JP4072978B2 - エンジン回転計駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン回転計の駆動装置に係り、特に、エンジン回転数の急激な変化にも正しく追従すると共に、エンジン回転数のピーク値を容易に認識できるようにしたエンジン回転計の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン回転数を表示するエンジン回転計では、エンジン回転数の急激な変化に対する可動部分の応答遅れがあった。
【0003】
このような問題点を解決するために、本出願人は、現在のエンジン回転数Neに応じた通電時間だけエンジン回転計に駆動電流を供給して指針を駆動するに際して、エンジン回転数Neの変化率ΔNeを検知し、検知されたエンジン回転数Neおよびその変化率ΔNeに応じた補正時間だけ、エンジン回転数の上昇局面では通電時間を増やし、下降局面では通電時間を減じることにより、応答遅れを解消するようにしたエンジン回転計駆動装置について出願し(特願昭63−64822号)、特許登録を受けた(第2685787号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術によれば、エンジン回転計の指針をエンジン回転数の変化に精度良く追従させることが可能になるが、その一方で、例えばアクセルワークに追従してエンジン回転数が素早く変化するエンジンの搭載車両に上記した構成のエンジン回転計駆動装置を採用すると、エンジン回転数の変化に追従してエンジン回転計の指針が素早く変化するため、運転者はエンジン回転数のピーク値を認識するために、時としてエンジン回転計を注視する必要があった。
【0005】
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、エンジン回転計の指針をエンジン回転数の変化に正しく追従させると共に、そのピーク値の認識を容易にしたエンジン回転計駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明では、エンジンのクランク軸が所定角度回転するごとに定角度パルスを発生する定角度パルス発生手段と、定角度パルスの発生周期Tおよびその変化率ΔTを検知するパルス解析手段と、前記発生周期Tに基づいて、エンジン回転数を代表する回転数信号を発生する回転数信号発生手段と、前記回転数信号により駆動されるエンジン回転計と、前記検知された変化率ΔTに応じて前記回転数信号を増減補正する増減補正手段とを具備したエンジン回転計駆動装置において、前記増減補正中に前記エンジン回転数の極値を検知する極値検知手段と、前記極値が検知されると、前記エンジン回転計の指示値を所定時間だけホールドするピークホールド手段とを具備したことを特徴とする。
【0007】
上記した構成によれば、エンジン回転数の極値がピークホールドされるので、エンジン回転計の指針がエンジン回転数に正確に応答して素早く変化する場合でも、運転者はエンジン回転計が上昇から降下に転じる変化点(極大値)、あるいは降下から上昇に転じる変化点(極小値)を容易に読み取ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の構成および動作を詳細に説明する。図1は、本発明が適用されるエンジン回転計駆動装置の主要部の構成を示したブロック図である。
【0009】
パルス発生器1からはエンジンのクランク軸の回転に応じてAおよびBの2つのパルスが発生する。Aパルスはエンジンが1回転するごとに1回発生し、Bパルスはクランク軸が一定角度回転するごとに1回発生する。なお、このBパルスはエンジン回転数Neの変化によってその周期Tが変化するエンジン回転数信号である。各パルスは、マイクロコンピュータ10のCPU11に供給される。フリップフロップ14は、トランジスタ15をスイッチング動作させて点火コイル16の1次側への電流供給を制御すると共に、点火プラグ17の点火時期を調整する。
【0010】
前記CPU11は、ROM12に予め記憶されたプログラムにしたがってRAM13をワークエリアとして演算動作を実行し、演算結果に応じた通電指令信号をスイッチ駆動回路18に供給する。スイッチ駆動回路18は、CPU11から供給された通電指令信号に基づいてスイッチSWを開閉駆動し、エンジン回転計9への通電時間を制御する。
【0011】
次いで、前記CPU11の動作を具体的に説明する。CPU11は、図2に示したメインルーチンを繰り返し実行し、Bパルスが入力される毎に、図3に示したプログラムを割込み実行する。
【0012】
図2のメインルーチンでは、点火ステージカウント値sig、点火遮断トリガカウント値tig、通電ステージカウント値scgおよび通電タイミングカウント値tcgが、それぞれ入力されたBパルスの周期Tの関数値f1(T)、g1(T)、f2(t)およびg2(T)として求められ、前記RAM13に書込まれる。なお、各関数値はデータマップとしてROM12に予め記憶しておくことができる。
【0013】
ここで、メインルーチンの実行中にBパルスが入力されて図3のプログラムが起動されると、前記点火プラグ17を点火させるための点火動作処理およびエンジン回転計9の指針を駆動するためのメータ駆動処理の各処理が当該順序で行われる。点火動作処理では、前記各関数値f1(T)、g1(T)、f2(t)およびg2(T)に基づいて点火動作が実行されるが、従来と同様の処理を採用することが可能なので、ここでは説明を省略する。
【0014】
図5は、前記エンジン回転計9の駆動処理にかかる前記マイクロコンピュータ10の機能ブロック図であり、CPU11が前記ROM12およびRAM13に記憶されたプログラムあるいはデータにしたがって実行する一機能である。
【0015】
図5において、パルス解析手段101は、前記パルス発生器1から出力される定角度パルス(パルスB)を解析し、パルス発生周期Tn およびその変化率ΔTを算出する。回転数信号発生手段102は、前記パルス発生周期Tn に基づいて、エンジン回転数Neを代表する回転数信号t0を算出し、これを出力する。増減補正手段103は、エンジン回転計9の応答遅れを補正するために前記回転数信号t0に加算または減算される増減補正値Δt1を次式(1) に基づいて算出し、これを出力する。
Δt1=ka・ΔNe … (1)
ここで、エンジン回転数の変化率ΔNeはパルス発生周期の変化率ΔTに置き換えることもできる。また、係数kaはエンジン回転数Neに応じて(すなわち、パルス発生周期Tn に応じて)変化するパラメータであり、本実施形態では、高回転領域ほど増減補正値Δt1が大きくなるように、図4に示したとおり、エンジン回転数Neが3000回転未満であればk1、3000〜5000回転であればk2(>k1)、5000回転以上であればk3(>k2)が選択されるようにしている。なお、前記係数kaは、エンジン回転数Neにかかわらず一定としても良い。
【0016】
補正制限手段106はタイマ106aを備え、前記回転数信号t0が前記増減補正値Δt1によって増減される継続時間tcを計時する。そして、前記増減補正値Δt1を継続時間tcが長くなるほど漸次減少させるための減量補正値Δt2を、次式(2) に基づいて算出する。
Δt2=kb・tc/ΔT … (2)
ここで、係数kbは前記kaと同様にエンジン回転数に応じて変化するパラメータとしても良いし、あるいはエンジン回転数Neにかかわらず一定の定数としても良い。
【0017】
減算部107は、前記増減補正手段103から出力される増減補正値Δt1と前記補正制限手段106から出力される減量補正値Δt2との差分Δt3(=Δt1−Δt2)を算出して出力する。加算部108は、前記回転数信号発生手段102から出力される回転数信号t0と前記差分tΔ3とを加算し、これを通電時間tonとして通電制御部109へ供給する。通電制御部109はタイマ109aを備え、指示された通電時間tonだけ前記スイッチSWをオンするための制御信号を前記駆動回路18へ供給する。
【0018】
極値検知手段105は、前記パルス発生周期Tn に基づいて、エンジン回転数Neが上昇から降下に転じる変化点および降下から上昇に転じる変化点(以下、各変化点を極値と表現する場合もある)を検知する。ピークホールド手段104はタイマ104aを備え、前記極値検知手段105によってエンジン回転数の極値が検知されると、前記エンジン回転計9の指針を所定時間だけホールドするために、前記減算部107による差分Δt3の出力を所定時間だけ制限する。
【0019】
次いで、図6、7のフローチャートおよび図8を参照して、本実施形態の動作を詳細に説明する。なお、図8において、太実線は指針の表示値を示し、細実線は実際のエンジン回転数を示し、太破線は駆動信号(ton)をエンジン回転数に換算した値を示している。
【0020】
図6において、ステップS39では、パルス解析手段101によって定角度パルスBが解析され、今回のパルス発生周期Tn およびその変化率ΔTが算出される。ステップS40では、ピークホールド時間を計時するピークホールド手段104のピークホールドタイマ104aが計時中であるか否かが判別され、計時中ではない、すなわちピークホールド中でなければステップS41へ進む。
【0021】
ステップS41では、増減補正手段103により、前記算出された変化率ΔTの絶対値が基準値α1よりも大きいか否かが判別される。ここで、図8の時刻j1のように、変化率ΔT1の絶対値が基準値α1よりも小さいと、ステップS56において増減補正値Δt1に“0”がセットされて減算部107へ出力されるが、時刻j2のように変化率ΔT2の絶対値が基準値α1を超えるとステップS42へ進む。
【0022】
ステップS42では、パルス発生周期Tn で代表されるエンジン回転数Neが基準値α2よりも大きいか否かが判別され、Neが基準値α2以下であれば、ステップS56へ進んで増減補正値Δt1に“0”がセットされ、Neが基準値α2を超えている場合のみステップS43へ進む。このように、本実施形態ではエンジン回転数が低い場合には増減補正値Δt1を強制的に“0”とするので、例えばアイドリング時のようにエンジン回転数が比較的不安定な場合に指針が過剰反応することを防止できる。
【0023】
ステップS43では、スロットル開度θTHの変化率ΔθTHが基準値α3よりも大きいか否かが判別され、変化率ΔθTHが基準値α3以下であればステップS56へ進んで増減補正値Δt1に“0”がセットされ、変化率ΔθTHが基準値α3を超えた場合のみステップS44へ進む。このように、本実施形態ではスロットル開度の変化率ΔθTHが低い場合には増減補正値Δt1を強制的に“0”とするので、運転者が自らの意思で加速する場合のみ指針の応答性を向上させることができ、減速時等に指針が不必要に過剰反応することを防止できる。
【0024】
上記したように、本実施形態ではスロットル開度の変化率ΔθTHが基準値α3を超えており、かつ図8の時刻j3のように、エンジン回転数Neが基準値α2よりも大きく、かつ変化率ΔTの絶対値が基準値α1よりも大きい場合のみ、増減補正値Δt1を演算するためにステップS44へ進む。
【0025】
ステップS44では、極値検知手段105により、前回のパルス発生周期Tn-1 が極値(極大値および極小値のいずれか)であったか否かが、例えばパルス発生周期Tn の履歴や変化率ΔTに基づいて判定される。ここで、時刻j4のように、パルス発生周期Tn-1 が極値ではないと、ステップS45において補正制限手段106の補正継続タイマ106aがスタート済みか否かが判別され、スタート済みでなければ、ステップS59において補正継続タイマ106aをスタートさせた後にステップS46へ進む。
【0026】
ステップS46では、エンジン回転計9の応答遅れを補正するために前記回転数信号t0に加算される増減補正値Δt1が、増減補正手段103により、今回のパルス発生周期Tn および変化率ΔTの関数値f(Tn 、ΔT)として、前記式(1) に基づいて算出される。
【0027】
この関数値f(Tn 、ΔT)は、データマップとして前記ROM12に予め記憶しておくことができる。ステップS47では、回転数信号発生手段102により、回転数信号t0がパルス発生周期Tn の関数値g(Tn )として算出される。この関数値g(Tn )も、データマップとして前記ROM12に予め記憶しておくことができる。
【0028】
ステップS48では、前記増減補正値Δt1を減量補正して指針のオーバーシュートを防止するための減量補正値Δt2が、補正継続タイマ106aの計時時間tcおよび変化率ΔTの関数値h(tc、ΔT)として、前記式(2) に基づいて算出される。この関数値h(tc、ΔT)も、データマップとして前記ROM12に予め記憶しておくことができる。
【0029】
ステップS49では、減算部107において、前記増減補正値Δt1から前記減量補正値Δt2が減ぜられ、その減算値(Δt1−Δt2)が新たな増減補正値Δt3として加算部108へ供給される。ステップS50では、加算部108において、前記回転数信号t0と増減補正値Δt3とが加算されて最終的な通電時間tonが算出される。
【0030】
ステップS51では、通電制御部109の通電時間タイマ109aに前記通電時間tonがセットされる。ステップS52では、通電指令が前記スイッチ駆動回路18に出力される。ステップS53では、前記通電時間タイマ109aがカウントダウンされ、ステップS54において、通電時間タイマ109aのカウント値が“0”になると、ステップS55において、通電停止指令が前記スイッチ駆動回路18に出力される。
【0031】
このように、本実施形態では、エンジン回転計の指針の応答遅れを防止するために回転数信号t0に増減補正値Δt1を加算する継続時間tcが長くなると、その増減量が継続時間tcの関数として漸次減少されるので、エンジン回転計での指針のオーバーシュートが防止できるようになる。
【0032】
一方、前記ステップS44において、極値検知手段105により前回のパルス発生周期Tn-1 が極値(例えば、図8の時刻j5)であったと判定されると、ステップS61では、ピークホールド手段104のピークホールドタイマ104aに所定のピークホールド時間tp がセットされる。ステップS62では、ピークホールドタイマ104aがダウンカウントを開始する。ステップS63では、減算部107において増減補正値Δt3に“0”がセットされて出力される。この結果、加算部108から出力される通電時間信号tonが、パルス発生周期Tn-1 に基づいて算出された回転数信号t0と一致することになるので、エンジン回転計9では、指針がパルス発生周期Tn-1 に相当する値を表示する。
【0033】
このようにしてピークホールド処理が実行されると、その後、ステップS40においてピークホールドタイマが“0”になったと判定されるか、あるいはピークホールドタイマが“0”でなくてもステップS57において極値が更新されたと判定されるまで、当該処理はステップS40からステップS50へジャンプする。したがって、ピークホールド中は前記回転数信号t0、増減補正値Δt1、減量補正値Δt2および増減補正値Δt3は更新されず、エンジン回転計では指針がピーク値を示したままホールドされることになる。
【0034】
さらに、上記したピークホールド制御について詳述すると、前記ステップS40において、前記ピークホールドタイマ104aの値が0以外である、すなわち、未だに前記ピークホールド時間tp が経過しておらずピークホールド中であると判定されると、さらにステップS57では、今回のパルス発生周期Tn で代表されるエンジン回転数が現在の極値を超えたか否かが判別され、超えていなければ前記ステップS50へ進む。この結果、先のステップS63で“0”がセットされた増減補正値Δt3が回転数信号t0に加算されることになり、回転数信号t0がステップS47において更新されることもないので、指針は前記パルス発生周期Tn-1 に相当する値でピークホールド状態を保つことになる。
【0035】
なお、前記ステップS57において、極値を超えたと判定されるとステップS58へ進み、前記ピークホールドタイマ104aをリセット(=“0”)した後に前記ステップS41へ戻る。
【0036】
このように、本実施形態ではエンジン回転数の極大値および極小値がピークホールドされるので、エンジン回転計9の指針をエンジン回転数に正確に応答させて素早く変化させる場合でも、そのピーク値を確実に読み取れるようになる。
【0037】
さらに、本実施形態ではピークホールドが一定時間tp の経過後に解除されるようにすると共に、一定時間tp の経過前であっても、新たに検出されたエンジン回転数が極大値を超えたり極小値を下回るとピークホールドが解除されるようにしたので、エンジン回転数の変化を確実に認識できるようになる。
【0038】
なお、上記した実施形態では、ピークホールド中に検出されたエンジン回転数が極大値を超えるか、あるいは極小値を下回ったときにピークホールドが解除されるものとして説明したが、その代わりに、ピークホールド中に新たな極値が検出された時点でそれまでのピークホールドを解除し、改めて新たな極値がピークホールドされるようにしても良い。
【0039】
図9は、上記した変形例の動作を示したフローチャートであり、前記と同一の符号を付したステップでは同一または同等の処理が実行されるので、その説明は省略する。
【0040】
本変形例では、ステップS40においてピークホールド中と判定されると、ステップS70では、前記ステップS44と同様にして前回のパルス発生周期Tn-1 が極値であったか否かが判定される。
【0041】
ここで、Tn-1 が極値であると判定されると当該処理はステップS61へ進み、ピークホールドタイマが改めてセットされる。ステップS62では、ピークホールドタイマ104aがダウンカウントを開始し、ステップS63では増減補正値Δt3に“0”がセットされて出力される。この結果、加算部108から出力される通電時間信号tonが、前記新たに検出された極値Tn-1 に基づいて算出された回転数信号t0と一致することになるので、エンジン回転計9では、指針が前記新たに検知されたパルス発生周期Tn-1 (極値)に相当する値を表示することになる。
【0042】
なお、上記した実施形態では、エンジン回転数の極大値および極小値の双方がピークホールドされるものとして説明したが、エンジン回転数では特に極大値が重要であり、極小値は極大値ほど大きな意味を持たないので、極大値のみがピークホールドされるようにしても良い。
【0043】
さらに、上記した実施形態では、エンジン回転数を代表する回転数信号t0の変化率ΔTの絶対値が基準値α1を超えると増減補正値Δt1が加算されるものとして説明したが、エンジンブレーキによる制動時や、ギアのシフトチェンジに伴って発生するバックラッシュ時等に瞬間的にエンジン回転数が低下した際、不必要なまでに指針が多く触れることを防止するために、増減補正値Δt1は正の変化率ΔTが基準値α1を超えた場合のみ加算されるようにしても良く、また瞬間的にエンジン回転数が上昇した際も、不必要なまでに指針が多く触れることを防止するために、スロットル開度の変化率Δθthが基準値α3を超えた場合のみ加算されるようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】
上記したように、本発明によれば以下のような効果が達成される。
(1) エンジン回転計の本来の駆動信号に増減補正を施してエンジン回転計の指針をエンジン回転数の変化に正しく追従させた際に、エンジン回転数の極値(少なくとも極大値)がピークホールドされるようにしたので、エンジン回転計の指針がエンジン回転数に応答して素早く変化する場合でも、そのピーク値を容易に読み取れるようになる。
(2) 指針のピークホールドが一定時間の経過後に解除されるようにすると共に、一定時間の経過前であっても、新たに検出されたエンジン回転数が極大値を超えたり極小値を下回るか、あるいはピークホールド中に新たな極値が検知されるとピークホールドが解除されるようにしたので、ピーク値のみならず、その後のエンジン回転数の変化も容易に認識できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるエンジン回転計駆動装置の主要部のブロック図である。
【図2】 図1の装置における制御プログラムのメインフローである。
【図3】 図1の装置におけるBパルス割り込み処理のフローチャートである。
【図4】 エンジン回転数Neと係数kとの関係を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態の機能ブロック図である。
【図6】図1の装置における演算処理のフローチャート(その1)である。
【図7】図1の装置における演算処理のフローチャート(その1)である。
【図8】図1の装置により駆動される指針の軌跡を示した図である。
【図9】本発明の変形例の動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…パルス発生器、9…エンジン回転計、10…マイクロコンピュータ、11…CPU、15…トランジスタ、16…点火コイル、17…点火フラグ、18…スイッチ駆動回路、107…減算部、108…加算部
Claims (2)
- エンジンのクランク軸が所定角度回転するごとに定角度パルスを発生する定角度パルス発生手段と、
前記定角度パルスの発生周期Tおよびその変化率ΔTを検知するパルス解析手段と、
前記発生周期Tに基づいて、エンジン回転数を代表する回転数信号を発生する回転数信号発生手段と、
回転数信号により駆動されてエンジン回転数を指示するエンジン回転計と、
前記検知された変化率ΔTに応じて前記回転数信号を増減補正する増減補正手段とを具備したエンジン回転計駆動装置において、
前記増減補正中に前記エンジン回転数の極値を検知する極値検知手段と、
前記極値が検知されると、前記エンジン回転計の指示値を所定時間だけホールドするピークホールド手段とを具備し、
前記ピークホールド手段は、極大値および極小値の一方をピークホールド中に他方が検知されると、前記所定時間の経過前であってもピークホールドを解除することを特徴とするエンジン回転計駆動装置。 - 前記増減補正手段による回転数信号の増減補正時間を計時する計時手段と、前記増減補正時間が長くなるほど、前記回転数信号に対する増減補正量を減少させる補正制限手段とをさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載のエンジン回転計駆動装置。
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