JP3201100U - マルチローター可変ピッチヘリコプター - Google Patents
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Abstract
【課題】故障時に、自動飛行制御装置のオートローテーション機能が操縦を自動的に引き継いで、機体と乗員を安全に着陸させるマルチローター可変ピッチヘリコプターの提供。【解決手段】ローター装置と操縦制御設備14を備え、操縦制御設備14が、操縦桿140、自動飛行制御装置146、ドライバ142を含み、操縦桿140への操作をドライバ142が制御信号としてケーブル144を介してローター装置へ伝送し、ローター装置は、ケーブル144に接続されて制御信号を受信するリニアサーボモーター122、プロペラ群124、上下移動によりプロペラ群124の旋回角度を制御する迎え角制御モジュール126、リニアサーボモーター122により制御されて迎え角制御モジュール126の上下移動を変化させる連結シャフト128を含み、自動飛行制御装置146に、操縦桿140による操縦と切り替えられ、操縦を補助するオートローテーションモジュールが組み込まれる。【選択図】図3
Description
本考案は、飛行制御システムがエンジン故障または機械故障を起こした時に自動的にオートローテーション(Auto Rotation)モードになり、ヘリコプターと乗員を安全に着陸させ、死傷者を減らすことができる、マルチローター可変ピッチヘリコプターに関する。
ヘリコプターはこれまで最も便利な空中交通手段及び必須の空中戦闘力の1つとして広く運用されているが、その理由は、ヘリコプターには滑走路が必要なく、垂直に離陸し、垂直に着陸できるためである。
しかしながら、ヘリコプターには非常に重大な制限があり、この制限はヘリコプターの飛行原理に由来する。一般的なヘリコプターは主に軸心において約90度で交わる一対のメインローターとテールローターが同一のエンジン動力で駆動され、その4つのメインローターの迎え角(angle of attack)を用いてヘリコプターの昇降及び前後左右と方向変換の飛行姿勢が制御される。
しかしながら、ヘリコプターには非常に重大な制限があり、この制限はヘリコプターの飛行原理に由来する。一般的なヘリコプターは主に軸心において約90度で交わる一対のメインローターとテールローターが同一のエンジン動力で駆動され、その4つのメインローターの迎え角(angle of attack)を用いてヘリコプターの昇降及び前後左右と方向変換の飛行姿勢が制御される。
従来のヘリコプターは前方に向かって飛行するとき、パイロットが操縦桿を前方に向けて動かし、メインローター後方の迎え角を大きくして、メインローター後方に生じる気流を前方の気流より大きくすることにより、ヘリコプターを前進させる。反対に、後方に向かって飛行するときは、パイロットが操縦桿を後方に向けて動かし、メインローター前方の迎え角を大きくして、ヘリコプターを後進させる。しかしながら、エンジンの出力変化またはトルクの変化がヘリコプターに旋回を生じさせ、このためパイロットは時々テールローターを調整し、一定の方向を保持する必要がある。
エンジンが失効すると、パイロットは手動で「オートローテーション」を行う必要があるが、オートローテーションは高い技術を要する飛行テクニックであり、成功率が低く、墜落のリスクが非常に高い。
コックピットには集力桿(force collection lever)が設置され、この集力桿は4つのメインローターの迎え角を同時に制御することができる。集力桿が4つのメインローターの迎え角を制御することができるのは、主に複雑な機械構造部品に依存しており、機械構造部品とパイロット自身の経験を通じて、メインローターの迎え角をいつ変化させる必要があるか、及び迎え角をどのくらい調整するか等を正確に把握することができるが、このような手動の操作方式には多くの不明確な要素がある。
例えば、パイロットの状態とその経験が充分であるか否か、及び機械構造部品が緊急状態のときに機械的問題を生じないかなどである。特に、機械構造部品は、ほとんどが外部に露出されて設置されているため、環境やメンテナンスの要因による影響を受けやすい。さらに、従来のヘリコプターは飛び降りて逃げたり、パラシュートを設置したりすることができないため、空中でエンジン故障が発生すると、通常は悪い結果になりやすい。
コックピットには集力桿(force collection lever)が設置され、この集力桿は4つのメインローターの迎え角を同時に制御することができる。集力桿が4つのメインローターの迎え角を制御することができるのは、主に複雑な機械構造部品に依存しており、機械構造部品とパイロット自身の経験を通じて、メインローターの迎え角をいつ変化させる必要があるか、及び迎え角をどのくらい調整するか等を正確に把握することができるが、このような手動の操作方式には多くの不明確な要素がある。
例えば、パイロットの状態とその経験が充分であるか否か、及び機械構造部品が緊急状態のときに機械的問題を生じないかなどである。特に、機械構造部品は、ほとんどが外部に露出されて設置されているため、環境やメンテナンスの要因による影響を受けやすい。さらに、従来のヘリコプターは飛び降りて逃げたり、パラシュートを設置したりすることができないため、空中でエンジン故障が発生すると、通常は悪い結果になりやすい。
本考案が解決しようとする課題は、操縦制御設備中の操縦桿及び自動飛行制御装置を通じて離陸、ホバリング、自動安定飛行、着陸等を制御するとともに、最重要点として、機体機械の故障時に、自動飛行制御装置のオートローテーション機能が、パイロットの操縦を自動的に引き継いで、ヘリコプターを安定的かつ安全に着陸させることができる、マルチローター可変ピッチヘリコプターを提供することにある。
本考案のマルチローター可変ピッチヘリコプターは、前部区域と後部区域を含む機体と、前記機体上に設置された1つまたは2つ以上のローター装置と、前記機体の前部区域内部に設置された操縦制御設備と、を含み、前記操縦制御設備が、操縦桿と、自動飛行制御装置と、ドライバを含み、前記操縦桿への操作を前記ドライバが制御信号としてケーブルを介して各前記ローター装置に伝送し、各前記ローター装置が、ギアボックスと、前記ギアボックスの下方に設置され、かつ前記ケーブルに接続されて前記制御信号を受信するリニアサーボモーターと、前記ギアボックスの上方に枢設されたプロペラ群と、前記プロペラ群の上方に設置され、かつ上下移動により前記プロペラ群の旋回角度を制御する迎え角制御モジュールと、前記リニアサーボモーターにより制御され、かつ前記迎え角制御モジュールの上下移動を変化させる連結シャフトと、を含み、前記自動飛行制御装置に、前記操縦桿による操縦を切り替え、操縦を補助するオートローテーションモジュールが組み込まれる。
以下の構成を採用しても良い。
前記プロペラ群が、旋回盤と複数のプロペラを含み、各プロペラの一端に前記迎え角制御モジュールに連接されて連動する連接部が設置された構成。
この場合、前記迎え角制御モジュールに、それぞれ各前記連接部と連結され、かつ前記プロペラの旋回を駆動して迎え角を変化させることができる複数の連動棒が設置された構成。
各前記ローター装置がさらに、前記プロペラ群の旋回半径の外に周設されたアウターウィンドシールドを含む構成。
前記プロペラ群が、旋回盤と複数のプロペラを含み、各プロペラの一端に前記迎え角制御モジュールに連接されて連動する連接部が設置された構成。
この場合、前記迎え角制御モジュールに、それぞれ各前記連接部と連結され、かつ前記プロペラの旋回を駆動して迎え角を変化させることができる複数の連動棒が設置された構成。
各前記ローター装置がさらに、前記プロペラ群の旋回半径の外に周設されたアウターウィンドシールドを含む構成。
前記ギアボックス内に、前記リニアサーボモーターに連結された縦方向歯車が設置され、かつ前記縦方向歯車が前記連結シャフトに連結され、前記縦方向歯車と噛み合わされる横方向歯車がエンジンに連結された構成。
2つ以上のローター装置を備え、前記操縦制御設備がさらに、手動操作で上昇と下降を制御する集力桿、ローター装置間の迎え角の差異を制御するために用いるペダル、スロットルを含む構成。
前記機体にパラシュート設備が設置された構成。
前記ケーブルが伝送する制御信号はデジタル信号とアナログ信号である構成。
前記機体が船殻型である構成。
2つ以上のローター装置を備え、前記操縦制御設備がさらに、手動操作で上昇と下降を制御する集力桿、ローター装置間の迎え角の差異を制御するために用いるペダル、スロットルを含む構成。
前記機体にパラシュート設備が設置された構成。
前記ケーブルが伝送する制御信号はデジタル信号とアナログ信号である構成。
前記機体が船殻型である構成。
本考案によれば、エンジンや機械が故障した時に、自動飛行制御装置のオートローテーションモジュールが自動的にオートローテーションモードに入り、パイロットによる操縦桿での操縦を引き継いで、機体と乗員を安全に着陸させ、死傷者を減少させることができる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1、図2、図3、図4は、それぞれ本考案のマルチローター可変ピッチヘリコプターの斜視図、ローター装置の部分拡大斜視図、ギアボックスの構造図、操縦制御設備によるローター装置の制御を示すブロック図である。
本考案のマルチローター可変ピッチヘリコプター1は、機体10、1つまたは2つ以上のローター装置12、操縦制御設備14を備える。
図1、図2、図3、図4は、それぞれ本考案のマルチローター可変ピッチヘリコプターの斜視図、ローター装置の部分拡大斜視図、ギアボックスの構造図、操縦制御設備によるローター装置の制御を示すブロック図である。
本考案のマルチローター可変ピッチヘリコプター1は、機体10、1つまたは2つ以上のローター装置12、操縦制御設備14を備える。
機体10は前部区域100と後部区域102を含み、各ローター装置12が機体10上に設置される。
操縦制御設備14は、機体10の前部区域100内部に設置され、操縦桿140とドライバ142を含む。操縦桿140への操作によってドライバ142が制御信号を演算し、この制御信号をケーブル144により各ローター装置12へ伝送する。ケーブル144が伝送する制御信号はデジタル信号とアナログ信号とすることができる。
操縦制御設備14は、機体10の前部区域100内部に設置され、操縦桿140とドライバ142を含む。操縦桿140への操作によってドライバ142が制御信号を演算し、この制御信号をケーブル144により各ローター装置12へ伝送する。ケーブル144が伝送する制御信号はデジタル信号とアナログ信号とすることができる。
各ローター装置12は、ギアボックス120、ギアボックス120の下方に位置するリニアサーボモーター122、ギアボックス120の上方に枢設されたプロペラ群124、プロペラ群124の上方に設置され、かつプロペラ群124の旋回角度を制御する迎え角制御モジュール126、リニアサーボモーター122により制御され、かつ迎え角制御モジュール126の上下移動を変化させることができる連結シャフト128を含む。
プロペラ群124はさらに旋回盤1240と複数のプロペラ1242を含み、各プロペラ1242の一端に、旋回盤1240内部に取り付けられる連接部1246が設置される。また、迎え角制御モジュール126には各連接部1246と相互に連結される複数の連動棒1260がそれぞれ設置され、これによりプロペラ1242を駆動して旋回させ、迎え角を変化させることができる。
プロペラ群124はさらに旋回盤1240と複数のプロペラ1242を含み、各プロペラ1242の一端に、旋回盤1240内部に取り付けられる連接部1246が設置される。また、迎え角制御モジュール126には各連接部1246と相互に連結される複数の連動棒1260がそれぞれ設置され、これによりプロペラ1242を駆動して旋回させ、迎え角を変化させることができる。
これにより、操縦桿140を操作したときに生じる制御信号が、ドライバ142により演算されてケーブル144を介して各ローター装置12へ伝送される。
この制御信号が迎え角を小さくする場合、リニアサーボモーター122を通じて連結シャフト128が上に押され(上下矢印は移動可能な方向を示す)、このとき迎え角制御モジュール126も同時に上に移動され、かつ連動棒1260が上に牽引され、これによりプロペラ1242上の連接部1246を動かしてプロペラ1242の迎え角角度を変化させ、各プロペラ群124中のプロペラ1242の迎え角を小さくする。
反対に、迎え角を大きくする場合は、連結シャフト128が下に引っ張られると同時に連動棒1260が下に牽引され、このとき迎え角制御モジュール126も同時に下に牽引されて各プロペラ群124中のプロペラ1242の迎え角を大きくする。
このように、デジタルとアナログのケーブル144で制御信号を伝送することでこれまでの複雑な機械制御に代替し、故障率を大幅に抑えることができる。
この制御信号が迎え角を小さくする場合、リニアサーボモーター122を通じて連結シャフト128が上に押され(上下矢印は移動可能な方向を示す)、このとき迎え角制御モジュール126も同時に上に移動され、かつ連動棒1260が上に牽引され、これによりプロペラ1242上の連接部1246を動かしてプロペラ1242の迎え角角度を変化させ、各プロペラ群124中のプロペラ1242の迎え角を小さくする。
反対に、迎え角を大きくする場合は、連結シャフト128が下に引っ張られると同時に連動棒1260が下に牽引され、このとき迎え角制御モジュール126も同時に下に牽引されて各プロペラ群124中のプロペラ1242の迎え角を大きくする。
