JP4070704B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP4070704B2
JP4070704B2 JP2003370965A JP2003370965A JP4070704B2 JP 4070704 B2 JP4070704 B2 JP 4070704B2 JP 2003370965 A JP2003370965 A JP 2003370965A JP 2003370965 A JP2003370965 A JP 2003370965A JP 4070704 B2 JP4070704 B2 JP 4070704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lance
housing
terminal
female
retainer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003370965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005135759A (ja
Inventor
彰 後藤
貴之 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JST Mfg Co Ltd
Original Assignee
JST Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JST Mfg Co Ltd filed Critical JST Mfg Co Ltd
Priority to JP2003370965A priority Critical patent/JP4070704B2/ja
Publication of JP2005135759A publication Critical patent/JP2005135759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4070704B2 publication Critical patent/JP4070704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、配線を圧着した複数個のメス端子を複数列及び複数行に配設したハウジングを有するコネクタに関し、特に、各メス端子がハウジングから抜け出ることを防止し得るランス及びリテーナを有するコネクタに関する。
従来、この種のコネクタの一例として、特許文献1に示すように、ハウジングに形成された端子挿入口にはメス端子が収容されるとともに、メス端子間に電子部品が露出状態で接続されたコネクタにおいて、ハウジングには電子部品を覆うカバーが取付可能とされ、このカバーにメス端子に抜け止め状態で係止するリテーナが形成されている構造が提案されている。
このコネクタでは、電子部品を覆うべくカバーを取り付けると、カバーに形成されたリテーナにより併せてメス端子が抜け止めされ、リテーナをカバーと一体に形成することにより、部品点数並びに組み付け工程が削減でき、もって製造コストの低減を図ることができる。
しかし、リテーナをカバーと一体に形成する構造によれば、コネクタ全体としての厚み寸法が増加するので、コネクタを搭載する電子機器が益々小型化される現状下においてはあまり好ましくない。
一般に、コネクタはハウジングの複数行及び複数列に亘って設けられた端子挿入口内に各々メス端子を挿入し、当該メス端子が端子挿入口から抜け出ないように、ランスを各々のメス端子に係止させつつハウジング内に挿入し、更にリテーナをハウジングの前面側より上行及び下行に分けて各行のメス端子を係止させつつ挿入するという構造を有する。
特開2003−22865号公報
このような構造を有するコネクタにおいては、メス端子を抜け止め状態で係止可能なランスを各端子挿入口の各々に必要としており、部品点数が非常に多くなるとともに、端子挿入口が複数行に亘って形成されているハウジングにおいては厚み寸法が大きくなりやすい。
また、リテーナは、長手方向に延出された上下一対に分かれてなる前面壁と、前面壁の左右両側縁から後方へ延出する一対の側片とを備えて全体として門形状の形態をなすという非常に複雑な構造をなしており、製作コストも非常に高くなる。加えて、このリテーナは各側片がハウジングに対して前方から横幅方向に跨ぐようにして取付け可能となっており、取付け完了時には前面壁が端子挿入口前部の下半分の開放部分を覆うようになっており、ハウジングの縦幅寸法も非常に大型化することになる。
