JP2003124738A - アンテナ装置及びアンテナ構造 - Google Patents

アンテナ装置及びアンテナ構造

Info

Publication number
JP2003124738A
JP2003124738A JP2001321067A JP2001321067A JP2003124738A JP 2003124738 A JP2003124738 A JP 2003124738A JP 2001321067 A JP2001321067 A JP 2001321067A JP 2001321067 A JP2001321067 A JP 2001321067A JP 2003124738 A JP2003124738 A JP 2003124738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slit
conductive
antenna
antenna device
magnetic permeability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001321067A
Other languages
English (en)
Inventor
Junzo Oe
準三 大江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001321067A priority Critical patent/JP2003124738A/ja
Publication of JP2003124738A publication Critical patent/JP2003124738A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 移動体の導電性部分に直接して配置しても高
感度で電波の送受信が可能であるスリットを有するアン
テナ装置を提供する。 【解決手段】 スリットSLが設けられた導電性のシー
ト材11と、前記スリットSLを少なくとも塞ぐように
配設した高透磁率材13と、前記スリットSLの長手方
向での中央部位置で対向する前記導電性のシート材に各
々接続した給電線14a、14bとを含むアンテナ装置
10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の移動体
(以下、車両と称す)に好適に用いることができるアン
テナ装置及びアンテナ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、AM/FMラジオ用のアンテナに
加えて、TV受信用のアンテナや、各種のニューメディ
アに対応した車両用アンテナ装置の需要が増加してい
る。このような状況で、アンテナの林立を回避するため
にアンテナの統合化或いは無突起化などの開発が行われ
ている。車両用のアンテナ装置には様々な形状のものが
存在するが、この中でも車体から突起部が無い無突起化
したアンテナの方が、破損や風切り音等の問題が無く、
また外観の点からも好ましい。
【0003】上記アンテナの無突起化については、従
来、ガラスアンテナが広く実用化されてきている。しか
し、上述したように多くのメディアに対応することが困
難となってきている。
【0004】そこで、アンテナを構成する手法の1つと
しては導電性の金属板にスリットを設け、このスリット
の略中央に給電点を置いた、所謂、スリットアンテナを
用いることについての提案がある。スリットアンテナで
は、スリット近傍が等価的にバイポーラアンテナとして
機能を果たすので給電点の一端で信号を受信できる。こ
のようなスリットアンテナは平面的であるので、車両用
の好ましいアンテナ装置の1つである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記スリットアンテナ
を用いる技術としては、例えば特開平6−152489
号公報に開示されるものがある。この技術は、車体自体
にスリットを設けてアンテナ化するものである。
【0006】しかし、上記のように車体自体にスリット
を設けると車体強度が低下してしまう。また、車体用鋼
板に薄いスリットを形成することは製作上困難であり、
さらに形成したスリット部分での錆の発生や塗装品質の
劣化という問題が生じる。
【0007】また、上記スリットアンテナを用いる他の
技術としては、特開昭63−124606号公報に開示
されるものがある。この技術は、車体の外面に絶縁材を
介して配置した導体板を容量アンテナとすると共に、導
体板にスリットを形成してスリットアンテナとしても用
いるものである。
【0008】しかし、ここで開示するアンテナは車体か
ら浮いた状態となるために、受信感度が不安定となる。
さらに、車体に対して絶縁材を介してスリットアンテナ
を構成する導電板を配置すると、導電板と車体との間に
生じる電界を調整することが困難である。そのために、
スロット部での電界の放射又は受信よりも強い電界が車
体と導電板との間から放射又は受信されたり、スリット
