JP2010179517A - 溶着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワークの複数の溶着箇所を通る軌道に沿って移動する溶着機30が、各溶着箇所でそれぞれ位置決めされて溶着のために駆動制御される形式の溶着装置であって、溶着機30が組付けられている可動ベース20が、軌道に沿って配置されたレール14に案内されて錘の重力で移動するようになっている。このレールに沿ったワークの各溶着箇所と対応する位置にそれぞれロック部材16が固定されている。そして、可動ベース20に組付けられているアクチュエータ40を駆動制御してロックピン44をロック部材16に係合させることにより、可動ベース20の移動を停止させる。これによって、溶接機30をワークの各溶着箇所で位置決めする。
【選択図】図2
Description
なお、超音波溶着機によって所定のワークを溶着する技術については、特許文献1に開示されている。
第1の発明は、ワークがセットされるテーブルの上方において、該ワークの複数の溶着箇所を通る軌道上を移動できるように配置された溶着機が各溶着箇所でそれぞれ位置決めされ、その状態で該溶接機が溶着のために駆動制御される形式の溶着装置であって、溶着機が可動ベースに組付けられているとともに、この可動ベースが、軌道に沿って配置されたレールに案内されて錘の重力で移動するように設けられている。このレールに沿ったワークの各溶着箇所と対応する位置にそれぞれロック部材が固定されている。可動ベースには、ロックピンをロック部材に向けて突出あるいは後退させる駆動が可能なアクチュエータが組付けられ、このロックピンを突出させてロック部材に係合させることで、可動ベースの移動を停止させることが可能である。そして、アクチュエータを可動ベースの移動に同期して駆動させることにより、可動ベースを停止させて溶接機をワークの各溶着箇所で位置決めするように構成されている。
これにより、ロックピンがロック部材に係合して可動ベースの移動を停止させたときに該ロックピンに働く衝撃力をブロック状のガイド部材で受け止め、この衝撃力がアクチュエータにまで作用するのを防止することができる。
図1で示されている溶着装置におけるテーブル10は、その上面にエンジンアンダーカバーである樹脂製のワークWを規定の位置にセットすることが可能になっている。このワークWは、二枚の樹脂板の接合部を重ね合わせてセットされており、その接合部を後述の溶着機30によって複数箇所にわたって超音波溶着されるものである。
フレーム12の前面側(図2および図3の左面側)には、このフレーム12に沿って連続するレール14が設けられている。また、フレーム12の上面には、複数のロック部材16が所定の間隔をおいて設けられている(図1)。これらのロック部材16における個々の位置および機能については、後述の溶着機30あるいはロックピン44との関連において詳細に説明する。
溶着機30は、可動ベース20の前面側(図2および図3の左面側)において下向きの姿勢で組付けられている。この溶着機30は、超音波発振器を内蔵した本体30aと、該本体30aから下方へ延びた先端部30bとを有する(図2)。そして溶着機30は、制御装置18からの制御信号に基づいて駆動制御され、先端部30bをワークWの溶着箇所に押し付けて超音波溶着を行うことが可能である。
溶着機30は、可動ベース20がレール14に案内されて移動することにより、その先端部30bがテーブル10にセットされているワークWの各溶着箇所を通る軌道上を移動するように設定されている。また、ワークWの溶着箇所において昇降板34が下降することにより、その溶着箇所に溶着機30の先端部30bが押し付けられる。なお、本実施の形態にあっては、可動ベース20の前面に左右一対の溶着機30がそれぞれ組付けられている(図1および図3)。これはワークWの形式によって各溶着箇所のピッチが異なる場合等に対応するためであり、ワークWの形式が一形式であれば一つの溶着機30だけを組付けを備えた構成でよい。
エアシリンダー40は、制御装置18からの制御信号に基づいて駆動制御され、その駆動によってロッド40bが図4の左右方向へ往復作動する。このロッド40bの先端部には、ロックピン44がネジ締結によって結合されている。なお、ロッド40bの先端側の一部およびロックピン44は、つぎに説明するガイド部材46のガイド孔46aに挿通され、結果として可動ベース20を貫通している。
エアシリンダー40の駆動によってロッド40bが突出すると、ロックピン44がガイド部材46の中から図4の仮想線で示すように突出する。そこで、前述したように可動ベース20が錘28の重力によりレール14に案内されて移動しているときに、図5の仮想線で示すようにロック部材16の手前でロックピン44を突出させておくと、該ロックピン44の先端がロック部材16の導入面16bに接触して摺動しながらロック孔16aに導き込まれてロック部材16とロックピン44とが係合する。この係合によって可動ベース20の移動が停止し、溶着機30をワークWの溶着箇所で位置決めすることができる。
エアシリンダー40の駆動制御については、ロック部材16の手前で突出させたロックピン44をロック孔16aに係合させて可動ベース20を停止させる。そして、溶着機30による超音波溶着が完了したら、ロックピン44を後退させてロック孔16aとのロックを解除する。この制御をワークの各溶着箇所(各ロック部材16)において繰り返すことにより、溶着機30を溶接箇所で正確に位置決めして超音波溶着を行うことができる。
また、エアシリンダー40の駆動によってロックピン44を突出させるタイミングは、前述のように各ロック部材16の手前に設定されており、これによってエアシリンダー40の駆動制御に余裕が生じ、そのタイミングの設定が容易になる。
なお、ロックピン44はエアシリンダー40のロッド40bに対して脱着可能に締結された構成であるから、該ロックピン44の先端が摩耗した場合には簡単に交換することができる。
14 レール
16 ロック部材
20 可動ベース
28 錘
30 溶着機
40 エアシリンダー(アクチュエータ)
44 ロックピン
W ワーク
Claims (3)
- ワークがセットされるテーブルの上方において、該ワークの複数の溶着箇所を通る軌道上を移動できるように配置された溶着機が各溶着箇所でそれぞれ位置決めされ、その状態で該溶接機が溶着のために駆動制御される形式の溶着装置であって、
溶着機が可動ベースに組付けられているとともに、この可動ベースが、軌道に沿って配置されたレールに案内されて錘の重力で移動するように設けられ、このレールに沿ったワークの各溶着箇所と対応する位置にそれぞれロック部材が固定され、可動ベースには、ロックピンをロック部材に向けて突出あるいは後退させる駆動が可能なアクチュエータが組付けられ、このロックピンを突出させてロック部材に係合させることで、可動ベースの移動を停止させることが可能であり、アクチュエータを可動ベースの移動に同期して駆動させることにより、可動ベースを停止させて溶接機をワークの各溶着箇所で位置決めするように構成された溶着装置。 - 請求項1に記載された溶着装置であって、
アクチュエータの駆動によるロックピンの突出あるいは後退の作動は、可動ベースに固定されたブロック状のガイド部材に貫通させたガイド孔によって案内されるように構成されている溶着装置。 - 請求項1又は2に記載された溶着装置であって、
ロック部材は、ロックピンが係合するロック孔と、該ロックピンをロック孔に導く導入面とを有し、この導入面は、アクチュエータの駆動によって突出したロックピンの先端と接触し、可動ベースの移動に伴ってロックピンを後退させながらロック孔に導く傾斜に設定されている溶着装置。
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