更に、ランスの解除作業には治具が必要であり、ハウジングに形成された治具挿入口に、前後方向に細長く形成された解除部を挿入することにより、その先端をランスに突き当ててランスを撓み変形させることで、メス端子への係止を解除させるといった非常に面倒な解除作業が必要となるとともに、上記治具の管理などが面倒である。上記ハウジングに治具挿入口を設けることにより構造が複雑化し、ハウジングの厚み寸法も増大することになる。
本発明は、ランス及びリテーナの構造を簡素化するとともに、ランスの部品点数を低減することによりハウジングの厚み寸法を小さくし、ハウジングへのランスの組立工程を簡素化させ、メス端子に対するランスの解除作業を治具などを用いずに容易に行うことが可能なコネクタを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のコネクタは、一方端部にオス端子を周囲から囲むように接合する接合部を設け、中途部に配線端子を圧着した圧着部を設け、更に他方端部に前記圧着部に圧着された配線端子から延出される配線を支持する支持部を設けた複数個のメス端子と、前面に、当該メス端子の接合部が挿入された端子挿入口が複数列及び複数行に亘って配設されたハウジングと、前記端子挿入口内での前記メス端子の抜け止め防止用として、先端が上下方向に幅広となる突出部を有するランスとを有し、前記メス端子には前記ランスの突出部が嵌挿される嵌挿穴が設けられているコネクタであって、前記ランスは、その突出部の上部が上列の前記メス端子の嵌挿穴に嵌挿され、前記突出部の下部が下列の前記メス端子の嵌挿穴に嵌挿されていることを特徴とする。
このコネクタによれば、ランスの先端が上下方向に幅広となる突出部を有しており、この突出部がランスの上行及び下行に位置する各メス端子の嵌挿穴に嵌挿されて、メス端子がハウジングから抜け出ることを防止させる構造となっているので、上行及び下行のメス端子に対して一つのランスを兼用させることにより、ランスの部品点数を低減させることが可能となる。また、一つのランスを兼用させることにより、従来のように各メス端子に対して各々ランスを設ける構造に比べて、ハウジングの厚みを薄型化させることが可能となる。
また、本発明のコネクタは、上記構成を有するコネクタにおいて、前記ランスの突出部は、中央部を基点として上部及び下部に分岐し前方へ延出する分岐形状となっていることを特徴とする。
このコネクタによれば、ランスの突出部が中央部を基点として上部及び下部に分岐し、前方へ延出する分岐形状となっているので、ランスの突出部の上下方向への弾性力が増加することになり、メス端子が端子挿入口から抜け出ようとする際に、メス端子の嵌挿穴に嵌挿されたランスの突出部がメス端子の移動に伴い嵌挿穴の位置移動に追従するように弾性変形しやすく、当該嵌挿穴から離脱することを低減し得る。
更に、本発明のコネクタは、前記ハウジングの左右側面に亘って貫通する貫通穴に挿入され、当該貫通穴に挿入された状態で一側縁が前記ランスの突出部における上部及び下部の間に挟み込まれるリテーナを備えていることを特徴とする。
このコネクタによれば、ハウジングの貫通穴に挿入されるリテーナがランスの上部及び下部の間における中央部に嵌り込むように位置するので、ランスの上部及び下部が閉じる方向へ弾性変形しない構成となるので、メス端子の嵌挿穴へのランスの嵌挿が外れにくくなり、ハウジング内のメス端子の抜けをより確実に防止させることが可能となる。
加えて、本発明のコネクタは、上記構成を有するコネクタにおいて、前記ランスは、その左右側縁が前記ハウジングの左右両側面に達する幅寸法を有する板状体の形態をなすことを特徴とする。
このコネクタによれば、ランスがハウジングの左右側面に達する幅寸法を有する板状体の形態をなしているので、一つのランスで上行及び下行のメス端子すべてに対して抜け止め防止用として兼用させ、ランスの部品点数をより低減させることが可能となる。
また、本発明のコネクタは、前記ハウジングの少なくとも一方側面には、前記ランスの一側縁が突出していることを特徴とする。
このコネクタによれば、ランスの一側縁がハウジングの少なくとも一方側面に突出しているので、ハウジングから突出しているランスの突出部における上部及び下部を、例えば、使用者が手で閉じる方向に押圧変形させることにより、各メス端子の嵌挿穴に対するランスの嵌挿を一挙に解除させることが可能となるので、ハウジング内のメス端子の抜き差し作業が非常に容易となる。
更に、本発明のコネクタは、前記ハウジングの左右側面の少なくとも一方には、突出した前記ランスの側縁を囲む凹部が形成されていることを特徴とする。
このコネクタによれば、ハウジングの側面から突出したランスの一側縁がハウジングの凹部に囲まれた状態となっているので、何らかの外力によって当該ランスの一側縁を押圧させメス端子の嵌挿穴への嵌挿が誤って解除されてしまうという不具合を低減させることが可能となる。
加えて、本発明のコネクタは、前記リテーナの先端には、前記ランスの凹部を塞ぐ蓋部が形成されていることを特徴とする。
このコネクタによれば、リテーナの先端にはランスの凹部を閉じる蓋部が形成されているので、ハウジングから突出したランスの側縁が蓋部によって覆われ、外力が付加されにくい構造となっており、メス端子の嵌挿穴への嵌挿の誤った解除という不具合をより低減させることが可能となる。
また、本発明のコネクタは、上記構成を有するコネクタにおいて、前記ハウジングの左右側面には前記凹部が形成されており、前記ハウジングの左右側面の各々から前記蓋部が形成された前記リテーナが挿入されていることを特徴とする。
このコネクタによれば、先端に蓋部が形成されているリテーナが、ハウジングの左右側面に形成された各凹部を閉じるので、メス端子の嵌挿穴への嵌挿の誤った解除という不具合をより低減させることが可能となる。
本発明のコネクタによれば、ランスの先端における突出部がランスの上行及び下行に位置する各メス端子の嵌挿穴に嵌挿されて、メス端子がハウジングから抜け出ることを防止させる構造となっているので、上行及び下行のメス端子に対して一つのランスを兼用させることにより、ランスの部品点数を低減させることが可能になるとともに、ハウジングの厚み寸法を薄型化させることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を示すことにより、本発明の特徴とするところをより詳細に説明する。
図1は本実施形態のコネクタを示す概略斜視図である。また、図2は本実施形態のコネクタを示す正面図である。コネクタ1は、ABS樹脂からなる横長のほぼ直方体の形態をなすハウジング2を有している。このハウジング2の前面には後述するオス端子を接合させるためのメス端子(図示せず)が配設された端子挿入口3が2行及び22列という複数行及び複数列に亘って複数形成されている。また、ハウジング2の右側面には、端子挿入口3内のメス端子の抜け止め防止用としてのランス4の一側縁が突出しており、この突出したランス4の側縁を囲むように所定の深さ寸法を有するほぼ長方形状の凹部5が形成されている。なお、ハウジング2の上面の中央部分、上下面における左右両側縁部及び後面の左右両側縁部には、コネクタ1を取り付けるための図示しない基板に対する固定手段としての突状部6a,6b,6cが形成されている。
図3は本実施形態のメス端子7及びオス端子8を示す概略斜視図である。メス端子7はその一方端部にオス端子8を周囲から囲むように接合するための接合部としてのメス接合部9が設けられ、中途部に配線端子10が圧着された圧着部11が設けられ、更に他方端部に圧着部11において圧着された配線端子10より延出される配線Hを支持する支持部12が設けられている。メス接合部9は長手方向に沿って所定長さ寸法に亘って形成された左右壁面及び底面を有する断面視U字形状の形態をなしている。
オス端子8はその先端が二股に分岐したオス接合部13を有しており、メス接合部9における左右内壁面の間に圧入されることによりメス端子7との接合をなしている。また、メス端子7のメス接合部9の長さ方向におけるほぼ中央部分には後述するランスを嵌挿させるための嵌挿穴Kが形成されている。嵌挿穴Kは底面から左右両壁面の所定の高さ寸法に至るまで連続的に形成されている。なお、オス端子8はオス接合部13から中途部に向かって直線状に延出し当該中途部において下方へ屈曲し更にこの屈曲部分から下方へ直線状に延出するピン形状(細線板形状)の形態をなす。
図4は本実施形態のハウジング2の図1におけるA−A視断面図である。ハウジング2には、先述したように端子挿入口3が上下方向に2行に亘って形成されている。端子挿入口3は、前面から奥方向へ所定寸法の位置に形成された段差部3aを境に左右が断面積の異なる形状となっており、前面側の挿入口3bに比べて後面側の挿入口3cの垂直方向(図中におけるS方向)の断面積が大きくなるように形成されている。挿入口3bには、前面縁部に(ここでは図示しない)オス端子8の挿入を案内するために前面に向かって幅広となるテーパ部14が形成されている。また、挿入口3cは、後面から奥行き方向へ所定寸法の位置に、後面に向かって幅広となるテーパ部15を有しており、(ここでは図示しない)メス端子7のメス接合部9、圧着部11及び支持部12の挿入を案内する構造となっている。
