JP4023315B2 - アンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造 - Google Patents

アンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車内でVHF、UHF、TV放送を受信するためのアンテナ搭載構造、及びそのアンテナから給電線を取り出すための給電線取り出し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車内でVHF、UHF、TV放送等を受信するために、車両にアンテナを搭載することが行われてきた。
例えば、図5に示す様に、フロントガラスP1の内側に、ユニポールアンテナP3を取り付けるアンテナ搭載構造が用いられてきた(特許文献1参照)。このアンテナ搭載構造では、ユニポールアンテナP3に、上方から同軸ケーブルP5の給電線が接続されており、また、同軸ケーブルP5のグランド線は、同軸ケーブルP5に取り付けられたグランド部P7に接続されている。
【0003】
尚、図5の(a)は、車両の室内から、フロントガラス付近を見た図であり、図5の(b)は、フロントガラス付近の側断面図である。
【0004】
【特許文献1】
特開昭59−196605号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のアンテナ搭載構造では、同軸ケーブルP5やグランド部P7が何らかの原因(例えば、乗員の手や頭が触れることにより、または、車両の振動等)により動いてしまうと、ユニポールアンテナP3の放射特性や周波数特性が変動してしまい、放送を安定して受信することができなくなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、常に安定して放送を受信することができるアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナを搭載しているので、送受信の性能が優れている。つまり、ユニポールアンテナを搭載した場合のように、同軸ケーブル(給電線)やグランド部が動いてしまうことにより、受信する周波数がずれてしまうようなことがない。そのため、本発明のアンテナ搭載構造は、常に安定して放送を受信することができる。
【0008】
また、本発明のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナの形状を、2辺を略への字型に配置した形状とし、2辺のうち少なくとも一方を、車両の窓ガラスの上方部に沿って配置することにより、ダイポールアンテナが車室内に突出して車室を狭くしてしまうことがなく、また、フロントガラスの視界を妨げることがない。
【0009】
具体的には、ダイポールアンテナを、例えば、図1に示す様に、天井1とフロントガラス(窓ガラス)3とで形成される屈曲面に沿って、ダイポールアンテナ11を配置することができる。また、例えば、図3に示す様に、ダイポールアンテナ11を、その1辺はフロントガラス3の上方に沿わせるとともに、他方の辺は、フロントガラスから下方に伸びるようにして、例えばルームミラー35の裏側に配置することができる。
【0010】
このようにダイポールアンテナを配置した場合には、ダイポールアンテナが車室内に突出して車室を狭くしてしまうことがなく、また、ダイポールアンテナは、車両の窓ガラスの上部の狭い領域だけしか覆わないので、乗員の視界を妨げることがない。
【0011】
また、本発明のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナが車室内の高い位置にある(車両の窓ガラスの上方部に沿って配置されている)ので、受信感度において優れている。
・前記ダイポールアンテナの給電側の辺やグランド側の辺を構成する材料としては、例えば、金属線、金属板、金属箔が挙げられる。
【0012】
・前記車両の窓ガラスの上方部とは、例えば、窓ガラスの上端と、その上端からダイポールアンテナの1辺に相当する長さだけ下った位置との間の領域をいう。
また、請求項の発明のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナの給電側の辺が、グランド側の辺よりも、車両の金属部(例えば天井や、天井に沿ったリンフォース)から離れているので、給電側の辺が金属部から影響を受けにくく、受信感度が高い。
