JP4071215B2 - 複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置 - Google Patents

複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4071215B2
JP4071215B2 JP2004143731A JP2004143731A JP4071215B2 JP 4071215 B2 JP4071215 B2 JP 4071215B2 JP 2004143731 A JP2004143731 A JP 2004143731A JP 2004143731 A JP2004143731 A JP 2004143731A JP 4071215 B2 JP4071215 B2 JP 4071215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
exhaust
chamber
carbon monoxide
partition plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004143731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005326067A (ja
Inventor
峰幸 那須
宏明 佐々木
英男 岡本
鈴木  登
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2004143731A priority Critical patent/JP4071215B2/ja
Publication of JP2005326067A publication Critical patent/JP2005326067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4071215B2 publication Critical patent/JP4071215B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本発明は、横方向に並べて配置した、バーナを内蔵する2つの燃焼部を備える給湯暖房熱源機のような複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置に関する。
従来、給湯器等の燃焼装置では、バーナの不完全燃焼対策として、燃焼排気中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素検出手段を設け、検出された一酸化炭素濃度が所定の基準値を超えたとき、不完全燃焼状態になったと判断して、燃焼を停止するようにしている。2つの燃焼部を有する複合燃焼装置においては、各燃焼部の燃焼排気中の一酸化炭素濃度を個々に検出できるように2個の一酸化炭素検出手段を設けることがベストであるが、これではコストが高くなる。
そこで、従来、複合燃焼装置において、2つの燃焼部からの燃焼排気を排気集合室を介して排気筒に排出するようにし、排気集合室に、燃焼排気を旋回させて撹拌する撹拌部を設け、排気集合室の撹拌部の下流側の部分に単一の一酸化炭素検出手段を配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このものでは、2つの燃焼部からの燃焼排気が撹拌部で混合され、混合後の燃焼排気中の一酸化炭素濃度が一酸化炭素検出手段で検出されるため、何れの燃焼部での不完全燃焼を生じても、これを検出できる。
然し、2つの燃焼部からの燃焼排気を良好に混合するには、撹拌部の流路断面積を小さくすると共に流路長を長く取る必要があり、排気抵抗が増加してしまう。そのため、燃焼部に燃焼用空気を供給する燃焼ファンの能力を高くすることが必要になり、送風音による騒音の増加を招く。
実開昭62−13350号公報
本発明は、以上の点に鑑み、排気抵抗を左程増加させることなく、複合燃焼装置の何れの燃焼部での不完全燃焼を生じてもこれを単一の一酸化炭素検出手段で確実に検出できるようにした複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明では、横方向に並べて配置した、バーナを内蔵する2つの燃焼部を備える複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置であって、両燃焼部からの燃焼排気を排気集合室を介して排気筒に排出するようにし、排気集合室に燃焼排気中の一酸化炭素濃度を検出する単一の一酸化炭素検出手段を配置するものにおいて、排気集合室の底面に、排気集合室の上面に開設される排気筒への流出口に対し横方向に離隔させて、両燃焼部からの燃焼排気を合流させて排気集合室に流入させる流入口を開設すると共に、排気集合室内に、排気集合室を下室と上室との2室に仕切る仕切り板を設け、仕切り板の前後一方の部分に、下室と上室とを連通する横方向に延在する連通口を設けて、連通口の上下方向への投影面に流出口と流入口の夫々の一部分が重なるようにし、仕切り板の上方への投影面内で、且つ、流出口の近傍に位置する上室内の部分に流れる燃焼排気中の一酸化炭素濃度を検出するように一酸化炭素検出手段を配置している。
上記の構成によれば、連通口の投影面に重ならない流入口の部分から流入する燃焼排気は仕切り板の下方への投影面内の下室の部分を通って連通口に導かれ、殆どが連通口の上方への投影面内の空間を通って流出口に流れる。一方、連通口の投影面に重なる流入口の部分から流入する燃焼排気は連通口を通って上昇する。ここで、流出口は流入口から横方向に離れており、更に、連通口の上方への投影面内の空間の流出口寄りの部分には、下室から連通口を介して流出口に向かう、連通口の投影面に重ならない流入口の部分から流入した燃焼排気の流れが形成されるため、連通口の投影面に重なる流入口の部分から流入した燃焼排気の流出口への直接的な流れが抑制される。また、仕切り板の上方への投影面内の上室の部分は、連通口の投影面に重ならない流入口の部分から流入した燃焼排気が殆ど流れないため、連通口の上方への投影面内の空間に比し内圧が低くなる。その結果、連通口の投影面に重なる流入口の部分から流入し、連通口を通って上昇した燃焼排気は、仕切り板の上方への投影面内の上室の部分に引き込まれ、仕切り板の上方への投影面に重なる流出口の部分に向けて流れる。そして、仕切り板の上方への投影面内の上室の部分に引き込まれる燃焼排気の流れは乱流になる。
ここで、2つの燃焼部からの燃焼排気は流入口から合流して流入するものの、うまく混合されず、特に、排気抵抗を減少させるために流入口の横幅を広く取ると、流入口の横方向一方の半部では横方向一方に配置した燃焼部の燃焼排気が濃く分布し、流入口の横方向他方の半部では横方向他方に配置した燃焼部の燃焼排気が濃く分布することになる。然し、連通口の投影面に重なる流入口の部分から流入した燃焼排気は上記の如く仕切り板の上方への投影面内の上室の部分に引き込まれて乱流を生ずるため、仕切り板の上方への投影面内の上室の部分で2つの燃焼部からの燃焼排気が良好に混合されつつ流出口に向けて流れる。そして、本発明では、仕切り板の上方への投影面内で、且つ、流出口の近傍に位置する上室の部分に流れる燃焼排気中の一酸化炭素濃度を検出するように一酸化炭素検出手段を配置しているため、一酸化炭素検出手段の検出対象となる燃焼排気は2つの燃焼部からの燃焼排気が均一に混合されたものになり、何れの燃焼部での不完全燃焼を生じても、これを確実に検出できる。
ところで、2つの燃焼部からの全ての燃焼排気を排気集合室で均一に混合するには、流入口、流出口及び連通口の開口面積をかなり狭める必要がある。然し、本発明は、上記の如く、2つの燃焼部からの全ての燃焼排気を均一に混合することを意図するものではなく、流入口、流出口及び連通口のレイアウトを工夫して、連通口の投影面に重なる流入口の部分から流入する燃焼排気の均一混合化を図り、この燃焼排気を一酸化炭素検出手段の検出対象とするものであり、流入口、流出口及び連通口の開口面積自体は左程狭めなくても各燃焼部の不完全燃焼を確実に検出できる。従って、排気抵抗の増加を可及的に抑制できる。
図1は給湯暖房熱源機を示しており、外装ケース1内に、給湯用燃焼部2と暖房用燃焼部3とが横方向に並べて配置されている。各燃焼部2,3は、燃焼筐21,31と、燃焼筐21,31に収納したバーナ22,32と、燃焼筐21,31の上方に配置した熱交換器23,33とで構成されている。また、各燃焼部2,3の燃焼筐21,31には、夫々送風機24,34を介して燃焼用空気が供給される。尚、給湯用燃焼部2は、大きな加熱能力が要求されるため、暖房用燃焼部3より大型になっている。
外装ケース1内の上部には、両燃焼部2,3に跨る排気フード4と、排気フード4の上側の排気集合室5とが設けられ、排気集合室5に屋外にのびる排気筒6が接続されている。排気フード4内には、図2に示す如く、給湯用燃焼部2に対応する排気ガイド41と、暖房用燃焼部3に対応する排気ガイド42とが設けられており、各排気ガイド41,42により各燃焼部2,3毎に燃焼排気を横方向片側に一旦寄せ集めてから排気フード4の中間部の空間に導くようにしている。各燃焼部2,3のバーナ22,32の一部分で不完全燃焼を生じた場合、燃焼排気の一部分に一酸化炭素が偏在し易くなるが、上記の如く燃焼排気を横方向片側に寄せ集めると、一酸化炭素が偏在する燃焼排気の部分が他の部分と混合され、燃焼排気中の一酸化炭素の分布が均一化される。
両燃焼部2,3からの燃焼排気は排気フード4の中間部の空間から排気集合室5に合流して流入する。排気集合室5は、図2乃至図4に示す如く、排気フード4の上面に取付けた平面視方形の箱体50で構成されている。そして、排気集合室5の底面となる排気フード4の上壁部に流入口51を開設すると共に、排気集合室5の上面となる箱体50の上壁部に排気筒6に連通する流出口52を開設している。流入口51と流出口52は互いに横方向に離隔しており、また、流入口51は、前後方向に長手の矩形形状に形成されている。