部からの放射が干渉により阻害されるという問題を生じ
てしまう。
【0009】なお、スリットアンテナを構成する導電板
を車体に直に設置することも考えられるが、この場合に
はスリットアンテナが車体に高周波的に静電結合してし
まいスリット部での作用、すなわち給電点となる中央部
の電位差を大きくするという作用が低下してしまいアン
テナ機能を果たさないものとなる。
【0010】したがって、本発明の主な目的は、移動体
の導電性部分に接近或いは接触して配置しても高感度で
電波の送受信が可能であるスリットを有するアンテナ装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の如く、スリットが設けられた導電性のシート材と、
前記スリットを少なくとも塞ぐように配設した高透磁率
材と、前記スリットの長手方向での中央部位置で対向す
る前記導電性のシート材に各々接続した給電線とを含む
アンテナ装置により達成される。
【0012】また、請求項2に記載の如く、請求項1に
記載のアンテナ装置において、前記高透磁率材としてフ
ェライトシートを採用することができる。
【0013】請求項1及び2記載の発明によれば、上記
スリットに接近或いは接触して外部の導電性部材、例え
ば車体が存在しても、高透磁率材がスリット周辺の電界
が車体側へ偏ることを効果的に抑制する。よって、車体
等に直接配置しても高感度で安定した送受信が可能であ
るスリット型のアンテナ装置を提供できる。
【0014】このような機能を果たす高透磁率材とし
て、フェライト系の磁性材料で形成したシート材を好適
に用いることができる。
【0015】なお、本アンテナ装置は、導電性を有する
部材、例えば車体の一部に配置して用いることができる
が、特に突出する部分が無く平板状であり化粧部材等で
容易に覆うことができる。よって、美観を要する部分へ
の設置にも好適なアンテナ装置となる。
【0016】また、上記目的は請求項3に記載の如く、
スリットが設けられた導電性のシート材と、前記スリッ
トを少なくとも塞ぐように配設された高透磁率材と、前
記スリットの長手方向での中央部位置で対向する前記導
電性のシート材に各々接続した給電線とを含み、前記高
透磁率材を間に挟むようにして、前記導電性のシート材
を導電性固定部材に配置したアンテナ構造としても達成
される。
【0017】また、請求項4に記載の如く、請求項3に
記載のアンテナ構造において、前記高透磁率材としてフ
ェライトシートを採用することができる。
【0018】請求項3及び4に記載の発明によれば、外
部の導電性部材に直接配置し、高感度で安定な送受信が
可能であるアンテナ構造を提供できる。
【0019】そして、請求項5に記載の如く、請求項3
又は4に記載のアンテナ構造において、前記導電性固定
部材を移動体の一部とすることができる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、移動体の
一部である導電部分にアンテナ構造を形成でき、しかも
この構造は平板状で特に突出する部分が無いので化粧部
材等で容易に覆うことができる。よって、高感度であり
外観でも障害とならない優れたアンテナ構造を移動体に
形成できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を詳
細に説明する。本発明に係る実施例を説明する前に、図
1を参照して、本発明の基本原理を、本発明を用いない
場合と比較しながら説明する。
【0022】図1は、スリット部を有する導電性板材1
における電界分布の様子を模式的に示した図である。特
に、図1(A)は導電性板材1に形成したスリットSL
での電界EFの分布の様子を示している。また、図1
(B)は導電性板材1を他の導電性部材2に接近させた
場合のスリットSLでの電界EFの分布の様子を示して
いる。さらに、図1(C)は導電性板材1と他の導電性
部材2とを接触させ、スリットSLでは両部材1、2の
間にフェライトのような高透磁率部材3を介在させた場
合のスリットSLでの、電界EFの分布の様子を示して
いる。
【0023】なお、図1(A)〜(C)は図1の紙面に
垂直な方向にスリットSLが延びている場合で、給電点
となるスリットSLの中央部を含んで上下の導電性板材
1を示している。
【0024】図1(A)には、前述したように導電性板
材1にスリットSLを設けると、スリット幅方向で対向
する一端から他端に向う電界EFが生じる様子が示され
ている。よって、この両端に給電線を接続すると、スリ
ットアンテナとすることができる。
【0025】ところが、図1(B)で示すように図1
(A)の状態の導電性板材1に対して、外部の導電性部
材2を近付けると、電界EFがこの導電性部材2に偏る
ようになり、アンテナとしての機能が低下する。この状
態は、従来技術の課題として指摘したスリットアンテナ
を直接、車体(外部の導電性部材2に相当)に配置した
状態に相当する。この場合は、電界が車体へ高周波的に
静電結合してしまいスリットを設けた作用、すなわち給
電点での大きな電位差を形成する作用が低下してしま
う。なお、図1(B)では導電性板材1が導電性部材2
と接近した状態で示しているが、導電性板材1と導電性
部材2とが接触した場合も同様の問題が生じる。
【0026】しかし、図1(C)のように少なくともス
リットSLを塞ぐように、導電性板材1と導電性部材2
との間に高透磁率の部材3を配置すると、この高透磁率
部材3により導電性部材2ヘ偏る電界EFが抑制でき
る。すなわち、図1(C)で示す場合は高透磁率部材3
を設けたことにより、図1(A)に示した場合と同様の
電界が生じるように修正される。
【0027】ここで用いる高透磁率部材3は、高周波に
対して大きな抵抗を有し、電界或いは磁界を密集化する
機能を有している。このような高透磁率部材3をスリッ
トSLに対応した位置に設けると、導電性部材2が近接
して存在していても、高透磁率部材3が導電性部材2側
への電界を吸収し、導電性部材2に電界が結合するのを
抑制し、スリットSLでの放射を維持できるようにな
る。
【0028】すなわち、図1(C)のように、一種の絶
縁材として高透磁率部材3を用いることで、電界EFが
他の導電性部材2へ結合することを抑制して、スリット
SLでの一端から他端への放射効率を維持できる。本発
明では、この図1(C)に示した原理を用いて、スリッ
トを有するアンテナ装置を構成するものである。
【0029】以下、さらに本発明の実施例を説明する。
図2は実施例のアンテナ装置10の概要構成を示した図
である。
【0030】図2で、導電性のシート材11の略中央に
縦長のスリットSLが形成されている。上記導電性シー
ト材11は導電性を有するシート状のものであれば特に
限定はなく、必要により所定の剛性を有する板状のもの
でも、可撓性を有するものでもよい。この導電性シート
材11には、従来のアンテナ用材料を同様に用いること
ができ、例えば導電性を有する鉄、銀、銅、アルミ等の
金属や、合金をシート状に形成して用いることができ
る。
【0031】上記導電性シート材11のスリットSL
は、スリット幅LXとスリット長さLYを持って形成さ
れている。スリット幅LXは狭い程、送受信効率を向上
させることができる。また、スリット長さLYは、受信
しようとする電波の周波数に共振するように設定するこ
とが望ましい。具体的には、スリット長さLYは受信し
ようとする電波の波長の1/2程度とすることが好まし
い。
【0032】ただし、本アンテナ装置10は後述するよ
うにスリットSLを塞ぐように、高透磁率材としてフェ
ライトシート13が配設される。この高透磁率材はスリ
ットSLでの共振周波数の波長を短縮する機能がある。
この短縮率TRは、高透磁率材の比透磁率μrと、比誘
電率εrとにより決定される。よって、実際のスリット
長さLYは、受信しようとする電波の波長の1/2と上
記短縮率TRとの積を好ましい長さとして設計する。
【0033】例えば、受信しようとする電波の波長が9
0cmである場合、スリット長さLYは45cmに短縮
率TRを掛けたものとし、スリット幅LXを1mm程度
とする。なお、上述した理由から、スリット幅LXは加
工が可能であればさらに狭くしてもよい。
【0034】本実施例のアンテナ装置10では上記導電
性シート材11のスリットSLを少なくとも塞ぐように
フェライトシート13が配設されている。前述の説明か
ら明らかなように、このフェライトシート13が本アン
テナ装置10を車両等に組付けられた時に車体側へ電磁
界の偏りを抑制して、スリットSLでの放射効率を維持
する機能を果たしている。このようなフェライトシート
13としては、例えば、透磁率が5〜20程度であるよ
うな、高い透磁率を有するものを用いることが好まし
い。
【0035】なお、図2で示すアンテナ装置10では、
導電性シート材11のスリットSLを背面側から塞ぐよ
うにフェライトシート13が配設されており、このフェ
ライトシート13が車体と導電性シート材11との間に
挟まれるようにして、例えば車体の一部に固定される。
【0036】導電性シート材11の前面側には、給電用
の同軸ケープル14の芯線導体14aがスリットSL中
央の一方の給電点(導電性シート材11)に接続され、
同軸ケープル14の外被導体14bがスリットSL中央
部の反対側の給電点(対向位置の導電性シート材11)
に接続されている。そして、同軸ケープル14を介して
得られる受信信号はプラグ14cを介して、図示せぬラ
ジオ等の受信器に接続される。
【0037】上記のようなアンテナ装置10であれば、
導電性を有する部材、例えば車体の一部に配置して用い
ることができるが、特に突出する部分が無く平板状であ
り化粧部材等で容易に覆うことができる。よって、美観
を要する部分への設置にも好適なアンテナ装置となる。
【0038】図3は、図2に示したアンテナ装置10を
車両100のフロントピラー101に装着した場合のア
ンテナ構造を例示した図である。フロントピラー101
は導電性の金属材で形成されているので、図1(C)で
示した場合と同様の状態が形成されることになる。アン
テナ装置10をフロントピラー101に固定する方法
は、高周波的な抵抗を抑制するという観点から、導電性
シート材11とフロントピラー101(車体)との導通
が確実に取れる導電性のボルトや導電性シーラ等で行う
ことが望ましい。
【0039】上記のようにアンテナ装置10をフロント
ピラー101に配置した後は、従来と同様に化粧部材で
あるフロントピラーガーニッシュ102で覆うことで車
室内での配置が全く目立たない状態とすることができ
る。
【0040】なお、図3では車室内側にアンテナ装置1
0を設置する例を示したが、フロントピラー101の外
側に設けるようにしてもよい。
【0041】図4は、上記アンテナ装置10を適用した
他のアンテナ構造の例を示した図である。図4は樹脂製
のルーフ110を採用する車両100にアンテナ装置1
0を適用する場合について例示している。
【0042】図4で示す車両100では、樹脂製のルー
フ110が頭部の開口112に装着されるようになって
いる。開口112の周部は導電性を有する金属性のルー
フ補強部材111が設けられた構造となっている。
【0043】一方、アンテナ装置10は金属性のブラケ
ット115に導通をもって固定されている。このブラケ
ット115を上記ルーフ補強部材111に固定すること
によっても、図3に示したフロントピラーと同様のアン
テナ構造を形成できる。
【0044】本構造例の場合、アンテナ装置10の上部
に樹脂製のルーフ110が装着されるので外部に露出せ
ず、また、車室内の上部には天井材が設けられるため乗
員の目障りとなることもない。
【0045】なお、上記ブラケット115はルーフ補強
部材111に接する状態が実質的に確保できればよい。
よって、樹脂製のルーフ110側に組付けした状態で、
車両100へ固定する形態としてもよい。
【0046】図5は、アンテナ装置10が適用されるさ
らに他のアンテナ構造の例を示した図である。図5は金
属製のルーフ120の後方で、リアガラス130の近傍
にアンテナ装置10を配設する場合について示してい
る。
【0047】本構造例で用いているアンテナ装置10の
場合は、図5の下側に示すように導電性シート材11を
屈曲させた状態に形成している。「コ」の字状に形成し
た部分にスリットSLが形成されている。この「コ」の
字状形状部分の背面側にフェライトシート13がスリッ
トSLを塞ぐように配設されている。
【0048】なお、図5で用いるアンテナ装置10は、
図2で示したアンテナ装置10のスリットSLの位置を
シフトして、リアガラス130近傍に装着し易いように
導電性シート材11を変形させただけであり、実質的な
構成は同様となる。
【0049】このアンテナ装置10は、図5の上段に示
すようにリアガラス130に僅かに迫り出すようにして
配置される。参照符号121で示す部材はルーフ120
を補強するためのルーフインナリンフォースであり、ル
ーフ120と同様に導電性の金属材である。よって、こ
のルーフインナリンフォース121に締結ボルト122
で導電性シート材11を固定すれば前述したと同様のア
ンテナ構造を構成できる。ただし、本例の場合はスリッ
トSLが車幅方向に延びている点が異なっている。
【0050】ところで、本アンテナ構造の場合は、フェ
ライトシート13の直後にルーフインナリンフォース1
21が接した状態ではない。しかし、フェライトシート
13とルーフインナリンフォース121との距離は極僅
かである。この状態は、先に図1(B)で示した他の導
電部材が接近して存在する場合に相当する。よって、本
構造の場合、接近して存在するルーフインナリンフォー
ス121へ電界が偏るのをフェライトシート13が防止
している。
【0051】なお、上記アンテナ装置10で受信しよう
とする電波の波長の1/2長の距離内、他の導電部材が
存在するとスリットSLでの放射に影響する可能性があ
る。よって、このような状況のときは、図5に示すよう
にスリットSLに対してフェライトシート13を配設す
ることが有効である。
【0052】以上説明した、アンテナ構造であれば車体
の導電部部分に簡単に設置でき、しかもこの構造は平板
状で突出部が殆ど無いので、化粧部材等で容易に覆うこ
とができる。よって、高感度であり外観上も殆ど支障の
無い優れたアンテナ構造となる。
【0053】以上説明した実施例では、1つのアンテナ
装置を例示して説明したが、受信しようとする電波に応
じて複数配置してもよい。
【0054】また、上記実施例では、車両のフロントピ
ラー、ルーフ部に配置した構造を例示したがこれらに限
定するものではない。導電部であれば設置が可能であ
り、例えば、トランク、ドア等に対しても同様に適用で
きる。
【0055】さらに、上記アンテナ装置は車両等の移動
体に好適に用いることができるものであるが、導電性の
固定物に適用しても同様の効果を期待できる。
【0056】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、請求項1から2記載の発明によれば、スリットに接
