JP4081046B2 - 放送受信アンテナ、及びテレビジョン放送受像機 - Google Patents

放送受信アンテナ、及びテレビジョン放送受像機 Download PDF

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Description

本発明は、放送受信アンテナ、及びテレビジョン放送受像機に関し、特に、室内で自由な配置にてデジタルテレビジョン放送を受信するためのデジタルテレビジョン放送受信アンテナ、及びデジタルテレビジョン放送受像機に関する。
従来、アナログテレビジョン放送では、弱電界の放送電波を受信する場合に数dBの受信レベルの低下が画質に大きく影響したり、都市部で放送電波を受信する場合に建物からの反射波で不快なゴースト映像が発生したりすることから、到来電波の方向に利得が高く反射電波の方向に利得の低いアンテナを、できるだけ到来電波の強い位置に設置して用いる必要があった。よって、従来におけるアンテナ設置方法としては専ら、水平方向に指向性を有するアンテナを金属支柱で支持し、屋根の上の高い位置に設置する方法が採用されてきた。
また、前記アナログテレビジョン放送の放送電波を送信する送信側では、該放送電波の偏波の方向として、水平偏波を採用してきた。これは、受信側であるアンテナで水平偏波を受信したほうが、アンテナの金属支柱に誘起された電流が受信電界を乱すことによって生じる受信レベルの低下が少ないことに加え、送信側において、水平偏波で且つ水平方向に無指向な送信アンテナが実現されたからである。
そして、前記アナログテレビジョン放送電波の受信側であるアンテナとしては、風に対する抵抗が少ないこと、アンテナの等価受信面積が大きい、つまり受信帯域が広いこと、さらに容易に多素子化して利得を上げられることから、従来より専ら、電流誘起タイプのダイポールアンテナが用いられてきた。
なお、上述したような室外アンテナによらず、受像機に壁からのアンテナ配線が不要な室内アンテナによって前記アナログテレビジョン放送の放送電波を受信することも可能であり、このような室内アンテナについても、従来においては、受信帯域が広いこと、そして簡単な構成で低コストに実現できることから、電流誘起タイプのダイポールアンテナが専ら用いられている(例えば、特許文献1参照)。
これに対し、近年普及してきているデジタルテレビジョン放送では、都市部で比較的強電界の放送電波を受信する場合には、たとえ建物からの反射波があっても、前記アナログテレビジョン放送とは異なって、原理的にゴースト映像が発生しないことから、該デジタルテレビジョン放送の放送電波を受信するアンテナとして、壁からのアンテナ配線が不要となる前記室内アンテナの有用性が注目されている。
そしてユーザ側においても、デジタルテレビジョン放送には、電波の受信レベルが閾値以下とならない限り画質の劣化がないという特徴がある、ということが先行して広く知られ、また前記室内アンテナであれば受像機を室内に自由に配置できる利点があることから、アナログテレビジョン放送以上に、弱電界の放送電波を受信する場合においても、室内アンテナでデジタルテレビジョン放送の放送電波を受信することが要望され、その実現が期待されていた。
ここで、デジタルテレビジョン放送受信用アンテナを室内アンテナで実現することを考えた場合、前記デジタルテレビジョン放送受信用の室内アンテナには、利得を無駄にしないという物理的メリットもあることから、特定の方向に指向性を有するとともに、電子制御により電波の到来方向に指向性を向けることのできるアンテナが要求される。
さらに、デジタルテレビジョン放送が、既に広く普及しているアナログテレビジョン放送用受信アンテナでもその電波を受信できるように水平偏波での放送が好適とされていることから、前記デジタルテレビジョン放送受信用の室内アンテナには、水平偏波を受信できるものが好適である。
以上のことに鑑み、金属板や金属箱に設けられた開口部に誘起する磁流を放射源とするアンテナ(以下、「磁流誘起タイプのアンテナ」と称す。)が、従来の室内アンテナに使用されていた電流誘起タイプのアンテナと比べて、縦に細長い形状で水平偏波を受信できるので設置面積が小さくてすみ、指向性が水平方向にほぼ無指向でありアンテナを電波の到来方向に向ける必要がないという特性をもつことに注目すれば、この磁誘起タイプのアンテナは、上記したようなデジタルテレビジョン放送用受信アンテナに対する要求に応じることのできる、デジタルテレビジョン放送受信用の室内アンテナの単位アンテナ素子として有望である(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
実開平5−80014号公報(第2頁、第1図) 特開昭58−15303号公報(第7頁、第8図) 特開2003−124738号公報(第6頁、第1−3図)
このように、デジタルテレビジョン放送用受信アンテナとして有望と考えられる前記磁流誘起タイプのアンテナは、デジタルテレビジョン放送受信アンテナとして好適と考えられるのであるが、このような磁流誘起タイプのアンテナを用いたデジタルテレビジョン放送用受信アンテナは、いままで実現されていなかった。
この理由は主に、電流誘起タイプのダイポールアンテナ同様、磁流誘起タイプの単位アンテナ素子は、共振の強さを示すQ値が高く、デジタルテレビジョン放送で予定されている広帯域の放送電波、例えば日本国内では470MHz〜710MHzに及ぶ広帯域の放送電波を受信できないことによるものと考えられる。
つまり、470MHz〜710MHzに及ぶ広帯域の放送電波を受信するには、共振周波数の異なる複数の単位アンテナ素子を組合せるか、あるいは単位アンテナ素子の前記Q値を下げるとともにこれを電子的に同調させるしかないが、前者は前記電流誘起タイプのダイポールアンテナ以上にアンテナが大型化してしまって実用性を欠き、後者は該単位アンテナ素子に設ける同調素子に要求されるリアクタンス変化範囲が大きくなることによりその実現が難しかった。
また、デジタルテレビジョン放送受像機については、電子制御により放送電波の到来方向にアンテナ指向性を向けることができ、且つアンテナを装着もしくは内蔵しながらそのアンテナ部が突出していないものを実現する手段は提供されていなかった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、薄型テレビジョン受像機に対して、その特徴である薄さを大きく損なわずに装着もしくは内蔵でき、さらにデジタルテレビジョン放送で予定されている広帯域の放送電波、例えば日本国内での470MHz〜710MHzに及ぶ放送電波に同調可能である、磁流誘起タイプの単位アンテナ素子を用いた低コストの放送受信アンテナ、及びアンテナを突出させないで装着あるいは内蔵することができ、且つ電子制御により放送電波の到来方向にアンテナ指向性を向けることのできるテレビジョン放送受像機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の放送受信アンテナは、磁流誘起タイプの放送受信アンテナであって、金属板と、プリント基板上の銅箔とで構成された、一対の開口面を有する導波管を備え、前記導波管内に、該導波管の一対の開口面のうちの一方の開口面をふさぐように絶縁磁性体を装荷し、前記導波管内の、もう一方の開口面の中央部を挟んだ両側の位置に、前記導波管の共振周波数を変化させる同調素子を設けたものである。
さらに前記絶縁磁性体は、前記プリント基板面に平行な方向の誘電率よりも、垂直な方向の誘電率が小さい異方性誘電率を有するものとし、該異方性誘電率を得るため、前記絶縁磁性体は、磁性体と該磁性体より小さい誘電率を有する誘電体とを多層に積層する構造としたものである。
これにより、薄型テレビジョン受像機の特徴である薄さを大きく損なうことなく受像機に装着もしくは内蔵でき、且つ、前記デジタルテレビジョン放送の周波数帯域を、予定されている470MHz〜710MHzに及ぶ広帯域にわたって同調できる、デジタルテレビジョン放送受信アンテナを、低コストで実現することができる。
さらに、本発明の放送受信アンテナは、前記導波管の導波管長が、管内波長の4分の1波長以下であるものである。
これにより、薄型テレビジョン受像機の特徴である薄さを大きく損なうことなく受像機に装着もしくは内蔵でき、且つ、デジタルテレビジョン放送の周波数帯域を、予定されている470MHz〜710MHzに及ぶ広帯域にわたって同調できるデジタルテレビジョン放送受信アンテナを、より一層低コストで実現することができる。
さらに、本発明の放送受信アンテナは、前記もう一方の開口面の中央部を挟んだ両側の位置に設ける各同調素子を、前記導波管の金属側壁から4分の1以内にそれぞれ配置するものである。
これにより、前記導波管に設けられる同調素子として、従来と同じ汎用の同調素子を用いた場合でも、従来より広い同調周波数範囲を有するデジタルテレビジョン放送受信アンテナを実現することができる。
本発明の放送受信アンテナによれば、導波管の内部に、該導波管の一対の開口面のうちの一方の開口面をふさぐように絶縁磁性体を設け、前記絶縁磁性体は、前記プリント基板面に平行な方向の誘電率よりも、垂直な方向の誘電率が小さい異方性誘電率を有し、さらに該異方性誘電率を得るために、前記絶縁磁性体は、磁性体と該磁性体より小さい誘電率を有する誘電体とを多層に積層する構造としたので、薄型テレビジョン受像機の特徴である薄さを大きく損なうことなく装着もしくは内蔵できるデジタルテレビジョン放送受信アンテナを、低コストに実現することができる。
さらに、前記導波管内の、前記もう一方の開口面の中央部を挟んだ両側の位置に、当該アンテナの共振周波数を変化させる同調素子を設けるようにしたので、デジタルテレビジョン放送の周波数帯域を、予定されている470MHz〜710MHzに及ぶ広帯域にわたって同調することができるデジタルテレビジョン放送受信アンテナを、低コストに実現することができる。
