JP4084032B2 - 製袋機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブ状の製袋用フィルムを溶着・裁断して袋を形成する製袋機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記製袋機の従来構造としては、図2に示すものが挙げられる。この製袋機は、チューブ状の製袋用フィルム16のロール17(原反)から繰り出した樹脂製フィルムをシール部11およびカット部12に間欠的に移送し、順次製袋するものである。
【0003】
シール部11にはシール熱刃11aとシールローラ11bが設けられている。フィルム16の移送停止中にシール熱刃11aをフィルム側にスライドさせてフィルム16をシールローラ11bの外周に押し当てることにより、フィルム16が熱溶着されて袋の底となる部分が形成される。
【0004】
また、カット部12では、溶着後、ピンチローラ15(送りローラ)を介して送り出されたフィルムの所定部位(通常は溶着部の直下)を上下のカッタ12a、12bで裁断し、フィルムから袋体18を分離形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示す製袋機では、シール部11での熱溶着が完了すると同時に、カット部12にフィルム1bを供給する送りローラ15が回転してフィルム16を引張るため、送りローラ15よりも下流側のフィルムに引張り力が作用する。この場合、溶着した樹脂が硬化しきらないうちに溶着部にテンションが加わるため、溶着部の樹脂が引き延ばされて薄くなり、シール強度の低下を招く問題があった。
【0006】
この問題を解決するため、図3に示すように、シール部11にシールコンベヤ11cを配置し、コンベヤ11cの送り速度をフィルム16の送り速度と同期させる構造、あるいは図4に示すように、送りローラ15の下流側にシール部11とカット部12を隣接配置してフィルム16の熱溶着および裁断を同時に行う構造が提案され、これらの手段によって熱溶着直後の溶着部に加わるテンションの軽減が図られている。
【0007】
しかし、図3に示す構造では、機構が複雑化するため、装置が大型化する他、高速化が困難であり、また、図4に示す構造では、送りローラ15からのフィルム16の突き出し量が安定しないため、シール位置にバラツキを生じる。そのため、何れの構造でも生産効率のさらなる向上が難しいという不具合が指摘されている。
【0008】
そこで、本発明は溶着部の強度低下を確実に回避することができ、しかも構造が簡単でかつ高い生産効率を有する製袋装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的の達成のため、本発明では、図1に示すように、製袋用のフィルム6を溶着するシール部1と、溶着後のフィルム6を裁断するカット2部と、シール部1にフィルム6を送り出すシール用送り部4(第二送り部)と、フィルム6をカット部2に送り出すカット用送り部5(第三送り部)とを有する製袋機において、上記シール部1と上記カット用送り部5との間に、フィルム6を弛緩させた弛緩部6aを介在させ、シール用送り部4を出たフィルム6を弛緩部6aに至るまで自重により緊張させ、この緊張状態となった張り部6bにシール部1を配置した。
【0010】
このように弛緩部を介在させることにより、カット部にフィルムを強制的に送り出す際にこれよりも上流側のフィルムに作用する引張り力が弛緩部で遮断される。そのため、シール部のフィルムにはテンションが作用せず、かかるテンションによる溶着部の強度低下を確実に回避することができる。シール部でのシール作業性の安定化を図るため、シール部は弛緩部よりも上流側のフィルムであって、フィルムの自重で緊張状態になった部分(張り部6b)に配置される。
【0011】
なお、弛緩部6aは、送り部5による送り動作でフィルムに引張力が作用した際にも、緩みが消失しない程度の弛緩量に設定する。
【0012】
また、シール部よりも下流側のフィルムの張り部でかつフィルムの表裏両側に、フィルムを送り方向に押し込むエアブロアを配置すれば、フィルムを他部材と接触させることなく送り方向に押し込むことができるので、過度のテンションを作用させることなく、フィルムの緊張状態を高めてシール作業のさらなる安定化を図ることができる。
【0013】
カット部での裁断タイミングを、上記送り部でのフィルムの送り量をセンシングすることによって決定すれば、シール部での作業状態と無関係に裁断タイミングを決定することができ、袋体をばらつきなく所定の長さに裁断することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる製袋機の一実施形態を図1に基づいて説明する。
【0015】
図1に示すように、この実施形態にかかる製袋機は、シール部1、カット部2、および複数の送り部3、4,5を備えている。製袋用のフィルム6は、内周を閉じたチューブ状の樹脂フィルムで、帯状に畳んだ状態で原反7に巻き取られている。
【0016】
原反7のフィルム6は、第一送り部3によって繰り出される。次いでフィルム6は、第二送り部(シール用送り部)4によってシール部1に供給され、さらに第三送り部5(カット用送り部)によってカット部2に供給される。図1では、各送り部3,4,5をそれぞれ一組のピンチローラで構成した場合を例示しているが、各送り部3,4,5の構造はフィルム6を送り方向に駆動し得る限り任意であり、ピンチローラ以外にも例えばコンベヤを使用することができる。なお、原反7からフィルム6を繰り出す第一送り部3は必ずしも必須のものではなく、場合によってはこれを省略し、第二送り部4の駆動力でフィルム6を原反7から繰り出すこともできる。
【0017】
シール部1は、フィルム6を挟んで互いに対向させた一対の刃1a,1b(少なくとも一方は加熱されたシール熱刃である)を備える。シール部1では、第二送り部4から送り出されたフィルム6が停止状態の時に、何れか一方又は双方の刃を相手側の刃に押し付け、二層になったフィルム6同士を熱溶着して袋体の底を形成する。
【0018】
カット部2は、対向させた二つの刃2a,2bで樹脂フィルム6を裁断するもので、図示例では下側の刃2aを固定刃とし、上側の刃2bを可動刃とした場合を例示している。第三送り部5から間欠的に送り出されたフィルム6は、停止状態にある時に所定位置、例えば溶着部の近傍上流側を裁断される。裁断によりフィルム6から分離した袋体60は、図示しない次工程(例えば折り畳み工程や袋詰工程)に搬送される。
【0019】
以上に説明したシール部1およびカット部2の構造は、上述したものに限定されず、フィルム6の溶着および裁断を行い得るものである限り任意の構成とすることができる。
【0020】
以上の構成において、本発明では、カット部2にフィルム6を送り出す第三送り部5とシール部1との間に、フィルム6を弛緩させた弛緩部6aを介在させている。これにより、第三送り部5の送り動作に伴ってその上流側に作用するフィルム6の引張り力が弛緩部6aで遮断されるので、シール部1のフィルム6に引張り方向のテンションが作用することはない。従って、かかるテンションによる溶着部分の強度低下を回避し、高い強度を有する袋体60の製造が可能となる。また、この製袋機は、図3および図4に示す従来機に比べて構造がシンプルで高速化も容易であり、シール精度も高いという利点をも有する。
【0021】
なお、製袋機の稼動中は、弛緩部6aに一定量以上のフィルム6が常時保持されるよう、第二送り部4と第三送り部5での各送り量を制御する必要がある。
【0022】
熱溶着を安定的に行うためには、シール部1のフィルム6がある程度緊張状態にあることが望ましい。そのため、本実施形態では、弛緩部6aよりも上流側で、かつ自重によりフィルム6が緊張状態となった略垂直方向の張り部6bにシール部1を配置している。このようにフィルム6を自重で緊張状態にしておけば、シール部1のフィルム6に作用するテンションが過大となるのを避けつつ、静電気等によるフィルム6の折れや弛みを防止し、より安定した熱溶着を行うことが可能となる。
【0023】
また、本発明では、シール部1の近傍下流側に、フィルム6を送り方向に押し込むエアブロア8を配置している。このエアブロア8は、エアがフィルム6の表裏両面でかつフィルム6の送り方向に吹き付けられるよう斜めに配置されている。エアブロア8からエアを噴出させると、フィルム6が非接触で送り方向に付勢されるため、フィルム6に過大なテンションを与えることなく、シール部1でのフィルム6の緊張状態をさらに高めることができ、熱溶着作業のさらなる安定化を図ることができる。また、エアによって溶着部が冷却されるため、短時間のうちに樹脂を硬化させることが可能となって製袋機の小型化が可能となる。
【0024】
なお、シール部1の配置位置は、弛緩部6aと第二送り部4との間であって、フィルム6を安定して溶着できる程度の緊張状態にある限り任意に設定することができる。また、シール部1におけるフィルム姿勢も図示のように垂直である必要はなく、シール作業に支障を及ぼさない程度の緊張状態が得られる限り水平や斜めの姿勢にすることもできる。
【0025】
図1に示すように、第三送り部5の上流側には、カット部2へのフィルム6の送り量をセンシングするためのセンサ9が配置される。従来では、カット部2での裁断タイミングは、シール部1の作動状況と関連付けて(例えばシール部1での刃の作動と連動させて)決定されていたが、本発明のようにフィルム6に弛緩部6aを形成した場合、同様に裁断タイミングをシール部1での溶着タイミングと関連付けると、両タイミング間にずれを生じ、袋体60のピッチ長さがばらつくおそれがある。そこで、上述のようにカット部2へのフィルム6の実際の送り量に基づいて裁断タイミングを決定すれば、シール部1での溶着タイミングと無関係に独自に裁断タイミングを設定し、袋体60のピッチ長さを揃えることが可能となる。
【0026】
送り量をセンシングする手段の具体例としては、例えば、予めフィルム6に遮光部(又は透光部)を印刷等で定ピッチで形成し、遮光部等の通過を光センサで検出することが考えられる。遮光部等としては、フィルムに印刷した模様(マーク)を使用することができる。フィルム6に遮光部等を形成することが難しい場合(例えば無地のフィルムを使用する場合)には、フィルム6の溶着部の通過をセンシングできるセンサを使用することにより、同様に第三送り部5の送り量を直接的に管理することが可能となる。
【0027】
【発明の効果】
このように本発明によれば、簡単な構造でフィルムの溶着部に作用するテンションを軽減してその強度低下を防止することができる。また、その高速化も容易であり、かつ高いシール精度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる製袋機を概念的に示す側面図である。
【図2】従来の製袋機の概略構造を示す側面図である。
【図3】従来の製袋機の他の構造例を示す部分側面図である。
【図4】従来の製袋機の他の構造例を示す部分側面図である。
【符号の説明】
1 シール部
2 カット部
3 第一送り部
4 第二送り部
5 第三送り部
6 フィルム
6a 弛緩部
7 原反
8 エアブロア
9 センサ
60 袋体
Claims (3)
- 製袋用のフィルムを溶着するシール部と、溶着後のフィルムを裁断するカット部と、シール部にフィルムを送り出すシール用送り部と、フィルムをカット部に送り出すカット用送り部とを有する製袋機において、
上記シール部と上記カット用送り部との間に、フィルムを弛緩させた弛緩部を介在させ、シール用送り部を出たフィルムを弛緩部に至るまで自重により緊張させ、この緊張状態となったフィルムの張り部にシール部を配置したことを特徴とする製袋機。 - シール部よりも下流側のフィルムの張り部で、かつフィルムの表裏両側に、フィルムを送り方向に押し込むエアブロアを配置した請求項1記載の製袋機。
- カット部での裁断タイミングを、上記カット用送り部でのフィルムの送り量をセンシングすることによって決定する請求項1または2記載の製袋機。
Priority Applications (1)
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JP2001351645A JP4084032B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | 製袋機 |
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JP4084032B2 true JP4084032B2 (ja) | 2008-04-30 |
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Country Status (1)
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-
2001
- 2001-11-16 JP JP2001351645A patent/JP4084032B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2003145646A (ja) | 2003-05-20 |
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