JPS59220485A - 巾広大型バルクキヤリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は巾広大型バルクキャリアに関する。

最近、船舶の輸送コストを大巾に低減するために巾広の
いわゆる超浅吃水部屋のバルクキャリアが開発されてい
るが、この種の巾広大型バルクキャリアにおいては、港
湾の荷役設備のアウトリーチによって、船中が制限を受
け、従って部屋の大型化による輸送コストの低減には従
来一定の限界がある。

すなわち、在来船型のバルクキャリア０１１が積地又は
揚地に接岸した場合は、第１回正面図に示すように、岸
壁シップローダ０９又はアンローダ０２のアウトリーチ
　は満足な荷役作用を行なうために必要な充分な長さを
有しているのであるが、巾広大型バルクキャリア０１１
′の場合は、第２回正面図に示すように、２列に縦設さ
れたハツチを有するので、着岸側と反対舷のハツチに対
しては岸壁シップローダ０９又はアンローダ０２のアウ
トリーチが不足するので、荷役ができないから、折角経
済性に優れた中広大型バルクキャリアが通常のアウトリ
ーチの荷役設備を有する港湾には就航できないのである
。

本発明はこのような事情に鑑みて提案されたもので、通
常のアウトリーチの荷役設備を有する港湾でも荷役ので
きる経済的な巾広大型バルクキャリアを提供することを
目的とする。

そのために本発明は、それぞれ適宜間隔を存して首尾線
方向に縦設された左右のハツチ列を有する巾広大型バル
クキャリアにおいて、上記左右のハツチ列の一方をまた
いで縦方向に走行し、上記一方のハツチを通しての積荷
および又は揚荷を行なう・門型走行式荷役装置と、はソ
中心線に沿って上甲板上に布設された縦コンベアと、上
記縦コンベアの一端において船中方向に布設された横コ
ンベアと、上記横コンベアの一端又は両端において上甲
板上に付設されたブームコンベアとを具えたことを特徴
とする。

本発明の一実施例を図面について説明すると、第３図は
その側面図、第４図は岸壁にてアンローディング中の第
３図の本船を示す平面図、第５図は第４図の正面図、第
６図はローディング中の本船を示す正面図、第７図は第
６図の付設荷役設備を示す部分拡大図、第８図は岸壁に
て二次輸送船に外付けされた本船を示す平面図、第９図
は第８図の正面図である。

まず、第３〜７図において、１は揚荷岸壁、２は岸壁の
アンローダ本体、３は岸壁アンローダのグラブバケット
、４は岸壁アンローダの機体付ホッパー、５は岸壁アン
ローダの機体コンベア、６は岸壁の引込コンベア、７は
積荷岸壁、８は岸壁の積出コンベア、９は岸壁のシップ
ローダ本体、１０はシップローダのブーム先端、１１は
巾広型バルクキャリア（以下本船という）、１２は右舷
ハツチ、１３は左舷ハツチ、１４は右舷船倉、１５は左
舷船倉、１６はレール、１７は橋形走行式荷役設備の本
体で、後記する１８〜２７を含む。１８は荷役設備本体
の橋脚、１９は積荷役設備のガーダ、２０はグラブバケ
ット。

２１はトロリー、２２は揚荷用ホッパー、２３は積荷役
設備のガーダ、２４は積荷用ホッパー、２５はコンベア
、２６はシャトルコンベア、２７はテレスコピックシュ
ート、２８は上甲板上のコンベア、２９は固定旋回式の
ブームコンベアである。

本荷役設備は揚地のアンローダ及び積地のシップローダ
のアウトリーチ不足を解消する設備で、上記のうち１６
〜２９がこの荷役設備を構成し、以下述べるように、揚
荷作用は、本体１７のうち１８〜２２及び１６，２８゜
２９で行ない、積荷作用は、本体に一体に組込まれた２
３〜２７でこれを行なう。

（１）　　まず揚荷作用を第４〜５図について説明する
と、本荷役設備のうち１本体１７の１８〜２２及び１６
．２８．２９は、岸壁のアンローダ２０アウトリーチ不
足を補完し、これと協働して着舷側と反対舷のハツチつ
まり右舷のハツチ１２からの揚荷作用を行なう。

２列のハツチ１２．１３を有する巾広の本船１１の右舷
船倉１４の荷物は右舷ハツチ１２を経て本船付設の揚荷
設備１７のグツズパケット２０により荷取りし、トロリ
ー２１で横移動し１機体付ホッパー２２に投入され、ホ
ッパー下部から自重によシャトルコンベア２８に払出さ
れる。

コンベア２８は船体中央部を首尾線方向に縦設され、船
尾の上部構造物附近で左舷の舷側方向へ引き込まれ、左
舷上甲板に設置したブームコンベア２９により運ばれ、
岸壁アンローダ２の機体付ホッパー４に投入され、この
ホッパー下部から自重により機体付コンベア５に払出さ
れ、岸壁の引込コンベア６を通って陸上の貯蔵場所へ送
られる。

その際、荷役設備の本体１７は上甲板上に布設されたレ
ール１６上を首尾線方向の縦走し、本船１１の任意の右
舷ハツチ１２から荷取シし、かつ岸壁アンローダ２と対
になってそのアウトリーチ不足を補完して揚荷作用を行
なう。

一方、左舷船倉１５の荷物は、同時にもう１台の岸壁ア
ンローダ２のグラブバケット３によって、直接左舷ハツ
チ１３から揚荷され、陸揚げされる。

（２）次に積荷作用を第６図について説明すると、本荷
役設備のうち本体１７に組込まれり２３〜２７は岸壁シ
ップローダ９のアウトリーチ不足を補完し、これと協働
して着舷側と反対舷ハツチつま９右舷ハツチ１２への積
荷作用を行なう。

岸壁の積出コンベア８によシ運ばれて来た荷物は、シッ
プローダ９のブーム先端１ｏがら１本船の付設荷役設備
１７の積荷ホッパー２０で受取シ、これをホッパー下部
から自重により下側に配設されたコンベア２５に払出し
、ガーダ２３上を横行するシャトルコンベア２６及びテ
レスコピックシュート２７を介して右舷ハツチ１２から
右舷船倉１４の積付ける。

その際、荷役設備１７は上甲板上に布設されたレール１
６上を首尾線方向へ縦走し、任意の右舷船倉へ積付ける
ことができる。

ベルトコンベア２５のプーリは、図示のように、一方向
にのみ回転し、シャトルコンベア２６のプーリは、左右
に逆回転が可能で、先端に取付けた２つのテレスコピッ
クシュート２７のいずれか一方を使用して、右舷ハツチ
１２の任意の位置から船倉へ積付けることができ、この
テレスコピックシュート２７は発塵を防止するに必要な
充分の垂直ストロークを有する。

一方、左舷船倉１５への積付けは、同時にもう１台の岸
壁シップローダ９により、左舷ハツチ１３から直接積付
けを行なう。

このよう々巾広大型バルクキャリアによれば、下記の効
果が奏せられる。

（１）荷役設備は２列のハツチを有する巾広大型バルク
キャリアに塔載され、岸壁荷役設備を利用し、これと協
働してそのアウトリーチ不足を補完し、経済的かつ効率
的な荷役作用を　、行ない、もって慣用岸壁荷役設備を
有する在来港湾に経済性に優れた巾広大型バルクキャリ
アの就航を可能とする。

（２）在来の揚油又は積地港湾において、同一能力の岸
壁アンローダ又はシップローダが２台設置されている場
合、１台の岸壁アンローダ又はシップローダは、これの
みでは揚荷のできない巾広大型バルクキャリアの着舷側
と反対舷のハツチからの荷役を、付設荷役設備と協働し
てそのアウトリーチ不足を補完して行々い、同時にもう
一台の岸壁アンローダ又はシップローダはそのアウトリ
ーチの範囲内に　゛ちる着舷側のハツチからの荷役をそ
れ自身で行ない、このようにして本船の荷役を何ら支障
なく効率的に行なうことができる。

（３）　　この場合、巾広大型バルクキャリアの付設荷
役設備は岸壁アンローダ又はシップローダのアウトリー
チ不足範囲内で、かつその１台分の能力を有するだけで
良く、小型で経済的な構造とすることができ、また、岸
壁アンローダ又はシップローダの改造等新たな港湾設備
投資を一切必要としないことも、経済性を高めること＼
なる。

（４）本船付設荷役設備は、巾広大型バルクキャリアの
寄航する港湾の荷役設備のアウトリーチの条件によって
第４〜５図に示すように。

揚荷及び積荷の両荷役の補完作用を行なうこともでき、
また第５図に示すように、揚荷役／ の補完作用のみを行なうこともでき、さらに、第６図に
示すように、積荷役の補完作用のみを行なうこともでき
る。

次に、第８〜９図においては、二次輸送船３１が本船１
１に外付けされ１本船の上甲板上のコンベア２８は、左
舷の舷側方向のほか右舷の舷側方向へも引き込まれてお
シ、左舷のブームコンベア２９は固定旋回式であるが、
右舷のブームコンベア３０は固定旋回式又は走行旋回式
とし、後者とする場合は、コンベア２８は右舷の上甲板
舷側にも引き込まれ、またレール３２を配置する。

この場合、本荷役設備の本体１７で荷取シされた右舷船
倉１４の荷物は、上甲板上のコンベア２８及び右舷のブ
ームコンベア３０を通り、二次輸送船３１の船倉へ積荷
され、一方左舷船倉１５の荷物は、同時に岸壁アンロー
ダ２によって直接陸揚げされる。

揚荷効果については、岸壁アンローダによって着舷側ハ
ツチから荷物を陸揚げすると同時に、この荷役システム
によって着舷側と反対舷のハツチから荷取シした荷物を
二次輸送船へそのま＼船積みすることができ、このよう
にして、岸壁荷役設備を有する在来港湾に経済性に優れ
た巾広大型のバルクキャリアの就航を可能とし、本船の
荷役を何ら支障なく効率的に行なう事ができる。

本発明では、揚荷能力を岸壁アンローダの能力の約２倍
にまで増大することができるので、これについて、在来
の揚油港湾において、同一能力の岸壁アンローダが２台
設置された場合を具体的に説明する。

すなわち、第８図に示すように、本船の付設荷役設備１
７．２８及び３０の能力は、２台の岸壁アンローダの合
計能力と同号とすると、この場合、荷役設備の本体１７
については、その能力を１台の岸壁アンローダの能力と
同萼とし、これを２台設置することも良い。

いずれにしても、このようにすれば、左舷の荷物は２台
の岸壁アンローダを同時に稼動してその合計能力で陸揚
げし、右舷の荷物は、本船の荷役システムによって、同
時に陸揚げ能力と同彎の能力で二次輸送船へ船積みし。

本船の揚荷能力を、２台の岸壁アンローダの合計能力の
はソ２倍の能力とすることができ、このことは、揚荷所
要時間を約半分に大巾短縮するとと＼なシ、巾広大型バ
ルクキャリアの経済１性をさらに向上させること＼なる
。

本船は二次輸送船に対して積出岸壁の作用を同時に行々
っており、このことはこの港湾の荷物取扱い能力を高め
る結果となる。

要するに本発明によれば、それぞれ適宜間　。

隔を存して首尾線方向に縦設された左右のハツチ列を有
する巾広大型バルクキャリアにおいて、上記左右のハツ
チ列の一方をまたいで縦方向に走行し、上記一方のハツ
チを通しての積荷および又は揚荷を行なう門型走行式荷
役装置と、はソ中心線に沿って上甲板上に布設された縦
コンベアと、上記縦コンベアの一端において船中方向に
布設された横コンベアと、上記横コンベアの一端又は両
端において上甲板上に付設されたブームコンベアとｅ［
えたことにより１通常のアウトリーチを有する岸壁荷役
設備によシ荷役することのできる経済的な巾広大型バル
クキャリアを得るから、本発明は産業上極めて有益なも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ接岸荷役中の公知の慣用
バルクキャリアおよび巾広大型バルクキャリアを示す正
面図、第３図は本発明の一実施例を示す側面図、第４図
は岸壁にてアンローディング中の第３図の本船を示す平
面図、第５図は第４図の正面図、第６図はローディング
中の本船を示す正面図、第７図は第６図の付設荷役設備
を示す部分拡大図、第８図は岸壁にて二次輸送船に外付
けされた本船を示す平面図、第９図は第８図の正面図で
ある。 １・・揚荷岸壁、２・・アンローダ本体、３・・グラブ
バケット、４・・機体付ホッパー、５・・機体付コンベ
ア、６・・引込コンベア、７・・積荷岸壁、８・・積出
コンベア、９・・シップローダ本体、１０・・ブーム先
ｆｉ、１１・・巾広大型バルクキャリア（本船）、１２
・・右舷ハツチ、１３−左舷ハツチ、１４・・右舷船倉
、１５・・左舷船倉、１６・・レール、１７・・橋型走
行式荷役設備本体、１８・・橋脚、１９＃・ガーダ、２
ｏ・・グラブバケット、２１・・トロリー、２２・・揚
荷用ホッパー、２３・・積荷後設備のガーダ、２４・・
積荷用ホッパー、２５・・コンベア、２６・・シャトル
コンベア、２７・・テレスコピックシュー）、２８・・
コンベア、２９・・ブームコンペア、３０・・ブームコ
ンベア、３１・・二次輸送船、３２・・レール。 復代理人　弁理士　　塚　本　正　文

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 それぞれ適宜間隔を存して首尾線方向に縦設された左右
   のハツチ列を有する巾広大型バルクキャリアにおいて、
   上記左右のハツチ列の一方をまたいで縦方向に走行し、
   上記一方のハツチを通しての積荷および又は揚荷を行な
   う門型走行式荷役装置と、はソ中心線に沿って上甲板上
   に布設された縦コンベアと、上　。 記縦コンベアの一端において船中方向に布設された横コ
   ンベアと、上記横コンベアの一端又は両端において上甲
   板上に付設されたブームコンベアとを具えたことを特徴
   とする巾広大型バルクキャリア。