JP4073355B2 - 自動機用はんだ付けヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、はんだ付けロボットのような自動機に取り付けて使用する自動機用はんだ付けヘッドに関するものであり、更に詳しくは、異なる態様のはんだ付けを行うことが可能なはんだ付けヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品等のはんだ付けを行うはんだ付けロボット等の自動機は、一般に、作業アームの先端に、はんだ鏝と糸状はんだを供給するためのはんだノズルとを備えたはんだ付けヘッドを取り付け、上記はんだ鏝の鏝先をプリント配線基板等のはんだ付け対象に押し付けて、はんだノズルから供給される糸状はんだを溶融させてはんだ付けするように構成されている。
【0003】
このような自動機によるはんだ付け方法として、はんだ鏝を上下動させながらその鏝先を複数のはんだ付け対象に個々に押し付けてはんだ付けするポイントはんだ付け法と、はんだ鏝の鏝先をプリント配線基板に押し付けたまま、該はんだ鏝を直線的又は曲線的に移動させて連続的にはんだ付けする移動連続はんだ付け法とがある。
【0004】
これらのはんだ付けには、これまで、それぞれの作業に適するように形成されたタイプの異なる2種類のはんだ付けヘッドが使用され、それらが使い分けられていたが、ヘッドの交換作業に手数がかかるため、その手数を省くため、例えば特許第3363090号公報に開示されているように、ポイントはんだ付けと移動連続はんだ付けの両方に共用できるはんだ付けヘッドも提案されている。このはんだ付けヘッドは、はんだ鏝を上下方向に揺動自在に支持する揺動機構(フローティング機構)と、はんだ鏝を強制的に上下動させる昇降駆動機構とを備えていて、移動連続はんだ付け時には、上記揺動機構ではんだ鏝をはんだ付け対象の凹凸に応じて上下に揺動させながらはんだ付けし、ポイントはんだ付け時には、上記昇降駆動機構ではんだ鏝を各はんだ付け対象毎に強制的に昇降させながらはんだ付けするものである。
【0005】
ところが、上記はんだ付けヘッドは、一連のはんだ付け工程の中で移動連続はんだ付けとポイントはんだ付けとを続けて行うことができるようにするため、上記昇降駆動機構は、はんだ鏝を上記揺動機構を介して昇降させるように構成されている。このため、ポイントはんだ付け時にも上記揺動機構は機能できる状態になっている。しかし、作業条件によっては、ポイントはんだ付け時に上記揺動機構が機能すると、はんだ付け対象に対する鏝先の接触圧が不足したり、はんだ鏝の上下動のタイミングがずれたりして動作が不安定になることがある。従って、特定の作業条件下では、ポイントはんだ付け時に上記揺動機構が機能しない構成のはんだ付けヘッドが必要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の技術的課題は、ポイントはんだ付けと移動連続はんだ付けの両方を確実かつ安定的に行うことができる自動機用はんだ付けヘッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のはんだ付けヘッドは、はんだ鏝と、該はんだ鏝の鏝先に糸状はんだを供給するためのはんだノズルとを備えたヘッド本体、上記ヘッド本体を上記はんだ鏝の軸線方向に変移自在なるように支持する支持フレーム、上記支持フレームに取り付けられて上記ヘッド本体と連結され、このヘッド本体を制御するアクチュエータ、自動はんだ付け機の作業アームに取り付けるための取付ブロック、上記取付ブロックと支持フレームとを直線的かつ弾力的に変移自在なるように結合するフローティングユニット、上記フローティングユニットをロックすることによって上記取付ブロックと支持フレームとを相互に固定するロック手段を有し、上記フローティングユニットは、上記取付ブロックに設けられた第1摺動ベースと、上記支持フレームに設けられた第2摺動ベースと、これら両摺動ベース間に介在して両摺動ベースを摺動自在に結合するスライド機構と、上記第1摺動ベースと第2摺動ベースとに両端を係止されて該第2摺動ベースを上向きに付勢するフローティングばねとを有し、上記ロック手段は、上記第1摺動ベースと第2摺動ベースとを相互に固定することによってフローティングユニットをロックするように構成され、上記はんだ鏝の中心軸線は、上記取付ブロックと作業アームとの取付中心軸線を含む第1鉛直面内にあって、この取付中心軸線に対して鏝先側が該取付中心軸線に近づく方向に傾斜しており、また、上記フローティングユニットにおけるスライド機構の摺動軸線の方向は、上記取付中心軸線に対して上記はんだ鏝の中心軸線とは逆方向に傾斜していることを特徴とするものである。
【0008】
