JP4066091B2 - 硬貨一括投入ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機などに設置される硬貨一括投入ユニットに関し、特に、複数枚の硬貨を一括して投入することができる硬貨投入皿と、投入された硬貨を順次搬送する搬送機構が内部に設けられた本体ケースとを備えた硬貨一括投入ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機などの金銭処理装置においては、通常、その接客面に設けられた硬貨投入口として硬貨を1枚ずつ挿入する投入口が設けられているが、その場合、硬貨を1枚ずつ摘まんで幅の狭い投入口に正確に挿入しなければならず、複数枚の硬貨の投入が必要なときはそれを投入枚数分繰り返して行わなければならない。このような硬貨投入操作は、特に硬貨を摘まむ部位にハンディキャップのある者にとっては容易ではない。
【0003】
そこで、近年、複数枚の硬貨を一括して投入することができる金銭処理装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。図11はその金銭処理装置に投入された硬貨を処理する硬貨処理装置の概観を示す正面側斜視図であり、図12はその概観を示す背面側斜視図である。
【0004】
すなわち、図11に示すように、この硬貨処理装置は、複数枚の硬貨を金種混合で受け入れる硬貨一括投入ユニット101と、その下方に設けられ、投入された硬貨を収容,払い出し,返却するための硬貨処理機構102とを備える。
【0005】
硬貨一括投入ユニット101は、金銭処理装置(自動販売機)の扉の外側に設置されている部分を構成し、複数枚の硬貨を一括して投入することができる硬貨投入皿110と、投入された硬貨を順次搬送する搬送機構が内部に設けられた本体ケース120とを備える。硬貨投入皿110は、本体ケース120の上部開口部(後に詳述する)を閉塞するように本体ケース120に装着されている。本体ケース120には、内部搬送機構につながる硬貨返却レバー103や、硬貨返却レバー103の操作により硬貨が払い出される返却受け皿104が、外部に露出して設けられている。
【0006】
また、硬貨処理機構102としては、硬貨メカニズム105などが備えられ、金銭処理装置の扉の内側に設置されている部分を構成する。硬貨メカニズム105は、硬貨投入皿110から送り出された硬貨を選別して金種ごとに収納したり、釣銭として収納された硬貨を払い出したりする。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−298749号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような硬貨一括投入ユニットにおいては、硬貨投入皿と本体ケースとが、一般にそれらの可撓性を利用した嵌め込み構造により組み付けられていたため、本体ケースが金銭処理装置の扉に固定されてその可撓性が低下した後は、本体ケースから硬貨投入皿を取り外すことが困難になるといった問題があった。すなわち、本体ケースが固定用のシャーシ等を介してネジ止め等により金銭処理装置の扉の内側に固定されると、本体ケースの硬貨投入皿との接合部が可撓性を失い、弾性変形し難くなる。その結果、硬貨投入皿を本体ケースから引き抜き難くなり、本体ケースを金銭処理装置の扉に装着した状態で、外部から硬貨投入皿のみを取り外すことが困難となるのである。
【0009】
一方、硬貨投入皿から投入された硬貨は、内部搬送機構としての硬貨ホッパ部にて滞留し、その硬貨ホッパ部で硬貨を一枚ずつ掻き出しているため、硬貨ホッパ部内は、硬貨とともにポケット内の糸くずやゴミなどの異物も同様に滞留して汚れが付着し、硬貨の搬送性能を劣化させるとともに硬貨の詰まりを誘発していた。そのため、市場では定期的なメンテナンス等が必要とされていた。
【0010】
このため、上述した従来の構成において硬貨ホッパ部等をメンテナンスする際には、硬貨一括投入ユニットを含む硬貨処理装置をわざわざ金銭処理装置から取り外し、本体ケースの可撓性を復活させてから硬貨投入皿を取り外すといった煩雑な作業がなされていた。さらに、硬貨一括投入ユニットを金銭処理装置から取り外すためには、通常、硬貨メカニズム等も取り外す必要があり、メンテナンスに際して作業効率が極めて悪くなるといった問題があった。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、硬貨一括投入ユニットの硬貨投入皿の脱着を容易にして、硬貨処理装置のメンテナンスの作業性を向上させることができる硬貨一括投入ユニットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明では、複数枚の硬貨を金種混合で一括に受け入れる硬貨投入皿と、前記硬貨投入皿で受け入れた硬貨を搬送する搬送機構を内部に収容するとともに、前記搬送機構の少なくとも一部を外部に露出可能な開口部を有し、前記硬貨投入皿の装着により前記開口部が閉塞される本体ケースと、を備え、金銭処理装置の接客面に前記硬貨投入皿を露出させるように、前記金銭処理装置の内側から装着される硬貨一括投入ユニットであって、前記本体ケースに対し、前記硬貨投入皿の少なくとも一部を嵌合させて、前記硬貨投入皿の前記本体ケース外方への浮き上がりを禁止する嵌合手段と、前記金銭処理装置に装着した際に前記金銭処理装置に収容される側に設けられ、前記硬貨投入皿と前記本体ケースとを嵌合状態で固定する固定手段と、前記本体ケースを前記金銭処理装置に装着して固定した状態において、前記固定手段による固定を解除した上で、前記硬貨投入皿を前記本体ケースに対してスライドさせて前記嵌合手段による嵌合状態を解除することにより、前記開口部を開放させる開放機構と、を備えたことを特徴とする硬貨一括投入ユニットが提供される。
【0013】
このような硬貨一括投入ユニットでは、嵌合手段によって硬貨投入皿が本体ケースに嵌合し、硬貨投入皿の本体ケース外方への浮き上がりが禁止され、固定手段により、硬貨投入皿と本体ケースとの嵌合状態が保持される。このため、外部から工具等を差し込んで本体ケースから硬貨投入皿を取り外すことが禁止され、金銭処理装置内部の金銭の盗難を防止することができる。
【0014】
そして、作業員が本体ケース内部のメンテナンス等をするために、硬貨投入皿を取り外す必要が生じた場合には、金銭処理装置の扉を開ける等して固定手段による固定を解除した上で、金銭処理装置外部から開放機構を介して硬貨投入皿をスライドさせ、本体ケースと硬貨投入皿との嵌合状態を解除することで、本体ケースの開口部を開放させることができる。
【0015】
この結果、硬貨投入皿や本体ケースの弾性変形を利用したり、また、金銭処理装置から硬貨一括投入ユニットを取り外したり、さらには内部機構を取り外したりすることなく、硬貨投入皿のみを容易に取り外すことができる。その結果、硬貨処理装置のメンテナンスの作業性を向上させることができる。
【0016】
具体的には、前記硬貨投入皿が、その外周面に沿って設けられ、前記本体ケースの内周面に沿って形成されたガイド部にガイドされつつスライド可能な第1のフランジ部と、前記外周面から前記スライド方向に延出し、前記本体ケースの内壁に前記スライド方向に合わせて設けられた孔部に挿通され、前記孔部の内周面の少なくとも一部に沿って摺動可能な第2のフランジ部と、前記スライド方向の前記第2のフランジ部とは反対側に設けられ、前記本体ケースの内周面に設けられた前記嵌合手段を構成する被嵌合部に嵌合可能な嵌合部とを備え、前記開放機構が、前記固定手段による固定を解除した状態で、前記第2のフランジ部を前記孔部に挿通させつつ、前記硬貨投入皿を前記本体ケースに対して前記被嵌合部から離間する方向にスライドさせることにより、前記嵌合状態を解除する機構として構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による硬貨一括投入ユニットの実施の形態を、自動販売機に使用される硬貨処理装置に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。図1は硬貨一括投入ユニットの概観を示す正面側分解斜視図であり、図2は硬貨一括投入ユニットの概観を示す背面側分解斜視図である。尚、本発明の硬貨一括投入ユニットが適用される硬貨処理装置全体の構成については図11及び図12に示した構成とほぼ同様であるため、その説明を省略する。
【0018】
本実施形態の硬貨一括投入ユニット1は、自動販売機の扉の外側に設置されている部分を構成し、複数枚の硬貨を金種混合で一括して投入することができる硬貨投入皿10と、投入された硬貨を順次搬送する搬送機構が内部に設けられた本体ケース20とを備える。
【0019】
本体ケース20の下部には、硬貨返却レバー31や返却受け皿32が外部に露出して設けられており、内部には、硬貨投入皿10から一括投入された複数の硬貨を1枚ずつ分離して送り出す機構(硬貨ホッパ部)21や、硬貨返却レバー31に連動して投入された硬貨を返却受け皿32へ直接送り出す機構22等の搬送機構が収容されている。本体ケース20の上端部には、作業員が搬送機構等をメンテナンスする際に開放される開口部23が形成されており、自動販売機の運用時においてその開口部23を閉塞するように硬貨投入皿10が装着される。硬貨返却レバー31は、本体ケース20の硬貨投入皿10の下方位置に設けられ、返却受け皿32は、上記搬送機構に隣接して設けられている。
【0020】
硬貨投入皿10は、多数の硬貨を一括して受け入れることができるように上面の硬貨受け入れ口が大きく開口している。硬貨投入皿10の底面11は、投入された硬貨が投げ入れられたときの慣性力でスムーズに滑り落ちることができるように斜面で構成され、その最下位の位置には、この硬貨投入皿10の下部に設けられた硬貨ホッパ部21へ硬貨を投入する投入口12が開口している。
【0021】
また、この硬貨投入皿10の底面11には、斜面に沿って投入口12に向かう複数のリブ13が設けられている。このリブ13は、底面11と硬貨との接触面積を小さくし、底面に沿って硬貨が滑落する際に、水に濡れた硬貨が底面11に貼り付かないようにしている。
【0022】
さらに、この硬貨投入皿10の底面11には、投入された硬貨を投入口12へ導くためのガイド壁14が設けられている。このガイド壁14は、投入された硬貨が案内される方向を規定し、その硬貨をスムーズに投入口12へ導くためのものである。
【0023】
また、硬貨投入皿10には、その外周面の前面(接客面)側及び両側面側の上部端縁に沿って外方に延出した第1のフランジ部15と、外周面の後面側の第1のフランジ部15より一段下がった位置で第1のフランジ部15に連設され、後方に延出する第2のフランジ部16とが設けられている。これら第1のフランジ部15と第2のフランジ部16とは互いに平行に延設されている。
【0024】
さらに、硬貨投入皿10の下面には、硬貨投入皿10上の硬貨の通貨を検出する磁気センサ41が接着されており(図4参照)、硬貨投入皿10の後面側の第2のフランジ部16の下方には、その磁気センサ41から延びるリード線42に重畳したノイズをカットするノイズフィルタと、硬貨の投入を許容又は禁止するために投入口12を開放又は閉塞する図示しないシャッタ部材とを固定するためのフレーム43が装着されている。
【0025】
一方、本体ケース20の開口部23近傍における前面(接客面)側及び両側面側の内周面には、内方に向かって突出したガイド部25が延設されており、その上面に硬貨投入皿10の第1のフランジ部15を下方から係止し、摺動させることができるようになっている。また、本体ケース20の開口部23近傍における後面側壁には、第2のフランジ部16を挿通可能な孔部26が貫通して設けられている。この孔部26は、硬貨投入皿10を本体ケース20に取り付けた状態で、硬貨投入皿10を本体ケース20に対してスライドさせる際に、第2のフランジ部16の上面が孔部26の上面に常に当接し、また、その第2のフランジ部16を挿通させた際に、第2のフランジ部16が摺動する当接面の反対側に開放空間が形成される形状になっている(これについては後に詳述する)。
【0026】
本体ケース20の後面側には金属製のシャーシ51が取り付けられており、そのシャーシ51が本体ケース20の左右両側に延出している。硬貨一括投入ユニット1を自動販売機の扉にその内側から取り付ける際には、シャーシ51のこの両延出部に設けられた4つのネジ孔52にネジを螺合させることにより固定する。さらに、その一方の延出部の上端部には、硬貨投入皿10を自動販売機の内側から固定するための固定金具61を装着するためのネジ孔が形成されている。この固定金具61は、本体ケース20の開口部23に装着された硬貨投入皿10が自動販売機の内側にスライドするのを阻止するための係止部材であり、本体ケース20の後面側から化粧ネジ71によってシャーシ51に接合され、本体ケース20の内方に向かって延出し、硬貨投入皿10を接客面側に付勢する。
【0027】
次に、硬貨一括投入ユニット1における硬貨投入皿10と本体ケース20との取付け・取外しのメカニズムについて、図3〜図10に基づいて説明する。
図3は、硬貨投入皿10が本体ケース20に取り付けられた状態における硬貨一括投入ユニット1の主要部を表す平面図であり、図4はそのA−A方向矢視断面図であり、図5はそのP部詳細を表す拡大図である。さらに、図6は、図3を90°回転させた状態の硬貨一括投入ユニット1の主要部を表す平面図であり、図7はそのB−B方向矢視断面図である。
【0028】
図4及び図7に示すように、本体ケース20のガイド部25は、前方(図4左側)から後方(図4右側)に向かって上り傾斜となるように設けられており、その結果、硬貨投入皿10の第1のフランジ部15と第2のフランジ部16も同様の傾斜をなすように取り付けられる。
【0029】
図5に示すように、硬貨投入皿10の先端部(嵌合部)は、その左右方向の所定位置で部分的に凹形状の断面をなすように形成されており、本体ケース20の内周面前面側において凸形状の断面を有するガイド部25(被嵌合部)と嵌合している。本実施形態では、図1にも示されるように、硬貨投入皿10の先端部下方の2箇所に係止突起17が突設され、第1のフランジ部15と係止突起17とにより凹形状が形成されている。
【0030】
一方、図4に示すように、硬貨投入皿10の後方においては、第2のフランジ部16の上面の一部(後端側)が本体ケース20の孔部26の上面に当接している。硬貨投入皿10は、化粧ネジ71によりシャーシ51に固定された固定金具61によってフレーム43の部分で前方に付勢されているため、前方の嵌合状態が保持され(嵌合手段)、本体ケース20に対してしっかりと固定される(固定手段)。つまり、第1のフランジ部15がその前方で嵌合状態となっており、第2のフランジ部16が孔部26に挿通され係止されている。
【0031】
このように、硬貨投入皿10を本体ケース20に組み付けた際の前方の嵌合構造と後方の係止構造により、硬貨投入皿10の本体ケース20外方(図中上方)への浮き上がりが禁止されるため、外部から工具等を差し込んで本体ケース20から硬貨投入皿10を取り外すことが禁止され、自動販売機内部の金銭の盗難が効果的に防止される。
【0032】
また、前方の嵌合構造と後方に向かって上り傾斜となる係止構造とにより、硬貨投入皿10側から本体ケース20への水分の流入等を効果的に防止でき、硬貨投入皿10と本体ケース20との間のシール性が高くなっている。
【0033】
次に、図8は、硬貨投入皿10が本体ケース20から取り外される過程における硬貨一括投入ユニット1の主要部を表す平面図であり、図9はそのC−C方向矢視断面図である。
【0034】
図9に示すように、硬貨投入皿10を本体ケース20から取り外す際には、まず、上述した化粧ネジ71を外して固定金具61を取り除く。そして、この状態から図示のように硬貨投入皿10を本体ケース20のガイド部25に沿ってガイドしつつ後方(図中右方)にスライドさせ、硬貨投入皿10の先端部を本体ケース20のガイド部25から離間させる。このとき、第2のフランジ部16が孔部26に沿って後方に押し込まれ、前方の嵌合状態が解除される。
【0035】
そして、第1のフランジ部15が孔部26の上側壁面で係止されると、その状態から第1のフランジ部15の先端側を持ち上げ、孔部26付近を支点として図中時計回りに硬貨投入皿10を回動させる。このとき、第2のフランジ部16と孔部26との当接面の反対側には、開放空間が形成されているため、第2のフランジ部16がその回動の障害となることはない。そして、第1のフランジ部15の先端部が本体ケース20から完全に抜けた後、硬貨投入皿10を本体ケース20から引き抜く(開放機構)。以上により、本体ケース20の開口部23が開放される。
【0036】
図10は、このようにして硬貨投入皿10が取り外された状態を表す本体ケース20の平面図である。このようにして本体ケース20の開口部23を開放した状態で、作業員は内部搬送機構の掃除等の所定のメンテナンスを行うことができる。
【0037】
尚、硬貨投入皿10の本体ケース20への取付けは、上記と逆の手順で行うことができる。
すなわち、まず、図10のように本体ケース20の開口部23が開放された状態から、硬貨投入皿10をその後端側から開口部23に挿入する。そして、図9に示すように、第2のフランジ部16を孔部26に差し込みつつ、孔部26を支点として硬貨投入皿10を上記とは逆方向(同図においては反時計回り)に回動させて硬貨投入皿10を開口部23に載置し、硬貨投入皿10を本体ケース20に装着する。そして、第1のフランジ部15をガイド部25に摺動させつつ、硬貨投入皿10を前方にスライドさせ、図4に示すようにその先端をガイド部25に嵌合させる。そして、この状態で後方から固定金具61及び化粧ネジ71を介して硬貨投入皿10を本体ケース20に対して固定する。以上のようにして、硬貨投入皿10の本体ケース20への取付けが完了する。
【0038】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記において説明した態様に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0039】
例えば、上記実施形態では、硬貨投入皿10の先端部の2箇所に設けた係止突起17と第1のフランジ部15とにより凹形状の嵌合部を形成した例を示したが、係止突起17を第1のフランジ部15に平行して延びる一片の突条として形成してもよい。或いは、本体ケース20の内周面の前面側に溝等の凹部構造を形成し、この凹部構造に対し、硬貨投入皿10の第1のフランジ部15の先端部を嵌合させたり、又は硬貨投入皿10の先端面に別途形成した突起等の凸部構造を嵌合させるように構成する等、様々な嵌合構造を採用することが可能である。
【0040】
また、上記実施形態では、本体ケース20の前方(接客面側)に被嵌合部を設け、後方に孔部26を設けた構成とし、硬貨投入皿10を本体ケース20から離脱する際に、硬貨投入皿10を後方にスライドさせる構成としたが、例えば本体ケース20の前方や側方に孔部を設け、それとは反対側に被嵌合部を設けるようにしてもよい。孔部についても、本体ケース20を貫通する孔でなくても、硬貨投入皿10のスライドを許容する所定の深さの孔であってもよい。その場合、硬貨投入皿10の形状も、この本体ケース20の構造に適合した形状に構成されることになる。
【0041】
また、上記実施形態では、硬貨投入皿10と本体ケース20との固定手段として、化粧ネジ71によるネジ止め構造としたが、例えば固定用の部材を嵌合させたり、鍵構造やワイヤーを用いるなどして、硬貨投入皿10を本体ケース20との嵌合部側に付勢するような固定手段を採用することもできる。
【0042】
さらに、上記実施形態では、開放機構として、硬貨投入皿10を孔部26付近を支点として本体ケース20外方に揺動させた後、硬貨投入皿10を外部から本体ケース外方に引き抜いて完全に離脱させる機構を採用したが、例えば揺動部にヒンジ構造等を採用し、硬貨投入皿10が本体ケース20の揺動蓋になるように構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、作業員が本体ケース内部のメンテナンス等をするために硬貨投入皿を取り外す必要が生じた場合には、金銭処理装置の扉を開ける等して固定手段による固定を解除した上で、金銭処理装置外部から開放機構を介して硬貨投入皿をスライドさせ、本体ケースと硬貨投入皿との嵌合状態を解除することで、本体ケースの開口部を開放させることができる。この結果、金銭処理装置から硬貨一括投入ユニットを含む硬貨処理装置を取り外したり、さらには硬貨一括投入ユニットに取り付けられた内部機構を取り外したりすることなく、硬貨投入皿のみを容易に取り外すことができる。その結果、硬貨処理装置のメンテナンスの作業性を向上させることができる。
【0044】
さらに、固定手段として、工具を用いることなく回すことができる化粧ネジを使用する場合には、専門知識を有するサービスマンのみならず、自動販売機などの金銭処理装置の管理者(店主)でも容易に硬貨一括投入ユニットを分解して内部を清掃することができる。その結果、装置メーカには市場コール率が低減するといったメリットが得られ、一方、管理者側には保守費用を軽減できるといったメリットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】硬貨一括投入ユニットの概観を示す正面側分解斜視図である。
【図2】硬貨一括投入ユニットの概観を示す背面側分解斜視図である。
【図3】硬貨投入皿が本体ケースに取り付けられた状態における硬貨一括投入ユニットの主要部を表す平面図である。
【図4】図3のA−A方向矢視断面図である。
【図5】図4のP部詳細を表す拡大図である。
【図6】硬貨一括投入ユニットの主要部を表す平面図である。
【図7】図6のB−B方向矢視断面図である。
【図8】硬貨投入皿が本体ケースから取り外される過程における硬貨一括投入ユニットの主要部を表す平面図である。
【図9】図8のC−C方向矢視断面図である。
【図10】硬貨投入皿が取り外された状態を表す本体ケースの平面図である。
【図11】従来の硬貨処理装置の概観を示す正面側斜視図である。
【図12】従来の硬貨処理装置の概観を示す背面側斜視図である。
【符号の説明】
1 硬貨一括投入ユニット
10 硬貨投入皿
11 底面
12 投入口
13 リブ
14 ガイド壁
15 第1のフランジ部
16 第2のフランジ部
17 係止突起
20 本体ケース
23 開口部
25 ガイド部
26 孔部
31 硬貨返却レバー
32 返却受け皿
41 磁気センサ