排気集合室5内には、排気集合室5を下室5aと上室5bとの2室に仕切る仕切り板53が設けられており、仕切り板53の前後一方の部分、例えば、後方部分に、下室5aと上室5bとを連通する横方向に延在する連通口54を設けている。そして、連通口54の上下方向への投影面に流入口51と流出口52の夫々の一部分が重なるようにしている。尚、仕切り板53を排気集合室5の前後方向全幅に亘る大きさとし、仕切り板53に穴明けで連通口54を形成するようにしても良いが、本実施形態では、箱体50の後壁と仕切り板53との間に隙間を明け、この隙間で連通口54を構成している。
また、仕切り板53の上方への投影面内の上室5bの部分には、流出口52の近傍に位置させて、燃焼排気中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素検出手段7が配置されている。一酸化炭素検出手段7は、排気採取パイプ71と、排気採取パイプ71に連設された排気貯留ボックス72と、排気貯留ボックス72に収納した一酸化炭素の検出器(以下、COセンサという)73とで構成されている。排気採取パイプ71には、複数の通気孔71aが形成されており、通気孔71aから流入した燃焼排気が排気貯留ボックス72に流れ、この燃焼排気中の一酸化炭素濃度がCOセンサ73で検出される。そして、COセンサ73で検出された一酸化炭素濃度が所定値以上になったとき、各燃焼部2,3のバーナ22,32の燃焼を停止するようにしている。
COセンサ73は、図示しないが少なくとも一対の抵抗素子を備え、一方の抵抗素子に一酸化炭素の酸化触媒を担持させて、一酸化炭素の酸化で発生する熱により当該一方の抵抗素子の抵抗値が変化するようにし、両抵抗素子の抵抗値の差に基づいて一酸化炭素濃度を検出するように構成されている。COセンサ73に気流が当たると、気流による抵抗素子の温度変化で一酸化炭素濃度を正確に検出できなくなる。そして、給湯用燃焼部2と暖房用燃焼部3との同時運転時には、燃焼排気の流量が増加して、排気貯留ボックス72内にCOセンサ73を収納しても、燃焼排気の気流がCOセンサ73に及び易くなる。そこで、本実施形態では、排気貯留ボックス72内に、COセンサ73の配置部を仕切る遮風板74を設け、遮風板74の中央部に上下一対の小孔74aを形成して、小孔74aからCOセンサ73に向けて燃焼排気を拡散させ、COセンサ73に気流が直接的に当たらないようにしている。尚、小孔74aは上方の1個だけでも良いが、これでは、遮風板74により仕切られるCOセンサ73の配置空間で燃焼排気中の水分が凝縮すると、この凝縮水をCOセンサ73の配置空間からうまく排水できなくなる。これに対し、本実施形態では、下方の小孔74aが凝縮水の排出孔として有効に機能するため、COセンサ73の配置空間で水分が凝縮しても特に問題はない。
次に、流入口51から流入する燃焼排気の流れ方について、図5を参照して説明する。尚、図5は排気集合室5を斜め後上方から見た斜視図であり、図2、図3とは左右が逆になっている。ここで、給湯用燃焼部2と暖房用燃焼部3との同時運転時には、給湯用燃焼部2の方が大型で燃焼排気の量が多いため、流入口51の広い範囲に亘って給湯用燃焼部2の燃焼排気が流入するが、流入口51の横幅は左程狭められていないため、流入口51の暖房用燃焼部3寄りの側部(図2の左側部)には、暖房用燃焼部3の燃焼排気が濃く分布する。尚、流入口51の後方寄りの部分は、連通口54の下方への投影面に重なる部分(以下、連通口重合部分という)51aになり、流入口51の残りの部分は、仕切り板53の下方への投影面に重なる部分(以下、仕切り板重合部分という)51bになる。同様に、流出口52の後方寄りの部分は、連通口54の上方への投影面に重なる部分(以下、連通口重合部分という)52aになり、流出口52の残りの部分は、仕切り板53の上方への投影面に重なる部分(以下、仕切り板重合部分という)52bになる。
流入口51の仕切り板重合部分51bから流入する燃焼排気は、図5に矢印Aで示すように、仕切り板53の下方への投影面内の下室5aの部分を通って連通口54に導かれ、殆どが連通口54の上方への投影面内の空間を通って流出口52の連通口重合部分52aに流れる。一方、流入口51の連通口重合部分51aから流入する燃焼排気は連通口54を通って上昇する。ここで、流出口52は流入口51から横方向に離れており、更に、連通口54の上方への投影面内の空間の流出口52寄りの部分には、下室5aから連通口54を介して流出口52の連通口重合部分52aに向かう流入口51の仕切り板重合部分51bから流入した燃焼排気の流れが形成されるため、流入口51の連通口重合部分51aから流入した燃焼排気の流出口52への直接的な流れが抑制される。