JP4073137B2 - 入力処理装置及びそれを用いる画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、状態検出を行うセンサの検出信号やオペレータ入力あるいは設定値入力を読み込む入力処理装置、ならびに、それを用いる画像処理装置に関する。画像処理装置の代表的な例は、複写機,ファクシミリ,単体の画像スキャナおよび単体のプリンタである。
【0002】
【従来の技術】
例えば上述の画像処理装置は、入力キー,設定器(例えばポテンショメータ,コード発生器)および多くのセンサと、それらの信号を読み込んでコマンドを解読し機構やプロセスの状態を判定し画像処理プロセス条件を設定し画像処理プロセスの開始,進行,終了,停止を制御するコントローラを含む。
【0003】
上述の画像処理装置、ならびにその他の、センサや設定器,入力キー等の入力手段を具備する装置に関しては、入力手段の出力値や特性値(これらによって規定または分類される入力手段の種類)に合わせて、ハード設計やソフト設計がされていた。従って、異なる入力手段例えば設計時に採用したセンサとは異なる種類のセンサ、を使用しようとすると、ハードやソフトの変更も伴わなくてはならなかった。すなわち、センサを例にとると、センサを具備する装置や製品に関しては、センサの供給事情やコスト変動等の各種状況によって、センサを変更した方が有利な場合がある。このような場合、従来の方式であると、ハードやソフトの変更も伴う必要があり、センサを具備する装置や製品の管理上不利である。
【0004】
例えば、画像形成装置等の場合の用紙の有無センサには、図6の(a)に示す出力特性を持つセンサAおよびセンサBがあり、センサAを用いる設計になっている場合には、センサAをセンサBに交換することは出来ず、このように交換する時には、センサBの出力をインバータで反転して前のセンサAが接続されていた入力ポートに与えるハードウエアの変更(ハード変更)、または、センサ信号の〔高レベルH:紙あり/低レベルL:紙なし〕の判定論理を、〔高レベルH:紙なし/低レベルL:紙あり〕に反転するプログラムの変更(ソフト変更)が必要になる。
【0005】
また、別のセンサの例として、温度センサを例に挙げると、図6の(b)に示すような0〜5.0Vレンジの出力特性のセンサCに代えて0〜2.5Vレンジの出力特性のセンサDを使用する場合、アナログ信号をデジタルデータに変換するA/D変換のレンジを切り替えるか、読み込んだデジタルデータに偏差分を加,減算する演算処理を、ソフトに加える必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題点を解消することを目的とする。具体的には、入力手段の種類が不明な場合でも、あるいは入力手段を異なる種類のものに変更した場合でも、ハードやソフトの変更は実質上不要にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)入力ポート(Sij)に信号を与える入力手段(j)の種類を、該入力ポート(Sij)に割り当てられたチェックプログラムおよび該入力ポートに与えられる信号に基いて判定する識別手段(5);および、
前記入力ポート(Sij)の信号を、該入力ポートと前記判定した種類との組合せに割り当てられた読み込みプログラムに基づいて読込むもしくは解読する読込手段(5);
を備える入力処理装置。
【0008】
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号又は対応事項を、参考までに付加した。以下も同様である。
【0009】
これによれば、例えば、用紙の有無状態によって図6の(a)に示すような出力特性を持つセンサAとセンサBの一方が紙検出ポートに接続される場合、電源投入時の出力電圧の状態によって、どちらの種類か判定する。この場合、電源投入時に用紙の有無状態が有,無のどちらかに確実に限定されていることが必要である。また、図6の(b)に示すような出力特性のセンサCとセンサDの一方が温度検出ポートに接続される場合、同図に示されるように、使用温度範囲で、出力電圧範囲が、はっきり分かれているので、電源投入時に2〜2.5Vの電圧をしきい値としてセンサの種類(C種類かD種類か)を判定する。
【0010】
入力手段例えばセンサ(j)を具備する装置や製品に、交換によって異なったセンサを搭載する場合でも、センサの種類を自動判定することができるので、装置や製品のソフトとハードを共通使用することができ、コスト的な面や管理的な面においてメリットをもたらす。
【0011】
【発明の実施の形態】
(2)入力ポート(Sij) に信号を与える入力手段(j)の種類を書き込むためのメモリ手段(6のSTT);
該メモリ手段(6のSTT)に種類情報がないとき、前記入力ポート(Sij)に信号を与える入力手段(j)の種類を、該入力ポート(Sij)に割り当てられたチェックプログラムおよび該入力ポートに与えられる信号に基いて判定し前記メモリ手段(6のSTT)に書き込む識別手段(5);および、
前記入力ポート(Sij)の信号を、該入力ポートと前記識別手段が前記メモリ手段(6のSTT)に書き込んだ種類との組合せに対応する処理で読込むもしくは解読する読込手段(5);
を備える入力処理装置。
【0012】
上記(1)の入力処理装置に、更にメモリ手段(6のSTT)が具備されているものであり、メモリ手段(6のSTT)には、判定した種類を記憶できるようになっている。これにより、入力手段(j)の信号読み取りが必要なたびにその種類の判定をする必要がなくなり、信号読取タスクが格別に増えない。この記憶情報は、電源が切られても消去されないようにするのが好ましく、具体的には不揮発性メモリNVRAMやハードディスク等の記憶装置を用いる。このようにすれば、電源投入の度に入力手段たとえばセンサ(j)の種類を判断する必要もなくなる。電源投入時のセンサの種類の判定は、装置出荷前後の最初の1度となり、以降は種類判定動作や無駄時間が省略となる。
【0013】
(3)前記入力ポート(Sij)に信号を与える入力手段(j)の異常を検知する手段(5);および、異常の検知に対応して前記メモリ手段(6のSTT)の該入力手段(j) の種類を消去する手段(5);を更に備える。
【0014】
入力手段たとえばセンサ(j)に異常が発見された場合に、自動的にセンサの種類情報を予め記憶されているメモリ手段(6のSTT)から消去して、センサの修理や交換に備えることができるという利点がある。センサの修理や交換後の最初の電源投入時に新しいセンサの種類が判定されてメモリ手段(6のSTT)に書き込まれる。このようなことができれば、センサの異常が検知されて、センサを交換する場合、新しいセンサの種類は問われない。
【0015】
(4)前記入力処理装置に電源が投入された後、前記メモリ手段 (6 の STT) に前記入力手段 ( j ) の種類がないときは、前記識別手段 (5) により前記入力手段の種類の前記判定をして前記メモリ手段に書き込み、前記メモリ手段に前記入力手段の種類が記憶されているときは、前記読込手段 (5) により前記入力ポートの信号の前記読込みもしくは解読をすることを特徴とする、上記(3)に記載の入力処理装置。
【0016】
(5)上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の入力処理装置を備える画像処理装置。画像処理装置には入力手段が比較的に多く、用紙有無センサ,温度センサ,湿度センサ,照度センサ,距離センサ等の各種センサが備えられ各センサの市販種類も多いが、上述の入力処理装置を備えることにより、採用するセンサの判定が容易になる。いろんなタイプのセンサを任意に使用する自由度が高くなる。
【0017】
(6)入力ポート(Sij) 宛ての入力読込みプログラムを格納したプログラムメモリ(コントローラ5内のプログラムROM);および、入力ポート(Sij)とそれに信号を与える入力手段(j)の種類との組合せ宛てに、前記入力読込みプログラムを指定する情報(始端アドレス)を格納した指定情報メモリ(6のPAT);を更に備え、読込手段(5)は、読取対象入力ポートとそれに信号を与える入力手段の種類との組合せ宛ての入力読込みプログラム指定情報(始端アドレス)を前記指定情報メモリ(6のPAT)から読み出して、それによって指定される、前記プログラムメモリ(コントローラ5内のプログラムROM)の入力読込みプログラムによって、読取対象入力ポートの信号を読込むもしくは解読する、上記(1),(2),(3),(4)又は(5)。
【0018】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0019】
【実施例】
図1に、本発明の一実施例である、複写機の制御システムを示す。コントローラ5の入力ポートSi1〜Simには、各種センサ1〜mの検出信号が、センサーインターフエース4(信号処理電気回路)を介して与えられる。また、入力部15(オペレータ操作ボード)のキー入力や設定値もインターフエース4を介してコントローラ5に与えられる。コントローラ5は、CPU,RAM,ROMを主体とするマイクロコンピュータシステムであり、スイッチ8でON/OFFされるDC電源7から給電される。スイッチ8がON状態で、DC電源7から電力の供給がある時のみ動作する。そして、コントローラ5に接続されている出力インターフエース9(ドライバなど、通電電気回路)を介して、モータ10,ソレノイド11,クラッチ12,ヒータ13,ランプ14,表示部n等の各種出力装置を制御する。
【0020】
コントローラ5を構成するマイクロコンピュータシステムの、メモリ読み書きアドレスバス,データバスおよび制御ラインには、不揮発性メモリNVRAM6が接続されており、このNVRAM6に、図5の(a)に示すセンサ属性テーブルSTTおよび図5の(b)に示すプログラムアドレステーブルPATがある。すなわち、これらのテーブルに、NVRAM6のメモリ領域が宛てられている。
【0021】
センサ属性テーブルSTTは、センサ1〜m(それが接続される入力ポートSi1〜Sim)宛ての種類コードを書き込むメモリ領域である。この実施例では、種類コードは2ビットであって、〔00〕は種類不明状態を意味し、〔01〕は第1種類であることを、〔10〕は第2種類であることを、また〔11〕は第3種類であることを、意味する。センサNo.jを表すセンサコードは種類コード読み書きのアドレスに該当し、4ビットであり、センサNo.(入力ポートSi1〜Sim)を表す。
【0022】
プログラムアドレステーブルPATは、センサNo.(4ビット)+種類コード(2ビット)、計6ビットのデータ(アドレス指定用)のそれぞれ宛ての、チェックプログラムまたは読み込みプログラムの、それぞれの先頭アドレスを書き込んだものであり、各プログラムはコントローラ5を構成するマイクロコンピュータシステムの、プログラムROMに書き込まれている。
【0023】
ここでセンサNo.j(j=1〜m)のチェックプログラムとは、センサNo.jが入力ポートNo.Sijに接続されているか否か,異常か否か、ならびに、種類が第1〜3のいずれか、を判定するものである。具体的には、センサの出力電圧から、コネクタが抜けているような状態になっていないか、またはリード線が断線やショートした状態になっていないか、あるいはセンサの出力電圧領域がおかしくないか等をチェックし、正常であると、センサの出力電圧からセンサの種類が第1〜3のいずれであるかを判定するものである。
【0024】
センサNo.j(j=1〜m)の第1〜3種類の各読込みプログラムとは、例えば用紙の有無状態によって図6の(a)に示すような出力特性を持つセンサAとセンサBの一方が紙検出ポートに接続される場合、それぞれセンサAおよびセンサBの検出信号にもとづいて紙の有無を判定する各プログラムである。また、図6の(b)に示すような出力特性のセンサCとセンサDの一方が温度検出ポートに接続される場合、それぞれ同図に示される出力電圧範囲(レンジ)の各電圧を同図に示される温度をあらわすデジタルデータに変換するA/D変換読込プログラムである。
【0025】
図2に、コントローラ5が実行するシーケンスコントロール(コピープロセス制御)の概要を示す。電源スイッチ8のオンにより電源オンになるとコントローラ5は、出力ポートのクリア,内部RAMの初期化等を行ない、メッセージディスプレイに「お待ち下さい!」を表示してプリントキーの赤ランプを点灯する(ステップ1&2)。以下、カッコ内には、ステップという語を省略して、ステップNo.数字のみを記す。
【0026】
次にコントローラ5は、「センサ確認」SCPを実行する。この内容は、図3を参照して後述する。次に、装置各部の状態を読み取り異常検出を行ない、装置に異常があると異常表示をセットして保護リレー等を付勢する(3〜6)。異常が除去されて準備ループを抜けると異常表示をリセットする(7)。
【0027】
次に、標準モードにおけるコピー処理の初期条件として、コピー枚数:1,濃度:中央,給紙カセット:上,および、変倍率:1に設定する(8)。そしてメッセージ・ディスプレイに「コピーできます。」を表示し、スタートキーの赤ランプに換えて緑ランプを点灯して複写レディ(Ready)をセットする(9)。そして「操作ボ−ド読取」(10)で、オペレ−タの入力を待つ。ここで、複写条件入力があると、それを読込み、入力対応の処理(複写条件の設定)を行なう(PRP)。
【0028】
スタートキーが押されるとコントローラ5は、「スタ−トサイクル」(13)および「1コピ−処理」(14)を実行する。この「1コピー処理」(14)の間、それと並行して「状態チェック」ABCを行う。この「状態チェック」ABCの内容は、図4を参照して後述する。
【0029】
「1コピ−処理」(14)を実行するごとに、コピー枚数カウンタ(レジスタ)CNCの内容を1インクレメントして(15)、コピー枚数CNCが、設定数GN(標準設定値1又はオペレ−タが設定した数)に達したかをチェックして(16)、達していないとまた「1コピ−処理」(14)を実行する。設定数GN分の「1コピー処理」(14)を実行するとエンドサイクルを設定して(17)、「操作ボ−ド読取」(10)に戻る。
【0030】
図3を参照して、「センサ確認」SCPの内容を説明する。これに進むとコントローラ5は先ず、チェック対象を第1センサ1(j=1;第1入力ポートSi1)に定めて(21)、これに宛てられた2ビットの種類コードを、NVRAM6のセンサ属性テーブルSTTから読み出して、該種類コードが、種類をあらわすもの〔01〕,〔10〕又は〔11〕か否〔00〕かをチェックする(22)。
【0031】
〔00〕は種類情報がないことを意味する。種類コードが〔00〕であるとコントローラ5は、NVRAM6のプログラムアドレステーブルPATから、チェック対象のセンサNo.j(入力ポートSij)の、種類コード〔00〕に宛てられたチェックプログラムのスタートアドレスを読み出して、コントローラ5内のプログラムROMから該チェックプログラムを読み出してコントローラ5内のRAMに書き込んで、このチェックプログラムによって、入力ポートSijの電位を参照してセンサNo.jが入力ポートNo.Sijに接続されているか否か,異常か否か、ならびに、種類が第1〜3のいずれか、を判定する(25)。センサNo.jの種類は第1,2又は3、と判定した時には、〔01〕,〔10〕又は〔11〕を種類コードとして、センサ属性テーブルSTTに、センサNo.j宛てに書き込む(27)。センサNo.jが入力ポートNo.Sijに接続されていない、又は、異常、と判定した時にはコントローラ5は、センサNo.j(入力ポートSij)の異常を表示部nに表示しかつ一時的にブザーを鳴らして(28)、入力ポートNo.Sijに変化が現われるのを待つ。すなわちオペレータが異常を修復するのを待つ。
【0032】
1つのセンサについて、センサ属性テーブルSTTの、それに宛てられた種類コードが〔01〕,〔10〕又は〔11〕の時には、上述のチェック(ステップ25〜27)は実行せず、次のセンサをチェック対象に更新する。上述のチェックを行ってセンサ属性テーブルSTTの種類コードを〔00〕から〔01〕,〔10〕又は〔11〕に更新した場合も、次のセンサをチェック対象に更新する(23−24−22)。このようにして、すべてのセンサ(1〜m)についてその種類コートが、〔01〕,〔10〕又は〔11〕であることのチェックと、そうでない場合のセンサ種類の判定と判定した種類コードのセンサテーブルSTTへの書き込みを終えると、「センサ確認」SCPを抜けて、図2の、次の各部状態読取(3)に進む。
【0033】
図4を参照して、「状態チェック」ABCの内容を説明する。この「状態チェック」ABCには、「1コピー処理」(14)においてあるセンサの状態検出を参照する必要があるタイミングの度に進入する。これに進入するとコントローラ5はまず、判定結果レジスタSAFをクリアしてそのデータを、異常なしをあらわす0に初期化する(31)。
【0034】
次にコントローラ5は、状態読込が必要な1つのポートSijの入力信号をチェックする(33)。ここでは、先に説明した「センサ確認」SCPのステップ25と同様に、NVRAM6のプログラムアドレステーブルPATから、チェック対象のセンサNo.j(入力ポートSij)の、種類コード〔00〕に宛てられたチェックプログラムのスタートアドレスを読み出して、コントローラ5内のプログラムROMから該チェックプログラムを読み出してコントローラ5内のRAMに書き込んで、このチェックプログラムによって、入力ポートSijの電位を参照してセンサNo.jが入力ポートNo.Sijに接続されているか否か,異常か否か、ならびに、種類が第1〜3のいずれか、を判定する。センサNo.jが入力ポートNo.Sijに接続されていない、又は、異常、と判定した時にはコントローラ5は、センサ属性テーブルSTTのセンサNo.j(入力ポートNo.Sij)宛ての種類コードをクリアする。すなわち〔00〕に変更し、判定結果レジスタSAFに、異常ありを表す1を書き込む(34,38,39)。正常と判定したときには、そのときのセンサ属性テーブルSTTのセンサNo.j(入力ポートNo.Sij)宛ての種類コードが〔00〕であった場合のみ、それを今回判定した種類をあらわす〔01〕,〔10〕又は〔11〕に書き換える。
【0035】
異常なしと判定した時にはコントローラ5は、読取対象入力ポートNo.Sijに信号を与えるセンサNo.jの種類コードをセンサ属性テーブルSTTから読み出して、センサNo.j(入力ポートNo.Sij)と読出した種類コードとの組合せ宛ての、入力読込みプログラムの始端アドレスをプログラムアドレステーブルPATから読出して、それによって指定される、コントローラ5内のプログラムROMの入力読込みプログラムによって、読取対象入力ポートNo.Sijの信号を読込むもしくは解読して、それに基いてプロセスの状態が正常か、また、プロセスが正常に進行しているか、を判定する(35)。
【0036】
ここで、異常、と判定した時にはコントローラ5は、判定結果レジスタSAFに、異常ありを表す1を書き込む(39)。正常と判定した時には、このタイミングで読取を必要としたセンサすべての出力の読取を終了したかをチェックして(36)、終了していないと次のセンサの状態読取に進む(36−32)。終了していると、判定結果レジスタSAFのデータが正常をあらわす0であるかをチェックして(37)、そうであると、図2のステップ15に進む。異常をあらわす1であった時には、図2に示すステップ18に進んで、そこでコピーサイクルを中断し、その時セーブしているセンサ異常又はプロセス異常を、表示部nに表示しかつ一時的にブザーを鳴らして(19)、「状態チェック」abcを行い、異常が修復されたかを監視する。すなわちオペレータが異常を修復するのを待つ。正常に修復すると、「操作ボード読取」(10)に進み、再度スタートキーが操作されるのを待つ。
【0037】
ステップ33でセンサ異常を検知してステップ38で種類コードをクリア(〔00〕に変更)した場合は、その後の、そのセンサについての、「センサ確認」SCPあるいは「状態チェック」ABCの処理で、センサ異常の有無がチェックされて、正常であって種類が検知できた時に、センサ属性テーブルSTTの、該センサ宛ての種類コードが、検知した種類をあらわす、〔01〕,〔10〕又は〔11〕に書き換えられる。
【0038】
なお以上においては、本発明の入力処理装置を装備した複写機の制御を示したが、他の画像処理装置、例えばファクシミリ,単体の画像スキャナ,単体のプリンタ、に本発明の入力処理装置を用いることが出来るのは勿論、センサ,設定器,入力キー,コード発生器などの入力手段と、その入力にしたがってあるいは応答して、電気的制御又は処理を行うコントローラ又はプロセッサを含む他の装置またはシステムにも、本発明の入力処理装置を用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成の概要を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すコントローラ5の複写シーケンス制御の概要を示すフローチャートである。
【図3】 図2に示す「センサ確認」SCPの内容を示すフローチャートである。
【図4】 図2に示す「状態チェック」ABCの内容を示すフローチャートである。
【図5】 (a)は図1に示すNVRAM6上の一記憶領域に割り当てられたセンサ属性テーブルSTTの内容を模式的に示す平面図、(B)は同じく図1に示すNVRAM6上の一記憶領域に割り当てられたプログラムアドレステーブルPATの内容を模式的に示す平面図である。
【図6】 (a)は図1に示すセンサ群1〜mに含まれるペーパセンサの種類別の出力特性を示す平面図、(b)は温度センサの種類別の出力特性を示すグラフである。
【符号の説明】
6:不揮発性メモリ
Claims (5)
- 入力ポートに信号を与える入力手段の種類を、該入力ポートに割り当てられたチェックプログラムおよび該入力ポートに与えられる信号に基いて判定する識別手段;および、
前記入力ポートの信号を、該入力ポートと前記判定した種類との組合せに割り当てられた読み込みプログラムに基づいて読込むもしくは解読する読込手段;
を備える入力処理装置。 - 入力ポートに信号を与える入力手段の種類を書き込むためのメモリ手段;
該メモリ手段に種類情報がないとき、前記入力ポートに信号を与える入力手段の種類を、該入力ポートに割り当てられたチェックプログラムおよび該入力ポートに与えられる信号に基いて判定し前記メモリ手段に書き込む識別手段;および、
前記入力ポートの信号を、該入力ポートと前記識別手段が前記メモリ手段に書き込んだ種類との組合せに割り当てられた読み込みプログラムに基づいて読込むもしくは解読する読込手段;
を備える入力処理装置。 - 前記入力ポートに信号を与える入力手段の異常を検知する手段;および、異常の検知に対応して前記メモリ手段の該入力手段の種類を消去する手段;を更に備える請求項2記載の入力処理装置。
- 前記入力処理装置に電源が投入された後、前記メモリ手段に前記入力手段の種類がないときは、前記識別手段により前記入力手段の種類の前記判定をして前記メモリ手段に書き込み、前記メモリ手段に前記入力手段の種類が記憶されているときは、前記読込手段により前記入力ポートの信号の前記読込みもしくは解読をすることを特徴とする、請求項3に記載の入力処理装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の入力処理装置を備える画像処理装置。
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