JP2003063328A - 車両用給電回路の安全装置 - Google Patents
車両用給電回路の安全装置Info
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- JP2003063328A JP2003063328A JP2001257759A JP2001257759A JP2003063328A JP 2003063328 A JP2003063328 A JP 2003063328A JP 2001257759 A JP2001257759 A JP 2001257759A JP 2001257759 A JP2001257759 A JP 2001257759A JP 2003063328 A JP2003063328 A JP 2003063328A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給電回路が通電状態のまま端子同士の着脱が
行われることによる当該端子間でのアーク放電の発生を
確実に防止する。 【解決手段】 車載用電源から車載負荷に至るまでの途
中に、互いに着脱可能な端子、例えばバッテリー側端子
37bと電線側端子11aとが介在する車両用給電回路
において、その着脱の際に端子間でアーク放電が発生す
るのを防ぐための安全装置。両端子37b,11aを覆
う特定位置に装着されるカバー部材40を備え、このカ
バー部材40が装着されていないときには前記給電回路
を強制的に遮断し、カバー部材40が装着されていると
きにのみ給電回路を通電させるようにする。
行われることによる当該端子間でのアーク放電の発生を
確実に防止する。 【解決手段】 車載用電源から車載負荷に至るまでの途
中に、互いに着脱可能な端子、例えばバッテリー側端子
37bと電線側端子11aとが介在する車両用給電回路
において、その着脱の際に端子間でアーク放電が発生す
るのを防ぐための安全装置。両端子37b,11aを覆
う特定位置に装着されるカバー部材40を備え、このカ
バー部材40が装着されていないときには前記給電回路
を強制的に遮断し、カバー部材40が装着されていると
きにのみ給電回路を通電させるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に搭載されるバッテリー及びその安全装置に関するもの
である。
に搭載されるバッテリー及びその安全装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載されるバッテリーにお
いては、その箱状本体の上面に一対のバッテリー端子が
突設され、各バッテリー端子に車両側回路の電線に設け
られた電線側端子が接続されるようになっている。その
接続構造は、前記バッテリーの交換や修理を円滑なもの
にすべく、両端子の接続及び切り離しが容易に行えるよ
うに配慮がなされている。
いては、その箱状本体の上面に一対のバッテリー端子が
突設され、各バッテリー端子に車両側回路の電線に設け
られた電線側端子が接続されるようになっている。その
接続構造は、前記バッテリーの交換や修理を円滑なもの
にすべく、両端子の接続及び切り離しが容易に行えるよ
うに配慮がなされている。
【0003】また、前記バッテリー等の車載電源と各車
載負荷との間に介在するヒューズは、一般にヒューズボ
ックス内に組み込まれ、このヒューズボックス内に設け
られたボックス側端子に対して前記ヒューズに設けられ
たヒューズ側端子が着脱可能に嵌合されるようになって
おり、その着脱によってヒューズ交換が容易に行えるよ
うに配慮がなされている。
載負荷との間に介在するヒューズは、一般にヒューズボ
ックス内に組み込まれ、このヒューズボックス内に設け
られたボックス側端子に対して前記ヒューズに設けられ
たヒューズ側端子が着脱可能に嵌合されるようになって
おり、その着脱によってヒューズ交換が容易に行えるよ
うに配慮がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記バッテリーの交換
作業や修理作業、ヒューズの交換作業等は、安全上、車
両のエンジンを止めて給電回路を完全に非通電にした状
態で行われることが望ましいが、作業員が誤って通電状
態のまま前記交換作業や修理作業を行ってしまう可能性
がある。このとき、前記バッテリーの電圧によっては、
前記作業員がバッテリー側端子と電線側端子を切り離す
時や新しいヒューズを挿入する際に端子間でアーク放電
が発生する可能性がある。このようなアーク放電は、前
記バッテリー電圧が高いほど強くなり、端子の変形や破
損を引き起こす要因となり得るとともに、車両の安全性
向上の妨げともなる。
作業や修理作業、ヒューズの交換作業等は、安全上、車
両のエンジンを止めて給電回路を完全に非通電にした状
態で行われることが望ましいが、作業員が誤って通電状
態のまま前記交換作業や修理作業を行ってしまう可能性
がある。このとき、前記バッテリーの電圧によっては、
前記作業員がバッテリー側端子と電線側端子を切り離す
時や新しいヒューズを挿入する際に端子間でアーク放電
が発生する可能性がある。このようなアーク放電は、前
記バッテリー電圧が高いほど強くなり、端子の変形や破
損を引き起こす要因となり得るとともに、車両の安全性
向上の妨げともなる。
【0005】特に近年は、ステアリング装置やブレーキ
装置をはじめとする車載アクチュエータの電動化等に伴
い、電源電圧の高圧化(例えば従前の14Vから42Vへの
切換)が進められているため、前記バッテリー交換時等
におけるアーク放電の予防は重要な課題となる。
装置をはじめとする車載アクチュエータの電動化等に伴
い、電源電圧の高圧化(例えば従前の14Vから42Vへの
切換)が進められているため、前記バッテリー交換時等
におけるアーク放電の予防は重要な課題となる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、給電回
路が通電状態のまま端子同士の着脱が行われることによ
る当該端子間でのアーク放電の発生を確実に防止するこ
とを目的とする。
路が通電状態のまま端子同士の着脱が行われることによ
る当該端子間でのアーク放電の発生を確実に防止するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、車載用電源から車載負荷に至
るまでの途中に互いに着脱可能な端子が介在する車両用
