JP4066369B2 - 油状組成物 - Google Patents

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Description

本発明は不飽和脂肪酸を含む紅花油を用いた油状組成物に関する。さらに詳しくは、保存安定性に優れ、使用感の良好な油状組成物に関するものである。
メイクアップ化粧料を洗い落とすために、クレンジングオイルと呼ばれる油状組成物が多く使いられ、使用性やクレンジング効果改善、また経時安定性の観点から、さまざまな改良が検討されている。
例えば、分子内に炭素数が11〜28の疎水性基と1個の水酸基またはカルボキシ基を極性基として有する化合物を配合することで、洗い流しやすさおよび安定性の両方を改善した液状油性皮膚洗浄料や(特許文献1参照)、ジ分岐脂肪酸ポリエチレングリコールを配合することで、水の多配合を可能とし、さっぱりさを改善したオイル状クレンジング化粧料が開発されている(特許文献2参照)。
特開平11−35421号公報 特開2002−241224号公報
一方、油状組成物、特にオイル状クレンジング化粧料においては、安全・自然派といったイメージを想起させることから、組成中に不飽和脂肪酸が多く含まれる植物性の油分を配合する場合が増加している。しかしながら、不飽和脂肪酸を含む油分を用いる場合、温度や経時により変臭や変色を生じ易く、温度安定性、経時安定性を高める技術が望まれていた。
本発明は上記したような従来の事情に対処してなされたもので、温度安定性、経時安定性の高い油状組成物を提供することを目的とする。
本発明は、ヨウ素価が80〜100である紅花油40〜95質量%と、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル1〜20質量%と、水0.1〜5質量%とを含有し、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルがポリオキシエチレン基の重合度が10〜30であるトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであることを特徴とする油状組成物である。
本発明によれば、良好な洗浄力を有し、洗い流しやすさに優れていると同時に安定性にも優れた油状組成物を提供できる。
以下、本発明について詳述する。
本発明者は、特にヨウ素価が80〜100である紅花油を40〜95質量%配合した油状組成物の経時安定性を、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルおよび水を含有することにより高めた技術である。
本発明の油状組成物の利用分野は特に限定されず、食品、医薬品、医薬部外品、各種工業の用途に応用できる。中でも、特に高い温度安定性、経時安定性を要求される化粧料の分野において好ましく利用され、最も好ましくは、クレンジング化粧料として用いられる。
本発明の油状組成物に配合される紅花油は、ヨウ素化が80〜100であるものが用いられる。さらには、該紅花油中のオレイン酸トリグリセライド含有量が70質量%以上であるものである。このものは、品種改良された紅花から得られる油脂で、その脂肪酸残基がオレイル基リッチのものである、ハイオレイックサフラワー油として市販されている原料を用いることもできる。
ヨウ素価が80〜100である紅花油の配合量は組成物全量に対して40〜95質量%であり、全油分に対して50質量%以上であることが好ましい。
本発明の油状組成物には、本発明の効果を損なわない範囲でその他の油分を配合してもよい。かかる油分としては、例えば、流動パラフィン、合成パラフィン、スクワラン、エステル油(イソプロピルミリステート、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン等)、植物油(マカデミアナッツ油、ホホバ油、オリーブ油、米胚芽油等)、脂肪酸(ラウリン酸、イソステアリン酸等)、高級アルコール(ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール等)、シリコーン油(ジメチコーン等)が挙げられる。
全油分は、油状組成物全量に対して40〜95質量%、好ましくは、60〜90質量%配合される。
本発明に用いる脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルとしては、特に限定されず、ポリオキシエチレン基の重合度が3〜60であるトリイソステアリン酸ポリエチレングリセリル、ステアリン酸ポリエチレングリセリル、ポリオキシエチレン基の重合度が3〜20であるトリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ポリオキシエチレン基の重合度が3〜60であるトリオレイン酸ポリエチレングリセリル等が挙げられる。中でも、トリ脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルが好ましく、特にポリオキシエチレン基の重合度が10〜30であるトリイソステアリン酸ポリエチレングリセリルが好ましい。
その他の非イオン界面活性剤、例えばモノ脂肪酸ポリエチレングリコール、ジ脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のみを用いた場合、調製した油状組成物に濁りが生じる、経時の安定性悪いなどの理由により、好ましくない。
本発明において、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルは一種または二種以上が用いられる。また本発明の効果を損なわない範囲内で、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルと、他の界面活性剤を組み合わせて配合することもできる。
脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルの含有量は、油状組成物全量に対して1〜20質量%であり、油分の配合量によって適宜決定される。1質量%未満では、水洗性が悪く洗い流しにくく、20質量%を超えて配合すると、水洗時のぬめりや皮膚刺激の懸念等の理由により好ましくない。
水は、水道水、イオン交換水、蒸留水、ミネラル水、海水、温泉水、海洋深層水が利用できる。
水の含有量は油状組成物全量に対して、0.1〜5.0質量%である。0.1質量%未満では低温安定性が悪くなり、5.0質量%を超えて配合すると、系の均一性が損なわれ、低温で沈殿を生じる場合があり好ましくない。
本発明の油状組成物は、上記成分のほかに、多価アルコール、増粘剤、ワックス、香料、着色料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、皮膚栄養剤等の通常化粧料に用いられる原料を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。またその他の添加成分としてβ−カロチンが挙げられる。
本発明の油状組成物は、液状又は増粘したペースト状として用いることができる。
次に本発明を実施例によってさらに具体的に説明する。本発明は以下の実施例のみに限定されない。配合量は全量に対する質量%である。
(調製方法)
組成中の油溶性原料を均一に混合溶解し、その中に水溶液を攪拌混合し油状クレンジング化粧料を得た。
(温度・経時安定性試験)
試料(実施例、比較例の液状クレンジング化粧料)を、ガラス瓶に充填し、調製直後の状態、及び0℃、室温(25℃)、50℃の恒温槽で1ヶ月保存した後の外観を5℃保存品と比較し下記の基準で判定した。
外観が試作直後と比較して全く変化のないものを○、やや変化するものを△、変化が大きいものを×として判定した。
実施例1〜14,比較例1〜6
上記の調製方法で次の表1〜表3に示す油状クレンジング化粧料を製造し、安定性を評価した。その結果を併せて表1〜表3に示す。
Figure 0004066369
表1に示すように、水を配合しない比較例は室温での安定性は良好であるが、低温(0℃)での安定性が問題となる。これに対し水を特定量配合した実施例1〜4の処方では室温、低温、50℃ともに良好な安定性を維持することが明らかとなった。また水の配合量が多すぎても比較例2のように安定性が悪くなる。
Figure 0004066369
表2に示す、処方中に水を配合する場合には界面活性剤を選択する必要がある。検討の結果、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルが適当であることが明らかとなった。
Figure 0004066369
表3に示したように、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルは複数種を組み合わせても使用できる。また、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル以外の界面活性剤でも、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルと組み合わせることにより、処方中に安定に配合することができる。
実施例15
ハイオレイックサフラワー油 66.85 質量%
α−オレフィンオリゴマー 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 1.0
2−エチルヘキサン酸セチル 15.0
ローズマリー油 0.1
POE(30)グリセリルトリイソステアレート 12.0
酢酸トコフェロール 0.05
水 1.0
エタノール 1.0
実施例16
ハイオレイックサフラワー油 62.7 質量%
オリーブ油 10.0
α−オレフィンオリゴマー 10.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 2.0
イソステアリン酸 1.0
マカデミアナッツ油 0.1
POE(8)グリセリルジイソステアレート 4.0
POE(20)グリセリルトリイソステアレート 8.0
ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
酢酸トコフェロール 0.05
β−カロチン 0.05
水 1.0
エタノール 1.0
実施例17
ハイオレイックサフラワー油 61.8 質量%
米胚芽油 1.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 4.0
トリオクタノイン 10.0
イソステアリン酸 1.0
POE(30)グリセリルトリイソステアレート 18.0
ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
酢酸トコフェロール 0.05
β−カロチン 0.05
水 3.0
エタノール 1.0
実施例18(エアゾールメーキャップ洗浄料)
ハイオレイックサフラワー油 86.6 質量%
大豆レシチン(サンレシチンL−61) 5.0
モノラウリン酸ジグリセリド 4.0
モノカプリル酸ジグリセリド 3.0
POE(20)グリセリルトリイソステアレート 1.0
ローズマリー油 0.3
水 0.1
(製法)
各成分を加熱混合して原液とし、常法により原液93.0部と噴射剤のLPG7.0部をエアゾール缶に充填してエアゾールメーキャップ洗浄料を得た。

Claims (3)

  1. ヨウ素価が80〜100である紅花油40〜95質量%と、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル1〜20質量%と、水0.1〜5質量%とを含有し、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルがポリオキシエチレン基の重合度が10〜30であるトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであることを特徴とする油状組成物。
  2. 紅花油中のオレイン酸トリグリセライド含有率が70質量%以上であることを特徴とする請求項1記載の油状組成物。
  3. 油状組成物がクレンジング化粧料であることを特徴とする請求項1又は2に記載の油状組成物。
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