JP4066052B2 - 同期機構 - Google Patents

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Description

本発明は、プレエナージャイザ手段を備えた同期機構に関する。
従来公知なように、多段変速機には同期機構(シンクロナイザ)が用いられている。このような同期機構は一般に単一または二重作用型であって、摩擦及びジョー部材の対を有しており、夫々ギアをシャフトに対して同期させ、かつかみあい接続させている。またこのような同期機構はプレエナージャイザ(pre-energizer)アセンブリを有しており、シフトスリーブの初期係合の移動に応じて摩擦部材を係合させている。またこのような同期機構はハブを有しており、シャフトに対して回転自在に取付けるとともに外歯スプラインの歯を備えさせてシフトスリーブの内歯スプラインの歯とスライド自在に取付けさせているが、通常、シフトスリーブはジョー部材の対の一方を定めている。さらにこのような同期機構は防止手段を有しており、防止用の歯を備えさせて同期に達するまでシフトスリーブの係合移動を防ぐようにするとともに、スリーブからのシフト力を伝達させて摩擦部材の係合力を増加させている。
また、このような同期機構は、自己増力可能なように同期機構を構成することにより、車両のオペレータによるシフト時間とシフト操作とを軽減するように用いられることがあることが知られている。例えば、特許文献1の開示例では、上述した特徴の全てを備えた同期機構について開示している。
欧州特許公開第0663 541号公報
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、プレエナージャイザをより向上させた同期機構を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、特許文献1の開示例と同様に、共通の回転軸に関し回転自在に設けられた第1と第2の駆動部材用の同期機構に関するが、このことは、本明細書に添付した特許請求の範囲の請求項1の前段に示されている。本発明に係る同期機構は、第1駆動部材に関し回転及び軸方向移動が防がれるように第1エレメントを取付ける。また、第2エレメントを有して、接続手段を有して第1エレメントに関し第2エレメントがスライド自在でかつ非回転式に移動可能となるようにし、さらに第1のジョー手段を有して、ニュートラル位置から第2のジョー手段と係合する位置まで移動自在にして、軸方向に向かう第1のシフト力によって第2エレメントが係合するように移動することに応じて、駆動部材をかみあい接続させる。また、第1摩擦手段を有して、第2摩擦手段と係合するように軸方向に移動自在であって、第2エレメントの係合する移動に応じて、第1及び第2のジョー手段を同期させる。また、第1及び第2ブロッカー手段を有して、係合したときに、同期に先立って第1及び第2のジョー手段の係合を防げるように操作自在にする。また、プレエナージャイザ手段を有して、ニュートラル位置から第1シフト力による第2エレメントの初期係合する移動に応じて、初期係合力によって第1と第2の摩擦手段を係合させ、かつ第1と第2の摩擦手段の初期係合に応じて、第1と第2のブロッカー手段を係合させて同期トルクを生じさせる。また、第1と第2の自己増力手段のうちの一方は、第1と第2のブロッカー手段を介して、第1摩擦手段に対して第1の付加軸方向力を向けるための手段を備える。さらに、第1の自己増力手段はエレメントの一つに設けられ、かつ第2の自己増力手段は他方に関しラジアル方向の移動ができずかつ限定的な回転が可能となるように設けられる。
ここで、本発明は、上記プレエナージャイザ手段は第1の傾斜面を備えて、弾性手段によって第2の自己増力手段に取付けられた第2の傾斜手段と係合するように付勢させて、第2エレメントの初期係合する移動に応じて、第2の自己増力手段と第1及び第2の傾斜手段を介して、第1の摩擦手段まで第1のシフト力を伝達させることを特徴とする。
即ち、請求項1に記載した発明においては、共通の回転軸(12a)に関し回転自在に取付けられた第1と第2の駆動部材(12、16)用の同期機構(18)であって、第1エレメント(32)、第2エレメント(36)、第1摩擦手段(42a)、第1及び第2ブロッカー手段(54c、60b)、プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)及び第1と第2の自己増力手段(46、50または46、50’)を有し、この際、前記第1エレメント(32)は前記第1駆動部材(12)に関し回転及び軸方向移動が防がれるように取付けられ、前記第2エレメント(36)は接続手段(38)を有して前記第1エレメント(32)に関し前記第2エレメント(36)がスライド自在でかつ非回転式に移動可能となるようにし、さらに第1のジョー手段(38c)を有し、ニュートラル位置から第2のジョー手段(30)と係合する位置まで移動自在にして、軸方向に向かう第1のシフト力(F)によって前記第2エレメントが係合するように移動することに応じて、前記駆動部材(12、16)をかみあい接続させ、前記第1摩擦手段(42a)は第2摩擦手段(26)と係合するように軸方向に移動自在であって、前記第2エレメント(36)の係合する移動に応じて、前記第1及び第2のジョー手段(38c、30)を同期させ、前記第1及び第2ブロッカー手段(54c、60b)は係合したときに、同期に先立って前記第1及び第2のジョー手段(38c、30)の係合を防げるように操作自在であって、前記プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)は、ニュートラル位置から前記第1シフト力(F)による前記第2エレメント(36)の初期係合する移動に応じて、初期係合力によって前記第1と第2の摩擦手段(42a、26)を係合させ、かつ前記第1と第2の摩擦手段(42a、26)の初期係合に応じて、第1と第2のブロッカー手段(54c、60b)を係合させて同期トルクを生じさせ、前記第1と第2の自己増力手段(46、50または46、50’)は同期トルクに反応して係合したときに、前記第1シフト力(F)の方向に第1の付加軸方向力(F)を生じさせ、かつ前記第1と第2の摩擦手段(42a、26)の係合力を増加させるように操作自在であって、前記第1と第2の自己増力手段のうちの一方(50または50’)は、第1と第2のブロッカー手段(54c、60b)を介して、第1摩擦手段(42a)に対して前記第1の付加軸方向力(F)を向けるための手段(54)を備えて、前記第1の自己増力手段(46)は前記エレメント(32)の一つに設けられ、かつ前記第2の自己増力手段(50または50’)は他方(36)に関しラジアル方向の移動ができずかつ限定的な回転が可能となるように設けられ、さらに特徴的には、前記プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)は第1の傾斜面(64aまたは64a’)を備えて、弾性手段(66または66’)によって前記第2の自己増力手段(50または50’)に取付けられた第2の傾斜手段(62a、62a’)と係合するように付勢させて、前記第2エレメント(36)の初期係合する移動に応じて、第2の自己増力手段を介して、前記第1の摩擦手段(42a)まで前記第1のシフト力(F)を伝達させることを特徴とする。
また、請求項13に記載した発明においては、回転軸(12a)を有する第3の駆動部材(12)に関し回転できるように設けられた第1と第2の駆動部材(14、16)用の同期機構(18)であって、ハブ(32)、シフトスリーブ(36)、第1と第2の摩擦リング(40、42)、第1と第2のブロッカー(54d、54c)及びプレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)を有し、この際、前記ハブ(32)は前記第3の駆動部材(12)に関し回転及び軸方向移動が防がれるように取付けられ、前記シフトスリーブ(36)は接続手段(38)を有して前記ハブ(32)に関し前記シフトスリーブがスライド自在でかつ非回転式に移動可能となるようにし、かつ、第1と第2のジョー手段(38b、38c)を有し、夫々ニュートラル位置から第3と第4のジョー手段(28、30)と係合する位置まで移動自在にして、軸方向に向かう第1と第2のシフト力(F)によって、夫々前記スリーブが係合するように移動することに応じて、前記第1と第2の駆動部材(14、16)のいずれかを前記第3の駆動部材に対してかみあい接続させ、前記第1と第2の摩擦リング(40、42)は夫々第3と第4の摩擦面(24、26)と係合するように軸方向に移動自在であって、前記スリーブ(36)の係合する移動に反応して、前記第1と第2のジョー手段(38b、38c)を夫々前記第3と第4のジョー手段(28、30)と同期させ、前記第1と第2のブロッカー(54d、54c)は夫々第3と第4のブロッカー(60a、60b)と係合可能であって、同期に先立って前記第1と第2のジョー手段(38b、38c)の係合位置を防ぎ、前記プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)は、ニュートラル位置から各前記第1と第2のシフト力(F)による前記スリーブ(36)の初期係合する移動に応じて、前記第1と第2の摩擦リング(40、42)を夫々前記第3と第4の摩擦面(24、26)と初期係合させるようにし、かつ、第1と第2の摩擦リング(40、42)の初期係合に応じて、第1と第3のブロッカー(54d、60a)を夫々第2と第4(54c、60b)と係合させて同期トルクを生じさせ、前記プレエナージャイザ手段は前記スリーブ(36)とともに軸方向に移動可能な移動止め(62または62’)、傾斜部材(64または64’)、及び前記傾斜部材を前記移動止め(62または62’)に向ってラジアル方向外側に付勢させる弾性手段(66、66’)を有し、さらに特徴的には、前記プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)は前記第1と第2の摩擦リング上に支持されるストラット部材(60)を有し、該ストラット部材は前記第1と第2の摩擦リングの夫々の第1と第2の溝部(40b、42b)内に設けられるようにラジアル方向内側に延びる部分(60f)を備え、かつ、これに対して前記第3と第4のブロッカー(60a、60b)を取付けて備え、前記傾斜部材(64または64’)を前記ストラット部材によって支持させて、これとともに軸方向及び円周方向に移動させ、かつ前記弾性部材を前記ストラットと前記傾斜部材との間で作用させることを特徴とする。
以下、添付した図を参照して、本発明に係る実施の形態について詳述する。
尚、本明細書において用語「同期機構(シンクロナイザ)」は、かみあいクラッチを用いて選択された変速比のギアをシャフトに対して非回転式に接続させるためのクラッチ機構を指すが、この際、かみあいクラッチと関連して設けられる同期用の摩擦クラッチによって、かみあいクラッチの部材が実質的に同期して回転するまで、かみあいクラッチの係合操作を防ぐものとする。また、用語「プレエナージャイザ(pre-energizer)」は、かみあいクラッチを係合させようとする初期の操作に応じて、摩擦クラッチを初期係合させる機構を指すものとする。さらに、用語「自己増力(self-energizing)」は、摩擦クラッチの同期トルクに比例して、同期用の摩擦クラッチの係合力を増加させる機構を指すものとする。
以下、図1〜4を参照すると、多段変速機の一部を形成するギア(または駆動部材)と同期機構のアセンブリ10を示している。アセンブリ10は中心軸12aを中心に回転するように設けられたシャフトまたは駆動部材12を有し、またシャフト上に軸方向に離間して設けられるようにギア(駆動部材)14、16を有して、シャフトに関して回転できるようにし、かつ従来技術において公知な方法によってシャフトに関する軸方向移動を固定させ、さらに、いずれかのギアをシャフトに対して接続させるように二重作用型(double-acting)の同期機構18を有する。但し、この同期機構はいずれかのギアのみをシャフトに対して接続させる単一作用型(single-acting)でもよい。
同期機構18は環状部材(またはリング)20、22を有して、従来技術において公知な方法によって軸方向でかつ回転可能なようにギア14、16に対して取付け、ギアの円錐形状の摩擦面24、26とギアのジョーの歯(jaw teeth)28、30をこの実施の形態では部材20、22と一体に有する。また、同期機構18はハブ部材またはエレメント32を有して、この中央の開口部32aにて軸方向でかつ回転可能なようにシャフト12に対して取付けて、かつ外歯スプライン34を備えさせる。さらに、同期機構18は上記外歯スプライン34と軸方向にスライド移動して噛合するように内歯スプライン38の形態の接続手段を備えたシフトスリーブまたはエレメント36を有し、また摩擦リング40、42を有する。