給電回路において、前記両端子が互いに結合された状態
でこれらの端子を覆う特定位置に着脱可能に装着され、
その装着状態で前記端子の着脱作業を阻むカバー部材
と、このカバー部材が前記特定位置に装着されたか否か
を検知する装着検知手段と、給電回路の途中に設けら
れ、前記端子とは別の個所で当該給電回路の遮断を行う
遮断器と、前記装着検知手段の検知信号に基づき、前記
カバー部材が前記特定位置に装着されていないときには
前記給電回路を遮断し、前記カバー部材が前記特定位置
に装着されているときにのみ前記給電回路を通電させる
ように前記遮断器の作動を制御する通電制御手段とを備
えたものである。
の手段として、本発明は、車載用電源から車載負荷に至
るまでの途中に互いに着脱可能な端子が介在する車両用
給電回路において、前記両端子が互いに結合された状態
でこれらの端子を覆う特定位置に着脱可能に装着され、
その装着状態で前記端子の着脱作業を阻むカバー部材
と、このカバー部材が前記特定位置に装着されたか否か
を検知する装着検知手段と、給電回路の途中に設けら
れ、前記端子とは別の個所で当該給電回路の遮断を行う
遮断器と、前記装着検知手段の検知信号に基づき、前記
カバー部材が前記特定位置に装着されていないときには
前記給電回路を遮断し、前記カバー部材が前記特定位置
に装着されているときにのみ前記給電回路を通電させる
ように前記遮断器の作動を制御する通電制御手段とを備
えたものである。
【0008】この構成によれば、カバー部材が特定位置
に装着されていないときには給電回路が強制遮断され、
前記カバー部材が特定位置に装着されて給電回路途中の
端子同士の着脱を阻んでいるときにのみ給電回路の通電
が行われるので、当該給電回路が通電状態のまま誤って
前記端子同士の着脱作業が行われてしまうのを確実に阻
止でき、その着脱時にアーク放電が発生するのを未然に
防止することができる。
に装着されていないときには給電回路が強制遮断され、
前記カバー部材が特定位置に装着されて給電回路途中の
端子同士の着脱を阻んでいるときにのみ給電回路の通電
が行われるので、当該給電回路が通電状態のまま誤って
前記端子同士の着脱作業が行われてしまうのを確実に阻
止でき、その着脱時にアーク放電が発生するのを未然に
防止することができる。
【0009】換言すれば、前記給電回路が通電中であっ
ても、前記カバー部材が前記特定位置から外された時点
で当該給電回路が自動的に強制遮断されるので、この状
態で安全に端子同士の着脱を行うことができる。
ても、前記カバー部材が前記特定位置から外された時点
で当該給電回路が自動的に強制遮断されるので、この状
態で安全に端子同士の着脱を行うことができる。
【0010】なお、前記遮断状態から通電状態の切換
は、カバー部材が特定位置に装着された時点で直ちに行
ってもよいが、前記遮断器により前記給電回路が遮断さ
れた状態で、前記カバー部材の装着が検知され、かつ、
車両のイグニッションキーの挿入を検知するイグニッシ
ョンキースイッチがオンに切換えられたときにのみ、前
記給電回路を通電状態に復帰させるようにすれば、安全
性をより高めることができる。
は、カバー部材が特定位置に装着された時点で直ちに行
ってもよいが、前記遮断器により前記給電回路が遮断さ
れた状態で、前記カバー部材の装着が検知され、かつ、
車両のイグニッションキーの挿入を検知するイグニッシ
ョンキースイッチがオンに切換えられたときにのみ、前
記給電回路を通電状態に復帰させるようにすれば、安全
性をより高めることができる。
【0011】前述の「互いに着脱可能な端子」として
は、例えば、車載バッテリーに設けられたバッテリー側
端子と、これに接続すべき電線の端末に設けられる電線
側端子とが挙げられる。この場合、両端子が結合された
状態でこれらの端子を覆うようにカバー部材が前記車載
バッテリー側に装着されるようにすればよい。
は、例えば、車載バッテリーに設けられたバッテリー側
端子と、これに接続すべき電線の端末に設けられる電線
側端子とが挙げられる。この場合、両端子が結合された
状態でこれらの端子を覆うようにカバー部材が前記車載
バッテリー側に装着されるようにすればよい。
【0012】さらに、この場合、前記車載バッテリー
に、前記バッテリー側端子に加えて前記遮断器及び通電
制御手段が設けられている構成とすれば、給電回路の通
電制御のための配線を簡素化することができる。
に、前記バッテリー側端子に加えて前記遮断器及び通電
制御手段が設けられている構成とすれば、給電回路の通
電制御のための配線を簡素化することができる。
【0013】また、「互いに着脱可能な端子」は、ヒュ
ーズボックス内に組み込まれたボックス側端子と、この
ヒューズボックス内に格納されるヒューズに設けられた
ヒューズ側端子とであってもよい。この場合には、例え
ば、前記カバー部材は前記ヒューズを含めて前記ヒュー
ズボックス内を覆うように当該ヒューズボックスの本体
に装着されるものとすればよい。
ーズボックス内に組み込まれたボックス側端子と、この
ヒューズボックス内に格納されるヒューズに設けられた
ヒューズ側端子とであってもよい。この場合には、例え
ば、前記カバー部材は前記ヒューズを含めて前記ヒュー
ズボックス内を覆うように当該ヒューズボックスの本体
に装着されるものとすればよい。
【0014】この構造において、前記ヒューズボックス
が複数のヒューズを格納するものである場合には、これ
ら全てのヒューズについて、そのヒューズ側端子とボッ
クス側端子との間のアーク放電の発生が一括して防止さ
れることになる。
が複数のヒューズを格納するものである場合には、これ
ら全てのヒューズについて、そのヒューズ側端子とボッ
クス側端子との間のアーク放電の発生が一括して防止さ
れることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図7に基づいて説明する。
〜図7に基づいて説明する。
【0016】図1は、車両に搭載される給電回路を示
し、この回路においては低電圧(例えば12V)バッテリ
ー10Aと高電圧(例えば36V)バッテリー10Bとが
併用されている。
し、この回路においては低電圧(例えば12V)バッテリ
ー10Aと高電圧(例えば36V)バッテリー10Bとが
併用されている。
【0017】高電圧バッテリー10Bは、バッテリー正
端子及びバッテリー負端子を有し、かつ、後述の遮断器
