JP4074111B2 - 電源遮断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のメインヒューズボックス(Main Fuse Box)(以下、「M/B」と呼ぶ。)等に搭載され、電源と負荷との間を電気的に遮断するための電源遮断装置に関し、特に電気的接触信頼性を向上させることができると共に、部品点数を少なくして低コスト化を図ることができる電源遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車用機器の多電子化に伴い、車輌電源電圧を14ボルト(V)から42ボルトに昇圧したものが実施され始めている。このような高電圧化に伴い、M/B等には、安全性確保のため電源遮断装置が搭載されている。図7は、このような電源遮断装置を説明するための図である。
【0003】
図7(a)に示すように、電源遮断装置100は、合成樹脂等からなるカバー101内に、電源(バッテリ)側の接点部102aと、負荷側の接点部102bとを備えてなり、それぞれの接点部102a,102bは、導電部103a,103bを介して電源側のバスバー104aと、負荷側のバスバー104bとにボルト105で留められナット106で固定されている。各接点部102a,102b内には、同図(b)に示すように、ルーバー状の接触子107を備えた、いわゆるマルチコンタクトと呼ばれる接触部108a,108bがそれぞれ設けられており、これら接触部108a,108bに、例えば丸棒状のプラグ109を挿し込むことで各接触部108a,108b内の接触子107がプラグ109の表面と接触し、電源遮断装置100の導電部103a,103bを介して電源側のバスバー104aと負荷側のバスバー104bとを電気的に接続する構造からなる。これとは反対に、電源側のバスバー104aと負荷側のバスバー104bとを電気的に遮断するときは、接触部108a,108bに挿入されているプラグ109を抜くことにより遮断することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような大電圧回路における電源遮断装置100においては、同図(b)に示すように、プラグ109を接触部108a,108bに挿抜する際に、プラグ109が接触子107と接触する瞬間又は接触が切り離される瞬間(この例では、接点部102bの接触部108bにおける接触子107とプラグ109との先端部分が接触/非接触する瞬間)に、いわゆるアーク放電が発生し、そのエネルギーでプラグ109の表面を溶損したり、接触部108bを傷つけたりする場合があり、接触信頼性を著しく損ねてしまう可能性がある。
【0005】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、電気的接触信頼性を向上させることができる電源遮断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1の電源遮断装置は、電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、前記第2の接触子と連結され前記プラグの前記ハウジングへの不完全挿入時にはアース端子と接触し、前記プラグの前記ハウジングへの挿入過程において前記プラグと当接することによって前記プラグにより押し上げられて前記アース端子から離れる第3のバスバーと、前記プラグの前記ハウジングへの挿入方向後端側に取り付けられるレバー係止部材と、このレバー係止部材に一端が取り付けられると共に前記ハウジングに他端が取り付けられ、前記プラグを前記ハウジングの挿入方向へ移動させる付勢力を備えるばねと、このばねの付勢力を保持した状態で前記レバー係止部材に係合し前記プラグの前記ハウジングへの挿入方向移動を抑止するレバーとを備えることを特徴とする。
【0007】
この発明の第1の電源遮断装置によれば、プラグをハウジングに挿入する場合、ばねの付勢力による挿入速度で挿入されるように設定されているので、第1及び第2の接触子を短絡させるときの挿入速度が速くなる。また、アース端子と接触すると共にプラグと当接することによってプラグにより押し上げられてアース端子から離れる第3のバスバーが第2の接触子と連結されているので、プラグと第2の接触子との間でアーク放電が発生することを積極的に防止することができる。このため、挿入時のアーク放電が消弧し易くなると共にプラグのアーク痕も小さくすることができ、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることができる。
【0008】
なお、第1の電源遮断装置に用いられるばねは、プラグをハウジングへの挿入方向に引っ張る張力を備える引張ばね、又はプラグをハウジングへの挿入方向に押し出す反発力を備える圧縮ばねであることが好ましい。