但し、流入口51の後縁近傍から流入する燃焼排気は、図5に矢印Cで示す如く、排気集合室5の後壁に沿って流出口52の連通口重合部分52aに流れる。また、仕切り板53の上方への投影面内の上室5bの部分は、流入口51の仕切り板重合部分51bから流入した燃焼排気が殆ど流れないため、連通口54の上方への投影面内の空間に比し内圧が低くなる。その結果、流入口51の連通口重合部分51aから流入し、連通口54を通って上昇した燃焼排気の大部分は、図5に矢印Bで示すように、仕切り板53の上方への投影面内の上室5bの部分に引き込まれ、前後方向に蛇行、旋回しながら乱流となって流出口52の仕切り板重合部分52bに向けて流れる。かくして、流入口51の連通口重合部分51aの暖房用燃焼部3寄りの側部から流入した暖房用燃焼部3の燃焼排気が高い割合で分布する燃焼排気の部分と、流入口51の連通口重合部分51aの他の部分から流入した給湯用燃焼部2の燃焼排気が高い割合で分布する燃焼排気の部分とが、仕切り板53の上方への投影面内の上室5bの部分で良好に混合されつつ流出口52の仕切り板重合部分52bに向けて流れる。そして、この燃焼排気が、仕切り板53の上方への投影面内で、且つ、流出口52の近傍に位置する上室5bの部分において、排気採取パイプ71により採取され、この燃焼排気中の一酸化炭素濃度が検出される。従って、一酸化炭素検出手段7の検出対象となる燃焼排気は給湯用と暖房用の両燃焼部2,3からの燃焼排気が均一に混合されたものになり、両燃焼部2,3の何れで不完全燃焼を生じても、これを確実に検出できる。
尚、本実施形態では、排気採取パイプ71として比較的長い既存のものを用いており、その関係で、排気採取パイプ71の先端部が連通口54の上方への投影面内に張り出しているが、排気採取パイプ71にその先端側の通気孔71aから燃焼排気が流入しても、排気採取パイプ71の基端側の通気孔71aから流入する燃焼排気により遮られて、先端側の通気孔71aからの燃焼排気がCOセンサ73にまで達することはない。従って、COセンサ73の検出対象になるのは、仕切り板53の上方への投影面内の上室5bの部分で良好に混合された燃焼排気になる。
ここで、流入口51や連通口54の開口面積が広くても、流入口51の全面積に対する流入口51の連通口重合部分51aの面積の割合が適切に設定されていれば、流入口51の連通口重合部分51aから流入する燃焼排気が仕切り板53の上方への投影面内の上室5bの部分に引き込まれ、給湯用と暖房用の両燃焼部2,3の燃焼排気を均一に混合させた状態で一酸化炭素濃度を検出することができる。従って、両燃焼部2,3の不完全燃焼の検出の確実性を損なうことなく、排気抵抗の増加を可及的に抑制できる。
次に、流入口51の全面積に対する流入口51の連通口重合部分51aの面積の割合の適切な範囲を見出すために行った実験について説明する。実験は、図3、図4に示す各部の寸法が夫々L1(排気集合室5の横幅)=180mm、L2=6mm、L3(流入口51の横幅)=60mm、L4=5mm、L5(流出口52の直径)=100mm、L6=9mm、L7(排気集合室5の前後方向幅)=137mm、L8=27mm、L9(流入口51の前後方向幅)=105mm、L10=5mm、L11=13mm、L12(排気集合室5の高さ)=67mm、L13(仕切り板53の高さ)=24mmの排気集合室5であって、連通口54の前後方向幅Lxを57mmにしたもの(第1試験品)と、Lxを77mmにしたもの(第2試験品)と、Lxを37mmにしたもの(第3試験品)とを用い、給湯用と暖房用の両燃焼部2,3を同時運転すると共に、排気筒6を種々の閉塞率で閉塞して、給湯用と暖房用の両燃焼部2,3のバーナ22,32を意図的に不完全燃焼させ、一酸化炭素検出手段7による一酸化炭素濃度の検出値を記録することで行った。尚、給湯用燃焼部2のバーナ22のインプットは43000kcal/h、暖房用燃焼部3のバーナ32のインプットは15000kcal/hとした。給湯用燃焼部2の燃焼排気中の一酸化炭素濃度は、排気筒6の閉塞率を74%にしたとき160ppm、79%にしたとき200ppm、82%にしたとき240ppm、84%にしたとき280ppmになり、暖房用燃焼部3の燃焼排気中の一酸化炭素濃度は、排気筒6の閉塞率を74%にしたとき1500ppm、79%にしたとき3300ppm、82%にしたとき5000ppm、84%にしたとき6000ppm超になり、両燃焼部2,3の燃焼排気を完全に混合させたときの一酸化炭素濃度は、排気筒6の閉塞率を74%にしたとき500ppm、79%にしたとき1000ppm、82%にしたとき1500ppm、84%にしたとき2000ppmになった。
図6は、両燃焼部2,3の燃焼排気を完全に混合させたときの一酸化炭素濃度(実CO濃度)と、一酸化炭素検出手段7による一酸化炭素濃度の検出値(センサ検出CO濃度)との関係を表しており、a線はセンサ検出CO濃度が実CO濃度に一致した理想線、b線は第1試験品を用いた場合の測定結果、c線は第2試験品を用いた場合の測定結果、d線は第3試験品を用いた場合の測定結果を示している。図6から明らかなように、センサ検出CO濃度と実CO濃度との差が一番小さいのは第1試験品を用いた場合である。流入口51の全面積に対する流入口51の連通口重合部分51aの面積の割合は、第1試験品では28.5%、第2試験品では47.5%、第3試験品では9.5%になっている。流入口51の連通口重合部分51aの面積を第2試験品のように広くすると、センサ検出CO濃度が実CO濃度より低くなるが、これは、流入口51の連通口重合部分51aから流入した燃焼排気が流出口52に直接的に流れ易くなって、図5の矢印Bの燃焼排気の流れが生成されにくくなり、燃焼排気の採取部(排気採取パイプ71の配置部)に達する燃焼排気中の暖房用燃焼部3からの燃焼排気の割合が少なくなるためと考えられる。
また、流入口51の連通口重合部分51aの面積を第3試験品のように狭くした場合も、センサ検出CO濃度が実CO濃度より低くなるが、これは、流入口51から流入する燃焼排気の多くを占める給湯用燃焼部2からの燃焼排気が仕切り板53の下方への投影面内の下室5aの部分に充満して、暖房用燃焼部3からの燃焼排気が図5の矢印Cのように排気集合室5の後壁に沿って流出口52に流れやすくなり、燃焼排気の採取部に達する燃焼排気中の暖房用燃焼部3からの燃焼排気の割合が少なくなるためと考えられる。更に、流入口51の連通口重合部分51aの面積を狭くすると、流入口51の仕切り板重合部分51bから流入する燃焼排気の流量に対し連通口54が狭くなり過ぎて、排気抵抗が増加する。
以上のことから、流入口51の全面積に対する流入口51の連通口重合部分51aの面積の割合は、23〜35%程度に設定することが望ましい。また、流出口52の全面積に対する流出口52の連通口重合部分52aの割合は、30〜50%程度に設定することが望ましい。因みに、第1試験品において、流出口52の全面積に対する流出口52の連通口重合部分52aの割合は40%になっている。
尚、上記実施形態では、一酸化炭素検出手段7全体を仕切り板53の上方への投影面内で、且つ、流出口52の近傍に位置する上室5bの部分に配置しているが、上室5bのこの部分に排気採取パイプ71が配置されていれば、COセンサ73を内蔵する排気貯留ボックス72はどの位置に配置されていても良い。要は、仕切り板53の上方への投影面内で、且つ、流出口52の近傍に位置する上室5bの部分に流れる燃焼排気を採取して、この燃焼排気中の一酸化炭素濃度を検出できれば良い。
以上、給湯暖房熱源機の不完全燃焼検出装置に本発明を適用した実施形態について説明したが、給湯用燃焼部と風呂の追焚き用燃焼部とを備える風呂給湯熱源機といった他の複合燃焼装置の不完全燃焼検出装置にも同様に本発明を適用できる。
本発明の実施形態の不完全燃焼検出装置を具備する複合燃焼装置の一例を示す正面図。 図1の複合燃焼装置の排気フード及び排気集合室を示す部分切断正面図。 図2のIII−III線で切断した切断平面図。 図2のIV−IV線で切断した切断側面図。 排気集合室内の燃焼排気の流れを示す斜視図。 連通口の前後方向幅を変えて行った実験での一酸化炭素検出手段による一酸化炭素濃度の検出値(センサ検出CO濃度)を示すグラフ。
符号の説明
2…給湯用燃焼部、3…暖房用燃焼部、22,32…バーナ、5…排気集合室、5a…下室、5b…上室、51…流入口、52…流出口、53…仕切り板、54…連通口、6…排気筒、7…一酸化炭素検出手段。

Claims (1)

  1. 横方向に並べて配置した、バーナを内蔵する2つの燃焼部を備える複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置であって、両燃焼部からの燃焼排気を排気集合室を介して排気筒に排出するようにし、排気集合室に燃焼排気中の一酸化炭素濃度を検出する単一の一酸化炭素検出手段を配置するものにおいて、
    排気集合室の底面に、排気集合室の上面に開設される排気筒への流出口に対し横方向に離隔させて、両燃焼部からの燃焼排気を合流させて排気集合室に流入させる流入口を開設すると共に、
    排気集合室内に、排気集合室を下室と上室との2室に仕切る仕切り板を設け、仕切り板の前後一方の部分に、下室と上室とを連通する横方向に延在する連通口を設けて、連通口の上下方向への投影面に流出口と流入口の夫々の一部分が重なるようにし、
    仕切り板の上方への投影面内で、且つ、流出口の近傍に位置する上室の部分に流れる燃焼排気中の一酸化炭素濃度を検出するように一酸化炭素検出手段を配置することを特徴とする複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置。