32やECU(電子制御ユニット)34とともにバッテ
リーユニット30を構成している。前記バッテリー負端
子は、電線15を介してアースに接続されている。バッ
テリー正端子は電線11及び図略のAC/DCコンバー
タを介してスタータモータ14及びオルタネータ16に
接続されるとともに、ヒューズ20B及び負荷スイッチ
22Bを介して高電圧用負荷18Bに接続されている。
端子及びバッテリー負端子を有し、かつ、後述の遮断器
32やECU(電子制御ユニット)34とともにバッテ
リーユニット30を構成している。前記バッテリー負端
子は、電線15を介してアースに接続されている。バッ
テリー正端子は電線11及び図略のAC/DCコンバー
タを介してスタータモータ14及びオルタネータ16に
接続されるとともに、ヒューズ20B及び負荷スイッチ
22Bを介して高電圧用負荷18Bに接続されている。
【0018】低電圧バッテリー10Aもバッテリー正端
子及びバッテリー負端子を有し、その負端子がアースに
接続される一方、正端子がヒューズ20A及び負荷スイ
ッチ22Aを介して低電圧用負荷18Aに接続されてい
る。また、当該正端子と前記高電圧バッテリー10Bの
正端子及びオルタネータ16との間には降圧用DC/D
Cコンバータ12が設けられ、当該オルタネータ16で
生成された電力が前記DC/DCコンバータ12で降圧
されて低電圧バッテリー10Aにも充電されるようにな
っている。
子及びバッテリー負端子を有し、その負端子がアースに
接続される一方、正端子がヒューズ20A及び負荷スイ
ッチ22Aを介して低電圧用負荷18Aに接続されてい
る。また、当該正端子と前記高電圧バッテリー10Bの
正端子及びオルタネータ16との間には降圧用DC/D
Cコンバータ12が設けられ、当該オルタネータ16で
生成された電力が前記DC/DCコンバータ12で降圧
されて低電圧バッテリー10Aにも充電されるようにな
っている。
【0019】次に、前記バッテリーユニット30の具体
的構成を図2〜図4に基づいて説明する。
的構成を図2〜図4に基づいて説明する。
【0020】図2及び図3に示すように、高電圧バッテ
リー10Bは、箱状のバッテリー本体を有し、その上面
には、バッテリー正端子10p及びバッテリー負端子1
0nが突設されるとともに、遮断器32、制御部34、
アース接続導体35、正端子接続導体36、及び回路接
続導体37が設けられている。
リー10Bは、箱状のバッテリー本体を有し、その上面
には、バッテリー正端子10p及びバッテリー負端子1
0nが突設されるとともに、遮断器32、制御部34、
アース接続導体35、正端子接続導体36、及び回路接
続導体37が設けられている。
【0021】遮断器32は、リレースイッチ等で構成さ
れ、一対のリレー端子を有するとともに、その端子間を
通電する状態と遮断する状態とにオンオフ切換されるも
のである。ECU34はマイクロコンピュータ等で構成
され、前記遮断器32のオンオフ切換の制御をする。
れ、一対のリレー端子を有するとともに、その端子間を
通電する状態と遮断する状態とにオンオフ切換されるも
のである。ECU34はマイクロコンピュータ等で構成
され、前記遮断器32のオンオフ切換の制御をする。
【0022】なお、これら遮断器32及びECU34は
高電圧バッテリー10Bと別の位置に設置されていても
よい。
高電圧バッテリー10Bと別の位置に設置されていても
よい。
【0023】アース接続導体35は、その一端に端子結
合部35aを、他端に電線接続端子35bを有してい
る。前記端子結合部35aはリング状をなし、前記バッ
テリー負端子10nの周囲に嵌合されるようにして同負
端子10nに電気的に接続されている。電線接続端子3
5bはボルト状をなし、アース接続導体35がバッテリ
ー上面から側方に突出する部分で上向きに突出してい
る。
合部35aを、他端に電線接続端子35bを有してい
る。前記端子結合部35aはリング状をなし、前記バッ
テリー負端子10nの周囲に嵌合されるようにして同負
端子10nに電気的に接続されている。電線接続端子3
5bはボルト状をなし、アース接続導体35がバッテリ
ー上面から側方に突出する部分で上向きに突出してい
る。
【0024】正端子接続部36は、その一端にリング状
の端子結合部36aを有し、この端子結合部36aがバ
ッテリー正端子10pの周囲に嵌合されるようにして同
正端子10pに結合される一方、他端が遮断器32の一
方の端子に接続されている。
の端子結合部36aを有し、この端子結合部36aがバ
ッテリー正端子10pの周囲に嵌合されるようにして同
正端子10pに結合される一方、他端が遮断器32の一
方の端子に接続されている。
【0025】回路接続導体37は、一方向に延びる板状
をなし、その一端が前記遮断器32の他方の端子に接続
されるとともに、他端がバッテリー上面から側方に突出
し、その突出部分からボルト状の電線接続端子(バッテ
リー側端子)37bが上向きに突出している。
をなし、その一端が前記遮断器32の他方の端子に接続
されるとともに、他端がバッテリー上面から側方に突出
し、その突出部分からボルト状の電線接続端子(バッテ
リー側端子)37bが上向きに突出している。
【0026】前記アース接続導体35の電線接続端子3
5bには、ボディアースから導かれた電線15が接続さ
れ、回路接続導体37の電線接続端子37bには、各車
載負荷につながる電線11が接続されるようになってい
る。
5bには、ボディアースから導かれた電線15が接続さ
れ、回路接続導体37の電線接続端子37bには、各車
載負荷につながる電線11が接続されるようになってい
る。
【0027】具体的に、前記アース接続導体35及び回
路接続導体37にそれぞれ接続されるべき電線11,1
5の端末には、図3に示すようなリング状の電線側端子
11a,15aがそれぞれ圧着されている。そして、こ
れらの電線側端子11a,15aが前記各接続導体3
5,37の電線接続端子35b,37bに外嵌された状
態で当該電線接続端子35b,37bにナット38が締
め付けられることにより、各電線接続端子35b,37
bと電線側端子11a,15aとが着脱可能に連結さ
れ、かつ電気的に接続されるようになっている。
路接続導体37にそれぞれ接続されるべき電線11,1
5の端末には、図3に示すようなリング状の電線側端子
11a,15aがそれぞれ圧着されている。そして、こ
れらの電線側端子11a,15aが前記各接続導体3