近或いは接触して外部の導電性部材が存在しても、高透
磁率材がスリット周辺の電界が導電性部材側へ偏ること
を効果的に抑制する。よって、車体等に直接配置しても
高感度で安定した送受信が可能であるスリット型のアン
テナ装置を提供できる。
【0058】また、請求項3及び4に記載の発明によれ
ば、外部の導電性部材に直接配置した、高感度で安定な
送受信が可能であるアンテナ構造を提供できる。
【0059】そして、請求項5に記載の発明によれば、
移動体の一部となる導電部分にアンテナ構造を形成で
き、しかもこの構造は平板状で特に突出部が無いので化
粧部材等で容易に覆うことができる。よって、高感度で
あり外観でも障害とならない優れたアンテナ構造を移動
体に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を、本発明を用いない場合と
比較しながら説明するために示した図である。
【図2】実施例のアンテナ装置の概要構成を示した図で
ある。
【図3】図2に示したアンテナ装置を車両のフロントピ
ラーに装着した場合のアンテナ構造を例示した図であ
る。
【図4】図2に示したアンテナ装置を車両のフロントピ
ラーに装着した場合の他のアンテナ構造を例示した図で
ある。
【図5】図2に示したアンテナ装置を車両のフロントピ
ラーに装着した場合のさらに他のアンテナ構造を例示し
た図である。
【符号の説明】
10 アンテナ装置 11 導電性シート材 13 フェライトシート(高透磁率材) 14 同軸ケーブル(14a、14b:給電線) SL スリット 101 フロントピラー(導電性固定部材) 111 ルーフ補強部材(導電性固定部材) 121 ルーフインナリンフォース(導電性固定部
材)
フロントページの続き Fターム(参考) 5J045 AA01 AB05 BA01 DA06 GA05 HA06 NA04 5J046 AA03 AA09 AB08 MA09 PA07 PA09 5J047 AA03 AA09 AB08 EB02 ED07 ED08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリットが設けられた導電性のシート材
    と、前記スリットを少なくとも塞ぐように配設した高透
    磁率材と、前記スリットの長手方向での中央部位置で対
    向する前記導電性のシート材に各々接続した給電線とを
    含む、ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアンテナ装置におい
    て、 前記高透磁率材がフェライトシートであることを特徴と
    するアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 スリットが設けられた導電性のシート材
    と、前記スリットを少なくとも塞ぐように配設された高
    透磁率材と、前記スリットの長手方向での中央部位置で
    対向する前記導電性のシート材に各々接続した給電線と
    を含み、前記高透磁率材を間に挟むようにして、前記導
    電性のシート材を導電性固定部材に配置した、ことを特
    徴とするアンテナ構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のアンテナ構造におい
    て、 前記高透磁率材がフェライトシートであることを特徴と
    するアンテナ構造。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のアンテナ構造に
    おいて、 前記導電性固定部材が移動体の一部であることを特徴と
    するアンテナ構造。
JP2001321067A 2001-10-18 2001-10-18 アンテナ装置及びアンテナ構造 Pending JP2003124738A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001321067A JP2003124738A (ja) 2001-10-18 2001-10-18 アンテナ装置及びアンテナ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001321067A JP2003124738A (ja) 2001-10-18 2001-10-18 アンテナ装置及びアンテナ構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003124738A true JP2003124738A (ja) 2003-04-25

Family

ID=19138354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001321067A Pending JP2003124738A (ja) 2001-10-18 2001-10-18 アンテナ装置及びアンテナ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003124738A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7034766B2 (en) 2003-09-05 2006-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Broadcast receiving antenna and television broadcast receiver
US7161548B2 (en) 2003-09-09 2007-01-09 Sony Corporation Wireless communication apparatus
US20170250720A1 (en) * 2016-02-26 2017-08-31 Yaniv Michaeli Wi-gig signal radiation via ground plane subwavelength slit

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7034766B2 (en) 2003-09-05 2006-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Broadcast receiving antenna and television broadcast receiver
US7161548B2 (en) 2003-09-09 2007-01-09 Sony Corporation Wireless communication apparatus
US20170250720A1 (en) * 2016-02-26 2017-08-31 Yaniv Michaeli Wi-gig signal radiation via ground plane subwavelength slit
US10686482B2 (en) * 2016-02-26 2020-06-16 Intel Corporation Wi-gig signal radiation via ground plane subwavelength slit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3925364B2 (ja) アンテナ及びダイバーシチ受信装置
JPH1188026A (ja) 自動車用tvアンテナ装置
EP1367669A1 (en) Antenna structure for vehicles
JP4141979B2 (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ
JP5141503B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス
JP4114430B2 (ja) アンテナ
JP2008022538A (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ
JP2002135025A (ja) 車載用アンテナ装置
US20100309066A1 (en) antenna arrangement for a motor vehicle and method
WO2020105370A1 (ja) 車両埋め込み型アンテナ装置
JP2007153019A (ja) ドア内蔵車載アンテナ
JP2003124738A (ja) アンテナ装置及びアンテナ構造
JP3833609B2 (ja) 車載アンテナ
JP5690843B2 (ja) アンテナ装置を搭載した移動体
JP4023315B2 (ja) アンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造
US20050024279A1 (en) Window-integrated antenna for LMS and diversitary FM reception in mobile motor vehicles
JP2007110390A (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ
GB2409344A (en) Concealed vehicle antenna using body panel slot
JPH06152217A (ja) 移動体用ボディ埋め込みアンテナ
JP2002353721A (ja) 車両用アンテナ装置
JP2009111704A (ja) 車両用受信設備
JP6729016B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び窓ガラス
EP1686654B1 (en) Parasitic element antenna for vehicles and windscreen including said antenna
JPH0541610A (ja) 移動体用アンテナ
WO2012049918A1 (ja) アンテナ