JP3002734B2 - ばら積船のセルフアンローディングシステム - Google Patents

ばら積船のセルフアンローディングシステム

Info

Publication number
JP3002734B2
JP3002734B2 JP3112537A JP11253791A JP3002734B2 JP 3002734 B2 JP3002734 B2 JP 3002734B2 JP 3112537 A JP3112537 A JP 3112537A JP 11253791 A JP11253791 A JP 11253791A JP 3002734 B2 JP3002734 B2 JP 3002734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bulk
cargo hold
hold
hull
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3112537A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05319371A (ja
Inventor
望 豊田
信一 佐藤
Original Assignee
株式会社三井三池製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三井三池製作所 filed Critical 株式会社三井三池製作所
Priority to JP3112537A priority Critical patent/JP3002734B2/ja
Publication of JPH05319371A publication Critical patent/JPH05319371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3002734B2 publication Critical patent/JP3002734B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ship Loading And Unloading (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はばら物、殊にウッドチッ
プなどのように軽量のばら物を船艙に設けられた貨物倉
内に梱包することなくばら積みの状態で直接積み込んで
運航するばら積船のセルフアンローディングシステムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウッドチップなどのばら物を船艙1aに
設けられた貨物倉2aにばら積みの状態で積み込んで運
搬するばら積船には、図3に示すような各貨物倉2aか
らばら物を荷揚げするためのアンローディングシステム
が従来から具えられている。
【0003】このアンローディングシステムはハッチを
開放してアッパデツキ3a上に配置されたクレーン4a
に吊垂したバケット5aを貨物倉2a内に下降させてば
ら物を掴み、これをアッパデツキ3a上に配置されたホ
ッパ6a内に放出し、これをベルトコンベヤ7a,8
a,9aなどによって船外へ搬送させる構成である。
【0004】ところが、前記従来のばら積船のアンロー
ディングシステムは、ハッチを大きく開放した状態で貨
物倉2aのばら物を取り出すものであり、荷役中にばら
物から発生する粉塵が舞い上がって衛生管理上好ましく
ない。また、荷役作業が進んで貨物倉2a内のばら物が
少なくなるとバケット5aでばら物を掴むことが困難と
なり、バックホーなどの機械類を粉塵などが浮遊する貨
物倉2a内に入れて排出作業を援助する必要があり、荷
役効率が低いとともにバックホーの作業者にも過酷な作
業環境を課すことになる。更に、このシステムは自動的
に運転することが不可能な構成であり、そのため多数の
作業者を必要とする、という問題もある。
【0005】また、実開昭59−99889号公報に
は、船艙底部にその長手方向に沿って設けられたベルト
コンベアと、前記ベルトコンベアに沿ってその上方に設
けられた前記ベルトコンベヤを覆う荷重受けベルトと、
前面に船艙の幅方向にわたる鋤板が前記荷重受けベルト
を貫通させて設けられ、前記鋤板の下部にその幅方向に
わたるスクリュウコンベアが設けられた船艙の長手方向
に移動自在のトラクターとからなる自動運転可能なセル
フアンローダ船が開示されている。
【0006】しかしながら、このセルフアンローディン
グシステムは、積載ばら物の荷重がトラクターへ全面的
に直接かかり、積載ばら物を推進方向へ押圧して行く強
力な推力を必要とすると共に、トラクターはダクトの段
部をレールとして駆動輪で走行するものであるので、段
部に堆積したばら物に乗り上げてバランスを失い易い構
造となっている。
【0007】また、積載ばら物は船艙の一側方からのみ
偏って払い出されて行くので、荷役中に船に強いトリム
傾斜が発生する欠点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のばら積船のアンローディングシステ
ムが多くの作業者やバックホーなどの機械を必要とする
など自動化が不可能であるとともに、ばら物から発生す
る粉塵が作業現場に立ち込めて衛生管理上きわめてよく
ない、という点にあり、円滑に作動する自動化されたセ
ルフアンローディングシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、船艙内の貨物
倉からばら物を荷揚げするためのセルフアンローディン
グシステムであって、
【0010】船体の左右方向へ延びる一対の先細りの
片持ち式のスクリュを有し前記貨物倉の船体前後方向全
長に亘って設置された端面傘形のカバー体に支持された
上方のガイドレールと下方のガイドレールとに案内され
て船体の前後方向へ往復運動可能に前記貨物倉底部に配
置されたリクレーマと、
【0011】前記リクレーマを介して取り出されたば
ら物を船体の前後方向へ移送する横方向移送部と、この
横方向移送部によって移送された前記ばら物を上方へ移
送して船上へ搬送する竪方向移送部とを有する搬送コン
ベヤ、
【0012】とを有する構成としたことを以って前記課
題を解決するための手段とし、これによって自動化が容
易であるとともに、粉塵などによる環境の悪化を招くこ
となく、ウッドチップなどのように比較的軽量で内部摩
擦角が大きく、従って流動性の悪いばら物を効率よく荷
揚げすることができるセルフアンローディングシステム
を提供するという目的を達成する。
【0013】
【作用】ハッチを閉じたままリクレーマおよび搬送コン
ベアを運転し、貨物倉の底部からばら物を順次平面的に
偏ることなくスクリュによって掻き出して横方向移送部
に移しかえる。ばら物は次に竪方向移送部によって船上
に搬送される。
【0014】
【実施例】図1乃至図2は船体の前後方向に亘って適宜
間隔で配置された複数の隔壁10で船艙1を互いに水密
に仕切り、それらの内部に貨物倉2がそれぞれ独立をし
て設置されているばら積船について本発明を実施した例
を示すものであり、航行中にばら積船が坐礁したり、或
いは他の船舶などと衝突した際に損傷箇所から浸水した
としても、浸水は損傷個所の附近だけに止まり船艙1の
全域に及んで船体が沈没してしまうという心配がない。
【0015】各貨物倉2はアッパデッキ3に開口するハ
ッチ16を有しているとともに平坦な底面17を有し、
ばら物をそのままの状態で積み込むようになっている。
また、これらの貨物倉2内の中央には底面17に沿って
船体の前後方向へ延びる上下のガイドレール23,24
に案内されて往復を走行するスクリュ・リクレーマ11
が具えられている。
【0016】このスクリュ・リクレーマ11はガイドレ
ール23,24に嵌装された走行車輪14,15を上下
に有し駆動機構(図示せず)を内蔵したリクレーマ本体
13に、先端が貨物倉2の両側壁21,21近くまで延
びる一対の先細りのスクリュ101,101を左右対称
に片持ち式に設けた構成であり、スクリュウ101,1
01を基端から先端にかけて先細りにすることにより先
端部の積載ばら物の荷重と抵抗を少なくし重量を軽量化
することにより片持ちによる支持部の強度を補完してい
る。
【0017】本実施例では走行車輪14,15ならびに
一対のスクリュ101,101を一つの駆動機構により
駆動させる構成であるため小形化が可能であるが、それ
ぞれを個別の駆動機構で駆動させる構成であってもよ
い。
【0018】また、各貨物倉2内にはリクレーマ11に
よって取り出されたばら物を船体の前後方向へ移送する
ために、各スクリュ101,101の基端下方に設けら
れた船体の前後方向へ延びる排出口18に沿ってその下
方に配置された横方向移送部19と、この横方向移送部
19によって移送されたばら物を上方へ移送して船上へ
搬送するために隔壁10に沿って配置された竪方向移送
部20とからなる搬送コンベヤ12が配設されている。
【0019】更に、リクレーマ本体13の上部を覆って
端面傘形のカバー体25が貨物倉2の船体前後方向全長
に亘って設置されている。このカバー体25は下端が排
出溝18の外側端よりも外側方に位置しており、貨物倉
2のばら物が排出溝18に直接入ることがないように形
成されているとともに、上方のガイドレール23を支持
している。
【0020】この実施例によって各貨物倉2内に収容さ
れたばら物を荷揚げするには、搬送コンベヤ12を作動
させた状態で駆動機構によりスクリュ101,101を
回転させながら走行車輪14,15を駆動させてリクレ
ーマ11を船体の長手方向へ往復走行させる。
【0021】各貨物倉2内に収容されたばら物は往復走
行するリクレーマ11の回転するスクリュ101,10
1によって底部分から順次平面的に偏ることなく掻き出
されながらそれらの基端へ移送され、排出口18から落
下して搬送コンベヤ12の横方向移送部19に漏れなく
受け止められて乗り、順次竪方向移送部20へと移送さ
れる。次で、竪方向移送部20に沿って隔設されたもう
一つのベルトコンベヤ22との間に挟まれて船上に搬送
され、各貨物倉2に対応して具えられたホッパ6内に放
出されるのである。
【0022】更に、各ホッパ6の下方を通って船体の左
右方向へ向かって配置されたベルトコンベヤ7、ならび
にに各ベルトコンベヤ7の排出端を通って船体の前後方
向へ向かって配置された集合コンベヤ8によって例えば
船首へと搬送され、シャトルコンベヤ9によって船外に
荷揚げされる。
【0023】このように、本実施例によればアッパデッ
キ3に具えられたハッチ16を開放することなく、しか
も多くの作業者を要することなくばら物を自動的に船上
に搬送することが可能である。
【0024】殊に、本実施例はリクレーマ11が貨物倉
2の前後方向の全域に亘って移動するとともに各スクリ
ュ101,101の先端が貨物倉2の両側壁21,21
近くまで延びている構成であるため、貨物倉2内に収容
されているばら物の全てを残さずに排出させることがで
きる。
【0025】また、本実施例は一対の片持ち式のスクリ
ュ101,101がリクレーマ本体13を挟んで左右対
称に配置された構成であるため、排出効率がよいととも
に構成が複雑でなく部品点数も少なくて済み、車輪1
4,15に掛かる荷重にも偏りがなく上下のガイドレー
ル23,24に案内されてきわめて安定した状態で往復
走行させることができるものであるが、船体の左右長さ
によっては一本のスクリュのみを片持ち式に有する構成
としてもよい。
【0026】また、前記構成のリクレーマ11の複数を
左右に並べて配送し巨大ばら積船に対応させることもで
きる。更に、本実施例は搬送コンベヤ12が横方向移送
部19と竪方向移送部20とを一体連続に有するもので
あるため一台の機械で排出口18から取り出されるばら
物を速やかに船上に移送することができるという利点も
有しているが、横方向移送部19と竪方向移送部20と
を別体とした構成であってもよいことは言うまでもな
い。
【0027】
【発明の効果】本発明は貨物倉の底に設けた片持ち式の
スクリュを有するリクレーマと、これにより掻き出して
集めたばら物を船上に搬送するための横方向移送部およ
び竪方向移送部を有する搬送コンベヤとからなる構成と
したため、貨物倉から多量のばら物を連続して自動的に
効率よく、しかも余す所なく完全に荷揚げすることがで
きる。殊に、アッパデッキに設けられたハッチを開放す
ることなしに貨物倉の底部からばら物を排出するもので
あるため周囲に粉塵が舞い上がることがなく、また、粉
塵が発生する貨物倉内にバックホーなどの機械を搬入し
て作業をする必要もなく衛生管理上有利である。
【0028】また、リクレーマはカバー体で覆われて積
載ばら物の荷重を直接受けることなく上下のガイドレー
ルに案内されて往復走行するので、円滑にバランス良く
走行できると共に、貨物倉のばら物を順次平面的に偏ら
ず連続して下方のばら物から払い出すので、船を大きく
傾けることなく安全に荷役することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面である。
【図2】図1のA−A線に沿う横断面拡大部分図であ
る。
【図3】従来例を示す縦断面である。
【符号の説明】
1 船艙 2 貨物倉 10 隔壁 11 リクレーマ 12 搬送コンベヤ 19 横方向移送部 20 竪方向移送部 101 スクリュ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船艙内の貨物倉からばら物を荷揚げする
    ためのセルフアンローディングシステムであって、船体の左右方向へ延びる一対の先細りの片持ち式のス
    クリュを有し前記貨物倉の船体前後方向全長に亘って設
    置された端面傘形のカバー体に支持された上方のガイド
    レールと下方のガイドレールとに案内されて船体の前後
    方向へ往復運動可能に前記貨物倉底部に配置されたリク
    レーマと、 前記リクレーマを介して取り出されたばら物を船体の
    前後方向へ移送する横方向移送部と、この横方向移送部
    によって移送された前記ばら物を上方へ移送して船上へ
    搬送する竪方向移送部とを有する搬送コンベヤ、 とを有することを特徴とするばら積船のセルフアンロー
    ディングシステム。
JP3112537A 1991-04-17 1991-04-17 ばら積船のセルフアンローディングシステム Expired - Fee Related JP3002734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3112537A JP3002734B2 (ja) 1991-04-17 1991-04-17 ばら積船のセルフアンローディングシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3112537A JP3002734B2 (ja) 1991-04-17 1991-04-17 ばら積船のセルフアンローディングシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05319371A JPH05319371A (ja) 1993-12-03
JP3002734B2 true JP3002734B2 (ja) 2000-01-24

Family

ID=14589128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3112537A Expired - Fee Related JP3002734B2 (ja) 1991-04-17 1991-04-17 ばら積船のセルフアンローディングシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3002734B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05319371A (ja) 1993-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6390006B1 (en) Sea bulk transfer vessel
US5564878A (en) Apparatus and method for continuous handling of bulk materials
WO1982002367A1 (en) Unloading means for bulk material
JP3002734B2 (ja) ばら積船のセルフアンローディングシステム
US4072238A (en) Self-unloading ship with two tunnel belts and a central reclaimer
JP3491165B2 (ja) ばら積船のセルフアンローディングシステム
US3002634A (en) Bulk-cargo carrying ship
US3536208A (en) Self-discharging bulk cargo vessel
US5372468A (en) Bulk material unloading system
JP4071367B2 (ja) ばら物運搬船の自動荷積装置
US2827181A (en) Universal self-unloading unit for bulk cargo vessels
JP3498172B2 (ja) ばら積船
JP3210305B2 (ja) 船のデッキ型積荷の積降し装置
EP0109114B1 (en) Self-unloading vessel
JPS5825615B2 (ja) 積荷または貯蔵室におけるばら材料の整理および掻均し装置
JPH05270482A (ja) ばら積船のセルフアンローディングシステム
US3282445A (en) Tanker unloading system
JP3088139U (ja) セルフアンローダ船の防塵構造
JPS6341359B2 (ja)
JPS584675B2 (ja) 鉱滓などの運搬船
JPH0891585A (ja) 船舶用自動積荷下ろし装置
KR0162279B1 (ko) 스크류형 집진수단을 갖는 연속식 언로더
US3143225A (en) Conveyor apparatus for the unloading of bulk cargoes from ships
JPH06127470A (ja) スラリー船を利用した荷役設備
JPS59220485A (ja) 巾広大型バルクキヤリア

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990601

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees