JP4069343B2 - 光ファイバアレイおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信に用いられる光導波路などに接続される光ファイバアレイおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
低コスト導波路実装技術として、光ファイバアレイが用いられる。図2は、光ファイバアレイの一例を説明するためのもので、図2(A)は光ファイバ心線を配置する前の斜視図、図2(B)は光ファイバを把持した状態の斜視図、図2(C)は光ファイバの軸方向の縦断面図である。図中、1は整列部材、1aはV溝、1bは被覆載置部、2は押さえ部材、3は光ファイバ心線、3aは裸ファイバ、3bは被覆部、4は接着剤である。なお、図2(B)では接着剤の図示を省略した。
【0003】
図2(A)に示すように、整列部材1には、前方に上面にV溝1aが形成された光ファイバ配置部が設けられ、後方に段差をもって被覆載置部1bが形成されている。光ファイバ心線3の被覆を除去して露出させた裸ファイバ3aを裸ファイバ配列部に形成されたV溝1aに配列させて、図2(B)に示すように、上から押さえ部材2によって押さえつけた状態で、V溝1aと押さえ部材2との間の裸ファイバ3aの周囲、ならびに、被覆載置部1bに載置された裸ファイバ3aおよび被覆部3bの先端部の近傍に、接着剤4を注入して、光ファイバ心線3を固定する。例えば、裸ファイバ3aの外径は125μm、被覆部3bの外径は250μmである。V溝1aに載置されている裸ファイバ3aの中心と被覆載置部1bの上面との段差は125μmであり、V溝1aに載置された裸ファイバ3aから被覆部3bにかけて、整列部材1に固定された状態においては、図2(C)に示すように、光ファイバの中心はほぼ直線となるように位置されている。なお、前端の端面は、導波路等と接続するために研磨される。通常は、反射戻り光を低減させるため例えば8゜の角度に斜め研磨される。
【0004】
接着剤4は、狭い隙間に入り込んで、接着する必要があるから、接着剤の硬化前の粘度は低いことが好ましい。しかし、粘度が低い接着剤は、塗布後すぐに塗布部から広がるため、裸ファイバが露出し易い。裸ファイバは、僅かな接触で容易に破断することが知られており、接着剤から露出してしまうことは問題である。裸ファイバの露出を防止するために、接着剤の塗布量を多くすると、接着剤が整列部材の外側にはみ出して硬化するため、外観不良となり、光導波路などに接続する治具に精度よくセッティングできなくなることもある。
【0005】
また、接着剤の硬化後に、光ファイバ心線の被覆部が整列部材に対して動いたりしたとき、損失増が生じたり、断線に至ることがある。このような損失増や断線を防止するため、接着剤に要求される特性として、光ファイバを整列部材に固定するという観点からは、接着剤の硬化後のヤング率は大きい方が望ましい。しかし、整列部材の線膨張係数に対して、硬化後の接着剤の線膨張係数は一般に大きいので、裸ファイバを十分に保護するために必要な量の接着剤が用いられた光ファイバアレイにおいては、接着剤のヤング率が大きいと、整列基板に変形が生じる。
【0006】
図3に低温時と高温時における光ファイバアレイの変形の様子を模式図で示す。図中、図2と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。低温時には、接着剤4が収縮し、図3(A)に示すように、押さえ部材2の後方の角部であるA部において、裸ファイバ3aに局所的な応力が加えられる。また、高温時には、図3(B)に示すように、V溝の角部であるB部において、裸ファイバ3aに局所的な応力が加えられる。このような応力は、V溝後部の接着剤の量が多いと大きくなる。モデル計算によると、室温から60℃の温度変化があるとA部またはB部で約2kg/mm2 の応力が裸ファイバ3aに加わることが分かった。実際には、接着剤の一般的な特性から、低温になるほどヤング率は大きくなるので、低温時と高温時とでは発生する応力は、ヤング率が大きい低温時の方が、裸ファイバに加えられる応力が大きくなる。
【0007】
