JP4070748B2 - 橋梁架設装置及び橋梁架設方法 - Google Patents

橋梁架設装置及び橋梁架設方法 Download PDF

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本発明は、製作ヤードで組み立てられた長くて大重量の橋梁を、橋脚の上の移送と、移送後のジャッキダウンとを同一段取りで行なうことができるようにした橋梁架設装置及び橋梁架設方法に関するものである。
一般に、道路11や鉄道の側、河川等に所定間隔で建設した橋脚10の上に大重量の橋梁13を架設するには、図5に示すような方法で行なわれている。
この図5において、道路11等には、予め橋脚10が所定間隔で建築されており、また、道路11でない部分(図5(a)の右端部分)には、橋脚10の上端のゴムシュー18の上に、予め橋梁が架設され、この橋梁が製作ヤード12として利用される。
この製作ヤード12の上では、これから架設しようとする橋梁13が製作組み立てられ、前方台車14と後方台車15に載置される。橋梁13の先端部には、連結構17によって手延べ機16が取り付けられる。
橋梁13を移送して架設する橋脚10の上には、ゴムシュー18,サンドル材19,移送装置20が載せられる。ここで、橋梁13を移送するためには、移送しようとする橋脚10の高さを、製作ヤード12の上の前方台車14(後方台車15)の高さと略一致させなければならない。
このような大重量の橋梁13等を橋脚10に架設する場合、製作ヤード12等と高さを調整するため、橋脚10の上に鋼ベントといわれるサンドル材19を組み立てて高さを調整し、その上に移送装置20を載せて移送する方法がとられている(特許文献1)。
この従来方法を図6に基づきさらに詳しく説明する。
調整高さが1〜2m程度であれば、高さが15cm程度のサンドル材19を多段に積み重ねて互いに固定し、その上に移送装置20を載せたものを移送方向に直行する位置に少なくとも2台取り付け、同様に、サンドル材19を多段に積み重ねて互いに固定し、このサンドル材19と橋梁13の下面との間に盛り替えジャッキ22を介在したものを移送方向に直行する位置に少なくとも2台取り付ける。
調整高さが2mを越して5m又はそれ以上になるようなことがある場合には、サンドル材19の下側と橋脚10との間に、台座26と高さが100cm程度のベント材23を多段に積み重ねて互いに固定し、つなぎ材24で相互間を連結するとともに、筋交い25で補強する。
この状態で橋梁13を所定位置まで移送する。
移送した後、橋梁13を橋脚10のゴムシュー18の上に載置するためには、主に次の2つの方法がある。
第1には、橋脚10の上のサンドル材19,ベント材23,移送装置20,盛り替えジャッキ22などを少しずつ除去しながら橋梁13をジャッキダウンする方法で、この方法が一般的である。この扛下作業の手順を図6にて説明すると、次のとおりである。
橋梁13の移送中は、移送装置20に橋梁13の荷重が掛けられ、盛り替えジャッキ22はやや縮めて荷重が掛けられていないが、橋梁13が所定位置まで移送されると、盛り替えジャッキ22の上端部を橋梁13の下面に固定した後、盛り替えジャッキ22を伸ばして橋梁13の全荷重を盛り替えジャッキ22に盛り替え、移送装置20を無荷重とし、移送装置20をサンドル材19の上から取り外して撤去する。撤去した位置に移送装置20の高さ分だけサンドル材19を挿入する。
盛り替えジャッキ22を縮めて移送装置20側のサンドル材19に橋梁13を盛り替え、盛り替えジャッキ22側の1段のサンドル材19を除去する。
除去したのち、盛り替えジャッキ22をのばして盛り替えジャッキ22側に橋梁13を盛り替え、移送装置20側の1段のサンドル材19を除去する。
すべてのサンドル材19が除去されたら、つなぎ材24、筋交い25を外した後、ベント材23を順次除去するが、このベント材23は、高さが高いので、サンドル材19を嵌め込みながら前記同様の方法を何回も繰り返しながら除去する。
最後に、図示しない盛り替えジャッキにより台座26を除去して橋梁13を橋脚10のゴムシュー18に載置架設する。架設後、ブラケット21を撤去する。
第2には、作業時間に制約がある場合、橋脚10の側に、橋脚10に橋梁13を加えた高さより十分高い支柱を設置し、その上端に梁を渡して、この梁の上にジャッキ式吊り上げ機械を設置し、ロッド等の吊り上げ材を介して据え付けようとする橋梁13を一時的に吊り上げ、橋脚10の上のサンドル材19,ベント材23,移送装置20を除去し、しかる後に、ジャッキ式吊り上げ機械により橋梁13を吊り下げた状態で下降して橋脚10の上に架設する。このような方法によれば、ジャッキダウンに必要な作業時間を短縮することができるが、橋脚10の側に支柱を設置したり、解体したりする余分な作業が増えてしまう。さらに、架設場所が交通量の激しい道路等である場合が多く、支柱を設置できず、このような方法では施工できないことが多い。
特開2002−121708
このような橋脚10の上に橋梁13を架設する作業は、交通量の激しい道路11である場合が多く、交通に支障の少ない夜間工事とならざるを得ない。ところが、従来のサンドル材19やベント材23を除去する方法では、これらの組み立てに時間が掛かり、かつ、面倒であるばかりか、橋梁13を移送した後のサンドル材19,ベント材23,移送装置20,盛り替えジャッキ22などを除去する作業は、橋梁13が大重量であること、複数の橋脚10の上に載せられた橋梁13が許容限度以上傾かないようにそれぞれの橋梁10の上で少しずつ行なわなければならず、時間が掛かりすぎ、かつ、安全性にも問題があった。
本発明は、橋脚の上の橋梁の移送と、移送後のジャッキダウンとを同一段取りで行なうことができ、かつ、橋梁架設装置の橋脚への据え付け、橋梁の移送、移送後の橋梁架設装置の橋脚からの撤去の一連の各作業が安全に、短時間で行なうことができる橋梁架設装置及び橋梁架設方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、架設しようとする橋梁13を橋脚10の上で移送した後、その橋脚10に架設する橋梁架設装置において、橋脚10の上に、鋼ベントとして機能する支柱12を設置し、この支柱の上に、橋梁13を橋脚10の上で移送する送り出しステージ38を取り付け、この支柱32を橋梁13の移送後に橋脚10に取り付けられたジャッキ装置39で昇降することにより、橋梁13の送り出しの後、そのままの段取りで高速でジャッキダウンすることを可能としたものである。
請求項記載の発明によれば、橋脚10に着脱自在に取り付け可能なジャッキ取り付け部材30と、このジャッキ取り付け部材30に取り付けられた昇降用のジャッキ装置39と、このジャッキ装置39の可動側と前記ジャッキ取り付け部材30の固定側に係合し、ジャッキ装置39の昇降動作により盛り替えられて上下位置を可変可能な扛下用支柱32と、この扛下用支柱32の上部に着脱自在に設けられ前記橋梁13を移送する送り出しステージ38とを具備したので、送り出しの装置をそのまま使用してジャッキダウンが短時間で可能である。また、橋梁13が湾曲していたり、曲がっているような場合において、送り出しステージ38の昇降だけで許容できないようなものについてもジャッキ装置39と送り出しステージ38の組み合わせで対応することができる。さらに、送り出しステージ38と支柱32とジャッキ装置39との移送前の組み立てと、移送後のジャッキダウンと解体とが簡単に、かつ、短時間にできる。ちなみに、従来5日間かかっていた移送前の組み立て、移送、移送後のジャッキダウン、解体の一連の作業が、本発明方法によれば、1日で完了することができた。
さらに、橋脚10に着脱自在にジャッキ取り付け部材30を取り付けたことにより、橋脚10へのジャッキ装置39、扛下用支柱32、送り出しステージ38の取り付け、取り外しが確実に、かつ、短時間でできる。
請求項記載の発明によれば、支柱挿入孔49に交差する係止具差し込み孔50への盛り替え用係止具44の係脱と支柱差し込み孔56に交差する係止具差し込み孔57へのジャッキ側係止具45の係脱とをジャッキ装置39の進退動にあわせて交互に行なうことで、扛下用支柱32の上下位置を短時間で、かつ、確実に可変することが可能である。
請求項記載の発明によれば、橋梁13をジャッキダウンして橋脚10に架設する橋梁架設装置は、橋脚10に着脱自在に取り付け可能なジャッキ取り付け部材30と、ジャッキ装置39と、反力梁40と、扛下用支柱32と、送り出しステージ38とを具備し、支柱挿入孔49に交差する係止具差し込み孔50への盛り替え用係止具44の係脱と前記支柱差し込み孔56に交差する係止具差し込み孔57へのジャッキ側係止具45の係脱とを前記ジャッキ装置39の進退動にあわせて交互に行ない、扛下用支柱32の上下位置を可変可能にしたので、据え付け作業と解体作業が簡単になるだけでなく、部品点数が少なくなり、運搬作業も極めて容易である。
また、請求項3記載の発明によれば、少なくとも2個のジャッキ取り付け部材30と、少なくとも2個1対のジャッキからなるジャッキ装置39と、ジャッキ装置39のピストンロッド52の先端部に設けられた反力梁40と、所定間隔でピン挿入孔からなる係止部41を有し、ジャッキ取り付け部材本体46に穿設された垂直な支柱挿入孔49と反力梁40に穿設された垂直な支柱差し込み孔56とに遊嵌して進退する角型鋼管からなる扛下用支柱32と、扛下用支柱32の上部の係止部41に着脱自在に取り付けられ橋梁13を移送する送り出しステージ38とを具備し、支柱挿入孔49に交差する係止具差し込み孔50へのピンからなる盛り替え用係止具44の挿抜と支柱差し込み孔56に交差する係止具差し込み孔57へのピンからなるジャッキ側係止具45の挿抜とをジャッキ装置39のピストンロッド52の進退動にあわせて交互に行ない、扛下用支柱32の上下位置を可変可能にしたので、ピンからなる係止具の挿抜と、ジャッキ装置39のピストンロッド52の進退動という単純で、安全な作業により橋梁の架設ができる。
