JP3793498B2 - Hydraulic control system for buildings - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物用油圧式制震装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、地震や風等による建築物の揺れを低減させるために油圧式ダンパが用いられていた。
油圧式ダンパはシリンダ内にピストンを設けて、このシリンダ及びピストンロッドを建築物に固定する。シリンダ内には作動油が充填されており、建築物が揺れるとピストンの移動によりシリンダ内の作動油が圧縮され、外力に対する抵抗力が生じ、振動を減衰させる。(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−54677号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近は、シリンダの片側にピストンロッドが突出しており、そのピストンロッドをばね部材で付勢し、建築物に接触させ、建築物の振動を減衰させる片ロッド型の油圧式ダンパが用いられることもある。
このとき、振動の減衰力を最大限に働かせるためには、ピストンロッドの先端を確実に建築物に接触させる必要がある。
【0005】
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、油圧式ダンパのピストンロッドが建築物に確実に接触する建築物用油圧式制震装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための本発明は、作動油が充填されたシリンダと、前記シリンダ内を移動するピストンと、一端が前記ピストンの片側に設けられ、他端が前記シリンダを介して外部に突出するように設けられたピストンロッドと、前記ピストンロッドの外部側の端部に設けられ、押し付け面と接触し、前記押し付け面に追従するように移動できる接触部材と、前記ピストンと前記ピストンロッドの間、もしくは前記ピストンと前記シリンダの間に設けられ、前記ピストンロッドを前記押し付け面に押圧するバネと、を具備することを特徴とする建築物用油圧式制震装置である。
【0007】
本発明では、ピストンロッドのシリンダ外部に突出した端部、及び端部に設けられた接触部材が押し付け面、即ち建築物の表面に接触し、その押し付け面の動きに追従するように動く。
ここで、接触部材は球形等の凹面を有し、ピストンロッドの先端に設けられた凸面と接触しながら動き、押し付け面に接触を保ちつつ、押し付け面の動きに追従することができる。また、逆に、接触部材が凸面を有し、ピストンロッドの先端に設けられた凹面と接触しながら動いてもよい。
また、接触部材がある程度の範囲で自由に動くようにあそびを持たせてピストンロッドに取り付けられてもよい。
【0008】
また、第2の発明は、作動油が充填されたシリンダと、前記シリンダ内を移動するピストンと、一端が前記ピストンの片側に設けられ、他端が前記シリンダを介して外部に突出するように設けられたピストンロッドと、前記ピストンロッドの外部側の端部に設けられ、押し付け面と接触し、前記押し付け面に対して滑動可能なヘッドと、前記ピストンと前記ピストンロッドの間、もしくは前記ピストンと前記シリンダの間に設けられ、前記ピストンロッドを前記押し付け面に押圧するバネと、を具備することを特徴とする建築物用油圧式制震装置である。
【0009】
ここで、ヘッドの押し付け面側には、ベアリングが設けられる、或いは、二酸化モリブデン、テフロン(登録商標)、含油メタル、油といった固体潤滑材を塗布してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る建築物用油圧式制震装置に用いる油圧式ダンパ1の概略構成図である。
【0011】
図1に示す油圧式ダンパ1では、円筒状のシリンダ3内にピストン5が移動可能に設けられる。ピストン5の片面には、円柱状のピストンロッド7が設けられる。ピストンロッド7はシリンダ3を介して外部に突出している。このピストンロッド7の先端にはヘッダ14が設けられる。
【0012】
ピストンロッド7にはバネ取付部材4が設けられる。バネ取付部材4と、ピストンロッド7が突出する側のシリンダ3の表面との間には、ばね2が設けられる。ピストンロッド7の端部のヘッダ14と接触部材10は球面軸受機構を構成する。球面形状のヘッダ14は接触部材10に設けられた凹型の球面に接触し、所定の範囲で上下左右に動くことが可能である。
【0013】
ばね2の伸力によりばね取付部材4が押されることによって、ピストンロッド7の端部に設けられる球形のヘッダ14は、接触部材10を押し付け面Rに押し付ける。ここで、押し付け面Rは、建築物の梁、柱、ブレース等の表面である。接触部材10の押し付け面Rとの接触面S1は二酸化モリブデン等の固体潤滑被膜の焼付け処理等が行われており、接触部材10が押し付け面Rの振動や傾斜に対し追従しつつ、接触を保つようにするものである。
【0014】
ピストン5は、シリンダ3内を第1油室(ヘッド側油室)9と第2油室(ロッド側油室)11に区分する。ここで、ロッド側とはピストン5に対してピストンロッド7が取り付けられた側であり、ヘッド側とはピストン5に対してピストンロッド7が取り付けられてない側である。シリンダ3、ピストン5、ピストンロッド7等は金属で構成される。
【0015】
第1油室9や第2油室11には作動油が充填される。
ピストン5内には、いくつかの流路が設けられ、その流路にリリーフ弁15、チェック弁17、オリフィス19が設けられる。
【0016】
チェック弁17は、作動油が第2油室11から第1油室9側に流れようとすると開き、作動油が第2油室11から第1油室9側に流れることを許容するが、作動油が逆方向に流れようとすると閉じて、作動油の逆方向の流れを阻止する。すなわち、作動油はチェック弁17を介して、図中B方向にのみ流れる。
【0017】
リリーフ弁15は、第1油室9内の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えると開き、作動油が第1油室9側から第2油室11側に流れることを許容する。そして、作動油が第1油室9側から第2油室11側に流れることにより、第1油室9内の圧力が前述したリリーフ荷重より低くなるとリリーフ弁15は閉じて、作動油が第1油室9側から第2油室11側には流れなくなる。また、作動油が第2油室11側から第1油室9側に流れようとする場合、リリーフ弁15は閉じて、このような流れを阻止する。
【0018】
従って、第1油室9の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えている場合のみリリーフ弁15は開き、作動油が図中C方向に流れる。
【0019】
シリンダ3の第2油室11側にアキュムレータ21が設けられる。このアキュムレータ21は、第2油室11につながっている。
アキュムレータ21は、第1油室9と第2油室11の体積差を吸収する他、作動油の温度による体積変化を吸収する。すなわち、第2油室11にはピストンロッド7が存在するので、そのピストンロッド7の分、第1油室9と第2油室11には体積差がある。
【0020】
次に、図1から図4を用いて、この油圧式ダンパ1による制震動作を説明する。建築物に対して地震力等が加わり、建築物が揺れた場合を想定する。
【0021】
図1に示す状態で地震等により外力が加わり、ピストン5及びピストンロッド7が図中A方向に移動しようとすると、第2油室11内の作動油はチェック弁17を介して第1油室9側に流れる。このとき、リリーフ弁15は閉じており、リリーフ弁15を介して作動油が第2油室11から第1油室9に流れることはない。ピストンロッド7は、ばね2によってA方向に向かう力を受ける。
【0022】
従って、図2に示すように、ピストン5及びピストンロッド7がロッド側に移動する。このとき、第2油室11内の作動油はチェック弁17を介して、第1油室9側に流れるので、第2油室11内の作動油が圧縮されることはない。
【0023】
図2の状態から、揺れの方向が逆転し、図3に示すように、ピストン5及びピストンロッド7がD方向に移動しようとする。このとき、チェック弁17は閉じている。リリーフ弁15は当初は閉じているので、ピストン5がD方向に移動すると、第1油室9内の作動油が圧縮される。
【0024】
第1油室9内の作動油が圧縮されるので、ピストン5には、この作動油の圧縮力による反力が加わり、この力が外力を打ち消す方向に働くので振動が減衰する。
【0025】
ピストン5がD方向に更に移動する速度が増すと、第1油室9内の作動油が更に圧力が上がり、第1油室9内の作動油の圧力がリリーフ荷重を超えるので、リリーフ弁15が開き、第1油室9側から第2油室11側に作動油が流れる。
【0026】
このように、ピストン5がD方向に移動すると、第1油室9内の作動油が圧縮されるので作動油からピストン5に反力が加わり、この反力が外力、即ち地震力による振動を打ち消す方向に働く。
【0027】
即ち、ピストン5及びピストンロッド7がD方向に移動する場合には、第1油室9内の作動油の圧力はリリーフ弁15で定められた一定値(リリーフ荷重)をほぼ保ち、第1油室9内の作動油が圧縮され、作動油からピストン5に対して反力が加わる。
【0028】
ピストン5が図4に示す位置まで移動すると、ピストン5の移動方向が変わり、ピストン5及びピストンロッド7はA方向に移動する。第1油室9の作動油の圧縮分が開放されると、チェック弁17は開き、第2油室11から第1油室9側に作動油が流れる。以下、同様の動作を繰り返す。
【0029】
このように、油圧式ダンパ1が建築物に取り付けられ、地震等により外力が加わると、図1から図4に示すように、ピストン5がA方向に移動する場合には、外力に対する対抗力は発生しないが、図3に示すように、ピストン5及びピストンロッド7がD方向に移動するときには、第1油室9内の作動油が圧縮されるので、ピストン5に反力が加わり、この反力は地震等の外力を打ち消す方向に働くので振動が減衰する。
【0030】
なお、図3に示すように、ピストン5がD方向に移動する場合には、第1油室9内の作動油は圧縮されるが、オリフィス19又は調圧弁を設けて第1油室9から第2油室11側に作動油を流すことにより、第1油室9内の作動油の圧力が急上昇することを防止できる。ここで、調圧弁とは、建物の応答低減を最適に行うための減衰係数Cを一定に保つ弁を指す。
【0031】
次に、図1から図4に示す油圧式ダンパ1が高層ビルに取り付けられる例について説明する。
図5は、この油圧式ダンパ1が取り付けられた高層ビル31を示し、図6は、高層ビル31への油圧式ダンパ1の取り付け部分の拡大図である。
【0032】
高層ビル31は、多数の梁33と柱35等を有する。図6に示すように、柱35aと梁33bには柱側固定部材47aが、柱35bと梁33bには柱側固定部材47bが設けられる。また、梁33aから下側斜め方向にブレース37a、37bが設けられる。ブレース37a、37bの端部41a、41bにはそれぞれ基台49a、49bが設置される。
【0033】
基台49aには油圧式ダンパ1aのシリンダ部分が固定され、油圧式ダンパ1aのピストンロッド7aの先端部、即ち図1に示す軸受機構部は、柱側固定部材47aに接触する。このとき、ピストンロッド7aの先端部は、油圧式ダンパ1aのばね2aがばね取付部材4aを押す力によって、柱側固定部材47aに接触する。即ち、油圧式ダンパ1aは、そのばね2aに適当なばね定数を有するばねを用いることによって、或いは、ばね2aの伸縮力を適当に調節することによって、ロッド7の先端部が柱側固定部材47に接触するように、ブレース37aの基台49aに容易に取り付けることができる。
【0034】
同様に、基台49bには油圧式ダンパ1bのシリンダ部分が固定され、油圧式ダンパ1bのピストンロッド7bの先端部は、柱側固定部材47bに接触する。このとき、ピストンロッド7bの先端部は、油圧式ダンパ1bのばね2bがばね取付部材4bを押す力によって、柱側固定部材47bに接触する。即ち、油圧式ダンパ1bは、そのばね2bに適当なばね定数を有するばねを用いることによって、或いは、ばね2bの伸縮力を適当に調節することによって、ブレース37bの基台49bに容易に取り付けることができる。
【0035】
ここで、高層ビル31に地震力等が加わった場合、梁33、柱35、ブレース37a、37bも振動するが、ばね2aの働きによりピストンロッド7aは、柱側固定部材47aとの接触を保持している。同様にばね2bの働きによりピストンロッド7bは、柱側固定部材47bとの接触を保持している。
【0036】
そして、高層ビル31がA方向に移動する場合、油圧式ダンパ1bによる抵抗力がブレース37bに加わり、高層ビル31がD方向に移動する場合、油圧式ダンパ1aによる抵抗力がブレース37aに加わり、高層ビル31の振動が低減する。
【0037】
尚、ピストンロッド7a、7bは建築物の地震変形に追従することが望ましい。この為、それぞれのばね2a、2bのばね定数を高層ビル31等の建築物の応答にピストンロッド7a、7bが追従する程度のものとする。このとき、ピストンロッド7a、7bが柱側固定部材47a、47bと離間しないようにヘッダ14及び接触部材10が設けられる。
【0038】
図7は地震力を受けて押し付け面Rが傾斜した際の油圧式ダンパ1のヘッダ14部分の拡大図を示す。押し付け面Rは、例えば、図6に示す柱側固定部材47の表面である。図7に示すように、ヘッダ14はばね2の取付部材4を押す力によって押され、接触部材10を押し付け面Rに押し付ける。このとき、接触部材10の接触面S1が押し付け面Rに接触を保持しつつ、接触部材10はヘッダ14を軸に押し付け面Rの傾斜(振動)に追従して動く。
【0039】
図8は、図7に示すF方向から接触部材10とヘッダ14を見た図である。原点Oは球形のヘッダ14の中心である。接触部材10は、ヘッダ14を軸に、X軸に対して所定の範囲で回転し、Y軸に対して所定の範囲で回転するという、少なくとも2自由度の動きを持つ。
【0040】
次に、第2の実施の形態に係る油圧式ダンパ51について説明する。図9は、油圧式ダンパ51を示すもので、図1に示す油圧式ダンパ1と同一の構成要素には同一の番号を付し、説明を省略する。この油圧式ダンパ51では、シリンダ3外に管等で流路53及び55を構成し、流路53にリリーフ弁15aを設け、流路55にチェック弁17aを設けたものである。流路53、55は第1油室9と第2油室11とを連結する。
【0041】
このように、リリーフ弁15a、チェック弁17aをピストン5内に設けない構成とすることもできる。さらに、オリフィス19もピストン5内に設けずに、シリンダ3外に流路を設け、その流路をオリフィスとすることもできる。
【0042】
次に、第3の実施の形態に係る油圧式ダンパ81について説明する。図10は、油圧式ダンパ81を示す図である。油圧式ダンパ81は、図1に示す油圧式ダンパ1とばね13の設置位置が異なる以外は、その構成要素と動作は同一である。この油圧式ダンパ81を、油圧式ダンパ1と同様に高層ビルに設置すれば同様の制震効果が得られる。
【0043】
尚、油圧式ダンパ81を図5、図6に示す高層ビル31に設置する場合、シリンダ3を高層ビルの梁や柱に固定し、ピストンロッド7の先端部をブレース37に接触するように設置する。
【0044】
次に、第4の実施の形態について説明する。図11は、第4の実施の形態に係る軸受機構を示す図である。尚、図11に示す構成要素において、図1に示す油圧式ダンパ1と同一の構成要素には同一の番号を付す。
【0045】
図11に示す軸受機構は、接触部材70、取付部材73、球面部材74、押え板75等から構成される。接触部材70と球面部材74はボルト等で結合される。取付部材73は球面型の凹部を有し、ピストンロッド7とばね取付部材4に設置される。
【0046】
取付部材73の球面型凹部に球形部材74が設置され、押え板75によって押えられる。図11に示すF方向から見た場合、接触部材70と球面部材74は、図8に示す接触部材10と同様に、X軸に対して所定の範囲で回転し、Y軸に対して所定の範囲で回転するという、少なくとも2自由度の動きを持つ。
【0047】
接触部材70と球面部材74はばね2によって押され、接触部材70の接触面S2は押し付け面Rに接触される。接触部材70は自由度をもつことから、押し付け面Rとの接触を保ちつつ、押し付け面Rの傾斜(振動)に追従して動く。尚、接触面S2は二酸化モリブデン等の固体潤滑被膜の焼付け処理が行われており、押し付け面Rの動きに追従しやすく処理されている。
【0048】
次に、第5の実施の形態について説明する。図12は、第5の実施の形態に係る軸受機構を示す図である。尚、図12に示す構成要素において、図1に示す油圧式ダンパ1と同一の構成要素には同一の番号を付す。
【0049】
図12に示す軸受機構は、接触部材80、取付部材83、ボルト87等から構成される。取付部材83は凹型曲面を有し、ピストンロッド7とばね取付部材4に設置される。接触部材80は凸型曲面を有し、取付部材83の凹型曲面にその凸型曲面が接触するように、ボルト87によって取付部材83に取り付けられる。
【0050】
この際、ボルト87のボルト穴はボルト87の直径よりも少し大きい直径を有し、ボルト87はあそびができるように取り付けられる。こうして接触部材80は、図8に示す接触部材10と同様に、X軸に対して所定の範囲で回転し、Y軸に対して所定の範囲で回転するという、少なくとも2自由度の動きを持つ。
【0051】
取付部材83と接触部材80はばね2によって押され、接触部材80の接触面S3は押し付け面Rに接触される。接触部材80は自由度をもつことから、押し付け面Rとの接触を保ちつつ、押し付け面Rの傾斜(振動)に追従して動く。尚、接触面S3は二酸化モリブデン等の固体潤滑被膜の焼付け処理が行われており、押し付け面Rの動きに追従しやすく処理されている。
【0052】
尚、本願の実施の形態において、接触面S1、S2、S3には含油メタル、テフロン(登録商標)等を用いても良いし、油等を塗布してもよい。
【0053】
次に、第6の実施の形態について説明する。図13は第6の実施の形態に係る油圧ダンパ91を示す図である。尚、図13に示す構成要素において、図1に示す油圧式ダンパ1と同一の構成要素には同一の番号を付す。
【0054】
ピストンロッド7の先端にはヘッド113が設けられる。ヘッド113において押し付け面Rに接触する表面にはベアリング111が設けられる。シリンダ3とばね取付部材4の間にはばね2が設けられる。ばね2の伸力によりばね取付部材4が押されることによって、ピストンロッド7の端部に設けられる球形のヘッド113は、押し付け面Rに押し付けられる。
【0055】
ここで、ヘッド113に設けられたベアリング111によって、ヘッド113は押し付け面Rの振動や傾斜に対し追従しつつ、接触を保つことが可能となる。
【0056】
図14は第7の実施の形態に係るヘッド123を示す図である。例えば、図13に示す油圧式ダンパ91のピストンロッド7の先端に、ヘッド123を設け、押し付け面Rとの接触面にテフロン(登録商標)121を塗布しても、ヘッド123は押し付け面Rに接触し、その動きに追従するという効果が得られる。
【0057】
尚、テフロン(登録商標)121の替わりに、含油メタル、二酸化モリブデン等の固体潤滑材を用いても良いし、表面に油等を塗布してもよい。
【0058】
尚、第4の実施の形態から第7の実施の形態として説明した軸受機構、或いはヘッド機構は、図9に示す油圧式ダンパ51、図10に示す油圧式ダンパ81に適用することが可能であり、同様の効果が得られる。
【0059】
尚、本発明の技術適用範囲は、図5、図6に示す油圧式ダンパの設置方法に限られるものではなく、高層ビルだけでなく、建築物の層間又は建築物間に取り付けてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明によれば、油圧式ダンパのピストンロッドを確実に建築物に接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧式ダンパ1の概略構成図
【図2】 油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図3】 油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図4】 油圧式ダンパ1の動作を示す図
【図5】 高層ビル31の概略構成図
【図6】 油圧式ダンパの取り付け部分の拡大図
【図7】 接触部材10とヘッダ14の拡大図
【図8】 接触部材10の自由度を示す図
【図9】 油圧式ダンパ51の概略構成図
【図10】 油圧式ダンパ81の概略構成図
【図11】 軸受機構部の拡大図
【図12】 軸受機構部の拡大図
【図13】 油圧式ダンパ91の概略構成図
【図14】 ヘッド123を示す図
【符号の説明】
1、51、81、91……油圧式ダンパ
2………ばね
3………シリンダ
5………ピストン
7………ピストンロッド
9………第1油室
10………接触部材
11………第2油室
14………ヘッダ
15………リリーフ弁
17………チェック弁
19………オリフィス
21………アキュムレータ
31………高層ビル
33………梁
35………柱
37………ブレース
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic control device for buildings.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, hydraulic dampers have been used to reduce the shaking of buildings due to earthquakes and winds.
The hydraulic damper is provided with a piston in a cylinder, and the cylinder and the piston rod are fixed to a building. The cylinder is filled with hydraulic oil. When the building is shaken, the hydraulic oil in the cylinder is compressed by the movement of the piston, and a resistance force against an external force is generated to attenuate the vibration. (For example, see Patent Document 1)
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-54677
[Problems to be solved by the invention]
Recently, a piston rod protrudes from one side of the cylinder, and a single rod type hydraulic damper that urges the piston rod with a spring member to contact the building and damp the vibration of the building is used. Sometimes.
At this time, in order to maximize the vibration damping force, the tip of the piston rod must be brought into contact with the building.
[0005]
This invention is made in view of such a problem, The place made into the objective is to provide the hydraulic-type damping device for buildings in which the piston rod of a hydraulic damper contacts a building reliably. is there.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the present invention provides a cylinder filled with hydraulic oil, a piston moving in the cylinder, one end provided on one side of the piston, and the other end externally via the cylinder. A piston rod provided so as to protrude; a contact member provided at an outer end of the piston rod; contacting a pressing surface; and movable so as to follow the pressing surface; the piston and the piston rod Or a spring that is provided between the piston and the cylinder and presses the piston rod against the pressing surface.
[0007]
In the present invention, the end of the piston rod that protrudes outside the cylinder and the contact member provided at the end contact the pressing surface, that is, the surface of the building, and move so as to follow the movement of the pressing surface.
Here, the contact member has a concave surface such as a spherical shape, and can move while in contact with the convex surface provided at the tip of the piston rod, and can follow the movement of the pressing surface while maintaining contact with the pressing surface. Conversely, the contact member may have a convex surface and move while contacting a concave surface provided at the tip of the piston rod.
Alternatively, the contact member may be attached to the piston rod with a play so as to move freely within a certain range.
[0008]
Further, the second invention is such that a cylinder filled with hydraulic oil, a piston moving in the cylinder, one end is provided on one side of the piston, and the other end protrudes outside through the cylinder. A provided piston rod; and a head provided at an outer end of the piston rod, contacting a pressing surface and slidable with respect to the pressing surface; and between the piston and the piston rod, or the piston And a spring that is provided between the cylinder and presses the piston rod against the pressing surface.
[0009]
Here, a bearing is provided on the pressing surface side of the head, or a solid lubricant such as molybdenum dioxide, Teflon (registered trademark), oil-containing metal, or oil may be applied.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail based on the drawings. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a hydraulic damper 1 used in a building hydraulic vibration control device according to the present embodiment.
[0011]
In the hydraulic damper 1 shown in FIG. 1, a piston 5 is movably provided in a cylindrical cylinder 3. A cylindrical piston rod 7 is provided on one side of the piston 5. The piston rod 7 protrudes outside through the cylinder 3. A header 14 is provided at the tip of the piston rod 7.
[0012]
A spring mounting member 4 is provided on the piston rod 7. A spring 2 is provided between the spring mounting member 4 and the surface of the cylinder 3 on the side from which the piston rod 7 projects. The header 14 and the contact member 10 at the end of the piston rod 7 constitute a spherical bearing mechanism. The spherical header 14 is in contact with a concave spherical surface provided on the contact member 10 and can move up, down, left and right within a predetermined range.
[0013]
When the spring mounting member 4 is pressed by the extension force of the spring 2, the spherical header 14 provided at the end of the piston rod 7 presses the contact member 10 against the pressing surface R. Here, the pressing surface R is a surface of a building such as a beam, a column, or a brace. A contact surface S1 with the pressing surface R of the contact member 10 is subjected to a baking treatment of a solid lubricating film such as molybdenum dioxide, and the contact member 10 keeps contact while following the vibration and inclination of the pressing surface R. It is what you want to do.
[0014]
The piston 5 divides the inside of the cylinder 3 into a first oil chamber (head side oil chamber) 9 and a second oil chamber (rod side oil chamber) 11. Here, the rod side is the side where the piston rod 7 is attached to the piston 5, and the head side is the side where the piston rod 7 is not attached to the piston 5. The cylinder 3, the piston 5, the piston rod 7, etc. are made of metal.
[0015]
The first oil chamber 9 and the second oil chamber 11 are filled with hydraulic oil.
Several flow paths are provided in the piston 5, and a relief valve 15, a check valve 17, and an orifice 19 are provided in the flow path.
[0016]
The check valve 17 opens when the hydraulic oil flows from the second oil chamber 11 to the first oil chamber 9 side, and allows the hydraulic oil to flow from the second oil chamber 11 to the first oil chamber 9 side. When the hydraulic oil tries to flow in the reverse direction, the hydraulic oil closes to prevent the hydraulic oil from flowing in the reverse direction. That is, the hydraulic oil flows only in the direction B in the figure through the check valve 17.
[0017]
The relief valve 15 opens when the pressure of the hydraulic oil in the first oil chamber 9 exceeds the relief load, and allows the hydraulic oil to flow from the first oil chamber 9 side to the second oil chamber 11 side. When the hydraulic oil flows from the first oil chamber 9 side to the second oil chamber 11 side and the pressure in the first oil chamber 9 becomes lower than the relief load described above, the relief valve 15 is closed and the hydraulic oil is The oil does not flow from the first oil chamber 9 side to the second oil chamber 11 side. Further, when the hydraulic oil is about to flow from the second oil chamber 11 side to the first oil chamber 9 side, the relief valve 15 is closed to prevent such flow.
[0018]
Accordingly, the relief valve 15 is opened only when the pressure of the hydraulic oil in the first oil chamber 9 exceeds the relief load, and the hydraulic oil flows in the direction C in the drawing.
[0019]
An accumulator 21 is provided on the second oil chamber 11 side of the cylinder 3. The accumulator 21 is connected to the second oil chamber 11.
The accumulator 21 absorbs a volume difference between the first oil chamber 9 and the second oil chamber 11 and a volume change due to the temperature of the hydraulic oil. That is, since the piston rod 7 exists in the second oil chamber 11, there is a volume difference between the first oil chamber 9 and the second oil chamber 11 corresponding to the piston rod 7.
[0020]
Next, the vibration control operation by the hydraulic damper 1 will be described with reference to FIGS. Assume that the building is shaken due to earthquake force applied to the building.
[0021]
In the state shown in FIG. 1, when an external force is applied due to an earthquake or the like and the piston 5 and the piston rod 7 try to move in the direction A in the drawing, the hydraulic oil in the second oil chamber 11 passes through the check valve 17 to the first oil chamber. Flows to the 9th side. At this time, the relief valve 15 is closed, and hydraulic oil does not flow from the second oil chamber 11 to the first oil chamber 9 via the relief valve 15. The piston rod 7 receives a force directed in the A direction by the spring 2.
[0022]
Therefore, as shown in FIG. 2, the piston 5 and the piston rod 7 move to the rod side. At this time, the hydraulic oil in the second oil chamber 11 flows to the first oil chamber 9 side via the check valve 17, so the hydraulic oil in the second oil chamber 11 is not compressed.
[0023]
From the state of FIG. 2, the direction of shaking is reversed, and as shown in FIG. 3, the piston 5 and the piston rod 7 try to move in the D direction. At this time, the check valve 17 is closed. Since the relief valve 15 is initially closed, when the piston 5 moves in the direction D, the hydraulic oil in the first oil chamber 9 is compressed.
[0024]
Since the hydraulic oil in the first oil chamber 9 is compressed, a reaction force due to the compression force of the hydraulic oil is applied to the piston 5, and this force acts in a direction to cancel the external force, so that the vibration is attenuated.
[0025]
When the speed at which the piston 5 further moves in the direction D increases, the pressure of the hydraulic oil in the first oil chamber 9 further increases, and the pressure of the hydraulic oil in the first oil chamber 9 exceeds the relief load. Opens and hydraulic oil flows from the first oil chamber 9 side to the second oil chamber 11 side.
[0026]
As described above, when the piston 5 moves in the direction D, the hydraulic oil in the first oil chamber 9 is compressed, so that a reactive force is applied to the piston 5 from the hydraulic oil, and this reactive force generates vibration due to external force, that is, seismic force. Work in the direction to counteract.
[0027]
That is, when the piston 5 and the piston rod 7 move in the direction D, the pressure of the hydraulic oil in the first oil chamber 9 is maintained at a constant value (relief load) determined by the relief valve 15, and the first oil The hydraulic oil in the chamber 9 is compressed, and a reaction force is applied to the piston 5 from the hydraulic oil.
[0028]
When the piston 5 moves to the position shown in FIG. 4, the moving direction of the piston 5 changes, and the piston 5 and the piston rod 7 move in the A direction. When the compressed portion of the hydraulic oil in the first oil chamber 9 is released, the check valve 17 opens, and the hydraulic oil flows from the second oil chamber 11 to the first oil chamber 9 side. Thereafter, the same operation is repeated.
[0029]
Thus, when the hydraulic damper 1 is attached to the building and an external force is applied due to an earthquake or the like, as shown in FIGS. 1 to 4, when the piston 5 moves in the direction A, the resistance force against the external force is Although not generated, as shown in FIG. 3, when the piston 5 and the piston rod 7 move in the direction D, the hydraulic oil in the first oil chamber 9 is compressed. Since the force works in the direction of canceling external forces such as earthquakes, the vibration is attenuated.
[0030]
As shown in FIG. 3, when the piston 5 moves in the D direction, the hydraulic oil in the first oil chamber 9 is compressed, but an orifice 19 or a pressure regulating valve is provided to remove the hydraulic oil from the first oil chamber 9. By flowing the working oil to the second oil chamber 11 side, it is possible to prevent the pressure of the working oil in the first oil chamber 9 from rising rapidly. Here, the pressure regulating valve refers to a valve that keeps the damping coefficient C constant for optimally reducing the response of the building.
[0031]
Next, an example in which the hydraulic damper 1 shown in FIGS. 1 to 4 is attached to a high-rise building will be described.
FIG. 5 shows a high-rise building 31 to which the hydraulic damper 1 is attached, and FIG. 6 is an enlarged view of a portion where the hydraulic damper 1 is attached to the high-rise building 31.
[0032]
The high-rise building 31 has a large number of beams 33, columns 35, and the like. As shown in FIG. 6, a column side fixing member 47a is provided on the column 35a and the beam 33b, and a column side fixing member 47b is provided on the column 35b and the beam 33b. Further, braces 37a and 37b are provided in the diagonally downward direction from the beam 33a. Bases 49a and 49b are installed at the ends 41a and 41b of the braces 37a and 37b, respectively.
[0033]
The cylinder portion of the hydraulic damper 1a is fixed to the base 49a, and the tip portion of the piston rod 7a of the hydraulic damper 1a, that is, the bearing mechanism portion shown in FIG. 1, contacts the column side fixing member 47a. At this time, the tip of the piston rod 7a comes into contact with the column-side fixing member 47a by the force by which the spring 2a of the hydraulic damper 1a presses the spring mounting member 4a. That is, in the hydraulic damper 1a, the tip of the rod 7 is fixed to the column-side fixing member 47 by using a spring having an appropriate spring constant for the spring 2a or by appropriately adjusting the expansion / contraction force of the spring 2a. So that it can be easily attached to the base 49a of the brace 37a.
[0034]
Similarly, the cylinder portion of the hydraulic damper 1b is fixed to the base 49b, and the tip of the piston rod 7b of the hydraulic damper 1b is in contact with the column side fixing member 47b. At this time, the tip of the piston rod 7b comes into contact with the column-side fixing member 47b by the force by which the spring 2b of the hydraulic damper 1b presses the spring mounting member 4b. That is, the hydraulic damper 1b is easily attached to the base 49b of the brace 37b by using a spring having an appropriate spring constant for the spring 2b or by appropriately adjusting the expansion / contraction force of the spring 2b. Can do.
[0035]
Here, when a seismic force or the like is applied to the high-rise building 31, the beam 33, the column 35, and the braces 37a and 37b also vibrate, but the piston 2a keeps contact with the column-side fixing member 47a by the action of the spring 2a. is doing. Similarly, the piston rod 7b maintains contact with the column-side fixing member 47b by the action of the spring 2b.
[0036]
When the high-rise building 31 moves in the A direction, a resistance force by the hydraulic damper 1b is applied to the brace 37b. When the high-rise building 31 moves in the D direction, a resistance force by the hydraulic damper 1a is applied to the brace 37a. The vibration of the high-rise building 31 is reduced.
[0037]
The piston rods 7a and 7b preferably follow the earthquake deformation of the building. Therefore, the spring constants of the springs 2a and 2b are set such that the piston rods 7a and 7b follow the response of the building such as the high-rise building 31. At this time, the header 14 and the contact member 10 are provided so that the piston rods 7a and 7b are not separated from the column-side fixing members 47a and 47b.
[0038]
FIG. 7 shows an enlarged view of the header 14 portion of the hydraulic damper 1 when the pressing surface R is inclined due to the seismic force. The pressing surface R is, for example, the surface of the column side fixing member 47 shown in FIG. As shown in FIG. 7, the header 14 is pressed by a force that presses the attachment member 4 of the spring 2, and presses the contact member 10 against the pressing surface R. At this time, while the contact surface S1 of the contact member 10 maintains contact with the pressing surface R, the contact member 10 moves following the inclination (vibration) of the pressing surface R with the header 14 as an axis.
[0039]
FIG. 8 is a view of the contact member 10 and the header 14 as viewed from the direction F shown in FIG. The origin O is the center of the spherical header 14. The contact member 10 has a motion of at least two degrees of freedom, with the header 14 as an axis, rotating within a predetermined range with respect to the X axis, and rotating within a predetermined range with respect to the Y axis.
[0040]
Next, a hydraulic damper 51 according to the second embodiment will be described. FIG. 9 shows a hydraulic damper 51. The same components as those of the hydraulic damper 1 shown in FIG. In the hydraulic damper 51, the flow paths 53 and 55 are constituted by pipes or the like outside the cylinder 3, the relief valve 15 a is provided in the flow path 53, and the check valve 17 a is provided in the flow path 55. The flow paths 53 and 55 connect the first oil chamber 9 and the second oil chamber 11.