このように接着剤に対する要求は、塗布の容易さからみれば硬化前の粘度は低い方がよいが、裸ファイバを十分に覆って保護をするためには、必要量の量が要求される。しかし、硬化前の粘度が低い接着剤では、流れ出しが生じて、塗布が困難となる。
【0008】
また、光ファイバ心線の固定という観点からは、硬化後のヤング率が大きい方が望ましいが、温度変化に対する損失増の観点からはヤング率が小さい方が望ましい。したがって、接着剤の硬化前の粘度には、相反する条件が要求され、また、接着剤の硬化後のヤング率についても、相反する条件が要求される。
【0009】
特に、倍密度の光ファイバアレイでは、多少なりとも上側の裸ファイバが持ち上がっているため、それらを固定するためには、相対的に接着剤の量が多く必要となるから、上記の傾向が大きいといえる。倍密度光ファイバアレイは、例えば「1997年電子通信情報学会総合大会」予講集、高木他、C−3−15「PLC型高密度2連2×16スプリッタモジュールの作製」に記載されており、光ファイバの配列密度を従来の倍密度に設定した高密度の光ファイバアレイである。
【0010】
図4は、倍密度光ファイバアレイの一例の斜視図である。図中、図2と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。1cは凸状部、5,6はテープ状光ファイバ心線、5a,6aは裸ファイバ、5b,6bは被覆部である。
【0011】
整列部材1には、裸ファイバが位置される裸ファイバ配列部の両側に凸状部1cが形成されている。凸状部1cによって、裸ファイバを位置決めして整列基板1に搭載することができるものである。凸状部1cを整列基板1に設ける代わりに、押さえ部材2に凸状部が設けられてもよく、あるいは、凸状部を設ける代わりに、図3で説明したように、V溝が設けられてもよい。
【0012】
光ファイバ心線には、テープ状光ファイバ心線5,6が用いられている。2本のテープ状光ファイバ心線5,6を1/2ピッチずらせて重ねて裸ファイバ5a,6aが交互に配置されるように組み合わせて整列部材1の凸状部1cの間に配置する。整列部材1がV溝を有している場合には、裸ファイバは1本ずつV溝に位置決めされる。
【0013】
テープ状光ファイバ心線5,6は、一例では、外径125μmの裸ファイバの周囲に外径250μmの保護被覆が施された光ファイバ心線を複数本並べて共通被覆でテープ状にしたものである。したがって、共通被覆と保護被覆を除去した状態では、裸光ファイバの間の隙間は125μmとなり、上下のテープ状光ファイバ心線5,6を1/2ピッチずらして被覆部5b,6bを重ねると、上下の裸ファイバ5a,6aが丁度相互に入り込む位置となる。整列された裸ファイバ5a,6aの中心と被覆載置部1bの上面との段差は被覆部の厚み、すなわち、一例では0.4mmである。裸ファイバ5a,6aは、平面的にみれば、並行して交互に組み合わされた状態で並んでいるが、側面からみれば、曲げられて先端部が押さえ部材2で押さえられた状態で接着剤で整列部材1に固定される。このようにして、図3で説明した光ファイバアレイに対して2倍の密度の光ファイバアレイが得られる。
【0014】
図4では、上下1組のテープ状光ファイバ心線を整列部材に取り付けるようにしたが、2組以上のテープ状光ファイバ心線を整列部材に取り付けて光ファイバアレイを作製してもよい。
【0015】
図5は、上下に重ねられた2本のテープ状光ファイバ心線から構成される光ファイバアレイを2組用いた。図中、図4と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。図では、4心のテープ状光ファイバ心線を2本用いて構成した光ファイバアレイを2組並べて、16心の光ファイバアレイを構成したが、8心のテープ状光ファイバ心線を用いれば、32心の2組の光ファイバアレイが作製できる。相互の接触とコネクタ基板5との位置決めを確実にするために、図4で説明した凸状部5aを設けたコネクタ基板5を用いたが、V溝基板を用いてもよいことは図4で説明したと同様である。
【0016】
図5の光ファイバアレイでも、裸ファイバ5a,6aは、平面的にみれば、並行して交互に組み合わされた状態で並んでいるが、側面からみれば、曲げられて先端部が押さえ部材2で押さえられた状態で接着剤で整列部材1に固定される。
【0017】
図6は、図4の光ファイバアレイにおける裸ファイバの固定状態を説明するためのもので、図6(A)は接着剤を塗布する前の光ファイバの軸方向の断面図、図6(B)は接着剤を塗布した状態の同様の断面図、図6(C)は図6(B)のA−A線断面図である。図中、図1,図4と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0018】
上下のテープ状光ファイバ心線5,6の裸ファイバ5a,6aの先端は、被覆部5b,6bの接触面の高さの位置に延びているから、図6(A)に示すように、下側のテープ状光ファイバ心線5の裸ファイバ5aは、上方に反りながら裸ファイバ配列部に配列され、上側のテープ状光ファイバ心線6の裸ファイバ6aは下方に反りながら裸ファイバ配列部に配置される。裸ファイバ配列部から被覆部5b,6bまでの間における裸ファイバ5a,6aの長さは、上述した反りが生じることから、ある程度の長さが必要である。
【0019】
このような状態にあるテープ状光ファイバ心線5,6に接着剤4を塗布する。接着剤4に対する要求は、図1〜図3で説明したとおりであるが、倍密度光ファイバアレイの場合には、被覆載置部1bの段差が大きく、被覆載置部1bの上面に対して裸ファイバ5a,6aが高い位置となる。さらに、上側の裸ファイバ6aはより高い位置にあるから、図6(B),(C)に示すように、裸ファイバが接着剤4から露出する可能性が大きくなり、裸ファイバの表面を接着剤で覆うことは難しかった。特に、硬化前の粘度が3000cps以下の接着剤を使用する場合には、粘度が低いために接着剤が塗布後すぐに塗布部から広がり、裸ファイバが露出してしまうため、マイクロベンドの影響を抑制しながら、同時に裸ファイバの露出を防止することは技術的に困難であった。
【0020】
そのため、接着剤から露出された裸ファイバの保護のために、上面に蓋を被せる方法や、表面にカーボンなどを薄くコーティングした特殊な光ファイバを使用する方法が採用されている。しかし、これらの方法は、材料コストが上昇するという問題がある。接着剤を十分に塗布する方法もあるが、上述したように、接着剤のはみ出しや、温度環境下で樹脂の膨張,収縮の問題があり、得策とはいえない。なお、このような問題点は、図5の光ファイバアレイでも同様である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、裸ファイバを保護でき、損失増も押さえることができる光ファイバアレイおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させた光ファイバ心線を整列部材に接着固定する光ファイバアレイの製造方法において、前記裸ファイバを接着する接着剤は、第1の接着剤と、該第1の接着剤を覆うように該第1の接着剤に重ねて塗布する第2の接着剤との2層の接着剤よりなり、かつ、前記第1の接着剤は硬化前の粘度が低い接着剤であり、前記第2の接着剤は硬化後のヤング率が前記第1の接着剤の硬化後のヤング率より小さい接着剤であるとともに、硬化前の粘度が前記第1の接着剤の硬化前の粘度より高いことを特徴とするものである。
【0023】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記第1の接着剤の硬化前の粘度が3000cps以下であり、前記第2の接着剤の硬化後のヤング率が10kgf/mm2 以下であることを特徴とするものである。
【0025】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記第1の接着剤の硬化後のヤング率が100kgf/mm2 以上であることを特徴とするものである。
【0027】
請求項に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記第2の接着剤の硬化前の粘度が5000cps以上であることを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の光ファイバアレイの実施の形態をその製造方法とともに説明するためのもので、図1(A)は接着剤を塗布する前の光ファイバの軸方向の断面図、図1(B)は、第1の接着剤を用いた状態の光ファイバの軸方向の断面図、図1(C)は、第2の接着剤を用いた状態の光ファイバの軸方向の断面図、図1(D)は図1(C)のA−A線断面図である。図中、図1,図4と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。7は第1の接着剤、8は第2の接着剤である。この実施の形態では、図4で説明した倍密度の光ファイバアレイに本発明を適用した場合について説明するが、図5で説明したような複数組のテープ状光ファイバ心線を用いた倍密度の光ファイバアレイにおいても同様である。また、本発明は、図4,図5で説明したような倍密度の光ファイバアレイに適用されるものに限られるものではない。
【0031】
図1(A)に示したように、下側のテープ状光ファイバ心線5の裸ファイバ5aは、上方に反りながら裸ファイバ配列部に配列され、上側のテープ状光ファイバ心線6の裸ファイバ6aは下方に反りながら裸ファイバ配列部に配置される。裸ファイバ配列部に配列された裸ファイバ5a,6aは押さえ部材2で押圧される。
【0032】
図1(B)に示すように、先ず、第1の接着剤7が用いられる。第1の接着剤7は、硬化前の粘度が低い接着剤を用いる。下側のテープ状光ファイバ心線5の被覆部5bを被覆載置部1bに接着し、上側のテープ状光ファイバ心線6の被覆部6bを被覆部5bとともに被覆載置部1bに接着する。また、裸ファイバ配列部に配列された裸ファイバを押さえ部材2とともに接着する。硬化後の接着状態では、裸ファイバ5a,6aの一部、または、裸ファイバ6aの一部が、第1の接着剤7から露出されていてもよい。むしろ、第1の接着剤7を上述した接着を行ないながら可能な限り少量にする観点からは、裸ファイバ5a,6aの一部が露出することは許容される。また、第1の接着剤7の塗布量を少なくすることにより、はみ出しの問題も生じない。また、第1の接着剤7の硬化前の粘度が低いことにより、接着すべき部位に接着剤を塗布できる。第1の接着剤7を接着剤を塗布すべき部位の隙間にまで行き渡らせるために、第1の接着剤7の硬化前の粘度は、3000cps以下であるのが好ましい。
【0033】
また、第1の接着剤7は、被覆部5b,6bの固定を確保するために、硬化後のヤング率は大きい方がよい。ヤング率が大きいと、図3で説明した温度変化による整列部材1の変形の問題が生じるが、接着剤の量を少なくすることにより、変形量を抑えることができる。第1の接着剤7の硬化後のヤング率は、100kgf/mm2 以上であるのが好ましい。
【0034】
さらに、第1の接着剤7は、硬化収縮率が小さいことが望ましい。硬化収縮率が大きいと、硬化収縮により整列基板に変形を与えるからである。硬化収縮率は10%以下であることが好ましい。
【0035】
次に、図1(C),(D)に示すように、第2の接着剤8が用いられる。第2の接着剤8は、硬化後のヤング率が小さい接着剤を用いる。第2の接着剤8を第1の接着剤7の少なくとも裸ファイバが露出された部分において、第1の接着剤7を覆うように用いることによって接着剤の総量が多くなる。それにより、温度変化による整列部材1の変形が問題となるが、第2の接着剤8のヤング率が小さいことによって、温度変化によって接着剤が膨張または収縮しても、整列基板1に与える変形の影響を小さくできる。第2の接着剤8の硬化後のヤング率は10kgf/mm2 以下であることが好適である。
【0036】
第2の接着剤8は、第1の接着剤7を覆うように第1の接着剤7に重ねて塗布される。したがって、第2の接着剤8の硬化前の粘度は、第1の接着剤7の硬化前の粘度より高いことが望ましい。それにより、第2の接着剤8の塗布の際にはみ出しを防止できる。この理由から、第2の接着剤は硬化前の粘度が5000cps以上の接着剤であることが好適である。
【0037】
このように、第1および第2の接着剤を用いたことにより、裸ファイバの中央部分での露出がなく、第1の接着剤の樹脂量を少なくしても、光ファイバアレイ強度の劣化(テープ状光ファイバ心線の引っ張り強度、等)がない。それにより信頼性が高い光ファイバアレイを得ることができ、熱温度環境下でも損失の変動の少なく、−40〜85°Cの温度範囲で、損失変動量0.2dB以下の光ファイバアレイを構成することも可能である。
【0038】
なお、上述した実施の形態では、図4,図5で説明した光ファイバアレイに本発明を適用したものについて説明したが、図1で説明したような光ファイバアレイを含め、整列基板に被覆が除去されて露出された裸ファイバを接着剤で固定する光ファイバアレイについては、本発明が適用できるものであることは明らかである。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、発明によれば、裸ファイバが露出することなく、第1の接着剤の硬化前の粘度が低いことにより、塗布が容易である。そして、第2の接着剤の硬化後のヤング率が小さいことにより、熱環境下での損失変動の影響が小さい光ファイバアレイを得ることができる。また、第2の接着剤は硬化後のヤング率が第1の接着剤の硬化後のヤング率より小さいことにより、光ファイバ心線を整列部材に強固に接着固定することができる。さらに、第2の接着剤は硬化前の粘度が第1の接着剤の硬化前の粘度より高いことにより、第2の接着剤がひろがらずに厚く塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバアレイの実施の形態をその製造方法とともに説明するためのもので、図1(A)は接着剤を塗布する前の光ファイバの軸方向の断面図、図1(B)は、第1の接着剤を用いた状態の光ファイバの軸方向の断面図、図1(C)は、第2の接着剤を用いた状態の光ファイバの軸方向の断面図、図1(D)は図1(C)のA−A線断面図である。
【図2】光ファイバアレイの一例を説明するためのもので、図2(A)は光ファイバ心線を配置する前の斜視図、図2(B)は光ファイバを把持した状態の斜視図、図2(C)は光ファイバ軸方向の縦断面図である。
【図3】低温時と高温時における光ファイバアレイの変形の様子を模式図で示す。
【図4】倍密度光ファイバアレイの一例の斜視図である。
【図5】倍密度光ファイバアレイの他の一例の斜視図である。
【図6】図4の光ファイバアレイにおける裸ファイバの固定状態を説明するためのもので、図6(A)は接着剤を塗布する前の光ファイバの軸方向の断面図、図6(B)は接着剤を塗布した状態の同様の断面図、図6(C)は図6(B)のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1…整列部材、1a…V溝、1b…被覆載置部、1c…凸状部、2…押さえ部材、3…光ファイバ心線、3a…裸ファイバ、3b…被覆部、4…接着剤、5,6…テープ状光ファイバ心線、5a,6a…裸ファイバ、5b,6b…被覆部、7…第1の接着剤、8…第2の接着剤。

Claims (4)

  1. 先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させた光ファイバ心線を整列部材に接着固定する光ファイバアレイの製造方法において、前記裸ファイバを接着する接着剤は、第1の接着剤と、該第1の接着剤を覆うように該第1の接着剤に重ねて塗布する第2の接着剤との2層の接着剤よりなり、かつ、前記第1の接着剤は硬化前の粘度が低い接着剤であり、前記第2の接着剤は硬化後のヤング率が前記第1の接着剤の硬化後のヤング率より小さい接着剤であるとともに、硬化前の粘度が前記第1の接着剤の硬化前の粘度より高いことを特徴とする光ファイバアレイの製造方法。
  2. 前記第1の接着剤の硬化前の粘度が3000cps以下であり、前記第2の接着剤の硬化後のヤング率が10kgf/mm2 以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  3. 前記第1の接着剤の硬化後のヤング率が100kgf/mm2 以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  4. 前記第2の接着剤の硬化前の粘度が5000cps以上であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法。
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