請求項記載の発明によれば、送り出しステージ38は、複数本の扛下用支柱32に着脱自在に取り付けられた梁材34、35にサンドル材19を載置し、サンドル材19の上に、橋梁13を移送する移送装置20と、移送装置20と扛下用支柱32の上端の受け台43とへの盛り替えを行なう盛り替えジャッキ22とを据え付けたものからなるので、送り出しステージ38の据え付けと解体が安全に、かつ、簡単に行なえる。特に、解体時には、送り出しステージ38だけをチェーンブロックなどで降ろすことで、橋梁13と橋脚10との間に十分大きなスペースができ、解体除去作業がし易くなる。
請求項記載の発明によれば、複数本の扛下用支柱32の間に、着脱自在につなぎ材24で連結された垂直な水平力補助支柱33を介在し、この水平力補助支柱33の下端部を橋脚10に着脱自在に取り付けられる補助ブラケット31に遊嵌し、これらの扛下用支柱32,水平力補助支柱33を着脱自在に筋交い25で連結したので、必要以上に太い扛下用支柱32を用いなくても、橋梁13の移送時に発生する横断方向の水平耐力が向上し、また、橋脚10に捩じれ等が発生しても十分な耐力を得ることができる。
請求項記載の発明によれば、橋梁13をジャッキダウンして橋脚10に架設するには、橋梁13を扛下用支柱32の上部に据え付けた送り出しステージ38で移送する工程と、移送後、盛り替えジャッキ22により扛下用支柱32に盛り替える工程と、盛り替え後、送り出しステージ38を解体撤去する工程と、撤去後、扛下用支柱32をジャッキ装置39により下降する工程と、下降後、ジャッキ装置39を元の位置まで戻す工程と、これらの盛り替えとジャッキ装置39の上下動とを繰り返して橋梁13をジャッキダウンする工程と、ジャッキダウン後に扛下用支柱32及びジャッキ装置39を撤去する工程とからなるので、橋梁13のジャッキダウン作業が大幅に短縮できる。また、サンドル材等の盛り替えに比較して、扛下用支柱32を徐々に下降するだけであるから、作業が極めて安全である。
請求項記載の発明によれば、橋梁13をジャッキダウンして橋脚10に架設するに際し、橋梁13を送り出しステージ38で移送する工程と、移送後、盛り替えジャッキ22に橋梁13の荷重を盛り替え、扛下用支柱32に橋梁13の荷重を受ける工程と、荷重を受けた後、送り出しステージ38を吊り降ろして解体撤去する工程と、撤去後、橋脚10にジャッキ取り付け部材30を介して取り付けたジャッキ装置39の可動側に設けた係止具差し込み孔57と扛下用支柱32に所定間隔で設けた係止部41とにジャッキ側係止具45を係合して扛下用支柱32を固定し、ジャッキ取り付け部材30の固定側に設けた係止具差し込み孔50と扛下用支柱32の係止部41とに係合する盛り替え用係止具44を外す工程と、扛下用支柱32を下降した後、固定側の係止具差し込み孔50と扛下用支柱32の他の係止部41に盛り替え用係止具44を係合して扛下用支柱32を固定し、前記ジャッキ側係止具45を外して、ジャッキ装置39の可動側を元の位置まで戻す工程と、これらの盛り替え用係止具44とジャッキ側係止具45の係脱とジャッキ装置39の可動側の上下動とを繰り返して橋梁13を橋脚10にジャッキダウンする工程と、橋梁13のジャッキダウン後にジャッキ取り付け部材30,扛下用支柱32を撤去する工程とによって橋梁架設装置を短時間で安全に据え付けることができる。
請求項記載の発明によれば、橋脚10にジャッキ装置39を有するジャッキ取り付け部材30を取り付ける工程と、このジャッキ取り付け部材30の固定側の支柱挿入孔49と前記ジャッキ装置39の可動側に設けられた反力梁40の支柱差し込み孔56とに上下動自在に扛下用支柱32を挿入する工程と、挿入された扛下用支柱32の上部に送り出しステージ38を取り付ける工程と、前記扛下用支柱32の所定間隔の係止部41と前記支柱挿入孔49に交差する固定側の係止具差し込み孔50への盛り替え用係止具44の係脱と前記扛下用支柱32の他の係止部41と前記支柱差し込み孔56に交差する可動側の係止具差し込み孔57へのジャッキ側係止具45の係脱とを前記ピストンロッド52の進退動にあわせて交互に行ない、送り出しステージ38を上昇させる工程と、送り出しステージ38の移送装置20で橋梁13の荷重を受けて移送する工程とにより、橋梁架設装置の橋脚10への据え付け作業が安全に、短時間で行なうことができる。
請求項記載の発明によれば、橋脚10にジャッキ装置39を有するジャッキ取り付け部材30を取り付ける工程と、このジャッキ取り付け部材30の固定側の支柱挿入孔49と前記ジャッキ装置39の可動側に設けられた反力梁40の支柱差し込み孔56とに上下動自在に扛下用支柱32を挿入する工程と、挿入された扛下用支柱32の上部に送り出しステージ38を取り付ける工程と、扛下用支柱32の所定間隔の係止部41と前記支柱挿入孔49に交差する固定側の係止具差し込み孔50への盛り替え用係止具44の係脱と前記扛下用支柱32の他の係止部41と前記支柱差し込み孔56に交差する可動側の係止具差し込み孔57へのジャッキ側係止具45の係脱とを前記ピストンロッド52の進退動にあわせて交互に行ない、送り出しステージ38を上昇させる工程と、送り出しステージ38の移送装置20で橋梁13の荷重を受けて移送する工程と、橋梁13が所定位置まで移送されたとき、扛下用支柱32の上部に据え付けた送り