JP4078507B2 - ビジュアル検査装置の設定データ調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、工場の生産ラインにおける製品検査等の用途に好適なビジュアル検査装置に係り、特に、生産ラインを停止させることなく、計測や検査に必要な設定データをオンラインで変更可能としたビジュアル検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のビジュアル検査装置の電気的なハードウェア構成の一例が図10に概略的に示されている。図において、100はビジュアル検査装置、101は検査用カメラ120から得られるアナログ画像信号をアナログ/デジタル変換するためのA/D変換器、102はA/D変換器101から得られる画像データが格納される画像メモリ、103は画像処理用の周辺回路として機能する画像処理用LSI、104はデジタル画像信号をデジタル/アナログ変換するためのD/A変換器、105はマイクロプロセッサを主体として構成されて、装置全体を統括制御するCPU、106は計測や検査のために必要な各種の設定データが格納されるデータメモリ、107は各種の操作指令を与えるためのコンソールが接続されるコンソールインタフェース(I/F)、108は外部機器とのシリアルデータ送受信を行うためのシリアル入出力インタフェース(I/F)、109は外部機器とのパラレルデータ送受信を行うためのパラレル入出力インタフェース(I/F)である。
【0003】
同装置の動作を系統的に簡単に説明する。例えば、搬送ライン上の検査対象製品(図示せず)は、検査用カメラ120により撮影され、これにより得られた画像データは、画像メモリ102に逐次格納される。CPU105では、この画像メモリ102に格納された画像データに対して、ユーザにより設定された各種の設定データに従って様々な画像処理を行なって、当該製品の計測や良否判定等を行い、計測結果としての数値データや判定結果としての二値信号をシリアル入出力108やパラレル入出力109に出力して、外部機器(例えば、PLCやパソコン等)に送出する。同時に、これらの計測結果や判定結果は、画像モニタ130の画面上にも、例えば『100.52mm』、『OK』、『NG』等として表示される。
【0004】
画像処理のためにユーザが設定する設定データとしては、例えば、検査対象領域を特定するための領域特定データ、検査対象となるパターンを特定するための基準パターンデータ、検査対象物の良否を判定するための閾値パターン等々のように様々なものが挙げられる。
【0005】
そのため、CPU105を構成する内部ROM(図示せず)には、入力画像データに基づいて対象物に関する計測を実行する計測モードの処理プログラムと、対象物に関する計測に必要な設定を実行する設定モードの処理プログラムとが択一的に実行可能に組み込まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この種のビジュアル検査装置を使用した検査において、正確な計測値や検査結果を得るためには、その計測や検査に必要な各種の設定データの値についても、できるだけ正確であることが要求される。そのため、この種のビジュアル検査においては、計測結果や検査結果の値に応じて設定データの値を再調整する必要が生ずる。
【0007】
設定データの再調整を行うためには、動作モードを『計測モード』から『設定モード』に切り替えなければならない。先に述べたように、CPU105を構成する内部ROM(図示せず)には、入力画像データに基づいて対象物に関する計測を実行する計測モードの処理プログラムと、対象物に関する計測に必要な設定を実行する設定モードの処理プログラムとが択一的に実行可能に組み込まれている。
【0008】
そのため、動作モードを『計測モード』から『設定モード』に切り替えて、設定データの再調整を行おうとすると、その間、ビジュアル検査は実行不能となるため、不良品を見逃してしまうか、或いは不良品発生を回避するためには、生産ラインをその間一時的に停止せねばならない結果となる。
【0009】
『設定モード』の実行中にあっても、『計測モード』を実行可能とするためには、CPU105を構成するマイクロプロセッサとして動作速度が速い製品を採用し、所謂タイムスライス処理にて、『設定モード』の動作プログラムと『計測モード』の動作プログラムとを同時並行的に実行させることが考えられる。
【0010】
ところで、この種のビジュアル検査装置の画像処理部には、画像処理用の周辺回路として機能する画像処理用LSI103が組み込まれており、この画像処理用LSI103はひとつの画像処理指令を与えてからその結果がでるまでにある程度の時間が必要である。加えて、『設定モード』においてもテスト計測操作を行おうとすると、『計測モード』の場合におけると同様にして、画像処理用LSI103を動作させることが必要となる。
【0011】
そのため、プロセッサの高速化だけでは、『設定モード』の動作プログラムと『計測モード』の動作プログラムとを同時並行的に高速実行させることは極めて困難である。
【0012】
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、検査動作中であっても、検査動作を中断することなく、ビジュアル計測乃至ビジュアル検査のための設定データの再調整が可能であり、しかも高速なマイクロプロセッサを採用することも不要なビジュアル検査装置並びにビジュアル検査システムの設定データ調整方法を提供することにある。
【0013】
この発明の他の目的並びに作用効果については、以下の明細書の内容を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるはずである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のビジュアル検査装置の設定データ調整方法は、次の構成を有するビジュアル検査装置の存在を前提とする。
【0015】
このビジュアル検査装置は、マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUと画像処理用周辺回路と画像メモリとを中心として構成される第1の画像処理システムと、マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUと画像処理用周辺回路と画像メモリとを中心として構成される第2の画像処理システムを有する。これらの画像処理システムは、カメラからの画像データに対して並列的に設けられている。
【0016】
第1及び第2の画像処理システムの各々に含まれるCPUには、動作モードが計測モードであることを条件として、入力画像データに基づいて対象物に関する計測を実行する計測モードの処理プログラムと、動作モードが設定モードであることを条件として、対象物に関する計測に必要な様々なデータの設定を実行する設定モードの処理プログラムとが択一的に実行可能に組み込まれている。
【0017】
さらに、このビジュアル検査装置は、マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUとデータメモリとを中心として構成され、第1システムインタフェース又は第2システムインタフェースを介して、第1の画像処理システム又は第2の画像処理システムと択一的に接続可能であり、かつコンソールインタフェースを介してユーザからの各種のコマンドを受付可能とされた中間システムとを有する。
【0018】
上記の中間システムのCPUには、コマンド解読処理と、転送支援処理と、モード切替支援処理とが組み込まれている。
【0019】
コマンド解読処理は、コンソールインタフェースを介して外部から受け付けられたコマンドを解読する。
【0020】
転送支援処理は、解読されたコマンドが第1の画像処理システムと第2の画像処理システムとの間で設定データを転送すべき転送要求コマンドであると判定されると、該当する設定データに関する送信要求コマンドを送信元となる画像処理システムへと送信すると共に、送信元側のシステムインタフェースをオンして、送信元となる画像処理システムから中間システム内のデータメモリへの設定データの書き込みを許容する一方、該当する設定データに関する受信要求コマンドを送信先となる画像処理システムへと送信すると共に、送信先側のシステムインタフェースをオンして、中間システム内のデータメモリから送信先となる画像処理システムへの設定データの読み出しを許容する。
【0021】
モード切換支援処理は、解読されたコマンドが指定された画像処理システムに関して計測モードと設定モードとの間で動作モードを変更すべきコマンドであると判定されると、モード変更要求コマンドを指定された画像処理システムへと送信する。
【0022】
第1、第2の画像処理システムのCPUには、コマンド解読処理と、設定データ送信処理と、設定データ受信処理と、モード変更処理とが組み込まれている。
【0023】
コマンド解読処理は、中間システムから受信されるコマンドを解読する。
【0024】
設定データ送信処理は、解読されたコマンドが送信要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムの設定データを送信側のシステムインタフェースを介して中間システム内のデータメモリに書き込む。
【0025】
設定データ受信処理は、解読されたコマンドが受信要求コマンドであると判定されると、受信側のシステムインタフェースを介して中間システム内のデータメモリから当該画像処理システムへと設定データを読み出す。
【0026】
モード変更処理は、解読されたコマンドがモード変更要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムの動作モードを計測モードと設定モードとの間で変更する。
【0027】
本発明の方法は、前記ビジュアル検査装置において、第1のステップと、第2のステップとを有することを特徴とする。
【0028】
第1のステップは、第1の画像処理システムの側が計測モードにあるときに、その時点で計測処理を実行中の画像処理システムから得られる設定データを他のもう一つの画像処理システムに引き継がせるために、第1の画像処理システムから第2の画像処理システムへと設定データを転送すべき転送要求コマンドを中間処理システムに与える。
【0029】
第2のステップは、第1の画像処理システムから引き継いだ設定データで第2の画像処理システムが計測処理を継続し、かつそれまで計測処理を実行中の第1の画像処理システムでそれまで使用されていた設定データの調整を行なうために、第1の画像処理システムの動作モードを設定モードへと変更すべきモード変更要求コマンド、及び第2の画像処理システムの動作モードを計測モードへと変更すべきモード変更要求コマンドを中間システムに与える。
【0030】
このような構成によれば、その時点で計測処理を実行中の画像処理システムから得られる設定データを他のもう一つの画像処理システムに引き継いで計測処理を継続しつつも、それまで計測処理を実行中の画像処理システムを設定モードに変更して、それまで使用されていた設定データの調整を行うことを可能となる。
【0031】
加えて、この発明によれば、中間システムがコンソールインタフェースを介して外部から受け付けられたコマンドを解読し、一方の画像処理システムから他方の画像処理システムへ設定データを転送すべきコマンドと判定されると、送信元のシステムインタフェースをオンして送信元側の画像処理システムがいつでも設定データを中間システムのデータメモリへ書き込むことができる一方で、送信先側のシステムインタフェースをオンして送信先の画像処理システムがいつでも中間システムのデータメモリの設定データを読み出すことができるため、各画像処理システムは何ら邪魔されることなく、制御動作を継続しつつ、設定データを転送することができる。
【0032】
本発明の好ましい実施の形態においては、画像処理システム内における設定データの設定内容の更新は、中間システムに接続されたコンソールの操作で行われる。
【0033】
本発明の好ましい実施の形態においては、中間システムのCPUには、解読されたコマンドが指定された画像処理システムに関して運転/停止を指令する運転/停止コマンドであると判定されると、指定される側の画像処理システムへと運転/停止要求コマンドを送信する運転/停止支援処理がさらに組み込まれており、かつ第1、第2の画像処理システムには、解読されたコマンドが運転/停止要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムを運転/停止させる運転/停止処理がさらに組み込まれている。
【0034】
本発明のビジュアル検査システムの設定データ調整方法は、次の構成を有するビジュアル検査システムの存在を前提とする。
【0035】
このビジュアル検査システムは、検査用カメラと、検査用カメラからの画像データが入力されるビジュアル検査装置と、各種の指令を与えるためのコンソールと、ビジュアル検査装置の検査結果が表示される画像モニタを有する。
【0036】
ビジュアル検査装置は、マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUと画像処理用周辺回路と画像メモリとを中心として構成される第1の画像処理システムと、マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUと画像処理用周辺回路と画像メモリとを中心として構成される第2の画像処理システムを有する。これらの画像処理システムは、カメラからの画像データに対して並列的に設けられている。
【0037】
第1及び第2の画像処理システムの各々に含まれるCPUには、動作モードが計測モードであることを条件として、入力画像データに基づいて対象物に関する計測を実行する計測モードの処理プログラムと、動作モードが設定モードであることを条件として、対象物に関する計測に必要な様々なデータの設定を実行する設定モードの処理プログラムとが択一的に実行可能に組み込まれている。
【0038】
さらに、このビジュアル検査システムは、マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUとデータメモリとを中心として構成され、第1システムインタフェース又は第2システムインタフェースを介して、第1の画像処理システム又は第2の画像処理システムと択一的に接続可能であり、かつコンソールインタフェースを介してユーザからの各種のコマンドを受付可能とされた中間システムとを有する。
【0039】
上記の中間システムのCPUには、コマンド解読処理と、転送支援処理と、モード切替処理とが組み込まれている。
【0040】
コマンド解読処理は、コンソールインタフェースを介してコンソールから受け付けられたコマンドを解読する。
【0041】
転送支援処理は、解読されたコマンドが第1の画像処理システムと第2の画像処理システムとの間で設定データを転送すべき転送要求コマンドであると判定されると、該当する設定データに関する送信要求コマンドを送信元となる画像処理システムへと送信すると共に、送信元側のシステムインタフェースをオンして、送信元となる画像処理システムから中間システム内のデータメモリへの設定データの書き込みを許容する一方、該当する設定データに関する受信要求コマンドを送信先となる画像処理システムへと送信すると共に、送信先側のシステムインタフェースをオンして、中間システム内のデータメモリから送信先となる画像処理システムへの設定データの読み出しを許容する。
【0042】
モード切替処理は、解読されたコマンドが指定された画像処理システムに関して計測モードと設定モードとの間で動作モードを変更すべきコマンドであると判定されると、モード変更要求コマンドを指定された画像処理システムへと送信する。
【0043】
第1、第2の画像処理システムのCPUには、コマンド解読処理と、設定データ送信処理と、設定データ受信処理と、モード変更処理とが組み込まれている。
【0044】
コマンド解読処理は、中間システムから受信されるコマンドを解読する。
【0045】
設定データ送信処理は、解読されたコマンドが送信要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムの設定データを送信側のシステムインタフェースを介して中間システム内のデータメモリに書き込む。
【0046】
設定データ受信処理は、解読されたコマンドが受信要求コマンドであると判定されると、受信側のシステムインタフェースを介して中間システム内のデータメモリから当該画像処理システムへと設定データを読み出す。
【0047】
モード変更処理は、解読されたコマンドがモード変更要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムの動作モードを計測モードと設定モードとの間で変更する。
【0048】
本発明の方法は、前記ビジュアル検査システムにおいて第1のステップと第2のステップとを有することを特徴とする。
【0049】
第1のステップは、、第1の画像処理システムの側が計測モードにあるときに、その時点で計測処理を実行中の画像処理システムから得られる設定データを他のもう一つの画像処理システムに引き継がせるために、第1の画像処理システムから第2の画像処理システムへと設定データを転送すべき転送要求コマンドをコンソールの操作を介して中間処理システムに与える。
【0050】
第2のステップは、第1の画像処理システムから引き継いだ設定データで第2の画像処理システムが計測処理を継続し、かつそれまで計測処理を実行中の第1の画像処理システムでそれまで使用されていた設定データの調整を行なうために、第1の画像処理システムの動作モードを設定モードへと変更すべきモード変更要求コマンド、及び第2の画像処理システムの動作モードを計測モードへと変更すべきモード変更要求コマンドを中間システムにコンソールの操作を介して与える。
【0051】
このような構成によれば、その時点で計測処理を実行中の画像処理システムから得られる設定データを他のもう一つの画像処理システムに引き継いで計測処理を継続しつつも、それまで計測処理を実行中の画像処理システムを設定モードに変更して、それまで使用されていた設定データの調整を行うことを可能となる。
【0052】
加えて、この発明によれば、中間システムがコンソールインタフェースを介して外部から受け付けられたコマンドを解読し、一方の画像処理システムから他方の画像処理システムへ設定データを転送すべきコマンドと判定されると、送信元のシステムインタフェースをオンして送信元側の画像処理システムがいつでも設定データを中間システムのデータメモリへ書き込むことができる一方で、送信先側のシステムインタフェースをオンして送信先の画像処理システムがいつでも中間システムのデータメモリの設定データを読み出すことができるため、各画像処理システムは何ら邪魔されることなく、制御動作を継続しつつ、設定データを転送することができる。
【0053】
本発明の好ましい実施の形態においては、画像処理システム内における設定データの設定内容の更新は、中間システムに接続されたコンソールの操作で行われる。
【0054】
本発明の好ましい実施の形態においては、中間システムのCPUには、解読されたコマンドが指定された画像処理システムに関して運転/停止を指令する運転/停止コマンドであると判定されると、指定される側の画像処理システムへと運転/停止要求コマンドを送信する運転/停止支援処理がさらに組み込まれている。
【0055】
本発明の好ましい実施の形態においては、第1、第2の画像処理システムには、解読されたコマンドが運転/停止要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムを運転/停止させる運転/停止処理がさらに組み込まれている。
【0056】
【発明の実施の形態】
この発明の好適な実施の一形態を添付図面に従って詳細に説明する。尚、本発明の適用は、以下の実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0057】
ビジュアル検査システムの外観構成図が図1に示されている。同図に示されるように、本発明のビジュアル検査システムは、検査用カメラ220と、検査用カメラからの画像データが入力されるビジュアル検査装置200と、各種の指令を与えるためのコンソール240と、ビジュアル検査装置200の検査結果等が表示される画像モニタ230とを含んで構成されている。
【0058】
ビジュアル検査装置全体のブロック図が図2に示されている。同図に示されるように、このビジュアル検査装置200には、第1画像処理システム250と、第2画像処理システム260とが、カメラ220からの画像データに対して並列的に設けられている。尚、図において、201はA/D変換器、202はD/A変換器である。
【0059】
第1画像処理システム250内には、画像メモリ251と、画像処理用LSI252と、CPU253と、メモリ254とが含まれている。
【0060】
画像メモリ251は、カメラ270並びにA/D変換器201を介して得られた画像データを逐次格納するものである。画像処理用LSI252は、CPU253からの指示を受けて、画像メモリ251に格納された画像データに対し、各種の画像処理を実行し、その実行結果をCPU253に対して回答する機能を有する。CPU253はマイクロプロセッサを主体として構成され、その内部には各種のシステムプログラムを格納させたシステムROM、ワーキングエリアとして機能するワークRAMなどが含まれている。尚、システムROM内には、入力画像データに基づいて対象物に関する計測を実行する計測モードの処理プログラムと、対象物に関する計測に必要な設定を実行する設定モードの処理プログラムとが択一的に実行可能に組み込まれている。メモリ254は、ユーザにより設定された各種の設定データを格納するものであり、前述した画像処理用LSI252における各種の画像処理は、このメモリ254に格納された設定データに基づいて実行されることとなる。
【0061】
同様に、第2画像処理システム260内にも、画像メモリ261と、画像処理用LSI262と、CPU263と、メモリ264とが含まれている。それらの構成要素261〜264は、先に第1画像処理システムに関して説明した構成要素251〜254と同一であるためその説明は省略する。
【0062】
中間システムの詳細構成を示すブロック図が図3に示されている。同図に示されるように、中間システム270内には、CPU271と、データメモリ272と、コンソールインタフェース273と、パラレル入出力インタフェース274と、シリアル入出力インタフェース275と、第1システムインタフェース276と、第2システムインタフェース277とが含まれている。
【0063】
CPU271はマイクロプロセッサを主体として構成されており、この中間システムの全体を統括制御するものである。このCPU271内には、システムプログラムを格納するシステムROMと、ワークエリアを提供するワーキングRAMと、その他各種の周辺回路が含まれている。データメモリ272は、第1画像処理システム250と第2画像処理システム260との間において行われるデータ転送のためのバッファメモリなどとして機能するものである。このデータメモリ272の内容は、第1画像処理システム250並びに第2画像処理システム260によって書き込み並びに読み出し可能となされる他、パラレル入出力274並びにシリアル入出力275を介して外部装置との間で書き込み並びに読み出し可能となされている。
【0064】
コンソールインタフェース273は、先に図1を参照して説明したコンソール240を接続するためのものであり、このコンソールインタフェース273を介して、当該ビジュアル検査装置に対し各種の指令をユーザは与えることが可能となされている。
【0065】
尚、第1システムインタフェース276並びに第2システムインタフェース277は、当該中間システム270と第1並びに第2画像処理システムとの間における信号線並びにバス制御を実現するためのものである。これらの第1システムインタフェース276並びに第2システムインタフェース277は、択一的にオンオフすることによって、第1画像処理システム250並びに第2画像処理システム260との間における競合を回避するためのものである。すなわち、これらのシステムインタフェース276,277の存在により、第1並びに第2の画像処理システム250,260と中間システム270とは、協調して別々にデータ送受が可能となされている。
【0066】
次に、ビジュアル検査システムの応用例を示す模式図が図4に示されている。同図において、先の説明と同一構成部分については同符号を付して説明は省略する。図において、280はPLC(プログラマブルロジックコントローラ)、281はパソコン、282はベルトコンベア290上を検査対象製品291が到来したことを検出するための同期センサである。すなわち、この応用例にあっては、工場内における生産ラインが描かれており、ベルトコンベア290上には、検査対象となる製品291が順次搬送されており、搬送路上の特定箇所にはカメラ220と同期センサ292が存在し、これらによって個々の検査対象製品291の画像が撮影され、これにより得られた画像データがビジュアル検査装置220において計測並びに検査され、その検査結果が画像モニタ230の画面上に表示されると共に、PLC280並びにパソコン281へと送られ、様々な制御が実現されるのである。
【0067】
次に、本発明装置の各構成システムのゼネラルフローチャートが図5に示されている。同図(a)に示されるように、第1並びに第2画像処理システムの側では、受信コマンド対応処理(ステップ501)並びに動作モード実行処理(選択モード対応)(ステップ502)が繰り返し実行される。
【0068】
これに対して、中間システムの側においては、コンソール要求処理(受信コマンド対応)(ステップ511)、第1画像処理システム対応処理(ステップ512)、並びに第2画像処理システム対応処理(ステップ513)が繰り返し実行される。それら個々の処理の詳細については、図6以下の図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0069】
受信コマンド対応処理の詳細を示すフローチャートが図6に示されている。同図において処理が開始されると、中間システムからのコマンドの受信を待機する状態となる(ステップ601)。ここで、中間システム270から何らかのコマンドが受信されると(ステップ601YES)、当該コマンドは通常の手順に従って解読され(ステップ602)、それらの解読結果に応じて、様々な処理が実行される。
【0070】
すなわち、コマンドを解読した結果、それが設定データ送信要求コマンドであると判定されると(ステップ603YES)、要求された設定データがデータメモリから読み出されて、中間システム270の側へと送信される(ステップ604)。すなわち、後に詳細に説明するように、外部よりコンソール240を経由して、データを第1画像処理システムから第2画像処理システムへと転送すべき指令が与えられた場合、中間システム270の側では、第1画像処理システム250に対して、該当する設定データに関し転送要求コマンドを送出する。するとステップ603において、設定データ送信要求有りとの判定が行われ(ステップ603YES)、その結果要求された設定データは中間システム270の側へと送信されるのである(ステップ604)。
【0071】
これに対して、コマンドを解読した結果(ステップ602)、当該コマンドが設定データ受信要求コマンドであると判定されると(ステップ605YES)、受信要求された設定データを中間システム270の側から受け取る処理が実行される(ステップ606)。すなわち、後に詳細に説明するように、本発明システムにおいては、外部より第2画像処理システムから第1画像処理システムへと設定データ転送指令が与えられた場合、中間システム270から第1画像処理システム250の側へと、設定データ受信要求コマンドが発せられる。すると、設定データ受信要求有りとの判定が行われ(ステップ605YES)、要求された設定データは中間システム270の側から受け取られることとなる(ステップ606)。
【0072】
これに対して、コマンドを解読した結果(ステップ602)、その内容がモード変更要求コマンドであると判定されると(ステップ607)、続いて動作モード変更処理が実行される(ステップ608)。すなわち、後に詳細に説明するように、本発明システムにあっては、コンソール240を介して外部から動作モード変更要求(例えば、第1画像処理システムに関して計測モードから設定モードへの動作モード変更指令)が与えられると、中間システム270は、第1画像処理システム250に対して、モード変更要求コマンドを発する。すると、モード変更要求コマンド有りとの判定が行われ(ステップ607YES)、第1画像処理システム250の側において動作モード変更処理(ステップ608)が行われるのである。
【0073】
このように、この受信コマンド対応処理においては、中間システム270から送られてくる各種の要求コマンドに応じ、設定データ送信処理(ステップ604)、設定データ受信処理(ステップ606)並びに動作モード変更処理(ステップ608)が行われる。特に、この動作モード変更処理(ステップ608)においては、第1画像処理システム250内に格納された図示しない動作モードフラグの内容が、コマンドにより指定された内容へと自動的に変更されるのである。
【0074】
次に動作モード実行処理の詳細を示すフローチャートが図7に示されている。同図において処理が開始されると、動作モードの読み込み処理が行われ(ステップ701)、続いて読み込まれた内容に基づき、計測モードか設定モードかの判定が行われる(ステップ702,704)。
【0075】
ここで計測モードとの判定が行われると(ステップ702YES)、所定の計測用プログラムの実行が行われる(ステップ703)。よく知られているように、この計測用プログラムの実行においては、画像メモリ251に格納された画像データに対し、CPU253から画像処理用LSI252に対して指定された指令を与えることにより、メモリ254に格納された設定データの内容に従って、各種の画像処理が実行される。この画像処理の内容は、先に説明したように、画像データの特定された領域から指定されたパターンを読み出し、これを所定の計測アルゴリズムに従って計測したり、あるいはパターン認識並びにパターン照合などを実行することにより、特定のパターンの存在有無並びに個数などが計測され、さらにはそれを基準値と比較することによって製品良否の判定などが行われる。
【0076】
これに対して、動作モードが設定モードと判定されると(ステップ704YES)、公知の設定用プログラムの実行が行われる(ステップ705)。よく知られているように、この設定用プログラム(ステップ705)においては、画像モニタ230の画面を用いてユーザと対話を行いつつ、様々な設定用データの入力が行われる。尚、以上のフローチャートの説明から明らかなように、これら2つのプログラム(計測用プログラムと設定用プログラム)は、択一的に実施されるのであって、タイムスライスによって同時並行的に処理されるわけではない。
【0077】
次にコマンド要求処理の詳細を示すフローチャートが図8に示されている。同図において処理が開始されると、コンソール240からコマンドの受信を待機する状態となる(ステップ801)。この状態において、コンソール240から何らかのコマンドが受信されると(ステップ801)、そのコマンドが解読され(ステップ802)、その解読内容に応じて(ステップ803A,803B,803C)、3つの処理(804,805,806)が択一的に実行される。
【0078】
すなわち、コンソールから受信されたコマンドの内容が、モード切替コマンドであると判定されると(ステップ803A)、指定された側のシステムへとモード変更要求コマンドを送信する処理が実行される(ステップ804)。すなわち、例えば第1画像処理システム250の動作モードを、計測モードから設定モードへと切り替える旨の指令であれば、中間システム270から第1画像処理システム250に対して、その動作モードを計測モードから設定モードへと切り替えるべきコマンドが送信される。
【0079】
又、解読された内容が(ステップ803)、設定データ転送コマンドであると判定されると(ステップ803B)、転送元システムへ転送データ送信要求コマンドを送信する処理が実行される(ステップ805)。例えば、設定データ転送コマンドの内容が、第1画像処理システム250から第2画像処理システム260へと、メモリ254に格納された設定データの内容(例えば、すでに何らかの設定変更が行われた)を転送すべきコマンドであれば、中間システム270から第1画像処理システム250に対して、メモリ254に格納された変更後の設定データを中間システム270に対して送信すべきコマンドが送られる。逆に、外部から与えられた設定データ転送コマンドが、第2画像処理システム260から第1画像処理システム250に対して設定データを転送すべきものであれば、中間システム270から第2画像処理システム260に対して、メモリ264に格納された設定データを送信すべきコマンドが発せられるのである。
【0080】
最後に、解読された内容が(ステップ802)、運転/停止コマンドであると判定されると(ステップ803C)、指定された側のシステムへ運転/停止要求コマンドを送信する処理が実行される(ステップ806)。すなわち、例えばコンソールから第1画像処理システム250を停止すべき旨のコマンドが到来した場合、中間システム270の側では、第1画像処理システムへ向けて、停止要求コマンドを送信するわけである。
【0081】
次に、第1,第2画像処理システム対応処理の詳細を示すフローチャートが図9に示されている。尚、同図(a)は第1画像処理システム対応処理の詳細を示すフローチャート、同図(b)は第2画像処理システム対応処理の詳細を示すフローチャートである。
【0082】
尚、それらの処理は第1画像処理と第2画像処理とで同一であるため、以下の説明では第1画像処理システムの側だけを説明し、第2画像処理システムの側については説明を省略する。
【0083】
同図(a)において処理が開始されると、第1画像処理システムから設定データの受信を待機する状態となる(ステップ901)。この状態において第1画像処理システムから設定データの受信が確認されると(ステップ901YES)、受信されたデータは中間システム270に内蔵されたデータメモリ272に格納され(ステップ902)、続いて第2画像処理システムに対して設定データ受信要求コマンドの送信が行われる(ステップ903)。
【0084】
その後、第2画像処理システム260の側から受信OKの旨の返事があれば(ステップ904YES)、第2画像処理システム260へと受信データを送信する処理が実行される(ステップ905)。
【0085】
このような処理(ステップ901〜905)が実行される結果、第1画像処理システム250から中間システム270を経由して第2画像処理システム260へと設定データを転送することが可能となる。その際に、第1画像処理システム250と第2画像処理システム260との間に、中間システム270が存在し、さらにこの中間システム270と各画像処理システムとの間には、それぞれ択一的にゲートオンするシステムインタフェース276,277が存在するため、上述のデータ転送に際し、第1画像処理システム250と第2画像処理システム260との間でCPUが協調する必要がなく、その結果それぞれのシステム250,260は何ら邪魔されることなく、制御動作を継続できるわけである。
【0086】
次に、設定データの転送手順を示すフローチャートが図10に示されている。この例では、まず通常状態にある場合、第1システムの側で計測が行われている(ステップ1001)。その後、第2システムでの計測に切り替えが行われ(ステップ1002)、第1システムの設定内容の更新が行われる(ステップ1003)。この設定内容の更新は、中間システムの側におけるコンソールで設定変更を行うことによる。次いで、第1システムの設定内容は中間システムへと転送され(ステップ1004)、第1システムでの計測に切り替えられる(ステップ1005)。その後、中間システムから設定内容を第2システムへと転送される(ステップ1006)。
【0087】
このようにして、当初第1システムにおいて計測が行われていたものの、第2システムへの計測に切り替えられ、その後第1システムにおいて経験的に得られた設定データの内容は、第2システムの側へと転送される。その結果、この実施形態によれば、製品検査を継続したまま、設定データを再調整し、常に最適な設定データをもって、計測処理乃至計算を行うことができる。特に、計測処理乃至検査処理を停止する必要がないため、生産ラインを停止させたり停滞させることもなく、従前のシステムに比べ、その使い勝手が格段に向上するわけである。
【0088】
以上の実施形態の説明で明らかなように、本発明のビジュアル検査装置は、マイクロプロセッサ(CPU253)と画像処理用周辺回路(画像処理用LSI252)と画像メモリ251とを中心として構成される第1の画像処理システム250と、マイクロプロセッサ(CPU263)と画像処理用周辺回路(画像処理用LSI262)と画像メモリ261とを中心として構成される第2の画像処理システム260とを、カメラ220からの画像データに対し並列的に設けている。
【0089】
又、第1及び第2の画像処理システム250,260の各々には、入力画像データに基づいて対象物に関する計測を実行する計測モードの処理プログラムと、対象物に関する計測に必要な設定を実行する設定モードの処理プログラムとが択一的に実行可能に組み込まれている。尚、この組み込みは、CPU253,263に内蔵されるシステムROMの記憶内容である。
【0090】
更に、同ビジュアル検査装置202は、マイクロプロセッサ(CPU271)とデータメモリ272とを中心として構成され、第1及び第2の画像処理システム250,260と協調して別々にデータ送受が可能な第3のシステム(中間システム270)と、外部からコンソールインタフェース273を介して与えられる指令に応答して、第1及び第2の画像処理システム250,260のそれぞれにおける実行モードの切り替えを行う実行モード切替手段とが設けられている。
【0091】
そのため、実行モード切替手段により、第1及び第2の画像処理システムの何れかを計測モードとする一方、残りの画像処理システムを設定モードとしておけば、計測動作を継続しつつも、設定データの再調整が可能となり、検査動作中であっても、ビジュアル計測乃至ビジュアル検査のための設定データの再調整などが可能となる。しかも、第1の画像処理システムと第2の画像処理システムとの間に、第3のシステムを介在させているため、第1及び第2のシステム間で、設定データの転送を行うに際して、何れのシステムの動作にも負担がかからないという利点を有する。
【0092】
尚、以上の実施の形態においては、第1の画像処理システムから第2の画像処理システムへのデータ転送を説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。
【0093】
例えば、本発明の好ましい実施の形態では、第1又は第2の画像処理システムにおいて、計測モードの処理を実行させながら、第1の画像処理システムと第2の画像処理システムとの間で、第3のシステム(中間システム)を経由して、設定データの転送を行うようにしても良い。
【0094】
また、本発明の好ましい実施の形態では、第1又は第2の画像処理システムにおいて、計測モードの処理を実行させながら、第1又は第2の画像処理システムと外部機器との間で、第3のシステム(中間システム)を経由して、保存された画像データの転送を行うようにしても良い。
【0095】
更に、本発明の好ましい実施の形態では、第1又は第2の画像処理システムにおいて、計測モードの処理を実行させながら、第1又は第2の画像処理システムと外部機器との間で、第3のシステムを経由して、設定データの転送を行うようにしても良い。
【0096】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、中間システムに転送要求コマンドとモード変更要求コマンドとを適宜に与えることにより、その時点で計測処理を実行中の画像処理システムから得られる設定データを他のもう一つの画像処理システムに引き継いで計測処理を継続しつつも、それまで計測処理を実行中の画像処理システムを設定モードに変更して、それまで使用されていた設定データをそのまま使用して設定データの調整を行うことを可能とし、検査動作中であっても、ビジュアル計測乃至ビジュアル検査のための設定データの再調整等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ビジュアル検査システムの外観構成図である。