5,37の電線接続端子35b,37bに外嵌された状
態で当該電線接続端子35b,37bにナット38が締
め付けられることにより、各電線接続端子35b,37
bと電線側端子11a,15aとが着脱可能に連結さ
れ、かつ電気的に接続されるようになっている。
【0028】なお、バッテリー本体にはその上面を覆う
ようにバッテリーカバー39が装着され、このカバー3
9の側壁には前記導体35,37との干渉を避けるため
の切欠39a,39bが形成されている。
ようにバッテリーカバー39が装着され、このカバー3
9の側壁には前記導体35,37との干渉を避けるため
の切欠39a,39bが形成されている。
【0029】さらに、このバッテリーユニット30にお
いては、前記回路接続導体37の回路接続導体37bと
電線側端子11aとの接続部位を覆う特定位置に端子カ
バー(カバー部材)40が着脱可能に装着されるととも
に、その装着を検知するための装着検知スイッチ(装着
検知手段)33が設けられている。
いては、前記回路接続導体37の回路接続導体37bと
電線側端子11aとの接続部位を覆う特定位置に端子カ
バー(カバー部材)40が着脱可能に装着されるととも
に、その装着を検知するための装着検知スイッチ(装着
検知手段)33が設けられている。
【0030】図3(a)(b)に示すように、前記端子
カバー40は、天壁41と、その左右両端から下方に延
びる一対の側壁42とを有している。両側壁42の下端
部内側面には、前記回路接続導体37の左右両縁部が差
し込み可能な差込溝44が凹設され、天壁41の下面か
らは下方にロック部46が膨出している。そして、図4
(a)〜(c)に示すように前記差込溝44に回路接続
導体37の左右両縁部を差し込みながら前記ロック部4
6が電線接続端子37bの上端を乗り越える位置まで端
子カバー40をバッテリー本体側に押し込むことによ
り、同図(c)に示すような完全装着状態、すなわち、
端子カバー40が電線接続端子37b及び電線側端子1
1aを覆う特定位置に装着された状態が得られるように
なっている。
カバー40は、天壁41と、その左右両端から下方に延
びる一対の側壁42とを有している。両側壁42の下端
部内側面には、前記回路接続導体37の左右両縁部が差
し込み可能な差込溝44が凹設され、天壁41の下面か
らは下方にロック部46が膨出している。そして、図4
(a)〜(c)に示すように前記差込溝44に回路接続
導体37の左右両縁部を差し込みながら前記ロック部4
6が電線接続端子37bの上端を乗り越える位置まで端
子カバー40をバッテリー本体側に押し込むことによ
り、同図(c)に示すような完全装着状態、すなわち、
端子カバー40が電線接続端子37b及び電線側端子1
1aを覆う特定位置に装着された状態が得られるように
なっている。
【0031】装着検知スイッチ33は、回路接続導体3
7の側面に設けられ、前記端子カバー40が図4(c)
に示す特定位置に到達したか否か、すなわち完全装着さ
れたか否かを検知する。その態様としては種々のものが
考えられる。
7の側面に設けられ、前記端子カバー40が図4(c)
に示す特定位置に到達したか否か、すなわち完全装着さ
れたか否かを検知する。その態様としては種々のものが
考えられる。
【0032】例えば、前記装着検知スイッチ33は、図
5(a)(b)に示すように、カバー側壁42の内側面
に設けられた金属板48が同図(b)に示すように対向
した状態でこれを電気的あるいは磁気的に検出する近接
スイッチであってもよいし、図6(a)(b)に示すよ
うな一対のばね接点33b,33cを有していて、カバ
ー装着時にのみ両ばね接点33b,33cが同時に金属
板48と接触して通電状態に切換えられる接点スイッチ
であってもよい。あるいは、装着検知スイッチ33を図
7(a)(b)に示すようなばね操作部33cをもつリ
ミットスイッチとする一方、カバー側壁42の開口側端
部にテーパー面42aを形成しておき、同図(b)に示
すように端子カバー40が特定位置に到達した時点では
じめてその側壁42aが前記ばね操作部33cを押圧す
るように前記テーパー面42aの形状及び位置を設定す
るようにしてもよい。
5(a)(b)に示すように、カバー側壁42の内側面
に設けられた金属板48が同図(b)に示すように対向
した状態でこれを電気的あるいは磁気的に検出する近接
スイッチであってもよいし、図6(a)(b)に示すよ
うな一対のばね接点33b,33cを有していて、カバ
ー装着時にのみ両ばね接点33b,33cが同時に金属
板48と接触して通電状態に切換えられる接点スイッチ
であってもよい。あるいは、装着検知スイッチ33を図
7(a)(b)に示すようなばね操作部33cをもつリ
ミットスイッチとする一方、カバー側壁42の開口側端
部にテーパー面42aを形成しておき、同図(b)に示
すように端子カバー40が特定位置に到達した時点では
じめてその側壁42aが前記ばね操作部33cを押圧す
るように前記テーパー面42aの形状及び位置を設定す
るようにしてもよい。
【0033】要は、前記装着検知スイッチ33がカバー
部材40の正規の装着を検知できるものであればよいの
であって、例えばフォトスイッチ等の使用も可能であ
る。
部材40の正規の装着を検知できるものであればよいの
であって、例えばフォトスイッチ等の使用も可能であ
る。
【0034】ECU34は、前記装着検知スイッチ33
の検知信号に基づいて前記遮断器32のオンオフ切換を
制御する。具体的には次の通りである。
の検知信号に基づいて前記遮断器32のオンオフ切換を
制御する。具体的には次の通りである。
【0035】1)装着検知スイッチ33がオフのとき、
すなわち、カバー部材40が特定位置に装着されていな
いときには、遮断器32をオフにして高電圧バッテリー
10Bから各車載負荷に至る給電回路を強制的に遮断す
る。
すなわち、カバー部材40が特定位置に装着されていな
いときには、遮断器32をオフにして高電圧バッテリー
10Bから各車載負荷に至る給電回路を強制的に遮断す
る。
【0036】2)遮断器32がオフの状態で、次の2つ
の条件が満たされたときに遮断器32をオンに切換えて
給電回路の通電を復帰させる。 (a) 装着検知スイッチ33がオンに切換えられること
(すなわちカバー部材40が特定位置に装着されたこと
が検知されたこと) (b) イグニッションスイッチ27を操作するためのイグ
ニッションキーの挿入を検知するイグニッションキース
