JP4070895B2 - 立ち上がり補助椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座部を押し上げることにより利用者の立ち上がり動作を補助する立ち上がり補助椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下肢の筋力が低下した者にとっては、歩行するのに大きな負担がかかるだけでなく、椅子から立ち上がるときでも大きな負担がかかる。このような負担を軽減できる福祉機器として、実開平7−9327号公報および特開平9−56749号公報には、椅子の座部を平伏した状態から座部前端部を中心に回転するように座部後端部を押し上げることにより、腰掛けていた者の立ち上がり動作を補助する立ち上がり補助椅子が提案されている。
【0003】
この立ち上がり補助椅子において、座部と脚部との間には、座部後端部を押し上げるための押し上げ用ばねが取り付けられている。また、座部と脚部との間には、押し上げ用ばねの付勢力に抗して、座部が平伏な状態を保つように座部をロックするロック機構も構成されている。さらに、椅子の肘掛けの下面部には、座部をロックした状態を解除するためのレバーが配置されている。従って、腰掛けていた者が立ち上がる際にレバーを握ってロック状態を解除すると、座部がその前端部を中心に回して座部後端部が所定の位置まで押し上げられる。その結果、利用者の臀部が押し上げられるので、利用者は脚部にそれほど力を加えなくても、立ち上がることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、立ち上がり補助椅子では、押し上げ用ばねのばね力(付勢力)だけを利用して座部後端部を押し上げる構成であるため、座部の姿勢を途中の任意の位置で簡単には止めることができないという問題点がある。従って、色々な場面で使用しようとしたとき、あるいは利用者の体形が立ち上がり補助椅子のサイズに合わなかったときには、座部が立ち上がり過ぎて利用者の臀部が必要以上に押し上げられてしまうことがあり、このような場合には利用者が前のめりになって危険である。
【0005】
そこで、本発明の課題は、座部の立ち上がりを利用者が任意の位置で止めることのできる立ち上がり補助椅子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、脚部と、該脚部に支持された座部と、該座部の側方に配置された肘掛けと、前記座部を平伏した状態から座部前端側を中心に回転するように座部後端部を押し上げることにより、腰掛けていた者の立ち上がり動作を補助する座部押し上げ機構とを有する立ち上がり補助椅子において、前記座部押し上げ機構は、バルブが開状態のときに前記座部後端部を押し上げようとする付勢力を発揮するガスシリンダと、前記肘掛けの上面部に配置された押しボタンを備えた操作部と、当該押しボタンへの押し下げ操作を伝達するワイヤー、および該ワイヤーに従動するバルブ開閉カムを備え、前記押しボタンへの押し込み操作があったときには前記バルブ開閉カムが前記バルブを閉状態とする姿勢から前記バルブを開状態とする姿勢に回転し、前記押しボタンへの押し込み動作が中断されたときには前記バルブ開閉カムが前記バルブを開状態とする姿勢から前記バルブを閉状態とする姿勢に回転して前記ガスシリンダによる前記座部後端部の押し上げ動作を途中で停止させる伝達機構と、前記座部側に形成され、前記座部が立ち上がり状態から平伏状態に戻ったときに前記バルブ開閉カムに当たって、前記バルブを開状態とする姿勢から閉状態とする姿勢まで前記バルブ開閉カムを強制的に回転させて前記ガスシリンダに前記座部の平伏状態を保持させるストッパとを有することを特徴とする。
【0007】
本発明では、ガスシリンダを用いて座部後端部を押し上げる構成であるため、操作部での操作によってガスシリンダのバルブを閉じるだけで、座部の姿勢を途中で止めることができる。従って、座部が立ち上がり過ぎて利用者の臀部が必要以上に押し上げられてしまうことがなく、状況に応じた使用が可能である。また、ガスシリンダを用いているので、座部をゆっくりと立ち上がらせることができ、かつ、立ち上がった座部に利用者が座った際も、座部がゆっくりと平伏していくので、安全である。さらに、座部が立ち上がり状態から平伏状態に戻ったときにはストッパがガスシリンダのバルブを強制的に閉状態にしてガスシリンダに座部の平伏状態を保持させるなど、全ての動作をガスシリンダに集中して行わせるので、立ち上がり補助椅子の構造を簡略化することができる。
【0008】
また、バルブ開閉カムを所定の形状に形成するだけで、ガスシリンダのバルブを開閉することができる。また、ガスシリンダのバルブの開閉を素早く行えるようにも、カム形状においてバルブを開状態にする部分とバルブを閉状態にする部分とを隣接する位置に形成するだけでよい。それ故、平伏姿勢から立ち上がろうとしている座部、あるいは立ち上がり姿勢から平伏しようとしている座部を操作部に対する操作によってスムーズに止めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
[全体構成]
図1は、本形態の立ち上がり補助椅子の正面図、図2は、本形態の立ち上がり補助椅子の右側面図である。
【0011】
図1および図2に示すように、立ち上がり補助椅子1には、脚部2、四角形の平面形状を有する座部3、背もたれ部4、及び肘掛け5が構成されている。
【0012】
脚部2は、前後左右合わせて4本の木製の脚21、22から構成され、これらの脚21、22は適度に湾曲して椅子として安定性と意匠性を高めている。
【0013】
肘掛け5は、座部3の両側において脚部2の上端部に固定された左右一対の肘木から構成されている。左右の肘掛け5のうち、腰掛けた者の右手側に位置する肘掛け5の先端側には、後述する操作部8が構成されている。ここで、操作部8は左手側に配置される場合もある。
【0014】
背もたれ部4は、座部3の後方において肘掛け5の後端部、および後ろ側の脚22の高さ方向の略中間位置にボルト止めされた背板43と、この背板43の前面に貼られた背クッション42とから構成されている。
【0015】
[座部押し上げ機構の構成]
本形態の立ち上がり補助椅子1では、座部3に腰掛けていた利用者が立ち上がろうとしたとき、図2に一点鎖線で示すように座部3の後端部31を押し上げることによって、利用者の立ち上がり動作を補助する座部押し上げ機構6が構成されている。
【0016】
図3および図4はそれぞれ、本形態の立ち上がり補助椅子1において、座部3が平伏している状態を示す座部押し上げ機構の側面図、および座部3の後端部31を押し上げている状態を示す座部押し上げ機構6の側面図である。
【0017】
図3および図4に示すように、座部押し上げ機構6には、まず、脚部2の側に固定されている固定板61と、座部3の下面部を構成する座板30に固定されている押し上げ板62とが設けられている。
【0018】
押し上げ板62の側面部621は、固定板61の前方寄りの位置でその側面部611に対して外側に位置するように重なっている。これらの重なり部分には、固定板61の前方寄りの位置(座部3の前端部)において、横方向に水平に配置された回転中心軸63の両方の軸端630がそれぞれ支持されている。このため、押し上げ板62は、回転中心軸63の回りを矢印Aの方向、及び矢印Bの方向のいずれの方向にも回転可能である。
【0019】
本形態では、座部3を押し上げるためにガスシリンダ9が用いられている。このガスシリンダ9を取り付けるにあたって、押し上げ板62の下面側には、回転中心軸63と平行に第1のシリンダ支軸95が押し上げ板62の側面壁922に支持され、このシリンダ支軸95にガスシリンダ9の一方端96が回転可能に連結されている。また、ガスシリンダ9の他方端92の側において、回転固定板61の後側に位置する側板612には、回転中心軸63と平行に第2のシリンダ支軸94が支持され、この第2のシリンダ支軸94に対して、ガスシリンダ9の他方端92が回転可能に支持されている。