【図2】 ビジュアル検査装置全体のブロック図である。
【図3】 中間システムの詳細構成を示すブロック図である。
【図4】 ビジュアル検査システムの応用例を示す模式図である。
【図5】 本発明の装置の各構成システムのゼネラルフローチャートである。
【図6】 受信コマンド対応処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】 動作モード実行処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】 コマンド要求処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】 第1、第2画像処理システム対応処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】 設定データの転送手順を示すフローチャートである。
【図11】 受来装置のブロック図である。
【符号の説明】
100 ビジュアル検査装置
101 A/D変換器
102 画像メモリ
103 画像処理用LSI
104 D/A変換器
105 CPU
106 データメモリ
107 コンソールI/F
108 シリアル入出力インタフェース
109 パラレル入出力インタフェース
120 カメラ
130 画像モニタ
200 ビジュアル検査装置
201 A/D変換器
202 D/A変換器
220 検査用カメラ
230 画像モニタ
240 コンソール
250 第1画像処理システム
251 画像メモリ
252 画像処理用LSI
253 CPU
254 データメモリ(設定データ格納用)
260 第2画像処理システム
261 画像メモリ
262 画像処理用LSI
263 CPU
264 データメモリ(設定データ格納用)
270 中間システム
271 CPU
272 データメモリ(設定データ格納用)
273 コンソールI/F
274 パラレル入出力
275 シリアル入出力
276 第1システムI/F
277 第2システムI/F
280 PLC
281 パソコン
282 同期センサ
290 ベルトコンベア
291 検査対象製品
Claims (6)
- マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUと画像処理用周辺回路と画像メモリとを中心として構成される第1の画像処理システムと、マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUと画像処理用周辺回路と画像メモリとを中心として構成される第2の画像処理システムとが、カメラからの画像データに対して並列的に設けられ、
第1及び第2の画像処理システムの各々に含まれるCPUには、動作モードが計測モードであることを条件として、入力画像データに基づいて対象物に関する計測を実行する計測モードの処理プログラムと、動作モードが設定モードであることを条件として、対象物に関する計測に必要な様々なデータの設定を実行する設定モードの処理プログラムとが択一的に実行可能に組み込まれており、さらに、
マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUとデータメモリとを中心として構成され、第1システムインタフェース又は第2システムインタフェースを介して、第1の画像処理システム又は第2の画像処理システムと択一的に接続可能であり、かつコンソールインタフェースを介してユーザからの各種のコマンドを受付可能とされた中間システムとを有するビジュアル検査装置であって、
中間システムのCPUには、
コンソールインタフェースを介して外部から受け付けられたコマンドを解読するコマンド解読処理と、
解読されたコマンドが第1の画像処理システムと第2の画像処理システムとの間で設定データを転送すべき転送要求コマンドであると判定されると、該当する設定データに関する送信要求コマンドを送信元となる画像処理システムへと送信すると共に、送信元側のシステムインタフェースをオンして、送信元となる画像処理システムから中間システム内のデータメモリへの設定データの書き込みを許容する一方、該当する設定データに関する受信要求コマンドを送信先となる画像処理システムへと送信すると共に、送信先側のシステムインタフェースをオンして、中間システム内のデータメモリから送信先となる画像処理システムへの設定データの読み出しを許容する転送支援処理と、
解読されたコマンドが指定された画像処理システムに関して計測モードと設定モードとの間で動作モードを変更すべきコマンドであると判定されると、モード変更要求コマンドを指定された画像処理システムへと送信するモード切替支援処理とが組み込まれており、
第1、第2の画像処理システムのCPUには、
中間システムから受信されるコマンドを解読するコマンド解読処理と、
解読されたコマンドが送信要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムの設定データを送信側のシステムインタフェースを介して中間システム内のデータメモリに書き込む設定データ送信処理と、
解読されたコマンドが受信要求コマンドであると判定されると、受信側のシステムインタフェースを介して中間システム内のデータメモリから当該画像処理システムへと設定データを読み出す設定データ受信処理と、
解読されたコマンドがモード変更要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムの動作モードを計測モードと設定モードとの間で変更するモード変更処理とが組み込まれており、
前記ビジュアル検査装置において、第1の画像処理システムの側が計測モードにあるときに、その時点で計測処理を実行中の画像処理システムから得られる設定データを他のもう一つの画像処理システムに引き継がせるために、第1の画像処理システムから第2の画像処理システムへと設定データを転送すべき転送要求コマンドを中間処理システムに与える第1のステップと、
第1の画像処理システムから引き継いだ設定データで第2の画像処理システムが計測処理を継続し、かつそれまで計測処理を実行中の第1の画像処理システムでそれまで使用さ れていた設定データの調整を行なうために、第1の画像処理システムの動作モードを設定モードへと変更すべきモード変更要求コマンド、及び第2の画像処理システムの動作モードを計測モードへと変更すべきモード変更要求コマンドを中間システムに与える第2のステップとを備え、
それにより、その時点で計測処理を実行中の画像処理システムから得られる設定データを他のもう一つの画像処理システムに引き継いで計測処理を継続しつつも、それまで計測処理を実行中の画像処理システムを設定モードに変更して、それまで使用されていた設定データの調整を行うことを可能とした、ことを特徴とするビジュアル検査装置の設定データ調整方法。 - 画像処理システム内における設定データの設定内容の更新は、中間システムに接続されたコンソールの操作で行われる、ことを特徴とする請求項1に記載のビジュアル式検査装置の設定データ調整方法。
- 中間システムのCPUには、
解読されたコマンドが指定された画像処理システムに関して運転/停止を指令する運転/停止コマンドであると判定されると、指定される側の画像処理システムへと運転/停止要求コマンドを送信する運転/停止支援処理がさらに組み込まれており、かつ
第1、第2の画像処理システムには、
解読されたコマンドが運転/停止要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムを運転/停止させる運転/停止処理がさらに組み込まれている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のビジュアル検査装置の設定データ調整方法。 - 検査用カメラと、検査用カメラからの画像データが入力されるビジュアル検査装置と、各種の指令を与えるためのコンソールと、ビジュアル検査装置の検査結果が表示される画像モニタとを含み、
ビジュアル検査装置には、
マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUと画像処理用周辺回路と画像メモリとを中心として構成される第1の画像処理システムと、マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUと画像処理用周辺回路と画像メモリとを中心として構成される第2の画像処理システムとが、カメラからの画像データに対して並列的に設けられ、
第1及び第2の画像処理システムの各々に含まれるCPUには、動作モードが計測モードであることを条件として、入力画像データに基づいて対象物に関する計測を実行する計測モードの処理プログラムと、動作モードが設定モードであることを条件として、対象物に関する計測に必要な様々なデータの設定を実行する設定モードの処理プログラムとが択一的に実行可能に組み込まれており、さらに、
マイクロプロセッサを主体として構成されるCPUとデータメモリとを中心として構成され、第1システムインタフェース又は第2システムインタフェースを介して、第1の画像処理システム又は第2の画像処理システムと択一的に接続可能であり、かつコンソールインタフェースを介してユーザからの各種のコマンドを受付可能とされた中間システムとを有するビジュアル検査システムであって、
中間システムのCPUには、
コンソールインタフェースを介して外部から受け付けられたコマンドを解読するコマンド解読処理と、
解読されたコマンドが第1の画像処理システムと第2の画像処理システムとの間で設定データを転送すべき転送要求コマンドであると判定されると、該当する設定データに関する送信要求コマンドを送信元となる画像処理システムへと送信すると共に、送信元側のシステムインタフェースをオンして、送信元となる画像処理システムから中間システム内のデータメモリへの設定データの書き込みを許容する一方、該当する設定データに関する受信要求コマンドを送信先となる画像処理システムへと送信すると共に、送信先側のシステムインタフェースをオンして、中間システム内のデータメモリから送信先となる画像処理 システムへの設定データの読み出しを許容する転送支援処理と、
解読されたコマンドが指定された画像処理システムに関して計測モードと設定モードとの間で動作モードを変更すべきコマンドであると判定されると、モード変更要求コマンドを指定された画像処理システムへと送信するモード切替支援処理とが組み込まれており、
第1、第2の画像処理システムのCPUには、
中間システムから受信されるコマンドを解読するコマンド解読処理と、
解読されたコマンドが送信要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムの設定データを送信側のシステムインタフェースを介して中間システム内のデータメモリに書き込む設定データ送信処理と、
解読されたコマンドが受信要求コマンドであると判定されると、受信側のシステムインタフェースを介して中間システム内のデータメモリから当該画像処理システムへと設定データを読み出す設定データ受信処理と、
解読されたコマンドがモード変更要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムの動作モードを計測モードと設定モードとの間で変更するモード変更処理とが組み込まれており、
前記ビジュアル検査システムにおいて、第1の画像処理システムの側が計測モードにあるときに、その時点で計測処理を実行中の画像処理システムから得られる設定データを他のもう一つの画像処理システムに引き継がせるために、第1の画像処理システムから第2の画像処理システムへと設定データを転送すべき転送要求コマンドをコンソールの操作を介して中間処理システムに与える第1のステップと、
第1の画像処理システムから引き継いだ設定データで第2の画像処理システムが計測処理を継続し、かつそれまで計測処理を実行中の第1の画像処理システムでそれまで使用されていた設定データの調整を行なうために、第1の画像処理システムの動作モードを設定モードへと変更すべきモード変更要求コマンド、及び第2の画像処理システムの動作モードを計測モードへと変更すべきモード変更要求コマンドを中間システムにコンソールの操作を介して与える第2のステップとを備え、
それにより、その時点で計測処理を実行中の画像処理システムから得られる設定データを他のもう一つの画像処理システムに引き継いで計測処理を継続しつつも、それまで計測処理を実行中の画像処理システムを設定モードに変更して、それまで使用されていた設定データの調整を行うことを可能とした、ことを特徴とするビジュアル検査システムの設定データ調整方法。 - 画像処理システム内における設定データの設定内容の更新は、中間システムに接続されたコンソールの操作で行われる、ことを特徴とする請求項4に記載のビジュアル検査システムの設定データ調整方法。
- 中間システムのCPUには、
解読されたコマンドが指定された画像処理システムに関して運転/停止を指令する運転/停止コマンドであると判定されると、指定される側の画像処理システムへと運転/停止要求コマンドを送信する運転/停止支援処理がさらに組み込まれており、かつ
第1、第2の画像処理システムには、
解読されたコマンドが運転/停止要求コマンドであると判定されると、当該画像処理システムを運転/停止させる運転/停止処理がさらに組み込まれている、ことを特徴とする請求項4又は5に記載のビジュアル検査システムの設定データ調整方法。
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