さらに、同期機構は3つに周方向に離間するように、自己増力手段と、プレエナージャイザと、ブロッカーとを統合したアセンブリ44を夫々ハブの溝部32b内に設けるように有するが、この溝部32bは周方向に離間するように端部46、48を備えて、自己増力のための、つまりブースト傾斜面(boost ramp surfaces)46a、46bと48a、48bを定める。各摩擦リングは円錐形状の摩擦面40a、42aと、3つに周方向に離間した溝部40b、42bを有する。これら溝部40b、42bはアセンブリ44の一部と作用して、オペレータによるシフト力F、プレエナージャイザの力、及び自己増力の力Fを摩擦面に対して伝達させる。
各アセンブリ44は自己増力部材50を有するが、この部材はまた予め力を加え、かつブロッカーの組み合わされたアセンブリ52としても機能する。各部材50は周方向に離間した端部54、56をフランジ58と一体なように備えるが、このフランジ58は周方向に延びる部位59を備えて、シフトスリーブ36の周方向に延びるスロット36a内に取付けられるようにする。このスロット36aにより部材50がシフトスリーブとハブに対して周方向に限定的な移動が行えるようにし、またシフトスリーブに対して軸方向の移動が防がれるようにする。端部54、56は夫々自己増力のための、つまりブースト傾斜面54a、54bと56a、56bを有し、これらは夫々自己増力操作を行う間、自己増力傾斜面46a、46bと48a、48bと作用する。端部54、56はまたブロッカー傾斜面54c、54dと56c、56dを有し、これらは、同期させかつ自己増力操作を行う間、アセンブリ52の力を伝達するストラットのような部材60の首状の下方部分によって定められるブロッカー傾斜面60a、60bと60c、60dと作用する。フランジ部58のラジアル方向内側に面した側部には細長い溝部つまり移動止め62が備えられており、この部位は角度を付けられたプレエナージャイザ傾斜部62a、62bを有して、部材60の係合溝部60e内に設けられた細長い傾斜部材64の隆起部によって定められる、プレエナージャイザ傾斜部64a、64bと作用し、そして、例えばコイルスプリング66のような弾性部材によってラジアル方向外側に付勢される。部材60のラジアル方向内側に面する側部には内側に延びる部位60fがあって、この部位60fにはスプリング66の一方の端部を取付けることができる内側の溝部と、摩擦リングの溝部40b、42b内に取付けられる長方形状の外部とが設けられる。溝部40b、42bは軸方向に面する側部側で開口して、ストラットメンバ60が摩擦リング40、42に関して軸方向に移動できるようにする。そして、プレエナージャイザ傾斜面とスプリング66とはシフトスリーブ36を図1、2及び5に示すニュートラル位置に付勢させる。
上記内容から理解できるように、摩擦面24、40aと26、42aの対は摩擦クラッチを構成して、ジョークラッチ部材の係合に先立って、シャフトに対してギアを同期させる。ここで円錐形状の摩擦クラッチについて説明する。しかしながら、本発明に係る他の実施の形態では、他の形状の摩擦クラッチを用いることは可能であることを理解されたい。また、摩擦クラッチは従来技術において公知の複数の摩擦部材のいずれかから定められてもよく、例えば、米国特許第4,700,823号、第4,844,218号、第4,778,548号公報に開示されているような熱分解カーボン(pyrolytic carbon)摩擦部材でもよい。
上述したスプライン34、38の歯は軸方向に延びる側面を有して、これら側面を密着してスライド移動可能なように常時係合させて、シフトスリーブ36とシャフト12の間に比較的自由なあそびが生じないようにしている。内歯スプライン38の反対側の端部にはジョーの歯38b、38cが定められて、夫々ギアの歯28、30と係合して、ギアをシャフトに対してかみあいクラッチさせる。ジョーの歯38b、38cとギアのジョーの歯28、30の側部には脱着防止(アンチ−バックアウト)用つまりロッキング角度を備えて歯の偶発的な噛合の解除が生じないようにしてもよく、また角度を付けて軸方向に面する端部を備えて噛合を補助させてもよい。これらの特徴は、米国特許第4,727,968号公報の開示例から参照することができる。
ここで、いずれかのギアをシャフトに対して接続させることが求められる場合には、例えば米国特許第4,920,815号公報に開示されているような、任意の、本明細書に記載されていないシフト機構を用いて、シャフト12の軸方向に沿って移動する部分的に示されているシフトフォーク68によって、シフトスリーブ36を軸方向に移動させて、この際、例えば左方向に移動させることでギア14を接続させ、また右方向に移動させることでギア16を接続させる。このシフト機構はリンケージシステムを介してオペレータによって手動操作されてもよく、この際、アクチュエータを用いて選択的に移動されてもよく、または、シフト機構の移動を自動的に開始させて、かつシフト機構によって加えられる力の大きさを制御する手段を用いて移動されてもよい。シフト機構が手動的に移動される場合には、プレエナージャイザアセンブリは、オペレータによってシフトスリーブに加えられる力に比例して、プレエナージャイザの力を及ぼす。また、手動的または自動的のいずれによって操作されるに拘らず、力はシフトスリーブに対して軸方向に加えられて、かつシフト力と比例するが、以下、本明細書ではこのシフト力をオペレータによるシフト力F(F:operator shift force)として参照する。プレエナージャイザ力は、シフト力Fによるシフトスリーブの移動方向に基づいて、摩擦面40aまたは42aのいずれかを関連する摩擦面と初期係合するように移動させて、ストラット部材60をハブ32に関する位置にロックさせ、自己増力部材50とこのブロッカー傾斜面を後述する方法によってストラット部材60のブロッカー傾斜面と係合させるようにする。
シャフト12をギア16と同期させるための、プレエナージャイザ、ブロッカー、及び自己増力手段の力の経路と構成要素の係合は、シャフト12とギア16の間で一方向に非同期的な状態が存在することを前提にする。一方、他の方向つまり同期ギア14に向う方向における非同期的な状態は、後述する内容から理解できるように力の経路と構成要素の係合を構成する。オペレータのシフト力によってシフトスリーブ36の初期の軸方向右側への係合が摩擦リング42に伝達される際、この力の伝達は、シフトスリーブ36、自己増力部材50、プレエナージャイザ傾斜部62a、64a、スプリングによって付勢された部材64、ストラット部材60、及び溝部42bの円周方向に延びる部位と当接しているストラット部材のラジアル方向内側に延びる部位60fを含む力の伝達経路を介して行われる。摩擦面26に対する摩擦面42aの、この初期係合の移動と力は、摩擦面42aを摩擦面26に対して移動させるため、摩擦リング42とストラット部材60を回転させる初期の同期トルクが発生して、ブロッカー傾斜面60bをブロッカー傾斜面54cと当接させ続けるように位置させることが可能になる。このシフトスリーブの初期の軸方向移動はまた、摩擦リング42からのトルクによりストラット部材60と自己増力部材50をハブ32に関して反時計回りに回転させて、自己増力傾斜面54b、46bを係合させるが、この力の伝達は、摩擦リング42、ストラット部材60、自己増力部材の端部54、及び自己増力傾斜面54b、46bを含む力の伝達経路を介して行われる。この力の伝達経路にはプレエナージャイザ傾斜部が含まれていないため、プレエナージャイザ力から独立する。
自己増力傾斜面54b、46bとブロッカー傾斜面54c、60bが係合して、係合した自己増力傾斜面54b、46bの効果が無視される場合には、最大のオペレータのシフト力Fが摩擦リング42に加えられるが、この力の伝達は、シフトスリーブ36、自己増力部材のブロッカー傾斜面54c、ブロッカー傾斜面60b、及びストラット部材の内側に延びる部位60fを含む力の伝達経路を介して行われるため、最大のオペレータのシフト力で摩擦面42a、26を係合させて、オペレータのシフト力Fと比例した同期トルクを生じさせる。ブロッカー傾斜面54c、60bは回転平面に対して傾斜しているため、ジョーの歯38b、30の非同期的な係合を防止して、摩擦面42a、26にシフト力Fを伝達させるのみならず、さらに逆のトルクつまり同期トルクとは逆に非ブロッキングトルクを生じさせるが、但し、このトルクは非同期状態の間、より小さな力で作用する。実質的な同期に達した場合には、同期トルクの力は非ブロッキングトルクよりも低下するため、ブロッカー傾斜面は係合を解除するように移動して、シフトスリーブを軸方向に移動させ続けて、移動自在のジョーの歯38cをギアのジョーの歯30と係合させるようにする。