出しステージ38の盛り替えジャッキ22に橋梁13の荷重を盛り替え、移送装置20を下げて無荷重とした後、盛り替えジャッキ22を下降して扛下用支柱32にて橋梁13の荷重を受ける工程と、橋梁13の荷重を扛下用支柱32で受けた後、送り出しステージ38を扛下用支柱32から吊り降ろし、送り出しステージ38を解体撤去する工程と、送り出しステージ38の撤去後、橋脚10にジャッキ取り付け部材30を介して取り付けたジャッキ装置39の可動側に設けた係止具差し込み孔57と扛下用支柱32に所定間隔で設けた係止部41とにジャッキ側係止具45を係合して扛下用支柱32を固定し、ジャッキ取り付け部材30の固定側に設けた係止具差し込み孔50と扛下用支柱32の係止部41とに係合する盛り替え用係止具44を外す工程と、ジャッキ装置39により扛下用支柱32を下降した後、固定側の係止具差し込み孔50と扛下用支柱32の他の係止部41に盛り替え用係止具44を係合して扛下用支柱32を固定し、前記ジャッキ側係止具45を外して、ジャッキ装置39の可動側を元の位置まで戻す工程と、これらの盛り替え用係止具44とジャッキ側係止具45の係脱とジャッキ装置39の可動側の上下動とを繰り返して橋梁13を橋脚10にジャッキダウンする工程と、橋梁13のジャッキダウン後にジャッキ取り付け部材30,扛下用支柱32を撤去する工程とにより、橋梁架設装置の橋脚10への据え付けから、橋梁13の移送、移送後の橋梁架設装置の橋脚10からの撤去の一連の各作業が安全に、短時間で行なうことができる。
橋脚10の架設位置より高い位置から送り出された橋梁13をジャッキダウンして橋脚10に架設する橋梁架設装置において、橋脚10の両側に着脱自在に取り付け可能な少なくとも2個、できるなら4個以上のジャッキ取り付け部材30と、各ジャッキ取り付け部材30に取り付けられ垂直方向に進退する少なくとも2個1対のジャッキからなるジャッキ装置39と、ジャッキ装置39のピストンロッド52の先端部に設けられた反力梁40と、所定間隔でピン挿入孔からなる係止部41を有し、ブラケット本体46に穿設された垂直な支柱挿入孔49と反力梁40に穿設された垂直な支柱差し込み孔56とに遊嵌して進退する角型鋼管からなる扛下用支柱32と、扛下用支柱32の上部の係止部41に着脱自在に取り付けられ橋梁13を移送する送り出しステージ38とを具備する。
前記送り出しステージ38は、複数本の扛下用支柱32に着脱自在に取り付けられた梁材34、35にサンドル材19を載置し、サンドル材19の上に、橋梁13を移送する移送装置20と、この移送装置20と前記扛下用支柱32の上端の受け台43とへの盛り替えを行なう盛り替えジャッキ22とを据え付ける。
前記支柱挿入孔49に交差する係止具差し込み孔50へのピンからなる盛り替え用係止具44の挿抜と支柱差し込み孔56に交差する係止具差し込み孔57へのピンからなるジャッキ側係止具45の挿抜とを前記ジャッキ装置39のピストンロッド52の進退動にあわせて交互に行ない、扛下用支柱32の上下位置を可変可能にする。
前記複数本の扛下用支柱32の間に、必要に応じて着脱自在につなぎ材24で連結された垂直な水平力補助支柱33を介在し、この水平力補助支柱33の下端部を橋脚10に着脱自在に取り付けられる補助ブラケット31に遊嵌し、これらの扛下用支柱32,水平力補助支柱33を着脱自在に筋交い25で連結する。
図1(a)は、橋梁13が図中、右から左へ移送される状態を表わしている正面図であり、図1(b)は、その側面図である。
これらの図において、本発明による橋梁架設装置は、橋脚10に着脱自在に取り付けられたジャッキ取り付け部材としての複数個のブラケット30、このブラケット30で支持される複数本の扛下用支柱32、この扛下用支柱32を順次下降するジャッキ装置39、前記扛下用支柱32の上端部に着脱自在にとり付けられた複数台の移送装置20と盛り替えジャッキ22からなる送り出しステージ38等で構成されている。
前記ジャッキ取り付け部材としてのブラケット30は、橋脚10の両側面から張り出すように着脱自在に取り付けられており、その詳細を図2に基づき説明する。
前記橋脚10の両側面の上端部には、ブラケット固定金具47が固定的に設けられており、この2個のブラケット固定金具47の間にブラケット本体46が嵌め込まれボルト48によって着脱自在に取り付けられている。このブラケット本体46には、上下に貫通して前記扛下用支柱32の遊嵌する支柱挿入孔49が設けられており、この支柱挿入孔49の途中をピンからなる盛り替え用係止具44が水平方向に貫通するように係止具差し込み孔50が穿設されている。また、前記ブラケット本体46の下面の前記支柱挿入孔49の両側に位置してジャッキ装置39の2個1対のシリンダー51が下向きに取り付けられている。
前記シリンダー51には、ピストンロッド52が進退自在に設けられており、このピストンロッド52の下端の連結金具53は、反力梁40の上面の連結金具54にピン55で取り付けられている。この反力梁40の中央部には、上下に貫通して前記扛下用支柱32の遊嵌する支柱差し込み孔56が設けられており、この支柱差し込み孔56の途中をピンからなるジャッキ側係止具45が水平方向に貫通するように係止具差し込み孔57が穿設されている。
