JP4114430B2 - アンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の窓ガラス等に設けられるアンテナに関する。本発明は、例えばTV帯域用のアンテナ等として有用である。
【0002】
【従来の技術】
車載用の従来のアンテナとしては、例えば、特許公報「平3−63845:自動車用窓ガラスアンテナ」に記載されているアンテナ等が一般に広く知られている。図15はその概要を示す概観図である。このアンテナは、所謂ミニバンやワゴン車等のリアクォータガラス206に付設されるガラスアンテナであり、特に、TV放送帯電波の受信を良好にしようとするものである。また、アンテナの給電点200は、この窓ガラス206の1つのコーナーに近接配置されており、放射パターン(アンテナ素子201)は、給電点からガラス206の縁に沿って延びている。
【0003】
例えば本図15に例示される様に、自動車の外観(見栄え)をよくするために、車両の窓ガラスの周囲には、しばしばセラミックマスク207等が塗布されることがある。このアンテナは、同軸線路202により給電されており、同軸線路の芯線203は給電点200に接続され、外被204は導体線205を介して、車体にボルト等で接続(アース)されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来構成のアンテナにより、TV放送帯の電波を受信することができるが、このような自動車のリアクォータ窓等に付設されるガラスアンテナにおいては、アンテナ素子201(放射パターン)をガラスの縁の端部に近い位置に配置した場合、アンテナの受信感度が期待通りには得られないことがある。
【0005】
この原因の一つとしては、導体から形成された車体に流れるイメージ電流がアンテナ素子上を流れる電流を打ち消してしまうことが挙げられる。
即ち、放射パターンは、ガラスの縁よりある程度離して配置しなければならず、ガラスの縁付近に限定的に設けられるセラミックマスク等の上には配置し難い。このため、上記の様な従来構成では、デザイン上見栄えが良いアンテナを製造することは困難である。
【0006】
また、アンテナ給電点200に接続する同軸線路の芯線203や、外被204に接続される導体線205は、ガラスを車体に固定する構造上約10cm程度の長さが必要になる。この部分はアンテナの一部分として動作してしまうため、芯線203や導体線205の配線方法や、車体にアースを接続する位置によって、アンテナの特性が劣化してしまう場合がある。
【0007】
更に、これらの配線は個々の自動車にアンテナを組み込む際に少しずつ配置が異なってしまうため、芯線203や或いは導体線205が必然的に長くなってしまう上記の構成では、多数生産される各アンテナ毎の特性に大きなばらつきが生じ得る。
【0008】
これらの事情から、本来は、芯線203や導体線205の配線は、できるだけ短い方が好ましい。これを解決する方法としては、例えばグランド面をガラス面上に配置する構成等が容易に思いつくが、しかしながら、グランド面は、通常、受信電波の波長の数倍程度が必要になるため、例えばTV帯の様に受信電波の波長が凡そ50cm〜3mとなる場合、これに見合ったグランド面をガラス面上に形成することは、困難或いは不可能である。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、見栄えがよく、性能にばらつきのない、主にTV帯域において有効な感度を有する車載用のアンテナを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段、並びに、作用及び発明の効果】
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
即ち、本発明の第1の手段は、車両の窓ガラス等に実装されるアンテナにおいて、接地線路と給電線路とからなるペアー線の当該接地線路、又は同軸ケーブルの接地線路に接続された矩形状の金属パターンから成り、窓周辺の車体の一部を構成する導体部に接近して配置されたサブグランドと、接地線路と対を成す給電線路に接続された受信用又は発信用の平面状の放射パターンとを設け、上記のサブグランドを、その長手方向が車両の窓の縁に沿う様に、導体部に平行に接近させて配置し、これにより、このサブグランドを導体部と電磁気的にカップリングさせ、放射パターンの給電線路に直接接続されていない他方の一端をサブグランドに直接接続することにより、放射パターンとサブグランドとでループ形成し、サブグランドと異なる平面上で平行に接近させた部分と、導体部と異なる平面上で平行に接近させた部分とを少なくとも有し、サブグランドと導体部のそれぞれと電磁気的なカップリングを行う平面状のグランドを設けたことである。
【0011】
ただし、上記の窓は、車両の側面、後方又は前方の窓等の他、サンルーフやパノラマウィンドゥ等の任意の形態の窓でも良い。また、この窓の材料としては、ガラスの他に、任意の誘電体材料を用いても良い。また、この窓を形成する誘電体材料は、無色透明の材料であっても、元来有色の材料であっても、故意に着色された材料であっても良い。
【0012】
上記の第1の手段を用いれば、波長に比べて小さいサブグランドをガラスの縁の端部近くに配置し、このサブグランドを電磁結合で車体の鋼板にアースさせることができる。仮に従来構造のアンテナをガラスの縁の端部近くに設けると、アンテナそのものが車体の鋼板に結合してしまい、特性が劣化してしまうしかし、上記の本発明の手段によれば、サブグランドを有するガラスの周辺部だけを、車体の一部を構成する導体部(例:鋼板等)と重ねることができるので、サブグランドだけを車体と良好に電磁結合させることができる。
【0013】
したがって、本発明によれば、例えば図15の導体線205等の冗長な配線を持たないアンテナを構成することができるので、この構成により、高性能でばらつきの少ない受信特性を得ることができる。
また、放射パターンの給電線路に直接接続されていない他方の一端をサブグランドに直接接続し、放射パターンとサブグランドとでループ形成したので、サブグランドや上記の導体部を流れるイメージ電流で放射が打ち消されることがないため、良好な受信感度を得ることができる。
また、TV帯等では広い周波数特性が要求されるため、例えばこの様なループ構造の一部を成すアンテナ素子(放射パターン)の中にさらに小さいループを構成しても良い。
【0014】
尚、放射パターンの給電線路に直接接続される一端を、給電線路と接地線路との分岐点以降における各分岐長が共に略0に設定可能な程度にまで、サブグランドに接近して配置すると良い。
ただし、上記の分岐点とは、同軸ケーブル等における、接地線路と給電線路との分離(分岐)により、接地線路と給電線路との電磁波に関わるペアリングが解消され始める点のことを言う。また、上記の略0とは、受信又は発信される電磁波の波長に対して十分に無視できる程度に短い長さを指すものである。
【0015】
上記の構成に従えば、接地線路だけではなく、給電線路に付いても、分岐点以降の分岐長を略最短に構成することができる。
即ち、本発明によれば、例えば図15の芯線203及び導体線205等の様な冗長な配線を持たないアンテナを構成することができるので、この構成により、更に高性能でばらつきの少ない受信特性を得ることができる。
また、サブグランドと平行なグランドの形成例としては、例えば後述の第3実施例の網目状のグランド30等を挙げることができる。この様なグランドは、サブグランドと導体部との電磁気的なカップリングを中継する役割を奏するので、この作用によりサブグランドをより確実に接地することが可能となる。
【0016】
【0017】
【0018】
また、本発明の第2の手段は、上記の第1の手段において、窓の材料とは別個に形成され、サブグランドと放射パターンとが共にパターン形成された誘電体基板を設け、この誘電体基板のサブグランド形成部分を導体部に平行に接近させて配置することにより、上記のサブグランドを導体部と電磁気的にカップリングさせることである。
【0019】
この構成に従えば、サブグランド(グランド板)と放射パターン(アンテナ素子)を、薄いフィルム状の誘電体基板等にエッチング等で同時に容易に製作することができる。従って、アンテナの生産コストが抑制できると共に、導体損によるアンテナの効率低下を抑止でき、高い利得のアンテナを低コストで実現できる。この基板材料としては、例えば、ガラスエポキシ等が適している。或いはその他にも、例えばポリエチレン等から成る略透明の誘電体シート等を利用しても良い。
【0021】
また平面状の金属パターンの内の少なくともサブグランドの部分を、窓の縁に設けられたセラミックマスクによりマスクすると良い。
この様な構成に従えば、平面状の金属パターンの内の少なくともサブグランドが、車両の外観に現れないので、見栄えの良いアンテナを車両に実装することができる。また、セラミックスマスクのマスク領域は、通常、車両の内側からも内装材等によりマスクされるので、この様な構成に従えば、平面状の金属パターンの内の少なくともサブグランドの部分は、車両の内側(キャビン側)にも現れない。
【0022】
また平面状の金属パターンの内の少なくともサブグランドを、窓を構成する有色材料上、又は窓を構成する材料の有色部上に配置すると良い。
この様な構成によれば、平面状の金属パターンの内の少なくともサブグランドの部分を比較的目立たないように配置できる。したがって、この様な構成によっても、比較的見栄えの良いアンテナを車両に実装することができる。
これらの窓材料の有色形態としては、全面的に色を持つものであっても、部分的に色を持つものであっても良い。或いは、全面的に着色されたものであっても、部分的に着色されたものであっても良い。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
〔第1実施例〕
図1は、本発明の第1実施例におけるアンテナを車内側から正面視した概観図である。リアクォータガラス10の周辺部には、セラミックマスク11が施されている。このセラミックマスク11は、主に、車両の外観の見栄えをよくするため、リアクォータガラス10を窓開口部に接着する部分が、外側から見えない様に設けられている。セラミックマスク11の一部分、主に周辺部は、車体を構成する鋼板と重なる様に配置される。
【0024】
本図1のアンテナでは、誘電体基板12が、リアクォータガラス10の縁部に設けられたセラミックマスク11上に設置されている。誘電体基板12の材料としては、例えば、ガラスエポキシ等が適している。或いは、例えばポリエチレン等から成る透明の誘電体シートを利用しても良い。
【0025】
誘電体基板12上の、リアクォータガラス10の縁部に重なる(よって、車体を構成する鋼板と重なる)部位には、銅箔等でサブグランド13が設置されている。サブグランド13のサイズは、図面右下に例示する様に、GL=0.5波長、GH=0.1波長である。また、誘電体基板12上には、サブグランド13によって概ね閉じられるループ状の放射パターン(ループアンテナ素子14)を配置する。この配置により、本図1のアンテナは、リアクォータガラス10の端部に、車体の導体部に接近して配置されても、高感度のアンテナ素子として良好に機能する。放射パターン(ループアンテナ素子14)の寸法は、AL=0.4波長、AH=0.2波長程度である。
【0026】
アンテナ素子(放射パターン14)の直接給電線路16に接続されない端部は、給電点の反対側のサブグランド13に接地されている。本第1実施例では、ループアンテナ素子(放射パターン)を分割するような小さなループアンテナ素子(放射パターン)を内側に更に設けており、これにより、TV帯域で動作するように、更なる広帯域化が図られている。サブグランド13はガラスの縁に近い場所に配置されることによって、車体を構成する鋼板と重なって電磁結合し、良好なグランドして動作する。サブグランド13は長細い形状にされることにより、サブグランド13の配設可能領域の幅が狭くても、車体の導体部と強く電磁結合する様に形成されている。
【0027】
図2に、上記のアンテナの接地形態を例示する。本断面図は、ピラー近傍の断面における、ピラー(即ち、窓周辺の車体の一部を構成する導体部)とサブグランド13の配置関係やそれに基づく両者のカップリングの形態を表している。
本図2に例示する様に、サブグランド13とピラーとは略平行に接近して対峙しており、一方、アンテナ素子(放射パターン14)とピラーとは対峙していない。この様な接地形態により、ピラーとサブグランド13とは良好にカップリングできると共に、アンテナ素子(放射パターン14)は、ピラーから悪影響を受けることなく良好に作用する。
【0028】
図3は、本第1実施例のアンテナ(図1)の給電部付近における給電形態(接続形態)を例示する詳細図である。本発明の構成に従えば、例えば同軸ケーブルを用いた場合、本図3に例示する様に、芯線(給電線路16を構成する内導体)は、同軸ケーブルから殆ど延伸させずにアンテナ素子(放射パターン14)に接続することができる。また、外被(接地線路17を構成する外導体)に付いても、殆ど延伸させることなく直接サブグランド13に半田付けすることが可能或いは容易となる。
【0029】
例えばこの様に給電することにより、同軸ケーブル18の芯線(給電線路16を構成する内導体)を最短で放射パターン(ループアンテナ素子14)に接続でき、外被(接地線路17を構成する外導体)も最短でサブグランド13に接続できるため、高感度で、しかもばらつきが無いアンテナを容易に低コストで製造することができる。
【0030】
また、アンテナ素子(放射パターン14)の形状は、本第1実施例の図1に例示される形状の他にも、例えば本図3に例示される様な形状のもの等を用いても良く、或いは、後で図14を用いて具体的に説明する様に、その他の公知又は任意の形状のものを用いても良い。例えば、本図3の金属パターン(変形例)では、アンテナ素子(放射パターン14)における局所的な小ループの大きさは各々一様ではない。また、サブグランド13の長手方向の長さは、受信電波の波長λの約半分であり、その他の各部の長さについても、本図3に各概略値を例示する様に設定されている。
【0031】
図4(a)に、本第1実施例のアンテナ(図1)の反射減衰量を示す。370MHz以上の周波数帯域で反射減衰量が−5dB以下となっており、特にUHF帯のテレビ帯の電波の受信においては有効である。
また、図4(b)に、本実施例のアンテナの指向性を示す。本実施例のアンテナでは、最大で5dBi程度、平均で0dBi程度の高い利得が得られている。従来のガラスアンテナでは、利得は−10dBi程度であるので、本図より本発明のアンテナを用いれば、TV帯の電波を良好に受信できることが判る。
【0032】
また、従来のガラスアンテナは、ガラス面上に導電性の塗料を塗布して製作されるが、抵抗成分が凡そ5Ω/ □と大きいため、アンテナ素子上で受信した電力がこの抵抗成分で消費され、アンテナの効率が悪くなり、受信感度が低下する問題があったが、本発明に基づく上記のアンテナでは、ガラス面に導電塗料等で構成する必要がなく、受信感度や更にコストの面等でも有利であり、また、アンテナの交換も容易である。
【0033】
〔第2実施例〕
図5は、給電部分にRFアンプ20を設置した例である。例えばこの様に、サブグランド13をアンテナ(放射パターン14)と同一基板上に配置すれば、アンテナをほとんど電力損失がない形態で、アンプ、セレクタ、チューナー等に接続することができる。また、この様な構成に従えば、製造コストの削減効果も大いに期待できる。
【0034】
〔第3実施例〕
図6は、ガラスのセラミックマスクの一部に網目状のグランド30を設けた実施例である。網目のサイズは約1cmである。グランド30は、導電塗料から形成されている。例えば車種によっては、車体を構成する鋼板(即ち、窓周辺の車体の一部を構成する導体部)とサブグランド13とが直接重なりにくい場合もあるが、このように、ガラス上等にグランド30を配置することにより、サブグランド13の接地作用がより確実に獲得できる様になる場合も多い。
【0035】
〔第4実施例〕
図7は、誘電体基板に透明なポリエチレンシート基板40を利用した場合である。この実施形態は、セラミックマスクが狭い場合等に有効である。アンテナ素子の部分(放射パターン14)がセラミックマスクのマスク領域から外れた透光部に配置されていても、比較的目立ち難く、見栄えの良いアンテナを構成することができる。
【0036】
〔第5実施例〕
図8は、リアクォータガラス10の前後に配置した例である。通常、自動車でTV受信する場合、4本のアンテナを動的に切り替える等してダイバーシチ受信する。左右のリアクォータガラスに2個づつ、計4個配置すると良好なダイバーシチ受信特性が得られる。
図9は、図8に示すように配置したときのダイバーシチ受信した場合の指向性をしめす。特に感度の落ち込む方向がなく、良好な指向特性を有している。
【0037】
〔第6実施例〕
図10は、図8の場合にセラミックマスクの一部に網目状のグランドを設けた例である。この様な構成に従えば、サブグランド13の直下に車両の導体部が配置されていない車種においても、良好な受信感度を得ることができる。
【0038】
〔第7実施例〕
図11は、リアクォータガラス10の後ろに2つアンテナを配置した場合の概観図である。この様な構成に従えば、2つのアンテナをまとめて配置できるため、製造時の組み立て工数を削減するのに効果がある。ただし、ダイバーシチの効果は、図8、図10等の構成に比べると多少低下する。
【0039】
〔第8実施例〕
尚、本発明に用いられるアンテナは、以上の各実施例に示したリアクォータガラスに設置することに限定されるものではない。
図12に例示される形態のアンテナは、例えばワンボックス車やRV車や或いはワゴン車等のリアガラス10′に設置した場合の応用例である。例えばこの様にアンテナ素子の部分(放射パターン14)をセラミックマスク内に設置することで、デフォッガ(リアガラスの曇り防止用の電熱配線)等に干渉することがなく好適に配置でき、よって高感度に受信できる。
【0040】
〔第9実施例〕
また、図13は、各種自動車のリアガラス(、或いはフロントガラス)に適用した例である。例えばこの様にアンテナ素子の部分(放射パターン14)をセラミックマスク内に設置すると、乗車者の視界を遮らず、しかも外界からはアンテナは見えず、自動車のデザイン上、見栄えを良くすることができる。また、車内では内装材で隠されるためキャビン内からも見えることは無く、受信特性の劣化も抑制できる。
【0041】
〔その他の変形例〕
尚、本発明に用いられるアンテナの配線パターンは、以上の各実施例等で開示したアンテナパターンに限定されるものではない。これらの配線パターンは、例えば、図14に示したようなアンテナパターン等でも良い。図14(a)は矩形のループアンテナである。図14(b)は半円形のループアンテナである。また、図14(c)は、さらに帯域を広くするため、半円形のループアンテナの中にさらにいくつかに小型のループを形成した例である。
【0042】
また、図14(d)は2つの矩形ループを組み合わせた例である。この構造により、さらに高い利得を得ることができる。また、図14(e)、(f)に例示する実施形態は、高い利得を維持しつつ広帯域化を図るために、更に幾つかのループを矩形のループアンテナの中に形成した例である。特に図14(f)の形態は、バッドウイングアンテナとして一般にも知られているものである。また、図14(g)は、高利得化のために、半円形のループアンテナを2つ組み合わせた例である。
