JP4083316B2 - 手術用顕微鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小部位の手術、例えば脳神経外科手術において使用される手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、手術手法や手術器具の発達に伴って、手術用顕微鏡を用いた微細手術、いわゆるマイクロサージャリーが頻繁に行われるようになってきている。特に脳神経外科手術においては、鏡体による観察位置、及び観察方向を頻繁に変えることが要求される。このため、術者が鏡体を軽い力で素早く、しかも確実に所望の位置や角度に移動し、その位置や角度に鏡体を確実に固定することができる架台が望まれる。
【0003】
例えば、特公昭63−36481号公報において知られる架台は、鏡体の重量及び回転モーメントを平衡重りで相殺し、軽い力量で鏡体を傾斜、上下及び水平に移動可能な傾斜機構ならびに移動機構を備えており、さらに調節した位置や角度に固定する制動軸受(ブレーキ)を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)
上記特公昭63−36481号公報において知られる架台は、制動軸受を解除した状態で、鏡体を所望の位置や角度に移動後、制動軸受により固定する。すると、鏡体はその慣性力により振動する。一般に鏡体はかなりの重量があるので、鏡体は大きく振動することになる。この振動は顕微鏡下観察では視野の揺れになり、この揺れが収まるまで顕微鏡下での外科手術の作業が行えない。
これは手術時間の延長につながり、術者の疲労を増大させると共に大きな不快感を与えていた。
【0005】
(発明の目的)
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、顕微鏡の鏡体の移動後の固定により生じる振動を小さく抑えると共に、その振動の減衰時間を短縮し、手術時間を短縮するようにした手術用顕微鏡を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】
(手段)
本発明は、鏡体と、複数の機素を連結して構成され、各機素の相対的な動きにより上記鏡体を移動可能に支持する架台と、上記各機素の相対的な動きを阻止する固定状態とその機素の動きを許容する解除状態が得られる複数の制動手段と、上記各制動手段の動作を制御する制御手段とを具備し、
上記制御手段は2つ以上の制動手段を固定状態とするとき、時間差をもって固定させるべく制御を行うことを特徴とするものである。
【0007】
(作用)
上記制御部により複数の制動手段を時間差をもって固定すべく制御することにより、一つの制動手段の固定により生じる振動を、制動手段が解除されている他の対偶の機素部分の動きで吸収し、大きな振動が収まった後、その他の対偶の機素部分の制動手段の固定を行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1〜図6に基づいて、本発明の第1の実施形態に係る手術用顕微鏡を説明する。
【0009】
(構成)
図1は、第1の実施形態に係る手術用顕微鏡全体の構成を示している。同図1中、1は架台(支持装置)における支柱であり、この支柱1は支持台4に対して垂直に支持されている。支持台4は底面にキャスター4aを有した底板4bと、支柱4cとを有する。上記支柱1は、支持台4の支柱4cの上端部に鉛直軸O0 を中心として回転自在に取り付けられている。また、上記支柱1の上端部には、第1の平行四辺形リンク(機構)2が接続されており、支柱1の下端部には、第2の平行四辺形リンク(機構)3が接続されている。
【0010】
第1の平行四辺形リンク2は、平行四辺形を形成するように4つのアーム2a〜2dを配置し、これらのアーム2a〜2dを互いに平行な回転軸O1 〜O4 まわりに回動可能に連結してなる。そして、この第1の平行四辺形リンク2は、上記支柱1の上端部分に、上方支持部材5を介して、回転軸O1 まわりに回動可能に接続されている。ここで、回転軸O1 と鉛直軸O0 とは、互いに直交する関係にある。
【0011】
また、第2の平行四辺形リンク3は、平行四辺形を形成するように4つのアーム3a〜3dを配置し、これらのアーム3a〜3dを互いに平行な回転軸O5 〜O8 まわりに回動可能に連結してなる。そして、この第2の平行四辺形リンク3は、上記支柱の下端部分に、下方支持部材6を介して、特に回転軸O5 まわりに回動可能に接続されている。ここで、回転軸O5 と鉛直軸O0 とは、互いに直交し、かつ上記回転軸O1 と平行な関係にある。
【0012】
第1の平行四辺形リンク2のアーム2aは回転軸O1 側下端から屈曲して突き出すアーム部2eを有しており、全体としてL字形の形状をなしている。そのアーム部2eの突出した先端部分には上記回転軸O1 と平行な回転軸O11が設けられ、この回転軸O11まわりに回動可能に第1の伝達ロッド7の上端が接続されている。
【0013】
また、第2の平行四辺形リンク3のアーム3aも同様に回転軸O5 側上端から屈曲して突き出すアーム部3eを有して全体としてL字形の形状をしている。そのアーム部3eの突出した先端部分には回転軸O5 と平行な回転軸O12まわりに回動可能に上記第1の伝達ロッド7の下端が接続されている。このとき、紙面に平行な面内で、回転軸O1 と回転軸O4 を結ぶ線分と、回転軸O5 と回転軸O8 を結ぶ線分は常に平行な関係にあり、また、回転軸O1 ,05 ,012,011を順次結ぶ各線分は常に平行四辺形を形成する。
【0014】
同様にして、第1の平行四辺形リンク2におけるアーム2bの回転軸O2 と、第2の平行四辺形リンク3におけるアーム3bの回転軸O6 とはそれぞれに対して回動可能に第2の伝達ロッド8によって連結されている。そして、紙面に平行な面内で、回転軸O1 と回転軸O2 を結ぶ線分と、回転軸O5 と回転軸O6 を結ぶ線分とは常に平行をなす関係にあるように設定されている。つまり、第1の平行四辺形リンク2と第2の平行四辺形リンク3は支柱1の上下に分離して配置されると共に、常に相似的に対応した平行四辺形を保つ関係にある。
【0015】
以上により上記支持台4側に位置して配置される前段の連鎖系を構成し、この前段における連鎖系の機素の対偶により、後述する後段の連鎖系を介して鏡体12を上下及び水平方向に移動させるようになっている。
【0016】
次に、後段の連鎖系について説明する。上記第1の平行四辺形リンク2におけるアーム2dの一端には、紙面に平行な面内にあり、鉛直軸O0 と交差し、かつ回転軸O3 と回転軸O4 を結ぶ線分上の回転軸O9 まわりにおいて回動可能に支持された接続ブロック9が連結されている。この接続ブロック9には第3の平行四辺形リンク(機構)10が接続されている。第3の平行四辺形リンク10は図1で示す如く、アーム10a〜10e及び接続ブロック9を紙面に垂直な回転軸O13〜O17,O21,O22まわりにそれぞれ回動可能に接続することにより2連式の平行リンク機構を構成している。この実施形態では、これら接続ブロック9と第3の平行四辺形リンク10により互いに直交する2つの回転軸O9 ,O10を中心に傾斜可能な傾斜アーム11が構成されている。
【0017】
また、第3の平行四辺形リンク10の先端には、顕微鏡鏡体(以下、鏡体という。)12が連結されている。すなわち、鏡体12は、第3の平行四辺形リンク10のアーム10eの下方へ突き出した下端部に対して、紙面に平行な面内で、回転軸O15と回転軸O16を結ぶ線分を通る回転軸O18まわりに回動可能に取り付けられた鏡体支持アーム(鏡体支持部材)13により支持されている。
【0018】
これらの後段における連鎖系の機素の対偶により、鏡体12は、回転軸O9 、回転軸O18、及び回転軸O9 と回転軸O18の交点T1 を通る紙面に垂直な仮想の回転軸O10まわりにそれぞれ回動可能であって、傾斜(傾動)可能なものとなっている。
【0019】
また、鏡体12にはその鏡体12の3次元方向の振動を検出するための振動検出手段として、加速度センサー24が設けられ、さらに鏡体12にはフリースイッチ25を有するグリップ17が備えられている。
ここで、回転軸O9 、回転軸O10、回転軸O18まわりの、自重による回転モーメントが、常にゼロになるべく、第3の平行四辺形リンク10と鏡体12とは重量配分がなされている。
一方、上記第2の平行四辺形リンク3のアーム3dの一端には、ねじ軸14が固定され、このねじ軸14には、カウンターウエイト15がその軸線方向に移動可能に支持されている。上記カウンターウエイト15は、第1の平行四辺形リンク2、第2の平行四辺形リンク3を連動させたとき、鉛直軸O0 及び回転軸O1 まわりの回転モーメントが、常にゼロになるべく、位置及び重量配分がなされている。
【0020】
次に、手術用顕微鏡の細部の構成について説明する。まず、支持台4に対する支柱1は電気的に制御される電磁ブレーキ16aにより固定(制動)及びその解除がなされる。電磁ブレーキ16aは支持台4の支柱4cの上端に配設されている。
【0021】
上記傾斜アーム11の接続ブロック9と第1の平行四辺形リンク2のアーム2dとの接続部には、傾斜アーム11の接続ブロック9から突き出して形成された回転ロッド23が設けられている。この回転ロッド23は上記アーム2dの内部に配設された図示しないベアリングに嵌挿されることにより、回転軸O9 まわりに回動可能である。上記アーム2dには電磁ブレーキ16dが配設されており、この電磁ブレーキ16dは電気的に制御され、上記アーム2dに対する上記回転ロッド23及び接続ブロック9の回転軸O9 まわりの固定及びその解除が可能である。
【0022】
また、接続ブロック9にも電磁ブレーキ16eが配設されており、この電磁ブレーキ16eは電気的に制御され、上記接続ブロック9に対するアーム10aの回転軸O21まわりの固定及びその解除が可能である。
さらに、鏡体支持アーム13にも電磁ブレーキ16fが配設されており、この電磁ブレーキ16fは電気的に制御され、上記アーム10eに対する回転軸O18まわりの鏡体支持アーム13の固定及びその解除が可能である。
【0023】
次に、図2に基づいて、上方支持部材5の部分の詳細な構造を説明する。図2は図1の矢印a方向から見た回転軸O1 を含む部分を通る縦断面図である。上方支持部材5には上方シャフト18がベアリング17aを介して回転軸O1 まわりに回動可能に支持されている。また、上記上方支持部材5には電磁ブレーキ16bが配設されている。そして、電磁ブレーキ16bは電気的に制御されて上方シャフト18の固定及びその解除が可能である。上記アーム2aは上記上方シャフト18の外周にベアリング17bを介して回転軸O1 まわりに回動可能に支持されている。また、上記アーム2bは、上方シャフト18に形成したフランジ部に対してねじ等により固定され、上方シャフト18と一体的に回転するようになっている。
【0024】
次に、図3に基づいて、下方支持部材6の部分の詳細な構造を説明する。図3は図1の矢印b方向から見た回転軸O5 を含む部分を通る縦断面図である。上記下方支持部材6には下方シャフト19がベアリング17cを介して回転軸O5 まわりに回動可能に支持されている。上記下方支持部材6には電磁ブレーキ16cが配設されており、電磁ブレーキ16cは電気的に制御されて下方シャフト19の固定及びその解除が可能である。
上記アーム3bは、下方シャフト19の外周にベアリング17dを介して回転軸O5 まわりに回動可能に支持されている。また、上記アーム3aは上記下方シャフト19のフランジ部に対してねじ等により固定され、下方シャフト19と一体的に回転するようになっている。
【0025】
次に、図4に基づいて、手術用顕微鏡の電気系の構成を説明する。鏡体12におけるグリップ17に配設されたフリースイッチ25は、制御部(制御手段)21に電気的に接続されている。同じく鏡体12に配設した加速度センサー24も制御部21に対して電気的に接続されている。制御部21は2つの駆動回路22a,22bと電気的に接続されている。また、制御部21にはフリースイッチ25の入力信号に対して時間差を持って上記各駆動回路22a,22bへ信号を出力するための演算回路を搭載している。上記電磁ブレーキ16a,16b,16cは駆動回路22aと電気的に接続され、他の電磁ブレーキ16d,16e,16fは駆動回路22bと電気的に接続されている。
【0026】
(作用)
次に、手術中の鏡体12の移動について説明する。術者がグリップ17を握る手の指でフリースイッチ25の操作釦を押すと、制御部21に信号が入力され、駆動回路22a,22bに対して駆動信号を出力し、全ての電磁ブレーキ16a,16b,16c,16d,16e,16fのブレーキ作用を解除する。
【0027】
ここで、図1に示す電磁ブレーキ16aのブレーキ作用が解除されると、支柱1が支持台4に対して鉛直軸O0 まわりに回動可能になる。このため、第1の平行四辺形リンク2及び傾斜アーム11を介して、鏡体12が支持台4に対して鉛直軸O0 まわりに水平な向きで回動可能になる。
【0028】
図2に示す電磁ブレーキ16bが解除されると、アーム2bが上方支持部材5に対して回転軸O1 まわりに回動可能になる。このため、アーム2cを介してアーム2dがアーム2aに対して回転軸O4 まわりにアーム2bと平行を保ちながら回動可能になる。従って、鏡体12は、傾斜アーム11を介してアーム2aに対て回転軸O4 まわりに回動可能になる。
【0029】
図3で示す上記電磁ブレーキ16cが解除されると、アーム3aが下方支持部材6に対して回転軸O5 まわりに回動可能になり、第1の伝達ロッド7により接続されたアーム2aが上方支持部材5に対し、回転軸O1 まわりに回動可能になる。従って、鏡体12は第1の平行四辺形リンク2及び傾斜アーム11を介して上方支持部材5に対して回転軸O1 まわりに全体的に回動可能で上下移動できるようになる。
従って、これら3方向の回動の組み合わせにより、鏡体12は3次元的に移動可能な状態になる。
【0030】
一方、電磁ブレーキ16dが解除されると、傾斜アーム11はアーム2dに対して、回転軸O9 まわりに回動可能になる。また、電磁ブレーキ16eが解放されると、第3の平行四辺形リンク10のアーム10aは、接続ブロック9に対して、回転軸O21まわりに回動可能になり、アーム10b〜10dにて接続されるアーム10eはアーム10aと平行に回転軸O10を中心に傾動可能となる。また、電磁ブレーキ16fが解放されると、鏡体12は鏡体支持アーム13を介して、アーム10eの回転軸O18まわりに回動可能になる。すなわち、鏡体12は、回転軸O9 と回転軸O10との交点T1 を中心とした転動が可能となる。
【0031】
以上の3次元的な移動と、上記交点T1 を中心とした直交する3軸まわりの傾動によって、鏡体12は計6の自由度の動きが可能となる。つまり、術者がグリップ17を握る手の指でフリースイッチ25を操作することにより全ての電磁ブレーキ16a,16b,16c,16d,16e,16fのブレーキ作用が解除され、鏡体12の自由な動きが可能となる。
【0032】
次に、鏡体12の固定方法とこの固定動作に連動する作用について説明する。グリップ17を握り、フリースイッチ25を押しながら鏡体12を所望の位置に移動させ、フリースイッチ25を離すと、制御部21への信号の入力が停止され、制御部21はまず駆動回路22aへの駆動信号の出力を停止する。すると、架台の基部側の前段の連鎖に配設された電磁ブレーキ16a〜16cの制動作用が働き、鉛直軸O0 、回転軸O1 、及び回転軸O4 まわりの鏡体12の回動が阻止される。
【0033】
ここで、鏡体12を動かしながら電磁ブレーキ16a〜16cをロックした場合は図1中の矢印A,B,C方向への振動が生じてしまう。
しかしながら、このときには、架台の後段の連鎖に配設された電磁ブレーキ16d,16e,16fは解除されたままであるため、先に生じたA方向の振動は回転軸O9 ,O18まわりの回動により吸収され、また、B,C方向の振動は、回転軸O10まわりの回動により吸収される。従って、先に生じた矢印A,B,C方向への振動が鏡体12まで伝達されることがない。
【0034】
以上の如く、鏡体12を動かしながら電磁ブレーキ16a〜16cをロックした場合に発生した鏡体12の振動が吸収されたところで、駆動回路22bへの信号の出力が停止し、電磁ブレーキ16d〜16fによる制動が行われ、そして、回転軸O9 ,O18,O21まわりの鏡体12の回転も阻止され、最終的に鏡体12が固定される。
【0035】
この動作は、加速度センサー24からの信号が制御部21に入力し、図6に示すような、あらかじめ設定した加速度と時間差の関係に従って、駆動回路22bへの信号の出力を停止することにより、電磁ブレーキ16d〜16fによる制動が所定の時間差をもって自動的に行われる。
【0036】
以上の振動減衰動作を図5に従い説明する。図5は電磁ブレーキを固定した場合に生じる鏡体12の振動の振幅と時間の関係を示したものである。
38aは全電磁ブレーキ16a〜16fを同時に固定した場合の波形を示し、38bは電磁ブレーキ16a〜16cを先に固定し、この後、時間t3 遅らせて電磁ブレーキ16e〜16fを固定した上記実施形態での場合の波形を示している。波形38aでは時間t1 で収束するのに対し、波形38bでは初期の振幅の大きさを小さくすることができる分、振動の収束も早く、時間t2 で収束する。上記実施形態での場合には、振動減衰時間が短くなることが分かる。
【0037】
(効果)
第1の実施形態では、加速度センサ−24により、鏡体12を固定したときに生じる加速度を検出し、制御部21に内蔵された演算回路により、その検出した加速度の大きさに応じて先の電磁ブレーキ16a〜16cの固定に対する他の電磁ブレーキ16d〜16fの固定を遅らせると共にその遅らせる時間を最適な大きさに制御するため、鏡体12の振動を収束する時間が振動の大小にかかわらず、ある程度一定の時間で収束させることができる。
【0038】
[第2の実施形態]
図7〜図11に基づいて、本発明の第2の実施形態に係る手術用顕微鏡を説明する。
【0039】
(構成)
図7は、第2の実施形態に係る手術用顕微鏡の全体の構成を示している。同図2中、31は架台(支持装置)における支柱であり、この支柱31は、底面にキャスター27を有した支持台28に鉛直な姿勢で支持されている。支柱31の上端部には鉛直軸O20まわりに回動可能にブロック32の一端が接続されている。また、ブロック32の他端には鉛直軸O21まわりに回動可能な平行四辺形リンク(機構)33が接続されている。平行四辺形リンク33の4つのアーム33a〜33dは紙面に垂直な回転軸O22〜O25まわりに回動可能に連結されている。アーム33aとアーム33bには図示しないガススプリングが接続されている。アーム33dには鉛直な回転軸O26まわりに回動可能なシャフト36が接続されている。上記シャフト36の下端には、上記回転軸O26と直交する回転軸O27まわりに回動可能に鏡体支持用アーム37が接続されている。鏡体支持用アーム37の下端には、上記各回転軸O26,O27とそれぞれ直角をなす回転軸O28まわりに回動可能に鏡体12が接続されている。そして、鏡体12にはグリップ17が配設され、このグリップ17にはフリースイッチ25が配設されている。
【0040】
架台の細部についてさらに説明すると、図7において示すように、ブロック32には、支柱31に対するブロック32の回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ29aと、そのブロック32に対するアーム33aの回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ29bが配設されている。また、平行四辺形リンク33を構成するアーム33aには、アーム33aに対するアーム33bの回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ29cが配設されている。さらに、アーム33dには、そのアーム33dに対するシャフト36の回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ29dが配設されている。シャフト36の下端にはそのシャフト36に対するアーム37の回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ29eが配設されている。アーム37の下端には、そのアーム37に対する鏡体12の回動を規制可能な電磁ブレーキ29fが配設されている。
【0041】
次に、図8に基づいて、手術用顕微鏡の電気系の構成を説明する。フリースイッチ25は、前述した如く、鏡体12のグリップ17に設けられており、そしてこれは制御部26に電気的に接続されている。上記制御部26は、上記駆動回路30a,30b,30c,30dと電気的に接続されている。そして、上記電磁ブレーキ29aは駆動回路30aに電気的に接続され、電磁ブレーキ29bは駆動回路30bに電気的に接続され、電磁ブレーキ29cは駆動回路30cに電気的に接続され、残る3つの電磁ブレーキ29d〜29fは駆動回路30dに電気的に接続されている。
【0042】
また、制御部26には、フリースイッチ25の入力信号に対して時間差を持って駆動回路30a,30b,30c,30dヘ順次遅延した信号を出力するために遅延回路41b〜41dが搭載されている。そして、上記フリースイッチ25は、駆動回路30a、遅延回路41b〜41dにそれぞれ電気的に接続されている。また、遅延回路41b,41c,41dにはそれぞれ駆動回路30b,30c,30dが電気的に接続されている。
【0043】
次に、上記遅延回路41b〜41dの詳細を図9に従い説明する。この遅延回路は、点42aで2つのラインに分割されており、一方のラインはAND回路Fの一方の入力端子に接続されている。もう一方のラインは可変抵抗とコンデンサーで構成される第1の回路Dに接続されている。第1の回路Dの時定数は調節可能である。そして、第1の回路Dはコンパレーター回路Eと電気的に接続され、コンパレーター回路Eは上記AND回路Fの他方の入力端子に接続されている。
【0044】
(作用)
この第2の実施形態の手術用顕微鏡装置において、手術中、鏡体12を移動する場合、術者がグリップ17を握る手の指で、フリースイッチ25の操作釦を押す。すると、図11での出力波形に従い、全ての電磁ブレーキ29a,29b,29c,29d,29e,29fについてのブレーキ作用(制動)が同時に解除する。
【0045】
そして、電磁ブレーキ29aのブレーキ作用が解除されると、ブロック32が支柱31に対して鉛直軸O20まわりに回動可能になる。また、電磁ブレーキ29bのブレーキ作用が解除されると、平行四辺形リンク33がブロック32に対して鉛直軸O21まわりに回動可能になる。従って、鏡体12は鉛直軸O20,O21まわりの回動の組み合わせにより水平面内を移動可能になる。
【0046】
また、電磁ブレーキ29cのブレーキ作用が解除されると、平行四辺形リンク33が変形可能になり、アーム33aに対してアーム33dが上下動可能な状態になり、従って、鏡体12も上下動可能になる。
そして、これらの2方向の回動の組み合わせと、1方向の上下動により、鏡体12は3次元的に移動可能な状況になる。
【0047】
一方、電磁ブレーキ29dが解除されると、平行四辺形リンク33のアーム33dに対してシャフト36が鉛直軸O26まわりに回動可能になる。また、電磁ブレーキ29eが解放されると、アーム37がシャフト36に対して、回転軸O27まわりに回動可能になる。さらに、電磁ブレーキ29fが解放されると、鏡体支持用のアーム37に対して鏡体12は回転軸O28まわりに回動可能になる。
すなわち、上記水平面内の移動と上下動と合わせて、鏡体12は6自由度の動きが可能となる。
【0048】
次に、鏡体12の固定方法とこれに連動する作用について説明する。まず、術者はグリップ17を握り、フリースイッチ25を押しながら所望の位置まで鏡体12を移動させ、フリースイッチ25を離す。すると、図11で示す出力信号波形に従い、駆動回路30aへの駆動信号の出力が最初に停止され、電磁ブレーキ29aが固定(制動)し、支柱31に対するブロック32の回動を阻止する。この駆動回路30aへの信号出力停止に対して、図11に示す所定の時間差H,Iで、それぞれ駆動回路30b,30cへの信号出力が停止され、電磁ブレーキ29b,29cの順で固定される。すなわち鏡体12に対して遠位の電磁ブレーキから順次固定していく。
【0049】
そして、電磁ブレーキ29aによる固定時、回転軸O20まわりに生じる振動は、電磁ブレーキ29b,29d,29fがまだ固定されていないため、回転軸O21,O26,O28まわりの回動により鏡体12までの間で吸収される。
次に、電磁ブレーキ29bによる固定時、回転軸O21まわりに生じる振動は、電磁ブレーキ29d,29fが固定されていないため、回転軸O26,O28まわりの回動により鏡体12までの間で吸収される。
同様に、電磁ブレーキ29cによる固定時、回転軸O22まわりに生じる振動は、電磁ブレーキ29eが固定されてないので、回転軸O27まわりの回動により鏡体12までの間で吸収される。
【0050】
さらに駆動回路30cへの信号出力停止に対して、図11に示す所定の時間差Jをもって駆動回路30dへの信号出力を停止する。すなわち、鏡体12に対して近位の電磁ブレーキ29d〜29fを最後に固定する。しかし、電磁ブレーキ29d〜29fの固定により回転軸O26〜O28まわりに生じる鏡体12の振動はすでに回転軸O21,O26〜O28まわりの回動により吸収されているために小さくなっており、かつ鏡体12と回転軸O26〜O28との距離が短いことから振動の振幅が小さい。従って、鏡体12の移動・固定により生じる振動を小さく抑えることが可能であり、鏡体12の振動の減衰時間を短縮することができる。
【0051】
次に、手術用顕微鏡の電気系における出力信号について、図9〜11に従い説明する。図9の中の点42a,42b,42c,42dでの信号波形は、図10での39a〜39dで示される。つまり、39aが点42aでの信号波形、39bが点42bでの信号波形、39cが点42cでの信号波形、39dが点42dでの信号波形を表す。具体的には、フリースイッチ25からの入力信号波形39aに対して、信号波形39bは立上がり(立下がり)時間が遅れる。この遅延時間は第1の回路Dの時定数を変化させることにより変えられる。また、コンパレーター回路Eは、信号波形39bを信号波形39cのように変形させる。AND回路Fにおいて信号波形39aと信号波形39cの積をとり、その出力信号は波形39dのように、出力信号の停止時間が遅くなった波形になる。
【0052】
各遅延回路41b〜41dの時定数やコンパレーター回路Eの基準電圧を変えることにより、遅延する時間を変えられるので、電磁ブレーキ29a〜29fを時間差を持って順次固定できる。
【0053】
図11は制御回路26から駆動回路30a〜30dへ入力される信号の例を示すものである。40eはフリースイッチ25からの入力信号の波形を表し、40a,40b,40c,40dはそれぞれ駆動回路30a,30b,30c,30dへの入力信号の波形を表す。信号波形40bは信号波形40aに対して時間差H、信号波形40cは信号波形40bに対して時間差I、信号波形40dは信号波形40cに対して時間差Jだけ信号の停止時間が遅れている。
【0054】
(効果)
第2の実施形態では、鏡体12に対して遠位の電磁ブレーキから順次固定していき、鏡体12に近位の電磁ブレーキを最後に固定するので、鏡体12に生じる振動の振幅を小さくできる。よって、前述した第1実施形態に対して、図5の振動波形38bの初期振幅をより小さくすることが可能であり、振動収束時間の短縮につながる。
また、演算回路を使用しなくても、本実施形態のような回路構成により、前述した第1実施形態の制御回路と同等の機能を有する制御回路を簡便に実現することができる。
【0055】
尚、本発明は前述した各実施形態のものに限定されるものではない。上述した実施形態の架台は平行四辺形リンクを利用したものであるが、平行四辺形リンクを用いないで、例えば、回動アームやスライドアームを連設した方式のものにも適用できる。そして、上述した説明によれば、以下の事項、及び各事項の任意の組み合わせのものが得られる。
【0056】
<付記>
1.鏡体と、複数の機素を連結して構成され、各機素の相対的な動きにより上記鏡体を移動可能に支持する架台と、上記各機素の相対的な動きを阻止する固定状態とその機素の動きを許容する解除状態が得られる複数の制動手段と、上記各制動手段の動作を制御する制御手段とを具備し、
上記制御手段は2つ以上の制動手段を固定状態とするとき、時間差をもって固定させるべく制御を行うことを特徴とする手術用顕微鏡。
2.鏡体と、複数の機素を連結して構成され、上記各機素の相対的な動きにより上記鏡体を移動可能に支持する架台と、上記各機素の相対的な動きを阻止する固定状態とその機素の動きを許容する解除状態が得られる複数の制動手段と、上記鏡体の振動を検出する振動検出手段と、上記各制動手段の動作を制御する制御手段とを具備し、上記制御手段は上記振動検出手段からの信号に基づいて2つ以上の制動手段を固定状態とするとき、時間差をもって固定させるべく制御を行うことを特徴とする手術用顕微鏡。
【0057】
3.上記制御手段は、上記2つ以上の制動手段の中で、上記架台における機素の連鎖の支持台(基部)側に位置して配設された制動手段のものを先に上記鏡体側に位置して配設された制動手段を後に時間差をもって固定させるべく制御を行うことを特徴とする付記第1,2項に記載の手術用顕微鏡。
4.上記制御手段は、上記2つ以上の制動手段の中で、上記鏡体を上下、水平方向に移動(粗動)させる機素についての制動手段を先に上記鏡体を傾斜(傾動)させる機素についての制動手段を後に時間差をもって固定すべく制御することを特徴とする付記第1〜3項に記載の手術用顕微鏡。
5.上記制御手段は、上記2つ以上の制動手段を時問差をもって固定動作すべく制御する演算回路を備えていることを特徴とする付記第1〜4項に記載の手術用顕微鏡。
6.上記制御手段は、上記2つ以上の制動手段を時間差をもって固定動作すべく制御する遅延回路を備えていることを特徴とする付記第1〜5項に記載の手術用顕微鏡。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、制御手段により複数の制動手段を時間差をもって固定することにより、鏡体の移動・固定により生じる振動を小さく抑えることが可能であり、鏡体の振動の減衰時間を短縮することができる。これによって、手術用顕微鏡を用いた手術時間が短縮でき、患者や医師の疲労を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る手術用顕微鏡全体の側面図である。
【図2】上記手術用顕微鏡の架台における上方支持部材の部分を図1の矢印a方向から見た回転軸O1 を含む部分を通る縦断面図である。
【図3】上記手術用顕微鏡の架台における下方支持部材の部分を図1の矢印b方向から見た回転軸O5 を含む部分を通る縦断面図である。
【図4】上記手術用顕微鏡の電気系の構成の説明図である。
【図5】上記手術用顕微鏡の振動減衰動作の説明図である。
【図6】上記手術用顕微鏡の鏡体の加速度に対する時間差の関係を示す説明図である。
【図7】第2の実施形態に係る手術用顕微鏡全体の側面図である。
【図8】上記手術用顕微鏡の鏡体の部分と電気系の構成の説明図である。
【図9】上記手術用顕微鏡の電気系における遅延回路の説明図である。
【図10】上記手術用顕微鏡の電気回路の出力信号の信号波形図である。
【図11】上記手術用顕微鏡の制御回路から駆動回路へ入力される信号の波形図である。
【符号の説明】
1…支柱、2…第1の平行四辺形リンク、3…第2の平行四辺形リンク、
12…鏡体、16a,16b,16c…電磁ブレーキ、16d,16e,16f…電磁ブレーキ、21…制御部、22a…駆動回路、22b…駆動回路、
25…フリースイッチ、24…加速度センサー。
Claims (1)
- 鏡体と、複数の機素を連結して構成され、各機素の相対的な動きにより上記鏡体を移動可能に支持する架台と、上記各機素の相対的な動きを阻止する固定状態とその機素の動きを許容する解除状態が得られる複数の制動手段と、上記各制動手段の動作を制御する制御手段とを具備し、
上記制御手段は2つ以上の制動手段を固定状態とするとき、時間差をもって固定させるべく制御を行うことを特徴とする手術用顕微鏡。
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