【0020】
ここで、ガスシリンダ9の他方端92の端面にはバルブ93の頭が位置し、このバルブ93が押し込まれると、ガスシリンダ9が開状態となって、ガスシリンダ9のピストンロッド91が伸長しようとする。このため、ガスシリンダ9は、開状態になると、矢印Aで示すように、座部3(押し上げ板62)を回転中心軸63周りに回転させて斜めに立ち上げようと付勢力を発揮する。但し、座部3に大きな荷重がかかったときにはガスシリンダ9は、全体として収縮し、矢印Bで示すように、それまで立ち上がっていた座部3は平伏状態に戻る。
【0021】
これに対して、バルブ93の頭が大きく突き出た状態にあると、ガスシリンダ9が閉状態となって、ピストンロッド91の伸縮が阻止される。この状態では、押し上げ板62は回転中心軸63を中心として回転できないので、このときの姿勢に座部3(押し上げ板62)が固定される。
【0022】
また、本形態では、座部3(押し上げ板62)を補助的に押し上げようとする付勢力を発揮するコイル状の押し上げ用ばね64が用いられている。このコイル状の押し上げ用ばね64は、回転中心軸63の回りに装着され、かつ、押し上げ用ばね64の両端641、642のうち、一方の端部641は固定板61の下面から上方に突出した付勢力調整ねじ65の先端部651に当接し、他方の端部642は、押し上げ板62の裏面に当接している。このため、押し上げ用ばね64は、脚部2の側と座部3の側との間に配置され、押し上げ板62を回転中心軸63の回りに矢印Aの方向に付勢している。ここで、固定板61には押し上げ用ばね64の付勢力を調整するための付勢力調整ねじ65が形成されているので、この付勢力調整ねじ65を回転させれば、押し上げ用ばね64の付勢力を調整することができる。例えば、付勢力調整ねじ65の先端部651が固定板61から上方に突出する方向に付勢力調整ねじ65を回転させれば、押し上げ用ばね64の端部641が上方に移動するので、押し上げ用ばね64の撓みが大きくなり、押し上げ用ばね64が押し上げ板62を押し上げる力が高まる。
【0023】
(操作部、伝達機構、およびバルブ開閉カムの構成)
このように構成した立ち上がり補助椅子1において、ガスシリンダ9の開閉は、操作部8を介して行われる。図5は、操作部8およびこの操作部8に伝達機構10を介して機構的に接続するバルブ開閉カム7の説明図である。
【0024】
図5に示すように、操作部8は、肘掛け5の上面部501に取り付けられた押しボタンからなる操作片81と、操作片81に機構的に接続するリンク機構84とを有している。操作片81は、掌が被さるように球曲面状に形成された上側部分811と、この上側部分811から下方に突き出た円筒部812とを備えている。
【0025】
肘掛け5にはそれを上下に貫通する段付きの貫通孔503が形成され、この貫通孔503には、操作片81の下側の円筒部812が上方から浅く差し込まれている。また、貫通孔503の下端開口からは軸体82が差し込まれ、この軸体82の上側部分である胴部821の上端部は操作片81の下端部に連結されている。軸体82の胴部821の下端部には、貫通孔502の下端開口よりも大径の鍔部822がねじ823で連結されている。ここで、軸体82の胴部821と鍔部822とは一体に形成されている場合もある。この鍔部822は、肘掛け5の下面部502よりも下方に位置している。
【0026】
肘掛け5の貫通孔503の内部には、軸体82の胴部821を取り巻くようにスリーブ505を介してコイルばね83が配置され、コイルばね83は、操作片81と貫通孔503内の第1の段部504との間に配置されている。従って、操作片81は、矢印L2で示すように、コイルばね83によって上方に付勢されているが、軸体82の鍔部822が肘掛け5の下面部502に引っかかっているので、操作片81は貫通孔502から上方に抜け出てしまうことがない。また、コイルばね83の付勢力に抗して操作片81を下方に押し込んでも、操作片81は貫通孔503の内周面に形成された第2の段部500に掛かっているスリーブ505の肉厚部の上面部に突き当たるので、それ以上、下方に移動することはない。
【0027】
肘掛け5の下面部502には、リンク機構84が収納されたケース87が取り付けられている。リンク機構84は、ケース87の側板871に両端が支持された水平軸851と、この水平軸851を中心に回転可能な第1のリンク片85と、第1のリンク片85の先端に連結軸841を介して接続された第2のリンク片86とを備えている。第2のリンク片86の先端は鉤部861となっており、この鉤部861はケース87の底板872上を矢印N1、N2の方向に移動可能である。連結軸841は操作片81の真下(軸体82の真下)に位置し、軸体82に止められたねじ823の頭に相当する部分に第1のリンク片85の上端面が接している。従って、矢印L1で示すように、操作片81を下方に押し込むと、軸体82を介して第1のリンク片85の上端面が押し下げられ、第1のリンク片85と第2のリンク片86とは連結軸841の部分で押し広げられる。
【0028】
ここで、操作部80での操作は、ワイヤー601およびバルブ開閉カム7を備える伝達機構10を介してガスシリンダ9に伝達される。すなわち、ケース87の内部には、側板873を介して、ガスシリンダ9のバルブ93を開閉するためのバルブ開閉カム7に連結されたワイヤー601が引き込まれている。このワイヤー601の端部には円筒状のピン606が取り付けられ、このピン606が第2のリンク片86の鉤部861に保持されている。本形態では、ワイヤー601の引き量を大きく確保することを目的に、操作片81を下方に押し込んだときには第1のリンク片85の先端側下端部でワイヤー601を押し下げるように構成されている。
【0029】
ガスシリンダ9のバルブ93は、バルブ開閉カム7によって開閉される。バルブ開閉カム71は、固定側シリンダ支軸94と平行に支持されたカム支軸71によって回転可能に支持されている。このカム支軸71は、固定板6の側板612に取り付けられたカム支持板67に取り付けられている。
【0030】
図6(A)は、バルブ開閉カム7がガスシリンダ9のバルブ93を閉状態とした様子を示す説明図、図6(B)は、バルブ開閉カム7がガスシリンダ9のバルブ93を開状態とした様子を示す説明図、図6(C)は、バルブ開閉カム7がガスシリンダ9のバルブ93を開状態に固定した様子を示す説明図である。
【0031】
図6(A)〜(C)に示すように、バルブ開閉カム71は、カム支軸71によって支持された部分から上方に延びる作動レバー73と、下方に延びるワイヤー係合部72と、これらの間の側面部に構成されたカム面74とを有している。カム面74は、カム支軸71の中心軸線71Lを中心とする曲率半径R1をもつバルブ閉鎖面741と、このバルブ閉鎖面741の下側に隣接する位置でバルブ閉鎖面741の曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2をもつバルブ開放固定面743と、バルブ閉鎖面741およびバルブ開放固定面743の間で斜めに延びるバルブ開放斜面742とを有している。
【0032】
図6(A)に示す状態では、バルブ開閉カム71のカム面74のうち、バルブ閉鎖面741にガスシリンダ9のバルブ93が当接し、この状態で、バルブ9はガスシリンダ9から突出しているので、ガスシリンダ9は閉状態にある。この状態では、ガスシリンダ9は伸縮できない。
【0033】
この状態から、矢印Cに示すように、カム支軸71を中心としてバルブ開閉カム71を回転させると、図6(B)または図6(C)に示すように、バルブ開閉カム71のカム面のうち、バルブ開放斜面742またはバルブ開放固定面743にガスシリンダ9のバルブ94が乗り上がる。この状態では、バルブ94はガスシリンダ9に押し込まれるので、ガスシリンダ9は開状態となる。この状態では、ガスシリンダ9は伸縮可能できる。
【0034】
このように構成した操作部8、伝達機構10、およびバルブ開閉カム71において、図5に示すように、押し上げ板62が平伏姿勢のときに、操作片81から手が離れている状態では、リンク機構84の連結軸841は上方に浮き上がり、第1のリンク片85と第2のリンク片86とは連結軸841を節として折れ曲がっている。
【0035】
この状態から、操作片81を矢印L1に示すように下方に浅く押さえ込むと、リンク機構84の連結軸841が浅く押さえ込まれるので、第1のリンク片85と第2のリンク片86とは連結軸841の部分で押し広げられ、鉤部861が矢印N1の方向に僅かに移動する。その結果、ワイヤー601が矢印N1の方向に引っ張られるので、バルブ開閉カム7がカム支軸71を中心として矢印Cの方向に僅かに回転する。このため、バルブ開閉カム7は図6(A)に示す状態から図6(B)に示す状態に移行し、ガスシリンダ9のバルブ93はバルブ開放斜面742に乗り上がるので、ガスシリンダ9のバルブ93が開状態となる。この状態で、押し上げ板62はガスシリンダ9から上方への付勢力を受ける。
【0036】
この際に、操作片81から手を離すと、操作片81は、コイルばね83に付勢されて浮き上がり、ワイヤー601を矢印N1の方向に引っ張る力が解除される。この状態では、バルブ開放斜面742に対して斜めに働くガスシリンダ9のバルブ93の復帰力Fにより、バルブ開閉カム7をカム支軸71を中心として矢印Dの方向に回転させる。その結果、図6(B)に示す状態から図6(A)に示す状態に戻り、ガスシリンダ9のバルブ93が閉状態になる。従って、押し上げ板62の回転が止められる。なお、ワイヤー601はバルブ開閉カム7によって矢印N2の方向に引っ張られるので、連結軸841が上方に浮き上がるようにして、第1のリンク片85と第2のリンク片86とは、連結軸841を節として折れ曲がった状態に戻る。
【0037】
また、操作片81を矢印L1に示すように下方に深く押し込むと、バルブ開閉カム7がカム支軸71を中心として矢印Cの方向に大きく回転する。このため、バルブ開閉カム7は図6(A)に示す状態から、図6(B)に示す状態を経由し、図6(C)に示す状態に移行する。従って、ガスシリンダ9のバルブ93はバルブ開放固定面743に乗り上がるので、ガスシリンダ9のバルブ93が開状態となり、押し上げ板62はガスシリンダ9から上方への付勢力を受ける。
【0038】
この状態では、操作片81から手を離して、ワイヤー601を矢印N1の方向に引っ張る力を解除しても、ガスシリンダ9のバルブ93の復帰力Fはバルブ開放固定面93に対して垂直に働くので、バルブ開閉カム7は回転しない。従って、ガスシリンダ9のバルブ93は開状態に固定されるので、押し上げ板62は上方への回転限界まで押し上げられる。
【0039】
(ストッパの構成)
再び図5において、押し上げ板62の後端部には、押し上げ板62の回転中心軸周りの下方への回転限界を規定するストッパ66が取り付けられている。ストッパ66は、矢印Bで示すように、押し上げ板62が下方に回転して平伏状態となったときにバルブ開閉カム7の作動レバー73に当たり、作動レバー73を押し下げる。その結果、バルブ開閉カム7は、図6(C)に示す状態から図6(A)に示す状態に移行する。すなわち、バルブ開閉カム7は、その支軸71を中心として矢印Dの方向に回転し、ガスシリンダ9のバルブ93を閉状態とする。従って、押し上げ板62は、それ以上の下方への回転が止められる。
【0040】
なお、ガスシリンダ9のバルブ93を閉状態としても、ガスシリンダ9には多少の遊びがあるので、僅かに伸縮する。従って、ストッパ66が作動レバー73を押し下げてバルブ93を閉状態としても、ガスシリンダ9の遊びの分だけ、押し上げ用ばね64の付勢力によって押し上げ板62は上方に僅かに戻される。それ故、座部3が平伏姿勢にあっても、ストッパ66は作動レバー73から離れている。それ故、次の立ち上がり動作時に操作片81を押し下げて、図6(A)に示す状態から図6(B)または図6(C)に示す状態に移行させて、バルブ93を開状態とするのに支障がない。
【0041】
[立ち上がり補助椅子1の使用方法]
図1ないし図6を参照して、立ち上がり補助椅子1の使用方法を説明する。
【0042】
まず、立ち上がり補助椅子1を通常の椅子として使用しているときには、図4に示すように、ガスシリンダ9が縮退状態にあって、押し上げ板62が平伏姿勢にあるので、図2に実線で示すように、座部3も平伏状態にある。この状態で操作片81から手が離れているときには、図6(A)に示すように、ガスシリンダ9のバルブ93はバルブ開閉カム7のバルブ閉鎖面741上に位置しているので、バルブ93は閉状態にある。また、リンク機構84では、バルブ開閉カム7によってワイヤー601が矢印N2の方向に引っ張られているので、リンク機構84の連結軸841は上方に浮き上がり、第1のリンク片85と第2のリンク片86とは連結軸841を節として折れ曲がっている。
【0043】
この状態から、座部3に腰掛けていた者が立ち上がる際に、操作片81を浅く押さえ込んだ場合には、その操作片81から手を離した時点で座部3の押し上げ動作を止めることができる。また、操作片81を深く押し込んだ場合には、操作片81から手を離しても座部3は上方への回転限界まで押し上げられる。
【0044】
まず、操作片81を浅く押し込んだ場合には、リンク機構84の連結軸841が浅く押さえ込まれ、ワイヤー601が矢印N1の方向に僅かに引っ張られるので、バルブ開閉カム7が支軸71を中心として矢印Cの方向に僅かに回転して、図6(B)に示すように、ガスシリンダ9のバルブ93がバルブ開放斜面742に乗り上がり、バルブ93が開状態になる。その結果、図3に示すように、押し上げ板62は、ガスシリンダ9および押し上げ用ばね64に付勢されて押し上げ板62が斜めに起き上がるので、図2に一点鎖線で示すように、座部3の前端側を中心に回転するように座部3の後端部31が押し上げられる。従って、利用者はその力の助けを借りて立ち上がることができる。このとき、座部3が立ち上がる速度はガスシリンダ9によって低く抑えられるので、利用者はゆっくりと立ち上がることができる。
【0045】
利用者が操作片81を押し続けていれば、ガスシリンダ9が延びきった時点で押し上げ板62の上方への回転が停止するので、座部3の上方への回転が停止する。
【0046】
また、ガスシリンダ9が延びきる前でも、利用者が操作片81から手を離せば、座部3の上方への回転が停止する。すなわち、利用者が操作片81から手を離した時点で、操作片81は、コイルばね83に付勢されて浮き上がる。従って、ワイヤー601に対する矢印N1方向への引っ張り力が解除されるので、バルブ開放斜面742に対して斜めに働くガスシリンダ9のバルブ93の復帰力Fにより、バルブ開閉カム7をカム支軸71を中心として矢印Dの方向に回転させる。このため、図6(B)に示す状態から図6(A)に示す状態に移行してガスシリンダ9のバルブ93が閉状態となり、ガスシリンダ9の伸長動作がその時点で止まるので、押し上げ板62の回転が止まる。従って、操作片81を任意の位置で離せば、座部3の回転角度位置をその位置で止めることができる。
【0047】
このようにして斜めに起き上がった座部3(図2に一点鎖線で示す座部3を参照。)に腰を下ろす際には、座部30に利用者は右手を操作片81の上に置き、体重をかける。従って、操作片81が押さえ込まれるので、ワイヤー601が矢印N1の方向に引っ張られる。その結果、図6(B)に示すように、ガスシリンダ9のバルブ93が開状態になって、利用者の体重によって、押し上げ板62が押し上げ用ばね64に抗しながら下方に回転して平伏姿勢となり、利用者は平伏姿勢となった座部3(図2に実線で示す座部3を参照。)に腰掛けることになる。このようにして座部3が平伏姿勢に復帰するときの速度は、ガスシリンダ9によって低く抑えられるので、利用者はゆっくりと腰掛けることができる。
【0048】
そして、利用者は、完全に腰掛け終わった時点で操作片81から手を離せば、操作片81は、コイルばね83に付勢されて浮き上がる。また、バルブ開閉カム7は、バルブ93の復帰力Fによって矢印Dの方向に回転するので、図6(A)に示すように、ガスシリンダ9のバルブ93を閉状態とする。従って、座部3の平伏姿勢が保たれる。
【0049】
利用者が操作片81から手を離さなかったとしても、ストッパ66がバルブ開閉カム7の作動レバー73に当たるので、図6(A)に示すように、バルブ開閉カム7を矢印Dの方向に回転させ、ガスシリンダ9のバルブ93を閉状態とする。この際には、ワイヤー601が矢印N2の方向に引っ張られるので、操作片81は押し上げられる。
【0050】
また、利用者が立ち上がる際に、操作片81を深く押し込んだ場合には、リンク機構84の連結軸841が深く押さえ込まれ、ワイヤー601が矢印N1の方向に大きく引っ張られるので、バルブ開閉カム7が支軸71を中心として矢印Cの方向に大きく回転して、図6(C)に示すように、ガスシリンダ9のバルブ93がバルブ開放固定面743に乗り上がり、バルブ93が開状態になる。
【0051】
この際には、利用者が操作片81から手を離しても、ガスシリンダ9のバルブ93の復帰力Fはバルブ開放固定面93に対して垂直に働くので、バルブ開閉カム7は回転しない。従って、ガスシリンダ9のバルブ93は開状態に固定されるので、ガスシリンダ9が延びきるまで、座部3の上方への回転は停止しない。
【0052】
このようにして斜めに起き上がった座部3(図2に一点鎖線で示す座部3を参照。)に腰を下ろす際には、図6(C)に示すように、ガスシリンダ9のバルブ93が開状態に固定されているので、利用者は座部3にそのまま座ればよい。このようにすると、利用者の体重によって、座部3が押し上げ用ばね64に抗しながら下方に回転して平伏姿勢となり、利用者は平伏姿勢となった座部3(図2に実線で示す座部3を参照。)に腰掛けることになる。
【0053】
そして、座部3が完全に平伏姿勢になると、ストッパ66がバルブ開閉カム7の作動レバー73に当たるので、図6(A)に示すように、バルブ開閉カム7を矢印Dの方向に回転させ、ガスシリンダ9のバルブ93を閉状態とする。この際には、ワイヤー601が矢印N2の方向に引っ張られるので、操作片81は押し上げられる。
【0054】
[本形態の効果]
このように、本形態の立ち上がり補助椅子1では、ガスシリンダ9を用いて座部3を押し上げる構成であるため、操作部8での操作によってガスシリンダ9のバルブ93を閉じるだけで、座部3の姿勢を途中で止めることができる。従って、座部3が立ち上がり過ぎて利用者の臀部が必要以上に押し上げられてしまうことがなく、状況に応じた使用が可能である。また、ガスシリンダ9を用いているので、座部3をゆっくりと立ち上がらせることができ、かつ、立ち上がった座部3に利用者が座った際、座部3がゆっくりと平伏していくので、安全である。さらに、座部3が立ち上がり状態から平伏状態に戻ったときにはストッパ66がガスシリンダ9のバルブ93を強制的に閉状態にしてガスシリンダ9に座部3の平伏状態を保持させるなど、全ての動作をガスシリンダ9に集中して行わせるので、立ち上がり補助椅子1の構造を簡略化することができる。
【0055】
また、操作部8での操作をガスシリンダ9に伝達する伝達機構10にバルブ開閉カム7を用いているので、そのカム形状を合わせ込むだけで、ガスシリンダ9のバルブ93を開閉することができる。また、ガスシリンダ9のバルブ93の開閉を素早く行えるようにするにも、カム形状においてバルブ93を開状態にする部分(バルブ開放斜面742)とバルブ93を閉状態にする部分(バルブ閉鎖面741)とを隣接する位置に形成するだけでよい。それ故、平伏姿勢から立ち上がろうとしている座部3、あるいは立ち上がり姿勢から平伏しようとしている座部3を操作部8に対する操作によってスムーズに止めることができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の立ち上がり補助椅子では、ガスシリンダを用いて座部後端部を押し上げる構成であるため、操作部での操作によってガスシリンダのバルブを閉じるだけで、座部の姿勢を途中で止めることができる。従って、座部が立ち上がり過ぎて利用者の臀部が必要以上に押し上げられてしまうことがなく、状況に応じた使用が可能である。また、ガスシリンダを用いているので、座部をゆっくりと立ち上がらせることができ、かつ、立ち上がった座部に利用者が座った際も、座部がゆっくりと平伏していくので、安全である。さらに、座部が立ち上がり状態から平伏状態に戻ったときにはストッパがガスシリンダのバルブを強制的に閉状態にしてガスシリンダに座部の平伏状態を保持させるなど、全ての動作をガスシリンダに集中して行わせるので、立ち上がり補助椅子の構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した立ち上がり補助椅子の正面図である。
【図2】図1に示す立ち上がり補助椅子の右側面図である。
【図3】図1に示す立ち上がり補助椅子において、座部を平伏させたときの座部押し上げ機構の側面図である。
【図4】図1に示す立ち上がり補助椅子において、座部を押し上げたときの座部押し上げ機構の側面図である。
【図5】図1に示す立ち上がり補助椅子の操作部、およびこの操作部に伝達機構を介して機構的に接続するバルブ開閉カムの説明図である。
【図6】(A)は、図1に示す立ち上がり補助椅子のバルブ開閉カムによりガスシリンダのバルブを閉にした状態を示す説明図、(B)は、図1に示す立ち上がり補助椅子のバルブ開閉カムによりガスシリンダのバルブを開にした状態を示す説明図、(C)は、図1に示す立ち上がり補助椅子のバルブ開閉カムによりガスシリンダのバルブを開に固定した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 立ち上がり補助椅子
2 脚部
3 座部
4 背凭れ部
5 肘掛け
6 座部押し上げ機構
7 バルブ開閉カム
8 操作部
9 ガスシリンダ
10 伝達機構
61 固定板
62 押し上げ板
63 回転中心軸
64 押し上げ用ばね
72 ワイヤー係合部
73 作動レバー
74 カム面
81 操作片
93 ガスシリンダのバルブ
601 ワイヤー
741 バルブ閉鎖面
742 バルブ開放斜面
743 バルブ開放固定面

Claims (1)

  1. 脚部と、該脚部に支持された座部と、該座部の側方に配置された肘掛けと、前記座部を平伏した状態から座部前端側を中心に回転するように座部後端部を押し上げることにより、腰掛けていた者の立ち上がり動作を補助する座部押し上げ機構とを有する立ち上がり補助椅子において、
    前記座部押し上げ機構は、
    バルブが開状態のときに前記座部後端部を押し上げようとする付勢力を発揮するガスシリンダと、
    前記肘掛けの上面部に配置された押しボタンを備えた操作部と、
    当該押しボタンへの押し下げ操作を伝達するワイヤー、および該ワイヤーに従動するバルブ開閉カムを備え、前記押しボタンへの押し込み操作があったときには前記バルブ開閉カムが前記バルブを閉状態とする姿勢から前記バルブを開状態とする姿勢に回転し、前記押しボタンへの押し込み動作が中断されたときには前記バルブ開閉カムが前記バルブを開状態とする姿勢から前記バルブを閉状態とする姿勢に回転して前記ガスシリンダによる前記座部後端部の押し上げ動作を途中で停止させる伝達機構と、
    前記座部側に形成され、前記座部が立ち上がり状態から平伏状態に戻ったときに前記バルブ開閉カムに当たって、前記バルブを開状態とする姿勢から閉状態とする姿勢まで前記バルブ開閉カムを強制的に回転させて前記ガスシリンダに前記座部の平伏状態を保持させるストッパと
    を有することを特徴とする立ち上がり補助椅子。
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