JP4084214B2 - 無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無人ヘリコプタとして、地上側のリモコン用の送信機から発信された操縦指令信号に応じて、複数のサーボモータ、すなわち機体の前後方向の飛行を制御するエレベータサーボモータ、左右方向の飛行を制御するエルロンサーボモータ、回転方向(方位)を制御するラダーサーボモータ、メインロータのピッチ角(ブレードの迎え角)を変えることにより機体を上昇又は下降させて高度を制御するコレクティブサーボモータ及びエンジンのスロットル開度を調整するスロットルサーボモータを駆動することにより指令条件に合せて飛行する無人ヘリコプタが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
これらの各サーボモータは、地上側から送信機を操作して駆動制御される。送信機には、各サーボモータを駆動操作する操作子として、エレベータ操作子、エンロン操作子、ラダー操作子が備わる。コレクティブサーボモータとスロットルサーボモータについては、共通の操作子(エンコン操作子)を用いて調整するものが知られている。これは、コレクティブサーボによりピッチ角を大きくして機体を上昇させようとするとメインロータの負荷が大きくなるので、これを補うためにスロットルサーボを開いてエンジン回転数を同時に上げるように同じエンコン操作子で同時にピッチ角とスロットル開度を増減するためである(例えば特許文献2参照)。
【0004】
このような無人ヘリコプタでは、機体の制御性や操縦特性を安定に維持し、負荷に対し最大効率でエンジンを駆動するために、常にメインロータの回転数が一定の回転数となるように一定の目標エンジン回転数を予め設定し、この目標エンジン回転数となるように、エンジンスロットル開度とメインロータのピッチ角を自動的に調整している。
【0005】
しかしながら、このように一定のエンジン回転数での飛行中に突発的な風などによりメインロータに対する負荷が急激に増加すると、エンジンを目標エンジン回転数に維持する制御が追従できずエンジン回転数が低下し、これとともにメインロータの回転数が低下して機体が降下する場合がある。このとき、地上の操縦者は多くの場合、機体を上昇させるため、エンコン操作子のリモコン操作によりメインロータのピッチ角を急激に大きくする。これにより、負荷がさらに急激に増加してエンジン回転数がますます低下して機体が降下する。
【0006】
【特許文献1】
特許第3286929号公報
【特許文献2】
特開平7−246999号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術を考慮したものであって、メインロータに対する急激な負荷増加が起こった場合、メインロータの急激な回転数低下を防止して機体の降下を防止した無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、地上側の送信機の操作により、予め設定された一定の目標エンジン回転数で機体を飛行させる無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法において、前記目標エンジン回転数として予め定めた基準目標エンジン回転数を有し、メインロータ負荷がある値以上になったときに、この基準目標エンジン回転数を所定のエンジン回転数だけ上昇させた目標エンジン回転数に変更し、その後メインロータ負荷がある値より下がったときに前記基準目標エンジン回転数に戻すことを特徴とする無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法を提供する。
【0009】
この構成によれば、メインロータ負荷に応じて目標エンジン回転数が変わるため、飛行中突発的にメインロータ負荷が増加したとき、直ちに目標エンジン回転数を高め、この新たな高い目標エンジン回転数に基づいてエンジンを駆動制御する。これにより、高く設定された新たな目標エンジン回転数からエンジン回転が低下したとしても、その前の目標エンジン回転数からの低下を極力抑えることができ、結果としてエンジン回転数の低下を抑え、メインロータの回転数を一定に維持して機体の降下を防止することができる。
特に、この構成によれば、メインロータ負荷がある値以上になったときに目標エンジン回転数を基準目標エンジン回転数からこれより高い目標エンジン回転数に変更し、メインロータ負荷が低下したら再び基準目標エンジン回転数に戻されるため、突発的な負荷の増加に備えて常に目標エンジン回転数を高めに設定しておく必要がなく、通常時は常に最適な低いエンジン回転数で飛行でき、効率よくエンジン駆動できるとともに、回転機構部分への荷重を軽減して機械部品の劣化を抑制できる。
【0010】
また、本発明では、地上側の送信機の操作により、予め設定された一定の目標エンジン回転数で機体を飛行させる無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法において、前記目標エンジン回転数として予め定めた基準目標エンジン回転数を有し、前記送信機のスロットル開度の操作子の操作位置が規定の位置を超えて高負荷側に移ると、この基準目標エンジン回転数を所定のエンジン回転数だけ上昇させた目標エンジン回転数に変更し、その後前記操作位置が基準位置以下になると、前記基準目標エンジン回転数に戻すことを特徴とする無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法を提供する。
【0011】
この構成によれば、エンジンのスロットル開度に対応したリモコン送信機の操作子の操作位置によりメインロータ負荷を判定し、操作子が所定の操作位置に達した時点で直ちに目標エンジン回転数が変更されるため、メインロータの回転数が低下する前に、目標エンジン回転数を上げることができ、機体の降下を防止できる。
特に、この構成によれば、送信機のスロットル開度の操作子の操作位置が規定の位置を超えて高負荷側に移ると、目標エンジン回転数を基準目標エンジン回転数からこれより高い目標エンジン回転数に変更し、メインロータ負荷が低下したら再び基準目標エンジン回転数に戻されるため、突発的な負荷の増加に備えて常に目標エンジン回転数を高めに設定しておく必要がなく、通常時は常に最適な低いエンジン回転数で飛行でき、効率よくエンジン駆動できるとともに、回転機構部分への荷重を軽減して機械部品の劣化を抑制できる。
【0014】
さらに好ましい構成例では、目標エンジン回転数を下げる場合には、上げる場合に比べ、変化させる時間を長くすることを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、目標エンジン回転数を下げる場合に、変化時間を長くして徐々に回転数を低下させるため、急激な回転数の低下が防止され違和感がなくなり運転感覚が良好に維持される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る無人ヘリコプタの構成図である。
機体1は、メインロータ2及びラダーロータ3を有し、エンジン4及びその点火系5を搭載する。ラダーロータ3の近傍に受信アンテナ6が備わり、機体内の受信ボックス7内のプリント基板上に形成した受信機8に接続される。受信ボックス7内にはさらに別のプリント基板上に形成したコントローラ9が備わる。機体1の後部テール27の下側にはGPSセンサ10が備わる。GPSセンサ10は、GPSアンテナ13で受信したGPS信号から位置を測定する。GPSセンサ10の後端部に飛行中のGPSの作動状態や受信状態を表示するGPS表示灯11及び機体の異常を表示する警告灯26が備わる。GPS表示灯11及び警告灯26は、実際には左右に並列して配設されている。
【0017】
機体後部のテール27の上側の機体1には飛行前の機体の初期状態を表示するパネル表示部25が備わる。機体1の重心付近にジャイロからなる姿勢センサ12が備わる。14は地磁気を検出する方位センサ、15はエンジン回転センサである。
【0018】
機体1内には、コントローラ9により駆動制御される5つのサーボモータ16〜20が備わる。16は左エルロンサーボモータ、17は右エルロンサーボモータ、18はエレベータサーボモータ、19はスロットルサーボモータ、20はラダーサーボモータである。
【0019】
21は地上側の送信機を示す。送信機21は、スティック形状の第1操作子22と第2操作子23とを備える。
【0020】
第1操作子22はエレベータ操作及びラダー操作用である。この第1操作子22をab方向に操作することによりエレベータサーボモータ18が制御され、機首を下げて前進飛行(a方向操作)又は機首を上げて後進飛行(b方向操作)する。第1操作子22をcd方向に操作することにより、ラダーサーボモータ20を制御して、機体1前方に向かって左右方向の向きを調整し、機首を左(c方向操作)又は右に振る(d方向操作)。
【0021】
第2操作子23は、スロットル操作及びエルロン操作用であって、エンジン回転数及びメインロータ負荷を同時に調整するためのエンコン操作子である。この第2操作子23をef方向に操作することにより、機体が水平姿勢のまま上昇(e方向操作)又は下降(f方向操作)する。すなわち、第2操作子23のef方向の操作により、スロットルサーボモータ19が制御され、エンジンスロットル開度が調整されるとともに、左右のエルロンサーボモータ16,17及びエレベータサーボモータ18が同時に駆動される。これにより、機体が水平姿勢のまま上昇又は下降する。
【0022】
第2操作子23をgh方向に操作することにより、左右のエルロンサーボモータ16,17が制御され、機体1を左に傾けて左旋回させ(g方向操作)又は右に傾けて右旋回させる(h方向操作)。
【0023】
送信機21には第2操作子(エンコン操作子)23のef方向のエンコン操作位置を検出するためのエンコン位置センサ24が備わる。このエンコン位置センサ24は、後述のように、エンジンスロットル開度に対応するメインロータ負荷に応じて目標エンジン回転数を制御するためのものである。
【0024】
図2は、本発明に係る無人ヘリコプタの制御系ブロック図である。また、図3は、コントローラによる制御演算処理のフローチャートである。
【0025】
地上側の送信機21の操作による操縦指令信号が機体側の受信機8で受信されコントローラ9に送られて信号処理される。コントローラ9は、内部の制御回路28内で予め設定された制御プログラムにしたがって、図3に示すフローの演算処理を行う。
【0026】
まず、運転状態のフラグ等を初期値にセットする(ステップA1)。続いて入力信号処理部29で入力信号処理を行う(ステップA2)。これは、指令信号や各種センサの検出信号等の入力信号に基づいて受信状態が正常かどうか及び各種センサ類が正常かどうかをチェックするものである。
【0027】
次にエンジン回転制御計算を行う(ステップA3)。これは、エンジン回転制御計算部30で、送信機21のエンコン操作子23(図1)によるエンコンサーボ指令に基づいてスロットル開度を制御し所定のエンジン回転数で飛行するように制御するものである。
【0028】
次に姿勢制御計算を行う(ステップA4)。これは姿勢制御計算部31で、姿勢センサ12からの信号に基づいて機体の前後及び左右方向の傾斜を制御するものである。
【0029】
次にGPS制御計算を行う(ステップA5)。これはGPS制御計算部32で、GPSセンサ10からの信号に基づいて飛行位置及び飛行速度を制御するものである。
【0030】
次にこれらの入力信号処理及び各制御計算処理を行った後、出力信号処理部33から処理結果を出力する(ステップA6)。この出力信号により、エンジンの点火系を駆動して指令されたエンジン回転数に基づいてエンジンを駆動するとともに、各サーボモータ16〜20を駆動して方向や姿勢を制御する。
【0031】
これらのステップA1〜A6のルーチンは、飛行中例えば20ms程度ごとに繰り返されてデータを更新しながら制御される。
【0032】
図4は、本発明に係るエンジン回転制御計算を行う制御機構のブロック図である。この制御機構は上記図2のステップA3のエンジン回転制御計算を行う機構である。
【0033】
送信機21の第2操作子23(図1)の操作によりエンコン操作され、その操作位置がエンコン位置センサ24で検出される。このエンコン操作信号及びエンコン位置検出信号がエンコンサーボ指令信号及びエンコン操作位置信号として送信機21から発信され機体側の受信機8で受信される。これらの受信信号は、制御回路28内のエンジン回転制御計算部30に入力される。エンジン回転制御計算部30には、予めメモリに目標エンジン回転数の設定値が格納されている。エンジン回転数制御計算部30は、この目標エンジン回転数と、エンジン回転センサ15で検出した実際のエンジン回転数とを比較し、その差に基づくPI制御の出力値をエンコンサーボ指令値にフィードバックしてエンコンサーボ指令値(目標エンジン回転数)のエンジン回転数となるようにスロットルサーボモータ19を駆動する。
【0034】
本実施形態では、通常の飛行状態、すなわちエンコン操作位置が、規定のスロットル開度以下の位置の場合には、予め設定された基準目標値となる基準目標エンジン回転数に基づいてエンジン回転数が制御される。この通常の飛行状態からエンコン操作子が規定の位置を超えて高負荷側に移ると、基準目標値に一定の値を付加して上昇目標エンジン回転数を設定し、この上昇した目標エンジン回転数に基づいてスロットルサーボモータを駆動制御する。
【0035】
すなわち、目標エンジン回転数Rは、予め設定した基準目標エンジン回転数をR0とし、上昇させるエンジン回転数をΔRとして、
R=R0+ΔR
で表される。
通常運転時はΔR=0であり、したがって、目標エンジン回転数Rは、
R=R0
である。
負荷が増加したとき、ΔR=R1(R1は予め定めた上昇させるべきエンジン回転数)として
R=R0+R1
とする。
【0036】
あるいは、エンジン回転制御計算部30のメモリに、目標エンジン回転数として予め基準目標値とこれより高い上昇目標値の設定データを格納しておいてもよい。エンコン操作位置に応じて、基準目標値のデータと上昇目標値のデータを選択して目標エンジン回転数とし、そのエンジン回転数となるようにスロットルやピッチ角を制御してもよい。
【0037】
図5は、本発明に係るエンジン回転制御におけるエンコン操作子とエンジン回転数との関係を示す説明図である。横軸は時間であり、縦軸は、(A)はエンコン操作子の位置、(B)は目標エンジン回転数Rを示す。
【0038】
(A)に示すように、a部のエンコン操作子の位置が基準位置K(点線)より小さい場合(スロットル低開度側の場合)には、(B)に示すように、目標エンジン回転数Rを予め設定してある基準目標エンジン回転数R0として(すなわちR=R0として)エンジンを駆動制御する。b部のようにエンコン操作子の位置が基準位置を越えると目標エンジン回転数Rを上昇量ΔR=R1だけ上昇させて上昇した目標エンジン回転数Rが設定される(すなわち、上昇した目標エンジン回転数R=R0+R1)。c部のように、再びエンコン操作子の位置が基準位置以下になると、再び目標エンジン回転数が基準目標値R0になる(すなわちR=R0)。
【0039】
この場合、目標エンジン回転数の立上がり(a部からb部への移行時t1)は急峻で、立下り(b部からc部への移行時t2)は緩やかとなるように変化させる。
【0040】
これにより、スロットルが高開度側に移行したときに、直ちに目標エンジン回転数を基準目標値R0から高めて新たな高い目標エンジン回転数に基づいてエンジンを駆動制御することにより、高く設定された新たな目標エンジン回転数からエンジン回転が低下したとしても、その前の目標エンジン回転数(基準目標エンジン回転数)からの低下を極力抑えることができ、結果としてエンジン回転数の低下を抑え、メインロータの回転数を一定に維持して機体の降下を防止することができる。
【0041】
また、目標エンジン回転数を下げる場合に、変化時間を長くして徐々に回転数を低下させるため、急激な回転数の低下が防止され違和感がなくなり運転感覚が良好に維持される。
【0042】
図6は、本発明に係るエンジン回転制御方法のフローチャートである。
ステップS1で、エンコン位置センサから送信されたエンコン操作位置の検出データを読み込む。ステップS2で、エンコン操作位置が規定値K(図5)より小さいかどうかを判別する。
【0043】
エンコン操作位置が規定値より小さい場合、上昇量ΔR=0として、目標エンジン回転数Rを基準目標値R0のまま運転する(ステップS3)。エンコン操作位置が規定値を越えた場合、上昇量ΔR=R1として高い目標エンジン回転数でエンジンを駆動する(ステップS4)。
【0044】
目標エンジン回転数を変化させるときの変化時間について、ステップS5に示すように、一次遅れフィルタの演算式において、目標エンジン回転数Rの立上がり位置(図5の時間t1)では時定数Tを小さくし、立下り位置(図5の時間t2)では時定数Tを大きくする。これにより、目標エンジン回転数の上昇変化をすばやくし、下降変化をゆっくりさせることができる。Sはラプラス演算子である。
【0045】
このように変化の遅れ時間を設定し(ステップS5)、目標エンジン回転数Rを演算して(ステップS6)、これに基づいてエンジンを駆動する(ステップS7)。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、メインロータ負荷に応じて目標エンジン回転数が変わるため、飛行中突発的にメインロータ負荷が増加したとき、直ちに目標エンジン回転数を高め、この新たな高い目標エンジン回転数に基づいてエンジンを駆動制御する。これにより、高く設定された新たな目標エンジン回転数からエンジン回転が低下したとしても、その前の目標エンジン回転数からの低下を極力抑えることができ、結果としてエンジン回転数の低下を抑え、メインロータの回転数を一定に維持して機体の降下を防止することができる。
【0047】
また、前記送信機のスロットル開度の操作子の操作位置に基づいて前記目標エンジン回転数を変える構成によれば、エンジンのスロットル開度に対応したリモコン送信機の操作子の操作位置によりメインロータ負荷を判定し、操作子が所定の操作位置に達した時点で直ちに目標エンジン回転数が変更されるため、メインロータの回転数が低下する前に、目標エンジン回転数を上げることができ、機体の降下を防止できる。
【0048】
また、前記目標エンジン回転数として予め定めた基準目標エンジン回転数を有し、メインロータ負荷がある値以上になったときに、この基準目標エンジン回転数を所定のエンジン回転数だけ上昇させた目標エンジン回転数に変更し、その後メインロータ負荷がある値より下がったときに前記基準目標エンジン回転数に戻す構成によれば、メインロータ負荷がある値以上になったときに目標エンジン回転数を基準目標エンジン回転数からこれより高い目標エンジン回転数に変更し、メインロータ負荷が低下したら再び基準目標エンジン回転数に戻されるため、突発的な負荷の増加に備えて常に目標エンジン回転数を高めに設定しておく必要がなく、通常時は常に最適な低いエンジン回転数で飛行でき、効率よくエンジン駆動できるとともに、回転機構部分への荷重を軽減して機械部品の劣化を抑制できる。
【0049】
さらに、目標エンジン回転数を下げる場合には、上げる場合に比べ、変化させる時間を長くする構成によれば、目標エンジン回転数を下げる場合に、変化時間を長くして徐々に回転数を低下させるため、急激な回転数の低下が防止され違和感がなくなり運転感覚が良好に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る無人ヘリコプタの構成図。
【図2】 本発明に係る無人ヘリコプタの制御系ブロック図。
【図3】 コントローラによる制御演算処理のフローチャート。
【図4】 本発明に係るエンジン回転制御計算を行う制御機構のブロック図。
【図5】 本発明に係るエンジン回転制御におけるエンコン操作子とエンジン回転数との関係を示す説明図。
【図6】 本発明に係るエンジン回転制御方法のフローチャート。
【符号の説明】
1:機体、2:メインロータ、3:ラダー、4:エンジン、5:点火系、
6:受信アンテナ、7:受信ボックス、8:受信機、9:コントローラ、
10:GPSセンサ、11:GPS表示灯、12:姿勢センサ、
13:GPSアンテナ、14:方位センサ、15:エンジン回転センサ、
16:右エルロンサーボモータ、17:左エルロンサーボモータ、
18:エレベーションサーボモータ、19:エンコンサーボモータ、
20:ラダーサーボモータ、21:送信機、22:第1操作子、
23:第2操作子、24:操作位置センサ、25:パネル表示部、
26:警告灯、27:テール、28:制御回路。
Claims (3)
- 地上側の送信機の操作により、予め設定された一定の目標エンジン回転数で機体を飛行させる無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法において、前記目標エンジン回転数として予め定めた基準目標エンジン回転数を有し、メインロータ負荷がある値以上になったときに、この基準目標エンジン回転数を所定のエンジン回転数だけ上昇させた目標エンジン回転数に変更し、その後メインロータ負荷がある値より下がったときに前記基準目標エンジン回転数に戻すことを特徴とする無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法。
- 地上側の送信機の操作により、予め設定された一定の目標エンジン回転数で機体を飛行させる無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法において、前記目標エンジン回転数として予め定めた基準目標エンジン回転数を有し、前記送信機のスロットル開度の操作子の操作位置が規定の位置を超えて高負荷側に移ると、この基準目標エンジン回転数を所定のエンジン回転数だけ上昇させた目標エンジン回転数に変更し、その後前記操作位置が基準位置以下になると、前記基準目標エンジン回転数に戻すことを特徴とする無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法。
- 目標エンジン回転数を下げる場合には、上げる場合に比べ、変化させる時間を長くすることを特徴とする請求項1又は2に記載の無人ヘリコプタのエンジン回転制御方法。
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