このように、デジタルとアナログのケーブル144で制御信号を伝送することでこれまでの複雑な機械制御に代替し、故障率を大幅に抑えることができる。
図4に示すように、操縦制御設備14は機体10の前部区域100内部に設置される。図5に示すように、操縦制御設備14は、操縦桿140を含み、さらに集力桿(force collection lever)147、ペダル148、スロットル149、自動飛行制御装置146が設置される。
手動操作を行うとき、各ローター装置12の迎え角制御モジュール126に連結された操縦桿140を通じて、各ローター装置12の迎え角の差異を制御することができる。ペダル148は、左ペダル1480と右ペダル1482を含み、それぞれ2つの相互に対角を成すローター装置12間の迎え角の差異を制御するために用いられる。ここでいう対角を成すローター装置12とは、左前ローター装置と右後ろローター装置が対角を成し、右前ローター装置と左後ろローター装置が対角を成す。集力桿147は同時に4つのローター装置12の迎え角を制御するために用いられる。自動飛行制御装置146は各飛行データの収集と演算に用いられ、各ローター装置12のリニアサーボモーター122を駆動して、各ローター装置12を独立制御する。また、自動飛行制御装置146にはオートローテーションモジュール1460が組み込まれ、操縦桿140による操縦はオートローテーションモジュール1460の補助操縦に切り替えることもできる。このオートローテーションモジュール1460により、飛行時にエンジンまたは機械の故障が発生したときコンピュータが自動的にオートローテーションモジュール1460のオートローテーションモードに入り、パイロットの緊張や経験不足による墜落をなくし、パイロットは目視で緊急着陸場所を探して機体をその方向に向かって飛行させればよい。
手動操作を行うとき、各ローター装置12の迎え角制御モジュール126に連結された操縦桿140を通じて、各ローター装置12の迎え角の差異を制御することができる。ペダル148は、左ペダル1480と右ペダル1482を含み、それぞれ2つの相互に対角を成すローター装置12間の迎え角の差異を制御するために用いられる。ここでいう対角を成すローター装置12とは、左前ローター装置と右後ろローター装置が対角を成し、右前ローター装置と左後ろローター装置が対角を成す。集力桿147は同時に4つのローター装置12の迎え角を制御するために用いられる。自動飛行制御装置146は各飛行データの収集と演算に用いられ、各ローター装置12のリニアサーボモーター122を駆動して、各ローター装置12を独立制御する。また、自動飛行制御装置146にはオートローテーションモジュール1460が組み込まれ、操縦桿140による操縦はオートローテーションモジュール1460の補助操縦に切り替えることもできる。このオートローテーションモジュール1460により、飛行時にエンジンまたは機械の故障が発生したときコンピュータが自動的にオートローテーションモジュール1460のオートローテーションモードに入り、パイロットの緊張や経験不足による墜落をなくし、パイロットは目視で緊急着陸場所を探して機体をその方向に向かって飛行させればよい。
集力桿147は主に手動で上昇と下降を制御できる。集力桿147を利用して上昇と下降を制御する際、集力桿147を上に引くと、4つのローター装置12のリニアサーボモーター122が同時に迎え角を大きくし、浮力が増加して、機体10が浮き上がる。反対に下降するときは、集力桿147を下に押すと、4つのローター装置12のリニアサーボモーター122が同時に迎え角を小さくし、浮力が減少して機体10が下がる。
また、ギアボックス120内にはリニアサーボモーター122に連結された縦方向歯車1201が設置され、縦方向歯車1201は連結シャフト128に連結される。縦方向歯車1201に横方向歯車1202が噛み合わされ、横方向歯車1202はエンジン(図示しない)に連接される。
機体10が正常な状態で飛行しているとき、すべてのローター装置12においてエンジンからの動力が横方向歯車1202に伝達され、各プロペラ1242が回転する。
機体10が動力を失うと、機体10は気流等の状況により傾斜して落ちるが、このとき自動飛行制御装置146がオートローテーション機能を作動させ、ドライバ142に接続して、プロペラ1242の迎え角を調整することで機体10の水平を保ち、プロペラ1242を制御して逆パドルさせ、安定した状態で下降させて回転エネルギーを蓄積する。レーダーがまもなく地上であると検出すると、プロペラ1242を制御して正パドルさせ、浮力を発生し、さらに操縦桿140を引くことにより、機首を上げ、着陸時に機首を水平に保ち、円滑に着陸を達成する。この間、着陸に適した地点を見つける必要があるが、数秒という短い間にすべての動作を行い、困難に対応する必要があり、これに鑑みて、自動飛行制御装置146を通じた操作による電子計器の精密な計算と制御で、着陸を成功させる確率を大幅に高めることができる。
機体10が正常な状態で飛行しているとき、すべてのローター装置12においてエンジンからの動力が横方向歯車1202に伝達され、各プロペラ1242が回転する。
機体10が動力を失うと、機体10は気流等の状況により傾斜して落ちるが、このとき自動飛行制御装置146がオートローテーション機能を作動させ、ドライバ142に接続して、プロペラ1242の迎え角を調整することで機体10の水平を保ち、プロペラ1242を制御して逆パドルさせ、安定した状態で下降させて回転エネルギーを蓄積する。レーダーがまもなく地上であると検出すると、プロペラ1242を制御して正パドルさせ、浮力を発生し、さらに操縦桿140を引くことにより、機首を上げ、着陸時に機首を水平に保ち、円滑に着陸を達成する。この間、着陸に適した地点を見つける必要があるが、数秒という短い間にすべての動作を行い、困難に対応する必要があり、これに鑑みて、自動飛行制御装置146を通じた操作による電子計器の精密な計算と制御で、着陸を成功させる確率を大幅に高めることができる。
以上のように、操縦制御設備14中の操縦桿140、集力桿147、ペダル148、スロットル149、自動飛行制御装置146は、離陸、ホバリング、自動安定飛行、着陸等を制御することができ、最も重要なのは、機体の機械が故障したときに自動飛行制御装置146がパイロットの操縦を自動的に引き継いで、安定した状態で安全に着陸させることができる点である。
自動飛行制御装置146はさらに、例えば、姿勢の状況を検出するジャイロスコープ、現在の飛行方角を検出する地磁気センサー(電子コンパス)、ヘリコプターの動態反応を検出する三軸加速度センサー、現在の高さを測定する高度計、対気速度を測定する対気速度計、現在の経緯度を知ることができるGPS(全地球測位システム)、機体付近の障害物と地面までの距離を測定するレーダー、燃料計、ガスメーター、エンジンタコメーター等、多くの飛行に関連したセンサーを含むことができるが、ここでは説明を省略する。これらのセンサーはいずれも信号が14ビットのデジタル信号であり、毎秒数十回の速度で更新され、飛行制御システムは毎秒数百回の速度で上述のすべてのセンサーのデータを収集する。
図1から分かるように、各ローター装置12には、プロペラ1242の旋回半径の外にウィンドシールド17が環状に設けられる。ウィンドシールド17はプロペラ1242を保護できるほか、飛行時の対気速度のローター装置12に対して生じる影響を減少し、ローター装置12間の対気速度を抑制すると同時に、騒音を抑えることができる。さらに、ウィンドシールド17を設置することにより、ヘリコプター1が高対気速度で飛行しているときに送り風方向によりローター装置12が失速するリスクを減少できる。
図6は、マルチローター可変ピッチヘリコプター1にパラシュート2を使用した状態の概略図である。
パラシュート2は機体10の上方に設置され、ローター装置12が動力を失ったとき、パイロットがパラシュート2を作動させ、パラシュート2を利用してゆっくりと着陸することができ、人と機体10の安全な着陸の効果を達することができる。
また、オートローテーションでも状況を挽回できないときは、飛行制御システムがパラシュート2を作動させ、機体を安全に着陸させて墜落に至らせない。
パラシュート2は機体10の上方に設置され、ローター装置12が動力を失ったとき、パイロットがパラシュート2を作動させ、パラシュート2を利用してゆっくりと着陸することができ、人と機体10の安全な着陸の効果を達することができる。
また、オートローテーションでも状況を挽回できないときは、飛行制御システムがパラシュート2を作動させ、機体を安全に着陸させて墜落に至らせない。
図7に、マルチローター可変ピッチヘリコプター1が海上に着水したときの概略図を示す。
機体10は船殻型とすることができ、これにより、海面上に緊急着水するときも、機体10の船殻型の形状によって、機体10を安全に海面上に浮かせ、乗員の海面上における安全を確約することができる。
機体10は船殻型とすることができ、これにより、海面上に緊急着水するときも、機体10の船殻型の形状によって、機体10を安全に海面上に浮かせ、乗員の海面上における安全を確約することができる。
1 マルチローター可変ピッチヘリコプター
10 機体
100 前部区域
102 後部区域
12 ローター装置
120 ギアボックス
1201 縦方向歯車
1202 横方向歯車
122 リニアサーボモーター
124 プロペラ群
1240 旋回盤
1242 プロペラ
1246 連接部
126 迎え角制御モジュール
1260 連動棒
128 連結シャフト
14 操縦制御設備
140 操縦桿
142 ドライバ
144 ケーブル
146 自動飛行制御装置
1460 オートローテーションモジュール
147 集力桿
148 ペダル
1480 左ペダル
1482 右ペダル
149 スロットル
17 ウィンドシールド
2 パラシュート
10 機体
100 前部区域
102 後部区域
12 ローター装置
120 ギアボックス
1201 縦方向歯車
1202 横方向歯車
122 リニアサーボモーター
124 プロペラ群
1240 旋回盤
1242 プロペラ
1246 連接部
126 迎え角制御モジュール
1260 連動棒
128 連結シャフト
14 操縦制御設備
140 操縦桿
142 ドライバ
144 ケーブル
146 自動飛行制御装置
1460 オートローテーションモジュール
147 集力桿
148 ペダル
1480 左ペダル
1482 右ペダル
149 スロットル
17 ウィンドシールド
2 パラシュート
Claims (9)
- 前部区域と後部区域を含む機体と、
前記機体上に設置された1つまたは2つ以上のローター装置と、
前記機体の前部区域内部に設置された操縦制御設備と、を含み、
前記操縦制御設備が、操縦桿と、自動飛行制御装置と、ドライバを含み、前記操縦桿への操作を前記ドライバが制御信号としてケーブルを介して各前記ローター装置に伝送し、
各前記ローター装置が、ギアボックスと、前記ギアボックスの下方に設置され、かつ前記ケーブルに接続されて前記制御信号を受信するリニアサーボモーターと、前記ギアボックスの上方に枢設されたプロペラ群と、前記プロペラ群の上方に設置され、かつ上下移動により前記プロペラ群の旋回角度を制御する迎え角制御モジュールと、前記リニアサーボモーターにより制御され、かつ前記迎え角制御モジュールの上下移動を変化させる連結シャフトと、を含み、前記自動飛行制御装置に、前記操縦桿による操縦と切り替え可能で、操縦を補助するオートローテーションモジュールが組み込まれたことを特徴とする、マルチローター可変ピッチヘリコプター。 - 前記プロペラ群が、旋回盤と複数のプロペラを含み、各プロペラの一端に前記迎え角制御モジュールに連接されて連動する連接部が設置されたことを特徴とする、請求項1に記載のマルチローター可変ピッチヘリコプター。
- 前記迎え角制御モジュールに、それぞれ各前記連接部と連結され、かつ前記プロペラの旋回を駆動して迎え角を変化させることができる複数の連動棒が設置されたことを特徴とする、請求項2に記載のマルチローター可変ピッチヘリコプター。
- 各前記ローター装置がさらに、前記プロペラ群の旋回半径の外に周設されたアウターウィンドシールドを含むことを特徴とする、請求項1に記載のマルチローター可変ピッチヘリコプター。
- 前記ギアボックス内に、前記リニアサーボモーターに連結された縦方向歯車が設置され、かつ前記縦方向歯車が前記連結シャフトに連結され、前記縦方向歯車と噛み合わされる横方向歯車がエンジンに連結されたことを特徴とする、請求項1に記載のマルチローター可変ピッチヘリコプター。
- 2つ以上のローター装置を備え、前記操縦制御設備がさらに、手動操作で上昇と下降を制御する集力桿、ローター装置間の迎え角の差異を制御するために用いるペダル、スロットルを含むことを特徴とする、請求項1に記載のマルチローター可変ピッチヘリコプター。
- 前記機体にパラシュート設備が設置されたことを特徴とする、請求項1に記載のマルチローター可変ピッチヘリコプター。
- 前記ケーブルが伝送する制御信号はデジタル信号とアナログ信号であることを特徴とする、請求項1に記載のマルチローター可変ピッチヘリコプター。
- 前記機体が船殻型であることを特徴とする、請求項1に記載のマルチローター可変ピッチヘリコプター。
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