JP4084587B2 - 電源遮断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のメインヒューズボックス(Main Fuse Box)(以下、「M/B」と呼ぶ。)等に搭載され、電源と負荷との間を電気的に遮断するための電源遮断装置に関し、特に電気的接触信頼性を向上させることができると共に、部品点数を少なくして低コスト化を図ることができる電源遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車用機器の多電子化に伴い、車輌電源電圧を14ボルト(V)から42ボルトに昇圧したものが実施され始めている。このような高電圧化に伴い、M/B等には、安全性確保のため電源遮断装置が搭載されている。図13は、このような電源遮断装置を説明するための図である。
【0003】
図13(a)に示すように、電源遮断装置100は、合成樹脂等からなるカバー101内に、電源(バッテリ)側の接点部102aと、負荷側の接点部102bとを収容してなり、それぞれの接点部102a,102bは、導電部103a,103bを介して電源側のバスバー104aと、負荷側のバスバー104bとにボルト105で留められナット106で固定されている。各接点部102a,102b内には、同図(b)に示すように、ルーバー状の接触子107を備えた、いわゆるマルチコンタクトと呼ばれる接触部108a,108bがそれぞれ設けられており、これら接触部108a,108bに、例えば丸棒状のプラグ109を挿し込むことで各接触部108a,108b内の接触子107がプラグ109の表面と接触し、電源遮断装置100の導電部103a,103bを介して電源側のバスバー104aと負荷側のバスバー104bとを電気的に接続する(短絡する)構造からなる。これとは反対に、電源側のバスバー104aと負荷側のバスバー104bとを電気的に遮断する(開放する)ときは、接触部108a,108bに挿入されているプラグ109を抜くことにより遮断することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような大電圧回路における電源遮断装置100においては、同図(b)に示すように、プラグ109を接触部108a,108bに挿抜する際に、プラグ109が接触子107と接触する瞬間又は接触が切り離される瞬間(この例では、接点部102bの接触部108bにおける接触子107とプラグ109との先端部分が接触/非接触する瞬間)に、いわゆるアーク放電が発生し、そのエネルギーでプラグ109の表面を溶損したり、接触部108bを傷つけたりする場合があり、接触信頼性を著しく損ねてしまう可能性がある。
【0005】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、電気的接触信頼性を向上させることができると共に、部品点数を少なくして低コスト化を図ることができる電源遮断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1の電源遮断装置は、電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、前記ハウジングに取り付けられ、凸状先端部を備え、前記プラグの前記ハウジングへの挿入時に、前記プラグが前記第1及び第2の接触子を短絡させる手前で前記プラグの先端部と当接してその挿入動作を一時的に停止させ、所定の挿入力以上の力が与えられた場合に前記凸状先端部が前記プラグの先端部を乗り越えて前記プラグに設けられた係合溝にはまることにより前記プラグの一時停止状態を解除するプラグ係止手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
この発明の第1の電源遮断装置によれば、プラグが第1及び第2の接触子を短絡させる手前でプラグ係止手段と当接して一旦停止し、所定の挿入力以上の力を与えた場合にこの停止状態が解除されてハウジング内に挿入されるように設定されているので、上記両接触子を短絡させる直前でプラグの挿入速度が速くなる。このため、挿入時のアーク放電が消弧し易くなり、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることが可能となる。
【0008】
この発明に係る第2の電源遮断装置は、電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、前記ハウジングに取り付けられ、凸状先端部を備え、前記プラグの前記ハウジングからの抜去時に、前記プラグが前記第1及び第2の接触子を開放させる手前で前記プラグに設けられた前記凸状先端部がはまる係合溝に形成された凸条と当接してその抜去動作を一時的に停止させ、所定の抜去力以上の力が与えられた場合に前記凸状先端部が前記プラグの凸条を乗り越えて再度前記係合溝にはまることにより前記プラグの一時停止状態を解除するプラグ係止手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
この発明の第2の電源遮断装置によれば、プラグが第1及び第2の接触子を開放させる手前でプラグ係止手段と当接して一旦停止し、所定の抜去力以上の力が与えられた場合にこの停止状態が解除されてハウジング内から抜去されるように設定されているので、上記両接触子を開放させる直前でプラグの抜去速度が速くなる。このため、抜去時のアーク放電が消弧し易くなり、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることが可能となる。
【0010】
この発明に係る第3の電源遮断装置は、電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、前記ハウジングに取り付けられ、凸状先端部を備え、前記プラグの前記ハウジングへの挿入時に、前記プラグが前記第1及び第2の接触子を短絡させる手前で前記プラグの先端部と当接してその挿入動作を一時的に停止させ、所定の挿入力以上の力が与えられた場合に前記凸状先端部が前記プラグの先端部を乗り越えて前記プラグに設けられた係合溝にはまることにより前記プラグの一時停止状態を解除する第1のプラグ係止手段と、前記ハウジングに取り付けられ、凸状先端部を備え、前記プラグの前記ハウジングからの抜去時に、前記プラグが前記第1及び第2の接触子を開放させる手前で前記プラグに設けられた前記凸状先端部がはまる係合溝に形成された凸条と当接してその抜去動作を一時的に停止させ、所定の抜去力以上の力が与えられた場合に前記凸状先端部が前記プラグの凸条を乗り越えて再度前記係合溝にはまることにより前記プラグの一時停止状態を解除する第2のプラグ係止手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
この発明の第3の電源遮断装置によれば、プラグが第1及び第2の接触子を短絡させる手前で第1のプラグ係止手段と当接して一旦停止し、所定の挿入力以上の力を与えた場合にこの停止状態が解除されてハウジング内に挿入されると共に、第1及び第2の接触子を開放させる手前で第2のプラグ係止手段と当接して一旦停止し、所定の抜去力以上の力が与えられた場合にこの停止状態が解除されてハウジング内から抜去されるように設定されているので、上記両接触子を短絡/開放させる直前でプラグの挿入速度及び抜去速度が速くなる。このため、挿入時及び抜去時のアーク放電が消弧し易くなり、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることが可能となる。
【0012】
なお、第1の接触子と共に第1のバスバーに備えられ、この第1の接触子よりもハウジングのプラグ挿入口側に延びる犠牲接触子と、第2の接触子と共に第2のバスバーに備えられ、この第2の接触子よりもプラグ挿入口側に延びると共に、犠牲接触子よりもプラグ挿入口側に延びるアース用バスバーとを備える構成とされていてもよく、第2のバスバーは、プラグがハウジングに挿入されていない状態のとき、アース用バスバーを介してアース端子と短絡されていることが好ましい。これにより、第1及び第2の接触子が開放状態のときに負荷側に残った電荷を確実に放電することができる。
【0013】
また、プラグ係止手段(第1及び第2のプラグ係止手段を含む)は、ハウジングに取り付けられるものであることが好ましい。この場合、ボルトやナット等の固定部材を用いて取り付けられていること等が考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る電源遮断装置の外観斜視図及び一部断面図、図2は、この電源遮断装置のプラグを示す側面及び上面図である。なお、この例の電源遮断装置は、後述するプラグのハウジングへの挿入時にアーク放電が発生する場合に対処すべく形成されたものである。
【0015】
図1(a)に示すように、電源遮断装置1は、樹脂成型部材等からなる下部カバー2及び上部カバー3からなるハウジング4と、このハウジング4の一側方に形成された挿入口19から内部に一部が収容される金属製の矩形断面を有するプラグ(後述する電源側端子と負荷側端子とを導通させる導電部材のことをいう。以下同じ)5(図2(a)参照)と、凸状の先端部(凸状先端部)8a(図1(b)参照)が上部カバー3に複数のボルト6及びナット7を介して取り付けられたプラグ係止手段としてのプラグ係止部8とを備えて構成されている。なお、下部カバー2及び上部カバー3は、例えば4箇所をボルト止め等して一体的に連結されている。また、図2(a)に示すように、プラグ5の両側面は、後述する接触子等との接触面5d,5e(5eは図示せず)となっており、同図(b)に示すように、プラグ5のプラグ係止部8との係合側端部5aには、所定の幅、長さ及び深さの係合溝5bが形成されており、プラグ係止部8の凸状先端部8aがプラグ5の挿入方向先端部5cと当接した後に、この係合溝5bに係合した状態のままでプラグ5がハウジング4の挿入口19から内部に挿入される。また、プラグ5は、挿入方向先端部5c側に開口部を有し、後述するハウジング4のガイドと嵌合するガイド孔5gが形成されている。
【0016】
図1(c)に示すように、ハウジング4の内部には、アース端子9と、電源側の第1のバスバー20にボルト22及びナット23を介して取り付けられた第1の接触子としての電源側端子10と、負荷側の第2のバスバー21に同じくボルト22及びナット23を介して取り付けられた第2の接触子としての負荷側端子11と、第1のバスバー20と連結され電源側端子10よりも挿入口19側へ延出する犠牲接触子12と、第2のバスバー21と連結されプラグ5のハウジング4への非挿入時にアース端子9と接触しているアース用バスバー13とが所定位置に配設されている。なお、電源側端子10と負荷側端子11のプラグ5との接触点は、プラグ5の挿入方向に直交する方向の対向する位置にそれぞれ設定されている。また、犠牲接触子12のプラグ5との接触点は、電源側及び負荷側端子10,11の接触点よりも挿入口19側に設定されており、更に、アース用バスバー13のプラグ5との接触点は、犠牲接触子12の接触点よりも挿入口19側に設定されている。また、同図(d)に示すように、ハウジング4の内部には、プラグ5に設けられたガイド孔5g(図示せず)に嵌合してプラグ5の挿抜時のぐらつき等を防止し正確なハウジング4への挿抜を可能にすると共に、電源側と負荷側の絶縁を図るためのガイド14が形成されている。
【0017】
次に、このように構成された電源遮断装置1におけるプラグ5のハウジング4への挿入動作について説明する。
図3〜図8は、プラグ5のハウジング4への挿入動作を説明するための一部断面図である。
図3(a)に示すように、まず、ハウジング4の挿入口19へのプラグ5の挿入開始時には、プラグ5の挿入方向先端部5cとプラグ係止部8の凸状先端部8aとが当接する前に、同図(b)に示すように、プラグ5とアース用バスバー13とが接触すると共に、プラグ5のガイド孔5gにハウジング4のガイド14(同図(a)参照)の先端が嵌合する。
【0018】
次に、図4(a)に示すように、プラグ5の挿入方向先端部5cがプラグ係止部8の凸状先端部8aと当接し、プラグ5のハウジング4への挿入動作が一旦停止すると共に、同図(b)に示すように、アース用バスバー13がプラグ5の接触面5dと接触してプラグ5の挿入方向と直交する方向に押し退けられ、アース端子9から離れた状態となる。ここで、この状態から、これまでの挿入力以上の力をプラグ5に与えてハウジング4の挿入口19への挿入を図ると、図5(a)に示すように、プラグ5の挿入方向先端部5cにプラグ係止部8の凸状先端部8aが図中上方向に押し退けられる状態となると共に、同図(b)に示すように、アース用バスバー13がアース端子9から更に離れつつプラグ5が犠牲接触子12に近づいた状態となり、一旦停止していた挿入動作が再開される。
【0019】
このとき、犠牲接触子12とプラグ5との距離が所定の間隔まで接近すると、プラグ5と犠牲接触子12との間でアーク放電が発生する。このアーク放電が発生する際のプラグ5の挿入速度は、これまでの挿入速度よりも速い速度であるため、発生するアーク放電は消弧し易くなり、プラグ5のアーク痕も小さくなる。このため、結果的にプラグ5の寿命を延ばすことができる。
【0020】
そして、図6(a)に示すように、プラグ係止部8の凸状先端部8aがプラグ5の挿入方向先端部5cを乗り越えて係合溝5bにはまり、挿入力に対する抵抗力がなくなるためこれまでの挿入速度以上の速い速度で再開された挿入動作が継続されると共に、同図(b)に示すように、プラグ5と犠牲接触子12とが接触し、アース用バスバー13の接触点とプラグ5の接触面5dが接触する。
【0021】
更に、図7(a)に示すように、プラグ係止部8の凸状先端部8aが係合溝5bにはまった状態のまま挿入動作が進み、同図(b)に示すように、アース用バスバー13の接触点がプラグ5の接触面5dに、犠牲接触子12の接触点がプラグ5の接触面5eに接触した状態のまま電源側端子10及び負荷側端子11がほぼ同時にプラグ5と接触して、第1のバスバー20と第2のバスバー21とが短絡される。
【0022】
最後に、図8(a)に示すように、プラグ5の挿入方向先端部5cがハウジング4の挿入口奥壁4aに当接すると共に、同図(b)に示すように、電源側端子10の接触点がプラグ5の接触面5eに、負荷側端子11の接触点がプラグ5の接触面5dにそれぞれ接触して、プラグ5がハウジング4へ完全に嵌合されて第1及び第2のバスバー20,21が短絡され電源側と負荷側が繋がった状態となる。このように、この電源遮断装置1では、プラグ5が電源側端子10及び負荷側端子11を短絡させる手前でプラグ係止部8と当接して挿入動作が一旦停止し、所定の挿入力以上の力を与えた場合にこの停止状態が解除されてプラグ5がハウジング4内に挿入されるので、両端子10及び11を短絡させる直前でプラグ5の挿入速度が速くなり、挿入時のアーク放電を消弧し易くさせ、プラグ5が溶損したり両端子10及び11が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を防止することができる。
【0023】
図9は、この発明の他の実施形態に係る電源遮断装置に用いられるプラグを示す上面図、図10は、この電源遮断装置の一部断面図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する説明は割愛する。この例の電源遮断装置は、プラグのハウジングからの抜去時にアーク放電が発生する場合に対処すべく形成されたものである。
図9に示すように、この電源遮断装置に用いられるプラグ5´の係合側端部5a´には、挿入方向先端部5cの端面まで続く係合溝5b´が形成されており、この係合溝5b´の所定位置には、係合側端部5a´の端面までの高さを有する凸条5fが形成されている。また、図10に示すように、ハウジング4´には、先の例のプラグ係止部8に対してプラグ5´の挿入方向に直交する方向に対し対称的に凸状先端部8a´を備えるプラグ係止部8´が取り付けられている。これにより、プラグ5´をハウジング4´への完全嵌合状態から抜去し、図示しない電源側端子10と負荷側端子11とが開放される直前に、プラグ係止部8´の凸状先端部8a´と係合溝5b´の凸条5fが当接し、抜去動作が一旦停止する構造となっている。抜去動作を再開するためには、これまでの抜去力以上の力でプラグ5´を抜去しなければならず、このため、両端子10及び11を開放させる直前でプラグ5´の抜去速度が速くなり、抜去時のアーク放電を効果的に消弧し易くすることができる。
【0024】
図11は、この発明の更に他の実施形態に係る電源遮断装置に用いられるプラグを示す上面図、図12は、この電源遮断装置の一部断面図である。
図11に示すように、この例の電源遮断装置に用いられるプラグ5´の係合側端部5a´にも、係合溝5b´及び凸条5fが形成されており、また、図12に示すように、ハウジング4´には、凸状先端部8a,8a´側が対向する2つのプラグ係止部8,8´が取り付けられている。これにより、プラグ5´をハウジング4´に挿入する際には、図示しない電源側端子10及び負荷側端子11を短絡させる直前でプラグ5´の挿入方向先端部5cとプラグ係止部8の凸状先端部8aとが当接してプラグ5´の挿入動作が一旦停止する構造となっている。また、プラグ5´をハウジング4´から抜去する際には、図示しない電源側端子10及び負荷側端子11を開放させる直前でプラグ5´の凸条5fとプラグ係止部8´の凸状先端部8a´とが当接してプラグ5´の抜去動作が一旦停止する構造となっている。いずれの場合も挿入動作/抜去動作を再開するためには、これまでの挿入力/抜去力以上の力が与えられた場合にこれらの停止状態が解除されてプラグ5´がハウジング4´内に挿入又はハウジング4´から抜去される。このため、両端子10及び11を短絡させる直前でプラグ5´の挿入速度が速くなると共に、両端子10及び11を開放させる直前でプラグ5´の抜去速度が速くなり、挿入/抜去時のアーク放電を効果的に消弧し易くすることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の第1の電源遮断装置によれば、プラグが第1及び第2の接触子を短絡させる手前でプラグ係止手段と当接して一旦停止し、所定の挿入力以上の力を与えた場合にこの停止状態が解除されてハウジング内に挿入されるように設定されているので、上記両接触子を短絡させる直前でプラグの挿入速度が速くなる。このため、挿入時のアーク放電が消弧し易くなり、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることが可能となる。
【0026】
また、この発明の第2の電源遮断装置によれば、プラグが第1及び第2の接触子を開放させる手前でプラグ係止手段と当接して一旦停止し、所定の抜去力以上の力が与えられた場合にこの停止状態が解除されてハウジング内から抜去されるように設定されているので、上記両接触子を開放させる直前でプラグの抜去速度が速くなる。このため、抜去時のアーク放電が消弧し易くなり、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることが可能となる。
【0027】
また、この発明の第3の電源遮断装置によれば、プラグが第1及び第2の接触子を短絡させる手前で第1のプラグ係止手段と当接して一旦停止し、所定の挿入力以上の力を与えた場合にこの停止状態が解除されてハウジング内に挿入されると共に、第1及び第2の接触子を開放させる手前で第2のプラグ係止手段と当接して一旦停止し、所定の抜去力以上の力が与えられた場合にこの停止状態が解除されてハウジング内から抜去されるように設定されているので、上記両接触子を短絡/開放させる直前でプラグの挿入速度及び抜去速度が速くなる。このため、挿入時及び抜去時のアーク放電が消弧し易くなり、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る電源遮断装置の外観斜視図及び一部断面図である。
【図2】 同電源遮断装置のプラグを示す側面及び上面図である。
【図3】 同電源遮断装置のプラグのハウジングへの挿入動作を説明するための一部断面図である。
【図4】 同電源遮断装置のプラグのハウジングへの挿入動作を説明するための一部断面図である。
【図5】 同電源遮断装置のプラグのハウジングへの挿入動作を説明するための一部断面図である。
【図6】 同電源遮断装置のプラグのハウジングへの挿入動作を説明するための一部断面図である。
【図7】 同電源遮断装置のプラグのハウジングへの挿入動作を説明するための一部断面図である。
【図8】 同電源遮断装置のプラグのハウジングへの挿入動作を説明するための一部断面図である。
【図9】 この発明の他の実施形態に係る電源遮断装置に用いられるプラグを示す上面図である。
【図10】 同電源遮断装置の一部断面図である。
【図11】 この発明の更に他の実施形態に係る電源遮断装置に用いられるプラグを示す上面図である。
【図12】 同電源遮断装置の一部断面図である。
【図13】 従来の電源遮断装置を説明するための図である。
【符号の説明】
1…電源遮断装置、2…下部カバー、3…上部カバー、4…ハウジング、4a…挿入口奥壁、5…プラグ、5a…係合側端部、5b…係合溝、5c…挿入方向先端部、5d,5e…接触面、5f…凸条、6,22…ボルト、7,23…ナット、8…プラグ係止部、8a…凸状先端部、9…アース端子、10…電源側端子、11…負荷側端子、12…犠牲接触子、13…アース用バスバー、14…ガイド、19…挿入口、20…第1のバスバー、21…第2のバスバー。

Claims (5)

  1. 電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、
    負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、
    これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、
    このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、
    前記ハウジングに取り付けられ、凸状先端部を備え、前記プラグの前記ハウジングへの挿入時に、前記プラグが前記第1及び第2の接触子を短絡させる手前で前記プラグの先端部と当接してその挿入動作を一時的に停止させ、所定の挿入力以上の力が与えられた場合に前記凸状先端部が前記プラグの先端部を乗り越えて前記プラグに設けられた係合溝にはまることにより前記プラグの一時停止状態を解除するプラグ係止手段とを備える
    ことを特徴とする電源遮断装置。
  2. 電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、
    負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、
    これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、
    このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、
    前記ハウジングに取り付けられ、凸状先端部を備え、前記プラグの前記ハウジングからの抜去時に、前記プラグが前記第1及び第2の接触子を開放させる手前で前記プラグに設けられた前記凸状先端部がはまる係合溝に形成された凸条と当接してその抜去動作を一時的に停止させ、所定の抜去力以上の力が与えられた場合に前記凸状先端部が前記プラグの凸条を乗り越えて再度前記係合溝にはまることにより前記プラグの一時停止状態を解除するプラグ係止手段とを備える
    ことを特徴とする電源遮断装置。
  3. 電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、
    負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、
    これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、
    このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、
    前記ハウジングに取り付けられ、凸状先端部を備え、前記プラグの前記ハウジングへの挿入時に、前記プラグが前記第1及び第2の接触子を短絡させる手前で前記プラグの先端部と当接してその挿入動作を一時的に停止させ、所定の挿入力以上の力が与えられた場合に前記凸状先端部が前記プラグの先端部を乗り越えて前記プラグに設けられた係合溝にはまることにより前記プラグの一時停止状態を解除する第1のプラグ係止手段と、
    前記ハウジングに取り付けられ、凸状先端部を備え、前記プラグの前記ハウジングからの抜去時に、前記プラグが前記第1及び第2の接触子を開放させる手前で前記プラグに設けられた前記凸状先端部がはまる係合溝に形成された凸条と当接してその抜去動作を一時的に停止させ、所定の抜去力以上の力が与えられた場合に前記凸状先端部が前記プラグの凸条を乗り越えて再度前記係合溝にはまることにより前記プラグの一時停止状態を解除する第2のプラグ係止手段とを備える
    ことを特徴とする電源遮断装置。
  4. 前記第1の接触子と共に前記第1のバスバーに備えられ、該第1の接触子よりも前記ハウジングのプラグ挿入口側に延びる犠牲接触子と、
    前記第2の接触子と共に前記第2のバスバーに備えられ、該第2の接触子よりも前記プラグ挿入口側に延びると共に、前記犠牲接触子よりも前記プラグ挿入口側に延びるアース用バスバーとを備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の電源遮断装置。
  5. 前記第2のバスバーは、前記プラグが前記ハウジングに挿入されていない状態のとき、前記アース用バスバーを介してアース端子と短絡されていることを特徴とする請求項4記載の電源遮断装置。
JP2002079579A 2002-03-20 2002-03-20 電源遮断装置 Expired - Fee Related JP4084587B2 (ja)

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