イッチ28がオンに切換えられたこと。
の条件が満たされたときに遮断器32をオンに切換えて
給電回路の通電を復帰させる。 (a) 装着検知スイッチ33がオンに切換えられること
(すなわちカバー部材40が特定位置に装着されたこと
が検知されたこと) (b) イグニッションスイッチ27を操作するためのイグ
ニッションキーの挿入を検知するイグニッションキース
イッチ28がオンに切換えられたこと。
【0037】次に、この装置の作用を説明する。
【0038】前記図3に示されるように端子カバー40
が特定位置に装着された状態で、イグニッションキーが
挿入され、イグニッションスイッチ28がオンに切換え
られると、遮断器32がオンに切換えられ、給電回路が
通電状態となる。ここで、高電圧バッテリー10Bから
の給電によりスタータモータ14が回され、エンジンが
始動するとともに、オルタネータ16が作動して発電を
行う。さらに、各スイッチ22A,22Bが適宜オンに
切換えられると、前記オルタネータ16または高電圧バ
ッテリー10Bから直接高電圧用負荷18Bに給電が行
われ、また、降圧用DC−DCコンバータ12を通じて
低電圧用負荷18Aにも給電が行われる。
が特定位置に装着された状態で、イグニッションキーが
挿入され、イグニッションスイッチ28がオンに切換え
られると、遮断器32がオンに切換えられ、給電回路が
通電状態となる。ここで、高電圧バッテリー10Bから
の給電によりスタータモータ14が回され、エンジンが
始動するとともに、オルタネータ16が作動して発電を
行う。さらに、各スイッチ22A,22Bが適宜オンに
切換えられると、前記オルタネータ16または高電圧バ
ッテリー10Bから直接高電圧用負荷18Bに給電が行
われ、また、降圧用DC−DCコンバータ12を通じて
低電圧用負荷18Aにも給電が行われる。
【0039】前記のように端子カバー40が特定位置に
装着された状態では、当該端子カバー40が回路接続導
体37の電線接続端子37b及びこれに接続される電線
側端子11aを覆っているので、両端子37b,11a
を着脱する作業ができない。従って、給電回路が通電状
態のまま誤って両端子37b,11aが着脱されること
が阻まれ、その着脱の際に端子37b,11a間にアー
ク放電が発生することが確実に防止される。
装着された状態では、当該端子カバー40が回路接続導
体37の電線接続端子37b及びこれに接続される電線
側端子11aを覆っているので、両端子37b,11a
を着脱する作業ができない。従って、給電回路が通電状
態のまま誤って両端子37b,11aが着脱されること
が阻まれ、その着脱の際に端子37b,11a間にアー
ク放電が発生することが確実に防止される。
【0040】実際に高電圧バッテリー10Bの交換等の
ために前記両端子37b,11aを切り離したい場合に
は、安全上、給電回路の通電を完全に切ってから当該切
り離し作業をすることが望まれるが、この給電回路にお
いては、前記特定位置から端子カバー40を取り外した
時点でECU34の制御により遮断器32がオフに切換
えられ、給電回路が自動的に強制遮断される。従って、
作業者が給電回路の通電を切るのを忘れていても、実際
には必ず給電回路が遮断された状態で安全に前記両端子
37b,11aの着脱作業が行われることになる。
ために前記両端子37b,11aを切り離したい場合に
は、安全上、給電回路の通電を完全に切ってから当該切
り離し作業をすることが望まれるが、この給電回路にお
いては、前記特定位置から端子カバー40を取り外した
時点でECU34の制御により遮断器32がオフに切換
えられ、給電回路が自動的に強制遮断される。従って、
作業者が給電回路の通電を切るのを忘れていても、実際
には必ず給電回路が遮断された状態で安全に前記両端子
37b,11aの着脱作業が行われることになる。
【0041】両端子37b,11aを再接続した後は、
端子カバー40を再び装着し、イグニッションキーを挿
入してイグニッションキースイッチ28をオンに切換え
ることにより、遮断器32が再びオンに切換えられ、給
電回路は通常どおり通電状態に復帰する。
端子カバー40を再び装着し、イグニッションキーを挿
入してイグニッションキースイッチ28をオンに切換え
ることにより、遮断器32が再びオンに切換えられ、給
電回路は通常どおり通電状態に復帰する。
【0042】本発明の第2の実施の形態を図8及び図9
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0043】ここでは、高電圧回路におけるヒューズ2
0Bの交換の際にアーク放電が発生するのを防ぐべく、
このヒューズ20Bが格納されるヒューズボックス24
Bについて本発明にかかる安全装置が適用されている。
0Bの交換の際にアーク放電が発生するのを防ぐべく、
このヒューズ20Bが格納されるヒューズボックス24
Bについて本発明にかかる安全装置が適用されている。
【0044】すなわち、前記ヒューズボックス24B
は、図9に示すように複数の高電圧用ヒューズ20Bを
収納するボックス本体50と、このボックス本体50内
を覆うように同ボックス本体50に装着されるボックス
カバー(カバー部材)52とを備え、かつ、このボック
スカバー52が装着されたことを検知するための装着検
知スイッチ33がボックス本体50に設けられている。
は、図9に示すように複数の高電圧用ヒューズ20Bを
収納するボックス本体50と、このボックス本体50内
を覆うように同ボックス本体50に装着されるボックス
カバー(カバー部材)52とを備え、かつ、このボック
スカバー52が装着されたことを検知するための装着検
知スイッチ33がボックス本体50に設けられている。
【0045】具体的に、前記ボックス本体50内には、
図略の回路基板(例えばバスバー基板)と、この回路基
板から上向きに突出するヒューズ装着用端子(ボックス
側端子)51が設けられる一方、各ヒューズ20Bには
下向きに突出する一対のヒューズ側端子20cが設けら
れ、これらのヒューズ側端子20cが前記各ヒューズ装
着用端子51に着脱可能に嵌合されることにより、当該
ヒューズ20Bが給電回路中に交換可能に組み込まれる
ようになっている。
図略の回路基板(例えばバスバー基板)と、この回路基
板から上向きに突出するヒューズ装着用端子(ボックス
側端子)51が設けられる一方、各ヒューズ20Bには
下向きに突出する一対のヒューズ側端子20cが設けら
れ、これらのヒューズ側端子20cが前記各ヒューズ装
着用端子51に着脱可能に嵌合されることにより、当該
ヒューズ20Bが給電回路中に交換可能に組み込まれる
ようになっている。
【0046】ボックスカバー52は、その側壁から下方
に延びるロック腕54を有し、このロック腕54の下端
に内向きに突出する被係止突起54aが形成されてい
る。一方、ボックス本体50の側壁には係止孔50aが
設けられ、この係止孔50aに前記被係止突起54aが
係合する深さ位置(特定位置)までボックスカバー52
をボックス本体50に被せることにより、同カバー52
の完全装着状態が得られるようになっている。
に延びるロック腕54を有し、このロック腕54の下端
に内向きに突出する被係止突起54aが形成されてい
る。一方、ボックス本体50の側壁には係止孔50aが
設けられ、この係止孔50aに前記被係止突起54aが
係合する深さ位置(特定位置)までボックスカバー52
をボックス本体50に被せることにより、同カバー52
の完全装着状態が得られるようになっている。
【0047】図例では、装着検知スイッチ33がボック
ス本体50の側壁に設けられており、これに対応する金
属板48(前記図5〜図7に示した金属板48と同等の
もの)がボックスカバー52の側壁内側面に設けられて
いる。そして、ボックスカバー52が前記特定位置に装
着された時点で金属板48が前記装着検知スイッチ33
に対向することにより、同スイッチ25が前記図5〜図
7示したメカニズムと同様のメカニズムでオンに切換え
られるようになっている。
ス本体50の側壁に設けられており、これに対応する金
属板48(前記図5〜図7に示した金属板48と同等の
もの)がボックスカバー52の側壁内側面に設けられて
いる。そして、ボックスカバー52が前記特定位置に装
着された時点で金属板48が前記装着検知スイッチ33
に対向することにより、同スイッチ25が前記図5〜図
7示したメカニズムと同様のメカニズムでオンに切換え
られるようになっている。
【0048】この装着検知スイッチ33の検知信号は、
通電制御手段であるECU34に入力され、同ECU3
4はその検知信号に基づいて遮断器32の通電制御を行
う。遮断器32及びECU34の構成は前記第1の実施
の形態と全く同様である(ただし図8の例ではECU3
4がバッテリーユニット30から外れた位置に設けられ
ている。)。
通電制御手段であるECU34に入力され、同ECU3
4はその検知信号に基づいて遮断器32の通電制御を行
う。遮断器32及びECU34の構成は前記第1の実施
の形態と全く同様である(ただし図8の例ではECU3
4がバッテリーユニット30から外れた位置に設けられ
ている。)。
【0049】この構成においても、前記第1の実施の形
態と同様にして、ヒューズ交換時におけるアーク放電の
発生を確実に防ぐことができる。
態と同様にして、ヒューズ交換時におけるアーク放電の
発生を確実に防ぐことができる。
【0050】すなわち、ボックスカバー52がボックス
本体50を覆う特定位置に装着された状態では、ボック
ス本体50内に格納されているヒューズ20Bの交換を
することができない。従って、給電回路が通電状態のま
ま誤ってヒューズ接続用端子(ボックス側端子)51と
ヒューズ側端子20cとが着脱することが阻まれ、その
際に端子51,20c間にアーク放電が発生することが
確実に防止される。
本体50を覆う特定位置に装着された状態では、ボック
ス本体50内に格納されているヒューズ20Bの交換を
することができない。従って、給電回路が通電状態のま
ま誤ってヒューズ接続用端子(ボックス側端子)51と
ヒューズ側端子20cとが着脱することが阻まれ、その
際に端子51,20c間にアーク放電が発生することが
確実に防止される。
【0051】また、ヒューズ交換等のためにボックスカ
バー52をボックス本体50から取り外した時点で、装
着検知スイッチ33がオフに切換わり、ECU34の制
御により遮断器32がオフに切換えられて給電回路が強
制的に遮断されるため、この状態で安全にヒューズ20
Bの交換作業、すなわち前記両端子51,20cの切着
脱作業をすることができる。
バー52をボックス本体50から取り外した時点で、装
着検知スイッチ33がオフに切換わり、ECU34の制
御により遮断器32がオフに切換えられて給電回路が強
制的に遮断されるため、この状態で安全にヒューズ20
Bの交換作業、すなわち前記両端子51,20cの切着
脱作業をすることができる。
【0052】そして、当該着脱作業を終えてからボック
スカバー50を再び装着し、イグニッションキーを挿入
してイグニッションキースイッチ28をオンに切換える
ことにより、遮断器32が再びオンに切換えられ、給電
回路は通常どおり通電状態に復帰する。
スカバー50を再び装着し、イグニッションキーを挿入
してイグニッションキースイッチ28をオンに切換える
ことにより、遮断器32が再びオンに切換えられ、給電
回路は通常どおり通電状態に復帰する。
【0053】なお、図9に示したヒューズボックス24
B内において、各ヒューズ20Bごとにそのヒューズ側
端子20cとボックス側端子51との接続部位を覆うカ
バー部材を装着するようにしても、アーク放電の発生を
防止することが可能である。ただし、図示のような構成
とすれば、単一のボックスカバー52の装着を検知する
だけの簡素な構成で、ボックス内に含まれる全てのヒュ
ーズ20Bについて、その交換時におけるアーク放電の
発生を一括して防止できる利点がある。
B内において、各ヒューズ20Bごとにそのヒューズ側
端子20cとボックス側端子51との接続部位を覆うカ
バー部材を装着するようにしても、アーク放電の発生を
防止することが可能である。ただし、図示のような構成
とすれば、単一のボックスカバー52の装着を検知する
だけの簡素な構成で、ボックス内に含まれる全てのヒュ
ーズ20Bについて、その交換時におけるアーク放電の
発生を一括して防止できる利点がある。
【0054】その他、本発明は例えば次のような実施の
形態をとることが可能である。
形態をとることが可能である。
【0055】・前記各実施の形態では、車載バッテリー
として低電圧バッテリー10A及び高電圧バッテリー1
0Bが併用される回路の当該高電圧バッテリー10Bに
本発明の適用をしているが、本発明は単独で車両に搭載
されるバッテリーについても適用が可能である。当該バ