以下に、本発明の放送受信アンテナ、及びテレビジョン受像機の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
以下、図1〜図4を用いて、本実施の形態1におけるデジタルテレビジョン放送受信アンテナについて説明する。
まず、図1及び図2により、本実施の形態1におけるデジタルテレビジョン放送受信アンテナの構成について説明する。
図1は、本実施の形態1に係るデジタルテレビジョン放送受信アンテナの構成を示す図であり、図2は、図1のデジタルテレビジョン放送受信アンテナの金属板を取り外した際の構成を示す図である。
図1において、本デジタルテレビジョン放送受信アンテナ100は、金属板101と、プリント基板102上の銅箔103とで構成された導波管104を有している。そして、該導波管104の前方にはメイン開口面107、後方には後方開口面105が設けられており、該メイン開口面107に斜めカット108を施すことで、メイン開口面107の開口面積を拡張している。そして、図2に示すように、前記導波管104の内部には、前記メイン開口面107と前記後方開口面105のうち、該後方開口面105をふさぐように、絶縁磁性体106が装荷されている。なお、図2において、116は、プリント基板の表面に平行な方向を示す矢印であり、117は、プリント基板に垂直な方向を示す矢印である。
そして、前記メイン開口面107の中央部には、給電点109が設けられるとともに、該中央部をはさんで両側の位置に、前記導波管104の共振周波数を変化させる電子同調素子110が設けられている。そして、前記給電点109は、給電線路115を経由して給電端子113にて外部と接続される構成となっている。なお、本実施の形態1においては、前記電子同調素子110として、印加電圧により容量値が変化するバラクタダイオードを用いる場合を例に挙げて説明するものとし、また、図1に示すように、本実施の形態1にかかるアンテナ100には、同調制御用の電圧を印加するために、同調制御電圧端子114と、RFチョークコイル111と、RFバイパスコンデンサ112とが設けられている。
ここで、本願のような開口導波管は一般的に、該導波管の開口面に現れる電界に伴う磁流を放射源にすることで、アンテナとして利用される。そして、該導波管の開口幅は、使用周波数の1/2波長以上(なお、導波管内が誘電体で充填されている場合は、短縮された波長の1/2以上)、また導波管長は、片側の開口が短絡されている場合、管内波長の1/4波長、片側の開口が開放されている場合、管内波長の1/2波長にして共振させて用いられる。
そして、このような開口導波管の低コスト化を図るには、できる限り前記導波管長を短くして、導波管の構成部材量を少なくすればよいのだが、該開口導波管の導波管長を、共振のために最低限必要である管内波長の1/4波長より短くしてしまうと、前記導波管は管方向で共振できないために著しく放射効率が低下し、もはやアンテナとして実用的に用いることができなくなる。
そこで、本発明の実施の形態1に係るデジタルテレビジョン放送受信アンテナ100では、さらなる低コスト化を図るために、上述したように導波管104内部に、後方開口面105に寄せて絶縁磁性体106を設けるようにすることで、前記導波管104の導波管長を管内波長の1/4波長より短くしても、該導波管104がアンテナとして実用的に用いることができるようにする。
以下、図3を用いて、本実施の形態1に係るアンテナ100の原理について、詳細に説明する。なお、ジャイレータ(能動機能素子)等の方向性を有しない要素のみで構成したアンテナは、電波の送信と受信において、同一の動作原理、及び同一の特性を有するものであるため、ここでは、本アンテナ100を電波の送信に用いた場合の動作を例に挙げて説明する。図3は、本実施の形態1に係るデジタルテレビジョン放送受信アンテナの、導波管の両開口面に現れる電界と磁流、及び該磁流から放射される電界の様子を示す図であり、301はメイン開口面に現れる磁流、302はメイン開口面に現れる管内電界、303は後方開口面に現れる磁流、304は後方開口面に現れる管内電界、305はメイン開口面に現れる磁流からの放射電界、306は後方開口面に現れる磁流からの放射電界、307は遠方合成電界である。
図3に示すように、開口導波管の導波管長が管内波長の1/4波長より短い場合、上述した理由により、該開口導波管では、もはや管方向には共振していない。よって、図3に示すように、前記メイン開口面107に現れる管内電界302と、前記後方開口面105に現れる管内電界304とは、同相であって、共に金属板101からプリント基板102の銅箔103へ向かう方向となり、また、該各開口面に現れる電界302,304により発生する、各開口面の磁流301,303は、同相で、反対向きとなる。そしてこの結果、各開口面に現れる磁流301,303からの放射電界305,306が遠方で合成された電界である遠方合成電界307は、それぞれの放射電界305,306成分が打ち消しあい、その放射効率は著しく低下してしまう。なお、開口導波管の導波管長が管内波長の1/4波長より短い場合であっても、幅方向の長さが使用周波数の1/2波長で、且つ該開口導波管の両開口面107,105が開放されている場合は、該開口導波管は幅方向に共振することができる。しかし、この場合においても、上述したように両開口面に現れる磁流301,303が、同相、且つ逆向きであるために、それぞれの放射電界305,306成分が打ち消しあって放射は大きく抑圧され、放射効率は低く留まってしまう。
そこで、本実施の形態1に係るアンテナ100では、図2に示すように前記導波管104の内部に、該導波管104の両開口面107,105のうちの後方開口面105をふさぐように絶縁磁性体106を装荷する。なお、前記絶縁磁性体106は、内部に磁気双極子を有し、外部磁界に対して磁気双極子が追従して内部磁界を低下させる方向へ向きを変えるとともに、磁流を内部に集中させて導波管外への磁流の漏れ出しを抑制し、これにより、放射に寄与する磁流を抑制する能力を有するものである。
このように絶縁磁性体106を装荷した場合、該絶縁磁性体106により、後方開口面105に現れる放射に寄与する磁流303が抑制され、これにより、後方開口面105に現れる磁流303からの放射電界306が抑制され、この結果、各開口面107,105に現れる磁流からの放射電界305,306が遠方で合成された電界である遠方合成電界307が、高い放射効率を実現することが可能となる。
ここで絶縁磁性体106としては、比透磁率が10以上の一般的なフェライト等が利用可能であるが、フェライト等の有する誘電率が小さくない場合には、誘電効果による電界集中と該集中した電界による磁流増加により、放射に寄与する磁流抑制効果が低下するため、かかる場合には、絶縁磁性体106として、プリント基板102の表面に平行な方向116の誘電率よりも、プリント基板102の表面に垂直な方向117の誘電率が小さい異方性誘電率材を用いることで、上記磁流抑制効果の低下を回避することができる。
また、プリント基板102の表面に平行な方向の誘電率よりも、プリント基板102の表面に垂直な方向の誘電率が小さい異方性誘電率を有する絶縁磁性体106は、図2に示すように、磁性体118と該磁性体118より小さい誘電率を有する誘電体119とを、プリント基板102の表面に平行な方向に、多層に積層する構造とすることで得ることができる。
さらに、前記絶縁磁性体106が、比透磁率が数100以上になる絶縁磁性体である場合は、該絶縁磁性体106内部の磁界がほとんど無くなり、この結果、前記絶縁磁性体106表面では、材料表面に接する方向の磁界成分も無くなって、材料表面に垂直な方向の磁界成分しか存在しなくなる(磁気壁効果)。そしてこれにより、前記絶縁磁性体106を通過する電磁波エネルギーも無くなるため、前記導波管104には、メイン開口面107に現れる磁流302のみ存在することとなって、両開口面の放射電界成分が打ち消しあうことが無くなり、この結果、前記遠方合成電界307が、より高い放射効率を実現することができる。
また、前述したような開口導波管アンテナをデジタルテレビジョン放送受信に用いる場合、デジタルテレビジョン放送の1チャンネル当りの受信帯域は6MHz以上と広いために、該開口導波管アンテナのアンテナ開口面積を広くして、アンテナで受信できる受信帯域を広げる必要がある。
ここで、導波管104の高さを高くすれば、導波管104の開口面積を容易に広げることが可能であるが、このようにした場合、導波管104の厚みが太くなってしまい、このような厚みのあるアンテナを、薄型デジタルテレビジョンに内蔵もしくは装着した場合、アンテナ部分が薄型デジタルテレビジョン受像機から突出してしまって、受像機の特徴である薄さを大きく損なうことになる。
そこで、本実施の形態1のアンテナ100では、図1に示すように、導波管104のメイン開口面107に斜めカット108を施して、本アンテナ100の導波管104を薄く保ったまま該メイン開口面107の開口面積を拡張することで、1チャンネル当りの受信帯域が6MHz以上であるデジタルテレビジョン放送の広い受信帯域を受信でき、且つ、薄型テレビジョン受像機の特徴である薄さを大きく損なうことなく装着もしくは内蔵できるアンテナを実現できるようにする。
次に、図4及び図5を用いて、本実施の形態1にかかるデジタルテレビション放送受信アンテナ100が、特に日本国内で、デジタルテレビジョン放送に割り当てが予定されている470MHz〜710MHzに及ぶ広帯域を、従来と同じリアクタンス変化範囲を有する同調素子を用いて同調する動作について説明する。
図4は、本実施の形態1に係るデジタルテレビション放送受信アンテナのメイン開口面における、導波管幅方向で共振する共振定在波電流の振幅を示す図であり、401は導波管104の金属側壁、402は電子同調素子110の装荷点、403はメイン開口面を横方向に流れるチャンネル1(ch1)の共振電流、404はメイン開口面を横方向に流れるチャンネル2(ch2)の開口中央部における共振電流、405はメイン開口面を横方向に流れるチャンネル2(ch2)の開口端部における共振電流であり、図5は、本実施の形態1に係るデジタルテレビジョン放送受信アンテナのメイン開口面におけるスミスチャート上での反射係数軌跡を示す図である。なお、ここでは(チャンネル1の周波数)>(チャンネル2の周波数)としている。
図4に示すように、開口導波管104のメイン開口面107の2ヶ所の電子同調素子装荷点402には、それぞれ電子同調素子110と、RFバイパスコンデンサ112とが接続され、さらに前記2ヶ所の電子同調素子装荷点402は、RFチョークコイル111を介して同調制御電圧端子114に接続されている。
そして上述したように、本実施の形態1のアンテナ100においては、導波管104の導波管長が管内波長の1/4波長より短いために、管方向での共振は無く、さらに後方開口面105は絶縁磁性体106が装荷された開放状態となっていることから、前記導波管104の幅方向に共振する状態となっている。
このようなアンテナ100において、前記チャンネル1(ch1)とチャンネル2(ch2)のデジタル放送を受信するとする。まず、チャンネル1(ch1)を受信する場合は、図4上グラフに実線で示したように、チャンネル1の波長の1/2波長(1/2λg)と導波管104の開口幅が同じであるため、開口導波管アンテナ100の共振電流403は、チャンネル1(ch1)の周波数で共振することができる。一方、チャンネル2(ch2)のデジタル放送を受信する場合、図4下に点線で表しているように、チャンネル2の波長の1/2波長(1/2λg)と導波管104の開口幅が異なるため、そのままでは開口導波管アンテナ100の共振電流404は、チャンネル2(ch2)の周波数で共振することはできない。そこで、本開口導波管アンテナ100では、2つの電子同調素子110を装荷し、該電子同調素子110に対して同調制御電圧端子114に、受信する各チャンネル(ここではチャンネル2)に対応する予め設定しておいた電圧を印加して、図4下の実線で表しているように、該2ヶ所の電子同調素子装荷点402にて、共振電流の位相をステップ状にシフトさせる。このようにすれば、開口導波管アンテナ100の共振電流は、導波管104のサイズと異なる周波数(チャンネル2)で共振することができる。
そして当然、導波管104に設けられた前記2ヶ所の電子同調素子装荷点402での位相のステップ量を多く可変できるほど、本開口導波管アンテナ100を広い周波数範囲で共振させる、つまりアンテナ100に広い同調周波数範囲を持たせることができることは言うまでもないが、前記電子同調素子110として、たとえ同じリアクタンス量を有する同調素子を用いる場合でも、2ヶ所の電子同調素子装荷点402の場所には、より効果的に同調周波数範囲を拡大できる場所の組合せが存在する。
この場所の組み合わせについては、一般的に伝送理論で説明することができるが、1/2波長にて共振する両端が短絡された伝送線路(本実施の形態1では、導波管104のメイン開口面107を横方向に流れる電流路に相当)に、線路と接地導体間(本実施の形態1では、導波管104のメイン開口の上下金属板に相当)に互いに同一な2つのリアクタンス素子を装荷する場合、両方の短絡面(本実施の形態1では、導波管104の両金属側壁)から1/4波長以内にそれぞれ1つずつ装荷するほうが、一方の短絡面から1/4波長以内に2つとも装荷するよりも、大きな共振周波数変化が得られる、というものである。
なお、この効果は、図5のスミスチャート上での反射係数軌跡に示すように、互いに同一な2つのリアクタンスを、短絡点から0〜1/4波長の位置に2つとも装荷した場合(図5中の、Θ1とΘ2の組合せに対応)よりも、短絡点から0〜1/4波長の位置と1/4波長〜1/2波長の位置にそれぞれ1つずつ装荷した場合(図5中の、Θ1とΘ3の組合せに対応)のほうが、2つのリアクタンス素子による反射係数の位相回りの合計の最大値が大きくとれる、ということからも理解できる。
以上のように、本実施の形態1によれば、導波管104の内部に、該導波管の一対の開口面107,105のうちの後方開口面105をふさぐように絶縁磁性体106を設け、さらにメイン開口面107に斜めカット108を施して、その開口面積を拡大するようにしたので、該導波管104の導波管長を管内波長の1/4波長より短くしてアンテナの低コスト化を図った場合であっても、高い放射効率が実現でき、且つ、薄型テレビジョン受像機の特徴である薄さを大きく損なわずに装着もしくは内蔵することのできる、低コストなアンテナを得ることができる。また、前記導波管104内の、該メイン開口面の中央部を挟んだ両側の位置に、開口導波管アンテナ100の共振周波数を変化させる電子同調素子110を設けるようにしたので、従来と同じ汎用の電子同調素子を用いた場合でも、より広い同調周波数範囲を有するデジタルテレビジョン放送受信アンテナを実現することができる。
なお、本実施の形態1においては、本アンテナ100をデジタルテレビジョン放送を受信するものとして説明したが、将来の周波数再編による電波有効利用の見直しにより、従来のテレビジョン放送帯域が移動体通信等の他用途に用いられた場合においても、その移動体通信機器が水平偏波を利用する機器であれば、本アンテナをこれに適用することができる。
さらに、本アンテナ100の導波管104をRFスイッチにて分割して、受信バンドを切替えることも可能であり、これにより、さらに広い周波数範囲を同調する必要がある機器に対しても、本アンテナを利用可能なことは言うまでもない。
(実施の形態2)
以下、図6及び図7を用いて、本実施の形態2にかかるデジタルテレビジョン放送受像機について説明する。
まず、図6を用いて、本実施の形態2にかかるデジタルテレビジョン放送受像機の構成について説明する。図6は、本実施の形態2に係るデジタルテレビジョン放送受像機を、後面側から見たときの様子を示す図である。
図6において、本実施の形態2に係る、スタンド509を有するデジタルテレビジョン放送受像機500は、筐体510内に表示装置501を備えている。ここで表示装置501として、プラズマ表示装置もしくは液晶表示装置もしくはエレクトロルミネッセンス表示装置を専ら用いることで、デジタルテレビジョン放送受像機500は、薄型に実現される。
さらに、本デジタルテレビジョン放送受像機500には、前記実施の形態1において説明した、電子的に同調可能な開口導波管アンテナ100a,100bのメイン開口面に誘起される磁流301a,301bが、デジタルテレビジョン放送受像機500の両側端部に位置するように、内蔵されている。そして、前記各開口導波管アンテナ100a,100bの給電端子113a,113bと、位相合成器504とをRFケーブルで接続し、また、前記アンテナ100a,100bの同調制御端子114a,114bと、前記位相合成器504とを同調制御線505により接続している。
ここで、一般的に開口導波管アンテナは受信帯域が狭いために、単体では、例えば日本国内で予定されているデジタルテレビジョン放送の470MHz〜710MHzのような広い周波数範囲を受信することはできない。しかし、本実施の形態2の受像機500においては、電子的に同調可能な、前記実施の形態1において説明した開口導波管アンテナ100を用い、さらに、受像時には受信チャンネルに同調させて用いることにより、本受像機500は、デジタルテレビジョン放送の広い周波数帯域範囲(470MHz〜710MHz)を実用的に受信することが可能となる。
また、開口導波管アンテナ100a,100bには、前記実施の形態1において既に説明したように、そのメイン開口面に誘起される磁流301a,301bにより放射されて遠方で合成された電界である遠方放射電界307a,307bが発生し、該遠方放射電界307a,307bは、図6に示すように、主に金属体である表示装置501の表面に入射角度508が示すように垂直に入射されている。このように、該放射電界307a,307bは、デジタルテレビジョン放送で好適に用いられるのと同じ水平偏波であるため、本受像器500は、デジタルテレビジョン放送を効率良く受信することが可能となっている。
さらに、前記放射電界307a,307bの入射角度508は、前記表示装置501の有る無しに関係なく、磁流301a,301bに対応する、もとからの電界分布と形状が近いことから、開口導波管アンテナ100a,100bの指向特性が劣化することはない。従って、磁流誘起タイプのアンテナのメリットである、水平偏波でありながら水平方向に無指向に近い特性が保たれるので、本実施の形態2にかかる薄型の受像機500に、磁流誘起タイプのアンテナである開口導波管アンテナ100a,10bを、放射効率を劣化させないで内蔵あるいは装着することができる。
また、本受像機500に内蔵あるいは装着する、開口導波管アンテナ100a,100bは、その導波管のメイン開口面に接近して配置しない限り、その周囲に表示装置501等の金属部を接近して配置しても、放射効率は影響されないという特性を有しているので、図6に示すように、デジタルテレビジョン放送受信機500の筐体510内に突出部を生じることなく、これを内蔵させることができ、これにより、アンテナ部が突出しないアンテナ内蔵デジタルテレビジョン放送受像機を実現することが可能となる。
さらに、本実施の形態のデジタルテレビジョン放送受像機500には、上述したようにRFケーブル507と位相合成器504とが設けられており、2つの開口導波管アンテナ100a,100bで受信されたデジタルテレビジョン放送波は、位相合成ダイバーシティ受信されてから、受像機500内の受像回路(図示せず)に取り込まれる。なお、図6には、本受像機500に搭載されている受像回路や電源回路等を省略しているが、これらは他のデジタルテレビジョン放送受像機で一般的に用いられているものと同様のものである。
ここで図7を用いて、本実施の形態2のデジタルテレビジョン放送受像機500における、電子制御により放送電波の到来方向にアンテナ指向性を向ける動作について説明する。
図7は、本実施の形態2にかかるデジタルテレビジョン放送受像機における位相合成ダイバーシティー動作の模式図であり、600は位相合成ダイバーシティアンテナ、601a,601bは単位アンテナ素子、602は可変移相器、603は合成器、604はアンテナ入力線、605はアンテナ素子間隔、606は合成メインビーム、607はメインビーム方向からの到来電波、608は空間中での移相量、609a,609bはそれぞれ、前記単位アンテナ素子601aと601bで受信された信号が、アンテナ入力線604に到達するまでの移相量である。ここで、図7における単位アンテナ素子601a,601bは、図6における開口導波管アンテナ100a,10bに相当し、図7における可変移相器602と合成器603は、図6における位相合成器504に相当し、図7における位相合成された受信信号が出力されるアンテナ入力線604は、図6における受像機500内の位相合成器504と図示していない受像回路とを接続する接続線(図示せず)に相当する。
そして、前記可変移相器602は、例えば、長さの異なる線路をPINダイオードで切り替える方法を用いたり、または線路に直列接続したバラクタダイオードで移相させるとともに移相により発生した整合ずれを線路に並列接続したコイルとバラクタダイオードの直列共振回路で再整合させる方法等を用いることで、容易に実現されるものである。
なお、単位アンテナ素子601a,601bからアンテナ入力線604までの線路上での移相量は、位相合成ダイバーシティの動作説明では不要なので無視することとする。
以上のように構成された、本実施の形態2のデジタルテレビジョン放送受像機500において、メインビーム方向からの到来電波607が到来すると、単位アンテナ素子601aで受信された受信信号は、空間中での移相量608に対応するφの移相量を受けて合成器603に達する。
一方、単位アンテナ素子601bで受信された受信信号は、空間中で移相されることはないが、可変移相器602によるφの移相量を受けて合成器603に達する。
したがって、両受信信号は同相で合成されるので、アンテナ入力線604には強い受信信号が出力される。つまり本実施の形態のデジタルテレビジョン放送受像機は、607に示す方向に合成メインビーム606を有することになる。
ここで図に示すように、合成メインビーム606の方向Θは、
Θ=cos-1(φ/d)
で表されるので、可変移相器602内での移相量φを電子的に変化させることで、合成メインビーム606の方向Θも電子的に変化させることが可能となる。
以上のように、本実施の形態2によれば、2つの開口導波管アンテナ100a,100bと位相合成器504とを設けるようにしたので、位相合成ダイバーシティ受信が行なえ、これにより、電子制御により放送電波の到来方向にアンテナ指向性を向けられるデジタルテレビジョン放送受像機を実現することができる。そしてこのことにより、ケーブルで接続された外部アンテナや外部に突出した室内アンテナ、さらに放送電波を受信して受像機に中継再送する外部機器等を必要とせず、室内での自由な配置にてデジタルテレビジョン放送が楽しめる薄型のデジタルテレビジョン放送受像機を実現することが可能になる。
なお、本実施の形態2では、受像機500に内蔵あるいは装着するデジタルテレビジョン放送受信アンテナ100a,100bとして、導波管104の後方開口面を金属板で塞がない形態を示したが、前記実施の形態1において既に述べたように、該導波管104内部に設ける絶縁磁性体106として透磁率の高い絶縁磁性体を用いた場合には、後方開口面に現れる磁流が十分に抑圧されるので、前記デジタルテレビジョン放送受信アンテナ100a,100bとして、該導波管104の後方開口面を金属板で塞いだものを用いてもよい。
また、本実施の形態2では、デジタルテレビジョン放送受信アンテナ100a,100bを、デジタルテレビジョン放送受像機500に内蔵する形態を示したが、該デジタルテレビジョン放送受信アンテナ100a,100bを専用の樹脂筐体に入った個別部品として提供し、受像機の背面に装着して用いる形態としてもよい。
さらに、本実施の形態2では、磁流誘起タイプのデジタルテレビジョン放送受信アンテナ100a,100bを受像機500の各側端部に各1つ配置する方法を示したが、前記アンテナ100a,100bを、受像機500の各側端部に2つ以上縦列に配置して電力合成することで、等価開口面積をさらに拡張することが可能なことは言うまでもない。
また、前記実施の形態1,2では、電子同調素子110とバイアス用素子111,112とが、導波管104内にき出しに装荷されたデジタルテレビジョン放送受信アンテナ100を示したが、これらの素子を別途設けた金属カバーで覆うようにすれば、アンテナ100の導波管104内の電界と、該アンテナ100を配置する機器内の回路との結合が緩和され、安定な同調動作が可能なアンテナを実現できることは言うまでもない。
また、本実施の形態2の受像機500では、表示装置501のみを備えたものを示したが、前記表示装置501以外に光ディスク装置やハードディスク装置を備えたものであってもあってもよいことは言うまでもない。
さらに、本実施の形態2では、デジタルテレビジョン放送受像機を例に挙げて説明したが、本発明は、デジタルテレビジョン放送を受信する全ての機器に応用することが可能であり、例えば、デジタルテレビジョン放送を受信する光ディスクやハードディスクを内蔵したセットトップボックスの外部アンテナといった用途にも適用できる。
本発明は、ケーブルで接続された外部アンテナや外部に突出した室内アンテナ、さらに放送波を受信して受像機に中継再送する外部機器等を必要とせず、室内での自由な配置にてデジタルテレビジョン放送が楽しめる薄型のデジタルテレビジョン放送受像機を低コストで実現するのに有用である。
本発明の実施の形態1におけるデジタルテレビジョン放送受信アンテナを示す図である。 本発明の実施の形態1における、導波管の金属板を取り除いたデジタルテレビジョン放送受信アンテナを示す図である。 本発明の実施の形態1におけるデジタルテレビジョン放送受信アンテナに生ずる磁流と電界を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるデジタルテレビジョン放送受信アンテナのメイン開口面の電流の模式図である。 本発明の実施の形態1におけるデジタルテレビジョン放送受信アンテナの、メイン開口面におけるスミスチャート上での反射係数軌跡を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるデジタルテレビジョン放送受像機を示す図である。 本発明の実施の形態2における位相合成ダイバーシティ動作の模式図である。
符号の説明
100,100a,100b デジタルテレビジョン放送受信アンテナ
101 金属板
102 プリント基板
103 プリント基板の銅箔
104 導波管
105 後方開口面
106 絶縁磁性体
107 メイン開口面
108 斜めカット
109 給電点
110 電子同調素子
111 RFチョークコイル
112 RFバイパスコンデンサ
113,113a,113b 給電端子
114,114a,114b 同調制御電圧端子
115 給電線路
116 プリント基板の表面に平行な方向を示す矢印
117 プリント基板の表面に垂直な方向を示す矢印
118 磁性体
119 誘電体
301,301a,301b メイン開口面に現れる磁流
302 メイン開口面に現れる管内電界
303 後方開口面に現れる磁流
304 後方開口面に現れる管内電界
305 メイン開口面に現れる磁流からの放射電界
306 後方開口面に現れる磁流からの放射電界
307,307a,307b 遠方合成電界
401 導波管の金属側壁
402 電子同調素子装荷点
403 開口面を横方向に流れるチャンネル1の共振電流
404 開口面を横方向に流れるチャンネル2の開口中央部における共振電流
405 開口面を横方向に流れるチャンネル2の開口端部における共振電流
500 デジタルテレビジョン放送受像機
501 表示装置
504 位相合成器
505 同調制御線
507 RFケーブル
508 入射角度
600 位相合成ダイバーシティアンテナ
601a,601b 単位アンテナ素子
602 可変移相器
603 合成器
604 アンテナ入力線
605 アンテナ素子間隔
606 合成メインビーム
607 メインビーム方向からの到来電波
608 空間中での移相量
609 移相量

Claims (5)

  1. 磁流誘起タイプの放送受信アンテナであって、
    金属板と、プリント基板上の銅箔とで構成された、一対の開口面を有する導波管を備え、
    前記導波管内に、該導波管の一対の開口面のうちの一方の開口面をふさぐように絶縁磁性体を装荷し、
    前記導波管内の、もう一方の開口面の中央部を挟んだ両側の位置に、前記導波管の共振周波数を変化させる同調素子を設けた、
    ことを特徴とする放送受信アンテナ。
  2. 請求項1に記載の放送受信アンテナにおいて、
    前記絶縁磁性体は、前記プリント基板面に平行な方向の誘電率よりも、前記プリント基板面に垂直な方向の誘電率が小さい異方性誘電率を有するものである、
    ことを特徴とする放送受信アンテナ。
  3. 請求項2に記載の放送受信アンテナにおいて、
    前記絶縁磁性体は、磁性体と該磁性体より小さい誘電率を有する誘電体とが多層に積層されたものである、
    ことを特徴とする放送受信アンテナ。
  4. 請求項1に記載の放送受信アンテナにおいて、
    前記導波管の導波管長が、管内波長の4分の1波長以下である、
    ことを特徴とする放送受信アンテナ。
  5. 請求項1に記載の放送受信アンテナにおいて、
    前記もう一方の開口面の中央部を挟んだ両側の位置に設ける各同調素子を、前記導波管の金属側壁から4分の1以内にそれぞれ配置する、
    ことを特徴とする放送受信アンテナ。
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