JP4077108B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線を検知するCCD(Charge Coupled Device)等の半導体受光素子を備えた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の半導体装置として、例えば特開昭61−12048号公報に開示されたようなものが知られている。この半導体装置は、基板上に載置される半導体受光素子と、半導体受光素子を囲んで、基板に固着されるシールフレームと、半導体受光素子の受光面と対向する位置に開口部を有し、シールフレームにシームウェルド封止されるキャップと、石英ガラスからなり、開口部を覆うようにキャップに固着される窓部とを備えている。更に、特開昭61−12048号公報に開示された半導体装置では、上述したキャップに対して、開口部の外周側の位置に2段深絞り加工部が設けられており、石英ガラスからなる窓部とキャップとの間の熱膨張係数の違いにより発生する応力の緩和を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
CCD等のように受光面の面積が大きい半導体受光素子を用いる場合、受光面の面積に対応して、窓部及びキャップの開口部の面積も大きくせざるを得なくなる。窓部及びキャップの開口部の面積が大きくなればなる程、窓部とキャップとの間の熱膨張係数の違いにより発生する応力の影響は大きくなるため、上述した従来の半導体装置においても、発生した応力を緩和しきれずに、キャップによじれ(反り)が発生してしまう虞がある。しかも、基板とキャップとで画成される空間の面積が大きく設定される場合には、2段深絞り加工部の長さが長くなり、2段深絞り加工部の機械的強度が十分に得られず、窓部の支持強度が低下してしまうことも考えられる。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、窓部及びキャップの開口部の面積が大きく設定される場合においても、窓部とキャップとの間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和することが可能で、且つ、十分な窓部の支持強度を確保することが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、調査研究の結果、以下のような事実を見出した。キャップのシールフレームにシームウェルド封止される部分は、シームウェルド時の変形(歪みの発生)を整形(サイズ合わせ)し易くするために、剛性を小さくする必要がある。大きな面積の窓部をキャップに接着させる際に、窓部とキャップとの間の熱膨張係数の違いによる応力の発生を抑制するためには、キャップの窓部が固着される部分の剛性を小さくする必要がある。但し、キャップ全体の剛性を小さくした場合(例えば、キャップの厚さを薄くした場合)には、キャップによる窓部の支持強度が低下し、キャップ自体に撓み、よじれ(反り)等が発生してしまう。
【0006】
このため、請求項1においては、基板上に載置される半導体受光素子と、半導体受光素子を囲んで、基板に固着されるシールフレームと、半導体受光素子の受光面と対向する位置に開口部を有し、シールフレームにシームウェルド封止されるキャップと、石英ガラスからなり、開口部を覆うようにキャップに固着される窓部と、を備えた半導体装置であって、キャップは、薄肉状に形成され、シールフレームにシームウェルド封止される第1フランジ部と、開口部に臨む部分が薄肉状に形成され、窓部が固着される第2フランジ部と、第1フランジ部と第2フランジ部との中間部に設けられ、第1フランジ部及び第2フランジ部より高い剛性を有する補強部と、を有していることを特徴としている。
【0007】
このような構成を採用した場合、シールフレームにシームウェルド封止される第1フランジ部は、薄肉状に形成されており、剛性が低く抑えられている。このため、第1フランジ部はシームウェルド時の変形を整形し易くなる。また、窓部が固着される第2フランジ部は、開口部に臨む部分が薄肉状に形成されており、この開口部に臨む部分の剛性が低い。このため、大きな面積の窓部をキャップに接着させる場合においても、キャップの熱膨張による変位を第2フランジ部の弾性変形により吸収し、窓部とキャップとの間の熱膨張係数の違いによる応力の発生を抑制することができる。更に、第1フランジ部及び第2フランジ部より高い剛性を有する補強部が、第1フランジ部と第2フランジ部との中間部に設けられていることから、第1フランジ部及び第2フランジ部に薄肉状に形成された部分を有するにも拘わらず、キャップ全体にて所定の剛性を確保している。このため、キャップによる窓部の支持強度の低下が抑制され、キャップ自体に撓み、よじれ(反り)等が発生することを防止できる。従って、キャップを、薄肉状に形成された第1フランジ部と、同じく薄肉状に形成された第2フランジ部と、第1フランジ部及び第2フランジ部より高い剛性を有する補強部とで構成したことにより、窓部及びキャップの開口部の面積が大きく設定される場合においても、窓部とキャップとの間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和することが可能で、且つ、十分な窓部の支持強度を確保することが可能となる。
【0008】
また、キャップは、第1フランジ部、第2フランジ部及び補強部が一体形成され、補強部の厚さは、第1フランジ部及び第2フランジ部の厚さより厚く設定されていることが好ましい。このような構成を採用した場合、窓部及びキャップの開口部の面積が大きく設定される場合においても、窓部とキャップとの間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和し、且つ、十分な窓部の支持強度を確保し得る構造を簡易且つ低コストで実現可能となる。
【0009】
また、ペルチェ素子からなる冷却器が更に設けられ、冷却器は、ペルチェ素子の冷却側に半導体受光素子が位置されると共に、ペルチェ素子の発熱側に基板が位置されるように、半導体受光素子と基板との間に設けられていることが好ましい。このような構成を採用した場合、第1フランジ部及び第2フランジ部の厚さより厚く設定されている補強部が設けられているため、キャップにおいて熱が伝導し易く、上述された2段深絞り加工部が設けられた従来の技術よりも、ペルチェ素子の発熱側から基板及びシールフレームを介して伝達された熱が窓部に伝達され易くなり、窓部での結露の発生を抑制することが可能となる。
【0010】
また、窓部は、窓部の光入射面が第2フランジ部に接着されることにより、キャップに固着されることが好ましい。通常、窓部の光入射面は研磨されており、このような構成を採用した場合、窓部の研磨された光入射面と第2フランジ部とが接着されることになり、窓部の第2フランジ部への密着性が向上する。これにより、基板、シールフレーム、キャップ及び窓部とにより画成される空間の気密性を保持することが可能となる。また、窓部の第2フランジ部への接着面積を広く設定することができ、窓部の第2フランジ部への密着性をより向上させることも可能となる。
【0011】
また、窓部は、窓部の光出射面が第2フランジ部に接着されることにより、キャップに固着されることが好ましい。通常、窓部の光出射面は研磨されており、このような構成を採用した場合、窓部の研磨された光出射面と第2フランジ部とが接着されることになり、窓部の第2フランジ部への密着性が向上する。これにより、基板、シールフレーム、キャップ及び窓部とにより画成される空間の気密性を保持することが可能となる。また、窓部の第2フランジ部への接着面積を広く設定することができ、窓部の第2フランジ部への密着性をより向上させることも可能となる。また、基板、シールフレーム、キャップ及び窓部とにより画成される空間内に発生する対流による熱流出を小さくするために、この空間を大気圧よりも減圧した場合には、窓部を挟んだ圧力差により窓部に対して空間内側から応力が作用することになり、窓部の第2フランジ部への接着性及び密着性をより向上させることが可能となる。
【0012】
また、窓部は、窓部を第2フランジ部に当接させた状態で、窓部の端部が第2フランジ部に接着されることにより、キャップに固着されることが好ましい。このような構成を採用した場合、窓部をその端部にて第2フランジ部に接着させることになり、窓部を端部にて確実に支持することができ、特に、外部からの振動、衝撃に対して窓部を保護することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
【0014】
(第1実施形態)
図1は本発明による半導体装置の第1実施形態を示す斜視図であり、図2は同じく第1実施形態を示す断面図である。第1実施形態においては、半導体受光素子としてCCDを備えた半導体装置に適用した例を示している。
【0015】
半導体装置1はセラミック製の基板2を有し、この基板2の中央部には、基板2の長手方向に伸びるキャビティ3が形成されている。キャビティ3の底部には、半導体受光素子が載置される載置部2aが設けられている。本実施形態においては、半導体受光素子としてのCCDチップ4が載置部2aに載置され、この載置部2a(基板2)に固着されている。載置部2aより所定高さを有して形成された段部2bには、CCDチップ4の電極を外部に取り出すためのボンディングパッド5が設けられている。ボンディングパッド5は基板2の中間部に形成される金属層を通って、基板2の外部に導出されており、この基板2の外部に導出された部分にはリード6がろう付け等により固着されている。CCDチップ4の電極とボンディングパッド5とは、ボンディングワイヤ7を介して、結線されている。
【0016】
キャビティ3の周囲の基板2の上面2cには、シールフレームとしてのシールリング8が、キャビティ3(CCDチップ4)を囲む状態でろう付け等により固着されている。シールリング8には、キャップ9がシームウェルド封止されている。キャップ9は、枠部10と、CCDチップ4の受光面と対向する位置に設けられる開口部11とを有している。キャップ9には、窓部12が、開口部11を覆うように固着されている。窓部12は、板状の石英(コルツ)ガラスの基材からなり、紫外線を透過するように構成されている。基板2とシールリング8との固着、シールリング8とキャップ9とのシームウェルド封止、及び、キャップ9と窓部12との固着による構成により、基板2(キャビティ3)、シールリング8、キャップ9及び窓部12により画成される空間13は外部から密封される。この基板2(キャビティ3)、シールリング8、キャップ9及び窓部12により画成される空間13は、この空間13内に発生する対流による熱流出を小さくするために、真空引きが行われ、大気圧よりも減圧され、実質的に真空状態(10-6Torr程度)とされている。
【0017】
枠部10は、シールリング8にシームウェルド封止される第1フランジ部14と、開口部11に臨んで設けられ且つ窓部12が固着される第2フランジ部15と、第1フランジ部14と第2フランジ部15との中間部に設けられる補強部16とを有している。この第1フランジ部14、第2フランジ部15及び補強部16とは、コバール(フェルニコ)にて一体に形成されており、その表面には金メッキが施されている。第1フランジ部14及び第2フランジ部15は、薄肉状(本実施形態においては、厚さ略0.1mm)に形成されている。補強部16の厚さは、第1フランジ部14及び第2フランジ部15の厚さよりも厚く(本実施形態においては、厚さ略1.0mm)設定されており、第1フランジ部14及び第2フランジ部15より高い剛性を有するように構成されている。
【0018】
キャップ9は、図2に示されるように、シールリング8上に第1フランジ部14と補強部16の一部(第1フランジ部14に連続して形成された部分)が載置された状態で、シールリング8に対してシームウェルド封止される。
【0019】
窓部12は、光入射面12a及び光出射面12bが研磨されている。窓部12は、この光入射面12aが、光入射面12aの端部が全周にわたって、接着層17を介して第2フランジ部15の下面15a(CCDチップ4に対向する面)に固着されることにより、キャップ9に固着されている。接着層17は、融点が略400℃の低融点ガラスを用いることにより構成されている。
【0020】
以上のことから、第1実施形態においては、シールリング8にシームウェルド封止される第1フランジ部14は、薄肉状に形成されており、剛性が低く抑えられている。このため、第1フランジ部14はシームウェルド時の変形を整形し易くなる。また、窓部12が固着される第2フランジ部15も薄肉状に形成されており、剛性が低い。このため、大きな面積の窓部12をキャップ9に接着させる場合においても、キャップ9の熱膨張による変位を第2フランジ部15(特に、補強部16と窓部12が接着された部分との間)の弾性変形により吸収し、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いによる応力の発生を抑制することができる。更に、第1フランジ部14及び第2フランジ部15より高い剛性を有する補強部16が、第1フランジ部14と第2フランジ部15との中間部に設けられていることから、第1フランジ部14及び第2フランジ部15に薄肉状に形成された部分を有するにも拘わらず、キャップ9全体にて所定の剛性を確保している。このため、キャップ9による窓部12の支持強度の低下が抑制され、キャップ9自体に撓み、よじれ(反り)等が発生することを防止できる。従って、キャップ9を、薄肉状に形成された第1フランジ部14と、同じく薄肉状に形成された第2フランジ部15と、第1フランジ部14及び第2フランジ部15より高い剛性を有する補強部16とで構成したことにより、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和することが可能で、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保することが可能となる。
【0021】
また、窓部12とキャップ9との接着が低融点ガラスにより行われている。このような構成の採用により、低融点ガラスの溶融が400〜450℃程度に加熱することで行えるため、1000℃まで加熱していた上述された公報のものに比して、低融点ガラスの溶融のための加熱により生じる熱変位が小さくなり、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力自体を小さくすることができる。
【0022】
また、キャップ9には、第1フランジ部14、第2フランジ部15及び補強部16が一体形成され、補強部16の厚さは、第1フランジ部14及び第2フランジ部15の厚さより厚く設定されている。このような構成の採用により、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和し、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保し得る構造を簡易且つ低コストで実現可能となる。第1フランジ部14、第2フランジ部15及び補強部16が一体形成される場合、第1フランジ部14及び第2フランジ部15の形成に際しては、コバール製の母材を切削することで第1フランジ部14及び第2フランジ部15を形成することになるが、同じ切削プロセスにて、第1フランジ部14及び第2フランジ部15を形成することができるので、製造工程が簡略化され、量産性を向上させることが可能となる。
【0023】
また、窓部12は、窓部12の研磨された光入射面12aが第2フランジ部15に接着されることにより、キャップ9に固着されている。このような構成の採用により、窓部12の研磨された光入射面12aと第2フランジ部15とが接着されることになり、窓部12の第2フランジ部15への密着性が向上し、基板2、シールリング8、キャップ9及び窓部12とにより画成される空間13の気密性を保持することが可能となる。また、窓部12の第2フランジ部15への接着面積を広く設定することができ、窓部12の第2フランジ部15への密着性をより向上させることも可能となる。
【0024】
また、キャップ9は、シールリング8上に第1フランジ部14と補強部16の一部が載置された状態で、シールリング8に対してシームウェルド封止される。このような構成の採用により、キャップ9に窓部12を固着させた際の、キャップ9による窓部12の支持強度を向上させることが可能となる。
【0025】
また、接着層17としての低融点ガラスを窓部12に塗布する手法として、スクリーン印刷技術が適用でき、量産性を向上させることが可能となる。
【0026】
(第2実施形態)
図3は本発明による半導体装置の第2実施形態を示す断面図である。第2実施形態においては、第1実施形態と同様に、半導体受光素子としてCCDを備えた半導体装置に適用した例を示している。第1実施形態における半導体装置1とは、窓部12とキャップ9(第2フランジ部15)との接着構造に関して相違する。
【0027】
半導体装置21において、窓部12は、この光出射面12bが、光出射面12bの端部が全周にわたって、接着層17を介して第2フランジ部15の上面15b(CCDチップ4に対向する面の裏面)に固着されることにより、キャップ9に固着されている。接着層17は、第1実施形態と同様に、融点が略400℃の低融点ガラスを用いることにより構成されている。
【0028】
上述した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、シールリング8にシームウェルド封止される第1フランジ部14は、薄肉状に形成されており、剛性が低く抑えられているため、第1フランジ部14はシームウェルド時の変形を整形し易くなる。また、キャップ9を、薄肉状に形成された第1フランジ部14と、同じく薄肉状に形成された第2フランジ部15と、第1フランジ部14及び第2フランジ部15より高い剛性を有する補強部16とで構成したことにより、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和することが可能で、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保することが可能となる。また、キャップ9は、シールリング8上に第1フランジ部14と補強部16の一部が載置された状態で、シールリング8に対してシームウェルド封止されており、キャップ9に窓部12を固着させた際の、キャップ9による窓部12の支持強度を向上させることが可能となる。
【0029】
また、窓部12とキャップ9との接着が低融点ガラスにより行われているため、低融点ガラスの溶融のための加熱により生じる熱変位が小さくなり、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力自体を小さくすることができる。
【0030】
また、キャップ9には、第1フランジ部14、第2フランジ部15及び補強部16が一体形成され、補強部16の厚さは、第1フランジ部14及び第2フランジ部15の厚さより厚く設定されており、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和し、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保し得る構造を簡易且つ低コストで実現可能となる。第1フランジ部14及び第2フランジ部15とを、同じ切削プロセスにて形成することができるので、製造工程が簡略化され、量産性を向上させることも可能となる。また、接着剤としての低融点ガラスを塗布する手法として、スクリーン印刷技術が適用でき、量産性を向上させることも可能となる。
【0031】
更に、第2実施形態においては、窓部12は、窓部12の研磨された光出射面12bが第2フランジ部15に接着されることにより、キャップ9に固着されている。このような構成の採用により、窓部12の研磨された光出射面12bと第2フランジ部15とが接着されることになり、窓部12の第2フランジ部15への密着性が向上し、基板2(キャビティ3)、シールフレーム、キャップ9及び窓部12とにより画成される空間13の気密性を保持することが可能となる。また、窓部12の第2フランジ部15への接着面積を広く設定することができ、窓部12の第2フランジ部15への密着性をより向上させることも可能となる。また、基板2(キャビティ3)、シールフレーム、キャップ9及び窓部12とにより画成される空間13内に発生する対流による熱流出を小さくするために、この空間13を大気圧よりも減圧し、実質的に真空状態とされているので、窓部12を挟んだ圧力差により窓部12に対して空間13外側から内側に向けて応力が作用することになり、窓部12の第2フランジ部15への接着性及び密着性をより向上させることが可能となる。
【0032】
更に、第2フランジ部15の上面15b(CCDチップ4に対向する面の裏面)に載置した状態でキャップ9への固着を行うことができるので、新たに固定ジグ等を用意する必要が無く、固着工程の簡素化及び作業性向上を図ることが可能となる。
【0033】
(第3実施形態)
図4は本発明による半導体装置の第3実施形態を示す断面図である。第3実施形態においては、第1及び第2実施形態と同様に、半導体受光素子としてCCDを備えた半導体装置に適用した例を示している。第1及び第2実施形態における半導体装置1,21とは、窓部12とキャップ9(第2フランジ部15)との接着構造に関して相違する。
【0034】
半導体装置41において、窓部12は、第2フランジ部15の上面15b(CCDチップ4に対向する面の裏面)に載置され、窓部12の研磨された光出射面12bを第2フランジ部15の上面15bと当接させた状態で、窓部12の端部が全周にわたって、低融点ガラスから成る接着層17を介して第2フランジ部15及び補強部16に接着されることにより、キャップ9に固着されている。
【0035】
上述した第3実施形態によれば、第1及び第2実施形態と同様に、シールリング8にシームウェルド封止される第1フランジ部14は、薄肉状に形成されており、剛性が低く抑えられているため、第1フランジ部14はシームウェルド時の変形を整形し易くなる。また、キャップ9を、薄肉状に形成された第1フランジ部14と、同じく薄肉状に形成された第2フランジ部15と、第1フランジ部14及び第2フランジ部15より高い剛性を有する補強部16とで構成したことにより、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和することが可能で、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保することが可能となる。また、キャップ9は、シールリング8上に第1フランジ部14と補強部16の一部が載置された状態で、シールリング8に対してシームウェルド封止されており、キャップ9に窓部12を固着させた際の、キャップ9による窓部12の支持強度を向上させることが可能となる。
【0036】
また、窓部12とキャップ9との接着が低融点ガラスにより行われているため、低融点ガラスの溶融のための加熱により生じる熱変位が小さくなり、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力自体を小さくすることができる。
【0037】
また、キャップ9には、第1フランジ部14、第2フランジ部15及び補強部16が一体形成され、補強部16の厚さは、第1フランジ部14及び第2フランジ部15の厚さより厚く設定されており、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和し、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保し得る構造を簡易且つ低コストで実現可能となる。第1フランジ部14及び第2フランジ部15とを、同じ切削プロセスにて形成することができるので、製造工程が簡略化され、量産性を向上させることも可能となる。
【0038】
また、窓部12は、第2フランジ部15の上面15bに載置され、窓部12の研磨された光出射面12bを第2フランジ部15の上面15bと当接させた状態でキャップ9に固着されており、基板2(キャビティ3)、シールフレーム、キャップ9及び窓部12とにより画成される空間13を大気圧よりも減圧し、実質的に真空状態とした場合に、窓部12を挟んだ圧力差により窓部12に対して空間13内側に向けて応力が作用することになり、窓部12の第2フランジ部15への密着性を向上させることが可能となる。
【0039】
更に、第3実施形態においては、窓部12は、窓部12の光出射面12bを第2フランジ部15に当接させた状態で、窓部12の端部が窓部12の全周にわたって、第2フランジ部15に接着されることにより、キャップ9に固着されている。このような構成の採用により、窓部12をその端部の全周にわたって第2フランジ部15に接着させることになり、窓部12を端部にて確実に支持することができ、特に、外部からの振動、衝撃に対して窓部12を保護することが可能となる。
【0040】
更に、第2フランジ部15の上面15b(CCDチップ4に対向する面の裏面)に載置した状態で接着層17を形成することができるので、新たに固定ジグ等を用意することなく、キャップ9への固着を行うことができ、固着工程の簡素化及び作業性向上を図ることが可能となる。
【0041】
(第4実施形態)
図5は本発明による半導体装置の第4実施形態を示す断面図である。第4実施形態においては、第1〜第3実施形態と同様に、半導体受光素子としてCCDを備えた半導体装置に適用した例を示している。第1〜第3実施形態における半導体装置1,21,41とは、窓部12とキャップ9(第2フランジ部15)との接着構造に関して相違する。
【0042】
半導体装置61において、キャップ9には、CCDチップ4に対向する面に、CCDチップ4に向けて突出する突出部18が一体に形成されている。窓部12は、第2フランジ部15の下面15a(CCDチップ4に対向する面の裏面)に窓部12の研磨された光出射面12bを当接させた状態で、窓部12の端部が全周にわたって、低融点ガラスから成る接着層17を介して第2フランジ部15及び突出部18に接着されることにより、キャップ9に固着されている。
【0043】
上述した第4実施形態によれば、第1〜第3実施形態と同様に、シールリング8にシームウェルド封止される第1フランジ部14は、薄肉状に形成されており、剛性が低く抑えられているため、第1フランジ部14はシームウェルド時の変形を整形し易くなる。また、キャップ9を、薄肉状に形成された第1フランジ部14と、同じく薄肉状に形成された第2フランジ部15と、第1フランジ部14及び第2フランジ部15より高い剛性を有する補強部16とで構成したことにより、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和することが可能で、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保することが可能となる。また、キャップ9は、シールリング8上に第1フランジ部14と補強部16の一部が載置された状態で、シールリング8に対してシームウェルド封止されており、キャップ9に窓部12を固着させた際の、キャップ9による窓部12の支持強度を向上させることが可能となる。
【0044】
また、窓部12とキャップ9との接着が低融点ガラスにより行われているため、低融点ガラスの溶融のための加熱により生じる熱変位が小さくなり、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力自体を小さくすることができる。
【0045】
また、キャップ9には、第1フランジ部14、第2フランジ部15及び補強部16が一体形成され、補強部16の厚さは、第1フランジ部14及び第2フランジ部15の厚さより厚く設定されており、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和し、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保し得る構造を簡易且つ低コストで実現可能となる。第1フランジ部14及び第2フランジ部15とを、同じ切削プロセスにて形成することができるので、製造工程が簡略化され、量産性を向上させることも可能となる。
【0046】
また、窓部12は、窓部12の光入射面12aを第2フランジ部15に当接させた状態で、窓部12の端部が窓部12の全周にわたって、第2フランジ部15に接着されることにより、キャップ9に固着されている。このような構成の採用により、窓部12をその端部の全周にわたって第2フランジ部15に接着させることになり、窓部12を端部にて確実に支持することができ、特に、外部からの振動、衝撃に対して窓部12を保護することが可能となる。
【0047】
(第5実施形態)
図6は本発明による半導体装置の第5実施形態を示す断面図である。第5実施形態においては、第1〜第4実施形態と同様に、半導体受光素子としてCCDを備えた半導体装置に適用した例を示している。第1〜第4実施形態における半導体装置1,21,41,61とは、半導体受光素子を冷却するためのペルチェ素子が設けられている点に関して相違する。
【0048】
半導体装置81はセラミック製の基板82を有し、この基板2の中央部には、基板82の長手方向に伸びるキャビティ83が形成されている。キャビティ83の底部には、半導体受光素子を冷却する冷却器としてのペルチェ素子84が載置される載置部82aが設けられている。ペルチェ素子84は、載置部82aにペルチェ素子84の発熱部84aが載置された状態で、この載置部82a(基板82)に固着されている。発熱部84aとは反対側に位置するペルチェ素子84の吸熱部84bの上面には、半導体受光素子としてのCCDチップ4が載置され、この吸熱部84bの上面に固着されている。ペルチェ素子84の発熱部84a側がペルチェ素子84に電源を供給するための電源供給部(図示せず)に接続されている。載置部82aより所定高さを有して形成された段部82bには、CCDチップ4の電極を外部に取り出すためのボンディングパッド5が設けられている。ボンディングパッド5は基板2の中間部に形成される金属層を通って、基板2の外部に導出されており、この基板2の外部に導出された部分にはリード6がろう付け等により固着されている。CCDチップ4の電極とボンディングパッド5とは、ボンディングワイヤ7を介して、結線されている。
【0049】
窓部12は、第3実施形態と同様に、第2フランジ部15の上面15b(CCDチップ4に対向する面の裏面)に載置され、窓部12の研磨された光出射面12bを第2フランジ部15の上面15bと当接させた状態で、窓部12の端部が全周にわたって、低融点ガラスから成る接着層17を介して第2フランジ部15及び補強部16に接着されることにより、キャップ9に固着されている。
【0050】
上述した第5実施形態によれば、第1〜第4実施形態と同様に、シールリング8にシームウェルド封止される第1フランジ部14は、薄肉状に形成されており、剛性が低く抑えられているため、第1フランジ部14はシームウェルド時の変形を整形し易くなる。また、キャップ9を、薄肉状に形成された第1フランジ部14と、同じく薄肉状に形成された第2フランジ部15と、第1フランジ部14及び第2フランジ部15より高い剛性を有する補強部16とで構成したことにより、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和することが可能で、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保することが可能となる。また、キャップ9は、シールリング8上に第1フランジ部14と補強部16の一部が載置された状態で、シールリング8に対してシームウェルド封止されており、キャップ9に窓部12を固着させた際の、キャップ9による窓部12の支持強度を向上させることが可能となる。
【0051】
また、窓部12とキャップ9との接着が低融点ガラスにより行われているため、低融点ガラスの溶融のための加熱により生じる熱変位が小さくなり、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力自体を小さくすることができる。
【0052】
また、キャップ9には、第1フランジ部14、第2フランジ部15及び補強部16が一体形成され、補強部16の厚さは、第1フランジ部14及び第2フランジ部15の厚さより厚く設定されており、窓部12及びキャップ9の開口部11の面積が大きく設定される場合においても、窓部12とキャップ9との間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和し、且つ、十分な窓部12の支持強度を確保し得る構造を簡易且つ低コストで実現可能となる。第1フランジ部14及び第2フランジ部15とを、同じ切削プロセスにて形成することができるので、製造工程が簡略化され、量産性を向上させることも可能となる。
【0053】
また、窓部12は、第2フランジ部15の上面15bに載置され、窓部12の研磨された光出射面12bを第2フランジ部15の上面15bと当接させた状態でキャップ9に固着されており、基板82(キャビティ83)、シールリング8、キャップ9及び窓部12とにより画成される空間91を大気圧よりも減圧し、実質的に真空状態とした場合に、窓部12を挟んだ圧力差により窓部12に対して空間91内側に向けて応力が作用することになり、窓部12の第2フランジ部15への密着性を向上させることが可能となる。
【0054】
また、窓部12は、窓部12の光出射面12bを第2フランジ部15に当接させた状態で、窓部12の端部が窓部12の全周にわたって、第2フランジ部15に接着されることにより、キャップ9に固着されており、窓部12をその端部の全周にわたって第2フランジ部15に接着されることになり、窓部12を端部にて確実に支持することができ、特に、外部からの振動、衝撃に対して窓部12を保護することが可能となる。また、第2フランジ部15の上面15b(CCDチップ4に対向する面の裏面)に載置した状態で接着層17を形成することができるので、新たに固定ジグ等を用意することなく、キャップ9への固着を行うことができ、固着工程の簡素化及び作業性向上を図ることが可能となる。
【0055】
更に、第5実施形態においては、ペルチェ素子84は、ペルチェ素子84の吸熱部84bにCCDチップ4が載置されると共に、ペルチェ素子84の発熱部84aが基板82に載置されるように、CCDチップ4と基板82との間に設けられている。このような構成の採用により、第1フランジ部14及び第2フランジ部15の厚さより厚く設定されている補強部16が設けられているため、キャップ9において熱が伝導し易く、上述された2段深絞り加工部が設けられた従来の技術よりも、ペルチェ素子84の発熱部84aから基板2及びシールリング8を介して伝達された熱が窓部12に伝達され易くなり、窓部12での結露の発生を抑制することが可能となる。また、窓部12は、第2フランジ部15の上面15b(CCDチップ4に対向する面の裏面)に載置され、窓部12の研磨された光出射面12bを第2フランジ部15の上面15bと当接させた状態で、キャップ9に固着されているので、第1及び第2実施形態のように、窓部12とキャップ9とが接着層17を介して固着される構成のものより、ペルチェ素子84の発熱部84aから基板82及びシールリング8を介して伝達された熱が窓部12により伝達され易く、窓部12での結露の発生をより抑制することが可能となる。
【0056】
なお、第1〜第5実施形態においては、キャップ9は、第1フランジ部14、第2フランジ部15及び補強部16が一体に形成されることにより構成されているが、コバール製の薄板に対して別体のコバール製の部材を固着することにより、キャップ9(補強部16)を構成するようにしても良い。また、キャップ9を構成する材料もコバールに限られるものでもない。更に、第1フランジ部14、第2フランジ部15及び補強部16の厚さも、上述された厚さに限られるものではなく、開口部11あるいは窓部12の面積等に応じて適宜選択され、設定され得る。
【0057】
また、第1〜第5実施形態においては、窓部12とキャップ9との接着を低融点ガラスを用いて行っているが、これに限られるものではなく、エポキシ樹脂系接着剤等の他の接着剤を用いてもよい。ただし、窓部12とキャップ9との固着をエポキシ樹脂系接着剤により行うものでは、照射される紫外線により、エポキシ樹脂系接着剤の成分が分解され、エポキシ樹脂成分のガスが放出され、窓部12の光出射面12bあるいはCCDチップ4の受光面に付着することにより、CCDチップ4の受光感度が劣化していく虞があるが、窓部12とキャップ9(第2フランジ部15)とが低融点ガラスにて接着される本実施形態においては、上述したようなガスが発生することはなく、CCDチップ4の受光感度が劣化するような問題が発生する虞はない。
【0058】
また、第1〜第5実施形態においては、基板2,82にCCDチップ4が設けられた半導体装置1,21,41,61,81としているが、半導体受光素子はCCDに限られることなく、他のものであっても良い。
【0059】
また、基板2,82、シールリング8、キャップ9及び窓部12により画成される空間13,91には、場合によって、不活性ガスが大気圧以上の圧力で封止されるように構成されることもあり、この場合には、第1及び第4実施形態のように、窓部12の光入射面12aが第2フランジ部15の下面15a側に固着される構成の方が望ましい。このような構成の採用により、窓部12を挟んだ圧力差により窓部12に対して空間13内側から外側に向けて応力が作用することになり、窓部12の第2フランジ部15への接着性及び密着性をより向上させることが可能となる。
【0060】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、窓部及びキャップの開口部の面積が大きく設定される場合においても、窓部とキャップとの間の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和することが可能で、且つ、十分な窓部の支持強度を確保することが可能な半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明による半導体装置の第1実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明による半導体装置の第2実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明による半導体装置の第3実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明による半導体装置の第4実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明による半導体装置の第5実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,21,41,61,81…半導体装置、2,82…基板、2a,82a…載置部、3,83…キャビティ、4…CCDチップ、8…シールリング、9…キャップ、10…枠部、11…開口部、12…窓部、12a…光入射面、12b…光出射面、13,91…空間、14…第1フランジ部、15…第2フランジ部、16…補強部、17…接着層、84…ペルチェ素子、84a…発熱部、84b…吸熱部。
Claims (5)
- 基板上に載置される半導体受光素子と、
前記半導体受光素子を囲んで、前記基板に固着されるシールフレームと、
前記半導体受光素子の受光面と対向する位置に開口部を有し、前記シールフレームにシームウェルド封止されるキャップと、
石英ガラスからなり、前記開口部を覆うように前記キャップに固着される窓部と、を備えた半導体装置であって、
前記キャップは、
薄肉状に形成され、前記シールフレームにシームウェルド封止される第1フランジ部と、
前記開口部に臨む部分が薄肉状に形成され、前記窓部が固着される第2フランジ部と、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との中間部に設けられ、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部より高い剛性を有する補強部と、を有し、
前記第1フランジ部、前記第2フランジ部及び前記補強部が一体形成され、
前記補強部の厚さは、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部の厚さより厚く設定されていることを特徴とする半導体装置。 - ペルチェ素子からなる冷却器が更に設けられ、
前記冷却器は、前記ペルチェ素子の冷却側に前記半導体受光素子が位置されると共に、前記ペルチェ素子の発熱側に前記基板が位置されるように、前記半導体受光素子と前記基板との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 前記窓部は、前記窓部の光入射面が前記第2フランジ部に接着されることにより、前記キャップに固着されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
- 前記窓部は、前記窓部の光出射面が前記第2フランジ部に接着されることにより、前記キャップに固着されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
- 前記窓部は、前記窓部を前記第2フランジ部に当接させた状態で、前記窓部の端部が前記第2フランジ部に接着されることにより、前記キャップに固着されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
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