ッテリーの具体的な電圧値も問わず、バッテリー端子と
車両側回路との接続及び切り離しの際にアーク放電が発
生するおそれのある場合に広く適用が可能である。
として低電圧バッテリー10A及び高電圧バッテリー1
0Bが併用される回路の当該高電圧バッテリー10Bに
本発明の適用をしているが、本発明は単独で車両に搭載
されるバッテリーについても適用が可能である。当該バ
ッテリーの具体的な電圧値も問わず、バッテリー端子と
車両側回路との接続及び切り離しの際にアーク放電が発
生するおそれのある場合に広く適用が可能である。
【0056】・本発明は、給電回路中で互いに着脱され
る端子について広く適用が可能であり、例えばリレーと
その端子が着脱されるリレーボックス側の端子、車載負
荷に設けられた端子とこれに接続される電線側(あるい
はコネクタ側)の端子についても適用が可能である。
る端子について広く適用が可能であり、例えばリレーと
その端子が着脱されるリレーボックス側の端子、車載負
荷に設けられた端子とこれに接続される電線側(あるい
はコネクタ側)の端子についても適用が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明は、車載用電源から
車載負荷に至るまでの途中に互いに着脱可能な端子が介
在する車両用給電回路において、前記両端子を覆う特定
位置に装着されるカバー部材を備え、このカバー部材が
前記特定位置に装着されていないときには前記給電回路
を強制的に遮断し、前記カバー部材が前記特定位置に装
着されているときにのみ前記給電回路を通電させるよう
にしたものであるので、通電状態のまま誤って端子同士
が着脱されることにより端子間でアーク放電が発生して
しまうのを確実に防止することができる効果がある。
車載負荷に至るまでの途中に互いに着脱可能な端子が介
在する車両用給電回路において、前記両端子を覆う特定
位置に装着されるカバー部材を備え、このカバー部材が
前記特定位置に装着されていないときには前記給電回路
を強制的に遮断し、前記カバー部材が前記特定位置に装
着されているときにのみ前記給電回路を通電させるよう
にしたものであるので、通電状態のまま誤って端子同士
が着脱されることにより端子間でアーク放電が発生して
しまうのを確実に防止することができる効果がある。
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる車両の給電
回路を示す図である。
回路を示す図である。
【図2】前記給電回路を構成する高電圧バッテリーにお
いてそのカバーを開いた状態を示す斜視図である。
いてそのカバーを開いた状態を示す斜視図である。
【図3】(a)は前記カバーを閉じてバッテリー側端子
に電線側端子を接続した状態を示す斜視図、(b)は前
記バッテリーに装着される端子カバーの断面正面図であ
る。
に電線側端子を接続した状態を示す斜視図、(b)は前
記バッテリーに装着される端子カバーの断面正面図であ
る。
【図4】(a)〜(c)は前記端子カバーの装着過程を
示す断面側面図である。
示す断面側面図である。
【図5】(a)は前記端子カバーの装着を検知するため
の構造の例を示す図であって完全装着前の状態を示す断
面平面図、(b)は完全装着状態を示す断面平面図であ
る。
の構造の例を示す図であって完全装着前の状態を示す断
面平面図、(b)は完全装着状態を示す断面平面図であ
る。
【図6】(a)は前記端子カバーの装着を検知するため
の構造の例を示す図であって完全装着前の状態を示す断
面平面図、(b)は完全装着状態を示す断面平面図であ
る。
の構造の例を示す図であって完全装着前の状態を示す断
面平面図、(b)は完全装着状態を示す断面平面図であ
る。
【図7】(a)は前記端子カバーの装着を検知するため
の構造の例を示す図であって完全装着前の状態を示す断
面平面図、(b)は完全装着状態を示す断面平面図であ
る。
の構造の例を示す図であって完全装着前の状態を示す断
面平面図、(b)は完全装着状態を示す断面平面図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかる車両の給電
回路を示す図である。
回路を示す図である。
【図9】前記給電回路中に設けられるヒューズを格納す
るヒューズボックスを示す斜視図である。
るヒューズボックスを示す斜視図である。
10B 高電圧バッテリー(車載バッテリー)
11 電線
11a 電線側端子
18B 高電圧用負荷(車載負荷)
20B ヒューズ
20c ヒューズ側端子
24B ヒューズボックス
28 イグニッションキースイッチ
30 バッテリーユニット
32 遮断器
33 装着検知スイッチ(装着検知手段)
34 ECU(通電制御手段)
37b 電線接続端子(バッテリー側端子)
40 端子カバー(カバー部材)
50 ボックス本体
51 ヒューズ装着用端子(ボックス側端子)
52 ボックスカバー(カバー部材)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 宮▲崎▼ 順之
愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号
株式会社オートネットワーク技術研究所内
Fターム(参考) 5H022 CC04 CC10 CC12 KK01 KK03
Claims (6)
- 【請求項1】 車載用電源から車載負荷に至るまでの途
中に互いに着脱可能な端子が介在する車両用給電回路に
おいて、前記両端子が互いに結合された状態でこれらの
端子を覆う特定位置に着脱可能に装着され、その装着状
態で前記端子の着脱作業を阻むカバー部材と、このカバ
ー部材が前記特定位置に装着されたか否かを検知する装
着検知手段と、給電回路の途中に設けられ、前記端子と
は別の個所で当該給電回路の遮断を行う遮断器と、前記
装着検知手段の検知信号に基づき、前記カバー部材が前
記特定位置に装着されていないときには前記給電回路を
遮断し、前記カバー部材が前記特定位置に装着されてい
るときにのみ前記給電回路を通電させるように前記遮断
器の作動を制御する通電制御手段とを備えたことを特徴
とする車両用給電回路の安全装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用給電回路の安全装
置において、互いに着脱可能な端子は、車載バッテリー
に設けられたバッテリー側端子と、これに接続すべき電