)請求項の発明では、例えば、図1に示す様に、給電側の辺13は、車両の窓ガラス3に沿って、窓ガラス3の縦方向に伸びるように配置されているとともに、グランド側の辺15は、給電側の辺13の上側に配置されている。この給電側の辺13は、例えば、図1に示す様に、車両の天井1に沿って、略水平に配置することができる。
【0013】
このようなダイポールアンテナの配置により、給電側の辺は、車両の天井やリンフォース等の金属部と重なることがない。そのことにより、本発明のアンテナ搭載構造は、高い受信感度を実現できる。
また、本発明では、上記のようなダイポールアンテナの配置により、給電側の辺とグランド側の辺のいずれも、車室内に突出して車室を狭くしてしまうことがない。また、窓ガラスの上に張り出すのは、給電側の辺だけであり、しかも、窓ガラスのうち、給電側の辺が張り出すのは、その上方の部分だけであるので、乗員の視界を妨げることがない。
)請求項の発明では、例えば、図3に示す様に、グランド側の辺15は、窓ガラス3に沿って、窓ガラス3の縦方向に伸びるように配置されているとともに、給電側の辺13は、グランド側の辺15の下側に配置されている。
【0014】
このようなダイポールアンテナの配置により、給電側の辺13は、少なくとも、グランド側の辺15の長さの分だけ、車両の天井1やリンフォース27等の金属部から離れている。そのことにより、本発明のアンテナ搭載構造は、高い受信感度を実現できる。
【0015】
また、本発明では、ダイポールアンテナの給電側の辺13は、例えば、図3に示す様に、窓ガラス3の上方に取り付けられたルームミラー35に沿って(例えばルームミラーの裏側に)配置することができる。そのことにより、給電側の辺13とグランド側の辺15のいずれも、車室内に突出して車室を狭くしてしまうことがない。
【0016】
また、窓ガラスのうち、グランド側の辺が張り出すのは、その上方の部分だけであり、しかも、給電側の辺は、上記のようにルームミラーに沿って配置することができるので、ダイポールアンテナにより乗員の視界を妨げることがない。
)請求項の発明では、例えば、図1に示す様に、ダイポールアンテナ11のグランド側の辺15を、車両の内側の形状(例えば、車両の天井1やリンフォース27の形状)に沿うように、折り曲げているので、グランド側の辺15が、それら天井1やリンフォース27にぶつかることない。また、グランド側の辺15が、天井1やリンフォース27を避けるために車室内に突出し、車室を狭くしてしまうようなことがない。
)請求項の発明では、ダイポールアンテナの片面又は両面に、誘電体を備えることにより、ダイポールアンテナの周波数特性を変化させ、誘電体がない場合に比べて、受信できる周波数の帯域をずらすことができる。
【0017】
本発明において、片面に誘電体を備えるとは、例えば、ダイポールアンテナの給電側の辺やグランド側の辺の長手方向に沿って、その片面に誘電体を配置することをいう。
また、本発明において、両面に誘電体を備えるとは、例えば、ダイポールアンテナの給電側の辺やグランド側の辺の長手方向に沿って、その両面に誘電体を配置すること、または、給電側の辺やグランド側の辺の周囲を包むように誘電体を配置することをいう。
【0018】
・前記誘電体としては、例えば、樹脂やセラミックが挙げられる。
)請求項の発明では、誘電体の片側又は両側に、線状又は板状の無給電素子を備えることにより、ダイポールアンテナの周波数特性を変化させ、無給電素子がない場合に比べて、受信できる周波数の帯域を広げることができる。
【0019】
・前記無給電素子の材料としては、例えば、金属線、金属板、金属箔が挙げられる。
)請求項の発明では、ダイポールアンテナは他の機能品装置の筐体で覆われているので、他の物体(例えば、車両の乗員の頭部や手)は、筐体よりもダイポールアンテナに接近することはない。
【0020】
そのため、ダイポールアンテナの近傍(筐体の内部)では、他の物体の移動はなく、ダイポールアンテナの周囲の誘電率は変化することがない。
そのことにより、ダイポールアンテナのインピーダンスは常に一定に保たれ、受信する周波数がずれてしまうようなことがない。
【0021】
また、他の機能品装置にダイポールアンテナを組み込む段階で、ダイポールアンテナのインピーダンスを調整しておけば、上記のように、ダイポールアンテナのインピーダンスは常に一定に保たれるので、他の機能品装置を車内に設置した後にダイポールアンテナのインピーダンスを調整する作業が必要ない。
【0022】
更に、ダイポールアンテナが筐体で覆われているので、ダイポールアンテナが露出することがなく、外観においてすっきりした印象を与えることができる。
・前記他の機能品装置としては、ダイポールアンテナをフロントウインドの近傍に取り付ける場合には、例えば、ルームランプ、ルームランプのスイッチボックス、メガネケース、マイク、カメラ等が挙げられる。
【0023】
また、ダイポールアンテナをリアウインドの近傍に取り付ける場合には、例えば、ブレーキランプユニット、マイク、カメラ等が挙げられる。
)請求項の発明では、例えば、他の機能品装置を車内の所定の位置に設置した際に、ダイポールアンテナの車内における位置が最適の位置(例えば、請求項1〜のアンテナ搭載構造におけるダイポールアンテナの位置)となるように、他の機能品装置に対しダイポールアンテナを取り付けておけば、使用者は、他の機能品装置を所定の位置に取り付けるだけで、同時に、ダイポールアンテナを最適な位置に取り付けることが出来る。
)請求項の発明では、給電線は、ダイポールアンテナの給電側の辺のうち、グランド側の辺に近い端部に接続されているとともに、給電線を含む同軸ケーブルは、給電側の辺とは反対方向に取り出されていることにより、同軸ケーブルがダイポールアンテナの給電側の辺に接近することがない。そのことにより、ダイポールアンテナは、受信感度が低下してしまうようなことがない。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造の実施の形態の例(実施例)を説明する。
(実施例1)
a)まず、本実施例1のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造の概要を図1を用いて説明する。図1は、車両のフロントガラスや天井の付近を側面から見た断面図である。
【0025】
この図1に示す様に、車両の室内には、車両の天井1の前方(図1の右側)及びフロントガラス(窓ガラス)3の上方に沿って、ルームランプ(他の機能品装置)5が取り付けられている。
そして、このルームランプ5の筐体7の内部には、ルームランプ5の機能を奏するための部品9とともに、ダイポールアンテナ11が内蔵されている。つまり、ダイポールアンテナ11は、その全体を、ルームランプ5の筐体7で覆われている。
【0026】
ダイポールアンテナ11は、給電側の辺13と、グランド側の辺15とを含んでおり、それらは、互いに独立しつつ、略への字型となるように配置されている。
また、ダイポールアンテナ11には、給電線19とグランド線21とを備える同軸ケーブル17が接続している。給電線19は、ダイポールアンテナ11の給電側の辺13のうち、内側(グランド側の辺15に近い側)の端部に接続しており、グランド線21は、グランド側の辺15の内側の端部に接続している。
【0027】
そして、同軸ケーブル17は、ダイポールアンテナ11の中心付近から、グランド側の辺15に沿って(給電側の辺13とは反対方向に)取り出され、筐体7の内部を通り後方に至っている。
従って、同軸ケーブル17の給電線19は、給電側の辺13のうち、グランド側の辺15側の端部に接続されているとともに、給電側の辺13とは反対方向に取り出されている。
【0028】
b)次に、ダイポールアンテナ11の詳細な構成について図2を用いて説明する。
ダイポールアンテナ11を構成する給電側の辺13と、グランド側の辺15とは、それぞれ、独立した金属製の線状部材であり、それらは、略への字型に配置されている。
【0029】
そして、給電側の辺13と、グランド側の辺15の周囲は、全体として、樹脂や、セラミックから成る誘電体23で覆われている。つまり、ダイポールアンテナ11の給電側の辺13及びグランド側の辺15は、その周り全体に誘電体23を備えているので、当然に、その両側に誘電体23を備えていることになる。
【0030】
ただし、ダイポールアンテナ11の中心部(屈曲している部分)の内面(給電側の辺13とグランド側の辺15とが互いに向かい合う面)では、図2に示す様に、誘電体23が切り欠かれており、給電側の辺13及びグランド側の辺15の内端部がそれぞれ露出している。
【0031】
また、ダイポールアンテナ11の中心部における、上記内面とは反対側の面には、無給電素子25が接着されている。この無給電素子25は、金属(例えば、銅、鉄、アルミ、ニッケル、クロム等)の箔から成る板状部材であって、接着する部分の形状に合わせて、略への字型に折り曲げられており、誘電体23の表面上に接着されている。
【0032】
このダイポールアンテナ11を製造するには、まず、給電側の辺13と、グランド側の辺15との周囲に、同軸ケーブル17と接続する部分を除いて、それらの全体を覆うように誘電体23を成形により形成する。そして、誘電体23の表面に、無給電素子25を接着し、ダイポールアンテナ11を完成する。
【0033】
c)次に、ダイポールアンテナ11の、車両内部における位置について図1を用いて説明する。
ダイポールアンテナ11の給電側の辺13は、フロントガラス3の上方部に沿って、フロントガラス3の縦方向に伸びるように配置されている。つまり、ダイポールアンテナ11は、車両のフロントガラス3の上方部(フロントガラス3の上端と、その上端から給電側の辺13の長さ分だけ下がった位置との間の部分)に沿って、フロントガラス3の縦方向に伸びるように配置されている。また、グランド側の辺15は、給電側の辺13の上側に配置されており、天井1に沿って、後方(図1における左側)に向かって、略水平に伸びるように配されている。
【0034】
このような配置により、本実施例1では、給電側の辺13は、金属部である天井1や後述するリンフォース27と重なることがなく、また、グランド側の辺15よりも、上記金属部から遠い位置にある。
また、グランド側の辺15は、天井1の前部を横方向(図1において紙面に垂直な方向)に伸びるリンフォース27の形状に沿うように(リンフォース27を避けるように)、浅く屈曲している。つまり、グランド側の辺15は、屈曲点29において浅く屈曲しており、その屈曲点29よりも前方の部分であるグランド側前部31は、リンフォース27を避けるように、斜め下方に伸びており、屈曲点29よりも後方の部分であるグランド側後部33は、略水平に後方に向かって伸びている。
【0035】
d)次に、本実施例1のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造の奏する効果を説明する。
i)本実施例1のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナ11を搭載しているので、送受信の性能が優れている。つまり、ユニポールアンテナを搭載した場合のように、給電線やグランド部が動いてしまうことにより、受信する周波数がずれてしまうようなことがない。そのため、本実施例1のアンテナ搭載構造は、常に安定して放送を受信することができる。
【0036】
ii)本実施例1のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナ11の形状を、2辺を略への字型に配置した形状とすることにより、天井1とフロントガラス3とで形成される屈曲面に沿って、ダイポールアンテナ11を配置することができる。
【0037】
このことにより、本実施例1では、ダイポールアンテナ11が車室内に突出して車室を狭くしてしまうことがない。また、フロントガラス3の上に張り出すのは、給電側の辺13だけであり、しかも、フロントガラス3のうち、給電側の辺13が張り出すのは、その上方部だけであるので、乗員の視界を妨げることがない。
【0038】
iii)本実施例1のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナ11が車室内の高い位置にある(車両の窓ガラスの上方部に沿って配置されている)ので、受信感度において優れている。
iv)本実施例1のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナ11の給電側の辺13は、金属部である天井1やリンフォース27と重なることがなく、また、グランド側の辺15よりも、上記金属部から離れているので、給電側の辺13が金属部から影響を受けにくく、受信感度が高い。
【0039】
v)本実施例1のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナ11は、ルームランプ5の筐体7に内蔵されているので、他の物体(例えば、車両の乗員の頭部や手)は、筐体7よりもダイポールアンテナ11に接近することはない。
そのため、ダイポールアンテナ11の近傍(筐体7の内部)では、他の物体の移動はなく、ダイポールアンテナ11の周囲の誘電率は変化することがない。
【0040】
そのことにより、ダイポールアンテナ11のインピーダンスは常に一定に保たれ、受信する周波数がずれてしまうようなことがない。
また、ルームランプ5にダイポールアンテナ11を組み込む段階で、ダイポールアンテナ11のインピーダンスを調整しておけば、上記のように、ダイポールアンテナ11のインピーダンスは常に一定に保たれるので、ルームランプ5を車内に設置した後にダイポールアンテナ11のインピーダンスを調整する作業が必要ない。
【0041】
更に、ルームランプ5を車内に設置した際に、ダイポールアンテナ11の車内における位置が上記c)で述べた位置になるように、ルームランプ5内にダイポールアンテナ11を内蔵しておけば、使用者は、ルームランプ5を所定の位置に取り付けるだけで、同時に、ダイポールアンテナ11を好適な位置に取り付けることが出来る。
【0042】
また、ダイポールアンテナ11が筐体7に収容されているので、外観においてすっきりした印象を与えることができる。
vi)本実施例1のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナ11を包むように(ダイポールアンテナ11の両側に)、誘電体23を備えることにより、ダイポールアンテナ11の周波数特性を変化させ、誘電体23がない場合に比べて、受信できる周波数の帯域をずらすことができる。
【0043】
vii)本実施例1のアンテナ搭載構造では、無給電素子25を備えることにより、ダイポールアンテナ11の周波数特性を変化させ、無給電素子25がない場合に比べて、受信できる周波数の帯域を広げることができる。
viii)本実施例1のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナ11のグランド側の辺15は、車両の天井1やリンフォース27に沿うように、折り曲げているので、グランド側の辺15が、天井1やリンフォース27にぶつかることない。また、グランド側の辺15が、天井1やリンフォース27を避けるために車室内に突出し、車室を狭くしてしまうようなことがない。
【0044】
ix)本実施例1の給電線取り出し構造では、同軸ケーブル17の給電線19は、給電側の辺13のうち、グランド側の辺15に近い端部に接続し、給電側の辺13とは反対方向に取り出されているので、給電線19は、給電側の辺13に接近することがない。そのことにより、ダイポールアンテナ11は、給電線19の影響で受信感度が低下してしまうようなことがない。
(実施例2)
a)まず、本実施例2のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造の構成を図3を用いて説明する。尚、本実施例2におけるダイポールアンテナ11の構成は、基本的には前記実施例1と同様であるが、グランド側の辺15が屈曲せず、直線状である点で異なる。
【0045】
図3は、車両のフロントガラスや天井の付近を側面から見た断面図である。 この図3に示す様に、車両の室内には、車両の天井1の前方(図3の右側)及びフロントガラス(窓ガラス)3の上方に沿って、ルームランプ(他の機能品装置)5が取り付けられている。
【0046】
そしてこのルームランプ5の筐体7の内部には、ルームランプ5の機能を奏するための部品9が内蔵されている。また、この筐体7の前部には、ダイポールアンテナ11のうちのグランド側の辺15が収容されている。そして、ダイポールアンテナ11の給電側の辺13は、筐体7の前端部から、斜め下方に突出している。
【0047】
ダイポールアンテナ11には、前記実施例1と同様に、同軸ケーブル17が接続している。この同軸ケーブル17は、ダイポールアンテナ11の中心付近から、後方に向かって取り出され、筐体7内部を通っている。
b)次に、ダイポールアンテナ11の、車両内部における位置について説明する。
【0048】
ダイポールアンテナ11は、車両のフロントガラス3の上方部に沿う位置にある。
具体的には、ダイポールアンテナ11のグランド側の辺15は、フロントガラス3の上方部に沿って、フロントガラス3の縦方向に伸びるように配置されている。また、給電側の辺13は、グランド側の辺15の下側に配置されており、フロントガラス3に対して、約60°の角度を成すように、斜め下方に向かって突出している。尚、このグランド側の辺15は、フロントガラス3の上部に取り付けられたルームミラー35の背面に沿う位置にある。
【0049】
c)次に、本実施例2のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造の奏する効果を説明する。
i)本実施例2のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナ11の形状を、2辺を略への字型に配置した形状とすることにより、グランド側の辺15はフロントガラス3の上方に沿わせ、給電側の辺13は、ルームミラー35に沿わせて配置している。
【0050】
このことにより、ダイポールアンテナ11は、車室内に突出して車室を狭くしてしまうことがなく、また、フロントガラス3の視界を妨げることがない。
ii)本実施例2のアンテナ搭載構造では、ダイポールアンテナ11の取り付け位置の調整が容易である。
【0051】
つまり、ルームランプ5を車室内に設置した際に、ダイポールアンテナ11の車内における位置が上記b)で述べた位置になるように、ルームランプ5に対してダイポールアンテナ11を取り付けておけば、使用者は、ルームランプ5を所定の位置に取り付けるだけで、同時に、ダイポールアンテナ11を好適な位置に取り付けることが出来る。
【0052】
iii)また、本実施例2のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造は、前記実施例1のd)におけるi)、iii)、iv)、vi)、vii)、ix)と同様の効果を奏する。
(実施例3)
本実施例3の本実施例2のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造の構成は、基本的には前記実施例2と同様である。
【0053】
ただし、本実施例3では、ダイポールアンテナ11の構成及び製造方法において異なる。
具体的には、ダイポールアンテナ11は、図4の▲1▼、▲2▼に示す工程により製造される。
【0054】
▲1▼全体が略への字型である誘電体23Aを成形により製造する。この誘電体23Aは、半円形の断面を有しており、その半円の弦に相当する平坦面37が、内面(2辺が互いに向かい合う面)に形成されている。
この平坦面37の上に、その長手方向の中心線に沿って、金属(銅、鉄、アルミ、ニッケル、クロム等)を蒸着することにより、給電側の辺13とグランド側の辺15とを、それぞれ形成する。この給電側の辺13とグランド側の辺15とは、それぞれ、誘電体23Aの端部から、中心付近まで連続して形成されており、中心付近では、互いに独立している。
【0055】
▲2▼誘電体23Aの平坦面37上に、2本の誘電体23Bを、誘電体23Aの端部から中心付近までを覆うように、それぞれ接着する。従って、誘電体23Bが接着される部分においては、給電側の辺13及びグランド側の辺15は、誘電体23Aと誘電体23Bとにより両側から挟まれることになる。
【0056】
この誘電体23Bは、誘電体23Aと同様の半円形の断面形状を持つ棒状部材であり、その弦に相当する平坦な面が、誘電体23Aの平坦面37と対応するように接着される。
誘電体23Aの平坦面37のうち、中心付近には、誘電体23Bに覆われていない部分が残っており、そこでは、給電側の辺13及びグランド側の辺15の内側の部分が露出している。
【0057】
また、前記実施例1と同様の金属箔である無給電素子25を、誘電体23Aの中央付近の外側面(平坦面37の反対側)に接着する。
尚、給電側の辺13のうち、誘電体23Bに覆われずに露出している部分に、同軸ケーブル17の給電線19を接続し、グランド側の辺15のうち、誘電体23Bに覆われずに露出している部分に同軸ケーブル17のグランド線21を接続する。
【0058】
a)本実施例3のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造は、前記実施例2と同様の効果を奏する。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【0059】
・前記実施例1〜3において、ダイポールアンテナ11を内蔵又は取り付ける他の機能品装置は、ルームランプ5以外の、例えば、ルームランプのスイッチの筐体、メガネケース、マイクやカメラの筐体等であってもよい。
また、前記実施例1において、ルームランプ5の筐体7は、ダイポールアンテナ11の全体を内蔵するものではなく、例えば、ダイポールアンテナの一部のみを内蔵し、他の部分は露出しているものであってもよい。
【0060】
・前記実施例1及び実施例2において、誘電体23は、ダイポールアンテナ11の給電側の辺13やグランド側の辺15の全周を囲むものではなく、例えば、その長手方向に沿って、その1方の側に設けられたものであってもよい。
また、前記実施例3において、ダイポールアンテナ11は、誘電体23Bを備えないもの(誘電体を片側にのみ備えたもの)であってもよい。
【0061】
・前記実施例1〜3において、ダイポールアンテナ11を取り付けるのは、例えば、サイドウインドやリアウインドの近傍であってもよい。
・前記実施例1〜3において、無給電素子25は、例えば、誘電体23の両側に、ダイポールアンテナ11の給電側の辺13やグランド側の辺15を挟むように貼り付けても良い。また、無給電素子25は、例えば、金属の線状部材であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造の構成を示す説明図である。
【図2】 実施例のダイポールアンテナの構成を示す説明図である。
【図3】 実施例のアンテナ搭載構造及び給電線取り出し構造の構成を示す説明図である。
【図4】 実施例のダイポールアンテナの構成を示す説明図である。
【図5】 従来のアンテナ搭載構造の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・天井
3・・・フロントガラス
5・・・ルームランプ
7・・・筐体
11・・・ダイポールアンテナ
13・・・給電側の辺
15・・・グランド側の辺
17・・・同軸ケーブル
19・・・給電線
21・・・グランド線
23・・・誘電体
25・・・無給電素子
27・・・リンフォース

Claims (9)

  1. アンテナを車両内部に搭載するアンテナ搭載構造であって、
    前記アンテナは、外導体であるグランド線、及び中心線である給電線を備えた同軸ケーブルと接続するダイポールアンテナであり、前記グランド線と接続するグランド側の辺と、前記給電線と接続する給電側の辺とを略への字型に配置した形状を有し、
    前記給電側の辺は、前記グランド側の辺よりも、前記車両の金属部から遠く、
    前記グランド側の辺と前記給電側の辺とのうち少なくとも一方が、前記車両の窓ガラスの上方部に沿って配置されたことを特徴とするアンテナ搭載構造。
  2. 前記給電側の辺は、前記窓ガラスに沿って、前記窓ガラスの縦方向に伸びるように配置されているとともに、
    前記グランド側の辺は、前記給電側の辺の上側に配置されていることを特徴とする前記請求項に記載のアンテナ搭載構造。
  3. 前記グランド側の辺は、前記窓ガラスに沿って、前記窓ガラスの縦方向に伸びるように配置されているとともに、
    前記給電側の辺は、前記グランド側の辺の下側に配置されていることを特徴とする前記請求項に記載のアンテナ搭載構造。
  4. 前記グランド側の辺を、前記車両の内側の形状に沿うように、折り曲げていることを特徴とする前記請求項に記載のアンテナ搭載構造。
  5. 前記ダイポールアンテナは、その片面又は両面に、誘電体を備えることを特徴とする前記請求項1〜のいずれかに記載のアンテナ搭載構造。
  6. 前記誘電体の片側又は両側に、線状又は板状の金属製無給電素子を備えることを特徴とする前記請求項に記載のアンテナ搭載構造。
  7. 前記ダイポールアンテナの一部又は全体を、他の機能品装置の筐体で覆うことを特徴とする前記請求項1〜のいずれかに記載のアンテナ搭載構造。
  8. 前記ダイポールアンテナは、他の機能性装置に内蔵又は組み込まれていることを特徴とする前記請求項1〜のいずれかに記載のアンテナ搭載構造。
  9. 前記請求項1〜のいずれかに記載のアンテナ搭載構造を構成する前記ダイポールアンテナから給電線を取り出す給電線取り出し構造であって、
    前記給電線は、同軸ケーブルの中心線であり、前記給電側の辺のうち、前記グランド側の辺側の端部に接続され、
    前記給電線を含む前記同軸ケーブルは、前記給電側の辺とは反対方向に取り出されていることを特徴とする給電線取り出し構造。
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