JP4083513B2 - Seismic control method for building structures - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築構造物等に用いられる制震方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、地震や風等による建築構造物の振動を抑制する方法の1つとして、建築構造物の層間に線形の減衰性能を有する制震装置を設置する方法がある。このような制震装置には、パッシブ型制震装置とセミアクティブ型制震装置がある。
【0003】
ブレースを設置した柱梁構造を図10に、ブレースを設置しない柱梁構造を図12にそれぞれ示す。また、ブレースを設置した柱梁構造にさらにパッシブ型制震装置を設置した柱梁構造を図11に示す。
【0004】
図11の柱梁構造に振動が発生した場合、減衰係数がゼロに近いパッシブ型制震装置を設置したときには、実質的に図12の状態と同一になり、パッシブ型制震装置による減衰効果は期待できない。
【0005】
また、減衰係数が大きいパッシブ型制震装置を設置したときには、実質的に図10の状態と同一となり、柱梁構造の剛性は大きくなるものの、パッシブ型制震装置による減衰効果は期待できない。
【0006】
従って、図11の柱梁構造を採用する場合には、最適な減衰効果を発揮するパッシブ型制震装置を設置することが望ましい。即ち、最適な減衰効果を発揮するような線形減衰係数を設定したパッシブ型制震装置を設置することが求められる。
【0007】
ところで、建築構造物の層間変位により発生する柱梁構造の反力を考えた場合には、パッシブ型制震装置の反力は、ブレースの反力よりも小さくなる。そのため、図11におけるパッシブ型制震装置の反力とブレースの反力の和は、図10におけるブレースの反力よりも小さくなる。従って、図10に示す柱梁構造と比較すると、図11に示す柱梁構造の場合には、1サイクルの間に貯えられるひずみエネルギ量は、小さくなってしまう。
【0008】
一方、セミアクティブ型制震装置は、振動を感知したセンサが送信する信号をコンピュータ処理し、振動に応じた弁開度の調節を行っている。そのため、振動の変位方向が反転する際に、
セミアクティブ型制震装置の減衰係数が最小に切り替わる瞬間以外は、振動の1サイクルの大半をブレースが緊結した状態に保つことができる。
【0009】
従って、セミアクティブ型制震装置による反力に損失はほとんど無いため、1サイクルの間に貯えられるひずみエネルギ量は、図11に示す柱梁構造の場合でも、図10に示す柱梁構造と実質的に同等となる。即ち、セミアクティブ型制震装置は、パッシブ型制震装置よりも減衰効果が大きくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、セミアクティブ型制震装置の場合には、センサやコンピュータ等で制御する必要があるため、パッシブ型制震装置よりも製造コストがかかるという問題点がある。
【0011】
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、非線形の減衰係数を有するパッシブ型制震装置を機械的機構のみで制御する建築構造物の制御方法を提供することにある。
【0012】
前述した目的を達成するための本発明は、建築構造物の柱梁構造に設置した油圧式ダンパによって、前記建築構造物の振動を減衰させる建築構造物の制震方法であって、前記油圧式ダンパは、作動油が充填されたシリンダと、前記シリンダ内を移動し、前記シリンダ内をヘッド側油室とロッド側油室に区分するピストンと、一端が前記ピストンの片側に設けられ、他端がシリンダを介して外部に突出するように設けられたピストンロッドと、前記ヘッド側油室と前記ロッド側油室を連結する流路に設けられた開閉弁を有する、ヘッド側油室の圧力を解放する圧力解放機構と、を具備し、前記油圧式ダンパは、前記ピストンロッドが前記ヘッド側油室の方向に移動して前記ピストンが前記ヘッド側油室の作動油を圧縮することにより減衰力を発生する工程と、前記第1のピストンロッドが前記第1のロッド側油室の方向に移動くときに、前記圧力解放機構により、前記第1のヘッド側油室の作動油の圧縮力を解放するとともに、減衰力を発生しない工程と、を具備し、前記各工程を前記ピストンロッドの移動と連動して動作する機械的機構である前記圧力解放機構により制御することを特徴とする建築構造物の制震方法である。
【0013】
本発明では、油圧式ダンパに設けたピストンがヘッド側油室の方向に移動することによって減衰力を発生させ、ロッド側油室の方向にピストンが移動することによって油圧を解放して減衰力を発生させない過程を機械的機構で実現し、この過程により、建築構造物の振動を減衰させる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明の制震装置の例として、油圧式ダンパ1について詳細に説明する。図1は、油圧式ダンパの1の構成を示す図である。
【0015】
油圧式ダンパの1の円筒状のメインシリンダ3内には、ピストン5が移動可能に設けられる。ピストン5の片面には、円柱状のピストンロッド7が設けられ、このピストンロッド7はメインシリンダ3を介して外部に突出している。このピストンロッド7の先端が構造物に接する。例えば後述する、図8、図9に示すように、ピストンロッド7の先端がブレース137に接する。なお、メインシリンダ3は構造物に固定される。
【0016】
ピストン5によって、メインシリンダ3内は第1油室(ヘッド側油室)9と第2油室(ロッド側油室)11に区分される。ここで、ロッド側とはピストン5に対してピストンロッド7が取り付けられた側であり、ヘッド側とはピストン5に対してピストンロッド7が取り付けられてない側である。メインシリンダ3、ピストン5、ピストンロッド7等は金属で構成される。
【0017】
第1油室9と、第2油室11には作動油が充填される。
ピストン5内には、いくつかの流路が設けられ、その流路にリリーフ弁15、チェック弁17、オリフィス19が設けられる。
【0018】
チェック弁17は、作動油が第2油室11から第1油室9側に流れようとすると開き、作動油が第2油室11から第1油室9側に流れることを許容するが、作動油が逆方向に流れようとすると閉じて、作動油の逆方向の流れを阻止する。すなわち、作動油はチェック弁17を介して、図中B方向にのみ流れる。
【0019】
リリーフ弁15は、第1油室9内の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えると開き、作動油が第1油室9側から第2油室11側に流れることを許容する。そして、作動油が第1油室9側から第2油室11側に流れることにより、第1油室9内の圧力が前述したリリーフ荷重より低くなるとリリーフ弁15は閉じて、作動油が第1油室9側から第2油室11側には流れなくなる。また、作動油が第2油室11側から第1油室9側に流れようとする場合、リリーフ弁15は閉じて、このような流れを阻止する。
【0020】
従って、第1油室9の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えている場合のみリリーフ弁15は開き、作動油が図中C方向に流れる。
【0021】
第1油室9内にはばね13が設けられる。このばね13の一端はメインシリンダ3に固定され、他端がピストン5に固定される。このばね13により、ピストン5はA方向の力を受ける。
【0022】
ばね13は、第1油室9内に設けずに、メインシリンダ3の外部等に設けてもよい。この場合でも、ピストンロッド7にA方向の力を与えるようにばねを設置すればよい。
【0023】
第1油室9と、第2油室11とを連結する流路23がメインシリンダ3の外部に設けられる。流路23は、例えば管である。流路23の途中には、開閉弁25および可変しぼり27が設けられる。
【0024】
開閉弁25は、ばね26の働きにより、通常時は閉じており、流路23を介して作動油が第1油室9と第2油室11の間を移動することはない。流路51から送られる作動油の圧力が高くなると、開閉弁25が開き、流路23を介して作動油が第1油室9と第2油室11の間を移動できる。可変しぼり27は、流路23を流れる作動油の量等を可変する。この流路23に第1アキュムレータ21が設けられる。
【0025】
また、後述するが開閉弁25には流路51からの作動油の圧力が微小である場合に、開閉弁25が開かないように、距離Δが設けられている。
【0026】
メインシリンダ3の外部に、サブシリンダ31が固定部33によって固定される。
サブシリンダ31内に、第2ピストン35が設けられ、第2ピストン35には、第2ピストンロッド37が設けられ、この第2ピストンロッド37の他端が連結部39に設けられる。連結部39は、ピストンロッド7に固定されている。従って、ピストン5と第2ピストン35は連動する。
【0027】
サブシリンダ31は、第2ピストン35により第3室34、第4室(ロッド側油室)36に分割される。尚、第4室(ロッド側油室)36の内部には作動油が充填される。第3室34には作動油は充填せず空室である。
第1アキュムレータ21と、第4室36をつなぐ流路41に、第2チェック弁43が設けられる。
開閉弁25と第4室36をつなぐ流路51に、第3チェック弁53が設けられる。
【0028】
第2チェック弁43は、作動油が第1アキュムレータ21側から第4室36側に流れる場合のみ開き、作動油はこの方向には流れるが、逆方向には流れない。第3チェック弁53は、作動油が第4室36側から開閉弁25側に流れる場合にのみ開き、作動油はこの方向には流れるが、逆方向には流れない。
【0029】
第1アキュムレータ21と流路23をつなぐ流路29から分岐して、開閉弁25側に流路40が設けられ、この流路40にオリフィス57が設けられる。また、オリフィス57の代わりに、開閉弁25側から流路29側に作動油の流れを許容するリリーフ弁を設けてもよい。
【0030】
第2ピストン35が、ピストン5とともにA方向に移動する場合、第4室36内にある作動油は、流路51を介して開閉弁25側に流れる。オリフィス57の抵抗により、流路51の圧力が上昇し、開閉弁25がばね26の力に勝って開く。開閉弁25が開くことで流路23が確保され、メインシリンダ3内の第1油室9から第2油室11へ作動油が流れて第1油室9の圧力が解放される。尚、作動油の一部はオリフィス57を介して第1アキュムレータ21側に流れる。
【0031】
第2ピストン35が、図3に示すようにピストン5とともにD方向に移動する場合、第1アキュムレータ21から流路41を介して第4室36内に作動油が送られる。
【0032】
次に、図1から図5、及び図6を用いて、この油圧式ダンパ1の動作を説明する。図1から図5は、油圧式ダンパ1の動作状態を示し、図6は油圧式ダンパ1の動作状態による、変位と減衰力との関係を示す図である。後述するが、この油圧式ダンパ1のメインシリンダ3は、図9に示すように、構造物に固定され、ピストンロッド7の端部がブレース137に接触する。構造物に地震力等が加わり、構造物に振動が生じる場合を想定する。