42 リード線
43 フレーム
51 シャーシ
52 ネジ孔
61 固定金具
71 化粧ネジ
101 硬貨一括投入ユニット
102 硬貨処理機構
103 硬貨返却レバー
104 返却受け皿
105 硬貨メカニズム
110 硬貨投入皿
120 本体ケース

Claims (8)

  1. 複数枚の硬貨を金種混合で一括に受け入れる硬貨投入皿と、
    前記硬貨投入皿で受け入れた硬貨を搬送する搬送機構を内部に収容するとともに、前記搬送機構の少なくとも一部を外部に露出可能な開口部を有し、前記硬貨投入皿の装着により前記開口部が閉塞される本体ケースと、
    を備え、金銭処理装置の接客面に前記硬貨投入皿を露出させるように、前記金銭処理装置の内側から装着される硬貨一括投入ユニットであって、
    前記本体ケースに対し、前記硬貨投入皿の少なくとも一部を嵌合させて、前記硬貨投入皿の前記本体ケース外方への浮き上がりを禁止する嵌合手段と、
    前記金銭処理装置に装着した際に前記金銭処理装置に収容される側に設けられ、前記硬貨投入皿と前記本体ケースとを嵌合状態で固定する固定手段と、
    前記本体ケースを前記金銭処理装置に装着して固定した状態において、前記固定手段による固定を解除した上で、前記硬貨投入皿を前記本体ケースに対してスライドさせて前記嵌合手段による嵌合状態を解除することにより、前記開口部を開放させる開放機構と、
    を備えたことを特徴とする硬貨一括投入ユニット。
  2. 前記硬貨投入皿は、
    その外周面に沿って設けられ、前記本体ケースの内周面に沿って形成されたガイド部にガイドされつつスライド可能な第1のフランジ部と、
    前記外周面から前記スライド方向に延出し、前記本体ケースの内壁に前記スライド方向に合わせて設けられた孔部に挿通され、前記孔部の内周面の少なくとも一部に沿って摺動可能な第2のフランジ部と、
    前記スライド方向の前記第2のフランジ部とは反対側に設けられ、前記本体ケースの内周面に設けられた前記嵌合手段を構成する被嵌合部に嵌合可能な嵌合部と、
    を備え、
    前記開放機構は、前記固定手段による固定を解除した状態で、前記第2のフランジ部を前記孔部に挿通させつつ、前記硬貨投入皿を前記本体ケースに対して前記被嵌合部から離間する方向にスライドさせることにより、前記嵌合状態を解除する機構として構成されたことを特徴とする請求項1に記載の硬貨一括投入ユニット。
  3. 前記孔部は、前記第2のフランジ部を挿通させた際に、前記第2のフランジ部が摺動する当接面の反対側に開放空間が形成されるように構成され、
    前記開放機構は、前記第2のフランジ部を前記孔部に挿通させつつ、前記硬貨投入皿を前記本体ケースに対して前記被嵌合部から離間する方向にスライドさせた後、前記硬貨投入皿を前記孔部を支点として前記本体ケース外方に揺動させることにより、前記開口部を開放させるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の硬貨一括投入ユニット。
  4. 前記開放機構は、前記硬貨投入皿を前記孔部を支点として前記本体ケース外方に揺動させた後、前記硬貨投入皿を外部から前記本体ケース外方に引き抜くことにより、前記本体ケースから離脱可能に構成されたことを特徴とする請求項3に記載の硬貨一括投入ユニット。
  5. 前記本体ケースの被嵌合部は、前記本体ケースの内周面に形成された嵌合凸部又は嵌合凹部により構成され、
    前記硬貨投入皿の嵌合部は、前記硬貨投入皿の外周面に形成され、前記前記本体ケースの被嵌合部に嵌合する嵌合凹部又は嵌合凸部により構成されたことを特徴とする請求項2に記載の硬貨一括投入ユニット。
  6. 前記本体ケースの被嵌合部は、前記ガイド部の一部から構成され、
    前記硬貨投入皿の嵌合部は、前記第1のフランジ部の一部から構成されたことを特徴とする請求項5に記載の硬貨一括投入ユニット。
  7. 前記孔部の前記第2のフランジ部との当接面が、前記第2のフランジ部の前記孔部への挿通方向に向かって高くなるように傾斜して構成され、前記スライド方向が前記当接面の当接状態を維持するように傾斜して構成されたことを特徴とする請求項2に記載の硬貨一括投入ユニット。
  8. 前記固定手段が、前記金銭処理装置の内側から、前記硬貨投入皿を前記本体ケースに対して固定するネジ止め構造からなることを特徴とする請求項2に記載の硬貨一括投入ユニット。
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