[0041]
In this manner, the relief valve 15a and the check valve 17a may be configured not to be provided in the piston 5. Furthermore, the orifice 19 is not provided in the piston 5, but a flow path can be provided outside the cylinder 3, and the flow path can be used as an orifice.
[0042]
Next, a hydraulic damper 81 according to a third embodiment will be described. FIG. 10 is a view showing the hydraulic damper 81. The operation of the hydraulic damper 81 is the same as that of the hydraulic damper 1 shown in FIG. 1 except that the installation position of the spring 13 is different. If this hydraulic damper 81 is installed in a high-rise building like the hydraulic damper 1, the same vibration control effect can be obtained.
[0043]
When the hydraulic damper 81 is installed in the high-rise building 31 shown in FIGS. 5 and 6, the cylinder 3 is fixed to the beam or column of the high-rise building and the tip of the piston rod 7 is installed so as to contact the brace 37. To do.
[0044]
Next, a fourth embodiment will be described. FIG. 11 is a view showing a bearing mechanism according to the fourth embodiment. In addition, in the component shown in FIG. 11, the same number is attached | subjected to the same component as the hydraulic damper 1 shown in FIG.
[0045]
The bearing mechanism shown in FIG. 11 includes a contact member 70, a mounting member 73, a spherical member 74, a presser plate 75, and the like. The contact member 70 and the spherical member 74 are coupled with a bolt or the like. The mounting member 73 has a spherical recess and is installed on the piston rod 7 and the spring mounting member 4.
[0046]
A spherical member 74 is installed in the spherical concave portion of the mounting member 73 and is pressed by the pressing plate 75. When viewed from the F direction illustrated in FIG. 11, the contact member 70 and the spherical member 74 rotate within a predetermined range with respect to the X axis and have a predetermined range with respect to the Y axis, similarly to the contact member 10 illustrated in FIG. 8. It has at least two degrees of freedom to rotate in the range.
[0047]
The contact member 70 and the spherical member 74 are pressed by the spring 2, and the contact surface S2 of the contact member 70 is in contact with the pressing surface R. Since the contact member 70 has a degree of freedom, it moves following the inclination (vibration) of the pressing surface R while maintaining contact with the pressing surface R. Note that the contact surface S2 is baked with a solid lubricant film such as molybdenum dioxide, and is processed so as to easily follow the movement of the pressing surface R.
[0048]
Next, a fifth embodiment will be described. FIG. 12 is a view showing a bearing mechanism according to the fifth embodiment. In addition, in the component shown in FIG. 12, the same number is attached | subjected to the same component as the hydraulic damper 1 shown in FIG.
[0049]
The bearing mechanism shown in FIG. 12 includes a contact member 80, a mounting member 83, a bolt 87, and the like. The attachment member 83 has a concave curved surface and is installed on the piston rod 7 and the spring attachment member 4. The contact member 80 has a convex curved surface, and is attached to the attachment member 83 by a bolt 87 so that the convex curved surface contacts the concave curved surface of the attachment member 83.
[0050]
At this time, the bolt hole of the bolt 87 has a diameter slightly larger than the diameter of the bolt 87, and the bolt 87 is attached so as to be able to play. Thus, like the contact member 10 shown in FIG. 8, the contact member 80 has a motion of at least two degrees of freedom such as rotating within a predetermined range with respect to the X axis and rotating within a predetermined range with respect to the Y axis. .
[0051]
The attachment member 83 and the contact member 80 are pressed by the spring 2, and the contact surface S 3 of the contact member 80 is in contact with the pressing surface R. Since the contact member 80 has a degree of freedom, it moves following the inclination (vibration) of the pressing surface R while maintaining contact with the pressing surface R. Note that the contact surface S3 is subjected to a baking process of a solid lubricant film such as molybdenum dioxide, and is processed so as to easily follow the movement of the pressing surface R.
[0052]
In the embodiment of the present application, an oil-impregnated metal, Teflon (registered trademark), or the like may be used for the contact surfaces S1, S2, and S3, or oil or the like may be applied.
[0053]
Next, a sixth embodiment will be described. FIG. 13 is a view showing a hydraulic damper 91 according to the sixth embodiment. In addition, in the component shown in FIG. 13, the same number is attached | subjected to the same component as the hydraulic damper 1 shown in FIG.
[0054]
A head 113 is provided at the tip of the piston rod 7. A bearing 111 is provided on the surface of the head 113 that contacts the pressing surface R. A spring 2 is provided between the cylinder 3 and the spring mounting member 4. When the spring mounting member 4 is pushed by the extension force of the spring 2, the spherical head 113 provided at the end of the piston rod 7 is pushed against the pressing surface R.
[0055]
Here, the bearing 113 provided on the head 113 allows the head 113 to maintain contact while following the vibration and inclination of the pressing surface R.
[0056]
FIG. 14 is a diagram showing a head 123 according to the seventh embodiment. For example, even if the head 123 is provided at the tip of the piston rod 7 of the hydraulic damper 91 shown in FIG. 13 and Teflon (registered trademark) 121 is applied to the contact surface with the pressing surface R, the head 123 remains on the pressing surface R. The effect of contacting and following the movement is obtained.
[0057]
Instead of Teflon (registered trademark) 121, a solid lubricant such as oil-impregnated metal or molybdenum dioxide may be used, or oil or the like may be applied to the surface.
[0058]
Note that the bearing mechanism or the head mechanism described as the fourth to seventh embodiments can be applied to the hydraulic damper 51 shown in FIG. 9 and the hydraulic damper 81 shown in FIG. There are similar effects.
[0059]
In addition, the technical application range of this invention is not restricted to the installation method of the hydraulic damper shown to FIG. 5, FIG. 6, You may attach not only a high-rise building but the interlayer of a building, or between buildings.
[0060]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, the piston rod of the hydraulic damper can be reliably brought into contact with the building.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a hydraulic damper 1. FIG. 2 is a diagram showing an operation of the hydraulic damper 1. FIG. 3 is a diagram showing an operation of the hydraulic damper 1. FIG. FIG. 5 is a schematic configuration diagram of a high-rise building 31. FIG. 6 is an enlarged view of a mounting portion of a hydraulic damper. FIG. 7 is an enlarged view of a contact member 10 and a header 14. FIG. FIG. 9 is a schematic configuration diagram of a hydraulic damper 51. FIG. 10 is a schematic configuration diagram of a hydraulic damper 81. FIG. 11 is an enlarged view of a bearing mechanism portion. FIG. 12 is an enlarged view of a bearing mechanism portion. Schematic configuration diagram of the type damper 91 [FIG. 14] A diagram showing the head 123 [Explanation of symbols]
1, 51, 81, 91 ... Hydraulic damper 2 ... Spring 3 ... Cylinder 5 ... Piston 7 ... Piston rod 9 ... First oil chamber 10 ... Contact member 11 ... ... Second oil chamber 14 ......... Header 15 ......... Relief valve 17 ......... Check valve 19 ......... Orifice 21 ......... Accumulator 31 ......... High-rise building 33 ......... Beam 35 ......... Column 37 ... ...... Brace

Claims (10)

作動油が充填されたシリンダと、
前記シリンダ内を移動するピストンと、
一端が前記ピストンの片側に設けられ、他端が前記シリンダを介して外部に突出するように設けられたピストンロッドと、
前記ピストンロッドの外部側の端部に設けられ、押し付け面と接触し、前記押し付け面に追従するように移動できる接触部材と、
前記ピストンと前記ピストンロッドの間、もしくは前記ピストンと前記シリンダの間に設けられ、前記ピストンロッドを前記押し付け面に押圧するバネと、
を具備することを特徴とする建築物用油圧式制震装置。
A cylinder filled with hydraulic oil;
A piston moving in the cylinder;
A piston rod having one end provided on one side of the piston and the other end protruding outside through the cylinder;
A contact member that is provided at an outer end of the piston rod, contacts the pressing surface, and is movable so as to follow the pressing surface;
A spring provided between the piston and the piston rod, or between the piston and the cylinder, and pressing the piston rod against the pressing surface;
A hydraulic seismic control device for buildings, comprising:
前記ピストンロッドの端部と、前記接触部材は球面形状のジョイントを構成することを特徴とする請求項1記載の建築物用油圧式制震装置。  2. The hydraulic control device for a building according to claim 1, wherein the end of the piston rod and the contact member constitute a spherical joint. 前記接触部材は凹面を有し、前記ピストンロッドの端部に設けられた凸面と接触しながら動くことを特徴とする請求項2記載の建築物用油圧式制震装置。  3. The hydraulic control device for a building according to claim 2, wherein the contact member has a concave surface and moves while contacting a convex surface provided at an end of the piston rod. 前記接触部材は凸面を有し、前記ピストンロッドの端部に設けられた凹面と接触しながら動くことを特徴とする請求項2記載の建築物用油圧式制震装置。  3. The hydraulic control device for a building according to claim 2, wherein the contact member has a convex surface and moves while being in contact with a concave surface provided at an end of the piston rod. 前記接触部材は、前記押し付け面に対して摺動可能であることを特徴とする請求項1記載の建築物用油圧式制震装置。  The building-type hydraulic vibration control device according to claim 1, wherein the contact member is slidable with respect to the pressing surface. 前記接触部材の押し付け面側には、ベアリングが設けられることを特徴とする請求項5記載の建築物用油圧式制震装置。  The hydraulic vibration control device for a building according to claim 5, wherein a bearing is provided on the pressing surface side of the contact member. 前記接触部材の押し付け面側には、固体潤滑材を塗布することを特徴とする請求項5記載の建築物用油圧式制震装置。  6. The hydraulic vibration control device for a building according to claim 5, wherein a solid lubricant is applied to the pressing surface side of the contact member. 作動油が充填されたシリンダと、
前記シリンダ内を移動するピストンと、
一端が前記ピストンの片側に設けられ、他端が前記シリンダを介して外部に突出するように設けられたピストンロッドと、
前記ピストンロッドの外部側の端部に設けられ、押し付け面と接触し、前記押し付け面に対して滑動可能なヘッドと、
前記ピストンと前記ピストンロッドの間、もしくは前記ピストンと前記シリンダの間に設けられ、前記ピストンロッドを前記押し付け面に押圧するバネと、
を具備することを特徴とする建築物用油圧式制震装置。
A cylinder filled with hydraulic oil;
A piston moving in the cylinder;
A piston rod having one end provided on one side of the piston and the other end protruding outside through the cylinder;
A head provided at an outer end of the piston rod, in contact with the pressing surface, and slidable with respect to the pressing surface;
A spring provided between the piston and the piston rod, or between the piston and the cylinder, and pressing the piston rod against the pressing surface;
A hydraulic seismic control device for buildings, comprising:
前記ヘッドの押し付け面側には、ベアリングが設けられることを特徴とする請求項8記載の建築物用油圧式制震装置。  9. The hydraulic control device for a building according to claim 8, wherein a bearing is provided on the pressing surface side of the head. 前記ヘッドの押し付け面側には、固体潤滑材を塗布することを特徴とする請求項8記載の建築物用油圧式制震装置。  The hydraulic vibration control device for a building according to claim 8, wherein a solid lubricant is applied to the pressing surface side of the head.
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