前記扛下用支柱32は、例えば、一辺が30cmの角型鋼管に100cm間隔で丸孔の係止部41を水平方向に穿設したものからなり、この扛下用支柱32は、前記ジャッキ装置39にて支持されつつ上方に垂直に伸び、上端部には、受け台43が係止具42で揺動自在に設けられている。なお、前記扛下用支柱32の大きさ、係止部41の間隔は、使用目的に応じて適宜設定される。
この扛下用支柱32は、1つの橋脚10に対して4本がブラケット30に支持されている。これら4本の扛下用支柱32の上部から2番目の丸孔の係止部41に、橋梁13の移送方向に向けてそれぞれ梁材34が取り付けられ、これらの盛り替え用係止具44に梁材35と、必要高さまで多段にサンドル材19を積層し、移送方向前方左右には、移送装置20が着脱自在に取り付けられ、後方左右には、盛り替えジャッキ22が着脱自在に取り付けられ、送り出しステージ38が構成されている。
前記扛下用支柱32の高さが高いときには、移送中に水平力が作用するため、扛下用支柱32間をつなぎ材24で取り付けるとともに、このつなぎ材24から水平力補助支柱33を垂下し、この水平力補助支柱33の下端部は、2つのブラケット30の間に位置して橋脚10の両側面に設けた角筒状の補助ブラケット31に遊嵌する。さらに、筋交い25を取り付ける。筋交い25は、図1(a)では、扛下用支柱32の係止部41を利用して係止具42にて取り付ける。また、図1(b)では、扛下用支柱32と水平力補助支柱33との間を図示しないボルトで取り付ける。
つぎに、前記送り出しステージ38を組み立てるには、ブラケット30の支柱挿入孔49と反力梁40の支柱差し込み孔56に扛下用支柱32を嵌合し、上から3番目の丸孔の係止部41を支柱挿入孔49の係止具差し込み孔50と一致させて盛り替え用係止具44を差し込み、また、上から5番目の丸孔の係止部41を反力梁40の係止具差し込み孔57と一致させてジャッキ側係止具45を差し込み固定する。4本の扛下用支柱32を同様に取り付け、上端のつなぎ材24と垂直の水平力補助支柱33を取り付ける。
この状態で扛下用支柱32に梁材34,35を組み込み、その上に、サンドル材19を載せ、さらにその上に移送装置20と盛り替えジャッキ22を固定して、送り出しステージ38を構成する。
この状態で、ピンからなるジャッキ側係止具45を抜いてジャッキ装置39のピストンロッド52を下降し、下方の係止部41と係止具差し込み孔57とを一致させピンかなるジャッキ側係止具45を差し込む。ジャッキ側係止具45を差し込んだら、盛り替え用係止具44を抜いてジャッキ装置39で4本の扛下用支柱32を上昇し、送り出しステージ38を所定位置まで上昇させる。送り出しステージ38の上昇後、扛下用支柱32と水平力補助支柱33につなぎ材24,筋交い25等をボルトで取り付けて補強する。
以上のような構成による橋梁13の移送動作と、橋梁13の橋脚10へのジャッキダウン動作を説明する。
(1)図5の製作ヤード12から移送されてきた橋梁13は、図1(a)に示すように、エンドレスの移送装置20によって受け、かつ、移送される。このとき、移送装置20の内蔵ジャッキ36が上昇した状態にあって、扛下用支柱32の係止具42と盛り替えジャッキ22の上端部と橋梁13の下端面とは、やや隙間を有している。橋梁13の先端が複数の橋脚10の上を移送して対岸まで移送されると、橋梁13を橋脚10のゴムシュー18の上に載置するために、ジャッキダウン作業が各橋脚10について開始される。橋脚10のジャッキダウン作業は、すべての橋脚10について同時に行なうことが望ましいが、それは極めて困難であるから、橋梁13の連結部分の許容される曲げの範囲内で一方の橋脚10側から行なわれる。以下に、さらに詳しく説明する。
(2)橋梁13が所定位置まで移送されると、盛り替えジャッキ22を伸ばして橋梁13の荷重を盛り替えジャッキ22に盛り替え、移送装置20の内蔵ジャッキ36を受け台43よりも下げて無荷重とした後、盛り替えジャッキ22を下降して4箇所の受け台43にて橋梁13の荷重を受ける。この動作をすべての橋脚10にて行ない、橋梁13の全荷重を扛下用支柱32の受け台43で受ける。この状態が図3に実線で示されている。
(3)橋梁13の全荷重を受け台43で受けると、扛下用支柱32のジャッキダウンに邪魔になる2本の扛下用支柱32の間、扛下用支柱32と水平力補助支柱33の間の筋交い25やつなぎ材24を外す。
(4)梁材34,35,サンドル材19の上に移送装置20と盛り替えジャッキ22からなる送り出しステージ38を載せたまま、梁材35をチェーンブロック37で吊り下げて、扛下用支柱32の係止部41に差し込んだ梁材34の係止具42を抜き取り、扛下用支柱32への荷重をなくす。この状態で、図3の鎖線で示すように、送り出しステージ38を橋脚10の上まで下降する。下降した状態で、移送装置20、盛り替えジャッキ22、梁材34,35,サンドル材19をクレーン等で解体撤去する。このとき、橋梁13の下面に十分な隙間が生じるので、従来の方法に比べて解体撤去作業が円滑に行なわれる。
