JP4080753B2 - 傾斜部高速エスカレーター - Google Patents

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    • B66B23/02Driving gear
    • B66B23/028Driving gear with separate drive chain or belt that engages directly the carrying surface chain

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、中間傾斜部における踏段の移動速度が上側乗降口部及び下側乗降口部における踏段の移動速度よりも速い傾斜部高速エスカレーター(可変速エスカレーター)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地下鉄の駅等には、高揚程のエスカレーターが数多く設置されている。この種のエスカレーターでは、乗客は踏段に静止した状態で長い時間立っていなければならず、不快感を感じる乗客が多い。このため、高速度で運行するエスカレーターが開発されているが、その運行速度には、乗客が安全に乗り降りするための上限値がある。
【0003】
これに対し、乗客が乗り降りする上側乗降口部及び下側乗降口部における踏段の移動速度に対し、中間傾斜部での踏段の移動速度を相対的に高めて運行することにより、エスカレーターに乗っている時間を短縮することが可能な傾斜部高速エスカレーターが提案されている。このような傾斜部高速エスカレーターは、例えば特開昭51―116586号公報に示されている。
【0004】
図5は従来の傾斜部高速エスカレーターの一例を示す概略の側面図である。図において、主枠1には、無端状に連結された複数の踏段2が設けられている。踏段2は、駆動ユニット3により駆動され、循環移動される。主枠1には、踏段2の循環路を形成する一対の駆動ローラ用レール4、踏段2の姿勢を制御するための一対の追従ローラ用レール5、及び隣接する踏段2の間隔を変化させるための一対の補助ローラ用レール6が設けられている。
【0005】
駆動ローラ用レール4により形成される踏段2の循環路は、往路側区間、帰路側区間、上側反転部F及び下側反転部Iを有している。また、循環路の往路側区間は、水平な上側乗降口部(上側水平部)A、上曲部B、傾斜角度が一定の中間傾斜部(一定傾斜部)C、下曲部D、水平な下側乗降口部(下側水平部)E、上側移行部G、及び下側移行部Hを含んでいる。
【0006】
中間傾斜部Cは、上側乗降口部Aと下側乗降口部Eとの間に位置している。上曲部Bは、上側乗降口部Aと中間傾斜部Cとの間に位置している。下曲部Dは、下側乗降口部Eと中間傾斜部Cとの間に位置している。上側移行部Gは、上側乗降口部Aと上側反転部Fとの間に位置している。下側移行部Hは、下側乗降口部Eと下側反転部Iの間に位置している。
【0007】
上側乗降口部A及び下側乗降口部Eの踏段2の上方には、一対の乗降板22a,22bが配置されている。乗降板22a,22bは、踏段2を覆うように上側乗降口部A及び下側乗降口部Eの床部に配置されている。主枠1の上部には、一対の移動手摺装置23が立設されている。移動手摺装置23は、踏段2の幅方向の両側に配置されている。
【0008】
図6は図5の上側乗降口部A付近を示す側面図である。各踏段2は、乗客を乗せる踏板7、踏板7の下段側端部に屈曲形成されたライザ8、駆動ローラ軸9、駆動ローラ軸9を中心として回転自在な一対の駆動ローラ10、追従ローラ軸11、及び追従ローラ軸11を中心として回転自在な一対の追従ローラ12を有している。駆動ローラ10は、駆動ローラ用レール4に沿って転動する。追従ローラ12は、追従ローラ用レール5に沿って転動する。
【0009】
互いに隣接する踏段2の駆動ローラ軸9は、一対のリンク機構(屈折リンク)13により互いに連結されている。各リンク機構13は、第1ないし第5のリンク14〜18を有している。
【0010】
第1のリンク14の一端部は、駆動ローラ軸9に回動自在に連結されている。第1のリンク14の他端部は、第3のリンク16の中間部に軸19を介して回動自在に連結されている。第2のリンク15の一端部は、隣接する踏段2の駆動ローラ軸9に回動自在に連結されている。第2のリンク15の他端部は、第3のリンク16の中間部に軸19を介して回動自在に連結されている。
【0011】
第1のリンク14の中間部には、第4のリンク17の一端部が回動自在に連結されている。第2のリンク15の中間部には、第5のリンク18の一端部が回動自在に連結されている。第4及び第5のリンク17,18の他端部は、摺動軸20を介して第3のリンク16の一端部に連結されている。
【0012】
第3のリンク16の一端部には、第3のリンク16の長手方向への摺動軸20の摺動を案内する案内溝16aが設けられている。第3のリンク16の他端部には、回転自在の補助ローラ21が設けられている。補助ローラ21は、補助ローラ用レール6によって案内される。
【0013】
補助ローラ21が補助ローラ用レール6で案内されることにより、リンク機構13が屈伸するように変態し、駆動ローラ軸9の間隔、即ち隣接する踏段2相互の間隔が変化される。逆に言えば、隣接する踏段2相互の間隔が変化するように、補助ローラ用レール7の軌道が設計されている。
【0014】
次に、動作について説明する。踏段2の速度は、隣接する踏段2の駆動ローラ軸9の間隔を変化させることにより変化される。即ち、駆動ローラ軸9の間隔は、乗客が乗り降りする上側乗降口部A及び下側乗降口部Eよりも中間傾斜部Cで大きくなっている。これにより、上側乗降口部A及び下側乗降口部Eよりも中間傾斜部Cで踏段2が高速で移動される。
【0015】
第1、第2、第4及び第5のリンク14,15,17,18は、いわゆるパンタグラフ式4連リンク機構を構成しており、第3のリンク16を対称軸として第1及び第2のリンク14,15のなす角度を大きくしたり小さくしたりすることができる。これにより、第1及び第2のリンク14,15に連結された駆動ローラ軸9の間隔を変化させることができる。
【0016】
即ち、駆動ローラ用レール4と補助ローラ用レール6との間の間隔を小さくすると、雨傘を広げるときの傘の骨組の動作と同様にリンク機構13が動作し、隣接する踏段2の駆動ローラ軸9の間隔が大きくなる。
【0017】
図5の中間傾斜部Cでは、駆動ローラ用レール4と補助ローラ用レール6との間の間隔が最小になり、隣接する踏段2の駆動ローラ軸9の間隔が最大になる。従って、踏段2の速度は最大となる。この状態では、第1及び第2のリンク14,15がほぼ一直線上に配置される。
【0018】
また、中間傾斜部Cで踏段2の間隔が開く傾斜部高速エスカレーターでは、隣接する踏板7間の開口を埋めるため、ライザ8が下段側へせり出した形状となっている。このような形状のライザ8を有する踏段2を反転部F、Iで反転させる場合、踏段2の間隔を広げないと、踏段2同士が干渉してしまう。従って、反転部F、Iでは、踏段2の間隔が広げられている。このため、移行部G、Hでは、リンク機構13を伸ばす動作が行われている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように構成された従来の傾斜部高速エスカレーターでは、リンク機構13に数多くの軸受部を設けなければならず、軸受部の製作誤差、磨耗等により生じるガタの影響が大きくなり、駆動ローラ軸9の間隔が大きくなり過ぎたり、逆に隣接する踏段2が相互に干渉したりする恐れがあった。
【0020】
また、従来の傾斜部高速エスカレーターでは、移行部G、Hでリンク機構13を伸展させる動作を行う際、第3のリンク16が乗降板22a,22bの高さよりも上に突出する。このため、リンク機構13の直上に移動手摺装置23がある領域では、リンク機構13を伸展させる動作を行うことができない。従って、例えば図7に示すように、踏段2が乗降板22a,22bの端部22cよりもかなり中に入った位置から、踏段2の間隔が開き始めるようになっている。これにより、上側乗降口部A及び下側乗降口部Eの長さが長くなり、エスカレーターが大形化してしまう。
【0021】
さらに、従来の傾斜部高速エスカレーターでは、上曲部B及び下曲部Dにおける補助ローラ用レール6の形状が滑らかな円弧となっている。このため、互いに隣接する踏段2の段差の変化が上曲部B及び下曲部Dでは完結せず、上側乗降口部A、下側乗降口部E又は中間傾斜部Cでも段差の変化が続いている。従って、ライザ8の断面形状が、例えば図8に示すように、中間傾斜部Cの傾斜方向に折れ曲がった不連続な形状となり、連続的な平面や曲面とすることができず、製造コストが高くなってしまう。
【0022】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、リンク機構における軸受部を少なくし、リンク機構の構造を簡素化することができ、軸受部の誤差や摩耗による駆動ローラ軸の間隔の誤差を低減することができる傾斜部高速エスカレーターを得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る傾斜部高速エスカレーターは、駆動ローラ軸と、駆動ローラ軸を中心として回転可能な駆動ローラと、追従ローラ軸と、追従ローラ軸を中心として回転可能な追従ローラとをそれぞれ有し、無端状に連結されて循環移動される複数の踏段、駆動ローラの移動を案内する駆動ローラ用ガイドレール、追従ローラの移動を案内する追従ローラ用ガイドレール、一端部が駆動ローラ軸に回動自在に連結されている第1のリンクと、一端部が第1のリンクの中間部に回動自在に連結され、他端部が隣接する踏段の駆動ローラ軸に回動自在に連結されている第2のリンクとをそれぞれ有している複数のリンク機構、第1のリンクの他端部に設けられている回転自在な補助ローラ、及び補助ローラの移動を案内する補助ローラ用ガイドレールを備え、駆動ローラ用ガイドレールと補助ローラ用ガイドレールとの間の間隔に応じて、第1のリンクに対する第2のリンクの角度が変化され、互いに隣接する踏段の駆動ローラ軸の間隔が変化されるものである。
また、第1のリンクは、一部を屈曲させた形状を有している。
さらに、駆動ローラ軸の間隔が最も小さいとき、第1のリンクの屈曲部から他端部までの部分が補助ローラ用レールに対して直角に延びるように構成されている。
【0024】
また、この発明に係る傾斜部高速エスカレーターは、上側乗降口部と、下側乗降口部と、上側乗降口部と下側乗降口部との間に位置する中間傾斜部とを含む循環路、無端状に連結され、循環路に沿って循環移動される複数の踏段、循環路内の位置に応じて互いに隣接する踏段の間隔を変化させることにより踏段の移動速度を変化させる踏段変速手段、及び上側乗降口部及び下側乗降口部で踏段の上方に配置されている一対の乗降板を備え、踏段変速手段は、上側乗降口部及び下側乗降口部では、乗降板の下に踏段が入った直後に、互いに隣接する踏段の間隔が広がり始めるように構成されているものである。
さらに、この発明に係る傾斜部高速エスカレーターは、上側乗降口部と、下側乗降口部と、上側乗降口部と下側乗降口部との間に位置する中間傾斜部とを含む循環路、無端状に連結され、循環路に沿って循環移動される複数の踏段、循環路内の位置に応じて互いに隣接する踏段の間隔を変化させることにより踏段の移動速度を変化させる踏段変速手段、及び上側乗降口部及び下側乗降口部で踏段の上方に配置されている一対の乗降板を備え、踏段変速手段は、上側乗降口部及び下側乗降口部では、乗降板の下から踏段が出る直前に、互いに隣接する踏段の間隔の縮小が完了するように構成されているものである。
【0025】
さらにまた、この発明に係る傾斜部高速エスカレーターは、水平な上側乗降口部と、水平な下側乗降口部と、上側乗降口部と下側乗降口部との間に位置し傾斜角度が一定な中間傾斜部と、上側乗降口部と中間傾斜部との間に位置する上曲部と、下側乗降口部と中間傾斜部との間に位置する下曲部とを含む往路側区間を有する循環路、無端状に連結され、循環路に沿って循環移動される複数の踏段、及び循環路内の位置に応じて互いに隣接する踏段の間隔を変化させることにより踏段の移動速度を変化させる踏段変速手段を備え、踏段変速手段は、往路側区間では、上曲部及び下曲部のみで踏段の移動速度が変化されるように構成されているものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態の一例による傾斜部高速エスカレーターの上側反転部付近を示す側面図、図2は図1の要部を示す側面図、図3は図1のリンク機構を分解して示す側面図である。
【0027】
図において、主枠1には、無端状に連結された複数の踏段34が設けられている。踏段34は、駆動ユニット3(図5と同様)により駆動され、循環移動される。主枠1には、踏段34の循環路を形成する一対の駆動ローラ用レール31、踏段34の姿勢を制御するための一対の追従ローラ用レール32、及び隣接する踏段34の間隔を変化させるための一対の補助ローラ用レール33が設けられている。
【0028】
駆動ローラ用レール31により形成される踏段34の循環路は、図5と同様に、往路側区間、帰路側区間、上側反転部F及び下側反転部Iを有している。また、循環路の往路側区間は、水平な上側乗降口部(上側水平部)A、上曲部B、傾斜角度が一定の中間傾斜部(一定傾斜部)C、下曲部D、水平な下側乗降口部(下側水平部)E、上側移行部G、及び下側移行部Hを含んでいる。
【0029】
中間傾斜部Cは、上側乗降口部Aと下側乗降口部Eとの間に位置している。上曲部Bは、上側乗降口部Aと中間傾斜部Cとの間に位置している。下曲部Dは、下側乗降口部Eと中間傾斜部Cとの間に位置している。上側移行部Gは、上側乗降口部Aと上側反転部Fとの間に位置している。下側移行部Hは、下側乗降口部Eと下側反転部Iの間に位置している。
【0030】
上側乗降口部A及び下側乗降口部Eの踏段34の上方には、一対の乗降板22a,22bが配置されている。乗降板22a,22bは、踏段34を覆うように上側乗降口部A及び下側乗降口部Eの床部に配置されている。主枠1の上部には、一対の移動手摺装置23が立設されている。移動手摺装置23は、踏段34の幅方向の両側に配置されている。
【0031】
各踏段34は、乗客を乗せる踏板35、踏板35の下段側端部に屈曲形成されたライザ36、踏板35の幅方向に沿って延びる駆動ローラ軸37、駆動ローラ軸37を中心として回転自在な一対の駆動ローラ38、駆動ローラ軸37と平行に延びる追従ローラ軸39、及び追従ローラ軸39を中心として回転自在な一対の追従ローラ40を有している。駆動ローラ38は、駆動ローラ用レール31に沿って転動する。追従ローラ40は、追従ローラ用レール32に沿って転動する。
【0032】
互いに隣接する踏段34の駆動ローラ軸37は、一対のリンク機構(屈折リンク)41により互いに連結されている。各リンク機構41は、第1及び第2のリンク42,43を有している。
【0033】
第1のリンク42の一端部は、駆動ローラ軸37に回動自在に連結されている。第1のリンク42の他端部には、回転自在の補助ローラ44が設けられている。補助ローラ44は、補助ローラ用レール33に沿って転動する。第2のリンク43の一端部は、第1のリンク42の中間部に軸45を介して回動自在に連結されている。また、第2のリンク43の他端部は、下段側に隣接する踏段34の駆動ローラ軸37に回動自在に連結されている。
【0034】
第1のリンク42は、駆動ローラ軸37に連結された直線状の第1の部分42aと、補助ローラ44が取り付けられた直線状の第2の部分42bとを有している。第1のリンク42の中間部で、第2の部分42bは第1の部分42aに所定の角度で固定されている。従って、第1のリンク42は、第2のリンク43から離れる方向へ中間部で屈曲され、くの字状の形状を有している。なお、第1及び第2の部分42a,42bは、一体物であってもよい。
【0035】
補助ローラ44が補助ローラ用レール33で案内されることにより、リンク機構41が屈伸するように変態し、駆動ローラ軸37の間隔、即ち隣接する踏段34相互の間隔が変化される。逆に言えば、隣接する踏段34相互の間隔が変化するように、補助ローラ用レール33の軌道が設計されている。
【0036】
また、この実施の形態における踏段変速手段は、リンク機構41、補助ローラ44及び補助ローラ用レール33を有している。踏段34の移動速度は、踏段変速手段により、循環路内の位置に応じて変化される。また、踏段変速手段は、往路側区間では、上曲部B及び下曲部Dのみで踏段34の移動速度が変化されるように構成されている。
【0037】
さらに、隣接する踏段34の駆動ローラ軸37間の間隔が最も小さい上側乗降口部及び下側乗降口部では、第1のリンク42の屈曲部から他端部までの部分、即ち第2の部分42bが補助ローラ用レール33に対して直角に延びるように構成されている。
【0038】
また、図4は図1の傾斜部高速エスカレーターの乗降板22a,22bと踏段34との位置関係を示す説明図である。上側乗降口部A及び下側乗降口部Eでは、乗降板22a,22bの下に踏段34が入った直後に、互いに隣接する踏段34の間隔が広がり始めるとともに、乗降板22a,22bの下から踏段34が出る直前に、互いに隣接する踏段34の間隔の縮小が完了するように構成されている。即ち、踏段2の上方に乗降板22a,22bが位置し、かつ移動手摺装置23が配置されている区間でも、互いに隣接する踏段34の間隔が開かれている。
【0039】
次に、動作について説明する。隣接する踏段34は、リンク機構41により互いに連結されており、隣接する踏段34の駆動ローラ軸37間の間隔は、第1及び第2のリンク42,43のなす角度により変化する。また、第1及び第2のリンク42,43のなす角度は、駆動ローラ用レール31と補助ローラ用レール33との間の間隔に応じて変化される。このとき、踏板34の姿勢は、追従ローラ用レール52により追従ローラ39が案内されることにより適正に維持される。
【0040】
踏段34の循環路の往路側区間のうち、上側乗降口部A及び下側乗降口部Eでは、図1及び図2に示すように、隣接する踏段34の駆動ローラ軸37の間隔が最小になっている。この状態から、駆動ローラ用レール31と補助ローラ用レール33との間の間隔が小さくなると、第1及び第2のリンク42,43のなす角度が大きくなり、隣接する踏段34の駆動ローラ軸37の間隔が大きくなる。
【0041】
中間傾斜部Cでは、駆動ローラ用レール31と補助ローラ用レール33との間の間隔が最小であり、隣接する踏段34の駆動ローラ軸37の間隔が最大になっている。
【0042】
踏段34の速度は、隣接する踏段34の駆動ローラ軸37の間隔を変化させることにより変化される。即ち、乗客が乗り降りする上側及び下側乗降口部A、Eでは、上記の間隔が最小となり、踏段34は低速で移動される。また、中間傾斜部Cでは、上記の間隔が最大となり、踏段34は高速で移動される。また、この状態の第1のリンク42では、第1の部分42aと第2のリンク43とがほぼ一直線上に配置されている。さらに、上曲部B及び下曲部Dでは、隣接する踏段34の間隔が変化され、踏段34は加減速される。
【0043】
このような傾斜部高速エスカレーターでは、2本のリンク、即ち第1及び第2のリンク42,43を有するリンク機構41により駆動ローラ軸37の間隔が変化されるため、リンク機構41における軸受部は、第1のリンク42と第2のリンク43との連結部の一箇所で済む。従って、リンク機構41の構造を簡素化することができ、軸受部の誤差や摩耗により生じるガタの影響を抑制することができ、駆動ローラ軸37の間隔の誤差を低減することができる。また、リンク機構41を簡素化することにより、製造費用も安価となる。
【0044】
ここで、踏段34間に引張力や圧縮力が作用する場合、その荷重は補助ローラ44で受けることになる。補助ローラ44で支持される力は、第1及び第2のリンク42,43のなす角度に関連しており、第1の部分42aと第2のリンク43とが一直線となる中間傾斜部では、補助ローラ44には第1及び第2のリンク42,43の自重程度しか力がかからない。
【0045】
しかし、駆動ローラ軸37の間隔が小さくなり、第1及び第2のリンク42,43の開き角度が小さくなるに従って、踏段34間に引張・圧縮力が作用した場合の補助ローラ44にかかる力は大きくなる。そして、駆動ローラ軸37の間隔が最小となる上部及び下側乗降口部において、踏段1間に引張・圧縮力が作用すると、補助ローラ44は最も大きな力を受ける。
【0046】
これに対し、この実施の形態では、上部及び下側乗降口部において、補助ローラ44が取り付けられている第2の部分42bが補助ローラ用レール33に対して直角に延びるように構成されている。従って、第2の部分42bに曲げ応力が発生せず、引張・圧縮応力のみが発生することとなり、強度的負担は大幅に軽減される。これにより、十分な信頼性が確保される。
【0047】
また、第2の部分42bに生じる曲げ応力は、第2の部分42bを第1の部分42aに対して屈曲させることにより低減され、第2の部分42bを補助ローラ用レール33に対して直角とすることで最小となる。
【0048】
さらに、リンク機構41を用いた場合、水平部分で踏段34の間隔を広げても乗降板22a,22b上に突出することがないため、乗降板22a,22bの下に踏段34が入った直後に、互いに隣接する踏段34の間隔が広がり始めるとともに、乗降板22a,22bの下から踏段34が出る直前に、互いに隣接する踏段34の間隔の縮小が完了するように構成することができる。即ち、上方に移動手摺装置23が配置された領域でも、互いに隣接する踏段34の間隔を開くことができる。従って、上側及び下側乗降口部A、Eの長さを小さく抑え、エスカレーター全体の小形化を図ることができる。
【0049】
ここで、踏段34の移動速度が変化する際には、踏段34に対して、下段側に隣接する踏段34の相対位置が変化する。このとき、下段側に隣接する踏段34の踏板35の端部は、上段側の踏段34のライザ36の表面に沿って変化する。この実施の形態の往路側区間では、上曲部B及び下曲部Dのみで踏段34の移動速度が変化される。このため、上段側のライザ36に対する下段側の踏板35の相対的な位置変化も、往路側区間では上曲部B及び下曲部Dの区間のみで完了する。従って、ライザ36の形状を連続的な平面又は曲面とすることができ、製造コストを低減することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の傾斜部高速エスカレーターは、駆動ローラ軸を中心に回動自在な状態で一端部が踏段に連結されている第1のリンクと、第1のリンクの中間部に一端部が回動自在に連結され、かつ隣接する踏段の駆動ローラ軸を中心に回動自在な状態で他端部が隣接する踏段に連結されている第2のリンクとをそれぞれ有している複数のリンク機構を用い、第1のリンクの他端部に回転自在な補助ローラを設け、駆動ローラ用ガイドレールと補助ローラ用ガイドレールとの間の間隔を変化させて、第1のリンクに対する第2のリンクの角度を変化させ、互いに隣接する踏段の駆動ローラの駆動ローラ軸の間隔を変化させるようにしたので、リンク機構における軸受部を少なくし、リンク機構の構造を簡素化することができ、軸受部の誤差や摩耗による駆動ローラ軸の間隔の誤差を低減することができる。
【0051】
また、一部を屈曲させた形状を有する第1のリンクを用いたので、補助ローラに荷重がかかるときに、第1のリンクに生じる曲げ応力を低減することができ、信頼性を向上させることができる。
さらに、この発明の傾斜部高速エスカレーターは、駆動ローラ軸の間隔が最も小さいとき、第1のリンクの屈曲部から他端部までの部分が補助ローラ用レールに対して直角に延びるように構成したので、補助ローラに荷重がかかるときに、第1のリンクに生じる曲げ応力をより確実に低減することができ、信頼性を一層向上させることができる。
【0052】
さらにまた、この発明の傾斜部高速エスカレーターは、上側乗降口部及び下側乗降口部では、乗降板の下に踏段が入った直後に、互いに隣接する踏段の間隔が広がり始めるように構成されているので、上側及び下側乗降口部の長さを小さく抑え、エスカレーター全体の小形化を図ることができる。
また、この発明の傾斜部高速エスカレーターは、上側乗降口部及び下側乗降口部では、乗降板の下から踏段が出る直前に、互いに隣接する踏段の間隔の縮小が完了するように構成されているので、上側及び下側乗降口部の長さを小さく抑え、エスカレーター全体の小形化を図ることができる。
【0053】
さらに、この発明の傾斜部高速エスカレーターは、往路側区間では、上曲部及び下曲部のみで踏段の移動速度が変化されるので、ライザの形状を連続的な平面又は曲面とすることができ、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の一例による傾斜部高速エスカレーターの上側反転部付近を示す側面図である。
【図2】 図1の要部を示す側面図である。
【図3】 図1のリンク機構を分解して示す側面図である。
【図4】 図1の傾斜部高速エスカレーターの乗降板と踏段との位置関係を示す説明図である。
【図5】 従来の傾斜部高速エスカレーターの一例を示す概略の側面図である。
【図6】 図5の上側乗降口部A付近を示す側面図である。
【図7】 図5の乗降板と踏段との位置関係を示す説明図である。
【図8】 図5の踏段のライザ形状を示す説明図である。
【符号の説明】
22a,22b 乗降板、31 駆動ローラ用レール、32 追従ローラ用レール、33 補助ローラ用レール、34 踏段、37 駆動ローラ軸、38 駆動ローラ、39 追従ローラ軸、40 追従ローラ、41 リンク機構、42 第1のリンク、43 第2のリンク、44 補助ローラ。

Claims (3)

  1. 駆動ローラ軸と、上記駆動ローラ軸を中心として回転可能な駆動ローラと、追従ローラ軸と、上記追従ローラ軸を中心として回転可能な追従ローラとをそれぞれ有し、無端状に連結されて循環移動される複数の踏段、
    上記駆動ローラの移動を案内する駆動ローラ用ガイドレール、
    上記追従ローラの移動を案内する追従ローラ用ガイドレール、
    一端部が上記駆動ローラ軸に回動自在に連結されている第1のリンクと、一端部が上記第1のリンクの中間部に回動自在に連結され、他端部が隣接する踏段の駆動ローラ軸に回動自在に連結されている第2のリンクとをそれぞれ有している複数のリンク機構、
    上記第1のリンクの他端部に設けられている回転自在な補助ローラ、及び
    上記補助ローラの移動を案内する補助ローラ用ガイドレール
    を備え、上記駆動ローラ用ガイドレールと上記補助ローラ用ガイドレールとの間の間隔に応じて、上記第1のリンクに対する上記第2のリンクの角度が変化され、互いに隣接する上記踏段の上記駆動ローラ軸の間隔が変化されることを特徴とする傾斜部高速エスカレーター。
  2. 上記第1のリンクは、一部を屈曲させた形状を有していることを特徴とする請求項1記載の傾斜部高速エスカレーター。
  3. 上記駆動ローラ軸の間隔が最も小さいとき、上記第1のリンクの屈曲部から他端部までの部分が上記補助ローラ用レールに対して直角に延びるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の傾斜部高速エスカレーター。
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