また、ハウジング2の厚み方向及び短手方向のほぼ中央部分であって、上行の端子挿入口3の下端部及び下行の端子挿入口3の上端部を通る部分に、ハウジング2の左右両側面に達する貫通する貫通穴16が形成されている。貫通穴16は、メス端子9の嵌挿穴Kに嵌挿させて端子挿入口3からのメス端子7の抜け防止用としてのランス4を挿入させるためのランス用穴部16aと、上記ランス4の先端と当接させてランス4によるメス端子7の抜け防止をより確実にするための後述するリテーナを挿入させるためのリテーナ用穴部16bとを有する。ランス用穴部16aは、ランス4の先端を挿入させるために、ハウジング2の後面に向かって上下方向へ幅狭となるテーパ状に形成されている一方、ランス4の先端から後端に向かう直線状部を挿入させるために、ハウジング2の後面に達する幅狭のほぼ直線状に形成されている。また、ランス用穴部16aは、ハウジング2の左右両側面に達するまで形成されている。リテーナ用穴部16bは、ランス用穴部16aの幅寸法よりも小さい幅寸法を有し、ランス用穴部16aの上下方向のほぼ中央部からハウジング2の前面へ所定寸法だけ延びるように形成されている。
図5は本実施形態のランス4を示す概略斜視図である。ランス4は、先述したようにハウジング2における端子挿入口3内のメス端子7の抜け止め防止用として用いられ、先端が上下方向に幅広となる突出部18を有する。ランス4の突出部18は、中央部18aを基点として上部18b及び下部18cに分岐し前方へ延出する分岐形状となっている。また、ランス4は、分岐形状部分から後端に向かって直線状に延び、ハウジング2の左右両側面に達する横幅寸法を有する板状体の形態をなしている。
図6は本実施形態のハウジング2の図1におけるA−A視断面図であり、ハウジング2の端子挿入口3にメス端子7及びランス4が挿入された状態を示す図である。この図に示すように、端子挿入口3に挿入されたメス端子7の嵌挿穴Kには、ランス4の突出部18が嵌挿される。ランス4の突出部18の上部は、上行のメス端子7の嵌挿穴Kに嵌挿され、突出部18の下部が下行のメス端子7の嵌挿穴Kに嵌挿されている。このように、上行及び下行のメス端子7に対して一つのランス4を兼用させることにより、ランス4の部品点数を低減させることが可能となり、従来のように各メス端子7に対して各々ランスを設ける構造に比べて、ハウジング2の厚み寸法を小さくして薄型化することが可能となる。
また、ランス4の突出部18が中央部18aを基点として上部18b及び下部18cに分岐し前方へ延出する分岐形状となっているので、ハウジング2の端子挿入口3に挿入されたメス端子7の嵌挿穴Kにランス4の突出部18の上部18a及び下部18bが確実に嵌挿されており、配線Hなどに何らかの外力が付加されてメス端子7のメス接合部9がハウジング2の後面へと移動して端子挿入口3から抜け出ようとしてもこれを阻止する。従って、各端子挿入口3へメス端子7を挿入した後に、ランス4をその突出部18がメス端子7の嵌挿穴Kに嵌挿されるようにハウジング2の貫通穴16に挿入するという非常に簡単な作業のみで組み立てが可能となるので、組立工程が非常に簡素化する。なお、上行及び下行のメス端子7は、メス接合部9の底面が互いに背中合わせとなるように端子挿入口3へ各々挿入されている。
図7は本実施形態のハウジング2の図1におけるA−A視断面図であり、ハウジング2の貫通穴16にリテーナ19が挿入された状態を示す図である。また、図8は本実施形態のハウジング2の図1におけるA−A視断面を示す概略斜視図である。リテーナ19はハウジング2の左右両側面に達する貫通穴16に挿入され、一側縁がランス4の突出部18における上部18bと下部18cとの間に挟み込まれるとともに、一側縁が突出部18の中央部18aに当接した状態となっている。
このようにリテーナ19の一側縁がランス4の突出部18における中央部18aに当接するまで上部18bと下部18cとの間に挟み込まれているので、上部18bと下部18cとが閉じる方向へ弾性変形しない構造となるので、メス端子7の嵌挿穴Kへのランス4の嵌挿が外れにくくなり、ハウジング2内のメス端子7の抜けをより確実に防止することが可能となっている。
図9は本実施形態のリテーナを示す概略斜視図である。この図に示すように、リテーナ19の先端には先に示したランス4の凹部5を閉じるための蓋部20が形成されている。このような構成により、ハウジング2の凹部5内に突出したランス4の側縁が蓋部20によって覆われ凹部5が閉じられるので、当該突出したランス4の側縁に対して、例えば取付作業時などに外力が付加されにくい構造となり、ランス4の突出部18が当該外力の付加によりメス端子7の嵌挿穴Kへの嵌挿が誤って解除されるという不具合をより低減させることが可能となる。なお、リテーナ19の挿入端には、ハウジング2の貫通穴16への挿入を容易化するための案内手段としてのテーパ部19aが左右両側縁に形成されている。
図10は本実施形態のハウジングの一側面を示す概略側面図であり、突出したランス4を示す図である。また、図11は本実施形態のハウジングの一側面を示す概略側面図であり、凹部5をリテーナ19の蓋部20で閉じた状態を示す図である。先述したように、ハウジング2の側面に形成された凹部5にはランス4の一側縁が突出しており、先端に蓋部20が形成されたリテーナ19をハウジングの凹部5内に形成された貫通穴16へ挿入して当該凹部5を閉じることにより、ハウジング2から突出したランス4の側縁が蓋部20によって覆われ、凹部5に囲まれたランス4は更に外力が付加されにくい構造となり、メス端子7の嵌挿穴Kへの嵌挿の誤った解除という不具合をより低減させることが可能となる。
次に、本実施形態のコネクタ1の組立手順について、ここでは図を用いずに簡単に説明する。まず、リテーナ19をハウジング2の一側面から貫通穴16のリテーナ用穴部16bに挿入させる。次いで、メス端子7を、ハウジング2の後面から上行の端子挿入口3へ挿入する。この場合、メス端子7をメス接合部9の底面が下側となるように端子挿入口3へ挿入する。同様にして、メス端子7をメス接合部9の底面が上側となるように下行の端子挿入口3へ挿入する。このようにして、メス端子7をハウジング2の各端子挿入口3へ順次挿入させる。更に、ランス4をコネクタ1のハウジング2の一側面から貫通穴16のランス用穴部16aに横方向へ長手方向に沿って挿入させる。このとき、ランス4の左右両側縁がハウジング2の凹部5に覆われる程度に突出させた状態までハウジング2への挿入が行われる。一方、メス端子7が端子挿入口3の段差部3aに確実に当接するまで挿入されていない場合には、ランス4の突出部18の上部18b及び下部18cが嵌挿穴Kを通過せず、メス端子7の側面に当たって貫通穴16のランス穴部16aへの挿入が遮られてしまうので、メス端子7の端子挿入口3への挿入不具合として、メス端子7が端子挿入口3へ正常に挿入されるように調整する。ランス4が上述した所定の位置までハウジング2内へ挿入されると、先にハウジング2内に挿入されたリテーナ19の一側縁にランス4の突出部18の中央部18aが嵌り込むようにハウジング2の前面側へ押圧する。このようにして、図7及び図8に示すような構成となるように組立が行われる。このような構成とすることにより、ランス4の突出部18の上部18b及び下部18cは、これらの間に挟み込まれたリテーナ19によって弾性変形しにくく、各々上列及び下列のメス端子7の嵌挿穴Kへ非常に外れにくい状態で嵌挿されることになり、メス端子7が端子挿入口3から抜け出るなどの不具合が低減されることになる。なお、コネクタの組立順順序は、上記組立順序に限定されるものでなく、まず、ランス4をハウジング2内に挿入し、次いで、ハウジング2の各端子挿入口3へメス端子7を挿入した後に、リテーナ19をハウジング2の貫通穴16に挿入させるといった組立順序とすることも可能である。
更に、本実施形態のコネクタにおいて、ハウジング2の一側面から突出するランス4の側縁を用いたハウジング2の端子挿入口3内のメス端子7の差し込み解除について説明する。まず、ハウジング2の貫通穴16のリテーナ穴部16bに挿入され、且つランス4の突出部18の上部18b及び下部18c間に挟み込まれたリテーナ19をハウジング2から抜き出す。これにより、リテーナ19の蓋部20により閉じられた凹部5が開放される。次いで、凹部5に囲まれたランス4の一側縁を作業者が指で掴むなどしてハウジング2から抜き出する。これにより、各メス端子7は嵌挿穴Kに対するランス4の突出部18の嵌挿が解除されることになるので、ハウジング2の後面から延出されている配線を作業者が指で掴むなどして当該ハウジング2からメス端子7を容易に抜き出すことが可能となる。
ハウジング2に形成されたランス用穴部の形状が突出部18の上部18b及び下部18cの間における領域についても貫通している場合には、凹部5に囲まれたランス4の一側縁において突出部18の上部18b及び下部18cを、作業者が指で互いが近づく方向に弾性変形させ、これにともない上記上部18b及び下部18cを各端子挿入口3内においてメス端子7の嵌挿穴Kへの嵌挿を解除させることが可能となり、当該解除作業を非常に容易化させることが可能となる。
図12は別の実施形態のリテーナを示す概略斜視図である。本実施形態では、ハウジング2に対して一つのリテーナ19を用い、このリテーナ19をハウジング2の一側面の貫通穴16から挿入して突出端の蓋部20でハウジング2の凹部5を塞いでいるが、図12に示すように、一つのハウジングに対して、突出端に蓋部21を形成したリテーナ22を二つ用い、ハウジングの左右両側面からこれらリテーナ22を挿入する構成とすることも可能である。この場合、ハウジングの左右両側面には突出したランスの側縁を囲む凹部が各々形成されており、左右の凹部を各々リテーナ22の蓋部21が塞ぐ。このような構成とすることにより、突出端に蓋部21が形成されているリテーナ22が、ハウジング2の左右側面の各凹部を閉じるので、ランスの側縁に何らかの外力が付加されることが減少し、メス端子の嵌挿穴への嵌挿の誤った解除という不具合を更に低減させることが可能となる。
図13は別の実施形態のランスを示す概略斜視図である。本実施形態では、ランスの先端が上下方向に幅広となる突出部18を有し、この突出部18が中央部18aを基点として上部18b及び下部18cに分岐し前方へ延出する分岐形状となっているが、これに限定されるものでなく、上行及び下行に配置されたメス端子の嵌挿穴の各々に嵌挿される突出部23が上下端縁において長手方向に沿って形成されている幅広形状であるランス24を用いることも可能である。この場合、ハウジングに挿入されたランス24に対してメス端子をハウジングの後面から端子挿入口へ挿入される際に、メス端子がランス24の突出部23に押圧され弾性変形し、更に突出部23が嵌挿穴に位置したときに弾性変形が元の形状に復帰して当該嵌挿穴に嵌挿されることになる。このような突出部23を有するランス24においては、突出部23の構造が非常にシンプルであり製作するための加工が非常に容易であり、製造コストが安価となる。
本発明に係るコネクタは、ランスの部品点数を低減させてハウジングの厚みを薄型化させることが可能であるので、基板上に他の多くの電子部品が搭載された中で搭載面積に制約が加えられている、例えば、自動車用ECU(Electro−Control−Unit)などに実装されるものとして有用である。
本実施形態のコネクタを示す概略斜視図である。 本実施形態のコネクタを示す正面図である。 本実施形態のメス端子及びオス端子を示す概略斜視図である。 本実施形態のハウジングの図1におけるA−A視断面図である。 本実施形態のランスを示す概略斜視図である。 本実施形態のハウジングの図1におけるA−A視断面図であり、ハウジングの端子挿入口にメス端子及びランスが挿入された状態を示す図である。 本実施形態のハウジングの図1におけるA−A視断面図であり、ハウジングの貫通穴にリテーナが挿入された状態を示す図である。 本実施形態のハウジングの図1におけるA−A視断面を示す概略斜視図である。 本実施形態のリテーナを示す概略斜視図である。 本実施形態のハウジングの一側面を示す概略側面図であり、突出したランスを示す図である。 本実施形態のハウジングの一側面を示す概略側面図であり、凹部をリテーナの蓋部で覆った状態を示す図である。 別の実施形態のリテーナを示す概略斜視図である。 別の実施形態のランスを示す概略斜視図である。
符号の説明
1 コネクタ
2 ハウジング
3 端子挿入口
4,24 ランス
5 凹部
7 メス端子
9 メス接合部
10 配線端子
11 圧着部
16 貫通穴
16a ランス用穴部
16b リテーナ用穴部
18,23 突出部
19,22 リテーナ
20,21 蓋部
K 嵌挿穴
H 配線

Claims (2)

  1. 一方端部にオス端子を周囲から囲むように接合する接合部を設け、中途部に配線端子を圧着した圧着部を設け、更に他方端部に前記圧着部に圧着された配線端子から延出される配線を支持する支持部を設けた複数個のメス端子と、
    前面に、当該メス端子の接合部が挿入された端子挿入口が複数列及び複数行に亘って配設されたハウジングと、
    前記端子挿入口内での前記メス端子の抜け止め防止用として、先端が上下方向に幅広となるとともに、該上下方向における中央部を基点として上部及び下部に分岐し前記前面側へ延出する分岐形状を有する突出部を備えるランスと
    前記ハウジングの左右側面に亘って貫通する貫通穴に挿入され、当該貫通穴に挿入された状態で一側縁が前記ランスの突出部における上部及び下部の間に挟み込まれるリテーナとを有し、
    前記メス端子には前記ランスの突出部が嵌挿される嵌挿穴が設けられているコネクタであって、
    前記ランスは、その左右側縁が前記ハウジングの左右両側面に達する幅寸法を有する板状体の形態をなすとともに、前記ランスにおける突出部の上部が前記複数行の端子挿入口のうちの隣り合う端子挿入口における上行の端子挿入口に挿入された前記メス端子の嵌挿穴に嵌挿され、前記突出部の下部が前記隣り合う端子挿入口における下行の端子挿入口に挿入された前記メス端子の嵌挿穴に嵌挿されており、
    前記ハウジングの少なくとも一方の側面には、前記ランスの一側縁が突出しているとともに、前記ハウジングにおける前記ランスの一側縁が突出している側面には、突出した前記ランスの一側縁を囲む凹部が形成されており、
    前記リテーナの先端には、突出した前記ランスの一側縁及び前記凹部を塞ぐ蓋部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジングの左右側面には前記凹部が形成されており、前記ハウジングの左右側面の各々から前記蓋部が形成された前記リテーナが挿入されていることを特徴とする請求項に記載のコネクタ。
JP2003370965A 2003-10-30 2003-10-30 コネクタ Expired - Fee Related JP4070704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003370965A JP4070704B2 (ja) 2003-10-30 2003-10-30 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003370965A JP4070704B2 (ja) 2003-10-30 2003-10-30 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005135759A JP2005135759A (ja) 2005-05-26
JP4070704B2 true JP4070704B2 (ja) 2008-04-02

Family

ID=34647806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003370965A Expired - Fee Related JP4070704B2 (ja) 2003-10-30 2003-10-30 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4070704B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005135759A (ja) 2005-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3960430B2 (ja) 電気コネクタ
JP3755429B2 (ja) コネクタ
KR20070051373A (ko) 커넥터 요소를 위한 고정 장치 및 상기 장치를 구비한커넥터
US20050090148A1 (en) Electrical connector
EP1137118B1 (en) A connector having at least one contact-pin inserting port for insertion of a conduction contact pin of a connector conduction-test tool
CN106981754B (zh) 连接器
JP2006216501A (ja) ジョイントコネクタ及びジョイントコネクタの組み立て方法
US6482035B2 (en) Press-connecting connector
JP4226737B2 (ja) フラットケーブル用コネクタ及びその製造方法
JP4356843B2 (ja) 電気コネクタ
JP4483529B2 (ja) コネクタ
JP3635629B2 (ja) コネクタ
JP7245432B2 (ja) コネクタ
JP6835789B2 (ja) 端子、及び、端子に電線を接続する方法
WO2020105382A1 (ja) コネクタ
JP4070704B2 (ja) コネクタ
JP4488372B2 (ja) ケーブル用電気コネクタ
JP5335630B2 (ja) 電線対基板コネクタ
JP2016076318A (ja) 平型導体付電気コネクタ
JP6937081B2 (ja) コネクタ
US10804625B2 (en) Terminal, method of connecting electric wire to terminal, and jig
JP7202673B2 (ja) コネクタ
US10892582B2 (en) Connector with upper and lower covers
JP2005158296A (ja) 電気コネクタおよび電気コネクタ付きケーブル
JP2007207647A (ja) 電気的接続装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees