JP4068925B2 - 鋼板用エッジミラーおよびその使用方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、鋼板の端面を切削する鋼板用エッジミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エッジミラーは鋼管のシーム溶接前における鋼板端面の切削に用いられており、この場合、切削に引き続いて溶接作業を実施することから、鋼板への油や水の付着等は認められず、乾式切削を行っていた。
鋼板用エッジミラーに関する従来技術としては、例えば、特開2001−150004号公報に、切削ヘッドにサポートロールを設け、切削ヘッドの上流および下流にピンチロールを設けることにより、鋼板に座屈によるしわを発生させないエッジミラーが開示されている。
【0003】
しかし、この特開2001−150004号公報に開示されているエッジミラーは、従来同様の乾式切削であり切削チップの寿命が短いという問題点があった。
また、一般に、切削用の潤滑剤には油系の潤滑剤が用いられるが、この油系の潤滑剤を鋼板の切削に用いると、切削時に発生する火花が油系の潤滑剤に引火して火災の原因になる可能性があるので油系潤滑剤は使用できなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−150004号公報(第1頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、カッターの切削チップの長寿命化が図れ、しかも、火災の危険性がない鋼板用エッジミラーおよびその使用方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決する手段】
本発明は、前述の課題を解決するために鋭意検討の結果なされたものであり、その要旨とするところは特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
(1)鋼板の端面を切削するエッジミラーにおいて、前記鋼板の端面を切削するカッターに、ミスト状の非油系潤滑剤を噴霧する潤滑剤供給装置を有し、前記ミスト状の非油系潤滑剤は、高分子吸水性ポリマーが水溶液中にゲル化して分散した潤滑剤であり、その組成がポリアクリル珪酸塩8〜12%、ジエタノールアミン15〜20%、水68〜77%で、その粘度が2〜3m Pa ・sの低粘度であることを特徴とする鋼板用エッジミラー。
(2)前記カッターの回転方向と対向する向きに、先端が幅広かつ扁平形状のノズルを配置することを特徴とする(1)に記載の鋼板用エッジミラー。
【0007】
(3)(1)または(2)に記載の鋼板用エッジミラーの使用方法であって、前記鋼板の端面を切削しているときは、前記ミスト状の非油系潤滑剤を噴霧し、前記鋼板の端面を切削していないときは、エアーを噴射することを特徴とする鋼板用エッジミラーの使用方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1乃至図4により詳細に説明する。
図1は、本発明のエッジミラーを上から見た図である。
図1において、鋼板1は、左側から右側に搬送される過程で、カッター2により、端面が板幅方向に数mm程度切削される。
鋼板1の端面を切削するときには、ノズル3により、ミスト状の非油系潤滑剤を、カッター2の側面に設けられている切削チップに、カッターの回転方向に対向する向きに噴霧する。
【0009】
非油系の潤滑剤とするので、切削時に発生する火花が引火する危険性がない。また、エアーと混合してミスト状の潤滑剤とするので、少量の潤滑剤でもカッターの切削チップの表面全体に潤滑剤を行き渡らせることができる。
さらに、カッターの回転方向に対向する向きに潤滑剤を噴霧するので、潤滑剤が、カッターの切削チップの表面に付着し易いうえ、鋼板1の表面や設備に潤滑剤が付着することによる汚れを防止することができる。
カッターの切削チップの表面全体に潤滑剤が噴霧されるので、切削抵抗が減少してカッターの切削チップの磨耗量を低減することができ、カッターの寿命を著しく延長させることができる。
【0010】
図2は、本発明のエッジミラーを斜め上から見た図である。
図2において、ミスト状の非油系潤滑剤4は、ノズル3によって、カッター2の側面に噴霧される。
図2に示すように、ノズル3の先端は、幅広かつ扁平形状となっているので、カッター2の側面に設けられている切削チップの表面全体に潤滑剤が行き渡り易い。
なお、図1および図2においては、鋼板の片方の端面のみを図示しているが、他方の端面もこれと対称とすることが好ましい。
【0011】
図3は、本発明に用いる潤滑剤供給装置を示す図である。
図3において、非油系の潤滑剤は、電磁弁6を介して供給され、エアー5と混合されてミスト状にされ、ノズル3から噴霧される。
カッターが鋼板の端面を切削しているときは、カッターが回転し、切削開始の信号で電磁弁6を開くとことによって、潤滑剤が供給され、カッターが鋼板の端面を切削していないときは、切削停止の信号で電磁弁6を閉じることによって、潤滑剤の噴霧が停止される。この動作によって、潤滑剤の噴霧を必要最低限に抑えることができる。
また、カッターが鋼板の端面を切削していないときは、エアー5のみを噴射して、ノズルおよび配管をエアーパージすることによって、ノズルおよび配管内に潤滑剤が目詰まりすることを防止することができるうえ、カッターから潤滑剤が垂れることも防止することができる。
【0012】
【実施例】
本発明の鋼板用エッジミラーおよびその使用方法を、下記条件にて実際の薄鋼板の製造ラインに適用した結果を図4に示す。
Figure 0004068925
【0013】
図4は、本発明の効果を示す図である。
図4において、横軸は切削距離(m)を示し、縦軸は切削チップの逃げ面における磨耗量(mm)を示す。
図4において、▲1▼は低粘度の非油系潤滑剤を用いた場合、▲2▼は中粘度の非油系潤滑剤を用いた場合、▲3▼は高粘度の非油系潤滑剤を用いた場合、▲4▼潤滑剤を使用しなかった場合を示す。
この結果、非油系潤滑剤を用いることによって、切削チップの磨耗量は著しく減少し、低粘度の非油系潤滑剤を用いる場合が最も磨耗量を低減することができた。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、カッターの切削チップの長寿命化が図れ、しかも、火災の危険性がない鋼板用エッジミラーおよびその使用方法を提供することができ、具体的には、以下のような産業上有用な著しい効果を奏する。
1)ミスト状潤滑剤を噴霧することで、切削抵抗が低減し、カッターの切削チップの寿命が著しく延長される。
2)微量の潤滑剤を鋼板に掛からないよう且つ余分な潤滑剤を塗布しないことで、潤滑剤の飛散等による鋼板への潤滑剤付着および設備の汚れを防止し、効率的にカッターへの潤滑剤を供給することができる。
3)非油系の潤滑剤を塗布することで火災の発生なく潤滑性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッジミラーを上から見た図である。
【図2】本発明のエッジミラーを斜め上から見た図である。
【図3】本発明に用いる潤滑剤供給装置を示す図である。
【図4】本発明の効果を示す図である。
【符号の説明】
1:鋼板、
2:カッター、
3:ノズル、
4:潤滑剤、
5:エアー、
6:電磁弁

Claims (3)

  1. 鋼板の端面を切削するエッジミラーにおいて、
    前記鋼板の端面を切削するカッターに、ミスト状の非油系潤滑剤を噴霧する潤滑剤供給装置を有し、前記ミスト状の非油系潤滑剤は、高分子吸水性ポリマーが水溶液中にゲル化して分散した潤滑剤であり、その組成がポリアクリル珪酸塩8〜12%、ジエタノールアミン15〜20%、水68〜77%で、その粘度が2〜3m Pa ・sの低粘度であることを特徴とする鋼板用エッジミラー。
  2. 前記カッターの回転方向と対向する向きに、先端が幅広かつ扁平形状のノズルを配置することを特徴とする請求項1に記載の鋼板用エッジミラー。
  3. 請求項1または請求項2に記載の鋼板用エッジミラーの使用方法であって、前記鋼板の端面を切削しているときは、前記ミスト状の非油系潤滑剤を噴霧し、
    前記鋼板の端面を切削していないときは、エアーを噴射することを特徴とする鋼板用エッジミラーの使用方法。
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