【0033】
尚、
1.構造物にA方向の力が働いている・・・図1、図6の105部
2.A方向の力が、逆方向(D方向)に切り替わる瞬間・・・図2、図6の106部
3.構造物にD方向の力が働いている・・・図3、図6の101部
4.D方向の力が、逆方向(A方向)に切り替わる瞬間・・・図4、図6の103部
5.A方向に力が働き、ヘッド側油室の圧力を解放・・・図5、図6の104部の手順に従って説明する。
また、図6の横軸は、ピストン5の変位であり、図6ではD方向への変位を正方向としている。また、減衰力とは、ヘッド側油室(第1油室9)に充填された作動油の圧力により、ピストン5をA方向に押し戻そうとする反力である。
【0034】
(1.構造物にA方向の力が働いている)
図1では、地震等により構造物にはA方向に外力が加わり、ピストン5及びピストンロッド7が図中A方向に移動している。このとき、第2油室11と、第1油室9の作動油の圧力は等しいので、第2油室11内の作動油はピストンロッド7のA方向への移動に伴い、チェック弁17を介して第1油室9側に流れる。従って、第2油室11内の作動油が圧縮されることはない。
【0035】
このとき、リリーフ弁15は閉じており、リリーフ弁15を介して作動油が第2油室11から第1油室9に流れることはない。また、ピストン5は、ばね13によってA方向に向かいブレース137に接触する力を受ける。図1でピストン5は、ヘッド側油室(第1油室9)に充填された作動油が圧縮されることはないので、ピストン5を逆方向(D方向)に押し戻そうとする減衰力は受けない。
【0036】
図6では、105部に相当する。即ちピストン5の変位は、負方向(即ちA方向)に向かい、その間、ピストン5は圧力を受けないため、油圧式ダンパ1には減衰力が発生しない。
【0037】
一方、サブシリンダ31では、第2ピストン35がA方向に移動し、第4室36内の作動油が圧縮され、チェック弁53が開くので、この作動油は流路51を流れて開閉弁25を開く。ただし作動油の圧力が、ばね26の圧力に勝っている間のみ開閉弁25は開く。
【0038】
(2.A方向の力が、逆方向(D方向)に切り替わる瞬間)
図1の状態から、構造物にA方向の力が働いて、構造物及びピストン5はA方向に移動し、図2の状態となる。図2は、揺れの方向が逆転する(即ち揺れがD方向に変わる)瞬間であり、図6の106部に相当する。このとき、チェック弁17は閉じる。リリーフ弁15は当初は閉じている。
【0039】
また、サブシリンダ31の第2ピストン35もD方向に移動しようとするので、流路51の第3チェック弁53が閉じ、従って開閉弁25も閉じる。
【0040】
(3.構造物にD方向の力が働いている)
図3は、構造物にD方向の力が働いている状態の油圧式ダンパ1を示す。ピストン5がD方向に移動すると、第1油室9内の作動油が圧縮されてくる。なお、オリフィス19を介して作動油は第1油室9から第2油室11側に少量流れている。
【0041】
第1油室9内の作動油が圧縮されるので、ピストン5には、この作動油による反力が加わり、この力がA方向の力を打ち消す方向に働くので振動が減衰する。このときのピストン5のD方向への変位と、第1油室9で圧縮された作動油により発生する油圧式ダンパ1の減衰力との関係は、図6の101部に示される。このとき、油圧式ダンパ1および図9に示す基台139a、139b等にひずみエネルギが貯えられる。
【0042】
ピストン5がD方向に更に移動し、第1油室9内の作動油が更に圧縮されると、第1油室9内の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えるので、リリーフ弁15が開となり、第1油室9側から第2油室11側に作動油が流れる。これに伴い、第1油室9内の作動油の圧力が一定に保たれる。リリーフ弁15が開く瞬間は、図6の102部に示される。
【0043】
即ち、ピストン5及びピストンロッド7がD方向に移動する場合には、第1油室9内の作動油が圧縮されることにより、この作動油からピストン5に対して反力が加わる。
【0044】
一方、第2ピストン35もD方向に移動する。チェック弁53は閉じているので、第4室36内の作動油が開閉弁25側に流れることはなく、第4室36にアキュムレータ21から作動油が送られる。このとき、開閉弁25には油圧が加わらず、開閉弁25は閉じたままである。
【0045】
(4.D方向の力が、逆方向(A方向)に切り替わる瞬間)
ピストン5が図4に示す位置まで移動したとき、構造物への揺れの方向が変わったとする。即ちピストン5の移動方向が変わり、ピストン5及びピストンロッド7はA方向に移動する。揺れの方向がA方向に変わった瞬間を図6の103部に示す。
【0046】
(5.A方向に力が働き、ヘッド側油室の圧力を解放)
図4に示す状態から、ピストン5及び第2ピストン35がA方向に移動すると、サブシリンダ31の第4室36内の作動油が圧縮され、この作動油は流路51を介して、開閉弁25側に流れ、作動油の油圧により開閉弁25が押される。
【0047】
即ち、開閉弁25に油圧が加わり、ばね26の圧力に勝ると開閉弁25が開く。尚、開閉弁25は、開くまでの距離Δ(図4に示す)を有しているので、油圧が加わってもすぐに開くことはない。流路40に急激に流れ込む作動油の一部は第2アキュムレータ55に吸収される。
【0048】
図7は、縦軸正方向に第2ピストン35のD方向への変位(負方向がA方向への変位)を示す。図7の111部は、第2ピストン35がD方向に変位している場合であり、開閉弁25は閉じている。しかしながら、第2ピストン35は微小に変位しており、例えばD方向に変位しているとき(図7の111部)の揺れ戻し(A方向)の変位y1により、開閉弁25が開かないように、開閉弁25が開くまでの距離Δの余裕を備えている。図7の112部は、揺れの方向がA方向に変わった瞬間(即ち図6の103部)であり、このときの第2ピストン35のA方向への変位y2は、開閉弁25が開く距離Δよりも大きいので、開閉弁25は開く。尚、図7の113部では開閉弁25は開き、114部(揺れの方向がA方向からD方向に変わる瞬間)では開閉弁25は閉じる。
【0049】
図5に示すように、開閉弁25が開くと、メインシリンダ3内の圧縮された作動油が流路23を介して第2油室11側に流れ、第1油室9内の圧縮力が解放される。第1油室9と第2油室11の圧力が等しくなって初めて、チェック弁17は開き、ピストン5のA方向への移動に伴い、第2油室11から第1油室9側に作動油が流れる。第1油室9内の作動油による圧縮力が解放される状態は、図6の104部に示す。このとき、油圧式ダンパ1や、図9に示す基台139a、139b等に貯えられたひずみエネルギが吸収される。
【0050】
尚、図6の107部は、第1油室9内の作動油の圧力がリリーフ荷重に達しないうちに外力の方向がD方向からA方向に変わり、圧縮力が解放される状態を示す。即ち、リリーフ弁15は閉じたままの状態である。
【0051】
第1油室9内の作動油による圧縮力が解放された後、図1及び図6の106部の状態に戻り、以下、同様の動作を繰り返す。
【0052】
このように、油圧式ダンパ1が構造物に取り付けられ、地震等により外力が加わると、図1から図5に示すように、油圧式ダンパ1では、ピストン5がA方向に移動する場合には、外力に対する抵抗力は発生しないが、図3に示すように、ピストン5及びピストンロッド7がD方向に移動するときには、第1油室9内の作動油が圧縮されるので、ピストン5に反力が加わり、この反力は地震等の外力を打ち消す方向に働くので振動が減衰する。
【0053】
そして、図4、図5に示すように、ピストン5の移動方向がD方向からA方向に反転する際に第1油室9内の作動油の圧縮力は解放される。
【0054】
ここでは、ヘッド側油室(第1油室9)の圧縮された作動油を一気に解放する機構について説明したが、ロッド側油室(第2油室11)の圧縮された作動油を一気に解放する構成とすることもできる。
【0055】
なお、ピストンロッド7は地震変形に追従する。この為、ばね13のばね定数を図8に示す高層ビル131等の構造物の応答にピストンロッド7が追従する程度のものとする。具体的には、ばね13のばね定数を高層ビル131の固有振動数の例えば2〜3倍程度のものとする。
【0056】
尚、本発明に用いる油圧式ダンパ1は、図1から図5に示したものに限らず、他の油圧式ダンパを用いることができる。
【0057】
次に、この油圧式ダンパ1が実際に高層ビルに取り付けられる例を示す。
図8は、この油圧式ダンパ1が取り付けられた高層ビル131を示し、図9は、油圧式ダンパ1の取り付け部分の拡大図である。
【0058】
高層ビル131は、多数の梁133と柱135等を有する。図9に示すように、梁133aから下側斜め方向にブレース137a、137bが設けられる。梁133bには、基台139a、139bが設けられ、基台139aには油圧式ダンパ1aのシリンダ部分が固定され、油圧式ダンパ1aのピストンロッド7aは、ブレース137aの端部141aに接触する。同様に、基台139bには油圧式ダンパ1bのシリンダ部分が固定され、油圧式ダンパ1bのピストンロッド7bは、ブレース137bの端部141bに接触する。
【0059】
油圧式ダンパ1aは、そのシリンダ部分を基台139aに固定し、ピストンロッド7aは、ブレース137aの端部141aに接触している。すなわち、ばね13aによりピストンロッド7aは、ブレース137aの端部141a側に押されているので、ピストンロッド7aが端部141aと接触している。同様に、ばね13bによりピストンロッド7bは、ブレース137bの端部141b側に押されているので、ピストンロッド7bが端部141bと接触している。
【0060】
高層ビル131に地震力等が加わった場合、梁133、柱135、ブレース137a、137bも振動するが、ばね13の働きによりピストンロッド7aは、ブレース137aの端部147aとの接触を保持している。
【0061】
そして、高層ビル131が図1に示すようにA方向に移動する場合、油圧式ダンパ1bによる抵抗力がブレース137bに加わり、高層ビル131が図3に示すようにD方向に移動する場合、油圧式ダンパ1aによる抵抗力がブレース137aに加わり、高層ビル131の振動が低減する。
【0062】
尚、図8、図9に示す例では、2台の油圧式ダンパ1a、1bを取り付けたが1台だけを取り付けてもよい。
【0063】
尚、本発明の制震方法は、上記実施の形態に示したように、建築構造物の柱梁構造に設置する油圧式ダンパに設けたピストンが、任意の方向に移動するときに発生するひずみエネルギを貯え、逆方向に前記ピストンが移動するときに、ひずみエネルギを吸収する機構を機械的機構のみで実現し、建築構造物の振動を減衰させる制震方法であれば、どのような形態であっても構わない。
【0064】
