JP4074500B2 - チャイルドシート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシートベルトを利用して座席に取り付けられるチャイルドシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のチャイルドシートとして、車両の座席にシートベルトを介して固定されるベースと、そのベースにシート旋回機構及びリクライニング機構を介して連結されるシート本体とを備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−100760号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
シート本体を前向きの姿勢とした場合、シート本体の背部が車両の座席のシートバックに沿って延びるので、チャイルドシートと車両のシートバックとを比較的広い範囲に亘って接触させて安定を図ることができる。しかし、シート本体を後向き姿勢とした場合には、シート本体の前端がシートバックと対向するため、チャイルドシートと座席のシートバックとの接触範囲が前向き姿勢時のそれよりも狭くなるおそれがある。このような不都合を防止するためにシートバックに沿って上方に延びるロッド状の部材を追加部品としてベースに取り付けることがある。しかし、そのような追加部品の取り付けは面倒であり、取り外し時には保管にも気を遣う必要があって煩わしい。
【0005】
また、シート本体をベースから取り外してキャリーとして使用可能とした、乳児が対象のいわゆるベビーシートにおいては、シート本体の着脱機能を損なわないようにするため、シート本体を座席のシートバックに押し付けることができない。しかし、上記と同様にベースに追加部品を設けて車両の座席のシートバックとの接触範囲を拡大した場合には上記と同様の問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明は、追加部品を使用することなくチャイルドシートと車両の座席のシートバックとの接触範囲を拡大してチャイルドシートの安定性を向上させることが可能なチャイルドシートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明のチャイルドシートについて説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0008】
本発明のチャイルドシート(1:図1)は、下ベース部(10)、及び、前記車両の前後方向に関する向きを反転できるように前記下ベース部に対して旋回可能に取り付けられる上ベース部(20)を有し、前記下ベース部の後端(12)を車両の座席(100)のシートバック(102)側に向けた状態で座席に取り付けられるベース(2)と、座部(4a)、背部(4b)及び側壁部(4c)が一体に成形されたシェル(4)を有し、該シェルが前記上ベース部に取り付けられて前記ベース上に支持され、前記下ベース部に対して前記上ベース部とともに旋回することにより、車両の前後方向に関する向きを前向き姿勢と後向き姿勢との間で反転可能であり、かつ、前記前向き姿勢時における前記シェルの前端(4i)が、前記後向き姿勢のときには前記下ベース部の後端の略延長上に位置するように設けられたシート本体(3)と、を備えることにより、上述した課題を解決する。
【0009】
このチャイルドシートによれば、シート本体を後向き姿勢としたとき、下ベース部の後端とシェルの前端とをシートバックに同時に突き当てることにより、追加部品を使用することなく上下方向に接触範囲を拡大することができる。これにより、チャイルドシートの安定性を向上させることができる。
【0010】
本発明のチャイルドシートにおいては、前記シェルの座部(4a)の両側にはアームレスト部(4h)が設けられ、そのアームレスト部の前記座部に対する高さが前記前端に向かうに従って漸次増加していてもよい。この場合には、シェルの前端の長さが上下方向に拡大して、シェルの前端をシートバックに突き当てたときの安定性の改善効果がより一層顕著となる。また、アームレスト部が前側ほど高くなるので、幼児の肘付近の動作の自由度を確保しつつ膝の周りを側方からの衝撃に対して確実に保護できるようになる。
【0011】
前記シェルの前記アームレスト部には、前記シート本体を後向き姿勢としたときに車両のシートベルト(111,112)をシェルの表面側に通すためのベルト通し孔(4f)が設けられてもよい。この場合には、後向き姿勢のとき車両のシートベルトをシェルの表面側に掛け渡してシェルを座席に強固に拘束することができる。
【0012】
本発明のチャイルドシートにおいては、前記シェルがリクライニング機構(30)を介して前記上ベース部に取り付けられ、前記シェルの傾きを、前記リクライニング機構による調整範囲のほぼ中央に設定した状態で前記シート本体を前記後向き姿勢としたときに前記シェルの前記前端が前記下ベース部の略延長線上に位置するようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態のチャイルドシートを示している。チャイルドシート1は、ベース2と、そのベース2に支持されるシート本体3とを備えている。シート本体3は、座部4a、背部4b、側壁部4c、4cが一体に成形された硬質樹脂製のシェル4を備えている。シェル4には、ベルトハーネス、ベルト調節機構、表皮材等の各種の付属品が取り付けられるが、付属品の図示は省略した。
【0017】
図2〜図4に示したように、ベース2は、下ベース部10と上ベース部20とを備えている。各ベース部10,20はいずれも樹脂成形品である。図4によく示されているように、下ベース部10はその前端11から後端12に向かうに従って厚みが増加する楔形状に形成されている。下ベース部10の上下面13、14の中央には凹部13a,14aがそれぞれ形成されている。上面13側の凹部13aはほぼ円形状に窪んでおり、そこには上ベース部20の下面21に設けられたボス21aが嵌合される。
【0018】
上ベース部20の上面22にはボス21aに対応して凹部22aが形成されている。下ベース部10の凹部14aには連結ボルト15が装着されており、その連結ボルト15はベース部10,20を貫通して凹部22a内のナット23にねじ込まれる。これにより、上下ベース部10,20が連結ボルト15を軸として旋回可能に連結される。従って、図5(a)〜(c)に示すように、下ベース部10に対して上ベース部20を旋回させて上ベース部20の向きを車両の前後方向(図4の左右方向)に反転させることができる。
【0019】
なお、上ベース部20を図5(a)及び(c)の位置にて適度に拘束するため、下ベース部10の上面13と上ベース部20の下面21との間に、図5(a)及び(c)の位置でそれぞれ嵌合するボス及び凹部等の位置決め手段を設けるとよい。そのような位置決め手段を設ける場合には、連結ボルト15とナット23との間に適度な余裕を設け、下ベース部10に対して上ベース部20を持ち上げて位置決め手段の嵌合を解除可能とすることが望ましい。さらに、連結ボルト15と凹部14aの底面との間にコイルばね等を圧縮状態で装着して、連結ボルト15とナット23との間の余裕による連結ボルト15の遊びを規制することが望ましい。
【0020】
図4及び図5(a)〜(c)から明らかなように、上ベース部20の上面22は下方に膨らむような弧を描きつつ前後方向に延びている。上面22の左右方向の中心部には左右一対の突条部24,24が形成されている。連結ボルト15の中心線(旋回中心線)Qは、下ベース部10の下面14の垂線Vに対して、その上側ほど下ベース部10の前端11側にずれるように傾けられている。上ベース部20の下面21から突条部24の上面迄の厚さ(以下、これを上ベース部20の基本的肉厚と呼ぶ。)は旋回中心線Qから離れるほど増加する。上ベース部20の基本的肉厚の変化は、旋回中心線Qに関して前後方向(図4の左右方向)にほぼ対称的であるが、非対称としてもよい。
【0021】
上ベース部20の突条部24には、図3に示すリクライニング機構30の固定側レール31が固定される。固定側レール31は突条部24に沿って湾曲しており、その上側には可動側レール32が長手方向(湾曲方向)に沿って摺動可能に取り付けられている。可動側レール32は適当なクランプ手段、例えば自身の持つばね作用を利用したクランプ機構によって固定側レール31上に拘束される。可動側レール32にはレバー33が取り付けられている。レバー33の先端部を持ち上げ操作することによりクランプ手段による可動側レール32の拘束が解除され、可動側レール32が固定側レール31に沿って移動可能となる。さらに、図6に示すように可動側レール32はシェル4に固定される。これにより、シェル4を固定側レール31の湾曲に沿って移動させてシート本体3をリクライニングさせることができる。
【0022】
図6に示すように、ベース2はその下ベース部10の下面14を車両の座席100の座面101に密着させつつ、下ベース部10の後端12をシートバック102側に向けた状態で座席100に取り付けられる。そして、上ベース部20を下ベース部10に対して旋回させることにより、シート本体3の向きを図7(a)に示した前向き姿勢と、図7(b)に示した後向き姿勢との間で反転させることができる。
【0023】