【0043】
尚、本発明のアンテナは、例えば、以下の(a)〜(c)等の様な配置形態にしたがって構成することもできる。
(a) リアクータガラスの前部若しくは後部の縁に、サブグランドの長手方向を沿わせて任意数配置する。
(b)車両に配設されたフロント、又はリアガラスアンテナの上部若しくはサイドの縁に、サブグランドの長手方向を沿わせて任意数配置する。
(c)車両に配設されたムーンルーフ、サンルーフ若しくは樹脂ルーフの縁に、サブグランドの長手方向を沿わせて任意数配置する。
【0044】
また、上記の実施例では、アンテナ素子の部分(放射パターン14)をループ状に形成した例を開示したが、これらのアンテナにおいては、必ずしも放射パターンをループ状に形成する必要はない。特に、高い周波数の電波を送信或いは受信するアンテナを構成する場合には、放射パターンをループ状に形成しなくとも良い。
【0045】
また、本発明のアンテナは、例えば、車両のワイヤレスキーシステム、タイヤ空気圧警報システム、電話、GPS、VICS、衛星ラジオ、ETC、DSRC等のアンテナにも応用することができる。
また、本発明のアンテナは、受信装置としてだけではなく、勿論、発信装置としても利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のアンテナを例示する概観図。
【図2】 第1実施例のアンテナの接地形態を例示するピラー近傍の断面図。
【図3】 第1実施例のアンテナの給電形態を示す詳細図。
【図4】 第1実施例のアンテナの反射減衰量特性を例示するグラフ(a)と、同第1実施例のアンテナの指向性パターンを例示するグラフ(b)。
【図5】 第2実施例のアンテナ(アンプつき)を例示する平面図。
【図6】 第3実施例のアンテナ(メッシュつき)を例示する平面図。
【図7】 第4実施例のアンテナ(透明フィルム使用)を例示する平面図。
【図8】 本発明の第5実施例のアンテナを例示する平面図。
【図9】 第5実施例のアンテナのダイバーシチ指向性パターンを例示するグラフ。
【図10】 本発明の第6実施例のアンテナ(第5実施例の変形例:メッシュ付き)を例示する平面図。
【図11】 本発明の第7実施例のアンテナ(第5実施例の変形例:同じ向き)を例示する平面図。
【図12】 本発明の第8実施例のアンテナ(リアガラスへの応用例1)を例示する平面図。
【図13】 本発明の第9実施例のアンテナ(リアガラス、フロントガラスへの応用例2)を例示する平面図。
【図14】 その他の変形例(アンテナ素子の配線パターン)を例示する平面図。
【図15】 従来のアンテナを例示する平面図。
【符号の説明】
10 … リアクータガラス
11 … セラミックマスク
12 … 誘電体基板
13 … サブグランド
14 … 放射パターン(アンテナ素子)
16 … 給電線路(芯線)
17 … 接地線路(外被)
18 … 同軸ケーブル
20 … RFアンプ
30 … メッシュ状のグランド
40 … ポリエチレンシート基板

Claims (2)

  1. 車両の窓ガラス等に実装されるアンテナにおいて、
    接地線路と給電線路とからなるペアー線の当該接地線路、又は同軸ケーブルの接地線路に接続された矩形状の金属パターンから成り、窓周辺の車体の一部を構成する導体部に接近して配置されたサブグランドと、
    前記接地線路と対を成す給電線路に接続された受信用又は発信用の平面状の放射パターンとを有し、
    前記サブグランドは、その長手方向を前記車両の窓の縁に沿わせて、前記導体部に平行に接近させて配置されることにより、前記導体部と電磁気的にカップリングされており、
    前記放射パターンの前記給電線路に直接接続されていない他方の一端を前記サブグランドに直接接続することにより、前記放射パターンと前記サブグランドとでループ形成し、
    前記サブグランドと異なる平面上で平行に接近させた部分と、前記導体部と異なる平面上で平行に接近させた部分とを少なくとも有し、前記サブグランドと前記導体部のそれぞれと電磁気的なカップリングを行う平面状のグランドを設けたことを特徴とするアンテナ。
  2. 前記窓の材料とは別個に形成され、前記サブグランドと前記放射パターンとが共にパターン形成された誘電体基板を有し、
    前記サブグランドは、前記誘電体基板の前記サブグランド形成部分を前記導体部に平行に接近させて配置することにより、前記導体部と電磁気的にカップリングされていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
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