ひずみエネルギは、油圧式ダンパ及び油圧式ダンパを設置した構造部位に貯えられる。即ち、油圧式ダンパの油室に充填される作動油が圧縮されることにより、建築構造物が任意の方向に移動することで生じるひずみエネルギを貯える。また、建築構造物が上記任意の方向とは逆方向に移動するとき、油圧式ダンパの油圧を解放することで、ひずみエネルギが吸収される。即ち、建築構造物の振動を、機械的機構のみで減衰させる制震方法を実現する。
【0065】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明によれば、非線形の減衰係数を有するパッシブ型制震装置を機械的機構のみで制御する建築構造物の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧式ダンパ1の概略構成図
【図2】 油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図3】 油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図4】 油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図5】 油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図6】 油圧式ダンパ1の変位と減衰力の特性を示す図
【図7】 第2ピストン35の変位を示す図
【図8】 高層ビル131の概略構成図
【図9】 油圧式ダンパの取り付け部分の拡大図
【図10】 ブレース203を設置した柱梁構造201を示す図
【図11】 ブレース203に制震装置205を設置した柱梁構造201を示す図
【図12】 ブレースを設置しない柱梁構造201を示す図
【符号の説明】
1、51……油圧式ダンパ
3………メインシリンダ
5………ピストン
7………ピストンロッド
9………第1油室
11………第2油室
13………ばね
15………リリーフ弁
17………チェック弁
19………オリフィス
21………アキュムレータ
23………流路
25………開閉弁
27………可変しぼり
29………流路
31………サブシリンダ
34………第3油室
35………第2ピストン
36………第4油室
37………第2ピストンロッド
39………連結具
40、41………流路
43………第2チェック弁
51………流路
53………第3チェック弁
55………第2アキュムレータ
57………オリフィス
131………高層ビル
133………梁
135………柱
137、203………ブレース
139………基台
141………端部
201………柱梁構造
205………制震装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vibration control method used for building structures and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as one method of suppressing vibration of a building structure due to an earthquake or wind, there is a method of installing a vibration control device having linear damping performance between layers of the building structure. Such a vibration control device includes a passive vibration control device and a semi-active vibration control device.
[0003]
FIG. 10 shows a column beam structure with braces installed, and FIG. 12 shows a column beam structure without braces installed. FIG. 11 shows a column beam structure in which a passive vibration control device is further installed on the column beam structure in which braces are installed.
[0004]
When vibration occurs in the column beam structure of FIG. 11, when a passive vibration control device having a damping coefficient close to zero is installed, the state is substantially the same as in FIG. I can't expect it.
[0005]
In addition, when a passive vibration control device having a large damping coefficient is installed, it is substantially the same as the state of FIG. 10 and the rigidity of the column beam structure is increased, but a damping effect by the passive vibration control device cannot be expected.
[0006]
Therefore, when the column beam structure of FIG. 11 is adopted, it is desirable to install a passive vibration control device that exhibits an optimum damping effect. In other words, it is required to install a passive vibration control device in which a linear damping coefficient is set so as to exhibit an optimum damping effect.
[0007]
By the way, when considering the reaction force of the column beam structure generated by the interlayer displacement of the building structure, the reaction force of the passive vibration control device is smaller than the reaction force of the brace. Therefore, the sum of the reaction force of the passive vibration control device and the reaction force of the brace in FIG. 11 is smaller than the reaction force of the brace in FIG. Therefore, as compared with the column beam structure shown in FIG. 10, in the case of the column beam structure shown in FIG. 11, the amount of strain energy stored during one cycle is reduced.
[0008]
On the other hand, the semi-active type vibration control device performs computer processing on a signal transmitted from a sensor that senses vibration, and adjusts the valve opening according to the vibration. Therefore, when the displacement direction of vibration is reversed,
Except for the moment when the damping coefficient of the semi-active seismic control device is switched to the minimum, most of one cycle of vibration can be kept tightly connected.
[0009]
Therefore, since there is almost no loss in the reaction force due to the semi-active seismic control device, the amount of strain energy stored during one cycle is substantially the same as that of the column beam structure shown in FIG. Are equivalent. That is, the semi-active seismic control device has a greater damping effect than the passive seismic control device.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of a semi-active type vibration control device, since it is necessary to control with a sensor or a computer, there is a problem that the manufacturing cost is higher than that of a passive type vibration control device.
[0011]
The present invention has been made in view of such problems, and an object of the present invention is to provide a building structure control method for controlling a passive vibration control device having a nonlinear damping coefficient only by a mechanical mechanism. There is to do.
[0012]
The present invention for achieving the above-mentioned object is a method for damping a building structure in which the vibration of the building structure is damped by a hydraulic damper installed in a column beam structure of the building structure. The damper includes a cylinder filled with hydraulic oil, a piston that moves in the cylinder and divides the cylinder into a head side oil chamber and a rod side oil chamber, one end is provided on one side of the piston, and the other end A piston rod provided so as to protrude outside through the cylinder, and an on-off valve provided in a flow path connecting the head side oil chamber and the rod side oil chamber. A pressure release mechanism for releasing the hydraulic damper, wherein the hydraulic damper has a damping force when the piston rod moves in the direction of the head side oil chamber and the piston compresses the hydraulic oil in the head side oil chamber. From And when the first piston rod moves in the direction of the first rod side oil chamber, the pressure release mechanism releases the compressive force of the hydraulic oil in the first head side oil chamber. And a step of generating no damping force, and each step is controlled by the pressure release mechanism, which is a mechanical mechanism that operates in conjunction with the movement of the piston rod. It is a vibration control method.
[0013]
In the present invention, the piston provided in the hydraulic damper moves in the direction of the head side oil chamber to generate a damping force, and the piston moves in the direction of the rod side oil chamber to release the hydraulic pressure and reduce the damping force. The process that does not occur is realized by a mechanical mechanism, and this process attenuates the vibration of the building structure.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The
[0015]
A
[0016]
The
[0017]
The
Several flow paths are provided in the
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
Accordingly, the
[0021]
A
[0022]
The
[0023]
A
[0024]
The on-off
[0025]
As will be described later, the opening / closing
[0026]
A
A
[0027]
The
A
A
[0028]
The
[0029]
Branching from a flow path 29 connecting the
[0030]
When the
[0031]
When the
[0032]
Next, the operation of the
[0033]
still,
1. A force in the direction A is acting on the structure. 105 part in FIGS. The moment when the force in the A direction is switched in the reverse direction (D direction): 106 in FIG. 2 and FIG. A force in the direction D is acting on the structure ... 101 in FIG. 3 and FIG. The moment when the force in the direction D switches to the reverse direction (direction A): 103 in FIG. 4 and FIG. A force acts in the A direction to release the pressure in the head side oil chamber. This will be described in accordance with the procedure of 104 in FIGS.
Moreover, the horizontal axis of FIG. 6 is the displacement of the
[0034]
(1. A direction force is acting on the structure)
In FIG. 1, an external force is applied to the structure in the A direction due to an earthquake or the like, and the
[0035]
At this time, the
[0036]
In FIG. 6, it corresponds to 105 copies. That is, the displacement of the
[0037]
On the other hand, in the sub-cylinder 31, the
[0038]
(2. The moment when the force in the A direction switches to the opposite direction (D direction))
From the state of FIG. 1, the force in the A direction acts on the structure, and the structure and the
[0039]
Further, since the
[0040]
(3. D-direction force is acting on the structure)
FIG. 3 shows the
[0041]
Since the hydraulic oil in the
[0042]
When the
[0043]
That is, when the
[0044]
On the other hand, the
[0045]
(4. The moment when the force in the D direction switches to the opposite direction (A direction))
When the
[0046]
(5. A force works in the A direction to release the pressure in the head side oil chamber)
When the
[0047]
That is, when the hydraulic pressure is applied to the on-off
[0048]
FIG. 7 shows the displacement of the
[0049]
As shown in FIG. 5, when the on-off
[0050]
6 indicates a state in which the direction of the external force changes from the D direction to the A direction and the compression force is released before the pressure of the hydraulic oil in the
[0051]
After the compressive force of the hydraulic oil in the
[0052]
Thus, when the
[0053]
4 and 5, when the moving direction of the
[0054]
Here, the mechanism for releasing the compressed hydraulic oil in the head side oil chamber (first oil chamber 9) at a stroke has been described. However, the compressed hydraulic oil in the rod side oil chamber (second oil chamber 11) is released at once. It can also be set as the structure to do.
[0055]
The
[0056]
The
[0057]
Next, an example in which the
FIG. 8 shows a high-rise building 131 to which the
[0058]
The high-rise building 131 includes a large number of
[0059]
The hydraulic damper 1a has a cylinder portion fixed to the
[0060]
When a seismic force or the like is applied to the high-rise building 131, the
[0061]
When the high-rise building 131 moves in the A direction as shown in FIG. 1, the resistance force by the
[0062]
In the example shown in FIGS. 8 and 9, two
[0063]
In addition, as shown in the above embodiment, the vibration control method of the present invention is a strain generated when a piston provided in a hydraulic damper installed in a column beam structure of a building structure moves in an arbitrary direction. In any form, as long as it is a damping method that stores energy and absorbs strain energy when the piston moves in the opposite direction only by a mechanical mechanism and attenuates the vibration of the building structure It does not matter.
[0064]
Strain energy is stored in a hydraulic damper and a structural part where the hydraulic damper is installed. That is, by compressing the hydraulic oil filled in the oil chamber of the hydraulic damper, the strain energy generated when the building structure moves in an arbitrary direction is stored. Further, when the building structure moves in the direction opposite to the arbitrary direction, the strain energy is absorbed by releasing the hydraulic pressure of the hydraulic damper. That is, a vibration control method that attenuates the vibration of the building structure only with a mechanical mechanism is realized.
[0065]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to provide a method for controlling a building structure that controls a passive vibration control device having a nonlinear damping coefficient only by a mechanical mechanism.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a
1, 51 ...
Claims (3)
前記油圧式ダンパは、作動油が充填された第1のシリンダと、前記第1のシリンダ内を移動し、前記第1のシリンダ内を第1のヘッド側油室と第1のロッド側油室に区分する第1のピストンと、一端が前記第1のピストンの片側に設けられ、他端が第1のシリンダを介して外部に突出するように設けられた第1のピストンロッドと、前記第1のヘッド側油室と前記第1のロッド側油室を連結する流路に設けられた開閉弁を有する、前記第1のヘッド側油室の圧力を解放する圧力解放機構と、を具備し、
前記油圧式ダンパは、前記第1のピストンロッドが前記第1のヘッド側油室の方向に移動して前記第1のピストンが前記第1のヘッド側油室の作動油を圧縮することにより減衰力を発生する工程と、
前記第1のピストンロッドが前記第1のロッド側油室の方向に移動くときに、前記圧力解放機構により、前記第1のヘッド側油室の作動油の圧縮力を解放するとともに、減衰力を発生しない工程と、
を具備し、
前記各工程を前記第1のピストンロッドの移動と連動して動作する機械的機構である前記圧力解放機構により制御することを特徴とする建築構造物の制震方法。A damping method for a building structure in which vibration of the building structure is attenuated by a hydraulic damper installed in a column beam structure of the building structure,
The hydraulic damper moves in the first cylinder filled with hydraulic oil, the first head side oil chamber, and the first rod side oil chamber in the first cylinder. A first piston, one end of which is provided on one side of the first piston, and the other end of the first piston which protrudes to the outside through the first cylinder; A pressure release mechanism for releasing pressure of the first head side oil chamber, comprising an on-off valve provided in a flow path connecting the first head side oil chamber and the first rod side oil chamber. ,
The hydraulic damper is damped by the first piston rod moving in the direction of the first head side oil chamber and the first piston compressing the hydraulic oil in the first head side oil chamber. A process of generating force ,
When the first piston rod moves in the direction of the first rod side oil chamber, the pressure release mechanism releases the compressive force of the hydraulic oil in the first head side oil chamber and the damping force. A process that does not generate
Comprising
The building structure seismic control method, wherein each step is controlled by the pressure release mechanism, which is a mechanical mechanism that operates in conjunction with the movement of the first piston rod.
第2のシリンダと、
前記第2のシリンダ内を移動し、前記第2のシリンダ内を第2のヘッド側油室と第2のロッド側油室に区分する第2のピストンと、
一端が前記第2のピストンの片側に設けられ、他端が前記第2のシリンダを介して外部に突出し、前記第1のピストンロッドと連結された第2のピストンロッドと、
を具備し、
前記第2のロッド側油室が前記開閉弁と連結され、前記第1のピストンロッドと連動して動作する前記第2のピストンロッドの動作により前記圧力解放機構を制御することを特徴とする請求項1記載の建築構造物の制震方法。The hydraulic damper is
A second cylinder;
A second piston that moves in the second cylinder and divides the second cylinder into a second head side oil chamber and a second rod side oil chamber;
A second piston rod having one end provided on one side of the second piston and the other end protruding to the outside via the second cylinder and connected to the first piston rod;
Comprising
The second rod-side oil chamber is connected to the on-off valve, and the pressure release mechanism is controlled by the operation of the second piston rod that operates in conjunction with the first piston rod. Item 1. A method of controlling a building structure according to item 1.
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