JP2004143731A 2004-05-13 2004-05-13 複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置 Expired - Lifetime JP4071215B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004143731A JP4071215B2 (ja) 2004-05-13 2004-05-13 複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004143731A JP4071215B2 (ja) 2004-05-13 2004-05-13 複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005326067A JP2005326067A (ja) 2005-11-24
JP4071215B2 true JP4071215B2 (ja) 2008-04-02

Family

ID=35472552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004143731A Expired - Lifetime JP4071215B2 (ja) 2004-05-13 2004-05-13 複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4071215B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5322420B2 (ja) * 2007-09-28 2013-10-23 株式会社ハウステック 燃焼装置
JP2011163619A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Neosys:Kk 燃焼加熱装置
JP5889111B2 (ja) * 2012-05-31 2016-03-22 リンナイ株式会社 燃焼装置
JP6066175B2 (ja) * 2012-11-29 2017-01-25 株式会社ノーリツ 気体検出装置及び燃焼装置
JP6235330B2 (ja) * 2013-12-24 2017-11-22 リンナイ株式会社 燃焼装置
KR102168329B1 (ko) * 2020-03-03 2020-10-21 주식회사 알토엔대우 콘덴싱 보일러의 일산화탄소 감지용 포집장치

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3763882B2 (ja) * 1996-06-10 2006-04-05 株式会社ガスター 複合型燃焼装置
JP3942843B2 (ja) * 2001-05-09 2007-07-11 リンナイ株式会社 ガス燃焼装置
JP2003172514A (ja) * 2001-12-03 2003-06-20 Noritz Corp 燃焼装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005326067A (ja) 2005-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4071215B2 (ja) 複合燃焼装置における不完全燃焼検出装置
JPH09310850A (ja) 強制給排気式燃焼装置
JP3942843B2 (ja) ガス燃焼装置
JP2003172514A (ja) 燃焼装置
JP4786512B2 (ja) 潜熱回収型給湯器
JP5804321B2 (ja) 気体検出装置、並びに、燃焼装置
JP2004116952A (ja) 燃焼装置のco濃度検出構造
JP3707329B2 (ja) 燃焼装置のco濃度検出構造
JP2020020509A (ja) 強制給気式燃焼装置
JP2011163619A (ja) 燃焼加熱装置
JP5889111B2 (ja) 燃焼装置
JP3763882B2 (ja) 複合型燃焼装置
JP4173868B2 (ja) 燃焼装置
JP4831582B2 (ja) Coセンサ付き燃焼装置
KR100377334B1 (ko) 연소기기의 배기가스 포집장치
JP6841673B2 (ja) 排気ダクト
JP2020067230A (ja) 空気調和機
JP2000346687A (ja) エアクリーナおよび空気流量測定装置
JP6066175B2 (ja) 気体検出装置及び燃焼装置
CN209877131U (zh) 空调器室内机
JP2603830Y2 (ja) 気体の均一分配装置
KR0149404B1 (ko) 연소기기
JP2013250029A (ja) 燃焼装置
JP2004360994A (ja) 不完全燃焼検出装置
JP5513728B2 (ja) ガス燃焼器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4071215

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250