【0009】
この発明に係る第2の電源遮断装置は、電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、前記第2の接触子と連結され前記プラグの前記ハウジングからの不完全抜去時には前記プラグにより押し上げられてアース端子と離間し、前記プラグの前記ハウジングからの抜去過程において前記プラグとの接触状態が解除されることにより前記アース端子と接触する第3のバスバーと、前記プラグの前記ハウジングからの抜去方向先端側に取り付けられるレバー係止部材と、このレバー係止部材に一端が取り付けられると共に前記ハウジングに他端が取り付けられ、前記プラグを前記ハウジングからの抜去方向へ移動させる付勢力を備えるばねと、このばねが付勢力を保持した状態で前記レバー係止部材に係合し前記プラグの前記ハウジングからの抜去方向移動を抑止するレバーとを備えることを特徴とする。
【0010】
この発明の第2の電源遮断装置によれば、プラグをハウジングから抜去する場合、ばねの付勢力による抜去速度で抜去されるように設定されているので、第1及び第2の接触子を開放させるときの抜去速度が速くなる。また、プラグにより押し上げられてアース端子と離間すると共にプラグとの接触状態が解除されることによりアース端子と接触する第3のバスバーが第2の接触子と連結されているので、プラグと第2の接触子との間でアーク放電が発生することを積極的に防止することができる。このため、抜去時のアーク放電が消弧し易くなると共にプラグのアーク痕も小さくすることができ、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることができる。
【0011】
なお、第2の電源遮断装置に用いられるばねは、プラグをハウジングからの抜去方向へ押し出す反発力を備える圧縮ばね、又はプラグをハウジングからの抜去方向に引っ張る張力を備える引張ばねであることが好ましい。
【0012】
なお、第2のバスバーは、プラグがハウジングに挿入されていない状態のとき、アース端子と短絡されていることが好ましい。これにより、第1及び第2の接触子が開放状態のときに負荷側に残った電荷を確実に放電することができる。
【0013】
また、レバーは、ハウジングに取り付けられるものであることが好ましい。この場合、所定方向に可動自在な状態でハウジングに軸着されて取り付けられていること等が考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る電源遮断装置の一部断面図、図2は、上面図である。なお、この例の電源遮断装置は、後述するプラグのハウジングへの挿入時にアーク放電が発生する場合に対処すべく形成されたものである。
図1に示すように、電源遮断装置1は、主に樹脂成型部材等から形成されるベース2及び上部カバー(図示せず)からなるハウジング4と、このハウジング4に形成されたガイド穴3から内部に一部が収容される金属製の丸棒状のプラグ(後述する電源側端子と負荷側端子とを導通させる導電部材のことをいう。以下同じ)5と、このプラグ5の挿入方向(図中矢印方向)後端側に、例えばねじ6によりねじ止めされて取り付けられたレバー係止部材としてのレバー係止部7と、このレバー係止部7に一端が取り付けられると共にハウジング4に他端が取り付けられ、プラグ5を挿入方向側へ引っ張る張力を備える複数の引張ばね8(8a,8b)(図2参照)と、レバー係止部7と係合してプラグ5及びレバー係止部7の挿入方向への移動を抑止するレバー9とを備えて構成されている。
【0015】
なお、引張ばね8a,8b(図1では8bのみ図示)は、図2に示すように、レバー係止部7に形成されたばね取付フランジ部19(19a,19b)に一端が、ハウジング4に形成されたばね取付フランジ部19(19c,19d)に他端がそれぞれ取り付けられ、プラグ5及びレバー係止部7をこの引張ばね8a,8bが挿入方向に引っ張る張力を保持した状態でレバー9のロック爪9aとレバー係止部7のロック溝7aとが係合することにより、プラグ5及びレバー係止部7の挿入方向移動が抑止された状態となっている。
【0016】
また、ハウジング4には、アース端子12と、電源側の第1のバスバー(図示せず)に備えられた第1の接触子としての電源側端子10と、負荷側の第2のバスバー(図示せず)に備えられた第2の接触子としての負荷側端子11とがクランプ15,16,17によりそれぞれ位置決めされボルト18及びナット19で取り付けられ、更に、負荷側端子11と連結されプラグ5のハウジング4への不完全挿入時にアース端子12と接触しているアース用バスバー13が所定位置に取り付けられている。なお、この例の電源遮断装置1では、プラグ5と電源側端子10は予め接触するように設定されており、負荷側端子11としてはプラグ5の挿入方向先端側を嵌合するいわゆる雌端子が用いられている。
【0017】
レバー9は、ハウジング4に軸14を介して軸着され、この軸14に対してロック爪9aと反対側に形成されたレバー操作部9bの直下には、ロック爪9aをロック溝7aへの嵌合方向(図中下方向)に常時押し付ける力を与えるばね20が備えられている。なお、図2に示すように、レバー係止部7には、ハウジング4に形成されたガイド孔(図示せず)に嵌合してプラグ5の挿入時のぐらつき等を防止し、正確なハウジング4への挿入を可能にするためのガイド21a,21bが備えられている。
【0018】
このように構成された電源遮断装置1におけるプラグ5のハウジング4への挿入動作は、レバー9のレバー操作部9bを図1中上方向から下方向に押し下げ、レバー係止部7のロック溝7aとレバー9のロック爪9aとの係合状態が解けることにより行われる。即ち、図3に示すように、両者の係合状態が解除されると、プラグ5及びレバー係止部7が引張ばね8a,8b(図3では8bのみ図示)によりハウジング4への挿入方向に勢いよく引っ張られる。このとき、アース用バスバー13とプラグ5との距離が所定の間隔まで接近すると、プラグ5とアース用バスバー13との間でアーク放電が発生するが、プラグ5の挿入速度が引張ばね8a,8bの張力により付勢されて速いため、発生するアーク放電は消弧し易くなりプラグ5のアーク痕も小さくなる。このため、結果的にプラグ5の寿命を延ばすことが可能となる。
【0019】
こうして、プラグ5が速い挿入速度を維持しつつ挿入方向に進み、アース用バスバー13をアース端子12から引き離した状態のまま負荷側端子11の所定位置まで嵌合すると共にレバー係止部7がハウジング4の停止面4aに当接すると、電源側端子10と負荷側端子11とが短絡されてプラグ5が完全挿入状態となる。このように、この例の電源遮断装置1では、プラグ5をハウジング4に挿入する場合、引張ばね8a,8bの張力による挿入速度で挿入されるように設定されているので、電源側端子10及び負荷側端子11を短絡させるときの挿入速度は速くなる。このため、プラグ5の挿入時のアーク放電が消弧し易くなり、プラグ5が溶損したり電源側及び負荷側端子10,11が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることが可能となる。
【0020】
なお、この例では、プラグ5をハウジング4への挿入方向に付勢するばねとして引張ばね8を用いて説明したが、レバー係止部7に一端が取り付けられると共にハウジング4に他端が取り付けられた圧縮ばねを用いてプラグ5をハウジング4への挿入方向に移動させるようにしても同様の効果を得ることができる。
【0021】
図4は、この発明の他の実施形態に係る電源遮断装置の一部断面図である。なお、この例の電源遮断装置は、プラグのハウジングからの抜去時にアーク放電が発生する場合に対処すべく形成されたものである。
図4に示すように、電源遮断装置1´は、主に樹脂成型部材等から形成されるベース2´及び上部カバー(図示せず)からなるハウジング4´と、このハウジング4´に形成されたガイド穴3´内に収容される金属製の丸棒状のプラグ5´と、このプラグ5´の抜去方向(図中矢印方向)先端側に、例えばねじ6によりねじ止めされて取り付けられたレバー係止部材としてのレバー係止部7´と、プラグ5´の外周に巻回された状態でこのレバー係止部7´に一端が取り付けられると共にハウジング4´に他端が取り付けられ、プラグ5´を抜去方向へ押し出す反発力を備える圧縮ばね8´と、レバー係止部7´と係合してプラグ5´及びレバー係止部7´の抜去方向への移動を抑止するレバー9´とを備えて構成されている。
【0022】
なお、圧縮ばね8´は、ハウジング4´のレバー係止部7´との接触面4a´に一端が、レバー係止部7´のばね収容部7bの奥壁7cに他端がそれぞれ取り付けられ、プラグ5´及びレバー係止部7´をこの圧縮ばね8´が抜去方向に押し出す(ハウジング4´から引き離す)反発力を保持した状態でレバー9´のロック爪9a´とレバー係止部7´のロック溝7a´とが係合することにより、プラグ5´及びレバー係止部7´の抜去方向移動が抑止された状態となっている。
【0023】
また、図5に示すように、ハウジング4´には、アース端子12´と、電源側の第1のバスバー(図示せず)に備えられた第1の接触子としての電源側端子10´と、負荷側の第2のバスバー(図示せず)に備えられた第2の接触子としての負荷側端子11´とがクランプ15,16,17によりそれぞれ位置決めされボルト18及びナット19で取り付けられ、更に、負荷側端子11´と連結されプラグ5´のハウジング4´からの完全抜去時にアース端子12´と接触しているアース用バスバー13´が所定位置に取り付けられている。なお、この例の電源遮断装置1´では、プラグ5´と電源側及び負荷側端子10´,11´とアース用バスバー13´とは予め接触するように設定され、アース用端子12´とアース用バスバー13´は離れるように設定されているため、電源側と負荷側が短絡した状態となっており、負荷側端子11´としてはプラグ5´の抜去方向後端側を嵌合するいわゆる雌端子が用いられている。
【0024】
レバー9´は、ハウジング4´に軸14を介して軸着され、この軸14に対してロック爪9a´と反対側に形成されたレバー操作部9b´の直下には、ロック爪9a´をロック溝7a´への嵌合方向(図中下方向)に常時押し付ける力を与えるばね20が備えられている。なお、レバー係止部7´には、ハウジング4´に形成されたガイド孔(図示せず)に嵌合してプラグ5´の抜去時のぐらつき等を防止し、正確なハウジング4からの抜去を可能にするためのガイド21a,21bが備えられている。
【0025】
このように構成された電源遮断装置1´におけるプラグ5´のハウジング4´からの抜去動作は、レバー9´のレバー操作部9b´を図4中上方向から下方向に押し下げ、レバー係止部7´のロック溝7a´とレバー9´のロック爪9a´との係合状態が解けることにより行われる。即ち、図6に示すように、両者の係合状態が解除されると、プラグ5´及びレバー係止部7´が圧縮ばね8´によりハウジング4´からの抜去方向に勢いよく押し出される。このとき、接触しているプラグ5´と負荷側端子11´が離れた後に、プラグ5´とアース用バスバー13´とが離れる瞬間にプラグ5´とアース用バスバー13´との間でアーク放電が発生するが、プラグ5´の抜去速度が圧縮ばね8´の反発力により付勢されて速いため、発生するアーク放電は消弧し易くなりプラグ5´のアーク痕も小さくなる。このため、結果的にプラグ5´の寿命を延ばすことが可能となる。
【0026】
こうして、プラグ5´が速い抜去速度を維持しつつ抜去方向に進み、アース用バスバー13´がアース端子12´に接触し、且つプラグ5´の抜去方向後端側がアース用バスバー13´と離れた状態のままガイド穴3´の所定位置まで引き抜かれると共にレバー係止部7´がハウジング4´の停止面4bに当接すると、電源側端子10´と負荷側端子11´とが開放されてプラグ5´が完全抜去状態となる。このように、この例の電源遮断装置1´では、プラグ5´をハウジング4´から抜去する場合、圧縮ばね8´の反発力による抜去速度で抜去されるように設定されているので、電源側端子10´及び負荷側端子11´を開放させるときの抜去速度は速くなる。このため、プラグ5´の抜去時のアーク放電が消弧し易くなり、プラグ5´が溶損したり電源側及び負荷側端子10´,11´が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることが可能となる。
【0027】
なお、この例ではプラグ5´をハウジング4´からの抜去方向に付勢するばねとして圧縮ばね8´を用いて説明したが、レバー係止部7´に一端が取り付けられると共にハウジング4´に他端が取り付けられた引張ばねを用いてプラグ5をハウジング4からの抜去方向に移動させるようにしても同様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の第1の電源遮断装置によれば、プラグをハウジングに挿入する場合、ばねの付勢力による挿入速度で挿入されるように設定されているので、第1及び第2の接触子を短絡させるときの挿入速度が速くなる。また、アース端子と接触すると共にプラグと当接することによってプラグにより押し上げられてアース端子から離れる第3のバスバーが第2の接触子と連結されているので、プラグと第2の接触子との間でアーク放電が発生することを積極的に防止することができる。このため、挿入時のアーク放電が消弧し易くなると共にプラグのアーク痕も小さくすることができ、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることができる。
【0029】
また、この発明の第2の電源遮断装置によれば、プラグをハウジングから抜去する場合、ばねの付勢力による抜去速度で抜去されるように設定されているので、第1及び第2の接触子を開放させるときの抜去速度が速くなる。また、プラグにより押し上げられてアース端子と離間すると共にプラグとの接触状態が解除されることによりアース端子と接触する第3のバスバーが第2の接触子と連結されているので、プラグと第2の接触子との間でアーク放電が発生することを積極的に防止することができる。このため、抜去時のアーク放電が消弧し易くなると共にプラグのアーク痕も小さくすることができ、プラグが溶損したり接触子が傷ついたりすることにより起こる接触信頼性の低下を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電源遮断装置の一部断面図である。
【図2】 同電源遮断装置の上面図である。
【図3】 同電源遮断装置のプラグ完全挿入時の一部断面図である。
【図4】 本発明の他の実施形態に係る電源遮断装置の一部断面図である。
【図5】 同電源遮断装置のプラグ完全抜去時の上面図である。
【図6】 同電源遮断装置のプラグ完全抜去時の一部断面図である。
【図7】 従来の電源遮断装置を説明するための図である。
【符号の説明】
1,1´…電源遮断装置、2,2´…ベース、3,3´…ガイド穴、4,4´…ハウジング、4a,4b…停止面、4a´…接触面、5,5´…プラグ、6…ねじ、7,7´…レバー係止部、7a,7a´…ロック溝、7b…ばね収容部、7c…奥壁、8…引張ばね、8´…圧縮ばね、9,9´…レバー、9a,9a´…ロック爪、10,10´…電源側端子、11,11´…負荷側端子、12,12´…アース端子、13,13´…アース用バスバー、14…軸、15,16,17…クランプ、18…ボルト、19…ナット、20…ばね、21…ガイド。
Claims (8)
- 電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、
負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、
これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、
このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、
前記第2の接触子と連結され前記プラグの前記ハウジングへの不完全挿入時にはアース端子と接触し、前記プラグの前記ハウジングへの挿入過程において前記プラグと当接することによって前記プラグにより押し上げられて前記アース端子から離れる第3のバスバーと、
前記プラグの前記ハウジングへの挿入方向後端側に取り付けられるレバー係止部材と、
このレバー係止部材に一端が取り付けられると共に前記ハウジングに他端が取り付けられ、前記プラグを前記ハウジングへの挿入方向へ移動させる付勢力を備えるばねと、
このばねの付勢力を保持した状態で前記レバー係止部材に係合し前記プラグの前記ハウジングへの挿入方向移動を抑止するレバーとを備える
ことを特徴とする電源遮断装置。 - 前記ばねは、前記プラグを前記ハウジングへの挿入方向に引っ張る張力を備える引張ばねであることを特徴とする請求項1記載の電源遮断装置。
- 前記ばねは、前記プラグを前記ハウジングへの挿入方向に押し出す反発力を備える圧縮ばねであることを特徴とする請求項1記載の電源遮断装置。
- 電源側に接続されると共に第1の接触子を備える第1のバスバーと、
負荷側に接続されると共に第2の接触子を備える第2のバスバーと、
これら第1及び第2の接触子を内部に収容するハウジングと、
このハウジングの内部に挿入されて前記第1及び第2の接触子を短絡させるプラグと、
前記第2の接触子と連結され前記プラグの前記ハウジングからの不完全抜去時には前記プラグにより押し上げられてアース端子と離間し、前記プラグの前記ハウジングからの抜去過程において前記プラグとの接触状態が解除されることにより前記アース端子と接触する第3のバスバーと、
前記プラグの前記ハウジングからの抜去方向先端側に取り付けられるレバー係止部材と、
このレバー係止部材に一端が取り付けられると共に前記ハウジングに他端が取り付けられ、前記プラグを前記ハウジングからの抜去方向へ移動させる付勢力を備えるばねと、
このばねが付勢力を保持した状態で前記レバー係止部材に係合し前記プラグの前記ハウジングからの抜去方向移動を抑止するレバーとを備える
ことを特徴とする電源遮断装置。 - 前記ばねは、前記プラグを前記ハウジングからの抜去方向へ押し出す反発力を備える圧縮ばねであることを特徴とする請求項4記載の電源遮断装置。
- 前記ばねは、前記プラグを前記ハウジングからの抜去方向へ引っ張る張力を備える引張ばねであることを特徴とする請求項4記載の電源遮断装置。
- 前記レバーは、前記ハウジングに取り付けられるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の電源遮断装置。
- 前記第2のバスバーは、前記プラグが前記ハウジングに挿入されていない状態のとき、アース端子と短絡されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の電源遮断装置。
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