JP4075183B2 - 給湯方法および給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム合金、マグネシウム合金、亜鉛合金等の軽金属の溶融金属である溶湯を、鋳造機の射出スリーブに給湯する給湯用ラドルに係り、特に、給湯量の計量精度および再現性を向上させる給湯方法および装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アルミニウム合金、マグネシウム合金、亜鉛合金等の軽金属の溶融金属である溶湯を、鋳造機の射出スリーブに給湯する場合は、ダイカストマシンの近傍に専用の保持炉を設置し、この保持炉からラドル(とりべ)により、一定量の溶湯を汲み取り計量、搬送、注湯を行なうが、たとえば、以下に説明するような各種の方法で給湯量を設定していた。
【0003】
すなわち、
▲1▼ 重量検知による給湯量設定方法については、
図5に示すように、給湯用ラドル90と搬送用アーム200の間に重量検知手段210を設け、給湯用ラドル90の重量と給湯用ラドル90内に取り込まれた溶湯Mの重量との合計重量を検知して、所定の重量に到達したことで給湯量を決定する方法である。この方法で給湯量を設定する場合、給湯用ラドル90の移送時に大きな慣性力が作用して重量検知手段210が破損するのを防止するため、給湯用ラドル90と搬送用アーム210の間に、例えば図5に示すような案内機構を設けるのが一般的である。
【0004】
一方、
▲2▼ 真空度検知による給湯量設定方法については、
図6に示すように、真空吸引によって給湯用ラドル90の下部から溶湯Mを取り込みながら吸引管120に設けられた真空度検出器140で圧力(負圧)を検知して、所定の真空度に到達した時点に発する電気信号により真空吸引用の開閉弁120aを閉じて溶湯Mの真空吸引を停止し、給湯量を決定する方法である。
【0005】
▲3▼ 湯面検知による給湯量設定方法については、
図7に示すように、溶湯Mの湯面が湯面検知電極108の先端に接した時点に発する電気信号により真空吸引用の開閉弁120aを閉じて溶湯Mの真空吸引を停止し、給湯量を決定する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の給湯方法ではそのいずれもが給湯量の計量精度に問題があり、計量精度のばらつきによって生じるビスケット厚さの変動が鋳造品質の安定化を阻害していた。
すなわち、
(1)▲1▼の重量検知による給湯量設定方法については、
例えば、図5に示すような案内機構おいては、給湯作業に伴う急激な温度上昇によって案内機構の各部が複雑な膨張挙動を示して案内機構の摺動抵抗が大きくなるので、重量検知手段210の検出値が不正確となり給湯量の計量精度を低下させる。一方、案内機構に十分大きなクリアランスを採用した場合においては、給湯用ラドル90移送時の慣性力により重量検知手段210が破損されるのを防止するためには、計測容量の大きな重量検知手段210を採用することになり、給湯量の計量精度を低下させるという弊害がある。
【0007】
一方、
(2)▲2▼の真空度検知による給湯量設定方法については、
給湯用ラドル90および吸引管120の温度変動により真空度検出器140の検出圧力が変動し、さらに、真空吸引開始前の給湯用ラドル90停止高さのばらつきによっても真空度検出器140の検出圧力が変動するので、両方の変動により給湯量の計量精度を低下させるという問題がある。
【0008】
(3)▲3▼の湯面検知による給湯量設定方法については、
給湯ラドル90内に溶湯Mを取り込む状態においては、給湯ラドル90内の溶湯の湯面は大きく波立つので、湯面検知電極108による湯面検知精度に湯面の揺れに伴なうのばらつきが影響することは避けられず、さらに、湯面検知電極108の先端に溶湯の付着・凝固が繰り返されてつららのように成長することによって、湯面検知位置が経時的に変化して給湯量の計量精度を低下させるという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
こうした従来の各種給湯量設定方法の課題を解決し、正確な給湯量を安定的に計量できる給湯方法および装置を提供するために、本発明の第1の発明においては、金型キャビティ内へ溶湯を鋳込むに際し、溶湯保持炉に貯溜されている溶湯を給湯用ラドルを介して射出スリーブへ給湯する給湯方法であって、給湯用ラドルを傾転・搬送する搬送装置の搬送用アーム先端部に配設される重量検知手段により、係合・係合解除自在な吊り下げ手段を介して吊り下げられる前記給湯用ラドルおよび前記給湯用ラドル内に取り込んだ溶湯の重量を検出し、前記重量検知手段の重量検出値が設定値に達したときに前記給湯用ラドルへの溶湯の取り込みを停止すると共に、前記給湯用ラドルの上方に配設される固定手段の駆動用シリンダを駆動して、前記給湯用ラドルおよび前記給湯用ラドル内に取り込んだ溶湯の重量を前記固定手段に預けわたした後に、前記吊り下げ手段の係合を解除して前記給湯用ラドルの重量が前記重量検知手段に作用しないようにした。
【0010】
第2の発明においては、金型キャビティ内へ溶湯を鋳込むために溶湯保持炉に貯溜されている溶湯を射出スリーブへ供給する給湯装置であって、溶湯を内部に取り込み貯溜する給湯用ラドル(90)と、該給湯用ラドル(90)を傾転・搬送する搬送装置の搬送用アーム(200)先端部と前記給湯用ラドル(90)との間に設けられ前記給湯用ラドルおよび前記給湯用ラドル内に取り込んだ溶湯の重量を計量する重量検知手段(210)と、該重量検知手段(210)の下部に配設された吊り下げロッド(62)と、該吊り下げロッド(62)および前記重量検知手段(210)を昇降させる駆動用シリンダ(82)と、前記搬送用アーム(200)に吊設された固定用ロッド(86)と、該固定用ロッド(86)の下端に設けられた引掛け金具(86a)と、前記吊り下げロッド(62)の頭部(62a)に係合されると共に、前記駆動用シリンダ(82)を駆動して係合を解除された状態では、前記引掛け金具(86a)に預けわたされるブラケット(64)とで構成される吊り下げ手段(60)とからなる給湯装置とした。
【0011】
さらに、第2の発明を主体とする第3の発明においては、給湯用ラドル(90)を、上部が拡径をなし下部が縮径をなしていて内部に溶湯(M)を貯溜する外筒(110)と、該外筒(110)の底面板(110a)を貫通して該底面板(110a)の上下方向に延在し外径が前記外筒(110)の下部の内径よりも小さな溶湯吸入・排出を兼用する短管状の導管(112)と、該導管(112)の外径より大きな直径を有する水平円板(114a)と該水平円板(114a)の外周に垂下される円筒状の堰板(114b)とで下方に開口して形成され前記導管(112)の上端開口部とは一定の間隙を有して配設される遮断板(114)と、前記外筒(110)の上部開口部に載設される蓋板(118)と、該蓋板(118)の下面中央部の下方に配設され下端開口部が前記遮断板(114)に接続される垂直管(116)とから構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。図1〜図4はいずれも本発明の実施例に係り、図1は給湯装置の全体構成図、図2は計量時における給湯用ラドルの縦断面、図3は移送時における給湯用ラドルの縦断面図、図4は給湯時の一連の作業動作の工程を示す説明図である。
【0013】
図1に示すように、給湯装置100を大きく分けると、給湯用ラドル90と、給湯用ラドル90全体を搬送したり傾転させたりするための搬送用アーム200と、搬送用アーム200により給湯用ラドル90を保持炉F上の適正位置に停止させるための湯面検知電極108および電極支持軸109と、真空吸引装置130および不活性ガス供給装置180と給湯用ラドル90を接続する配管系統と、搬送用アーム200と給湯用ラドル90との間に設けられる重量検知手段(ロードセル、マグネセル)210と、給湯用ラドル90を重量検知手段210の下部に吊り下げるための吊り下げ手段60と、給湯用ラドル90を固定するための固定手段80とから構成され、搬送用アーム200は図示しない多関節ロボットまたは専用の搬送装置に連結される。
【0014】
先ず、給湯用ラドル90の構造を説明する。
図2に示すように、給湯用ラドル90は、下方向に縮径した垂直円筒容器状に形成される外筒110と、この外筒110の底面板110aの中央部を貫通して上下方向に延在し底面板110aの内径よりも小さい外径を有する短管状の導管112と、この導管112の外径より大きな直径を有する水平円板114aと該水平円板114aの外周に垂下される円筒状の堰板114bとで下方に開口して形成される遮断板114と、前記外筒110の上部開口部にシール材を介してボルト接合により載設される蓋板118と、この蓋板118の下面中央部の下方に配設され下部開口部を前記遮断板114に接続される垂直管116とから構成され、前記導管112の上端開口部と前記水平円板114aとの間には一定の間隙(たとえば、10mm程度)を有している。
【0015】
給湯用ラドル90の構造をこのようにすることで、溶湯Mの取り込みを完了したのち給湯用ラドル90を引き上げた状態における堰板114b〜導管112の上部開口部外周側壁間(これを、「溶湯溜」という)に若干の溶湯Mが残留し、溶湯溜に存在する溶湯Mに大気圧が作用してバランスした状態となり、導管112の口径を30mm〜50mmにまで拡大しても溶湯Mが給湯用ラドル90から漏出しないので、溶湯Mの流入・排出を短時間に実施して温度降下や酸化を少なくすることができる。
【0016】
次に、真空吸引装置130および不活性ガス供給装置180と給湯用ラドル90を接続する配管系統の構成を説明する。
図1に示すように、蓋板118の中央部には垂直管116に通じる給気口118bが穿孔されており、この給気口118bは不活性ガス供給管172を介して不活性ガス供給装置180に連結され、不活性ガス供給管172の途中には開閉弁170bが配設されている。また、蓋板118には外筒110内に通じる吸引口118aが穿孔されており、この吸引口118aは吸引管120を介して真空吸引装置130に連結され、吸引管120の途中には開閉弁120aが配設されている。さらに、吸引管120は途中で分岐され、不活性ガス供給管170および開閉弁170aを介して不活性ガス供給装置180と連結されている。
なお、吸引口118a以降および給気口118b以降の配管系統重量の影響を排除すると共に給湯用ラドル90の傾転を容易にするために、蓋板118と吸引管120との間および蓋板118と不活性ガス供給管172との間には図示しないフレキシブルな伸縮管が接続されている。
【0017】
次に、搬送用アーム200と給湯用ラドル90との間に設けられる重量検知手段210、給湯用ラドル90を重量検知手段210の下部に吊り下げるための吊り下げ手段60および固定手段80の構造を説明する。
図2に示すように、ベースビーム87上面中央部にはエアシリンダ82が配設され、エアシリンダ82のシリンダロッド先端はロッドフランジ82aを介して、ベースビーム87より全長が長いトップビーム84の下面中央部に接続され、トップビーム84の下面両端部には固定ロッド86、86が吊設され、固定ロッド86、86の下端面には固定ロッド86、86の軸心に直角で内側方向に延在する引掛け金具86a、86aが設けられている。さらに、ベースビーム87下面の中央部には給湯用ラドル90の重量および給湯用ラドル90内に取り込まれた溶湯Mの重量を計測するための重量検知手段(市販のロードセルやマグネセル等のセンサ)210が設けられ、両端部にはストッパーロッド88、88が吊設されている。
【0018】
一方、蓋板118の上面にはブラケット64が配設され、ブラケット64の天板64a中央部には下面側に拡径するテーパー面を有する貫通穴が穿設されている。そして、この天板64aの貫通穴には吊り下げロッド62が頭部62aを下方にして係合され、吊り下げロッド62の軸端部は重量検知手段210の反ベースビーム87側の端面に螺合・固定されている。重量検知手段210により給湯用ラドル90の重量および取り込まれた溶湯Mの重量を検出する際には、図2に示すように、吊り下げロッド62の頭部62aのテーパー面が天板64aの貫通穴のテーパー面に接触した状態になっており、天板64aの上面と前記ストッパーロッド88、88の下端面との間隔および天板64aの下面と前記引掛け金具86a、86aの上面との間隔がそれぞれ2mm〜10mmとなっている。
【0019】
給湯用ラドル90の重量と給湯用ラドル90内に取り込まれた溶湯Mの重量との合計重量を重量検知手段210により計測し、この重量計測値が所定の重量に到達したときに電気信号を発する。この電気信号により真空吸引用の開閉弁120aを閉じて溶湯Mの真空吸引を停止すると共に、エアシリンダ(駆動用シリンダ)82を伸張方向に駆動して引掛け金具86a、86aの上面に天板64aの下面を当接させ、給湯用ラドル90の重量および給湯用ラドル90内に取り込まれた溶湯Mの重量を引掛け金具86a、86aに預けわたした後に、さらにエアシリンダ82を伸張方向に駆動してストッパーロッド88、88の下端面を天板64aの上面に当接させ、図3に示すように、引掛け金具86a、86aの上面とストッパーロッド88、88の下端面との間にブラケット64の天板64aを挟持して給湯用ラドル90を固定状態に保持するようになっている。
この状態における吊り下げロッド62の頭部62aのテーパー面は天板64aの貫通穴のテーパー面から離れているので、給湯用ラドル90の重量および以後の移送中の慣性力は重量検知手段210に作用しないようになっている。
【0020】
このように構成された給湯装置100を用いて、保持炉F内に貯溜された溶湯Mを竪型射出スリーブ内に所要の給湯量を注湯する給湯方法について、以下に説明する。
図4は、給湯時の一連の作業動作の工程を説明するもので、図4(a)より図4(g)までの順序で、順次、給湯作業を実施する。
【0021】
工程(a)では、まず、給湯用ラドル90の導管112の下部を保持炉Fの溶湯Mの中に浸漬する。浸漬する深さは底面板110aが保持炉Fの湯面に接しない深さとし、前述の湯面検知電極108の高さ位置を調整して、導管112の下端部だけが浸漬するようにする。外筒110外周面への溶湯Mの付着がなくなり、射出スリーブSへ注湯する際に射出スリーブS内へ付着物が落下混入することがないので、後の射出スリーブS内へ注湯する工程での溶湯Mの酸化物を最小に留めて清浄度を高く保持できる。
続いて、真空吸引用の開閉弁120aを開き、吸引管120を経由して給湯用ラドル90内のガスを吸引し、導管112の下部開口部を経由して保持炉Fの溶湯Mを給湯用ラドル90内に取り込む。
【0022】
給湯用ラドル90内に所定重量の溶湯Mが取り込まれたことを重量検知手段210が検知した時点で発する電気信号により、前述のように固定手段80により給湯用ラドル90を固定した後、搬送用アーム200により給湯用ラドル90を保持炉Fより引き上げながら傾転させて、溶湯溜に存在する溶湯Mの一部を保持炉Fに廃棄(工程(b))する、いわゆる「湯切り」が行なわれる。
【0023】
このあと、射出スリーブSの傾斜角まで給湯用ラドル90を傾転させながら射出スリーブS上の待機位置まで搬送(工程(c))する。このとき、前述のように、固定手段80を駆動して吊り下げ手段60の係合を解除すると共に給湯用ラドル90を固定し、搬送中の慣性力が重量検知手段210に作用しない状態に給湯ラドル90を保持するので、搬送に伴なう給湯用ラドル90の慣性力によって重量検知手段210が破損することはなくなる。従って、給湯用ラドル90の重量と取り込まれる溶湯Mの重量との合計重量に相当する適正な計測容量の重量検知手段210を採用することができるので、給湯量の計量精度が改善する。
【0024】
次に、給湯用ラドル90の下部を射出スリーブSの中まで下降させて待機(工程(d))し、注湯直前までは、不活性ガス供給用の開閉弁170bを開き不活性ガス供給管172を経由して垂直管116、遮断板114、導管112の内部に、例えば、窒素ガスのような不活性ガスを供給する。導管112下部から流出した不活性ガスによって射出スリーブS内が不活性ガス雰囲気になるので、次工程の注湯時における溶湯Mの酸化を防止できる。
【0025】
続いて、不活性ガス供給用の開閉弁170bを閉じると共に不活性ガス供給用の開閉弁170aを開き、不活性ガス供給管170および吸引管120を経由して給湯用ラドル90内に不活性ガスを導入し、給湯用ラドル90内部の圧力を大気圧まで上げるか、または、大気圧以上に加圧して、給湯用ラドル90内の溶湯Mを射出スリーブS内に注湯(工程(e))する。
【0026】
注湯時の溶湯Mの落下高さを低く一定に保つために、注湯開始と同時に給湯用ラドル90を徐々に上昇させ、射出スリーブS内の湯面の上昇と給湯用ラドル90の上昇を同期させ、さらに、不活性ガスの流量を任意に変えて射出スリーブSヘ注湯する際の排出速度を調整することにより、空気の巻き込みを防止してより静かな注湯を行なわせることができるので、鋳造欠陥のない優れた鋳造品が得られる。
【0027】
続いて、給湯用ラドル90を上昇(工程(f))させたのち、傾転状態から垂直状態に復帰させながら保持炉F上に搬送すると共に、エアシリンダ82を縮める方向に駆動し給湯用ラドル90の固定状態を解除して、重量検知手段210に給湯用ラドル90の重量が作用する状態にした上で、次のショットに備えて保持炉F上に待機(工程(g))させる。
以上が給湯時の一連の作業動作の工程である。
【0028】
なお、本実施例では搬送用アーム200を引き上げビーム84に接続する構成としたが、これに限定されるものではなく、搬送用アーム200をベースビーム87に接続する構成としてもよい。
搬送用アーム200をベースビーム87に接続する構成の給湯装置においては、エアシリンダ82を駆動してブラケット64の天板64aを挟持・固定する際の給湯用ラドル90の動作方向が上昇方向になる利点がある。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明では、下記のような優れた効果を発揮する。
給湯用ラドルを移送する前に、給湯用ラドルの上方に配設されるエアシリンダを駆動して吊り下げ手段の係合を解除すると共に、給湯用ラドルを固定状態に保持して搬送中の慣性力が重量検知手段に作用しないようにするので、搬送に伴なう給湯ラドルの慣性力によって重量検知手段が破損することがなくなり、重量検知手段の耐久性が大幅に向上する。
さらに、従来は、搬送に伴なう慣性力の作用で重量検知手段が破損するのを防止するために実質的吊り下げ重量の数倍の計測容量を有する重量検知手段を採用していたが、本発明によれば、給湯用ラドルの重量と取り込まれる溶湯の重量との合計重量に相当する適正な計測容量の重量検知手段を採用することができるので給湯量の計量精度が改善し、ビスケット厚さの変動幅が小さくなり鋳造品質が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る給湯装置の全体構成図である。
【図2】本発明の実施例に係る計量時における給湯ラドルの縦断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る移送時における給湯ラドルの縦断面図である。
【図4】本発明の実施例に係る給湯時の一連の作業動作の工程を示す説明図である。
【図5】従来の実施例に係る重量検知式給湯ラドルの縦断面図である。
【図6】従来の実施例に係る真空度検知式給湯装置の全体構成図である。
【図7】従来の実施例に係る湯面検知式給湯装置の全体構成図である。
【符号の説明】
60 吊り下げ手段
62 吊り下げロッド
62a 頭部
64 ブラケット
64a 天板
72 吊り下げロッド
74 ブラケット
76 ガイドロッド
78 ガイドブッシュ
80 固定手段
82 エアシリンダ(駆動用シリンダ)
82a ロッドフランジ
84 トップビーム
86 固定用ロッド
86a 引掛け金具
87 ベースビーム
88 ストッパーロッド
89 連結部材
90 給湯用ラドル
100 給湯装置
106 湯面検知電極(給湯量検知用)
107 電極支持軸(給湯量検知用)
108 湯面検知電極(吸引位置検知用)
109 電極支持軸(吸引位置検知用)
110 外筒
110a 底面板
112 導管
114 遮断板
114a 水平円板
114b 堰板
116 垂直管
118 蓋板
118a 吸引口
118b 給気口
120 吸引管
120a 開閉弁(真空吸引用)
130 真空吸引装置
140 真空度検出器
170 不活性ガス供給管
170a 開閉弁(不活性ガス供給用)
170b 開閉弁(不活性ガス供給用)
172 不活性ガス供給管
180 不活性ガス供給装置
200 搬送用アーム
210 重量検知手段(ロードセル、マグネセル)
M 溶湯(溶融金属)
F 保持炉
S 射出スリーブ

Claims (3)

  1. 金型キャビティ内へ溶湯を鋳込むに際し、溶湯保持炉に貯溜されている溶湯を給湯用ラドルを介して射出スリーブへ給湯する給湯方法であって、
    給湯用ラドルを傾転・搬送する搬送装置の搬送用アーム先端部に配設される重量検知手段により、係合・係合解除自在な吊り下げ手段を介して吊り下げられる前記給湯用ラドルおよび前記給湯用ラドル内に取り込んだ溶湯の重量を検出し、前記重量検知手段の重量検出値が設定値に達したときに前記給湯用ラドルへの溶湯の取り込みを停止すると共に、
    前記給湯用ラドルの上方に配設される固定手段の駆動用シリンダを駆動して、前記給湯用ラドルおよび前記給湯用ラドル内に取り込んだ溶湯の重量を前記固定手段に預けわたした後に、前記吊り下げ手段の係合を解除して前記給湯用ラドルの重量が前記重量検知手段に作用しないようにしたことを特徴とする給湯方法。
  2. 金型キャビティ内へ溶湯を鋳込むために溶湯保持炉に貯溜されている溶湯を射出スリーブへ供給する給湯装置であって、
    溶湯を内部に取り込み貯溜する給湯用ラドル(90)と、
    該給湯用ラドル(90)を傾転・搬送する搬送装置の搬送用アーム(200)先端部と前記給湯用ラドル(90)との間に設けられ前記給湯用ラドルおよび前記給湯用ラドル内に取り込んだ溶湯の重量を計量する重量検知手段(210)と、
    該重量検知手段(210)の下部に配設された吊り下げロッド(62)と、該吊り下げロッド(62)および前記重量検知手段(210)を昇降させる駆動用シリンダ(82)と、前記搬送用アーム(200)に吊設された固定用ロッド(86)と、該固定用ロッド(86)の下端に設けられた引掛け金具(86a)と、前記吊り下げロッド(62)の頭部(62a)に係合されると共に、前記駆動用シリンダ(82)を駆動して係合を解除された状態では、前記引掛け金具(86a)に預けわたされるブラケット(64)とで構成される吊り下げ手段(60)とからなる給湯装置。
  3. 給湯用ラドル(90)を、上部が拡径をなし下部が縮径をなしていて内部に溶湯(M)を貯溜する外筒(110)と、該外筒(110)の底面板(110a)を貫通し該底面板(110a)の上下方向に延在し外径が前記外筒(110)の下部の内径よりも小さな溶湯吸入・排出を兼用する短管状の導管(112)と、該導管(112)の外径より大きな直径を有する水平円板(114a)と該水平円板(114a)の外周に垂下される円筒状の堰板(114b)とで下方に開口して形成され前記導管(112)の上端開口部とは一定の間隙を有して配設される遮断板(114)と、前記外筒(110)の上部開口部に載設される蓋板(118)と、該蓋板(118)の下面中央部の下方に配設され下端開口部が前記遮断板(114)に接続される垂直管(116)とから構成したことを特徴とする請求項2記載の給湯装置。
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