JP3185081B2 - 無人ヘリコプタの姿勢制御装置 - Google Patents

無人ヘリコプタの姿勢制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線操縦される無人ヘ
リコプタの姿勢制御を自動で行う無人ヘリコプタの姿勢
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば農薬散布用の無線操縦式無
人ヘリコプタは、操縦者が送信機の操作子を操作するこ
とに起因して生じるパイロット指令信号によって機体の
方位、傾斜角度および高度等を遠隔操作によって制御す
る構造になっていた。機体の方位を制御するには、送信
機のラダー用操作子を操作してテールロータブレードの
傾斜角をサーボモータによって変化させ、メインロータ
の負荷を考慮しながらテールロータの推力を増減させて
行っていた。また、傾斜角度を制御するには、送信機の
エレベータ用操作子並びにエルロン用操作子を操作して
メインロータの回転軸線をサーボモータによって機体上
下方向に対して傾斜させて行っていた。高度を制御する
には、送信機のエンコン用操作子を操作してメインロー
タブレードの傾斜角をサーボモータによって増減させて
行っていた。なお、機体を上昇させるためにメインロー
タブレードの傾斜角を大きくすると、メインロータの負
荷が大きくなるので、エンコン用操作子による昇降操作
に応じてエンジン回転数が増減する構造になっていた。
【0003】そして、この種の無人ヘリコプタでは、操
縦を容易に行うことができるように、パイロット指令信
号によって定められた方位、傾斜角度、高度等に対して
機体の実際の方位、傾斜角度、高度等が風等の外乱によ
って変化したとしても機体の姿勢を自動的に修正する姿
勢制御装置を設けることが望まれていた。
【0004】この姿勢制御装置としては、機体がその左
右、前後および上下方向の軸線に対して何度回っている
かを角速度センサを用いて検出すると共に、機体の高度
を検出軸線が機体上下方向に向けられた加速度センサと
高度センサとから検出し、これらの姿勢角および高度が
目標値になるように制御する構成とすることが考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述した姿
勢制御装置を用いたとしても、機体を急上昇させたり、
急停止動作、いわゆるフレア動作を行ったりすると、エ
ンジン回転数が急激に低下し高度が目標高度より下がっ
てしまうことがあった。
【0006】これは、メインロータブレードの傾斜角が
急速に大きくなり、メインロータの負荷が急速に大きく
なるなることに起因していた。すなわち、エンコン用操
作子を操作してメインロータブレードの傾斜角が大きく
なると共にエンジンサーボ指令量も上昇する構造になっ
てはいるものの、エンジン回転数が高くなるよりも前記
負荷が大きくなる方が早いからである。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、メインロータの負荷が急速に増えた
ときであってもエンジン回転数の急激な低下がなく高度
低下を起こすことがないようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る無人ヘ
リコプタの姿勢制御装置は、エンコン用操作子の操作量
を検出するセンサと、エンジン回転数を検出するセンサ
と、これらのセンサの出力に応じてエンジン回転数を制
御するエンジン回転数制御装置とを備え、このエンジン
回転数制御装置を、エンコン用操作子が機体上昇側へ操
作されている状態にあるときにその操作量から操作速度
を求め、この操作速度に相当するエンジン回転数の目標
上昇量を基準エンジン回転数に加算して目標エンジン回
転数を演算する目標エンジン回転数演算手段と、現在の
エンジン回転数が前記目標エンジン回転数と一致するよ
うにエンジンを制御するエンジン制御手段とから構成し
たものである。
【0009】第2の発明に係る無人ヘリコプタの姿勢制
御装置は、第1の発明に係る無人ヘリコプタの姿勢制御
装置において、目標エンジン回転数演算手段を、エンコ
ン用操作子が機体上昇側へ操作されている状態にあると
きにその操作量から操作時の加速度を求め、この操作加
速度に相当するエンジン回転数の目標上昇量を操作速度
に相当する目標上昇量と基準エンジン回転数とに加算し
て目標エンジン回転数を演算する構成としたものであ
る。
【0010】
【作用】第1の発明では、エンコン用操作子の操作速度
が速ければ速いほど目標エンジン回転数が大きくなり、
エンジン回転数の上昇速度が速くなる。
【0011】第2の発明では、エンコン用操作子の操作
速度が一定である場合に較べ、エンコン用操作子の操作
時の加速度が大きいときにはそれに応じて目標エンジン
回転数が大きくなる。このため、エンジン回転数の上昇
速度はエンコン用操作子を機体上昇側へ操作するときの
操作開始時や、操作速度が急速に速まったときに、第1
の発明に較べて大きくなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る無人ヘリコ
プタの姿勢制御装置を搭載した無人ヘリコプタの概略構
成図、図2は本発明に係る無人ヘリコプタの姿勢制御装
置の全体構成を示すブロック図、図3は要部の構成を示
すブロック図である。
【0013】これらの図において、1は移動物としての
無人ヘリコプタの機体、2はメインロータ、3はテール
ロータ、4は前記メインロータ2およびテールロータ3
を回転駆動するエンジンである。5はこのエンジン4の
回転数を制御するエンジンコントローラサーボモータ、
6は前記メインロータ2の軸線の傾斜角やメインロータ
ブレードの傾斜角(ピッチ角)を制御するコレクティブ
サーボモータ、7は前記テールロータブレードの傾斜角
(ピッチ角)を制御するラダーサーボモータで、これら
のサーボモータ5〜7は後述するコントローラ8によっ
て制御される構造になっている。
【0014】9は機体1に搭載された受信機で、この受
信機9は送信機10が発信したパイロット指令信号を受
信部9aが受信してコントローラ8に出力すると共に、
コントローラ8からの制御信号を前記サーボモータ5〜
7に伝えるアンプ9bを内蔵している。なお、この機体
1には、図示してはいないが農薬を空中から散布するた
めの農薬散布装置が装着されている。
【0015】前記コントローラ8は、機体1の互いに直
交する3つの主方位(左右、前後および上下方向)に対
する角度や機体の高度、鉛直方向に対する加速度等を後
述する各種センサを使用して検出し、送信機10から送
られたパイロット指令信号によって設定された目標飛行
状態となるように制御する構造になっている。ここで、
前記センサとしては、機体1の左右方向の軸線(X軸)
回りの角度を検出する傾斜計としての加速度センサ11
および角速度センサ12と、機体1の前後方向の軸線
(Y軸)回りの角度を検出する傾斜計としての加速度セ
ンサ13および角速度センサ14と、機体1の鉛直方向
の軸線(Z軸)回りの角度を検出する地磁気方位センサ
15および角速度センサ16と、機体1のZ軸方向に対
する加速度を検出するための加速度センサ17と、機体
1の高度を検出するための高度センサ18と、エンジン
4の回転数を検出するエンジン回転数検出センサ19
(図2)である。
【0016】これらのセンサのうちX軸の加速度センサ
11はY軸方向への加速度から機体1のY軸が鉛直方向
に対して何度傾斜しているかを検出し、X軸の角速度セ
ンサ12は機体1がX軸回りに回転するときの角速度を
検出するように構成されている。また、Y軸の加速度セ
ンサ13はX軸方向への加速度から機体1のX軸が鉛直
方向に対して何度傾斜しているかを検出し、Y軸の角速
度センサ14は機体1がY軸回りに回転するときの角速
度を検出するように構成されている。
【0017】さらに、地磁気方位センサ15は例えば機
体のY軸が北方位に対して何度回っているかを検出し、
Z軸の角速度センサ16は機体1がZ軸回りに回転する
ときの角速度を検出するように構成されている。加え
て、Z軸の加速度センサ17は機体1のZ軸方向への加
速度から同方向に対しての加速度を検出するように構成
され、高度センサ18は機体1と地表との距離を光学的
に検出するように構成されている。また、エンジン回転
数検出センサ19は、エンジン4のクランク軸(図示せ
ず)の回転を検出するように構成されている。なお、前
記角速度センサ12,14,16としては、本実施例で
は光ファイバジャイロが採用されている。
【0018】コントローラ8は、図2に示すように、機
体1の実際の姿勢角を前記各種センサの出力値から演算
する姿勢角演算装置21と、この姿勢角演算装置21に
よって求められた機体1の実際の姿勢角や、加速度セン
サ11,13,17によって検出された加速度、高度セ
ンサ18によって検出された地表からの距離、エンジン
回転数検出センサ19によって検出されたエンジン回転
数に基づいて機体の飛行状態が操縦者の意図する状態と
なるように制御するCPU22と、このCPU22に各
センサを接続するインターフェース等から構成されてい
る。
【0019】前記姿勢角演算装置21は、離陸以前の機
体静止時に機体1の地球に対する傾斜角度、方位の値を
検出してこの値を不図示のメモリに記憶させ、離陸後は
角速度センサ12,14,16によって検出された角速
度を積分してなる角度を前記離陸前の値に加算して現在
の姿勢角を求めるように構成されている。離陸以前に求
める傾斜角度は加速度センサ11,13の出力値を用
い、方位は地磁気方位センサ15の出力値を用いてい
る。また、機体1が静止している状態であることを検出
するには、角速度センサ12,14,16が一定時間の
間に予め定めた値より小さい値を継続して出力したこと
を検出することによって行う。
【0020】前記CPU22は、送信機10から送られ
たパイロット指令信号に基づいて目標とする姿勢角、方
位、高度を演算する機能と、前記姿勢角演算装置21や
各センサの出力によって実際の姿勢角、方位、高度を求
め、実際の飛行状態が目標とする飛行状態になるように
各アクチュエータ(前記各サーボモータ)を制御する機
能とを備えている。各アクチュエータを制御するに当た
っては、送信機10の手動式制御スイッチ23(図3)
がON状態にあるときには目標飛行状態に実際の飛行状
態を一致させ、OFF状態にあるときにはパイロット指
令信号通りに各サーボモータ5〜7を動作させる構成に
なっている。なお、以下においては、制御スイッチ23
がON状態にある時を自動制御モードといい、OFF状
態にある時を手動制御モードという。
【0021】前記送信機10は、前記制御スイッチ23
以外に操作子としてのスティック(図示せず)が設けら
れ、このスティックの操作量(スティック傾斜角度)を
センサによって検出してこの操作量に対応したパイロッ
ト指令信号を発信するように構成されている。このた
め、自動制御モードのときは、スティック操作量に相当
する姿勢角、方位、高度を目標として飛行し、手動制御
モードのときにはスティック操作量に略比例する制御量
をもって各サーボモータ5〜7が駆動されて飛行するこ
とになる。
【0022】次に、CPU22によるエンジン回転数制
御を図3によって説明する。エンジン回転数制御を行う
に当たり、送信機10のエンコンスティックの傾斜角度
を送信機10に内蔵されたセンサ24で検出する構成に
する。なお、エンコンスティックは、機体1の高度を変
更するときに操作するスティックで、このエンコンステ
ィックを操作すると、CPU22による制御によってメ
インロータブレード傾斜角およびエンジン回転数が同時
に変わるようになっている。本発明は、このエンコンス
ティックが機体上昇側へ操作されたときにエンジン回転
数の上昇速度を高めるものである。
【0023】機体1のコントローラ8は、送信機10か
ら送られる制御スイッチON,OFF信号から制御スイ
ッチ23のON,OFF状態を判別する信号判別処理部
25と、各種演算を行うCPU22と、このCPU22
が求めた目標エンジン回転数と現在のエンジン回転数と
が一致するようにエンジンコントローラサーボモータ5
を駆動する信号生成部26とを設けて構成する。
【0024】そして、CPU22には、エンコンスティ
ック操作量と対応する目標エンジン回転数を後述する手
法に基づいて演算する目標エンジン回転数演算手段27
と、現在のエンジン回転数を目標エンジン回転数に一致
させるために必要なエンジンコントローラサーボモータ
5の制御量を演算するエンジンコントローラサーボモー
タ制御量演算手段28とを設ける。なお、現在のエンジ
ン回転数は、エンジン回転数検出センサ19の出力から
求める。このエンジンコントローラサーボモータ制御量
演算手段28と前記信号生成部26とで本発明に係るエ
ンジン制御手段が構成されている。
【0025】前記目標エンジン回転数演算手段27は、
制御スイッチ23がON状態になっているときであって
エンコンスティックが機体上昇側へ操作されたときに目
標エンジン回転数を演算してエンジンコントローラサー
ボモータ制御量演算手段28に出力するように構成され
ている。また、制御スイッチ23がOFF状態のときは
制御量の演算は行われず、信号判別処理部25で受信し
た信号をそのまま信号生成部26に送るようにしてい
る。なお、この信号による指令値は、メインロータブレ
ードの傾斜角の増減量に応じて増減される。さらに、エ
ンコンスティックが機体下降側へ操作されたときには、
前記演算は行わずに飛行するに当たり最低限必要なエン
ジン回転数(このエンジン回転数を以下において基準エ
ンジン回転数R0 という)をエンジンコントローラサー
ボモータ制御量演算手段28に出力するように構成され
ている。
【0026】目標エンジン回転数演算手段27がエンコ
ンスティック操作量に基づいて目標エンジン回転数を求
めるには、先ず、送信機側のエンコンスティック傾斜角
検出センサ24によって検出されたエンコンスティック
操作量に相当するエンコンスティック傾斜角θからエン
コンスティックを操作したときの角速度(スティック傾
斜角速度ωθ)を求める。そして、このスティック傾斜
角速度ωθにある定数kを乗じ、スティック傾斜角速度
ωθに対応するエンジン回転数の目標上昇量を求め、さ
らに、この目標上昇量を前記基準エンジン回転数R0 に
加算する。すなわち、目標エンジン回転数は、それをR
とすると下記の数式(1)に基づいて求める。 R=R0 +k・ωθ・・・(1)
【0027】また、目標エンジン回転数を求めるに当た
っては、エンコンスティックの傾斜角度θから角加速度
(スティック傾斜角加速度αθ)を求め、このスティッ
ク傾斜角加速度αθにある定数k2 を乗じたエンジン回
転数目標上昇量をも加算して行うことができる。すなわ
ち、この場合の目標エンジン回転数Rは下記の数式
(2)に基づいて求める。なお、数式(2)においてk
1 はスティック角速度ωθから目標上昇量を求めるため
の定数である。 R=R0 +k1 ・ωθ+k2 ・αθ・・・(2)
【0028】一方、制御スイッチ23がON操作されて
自動制御モードになっている場合、エンコンスティック
を機体上昇側へ操作すると、先ず、CPU22の目標エ
ンジン回転数演算手段27が前記数式(1)あるいは数
式(2)に基づいて目標エンジン回転数を求める。次
に、エンジンコントローラサーボモータ制御量演算手段
28が現在のエンジン回転数を目標エンジン回転数に一
致させるために必要なエンジンコントローラサーボモー
タ5での制御量を演算し、信号生成部26がこの制御量
通りにエンジンコントローラサーボモータ5を駆動す
る。なお、エンコンスティックを機体下降側へ操作した
ときには、目標エンジン回転数がR=R0となり、一定
回転数の制御が行われる。
【0029】ここで、目標エンジン回転数を前記数式
(1)に基づいて求めた場合には、エンコンスティック
が傾斜するときの傾斜角速度(操作速度)が速ければ速
いほど目標エンジン回転数Rが大きくなるので、これに
応じてエンジンコントローラサーボモータ5での制御量
も基準エンジン回転数R0 とする場合より増える。この
ため、エンジン回転数は、手動制御モードのときより速
く上昇するようになり、負荷が増大したときのエンジン
回転数の急激な低下を防ぐことができる。
【0030】また、目標エンジン回転数を前記数式
(2)に基づいて求めた場合には、目標エンジン回転数
Rは、エンコンスティックの傾斜角速度が一定である場
合に較べ、エンコンスティック操作時の加速度に応じて
大きくなるので、エンコンスティックを機体上昇側へ操
作するときの操作開始時や、エンコンスティックを急速
に機体上昇側へ操作したときに数式(1)に基づく場合
に較べて大きくなる。なお、エンコンスティックを機体
上昇側へ操作するときに急に操作を中止した場合には、
スティック傾斜角加速度αθが小さくなるため、目標エ
ンジン回転数Rは数式(1)に基づく場合と同等にな
る。すなわち、数式(2)に基づいて目標エンジン回転
数Rを求めた場合には、操縦者が急速に機体1を上昇さ
せようとしているときにもきわめて迅速にエンジン回転
数が上昇するようになり、きめ細かなエンジン回転数制
御を行うことが可能になる。
【0031】したがって、エンコンスティックの操作に
即してエンジン回転数を高めることが可能になり、急上
昇時やフレア動作を行ったりしてもエンジン回転が急激
に低下するのを防ぐことができ、高度低下を起こすこと
がなくなる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る無
人ヘリコプタの姿勢制御装置は、エンコン用操作子の操
作量を検出するセンサと、エンジン回転数を検出するセ
ンサと、これらのセンサの出力に応じてエンジン回転数
を制御するエンジン回転数制御装置とを備え、このエン
ジン回転数制御装置を、エンコン用操作子が機体上昇側
へ操作されている状態にあるときにその操作量から操作
速度を求め、この操作速度に相当するエンジン回転数の
目標上昇量を基準エンジン回転数に加算して目標エンジ
ン回転数を演算する目標エンジン回転数演算手段と、現
在のエンジン回転数が前記目標エンジン回転数と一致す
るようにエンジンを制御するエンジン制御手段とから構
成したため、エンコン用操作子の操作速度が速ければ速
いほど目標エンジン回転数が大きくなり、エンジン回転
数の上昇速度が速くなって急激にエンジン回転数が低下
するのを防ぐことができる。
【0033】また、第2の発明に係る無人ヘリコプタの
姿勢制御装置は、第1の発明に係る無人ヘリコプタの姿
勢制御装置において、目標エンジン回転数演算手段を、
エンコン用操作子が機体上昇側へ操作されている状態に
あるときにその操作量から操作時の加速度を求め、この
操作加速度に相当するエンジン回転数の目標上昇量を操
作速度に相当する目標上昇量と基準エンジン回転数とに
加算して目標エンジン回転数を演算する構成としたた
め、エンコン用操作子の操作速度が一定である場合に較
べ、エンコン用操作子の操作時の加速度が大きいときに
はそれに応じて目標エンジン回転数が大きくなる。この
ため、エンジン回転数の上昇速度はエンコン用操作子を
機体上昇側へ操作するときの操作開始時や、操作速度が
急速に速まったときに、第1の発明に較べて大きくな
る。
【0034】したがって、エンコン用操作子の操作に即
してエンジン回転数を高めることができるから、機体を
急上昇させたり、フレア動作を行ったりしても、エンジ
ン回転数が急激に低下することがなくなって機体の高度
が低下することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る無人ヘリコプタの姿勢制御装置
を搭載した無人ヘリコプタの概略構成図である。
【図2】 本発明に係る無人ヘリコプタの姿勢制御装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図3】 要部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…機体、2…メインロータ、3…テールロータ、5…
エンジンコントローラサーボモータ、8…コントロー
ラ、9…受信機、10…送信機、19…エンジン回転数
検出センサ、21…姿勢角演算装置、22…CPU、2
3…制御スイッチ、24…エンコンスティック傾斜角検
出センサ、25…信号判断処理部、26…信号生成部、
27…目標エンジン回転数演算手段、28…エンジンコ
ントローラサーボモータ制御量演算手段、30…信号生
成部、31…現在方位角演算手段、32…目標方位角演
算手段、33…テールロータブレード傾斜角演算手段、
34…目標加速度演算手段、35…メインロータブレー
ド傾斜角演算手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64C 39/02 B64C 27/04 B64F 1/36 G05D 1/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機のエンコン用操作子の操作量を検
    出するセンサと、エンジン回転数を検出するセンサと、
    これらのセンサの出力に応じてエンジン回転数を制御す
    るエンジン回転数制御装置とを備え、このエンジン回転
    数制御装置を、エンコン用操作子が機体上昇側へ操作さ
    れている状態にあるときにその操作量から操作速度を求
    め、この操作速度に相当するエンジン回転数の目標上昇
    量を飛行するに当たり最低限必要な基準エンジン回転数
    に加算して目標エンジン回転数を演算する目標エンジン
    回転数演算手段と、前記現在のエンジン回転数が前記目
    標エンジン回転数と一致するようにエンジンを制御する
    エンジン制御手段とから構成したことを特徴とする無人
    ヘリコプタの姿勢制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無人ヘリコプタの姿勢制
    御装置において、エンジン回転数制御装置の目標エンジ
    ン回転数演算手段を、エンコン用操作子が機体上昇側へ
    操作されている状態にあるときにその操作量から操作時
    の加速度を求め、この操作加速度に相当するエンジン回
    転数の目標上昇量を操作速度に相当する目標上昇量と基
    準エンジン回転数とに加算して目標エンジン回転数を演
    算する構成としたことを特徴とする無人ヘリコプタの姿
    勢制御装置。
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