上記構成を有するはんだ付けヘッドは、自動はんだ付け機の作業アームに取り付けられ、複数のはんだ付け対象を連続的にはんだ付けする移動連続はんだ付けと、個々にはんだ付けするポイントはんだ付けとに使用される。先ず、移動連続はんだ付けを行う場合は、ロック手段によるフローティングユニットのロックを解除すると共に、アクチュエータでヘッド本体を所定の位置に位置決めし、その状態で、上記はんだ付け対象に鏝先を接触させたままはんだ鏝を移動させながらはんだ付けを行う。この場合、鏝先の移動経路に沿って凹凸があっても、上記フローティングユニットによってヘッド本体が弾力的に上下動することにより、鏝先は各はんだ付け対象にほぼ均一な接触圧で確実に押し付けられ、安定したはんだ付けが行われる。
【0009】
また、はんだ付け対象をポイントはんだ付けする場合には、上記ロック手段でフローティングユニットをロックし、その状態で、各はんだ付け対象毎に上記アクチュエータではんだ鏝を上下動させながらはんだ付けを行う。この場合、上記フローティングユニットがロックされているため、上記はんだ鏝の上下動操作は確実かつ安定的に行われ、必要な接触圧で精度の良いはんだ付けが行われることになる。
【0010】
本発明の好ましい構成態様によれば、上記ロック手段が固定ねじからなっていて、この固定ねじで上記第1摺動ベースと第2摺動ベースとを相互に固定することによって上記フローティングユニットがロックされ、この固定ねじを取り外すことによってロックが解除されるように構成されている。
【0011】
また、本発明においては、上記ロック手段が固定ねじからなっていて、この固定ねじで上記第1摺動ベースと第2摺動ベースとを相互に固定することによって上記フローティングユニットがロックされ、この固定ねじを取り外すことによってロックが解除されるように構成されていることが望ましい。
【0012】
このようにフローティング機構をユニット化し、それを取付ブロックと支持フレームとの間に介在させることにより、このフローティングユニットを取り除いて上記取付ブロックを支持フレームに直接取り付けることも可能となり、これにより、ポイントはんだ付け専用のはんだ付けヘッドを簡単に得ることができる。換言すれば、ポイントはんだ付け専用のはんだ付けヘッドに上記フローティングユニットを付設することで、ポイントはんだ付けと移動連続はんだ付けとに共用できるはんだ付けヘッドを簡単に得ることができる。しかも、フローティング機構がユニット化されていない従来品に比べてはんだ付けヘッドの構造がシンプル化され、かつ小型化される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。図は本発明に係るはんだ付けヘッドの好ましい代表的な実施例を示すもので、図中1は自動はんだ付け機の作業アームであって、先端の一部が示されており、この作業アーム1にはんだ付けヘッド2が取り付けられる。
【0014】
上記はんだ付けヘッド2は、図1〜図4から分かるように、はんだ鏝4及びはんだノズル5を備えたヘッド本体3と、このヘッド本体3を上記はんだ鏝4の中心軸線L1方向に変移自在なるように支持する支持フレーム7と、この支持フレーム7に取り付けられて上記ヘッド本体3を駆動するアクチュエータ8と、上記作業アーム1に取り付けるための取付ブロック9と、この取付ブロック9と支持フレーム7とを上下方向に直線的かつ弾力的に変移自在に結合するフローティングユニット10と、このフローティングユニット10をロックすることによって上記取付ブロック9と支持フレーム7とを相互に固定するロック手段11とを有している。
【0015】
上記ヘッド本体3は、略矩形状又は台形状等をした縦長の鏝支持プレート14と、この鏝支持プレート14の前面上端部に前方に張り出すように取り付けられた鏝取付台15と、この鏝取付台15に基端部を支持されて下向きに延び、先端部に鏝先4aを有する上記はんだ鏝4と、上記鏝支持プレート14に該はんだ鏝4の軸線方向に変移自在かつ位置調節自在なるように支持されたノズルホルダー16と、このノズルホルダー16にはんだ鏝4に対する傾斜角度を調節自在なるように支持された上記はんだノズル5とからなるものである。
【0016】
上記はんだ鏝4は、内部に電気ヒーターを内蔵していて、この電気ヒーターで上記鏝先4aを加熱し、上記はんだノズル5から供給されるはんだ17を溶かしながらはんだ付けを行うもので、上記鏝取付台15の一方の側端から立ち上がった側壁15aに電気コネクタ18aが取り付けられ、このコネクタ18aを通じて上記電気ヒーターに給電されるようになっている。上記鏝取付台15の開放する前面と左側面と上面とは、着脱自在のカバー15bで覆われている。上記コネクタ18aに接続されたケーブル18cは、後述する収容ケース29の内部に導かれ、この収容ケース29に取り付けられた外部接続用コネクタ18bに接続されており、この外部接続用コネクタ18bを通じて制御装置に接続されるようになっている。
【0017】
また、上記ノズルホルダー16は、上記はんだノズル5を傾動自在に支持する先端のノズル支持部16aと、このノズル支持部16aの基端部からはんだ鏝4と平行に延びる軸部16bと、この軸部16bを位置調節自在に支持する軸支持部16cと、はんだ鏝4の半周を取り囲み、その中間位置に上記軸支持部16cが取り付けられた円弧状の中継部材16dと、この中継部材16dの基端部に連結されて上向きに延びる縦長レール状をした摺動部16eとを有している。そしてこの摺動部16eが、上記鏝支持プレート14に縦向きに設けられたガイド溝内に摺動自在に嵌合し、上記カバー15bを取り外して示す図5から分かるように、この摺動部16eと上記鏝支持プレート14との間に介設されたノズル用ばね19で下向き即ちはんだ鏝4の先端側に向けて付勢されている。
【0018】
上記摺動部16eの上端部には、この上端部からから横向きに延びて鏝支持プレート14の側面の窓孔14bから側方に突出する位置決めアーム21が設けられ、この位置決めアーム21が、上記ノズルホルダー16の最大前進位置で、上記鏝支持プレート14の側面の上記窓孔の下縁に当接し、それ以上前進できないようになっている。従ってこのノズルホルダー16は、上記支持フレーム7に対して鏝支持プレート14と一緒に変移自在であると共に、この鏝支持プレート14に対して相対的に変移自在である。なお、上記ノズルホルダー16の最大前進位置では、はんだノズル5が、はんだ鏝4の鏝先4aに対応する位置よりも先端側にやや外れた位置を占めるようになっている。
【0019】
はんだ鏝4に対する上記はんだノズル5の位置を規定するため、ノズルの位置決め機構が上記支持フレーム7に設けられている。この位置決め機構は、上記支持フレーム7から側方に延出するねじ取付部24と、このねじ取付部24に進退調節自在にねじ付けられた調節ねじ25とからなるもので、この調節ねじ25が上記位置決めアーム21を下から貫通して上記ねじ取付部24にねじ付けられていて、そのねじ頭25aが位置決めアーム21の下面に係止するようになっている。そして、上記調節ねじ25のねじ込み量を調節することにより、上記はんだノズル5の鏝先4aに対する位置を適正に設定することができるように構成されている。
【0020】
上記ヘッド本体3を支持する上記支持フレーム7は、該ヘッド本体3及び上記アクチュエータ8を取り付けるための第1フレーム部7aと、該第1フレーム部7aから図1の左側方に延出する緩やかな円弧状をした第2フレーム部7bとからなっている。上記第1フレーム部7aは、板面を左右に向けた状態で縦向きに延びていて、その上端部前面寄りの位置に横向きに取り付けられた補助プレート28と、上記第2フレーム部7b側とは反対側の側面に固定された中空の上記収容ケース29とを有している。そして、この収容ケース29内にエアシリンダからなる上記アクチュエータ8が取り付けられると共に、該収容ケース29の前面に沿って上記鏝支持プレート14が変移自在なるように配設され、この鏝支持プレート14の連結部14aに上記アクチュエータ8の駆動軸が連結されており、このアクチュエータ8で上記鏝支持プレート14即ちヘッド本体3が、図の上下方向に駆動されるようになっている。このアクチュエータ8には図示しないばねが内蔵されていて、このばね力が上記ヘッド本体3即ちはんだ鏝4に下向きに作用するようになっている。
【0021】
上記第1フレーム部7aには、2つの配管ポート30,30が設けられ、これらのポートに接続されるエア配管を通じて上記アクチュエータ8に圧縮空気が供給されるようになっている。また、上記補助プレート28には、上述したノズルの位置決め機構が設けられている。
【0022】
一方、上記第2フレーム部7bは、上記フローティングユニット10を必要な角度に選択的に固定するための複数の取付孔32を有し、何れかの取付孔32に取り付けられた上記フローティングユニット10を介して上記取付ブロック9が取り付けられている。この取付ブロック9は、スリット34aで一部が開放するアーム固定孔34を有していて、軸線が鉛直を向くこのアーム固定孔34内に作業アーム1の先端を嵌合し、ボルト35の締め付けで孔径を縮小させることにより、上記作業アーム1に固定するものである。
【0023】
また、上記フローティングユニット10は、図1、図3及び図5から分かるように、上記取付ブロック9に固定された縦長の第1摺動ベース37と、上記支持フレーム7に固定されたほぼ同形状の第2摺動ベース38と、これら両摺動ベース37,38を摺動自在に結合するスライド機構39と、上記第1摺動ベース37と第2摺動ベース38の側面のばね受け37a,38aに両端を係止されたフローティングばね40とで構成され、このフローティングばね40で上記第2摺動ベース38が上向きに付勢されている。そして、図1、図3、図5に示すように両摺動ベース37,38が互いに同じ位置で重なり合う第1位置と、図6に示すように第2摺動ベース38が上方に変移した状態の第2位置との間を変移できるようになっている。なお、上記第1位置ではフローティングばね40が引き延ばされた状態にあり、第2位置ではそれよりストローク分だけ短縮した状態にある。また、図5では上記第1摺動ベース37が取り外されている。
【0024】
上記スライド機構39は、第1摺動ベース37の摺動面に設けられている矩形の窪み42内に平行に固定された一対のスライドレール39a,39aと、他方の第2摺動ベース38に固定されてこれらのスライドレール39a,39a間を軸線L3方向に摺動するスライダー39bとで構成されている。しかし、上記窪み42と一対のスライドレール39a,39aとを第2摺動ベース38に設け、スライダー39bを第1摺動ベース37に設けても良い。
【0025】
上記はんだ鏝4と取付ブロック9とフローティングユニット10との位置関係は、はんだ鏝4の中心軸線L1が、上記取付ブロック9と作業アーム1との取付中心軸線L2を含む第1鉛直面内にあって、該取付中心軸線L2に対して鏝先4a側がこの取付中心軸線L2に近づく方向に傾斜しており、また、上記フローティングユニット10におけるスライド機構39の摺動軸線L3の方向、即ち上記取付ブロック9に対する支持フレーム7の変移の方向が、上記取付中心軸線L2に対して上記はんだ鏝4の中心軸線L1とは逆方向に傾斜するように関係付けられている。
【0026】
上記フローティングユニット10をロックする上記ロック手段11は、着脱自在の固定ねじ41からなるもので、上記第2摺動ベース38にこの固定ねじ41を挿入するためのねじ挿入孔38bが設けられ、上記第1摺動ベース37にこの固定ねじ41をねじ込むためのねじ孔が設けられている。これらのねじ挿入孔とねじ孔とは、両摺動ベース37,38が同位置で重なり合う上記第1位置において互いに一致するように形成されていて、この第1位置において両摺動ベース37,38を相互に固定することで、上記フローティングユニット10がロックされるように構成されている。
【0027】
上記構成を有するはんだ付けヘッド2は、自動はんだ付け機の作業アーム1に取り付けられ、複数のはんだ付け対象を連続的にはんだ付けする移動連続はんだ付けと、複数のはんだ付け対象を個々にはんだ付けするポイントはんだ付けとの両方に使用される。先ず、上記移動連続はんだ付けを行う場合は、上記ロック手段11の固定ねじ41を取り外すことによりフローティングユニット10のロックを解除し、その状態で、複数のはんだ付け対象に沿ってはんだ鏝4を移動させながらはんだ付けを行う。この場合、はんだ付け対象に対する鏝先4aの接触圧は、凡そ、はんだ付けヘッド2の総重量から、上記取付ブロック9及び第1摺動ベース37の重量と、フローティングばね40の引張力とを差し引いた大きさとなる。また、上記鏝先4aの移動経路に沿って凹凸があっても、上記フローティングユニット10によってヘッド本体3が弾力的に上下動することにより、はんだ鏝4の鏝先4aが各はんだ付け対象にほぼ均一な接触圧で押し付けられ、確実なはんだ付けが行われる。
【0028】
また、ポイントはんだ付けを行う場合には、上記固定ねじ41で両摺動ベース37,38を第1位置に固定することにより、上記フローティングユニット10をロックし、その状態で、各はんだ付け対象毎に上記アクチュエータ8で鏝支持プレート14即ちはんだ鏝4を上下動させながらはんだ付けを行う。この場合、上記フローティングユニット10がロックされているため、上記はんだ鏝4の上下動操作は確実かつ安定的に行われ、精度の良いはんだ付けが行われることになる。このときの鏝先4aの接触圧は、上記アクチュエータ8に供給された空気圧と、該アクチュエータ8に内蔵されたばねの弾性力とによって得られる。なお、このポイントはんだ付けでは、自動はんだ付け機の作業アーム1は上下動させる必要がなく、所要の速度で連続的又は間欠的に移動させるだけで上記ポイントはんだ付けを行うことができる。
【0029】
かくして、一つのはんだ付けヘッド2を使用し、ロック手段11でフローティングユニット10をロックするか又はそのロックを解除するだけで、このはんだ付けヘッド2を移動連続はんだ付けとポイントはんだ付けの両方に使用することができ、何れのはんだ付け作業も確実かつ安定的に行うことができる。
【0030】
また、フローティング機構をユニット化し、このフローティングユニット10を取付ブロック9と支持フレーム7との間に介在させることにより、このフローティングユニット10を取り除いて上記取付ブロック9を支持フレーム7に直接取り付けることも可能となり、これにより、ポイントはんだ付け専用のはんだ付けヘッド2を簡単に得ることができる。換言すれば、ポイントはんだ付け専用のはんだ付けヘッド2に上記フローティングユニット10を付設することで、ポイントはんだ付けと移動連続はんだ付けとに共用できるはんだ付けヘッド2を簡単に得ることができる。しかも、はんだ付けヘッド2の構造がシンプル化されると共に、小型化される。
【0031】
【発明の効果】
このように本発明によれば、一つのはんだ付けヘッドを使用し、フローティングユニットをロックするか又はそのロックを解除するだけで、このはんだ付けヘッドを移動連続はんだ付けとポイントはんだ付けの両方に使用することができると共に、何れのはんだ付け作業も確実かつ安定的に行うことができる。しかも、フローティング機構をユニット化することにより、はんだ付けヘッドを非常にシンプルで合理的な構造にすることができると共に、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るはんだ付けヘッドの一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1のはんだ付けヘッドの右側面図である。
【図3】図1のはんだ付けヘッドの左側面図である。
【図4】図1のはんだ付けヘッドの背面図である。
【図5】図1のはんだ付けヘッドの一部の部品を取り除いた状態の正面図である。
【図6】図5のはんだ付けヘッドの異なる動作状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 作業アーム
2 はんだ付けヘッド
3 ヘッド本体
4 はんだ鏝
4a 鏝先
5 はんだノズル
7 支持フレーム
8 アクチュエータ
9 取付ブロック
10 フローティングユニット
11 ロック手段
37 第1摺動ベース
38 第2摺動ベース
39 スライド機構
39a スライドレール
39b スライダー
40 フローティングばね
L1 鏝の中心軸線
L2 取付中心軸線
L3 摺動軸線
Claims (3)
- はんだ鏝と、該はんだ鏝の鏝先に糸状はんだを供給するためのはんだノズルとを備えたヘッド本体、上記ヘッド本体を上記はんだ鏝の軸線方向に変移自在なるように支持する支持フレーム、上記支持フレームに取り付けられて上記ヘッド本体と連結され、このヘッド本体を制御するアクチュエータ、自動はんだ付け機の作業アームに取り付けるための取付ブロック、上記取付ブロックと支持フレームとを直線的かつ弾力的に変移自在なるように結合するフローティングユニット、上記フローティングユニットをロックすることによって上記取付ブロックと支持フレームとを相互に固定するロック手段を有し、
上記フローティングユニットは、上記取付ブロックに設けられた第1摺動ベースと、上記支持フレームに設けられた第2摺動ベースと、これら両摺動ベース間に介在して両摺動ベースを摺動自在に結合するスライド機構と、上記第1摺動ベースと第2摺動ベースとに両端を係止されて該第2摺動ベースを上向きに付勢するフローティングばねとを有し、
上記ロック手段は、上記第1摺動ベースと第2摺動ベースとを相互に固定することによってフローティングユニットをロックするように構成され、
上記はんだ鏝の中心軸線は、上記取付ブロックと作業アームとの取付中心軸線を含む第1鉛直面内にあって、この取付中心軸線に対して鏝先側が該取付中心軸線に近づく方向に傾斜しており、また、上記フローティングユニットにおけるスライド機構の摺動軸線の方向は、上記取付中心軸線に対して上記はんだ鏝の中心軸線とは逆方向に傾斜している、
ことを特徴とする自動機用はんだ付けヘッド。 - 上記ロック手段が固定ねじからなっていて、この固定ねじで上記第1摺動ベースと第2摺動ベースとを相互に固定することによって上記フローティングユニットがロックされ、この固定ねじを取り外すことによってロックが解除されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のはんだ付けヘッド。
- 上記フローティングユニットが、上記取付ブロックと支持フレームとに対して着脱自在であり、このフローティングユニットを取り外して上記取付ブロックを支持フレームに直接取り付けることによってフローティング機構を持たないはんだ付けヘッドを構成可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のはんだ付けヘッド。
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