作がセットされる。その角度データが「100」の場合には閉動作がセットされる。なお、スラット角度セット値が角度レジスタ471の角度データに等しい場合、CPU42は、開動作または閉動作をセットしない。最終角レジスタ472へのセットのみが行われる。すなわち、スラット角度セット操作されたスラット角度に達するまで、開動作および閉動作のいずれかが行われる。もし数字列の内容が「180以下」でなければ(S31にてNO)、取込んだ数字列は無効の数字列とみなされる。その場合、取込モードのリセット処理のみが行われる(S41)。
ここで、上限角から下限角までの範囲外にスラット角度がセットされた場合、角度データは最終角レジスタ472にセットされる。しかし、スラット9の角度すなわち角度レジスタ471の角度データは、上限角度データまたは下限角度データとなる。その結果、最終角レジスタ472の角度データと、角度レジスタ471の角度データとが、異なる値となる。
[上限角を設定する場合]
「N」、「9」、「0」、「0」、「1」、「7」、「6」の順番に操作コントローラ2の操作キーが押された場合の、電動ブラインドの動作について説明する。S1〜S3、およびS12〜S77の処理を経て、再び次の受信電文があれば(S1にてYES)、取込モードと判別される(S2にてYES)。ここで、受信電文は、「9」なので(S21にてNO)、数字列が取込まれる(S22)。取込まれた数字列は、数字列レジスタ473に記憶される。数字列が取込まれると、CPU42は、数字列レジスタ473に取込まれた数字列の員数が6個か否かを判別する(S23)。当初、上述したすべてのキーが押されるまでの間、数字列の員数は6個と判別されないので(S23にてNO)、CPU42は、数字列の員数が3個か否かを判別する(S24)。数字列の員数が未だ3個でない場合(S24にてNO)、S50〜S77およびS1〜S21の処理を経て、再び数字列が取込まれる(S22)。この数字列の取込(S22)は、数字列の員数が3個(S24にてYES)になるまで繰返される。その結果、取込まれた数字列が3個であれば(S24にてYES)、CPU42は、第1取込データが「9」か否かを判別する(S25)。第1取込データは「9」と判別されるので(S25にてYES)、S50〜S77およびS1〜S21の処理を経て、再び数字列が取込まれる(S22)。すなわち、取込んだ数字列が6個になるまで(S23にてYES)、引き続き取込処理が続くこととなる。第1取込データが「9」で数字列の員数が6個になれば(S23にてYES)、最初の3桁が「900」か否かが判別される(S32)。この場合、取込まれる数字列は「900176」となる。したがって、最初の3桁は「900」と判別されるので(S32にてYES)、上限角レジスタ462に角度データ「176」がセットされる(S34)。以上の処理が実施されると、取込モードがリセットされる(S41)。
[下限角を設定する場合]
「N」、「8」、「0」、「0」、「0」、「0」、「5」の順番に操作コントローラ2の操作キーが押された場合の、電動ブラインドの動作について説明する。この場合、取込まれる数字列は「800005」となる。この数字列が取込まれると、S23〜S25の処理を経て、CPU42は、第1取込データが「8」か否かを判別する(S26)。第1取込データは「8」と判別されるので(S26にてYES)、上述の場合と同様、取込んだ数字列が6個になるまで(S23にてYES)、引き続き取込処理が続くこととなる。第1取込データが「8」で数字列の員数が6個になれば(S23にてYES)、数字列の前半の3桁が「900」か否かが判別される(S32)。最初の3桁が「900」でないと判別されるので(S32にてNO)、最初の3桁が「800」か否かが判別される(S33)。この場合、数字列の前半の3桁が「800」なので(S33にてYES)、下限角レジスタ463に角度データ「005」がセットされる(S35)。この下限角の設定と、上述した上限角の設定とが実施されることにより、上限角レジスタ462および下限角レジスタ463に、送受信回路41が受付けた、スラット9の角度の範囲を表わす情報が記憶される。
[回答動作の場合]
操作コントローラ2の「0」キー200を押せば、受信電文は「0」と判別される(S11にてYES)。この場合、回答動作モードがセットされる(S20)。回答動作モードがセットされると、S50を経て、CPU42は、開動作を実施中か否かを判別する(S51)。この場合、開動作を実施中と判別されないので(S51にてNO)、CPU42は、回答動作モードがセットされているか否かを判別する(S71)。そして、回答動作モードがセットされていると判別されると(S71にてYES)、CPU42は、角度レジスタ471の角度データが、上限角を表わすか否かを判別する(S72)。もしそうでないと(S72にてNO)、CPU42は、角度レジスタ471の角度データが、下限角を表わすか否かを判別する(S73)。ここで、角度データが、上限角および下限角でない場合(S73にてNO)、CPU42は、角度レジスタ471の角度データを、送受信回路41に出力する(S76)。しかし、角度レジスタ471の角度データが、上限角の場合(S72にてYES)、CPU42は、最終角レジスタ472の角度データが、上限角未満かを判別する(S75)。ここで、角度データが上限角未満の場合、CPU42は、角度レジスタ471の角度データを送受信回路41に出力する(S76)。逆に、上限角未満でない場合、CPU42は、最終角レジスタ472の角度データを送受信回路41に出力する(S77)。または、角度レジスタ471の角度データが、下限角の場合(S73にてYES)、CPU42は、最終角レジスタ472の角度データが、下限角を越えるか否かを判別する(S74)。ここで、角度データが下限角を越える場合、CPU42は、角度レジスタ471の角度データを送受信回路41に出力する(S76)。逆に、下限角以下の場合、CPU42は、最終角レジスタ472の角度データを送受信回路41に出力する(S77)。これらの動作のいずれかにより、角度レジスタ471の角度データおよび最終角レジスタ472の角度データのいずれかが、操作コントローラ2に送信される。図13を参照して、その送信の際のフォーマットを示す。たとえば、送信される角度データが「128」の場合、CPU42はSTX(02H)+「1」(31H)+「2」(32H)+「8」(38H)+ETX(03H)+BCC(3BH)の電文を送受信回路41に出力する。上述の送受信回路41に出力された回答電文は、通信線1を介して操作コントローラ2の送受信回路22へ入力される。そして、制御部4からの回答電文を送受信回路22によって受信したCPU21は、受信電文のデータを角度データとしてLCD23に表示する。たとえば、回答電文として受信した角度データが「128」であれば、CPU21は、LCD23に「ANGLE:128」と表示する。
以上のようにして、本実施の形態に係る電動ブラインドは、1ステップ開閉操作などにより、スラットの角度を「水平」にした状態で、その「水平」な場合における基準角度を設定できる。その結果、開閉に関する機構は、高い取付け精度を必要としなくなる。また、この電動ブラインドは、リミットスイッチが「オン」になる角度を記憶できる。これにより、脱調などでRAMに記憶された角度データに誤差が生じたとしても、リミットスイッチが「オン」になる角度に基づいて、再初期化できる。その他、任意の開閉範囲を設定できる。これにより、複数のブラインドを同時に使用する際に、リミットスイッチが「オン」になる角度がそれらのブラインドの間でばらついたとしても、同一値に調整できる。その上、適正な開閉範囲を設定することにより、それらのブラインドのいずれかが脱調することを防止できる。その理由は、実際に開閉できる範囲が他に比べて狭い電動ブラインドに、開閉する範囲を合致させることができるからである。その他、複数のブラインドが協調して動作する場合に、複数のブラインドのうち少なくとも2台以上のブラインドにおいて、スラットが開閉する角度の範囲を同一にできる。スラットが開閉する角度の範囲が同一になると、複数のブラインドのうち少なくとも2台以上のブラインドにおいて、スラットを一斉に開くことおよび閉じることのいずれかが可能となる。スラットを一斉に開くことおよび閉じることのいずれかが可能となると、スラットを開くことおよび閉じることのいずれかについて、美観を生じさせることができる。そして、以上の効果は、リミットスイッチをストッパに取り付ける簡単な構成で可能である。これにより、簡単な構成の(ひいては安価な)電動ブラインドとすることができる。すなわち、本実施の形態に係る電動ブラインドは、ステッピングモータを使用することにより、単純な構成で開閉を制御できる。その上、複雑なエンコーダドラムではなく、高精度の取付を必要としない簡単なリミットスイッチを使用してスラットの基準角度を補正し管理できる。また、本実施の形態に係る電動ブラインドは、角度データを呼出す際、ユーザが指定した角度を出力することができる。その他、本実施の形態に係る電動ブラインドは、上限角から下限角までの範囲に含まれない角度が指定されても、スラットの角度が上限角から下限角までの範囲に含まれるように正確に開閉させることができる。すなわち、本実施の形態に係る電動ブラインドのスラットは、スラットの角度が指定された場合、指定された角度が上限角から下限角までの範囲内にあるならば、指定された角度に合致するように開閉される。指定された角度が上限角から下限角までの範囲外にあるならば、スラットは、上限角もしくは下限角に合致するように開閉される。これにより、本実施の形態に係る電動ブラインドは、スラットを正常に開閉させることが可能となっている。これらの結果、本実施の形態に係るヘッドボックスは、スラットの基準角度を誤差が低くなるように補正でき、かつ製作が簡単なブラインド用制御装置を提供することができる。
なお、本実施の形態の場合、再初期化動作における角度データの修正を、その動作が開始される時に実施している。しかし、開動作のみをセットする方法もある。この場合、角度データは、上限角で開動作が停止してから修正する。このような方法は、再初期化動作中の停止操作を考慮する場合に採用することが望ましい。または、角度データの修正は行わず、リミットスイッチ43が「オン」になるまで、開動作を実施する方法も考えられる。
ちなみに、上述した角度データ再初期化動作において、リミットスイッチ43が「オン」になった時停止し、再初期化動作を実施し、その後上限角まで閉動作を行ってもよい。そのような動作は、脱調などにより上限角が全開角よりも大きくなった場合に実施することが望ましい。
その他、本実施の形態では、リミットスイッチ43が「オン」になる角度が、「0」〜「180」の範囲内にあることを前提としている。しかし、たとえばその範囲を「0」〜「200」とみなしてもよい(ただし、実際の開閉範囲は「0」〜「180」)。その場合、リミットスイッチ43が「オン」になる角度は「180」〜「200」となるように構成される。この場合、再初期化動作の際、開閉範囲を越えて開動作がセットされることとなる。
これらとは別に、本実施の形態において、リミットスイッチ43は全開角側に設けられている。しかし、必ずしもこれに限定されることはない。たとえば、リミットスイッチ43が全閉角側(図7および図8における位置とは対象な位置)に設けられていても、本発明は同様の効果を発揮する。
また、本実施の形態において、上限角および下限角についての制限は明記されていない。しかし、たとえば上限角は「100」〜「180」、下限角は「0」〜「80」などといった制限を設けてもよい。その理由は、上限角と下限角とが逆の関係になるなどの矛盾を防止する点にある。
なお、本実施の形態において、スラット角度セット動作時にセットされる角度は、1度単位としている。すなわち、上述した通り、本実施の形態において、1ステップは1度に相当する。しかし、1ステップは、必ずしも1度に相当しなくてもよい。たとえば1ステップは2度に相当してもよい。あるいは「1(0度)」「2(18度)」「3(30度)」「4(42度)」・・・「8(90度)」・・・「14(162度)」「15(180度)」のように端部は18度、端部以外は12度を1ステップとしてもよい。この場合、「0」度〜「108」度は、それぞれ「1」〜「15」数値に対応する。
また、角度データを初期化する処理は、基準角度を確定した直後にのみ実施できることとしてもよい。その場合、CPU42は、たとえば基準角度を確定した直後であることを示す判定フラグの値が「1」である場合にのみ、初期化モードをセットするように動作する。そのようにCPU42を動作させるために、判定フラグは、S39において「1」に設定される必要がある。さらに判定フラグは、S50の処理の直前に「0」と設定される必要がある。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係る電動ブラインドの全体構造図である。 本実施の形態に係る操作コントローラの操作面を表わす図である。 本実施の形態に係る電動ブラインドの回路ブロック図である。 本実施の形態に係る操作コントローラにおける、キー操作の内容と処理の内容とを示す図である。 角度レジスタおよび最終角レジスタに記憶された値と、上限角および下限角とが構成する関係を示す図である。 本実施の形態に係るスラットの開閉の駆動部を示す図である。 本実施の形態に係る検出機構部における、スラットが「水平」の場合の、部品の位置を表わす図である。 本実施の形態に係る検出機構部における、スラットが「全開角」の場合の、部品の位置を表わす図である。 本実施の形態に係るヘッドボックスの制御の手順(その1)を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る制御部が操作コントローラから受信する電文のフォーマットである。 本実施の形態に係るヘッドボックスの制御の手順(その2)を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るヘッドボックスの制御の手順(その3)を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る操作コントローラが制御部から受信する電文のフォーマットである。 本実施の形態に係る操作コントローラにおける、ストローブ信号の関係を示す図である。
符号の説明
1 通信線、2 操作コントローラ、3 電源コード、4 制御部、5 ヘッドボックス、6 直流モータ、7 ボトムレール、8 ステッピングモータ、9 スラット、21,42 CPU、22,41 送受信回路、23 LCD、43 リミットスイッチ、44 直流モータ駆動回路、45 ステッピングモータ駆動回路、46 EEPROM、47 RAM、81 減速ギヤ、82 チルトシャフト、83 チルトドラム、84 ラダーコード、85 取付アングル、86 ジョイント、200 「0」キー、201 「1」キー、202 「2」キー、203 「3」キー、204 「4」キー、205 「5」キー、206 「6」キー、207 「7」キー、208 「8」キー、209 「9」キー、210 「N」キー、851 ストッパ、861 突起部。

Claims (7)

  1. 電動ブラインドであって、
    スラットと、
    前記スラットの角度を変更する開閉機構とを備え、
    前記開閉機構は、
    前記角度の変更に用いられるトルクを生成するステッピングモータと、
    前記ステッピングモータに接続され、前記ステッピングモータの回転に同期して回転し、かつ突起を有する部材と、
    前記突起により接点が開閉されるリミットスイッチとを含み、
    前記ステッピングモータを駆動する指示と指標値を記憶する指示とを受付けるための受付手段をさらに備え、
    前記指標値を記憶する指示は、所定の値を記憶する指示と保持値を記憶する指示とを含み、
    制御手段と、
    表示手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記所定の値と前記保持値と前記表示手段が出力する値である出力対象値とを記憶するための記憶手段と、
    前記所定の値を記憶する指示を前記受付手段が受付けると、前記出力対象値として前記所定の値を記憶するように前記記憶手段を制御するための手段と、
    前記ステッピングモータを駆動する指示を前記受付手段が受付けると、前記ステッピングモータを駆動し、かつ、前記出力対象値に前記ステッピングモータの回転角に対応する値を加算して、前記出力対象値を更新するための手段と、
    前記指標値を記憶する初期化モード時に、前記保持値を記憶する指示を前記受付手段が受付けると、前記リミットスイッチの開閉状態を前記突起が変化させるまで前記ステッピングモータを駆動し、かつ、前記リミットスイッチの開閉状態が変化した時点の前記出力対象値を前記保持値として記憶するように前記記憶手段を制御するための手段と、
    前記ステッピングモータを駆動する指示を前記受付手段が受付けたことにより前記ステッピングモータが駆動された結果、前記リミットスイッチの開閉状態を前記突起が変化させると、前記出力対象値の内容を、前記保持値として記憶された値に変更するための手段と、
    前記スラットの角度を示す値として前記出力対象値を出力するように前記表示手段を制御するための手段とを含む、電動ブラインド。
  2. 前記リミットスイッチは、前記接点の開閉する方向が、前記突起の回転方向に合致するように設けられ、請求項に記載の電動ブラインド。
  3. 前記電動ブラインドは、前記リミットスイッチに対して相対的に固定され、かつ前記リミットスイッチの筐体より突出したストッパをさらに含む、請求項1または2のいずれかに記載の電動ブラインド。
  4. 前記受付手段は、前記ステッピングモータを駆動する指示と前記指標値を記憶する指示とに加え、前記出力対象値の範囲を示す範囲情報を受付けるための手段を含み、
    前記記憶手段は、前記出力対象値と前記保持値とに加え、前記範囲情報を記憶するための手段を有し、
    前記制御手段は、前記出力対象値が前記範囲外のとき、停止するように前記ステッピングモータを制御するための手段をさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の電動ブラインド。
  5. 前記制御手段は、前記出力対象値を、前記所定の値との差がより少ないに変更するための手段をさらに含む、請求項に記載の電動ブラインド。
  6. 前記受付手段は、前記ステッピングモータを駆動する指示と前記指標値を記憶する指示と前記範囲情報とに加え、角度データを呼出す指示と指定値とを受付けるための手段を含み、
    前記記憶手段は、前記出力対象値と前記保持値と前記範囲情報とに加え、前記指定値を記憶するための手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記出力対象値が前記範囲の限界に一致する場合、前記指定値を出力するように前記出力手段を制御するための手段と、
    前記出力対象値が、前記範囲に含まれ、かつ前記限界とは異なる場合、前記出力対象値を出力するように前記出力手段を制御するための手段とをさらに含む、請求項4または5のいずれかに記載の電動ブラインド。
  7. 前記受付手段は、前記ステッピングモータを所定の角度だけ回転させたあと、前記ステッピングモータの回転を停止させる指示をさらに受付け、
    前記所定の値は、他の電動ブラインドと共通の値である、請求項1から6のいずれか1項に記載の電動ブラインド。
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