上述したように、下ベース部10の厚さは後端12ほど増加して上ベース部20の旋回中心線Qが下ベース部10の下面14と直交する方向に対して傾けられている。従って、旋回中心線Qを下面14の法線方向と平行に設定した場合と比較して、後向き姿勢(図7(b))における背部4bの鉛直方向からの傾きを大きくとることができる。つまり、一般に、車両の座面101には後端から前端に向かって上り勾配が付されているため、仮に旋回中心線Qをベース下面14の法線方向と平行に設けた場合には、前向き姿勢よりも後向き姿勢の方が背部4bが起き加減になる。これに対して、旋回中心線Qを上記のように傾けた場合には後向き姿勢における背部4bが水平方向により大きく倒れるようになる。さらに、リクライニング機構30を利用すれば図7(b)に想像線で示すように背部4bをより大きく倒し込むことができる。なお、座面101の角度にもよるが、車両への取付状態において、旋回中心線Qがその上側が下側よりも前方にずれるように傾いていることが望ましい。
【0024】
次に、車両のシートベルトを利用してチャイルドシート1を座席100に固定するための構成を説明する。図1に示すように、シェル4の座部4aと背部4bとの境界付近にはベルト固定装置40が設けられている。但し、ベルト固定装置40はシェル4には固定されず、ブリッジ50を介して上ベース部20に支持されている。
【0025】
図6はブリッジ50を取り外した状態の断面図であり、図8はこれに対応する斜視図である。これらの図から明らかなように、シェル4の座部4aと背部4bとの境界付近にはブリッジ取付用の凹部4dが形成されており、側壁部4cにはシートベルトを挿通させるベルト通し孔4eが凹部4dに通じるように形成されている。一方、図3及び図4によく示されているように、上ベース部20の上面22の側壁部25,25には切欠部26が形成されている。そして、図6及び図7(a)に示すように、チャイルドシート1の左右方向からみて側壁部25の切欠部26とベルト通し孔4eとの位置は一致している。
【0026】
シェル4と上ベース部20とがリクライニング機構30を介して連結された後、図1に示したようにシェル4の凹部4dにブリッジ50が配置される。そのブリッジ50の両端部51,51がベルト通し孔4eを貫いて上ベース部20の切欠部26に嵌め込まれることにより、ブリッジ50がシェル4をまたぐようにして上ベース部20の側壁部25,25の間に架け渡される。そして、不図示の固定手段により、ブリッジ50の両端部51が切欠部26から抜けないようにブリッジ50と上ベース部20とが相互に固定される。なお、ブリッジ50に邪魔されることなく上ベース部20に対してシェル4をリクライニングさせるため、ベルト通し孔4eの前後方向の長さはブリッジ50よりも十分に広く確保されている。
【0027】
図9〜図11はベルト固定装置40の詳細を示している。これらの図に示すように、ベルト固定装置40は、本体ケース41と、本体ケース41の一端にヒンジ42を介して開閉自在に設けられたクランパー43と、本体ケース41の他端にヒンジ44を介して開閉自在に設けられたロック45とを備えている。クランパー43の内部にはフラップ46が設けられている。フラップ46は、図12に示すように旋回軸47を中心として微小角度回転可能な状態でクランパー43に取り付けられている。旋回軸47の方向はクランパー43の長手方向と一致する。フラップ46の先端と、本体ケース41の内面とにはそれぞれ鋸刃状の凹凸が付された挟持部48,48が設けられている。
【0028】
図11及び図12に示すように、車両のシートベルトを構成するショルダーベルト111及びラップベルト112を束ねた状態で本体ケース41とクランパー43との間に通し、その状態でクランパー43を降ろして図9のようにロック45を閉じることにより、ベルト111,112が挟持部48の間に挟み込まれる。ショルダーベルト111を締める方向(矢印F方向)に引き上げたときはフラップ46が図12の矢印A方向に回転し、挟持部48の間隔が僅かに広がってベルト111,112の移動が許容される。しかし、ショルダーベルト111が緩み方向(矢印R方向)に移動しようとすると、フラップ46が挟持部48の間隔を狭める方向に移動し、ベルト111,112が挟持部48の間に挟み込まれてベルト111の緩みが阻止される。このように、ベルト固定装置40は、一方向に限ってベルト111,112を拘束可能である。なお、ロック45を本体ケース41と連結するヒンジ44には、ロック45を図9のように閉じた位置に適度な力で拘束してベルト111,112へのテンションによるクランパー43の開放を阻止する開放阻止手段が組み込まれる。このような開放阻止手段は例えばカムを利用して構成することができる。
【0029】
図11に示すように、本体ケース41の長手方向中心部には取付孔49aが形成され、その取付孔49aの両側には位置決め孔49b、49bが取付孔49aの中心に関して対称に形成されている。図13に示すように、ブリッジ50の中央には円形の浅い凹部52が形成されている。その凹部52にベルト固定装置40の本体ケース41を配置し、取付孔49aに固定ねじ53を通し、その固定ねじ53の先端部をブリッジ50にねじ込んで固定することにより、ベルト固定装置40が固定ねじ53を中心として回転可能な状態でブリッジ50に取り付けられる。これにより、ベルト固定装置40は上下方向の向きを反転可能な状態でチャイルドシート1の左右方向の中央に取り付けられる。
【0030】
凹部52の底面には、本体ケース41が図13の向きで正しく取り付けられたときに位置決め孔49bと嵌合する位置決め用の突部54が設けられている。突部54はベルト固定装置40の本体ケース41の向きを図13の位置、又は180°回転した位置に位置決めできればよく、その突出高さは僅かでよい。なお、固定ねじ53による本体ケース41のブリッジ50への取り付けは、本体ケース41が突部54を乗越えて回転できる程度の隙間が本体ケース41とブリッジ50との間に空くように余裕を持たせておく。そのような余裕があったとしても、ベルト111,112を締めることによって本体ケース41がブリッジ50に押し付けられるので、チャイルドシート1の使用中にベルト固定装置40がブリッジ50に対して回転するおそれはない。
【0031】
以上のようなベルト固定装置40を備えたチャイルドシート1によれば、図14に示すように、ベルト111,112をベルト固定装置40に通してクランパー43及びロック45を順次閉じ、その状態でショルダーベルト111を締める方向に引き上げることにより、ベース2を座席100に強固に固定することができる。ショルダーベルト111を締める方向とベルト固定装置40がベルト111、112を拘束する方向とが一致しているときは図15に矢印Cで示すようにベルト固定装置40をブリッジ50上で180°回転させることにより、ショルダーベルト111を緩める方向とベルト固定装置40がベルト111、112を拘束する方向とを一致させてベース2を座席100に固定することができる。ベース2を座席100に固定した後は、不図示カバーにて凹部4dを塞ぐことにより、シェル4の表面の連続性を確保する。
【0032】
なお、ベルト固定装置40によるベース2の固定はシェル4を図7(a)のように前向き姿勢で取り付ける場合にのみ有効である。図7(b)に示すようにシェル4を後向き姿勢で取り付ける場合には、シェル4の側壁部4cの前端部に設けられたベルト通し孔4f(図1参照)を利用してシェル4を座席100に固定すればよい。
【0033】
以上の実施形態のチャイルドシート1には次のような利点がある。まず、ベース2を下ベース部10と上ベース部20とに分離し、上ベース部20を旋回させることによってシート本体3の向きを前後方向に反転させるようにしたので、ベース2とシェル4との間にはリクライニング機構30を配置するだけでよい。このため、リクライニング機構30の設計に関する制約が小さい。下ベース部10と上ベース部20とをリクライニング機構30に邪魔されることなく広い範囲で接触させることができる。従って、シート本体3が旋回可能な構造であっても、旋回運動の固定側と可動側との間の支持面積を十分に確保して旋回部分の安定性を向上させることができる。
【0034】
単一のベルト固定装置40により、ショルダーベルト111を左右いずれの側から締める場合でも対応できるようにしたので、ベルト固定装置40の個数を減らしてコストダウンを行える。
【0035】
また、図8に示すように、本実施形態のチャイルドシート1では、側面衝突時の対衝撃性能を向上させるため、側壁部4cの頭部保護部4gを幼児の頭部がほぼ隠れる程度の深さに形成するとともに、側壁部4cのアームレスト部4hをシェル4の前端4iに向かうほど高くなるように形成して幼児の膝部がほぼ隠れるようにしている。
【0036】
さらに、図7(b)に示すように、シェル4を後向き姿勢で取り付けたとき、シェル4の前端4iを下ベース部10の後端12の延長線上にほぼ位置させている。なお、図7(b)はシェル4の傾きを、リクライニング機構30による調整範囲のほぼ中央に設定した状態である。このようにシェル4の前端4iをベース2の後端12と揃えた場合、シートバック102に対するチャイルドシート1の接触範囲が拡大してチャイルドシート1の安定性が向上する。特に、アームレスト部4hが前端4iに向かうほど高くなるので、前端4iとシートバック102との接触長さを増加し、これらの相乗効果で高い安全性を実現することができる。
【0037】
本発明は上述した実施形態に限定されず、その技術的範囲に含まれる限りにおいて種々の形態で実施してよい。なお、本発明の範囲外ではあるが、ベビーシートの安定性を向上させるための参考例を図16及び図17により説明する。
【0038】
図16に示すベビーシート60では、ベース61に対してシート本体62を分離してキャリーとして使用可能とされている。図17に示すように、ベース61の一端側にはシート本体62に対する取付部63よりも上方に突出する拡大部64が形成されている。その拡大部64の途中の傾斜面がベルト取付面65として使用され、そのベルト取付面65の左右方向の中央にベルト固定装置40が回転自在に取り付けられている。ベルト取付面65はシート本体62の装着時にはシート本体62に覆われて見えないが、シート本体62をベース61から取り外すことにより露出して操作可能となる。なお、ベルト固定装置40とベース61との連結構造は図13の例と同様でよい。
【0039】
さらに、ベルト固定装置40の両側にはシートベルト111,112の上方へのずれを防止するフック66,66が形成されている。図16に示すように、シート本体62が後向きとなるようにしてベビーシート60を座席100に取り付けたとき、ベルト取付面65に掛けられたラップベルト112の水平面Hに対する角度θがほぼ45°となるようにベルト取付面65の傾きが調整されている。そして、拡大部64の後端67はシートバック102に突き当てられる。このように拡大部64を設けてシートバック102に突き当てることにより、ベビーシート60とシートバック102との接触範囲を上下方向に拡大してベビーシート60の安定性を向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のチャイルドシートによれば、シート本体を後向き姿勢としたとき、下ベース部の後端とシェルの前端とをシートバックに同時に突き当てることにより、追加部品を使用することなく、チャイルドシートと車両の座席のシートバックとの接触範囲を上下方向に拡大することができる。これにより、チャイルドシートの安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るチャイルドシートの斜視図。
【図2】 ベースの下面側の斜視図。
【図3】 ベースの上面側の斜視図。
【図4】 ベースの前後方向に沿った縦断面図。
【図5】 上ベース部の旋回動作を示す斜視図。
【図6】 ベースにシート本体を取り付けた状態の前後方向に沿った縦断面図。
【図7】 シート本体の向きを前後に変化させた様子を示す図。
【図8】 図1からベルト固定装置及びその取り付けのためのブリッジを取り除いた状態を示す図。
【図9】 ベルト固定装置の斜視図。
【図10】 クランパーを開いた状態のベルト固定装置の斜視図。
【図11】 ベルト固定装置の内部構造を示す斜視図。
【図12】 ベルト固定装置の作用を示す図。
【図13】 ベルト固定装置の近傍を拡大して示す図。
【図14】 ベルト固定装置に車両のシートベルトを通した状態を示す斜視図。
【図15】 ベルト固定装置の向きを変更している途中の状態を示す斜視図。
【図16】 ベースに対してシート本体を分離可能としたベビーシートの参考例を示す図。
【図17】 ベビーシートのベースの斜視図。

Claims (4)

  1. 下ベース部、及び、前記車両の前後方向に関する向きを反転できるように前記下ベース部に対して旋回可能に取り付けられる上ベース部を有し、前記下ベース部の後端を車両の座席のシートバック側に向けた状態で座席に取り付けられるベースと、
    座部、背部及び側壁部が一体に成形されたシェルを有し、該シェルが前記上ベース部に取り付けられて前記ベース上に支持され、前記下ベース部に対して前記上ベース部とともに旋回することにより、車両の前後方向に関する向きを前向き姿勢と後向き姿勢との間で反転可能であり、かつ、前記前向き姿勢時における前記シェルの前端が、前記後向き姿勢のときには前記下ベース部の後端の略延長上に位置するように設けられたシート本体と、を備えていることを特徴とするチャイルドシート。
  2. 前記シェルの座部の両側にはアームレスト部が設けられ、そのアームレスト部の前記座部に対する高さが前記前端に向かうに従って漸次増加していることを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
  3. 前記シェルの前記アームレスト部には、前記シート本体を後向き姿勢としたときに車両のシートベルトをシェルの表面側に通すためのベルト通し孔が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のチャイルドシート。
  4. 前記シェルがリクライニング機構を介して前記上ベース部に取り付けられ、前記シェルの傾きを、前記リクライニング機構による調整範囲のほぼ中央に設定した状態で前記シート本体を前記後向き姿勢としたときに前記シェルの前記前端が前記下ベース部の略延長線上に位置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のチャイルドシート。
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