(5)送り出しステージ38を除去した後、ブラケット30における盛り替え用係止具44を係止具差し込み孔50から引き抜く。すると、橋梁13の荷重は、扛下用支柱32,ジャッキ側係止具45を介して反力梁40にかかる。
(6)この状態で、橋脚10に取り付けられた4台のジャッキ装置39のピストンロッド52を徐々に下降する。扛下用支柱32が係止部41のピッチ分(実施例では100cm)下降し、ブラケット30の係止具差し込み孔50と係止部41が一致したら盛り替え用係止具44を差し込み、この盛り替え用係止具44に荷重を受ける。ジャッキ側係止具45側が無荷重となるので、ジャッキ側係止具45を抜いて、ピストンロッド52を元の位置まで上昇させる。このような橋梁13の下降は、複数の橋梁13の連結部分の許容される曲げの範囲内で順次他の橋脚10にても行なう。なお、ピストンロッド52のストロークが100cmであるものとし、これが複数の橋梁13の連結部分の許容される曲げの範囲内であれば、扛下用支柱32を係止部41の1ピッチ分ずつ下降するようにしてもよいし、また、許容範囲が小さい場合には、各橋脚10毎に係止部41のピッチより小さい距離ずつ順次ジャッキダウンして2回以上の複数回で盛り替え用係止具44とジャッキ側係止具45のピンの差し替えを行なうようにしてもよい。
(7)橋梁13の下面がすべての橋脚10の上面のゴムシュー18に架設したら、ブラケット30,13橋梁扛下用支柱32,水平力補助支柱33、受け台43をすべて撤去する。
前記実施例では、一直線状の橋梁13を水平に移送する場合の移送について説明したが、本発明の橋梁架設方法によれば、送り出しステージ38の移送装置20による昇降動作と、ジャッキ装置39による支柱32の昇降動作を組み合わせることにより、橋梁13が湾曲していたり、斜面であるものを水平に移送することもできるし、水平移送ではなく傾斜移送もすることができる。
図4に基づきさらに詳しく説明すると、橋梁13を製作ヤード12で水平移送する場合には、前方台車14と後方台車15が橋梁13と一緒に移送されれば、橋梁13が一直線状であってもなくても問題はない。ところが、橋脚10の上の送り出しステージ38は、橋梁13と一緒に移送することができない。そこで、橋梁13の下面の小さな凹凸や傾斜面については、橋梁13の移送速度に合わせて送り出しステージ38の移送装置20による昇降動作を調整することにより水平移送が可能であるが、送り出しステージ38の移送装置20による昇降動作の許容範囲を超えるような場合には、ジャッキ装置39による支柱32の昇降動作も組み合わせることにより、より大きな位置変動に対応することができる。また、水平移送ではなく傾斜移送についてもより大きな位置変動に対応することができる。
前記実施例では、扛下用支柱32は、1本の角型鋼管で構成したが、これに限られるものではなく,図4に示すように、例えば、長さ2mの支柱32を複数本継ぎ足したり、外したりすることができるような構成とすることもできる。
前記実施例では、扛下用支柱32の係止部41は、ピンの差し込まれる丸孔とし、盛り替え用係止具44,ジャッキ側係止具45は、この丸孔からなる係止部41に差し込まれるピンとしたが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、扛下用支柱32の係止部41は、片方又は両方の外側面に突起や切り欠きを所定間隔で設けたものとし、また、盛り替え用係止具44とジャッキ側係止具45は、これに係合する1本又は2本の楔状とするなど、確実に橋梁13の荷重を受け止めることができ、かつ、確実に係止でき、さらに、盛り替え用係止具44とジャッキ側係止具45の係脱作業性のよいものであれば実施例に限られるものではない。
前記実施例では、ジャッキ取り付け部材として複数個のブラケット30を用い、これを橋脚10の側面に着脱自在に取り付けたが、これに限られるものではなく,図1(a)(b)に鎖線で示すように、梁材30aを用い、これを橋脚10の上面に着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
前記実施例では、図1(a)において、2本の扛下用支柱32の間にのみ筋交い25をX字状に取り付けたが、これに限られるものではなく、図1(a)に鎖線で示すように、梁材34と2本の扛下用支柱32の間にも筋交い25をそれぞれ取り付けるようにしてもよい。
本発明による橋梁架設方法及びその装置の一実施例を示すもので、(a)は、橋梁13を移送しているときの正面図、(b)は、その側面図である。 図1において、ジャッキ取り付け部材30とジャッキ装置39の取り付け状態を示す斜視図である。 本発明による橋梁架設方法及びその装置において、移送完了後送り出しステージ38を吊り降ろす状態を示す正面図である。 本発明による橋梁架設方法の他の使用例を示す説明図である。 橋梁13を橋脚10に移送する従来方法を示すもので、(a)は、正面図、(b)は、側面図である。 橋梁13を橋脚10にジャッキダウンして架設する従来方法を示すもので、(a)は、正面図、(b)は、側面図である。
符号の説明
10…橋脚、11…道路、12…製作ヤード、13…橋梁、14…前方台車、15…後方台車、16…手延べ機、17…連結構、18…ゴムシュー、19…サンドル材、20…移送装置、21…ブラケット、22…盛り替えジャッキ、23…ベント材、24…つなぎ材、25…筋交い、26…台座、30…ジャッキ取り付け部材、31…補助ブラケット、32…扛下用支柱、33…水平力補助支柱、34…梁材、35…梁材、36…内蔵ジャッキ、37…チェーンブロック、38…送り出しステージ、39…ジャッキ装置、40…反力梁、41…係止部、42…係止具、43…受け台、44…盛り替え用係止具、45…ジャッキ側係止具、46…ブラケット本体、47…ブラケット固定金具、48…ボルト、49…支柱挿入孔、50…係止具差し込み孔、51…シリンダー、52…ピストンロッド、53…連結金具、54…連結金具、55…ピン、56…支柱差し込み孔、57…係止具差し込み孔。

Claims (9)

  1. 架設位置より高い所から送り出された橋梁を橋脚の上で移送した後、ジャッキダウンしてその橋脚に架設する橋梁架設装置において、前記橋脚に着脱自在に取り付け可能なジャッキ取り付け部材と、このジャッキ取り付け部材に取り付けられた昇降用のジャッキ装置と、このジャッキ装置の可動側と前記ジャッキ取り付け部材の固定側に係合し、ジャッキ装置の昇降動作により盛り替えられて上下位置を可変可能な扛下用支柱と、この扛下用支柱の上部に着脱自在に設けられ前記橋梁を移送する送り出しステージとを具備したことを特徴とする橋梁架設装置。
  2. 架設位置より高い所から送り出された橋梁を橋脚の上で移送した後、ジャッキダウンしてその橋脚に架設する橋梁架設装置において、前記橋脚に着脱自在に取り付け可能なジャッキ取り付け部材と、このジャッキ取り付け部材に取り付けられた昇降用のジャッキ装置と、このジャッキ装置の可動側に設けられた反力梁と、所定間隔で係止部を有し、前記ジャッキ取り付け部材の固定側に穿設された垂直な支柱挿入孔と前記反力梁に穿設された垂直な支柱差し込み孔とに遊嵌して進退する扛下用支柱と、この扛下用支柱の上部に着脱自在に設けられ前記橋梁を移送する送り出しステージとを具備し、前記支柱挿入孔に交差する係止具差し込み孔への盛り替え用係止具の係脱と前記支柱差し込み孔に交差する係止具差し込み孔へのジャッキ側係止具の係脱とを前記ジャッキ装置の進退動にあわせて交互に行ない、前記扛下用支柱の上下位置を可変可能にしたことを特徴とする橋梁架設装置。
  3. 架設位置より高い所から送り出された橋梁を橋脚の上で移送した後、ジャッキダウンしてその橋脚に架設する橋梁架設装置において、前記橋脚の両側に着脱自在に取り付け可能な少なくとも2個のジャッキ取り付け部材と、このジャッキ取り付け部材に取り付けられ垂直方向に進退する少なくとも2個1対のジャッキからなるジャッキ装置と、このジャッキ装置のピストンロッドの先端部に設けられた反力梁と、所定間隔でピン挿入孔からなる係止部を有し、前記ジャッキ取り付け部材のブラケット本体に穿設された垂直な支柱挿入孔と前記反力梁に穿設された垂直な支柱差し込み孔とに遊嵌して進退する角型鋼管からなる扛下用支柱と、この扛下用支柱の上部の係止部に着脱自在に取り付けられ前記橋梁を移送する送り出しステージとを具備し、前記支柱挿入孔に交差する係止具差し込み孔へのピンからなる盛り替え用係止具の挿抜と前記支柱差し込み孔に交差する係止具差し込み孔へのピンからなるジャッキ側係止具の挿抜とを前記ジャッキ装置のピストンロッドの進退動にあわせて交互に行ない、前記扛下用支柱の上下位置を可変可能にしたことを特徴とする橋梁架設装置。
  4. 送り出しステージは、複数本の扛下用支柱に着脱自在に取り付けられた梁材にサンドル材を載置し、このサンドル材の上に、橋梁を移送する移送装置と、この移送装置と前記扛下用支柱の上端の受け台とへの盛り替えを行なう盛り替えジャッキとを据え付けたものからなる請求項1、2又は3記載の橋梁架設装置。
  5. 複数本の扛下用支柱の間に、着脱自在につなぎ材で連結された垂直な水平力補助支柱を介在し、この水平力補助支柱の下端部を橋脚に着脱自在に取り付けられる補助ブラケットに遊嵌し、これらの扛下用支柱,水平力補助支柱を着脱自在に筋交いで連結したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁架設装置。
  6. 架設しようとする橋梁を橋脚の上の扛下用支柱の上部に据え付けた送り出しステージで移送する工程と、
    前記橋梁が所定位置まで移送されたとき、送り出しステージの盛り替えジャッキにより橋梁の荷重を扛下用支柱に盛り替える工程と、
    扛下用支柱に盛り替えた後、送り出しステージを扛下用支柱から吊り降ろして解体撤去する工程と、
    撤去後、扛下用支柱を、橋脚に取り付けたジャッキ装置の可動側に固定し、固定側を外す工程と、
    ジャッキ装置により扛下用支柱を下降する工程と、
    下降後、扛下用支柱の固定側を固定し、ジャッキ装置の可動側を元の位置まで戻す工程と、
    これらの盛り替えとジャッキ装置の可動側の上下動とを繰り返して橋梁を橋脚にジャッキダウンする工程と、
    ジャッキダウン後に扛下用支柱及びジャッキ装置を撤去する工程と
    からなることを特徴とする橋梁架設方法。
  7. 架設しようとする橋梁を橋脚の上の扛下用支柱の上部に据え付けた送り出しステージで移送する工程と、
    前記橋梁が所定位置まで移送されたとき、扛下用支柱の上部に据え付けた送り出しステージの盛り替えジャッキに橋梁の荷重を盛り替え、移送装置を下げて無荷重とした後、盛り替えジャッキを下降して扛下用支柱にて橋梁の荷重を受ける工程と、
    前記橋梁の荷重を扛下用支柱で受けた後、送り出しステージを扛下用支柱から吊り降ろし、送り出しステージを解体撤去する工程と、
    送り出しステージの撤去後、橋脚にジャッキ取り付け部材を介して取り付けたジャッキ装置の可動側に設けた係止具差し込み孔と扛下用支柱に所定間隔で設けた係止部とにジャッキ側係止具を係合して扛下用支柱を固定し、ジャッキ取り付け部材の固定側に設けた係止具差し込み孔と扛下用支柱の係止部とに係合する盛り替え用係止具を外す工程と、
    ジャッキ装置により扛下用支柱を下降した後、固定側の係止具差し込み孔と扛下用支柱の他の係止部に盛り替え用係止具を係合して扛下用支柱を固定し、前記ジャッキ側係止具を外して、ジャッキ装置の可動側を元の位置まで戻す工程と、
    これらの盛り替え用係止具とジャッキ側係止具の係脱とジャッキ装置の可動側の上下動とを繰り返して橋梁を橋脚にジャッキダウンする工程と、
    橋梁のジャッキダウン後にジャッキ取り付け部材,扛下用支柱を撤去する工程と
    からなることを特徴とする橋梁架設方法。
  8. 橋脚の架設位置より高い位置から送り出された橋梁をジャッキダウンして橋脚に架設する橋梁架設方法において、
    前記橋脚にジャッキ装置を有するジャッキ取り付け部材を取り付ける工程と、
    このジャッキ取り付け部材の固定側の支柱挿入孔と前記ジャッキ装置の可動側に設けられた反力梁の支柱差し込み孔とに上下動自在に扛下用支柱を挿入する工程と、
    挿入された扛下用支柱の上部に送り出しステージを取り付ける工程と、
    前記扛下用支柱の所定間隔の係止部と前記支柱挿入孔に交差する固定側の係止具差し込み孔への盛り替え用係止具の係脱と前記扛下用支柱の他の係止部と前記支柱差し込み孔に交差する可動側の係止具差し込み孔へのジャッキ側係止具の係脱とを前記ピストンロッドの進退動にあわせて交互に行ない、送り出しステージを上昇させる工程と、
    送り出しステージの移送装置で橋梁の荷重を受けて移送する工程と
    からなることを特徴とする橋梁架設方法。
  9. 橋脚の架設位置より高い位置から送り出された橋梁をジャッキダウンして橋脚に架設する橋梁架設方法において、
    前記橋脚にジャッキ装置を有するジャッキ取り付け部材を取り付ける工程と、
    このジャッキ取り付け部材の固定側の支柱挿入孔と前記ジャッキ装置の可動側に設けられた反力梁の支柱差し込み孔とに上下動自在に扛下用支柱を挿入する工程と、
    挿入された扛下用支柱の上部に送り出しステージを取り付ける工程と、
    前記扛下用支柱の所定間隔の係止部と前記支柱挿入孔に交差する固定側の係止具差し込み孔への盛り替え用係止具の係脱と前記扛下用支柱の他の係止部と前記支柱差し込み孔に交差する可動側の係止具差し込み孔へのジャッキ側係止具の係脱とを前記ピストンロッドの進退動にあわせて交互に行ない、送り出しステージを上昇させる工程と、
    送り出しステージの移送装置で橋梁の荷重を受けて移送する工程と、
    前記橋梁が所定位置まで移送されたとき、扛下用支柱の上部に据え付けた送り出しステージの盛り替えジャッキに橋梁の荷重を盛り替え、移送装置を下げて無荷重とした後、盛り替えジャッキを下降して扛下用支柱にて橋梁の荷重を受ける工程と、
    前記橋梁の荷重を扛下用支柱で受けた後、送り出しステージを扛下用支柱から吊り降ろし、送り出しステージを解体撤去する工程と、
    送り出しステージの撤去後、橋脚にジャッキ取り付け部材を介して取り付けたジャッキ装置の可動側に設けた係止具差し込み孔と扛下用支柱に所定間隔で設けた係止部とにジャッキ側係止具を係合して扛下用支柱を固定し、ジャッキ取り付け部材の固定側に設けた係止具差し込み孔と扛下用支柱の係止部とに係合する盛り替え用係止具を外す工程と、
    ジャッキ装置により扛下用支柱を下降した後、固定側の係止具差し込み孔と扛下用支柱の他の係止部に盛り替え用係止具を係合して扛下用支柱を固定し、前記ジャッキ側係止具を外して、ジャッキ装置の可動側を元の位置まで戻す工程と、
    これらの盛り替え用係止具とジャッキ側係止具の係脱とジャッキ装置の可動側の上下動とを繰り返して橋梁を橋脚にジャッキダウンする工程と、
    橋梁のジャッキダウン後にジャッキ取り付け部材,扛下用支柱を撤去する工程と
    からなることを特徴とする橋梁架設方法。
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