JP4071367B2 - ばら物運搬船の自動荷積装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は陸側から船上の一個所に供給されたばら物を船体内の貨物倉に連続して且つバランスよく積付けることができる自動荷積装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉱石、石炭、石灰石、木材チップ、穀物、セメントなどの小塊、粒体、粉体からなる不定形固体貨物、即ちばら物を海上輸送するばら物運搬船の内で、主に沿海区域を航行するものは港湾荷役設備が小規模、或いは不完全な埠頭に接岸して荷役作業を行なわなければならないことが多い。
【0003】
そのために、貨物倉をハッチ方式として陸側の船積機によって直接積付けを行なうが荷揚げは船側の設備で行なうように自動荷揚装置をばら物運搬船に具えること、または積付けと荷揚げの両方を船側の設備で行なうように自動荷積装置と自動荷揚装置の両方をばら物運搬船に具えることが実施されている。
【0004】
前記の自動荷揚装置の一例として、図8の(A),(B),(C)、殊に(C)に示したように、船体81の船倉82の内部に構築された船体長手方向へ延在する貨物倉83の底をホッパ形状とし、その平坦な底壁84に沿って往復走行する払出機86によって貨物倉83に積込まれているばら物を強制的に掻き取って底壁84の下方へ落下させ、船底に沿って船体長手方向へ延びる第一コンベヤ87に落下ばら物を載せて船首側へ送り、次に船底附近から上甲板85の上方へ延びる第二コンベヤ88にばら物を受け渡して上甲板85の上方へ送り、更に上甲板85の上に起伏および旋回可能に支持させたブーム90に敷設した第三コンベヤ89によって埠頭の所定個所に荷揚げするものがある。
【0005】
一方、積付けについては図8の(A)に示したように、貨物倉83をハッチ方式として陸側の船積機によってばら物を貨物倉83に直接投入するものがある。また、図8の(B),(C)に示したように、船体長手方向へ往復走行するとともに搬送方向反転可能としたシャトルコンベヤ91を上甲板85の上に左右二基配備し、往復走行区間の中間点に設置した受入ホッパ92に陸側の船積機からばら物を投入し、このばら物をシャトルコンベヤ91によって貨物倉83に前後一端から落下投入するようにした自動荷積装置を具えたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記図8の(A)に示したばら物運搬船は、埠頭に配備した船積機の先端に設けたシュートをハッチ93から貨物倉83に挿入し、コンベヤにより搬送したばら物をシュートより落下させることによって積付けを行なうものである。この場合、船体長手方向へ延在する貨物倉83に均等に投入して荷重不均等による船体81の傾きを生じさせないように船積機全体を船体81に沿って移動させたり、或いは先端のシュートを貨物倉83の内部で移動させて荷重のバランスをとりながら積付けを行なわせる必要がある。従って、船積機として大形、複雑なものが必要となるばかりか、積付け状態を監視しながら移動操作を行なうため運転が面倒であり、接岸して積付け可能な埠頭が大幅に限定される。
【0007】
これに対して、図8の(B),(C)に示したようにシャトルコンベヤ91を左右に配して陸側からそれぞれにばら物を供給するようにしたものは、中間点に設置されている受入ホッパ92にばら物を投入すればよいので、陸側の船積機として小形、簡単で運転容易なものが利用可能である。この場合、二基のシャトルコンベヤ91のそれぞれに対応させて二台の船積機を用いると、荷重のバランスをとりながら連続投入して積付けを行なうことができるが、このような荷役設備をもつ埠頭は著しく限定され、また前記のような自動荷積装置のために二台の船積機を準備しておくことは負担が大きい。
【0008】
また、一台の船積機で二基のシャトルコンベヤ91にばら物を交互に供給し積付けを行なわせる場合、荷重のバランスをとるため受入ホッパ92への投入を頻繁に切換えなければならず、船積機の操作が面倒であるとともに、その間船積機のコンベヤを停止するので荷役作業能率が低い、という問題がある。
【0009】
ところで、シャトルコンベヤ91は走行停止状態でばら物を搬送し貨物倉83に一個所から投入して所要高さの積山が作られたとき、少し移動して隣接個所に積山を作る、という動作を繰返して積付けを行なう機械として知られており、ばら物積付けにシャトルコンベヤを用いた一例が特開平6−239464号公報に記載されている。そして、このようなシャトルコンベヤ91をばら物運搬船の上甲板85の附近に左右二基配備して貨物倉83に積付けるようにしたものは、貨物倉83が船体長手方向へ延在する単列構造のものに対しては上部に大きな空間を残すことなく積付けることができ、また左右に区画された二列構造のものに対してはそのままそれぞれに積付けることができる、という利点をもっている。
【0010】
本発明は前記の利点をもつシャトルコンベヤ二基配備の自動荷積装置を装備したばら物運搬船について、ばら物の積付けが陸側の船積機の設置台数、切換え操作などに依存して行なわれるため、接岸可能な埠頭が限定される、或いは荷役作業能率が低い、という問題の解消を計ったものであって、ばら物を陸側から一個の受入ホッパに投入してこれを二基のシャトルコンベヤに適正に分配し、荷重のバランスをとりながら積付けを行なうことができ、従って陸側に簡易な船積機が一台あれば連続投入して能率のよい荷役作業を実現させる自動荷積装置をばら物運搬船に具えさせようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は前記課題を解決させるために、船体左右にシャトルコンベヤを配備するとともに陸側から送られてくるばら物を受入れる受入ホッパを一個とし、この受入ホッパに投入されたばら物を二分して左右のシャトルコンベヤに各別に受け渡すようにするとともに、二分されるばら物の配分比率を任意に変更できるようにしたものである。
【0012】
このように、船上の受入ホッパを一個としたことにより、陸側の船積機が一台で足り荷役設備が小規模或いは不完全な埠頭でも荷積みができるとともに、ばら物を二分して左右のシャトルコンベヤに受け渡すことにより、連続した荷積み作業ができる。加えて二基のシャトルコンベヤに受け渡すばら物の配分比率を任意に変更することにより、荷重のバランスをとりながら貨物倉に投入し船体を安定した姿勢に維持して能率のよい積付けを行なうことができるようになった。
【0013】
また、本発明は前記に加えて受入ホッパから分割手段に送られるばら物の流量を調整するようにした。この流量調整手段によって、受入ホッパに投入されたばら物をほぼ一定量ずつ送り所定の配分比率を安体よく維持して貨物倉に投入できるようになった。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図1の(A),(B)および図2は本発明に係る自動荷積装置を具えたばら物運搬船の概略を示すものであって、船体1の船首近くから船尾近くに亘って形成された船倉2の内部に、船体中心線上に設置した隔壁3によって区画された船体前後方向へ長い二つの貨物倉4,5が構築されている。
【0015】
これら貨物倉4,5の底はホッパ形状とされ、その平坦な底面6,7の上方に架設したカバー体8,9の内部に船体前後方向へ往復走行可能に支持した払出機11,13の回転羽根12,14が貨物倉4,5に積込まれているばら物を回転中心へ向かって強制的に掻き寄せ、スリット状の排出口15,16から貨物倉4,5の下方へ落下させて取り出す。
【0016】
各底面6,7の下方には船体前後方向へ延在させてベルトコンベヤからなる第一コンベヤ17,18が設置されており、排出口15,16から落下してくるばら物を受け取って船首側へ搬送し、船倉2の船首側空間に設置されているベルトコンベヤからなる中継コンベヤ19,20によって垂直ベルトコンベヤからなる一基の第二コンベヤ21に受け渡して上甲板10の上方へ搬送し、更に上甲板10の上に旋回、起伏可能に支持したブーム22に設置したベルトコンベヤからなる第三コンベヤ23によって埠頭の所定個所に陸揚げする。
【0017】
前記の払出機11,13,第一コンベヤ17,18,中継コンベヤ19,20,第二コンベヤ21,第三コンベヤ23は船側の自動荷揚装置であり、その基本構成の一例は実開平2−33196号公報に記載されている。
【0018】
次に、本発明に係る自動荷積装置について説明すると、船体1の中心線を挟んで左右に区画構築されている二つの貨物倉4,5の各中心線上方に位置させて、各貨物倉4,5の船体前後方向全長に亘る長さのフード25,26が上甲板10の上に構築されているとともに、前記各中心線上に位置させて貨物倉4,5の全長に亘る長さのスリット状の投入口27,28が貨物倉4,5とフード25,26とを連通させて設けられている。
【0019】
各フード25,26の内部には、貨物倉4,5の船体前後方向長さの二分の一よりも少し長いベルトコンベヤ31,33を台車32,34に装備してなるシャトルコンベヤ29,30が往復走行可能に配置されている。ベルトコンベヤ31,33は搬送方向が反転可能とされており、受け取ったばら物を貨物倉4,5の各一端部に位置させた送出端から投入口27,28を経て貨物倉4,5に落下投入し、所定高さの積山を作ったとき台車32,34を少し移動させ先の積山に隣接して所定高さの積山を作る、という動作を繰返す。そして、貨物倉4,5の船首側または船尾側から中間部まで積山を作ったとき、ベルトコンベヤ31,33の搬送方向を反転させて反対端部から所定高さの積山を順次作る動作を繰返すことにより、積付けを行なうものである。
【0020】
従って、例えば一方のシャトルコンベヤ29は貨物倉4に船首側端部から積込みを開始し、もう一方のシャトルコンベヤ30は貨物倉5に船尾側端部から積込みを開始し、且つそれぞれの貨物倉4,5への投入量を等しくすることにより、荷重のバランスをとりながら積付けを行なわせ、船体1に前後へ傾くトリムや左右に傾くヒールを生じさせることなく安定した姿勢を維持させることが可能である。
【0021】
また、前記二基のシャトルコンベヤ29,30の各台車32,34の前後両端部には積山高さ検知器35,36が吊下げられており、これらは投入口27,28を通って貨物倉4,5の内部に位置している。この検知器35,36は積山が次第に高くなって傾斜側面に接し、一定角度傾いたとき電気信号を発するものであり、これらからの電気信号に基いて所定高さの積山が作られたことを判定し、台車32,34を少し移動させる。更に、二基のシャトルコンベヤ29,30の検知器35,36が発する電気信号に一定以上の時間差があると荷重のアンバランスを生じて船体1を傾ける心配がある。このような場合、後述する比率変更手段66によって二つのシャトルコンベヤ29,30に受け渡すばら物の配分比率を変え、ほぼ同時に所定高さの積山が作られるように貨物倉4,5への投入量を調整する。
【0022】
船体1の中央と船尾との中間部分に、一方の舷側に接近させて受入ホッパ38が上甲板10の上方に設置されており、その下部に形成されたシュート39が船体1の中央に向かって船体長手方向へ延びる緩く傾斜したカバー体49の基端部に貫入している。カバー体49にはベルトコンベヤからなるデッキコンベヤ50が内蔵設置されており、このデッキコンベヤ50の搬送区間はシュート39の下端開口40の下方である送入端から緩く上方へ傾斜し、船体1の中央部において一方の舷側に接近させて上甲板10の上方に設置されたヘッドハウジング52の内部に臨ませた送出端に亘って延びている。
【0023】
図1の(B)を参照して、受入ホッパ38の頂端の投入口41は蓋42によって開閉され、荷役作業を行なうときのみ開放して陸側の船積機によって搬送されてくるばら物を受入れるが、それ以外のときは閉鎖して雨水や海水が入り込まないようにされる。
【0024】
また、図3および図4を参照して、シュート39を形成している壁の内で、デッキコンベヤ50の搬送方向前方側に位置する壁の下方部分に流量調整手段44が設けられている。この流量調整手段44は、下端部をデッキコンベヤ50のトラフ形状とされている送入端部分に差込んだ板部材45の下端縁を上向き凸の円弧縁46とするとともに、その中央部に窓孔47を切欠き形成した構造であり、シュート39の前方側の壁の一部を構成している。円弧縁46は受入ホッパ38に投入されシュート39を通ってデッキコンベヤ50の送入端に載ったばら物の形状を整えて一定量ずつ搬送させる。また、窓孔47は受入ホッパ38にばら物が一時的に大量に溜ったときこれを排出搬送させる。更に、シュート39の下方に板部材45を挟んで堰板48がデッキコンベヤ50の送入端部分上面にほぼ接して配備されており、これらにより陸側からのばら物投入を継続しても溢れさせることがない。
【0025】
図5,図6および図7を参照して、デッキコンベヤ50の送出端はヘッドハウジング52の上部に位置しており、それより放出されたばら物はデッキコンベヤ50のばら物搬送方向前方および後方へ向かって斜め下方へ傾斜した第一シュート53と第二シュート55とに二分され、それぞれの放出口下方に送入端を位置させているベルトコンベヤからなるシフトコンベヤ59,61に受け渡す。
【0026】
第一シュート53および第二シュート55のばら物を滑降させる傾斜底壁54,56は、デッキコンベヤ50およびヘッドハウジング52に共通の中心二等分線上を境界線57として互いに反対方向へ傾斜している。従って、流量調整手段44の円弧縁46によって形状を整えられデッキコンベヤ50は左右均等に載ったばら物がそのまま放出されたとき、前記のように境界線57の両側に位置させた二つの傾斜底壁54,56にばら物が均等に二分されて落下することとなる。このような第一シュート53,第二シュート55を下部に具えたヘッドハウジング52は、受入ホッパ38に陸側から投入されたばら物を二基のシャトルコンベヤ29,30に分配するための分割手段51を構成している。
【0027】
図1の(A),(B)および図2を参照して、二つのシフトコンベヤ59,61はヘッドハウジング52を内蔵するとともに、カバー体49,フード25,26に連通させて上甲板10の上方に構築したカバー体60に内蔵されて船体1を横切る方向へ延びており、船体1の中央部において二基のシャトルコンベヤ29,30のベルトコンベヤ31,33のそれぞれにばら物を受け渡す。カバー体60の送入端側には第一シュート53,第二シュート55の放出口が開口させられており、送出端側にはフード25,26に放出口を開口させたシュートが必要により設けられ、シフトコンベヤ59,61で搬送されたばら物はベルトコンベヤ31,33に受け渡されることとなる。
【0028】
実際の荷積み作業にあたっては、取扱うばら物の種類や状態によってデッキコンベヤ50に左右均等に載ったまま放出されず、片寄って放出されて二つのシュート53,55に不均等に分配されることがある。また、上甲板10の上に設置される諸設備の配置の都合から、受入ホッパ38をヘッドハウジング52の上に積み重ねて設置した場合は、陸側の船積機から受入ホッパ38に投入されたばら物がそのまま二つのシュート53,55に落下するため、不均等に分配されやすい。これらが原因となって二基のシャトルコンベヤ29,30による船体左右の積付け量に異差を生じるのを避けられない。そして、排水量1万トン級のばら物運搬船において左右30トンの荷重差で傾斜角1度のヒール現象を生じることが確認されていることから見ても、不均等な分配が続くと無視できない傾きを生じるに至ることは明かである。
【0029】
このような船体左右の荷重アンバランスを生じたとき、分配量の少なかった方へ大量に分配して船体1を傾きのない姿勢に維持することが必要であり、そのために本発明では左右のシャトルコンベヤ29,30に分配するばら物の配分比率を任意に変更する比率変更手段66を具えさせた。
【0030】
この比率変更手段66は図5,図6および図7を参照してヘッドハウジング52に付設されていて、面三角形の型材からなる分配シュート67とその作動機構71とからなるものである。分配シュート67はデッキコンベヤ50の中心二等分線と平行な方向へ延在しており、デッキコンベヤ50の放出端の前下方であって二つのシュート53,55の入口上方に位置しているとともに、ヘッドハウジング52のデッキコンベヤ50と向かい合った前方壁からデッキコンベヤ50に向かって下方へ傾斜している。そして、この分配シュート67の高所側端面はヘッドハウジング52の前方壁に接し、低所側端部は三角形に切欠き形成した溝68がヘッドシュート52に架設した面三角形の梁部材69に嵌合して載ることにより支えられている。
【0031】
この分配シュート67は通常の状態で二つのシュート53,55の境界線57上に稜線を位置させている。そして、例えば第二シュート55へのばら物落下量が多く、シフトコンベヤ61からシャトルコンベヤ30を経て貨物倉5に積込まれるばら物がもう一方の貨物倉4へのばら物積込み量よりも多いときは、図7の(A)に示すように分配シュート67を第二シュート55の上方側へ平行移動させる。これにより、第二シュート55へ向かって落下するばら物の一部が分配シュート67の一方の斜壁67aによって第一シュート53側へ誘導され、分配量が少なかった貨物倉4に大量のばら物が送られるようになる。反対の場合には図7の(B)に示すように分配シュート67を第一シュート53の上方側へ平行移動させて第一シュート53へ向かって落下するばら物の一部をもう一方の斜壁67bによって第二シュート55側へ誘導する。
【0032】
尚、分配シュート67を面三角形として傾斜設置し、且つ梁部材69も端面三角形とした図示の形態によると、ばら物がこれらに載って堆積するという不都合を避けることができる。
【0033】
分配シュート67を平行移動させる作動機構71は、ヘッドハウジング52の一側外方へ突設した棚板70に載置した減速機付きの電動機72と、それより境界線57と平行な斜め方向に延びる駆動軸73と、この駆動軸73に直交してヘッドハウジング52を貫通させた二本の調整ロッド74と、駆動軸73の回転を調整ロッド74の直線動に変換する伝動歯車装置75とを具えており、調整ロッド74は分配シュート67を両端部で貫通してその直線動により平行移動させる。
【0034】
伝動歯車装置75は駆動軸73と調整ロッド74にピニオンとラックをそれぞれ設けたものであってもよいが、駆動軸73にウオームを設けるとともに調整ロッド74にラックを設けそれぞれに噛み合うウオームホイールとピニオンを同軸に設けてなるボール盤の送り装置として慣用されている機構を用いると、大きな減速比が得られ分配シュート67の位置決めが容易になるという利点がある。
【0035】
また、駆動軸73には回転数を検出するポテンショメータのような回転検知器76が設けられているとともに、調整ロッド74には分配シュート67の暴走を防止するストッパ77が取り付けられている。
【0036】
先に説明した二基のシャトルコンベヤ29,30の検知器35,36が発する電気信号に一定以上の時間差があるとき、即ちそれぞれが作る積山の高さの差が一定以上となったとき、積山が低い方へ大量のばら物を送るように電動機72を回転させて分配シュート76を予め設定した寸法だけ平行移動させる。そして、次の積山について時間差が所定値以内であれば分配シュート76を前回の移動位置に定置させ、一定以上であれば更に平行移動させて低い方の積山へのばら物投入量を更に増加する。検知器35,36の発する電気信号の順序が逆転し、その時間差が一定以上となったとき分配シュート76を前記とは反対の方向へ平行移動させる。分配シュート76の最大移動距離は、稜線を境界線57の上に置いた位置から約二分の一幅であり、それ以上は斜壁67a,67bによる誘導作用が無意味である。
【0037】
以上の動作を行なうことにより、船体左右の荷重アンバランスを生じたとき、ばら物の積付けを続行しながら自動的にアンバランスを解消するように配分比率を変え、船体1を傾きのない安定した姿勢に維持して積付けを行なわせることができる。
【0038】
尚、作動機構71の電動機72をハンドルに代えて手動で分配シュート67を平行移動させるようにしても、荷重バランスをとりながら積付けを行なうことができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると大規模な荷役設備をもたない埠頭で一個の受入ホッパに受入れたばら物を船側において左右に適正配分し、船体を傾けることなく安定した姿勢に維持しながら能率のよい積付けを行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は本発明の実施の形態を示す平面概略図および縦断面概略図。
【図2】図1(B)のA−A線に沿う拡大断面図。
【図3】図1の形態における受入ホッパ部分の拡大縦断面部分図。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図。
【図5】図1の形態における分割手段、比率変更手段部分の拡大縦断面図。
【図6】図5のC−C線に沿う断面図。
【図7】(A),(B)は比率変更手段の作用説明図。
【図8】(A),(B)は異なる従来例を説明する船体幅方向断面概略図、(C)は(B)の従来例における船体長手方向断面概略図。
【符号の説明】
1 船体, 4,5 貨物倉, 29,30 シャトルコンベヤ, 38 受入ホッパ, 44 流量調整手段, 50 デッキコンベヤ, 51 分割手段, 53 第一シュート, 55 第二シュート, 59,61 シフトコンベヤ, 66 比率変更手段,

Claims (5)

  1. 貨物倉の上方左右に配備されて船体長手方向へ往復走行するとともに搬送方向反転可能とされ、ばら物を前記貨物倉に落下投入するシャトルコンベヤと、
    陸側から送られてくるばら物が投入される一個の受入ホッパと、
    前記受入ホッパに投入されたばら物を二分する分割手段と、
    前記分割手段で二分されたばら物を前記左右のシャトルコンベヤに各別に受け渡すシフトコンベヤと、
    前記分割手段で二分されたばら物の配分比率を任意に変更する比率変更手段と、
    を具えたことを特徴とするばら物運搬船の自動荷積装置。
  2. 請求項1に記載した自動荷積装置において、
    前記受入ホッパから前記分割手段に送られるばら物の量を調整する流量調整手段、
    を具えたことを特徴とするばら物運搬船の自動荷積装置。
  3. 請求項1または2に記載した自動荷積装置において、
    前記シャトルコンベヤは前記貨物倉に投入したばら物が作る積山の高さを検知する検出手段を具えており、前記比率変更手段は前記検出手段からの信号に基いて運転される電動機によって前記左右のシャトルコンベヤが作る積山の高さの差を減少させる方向へ動作させられる、
    ことを特徴とするばら物運搬船の自動荷積装置。
  4. 請求項2または3に記載した自動荷積装置において、
    前記受入ホッパに投入されたばら物を前記分割手段に送るデッキコンベヤを具えており、
    前記流量調整手段は前記受入ホッパの前記デッキコンベヤ搬送方向前方の壁部分に設けられ、前記デッキコンベヤに載ったばら物の形状を整えて一定量ずつ搬送させる、
    ことを特徴とするばら物運搬船の自動荷積装置。
  5. 前記分割手段はばら物を受入れるヘッドハウジング、およびその中心二等分線上を境界線として互いに反対方向の斜め下方へ傾斜した二つのシュートからなり、
    前記比率変更手段は前記境界線をまたいで前記二つのシュートの入口上方に配置された面山形の分配シュート、および前記分配シュートを平行移動させて前記シュートの一方へ向かうばら物の一部をもう一方へ誘導するように前記分配シュートを平行移動させる作動機構からなる、
    請求項1,2,3または4に記載したばら物運搬船の自動荷積装置。
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