線の端末に設けられる電線側端子であり、両端子が結合
された状態でこれらの端子を覆うようにカバー部材が前
記車載バッテリー側に装着されることを特徴とする車両
用給電回路の安全装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の車両用給電回路の安全装
置において、前記車載バッテリーに、前記バッテリー側
端子に加えて前記遮断器及び通電制御手段が設けられて
いることを特徴とする車両用給電回路の安全装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の車両用給電回路の安全装
置において、互いに着脱可能な端子は、ヒューズボック
ス内に組み込まれたボックス側端子と、このヒューズボ
ックス内に格納されるヒューズに設けられたヒューズ側
端子であり、前記カバー部材は前記ヒューズを含めて前
記ヒューズボックス内を覆うように当該ヒューズボック
スの本体に装着されることを特徴とする車両用給電回路
の安全装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の車両用給電回路の安全装
置において、前記ヒューズボックスは複数のヒューズを
格納するものであることを特徴とする車両用給電回路の
安全装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用
給電回路の安全装置において、前記通電制御手段は、前
記遮断器により前記給電回路が遮断された状態で、前記
カバー部材の装着が検知され、かつ、車両のイグニッシ
ョンキーの挿入を検知するイグニッションキースイッチ
がオンに切換えられたときにのみ、前記給電回路を通電
状態に復帰させることを特徴とする車両用給電回路の安
全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001257759A JP2003063328A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 車両用給電回路の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001257759A JP2003063328A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 車両用給電回路の安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003063328A true JP2003063328A (ja) | 2003-03-05 |
Family
ID=19085375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001257759A Withdrawn JP2003063328A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 車両用給電回路の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003063328A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006042593A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Ford Global Technologies Llc | 遮断回路組立体 |
JP2009241237A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電動工具 |
WO2011033966A1 (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動車両 |
WO2017126272A1 (ja) * | 2016-01-19 | 2017-07-27 | カルソニックカンセイ株式会社 | 組電池 |
-
2001
- 2001-08-28 JP JP2001257759A patent/JP2003063328A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006042593A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Ford Global Technologies Llc | 遮断回路組立体 |
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JP4582177B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2010-11-17 | パナソニック電工株式会社 | 電動工具 |
WO2011033966A1 (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動車両 |
JP2011063065A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Honda Motor Co Ltd | 電動車両 |
CN102498016A (zh) * | 2009-09-15 | 2012-06-13 | 本田技研工业株式会社 | 电动车辆 |
KR101429833B1 (ko) | 2009-09-15 | 2014-08-12 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 전동 차량 |
CN102498016B (zh) * | 2009-09-15 | 2014-10-15 | 本田技研工业株式会社 | 电动车辆 |
US8970061B2 (en) | 2009-09-15 | 2015-03-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Electric vehicle |
WO2017126272A1 (ja) * | 2016-01-19 | 2017-07-27 | カルソニックカンセイ株式会社 | 組電池 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081104 |