ここで、自己増力傾斜面の作用について説明すると、オペレータによって加えられる軸方向のシフト力Fに基づく同期トルクTは、勿論、自己増力傾斜面を横切るように反作用するが、この傾斜面は軸方向の力の成分つまり軸方向の追加的な力(付加軸方向力)Fを生じさせてオペレータによるシフト力Fと同じ方向に作用させる。付加軸方向力Fはまたブロッカー傾斜面を横切るように伝達するため、さらに摩擦面の係合力を増加させて、トルクTに加えて、付加同期トルクTを生じさせる。この際、同期機構は付加軸方向力Fの大きさを限定させるための手段を備えていてもよい。このような手段の一つの例として、未だ公開されていない欧州特許出願第00 125 950.0号に記載されたものを挙げることができる。
ここで、図6を参照して、本発明の他の実施の形態に係る同期機構について説明するが、同図にはプレエナージャイザと、ブロッカーと、かつ自己増力を行うためのアセンブリ100が示されているが、このアセンブリ100の上述したアセンブリ44との唯一の相違は、プレエナージャイザの構造に関する点だけである。即ち、この構造の変更された部位にはプライム(prime)が加えられている。また、アセンブリ100にはコイルスプリング66の替わりに板ばね66’が用いられており、またボールまたはローラ64’(但し、例示上示した実施の形態ではボール)の形状の凸状の部材を用いて、自己増力部材50’に形成された凹状の移動止め62’に対して作用するようにしているが、この点においてのみ部材50’は部材50と相違している。尚、力を伝達する部材60’内に板ばね66’が設けられるが、このことは上述したストラット部材60内の細長い部材64と類似した方法で行われる。移動止め62’とボール64’はプレエナージャイザ傾斜面62a’、62b’と64a’、64b’を定めるが、これらは上述したプレエナージャイザ傾斜面62a、62bと64a、64bと同様に機能する。
以上、本発明の実施の形態に係る2つのプレエナージャイザと、ブロッカーと、かつ自己増力のアセンブリについて説明した。これらアセンブリのうち本発明に該当する部位は添付した特許請求の範囲に記載されている。
ニュートラル位置にあって、シャフトの回転軸に関し回転するように設けられた二重作用型の同期機構の上半分の断面図である。 図1の2−2線に沿って眺めたときの同期機構の要部の断面図である。 図1と2に示した構成要素の斜視図である。 同期機構の摩擦リングの要部を示す斜視図である。 同期機構の自動的に力を加え、予め力を加え、かつブロッカーのアセンブリを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る、自動的に力を加え、予め力を加え、かつブロッカーのアセンブリを示す断面図である。

Claims (15)

  1. 共通の回転軸(12a)に関し回転自在に取付けられた第1と第2の駆動部材(12、16)用の同期機構(18)であって、第1エレメント(32)、第2エレメント(36)、第1摩擦手段(42a)、第1及び第2ブロッカー手段(54c、60b)、プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)及び第1と第2の自己増力手段(46、50または46、50’)を有し、この際、
    前記第1エレメント(32)は前記第1駆動部材(12)に関し回転及び軸方向移動が防がれるように取付けられ、
    前記第2エレメント(36)は接続手段(38)を有して前記第1エレメント(32)に関し前記第2エレメント(36)がスライド自在でかつ非回転式に移動可能となるようにし、さらに第1のジョー手段(38c)を有し、ニュートラル位置から第2のジョー手段(30)と係合する位置まで移動自在にして、軸方向に向かう第1のシフト力(F)によって前記第2エレメントが係合するように移動することに応じて、前記駆動部材(12、16)をかみあい接続させ、
    前記第1摩擦手段(42a)は第2摩擦手段(26)と係合するように軸方向に移動自在であって、前記第2エレメント(36)の係合する移動に応じて、前記第1及び第2のジョー手段(38c、30)を同期させ、
    前記第1及び第2ブロッカー手段(54c、60b)は係合したときに、同期に先立って前記第1及び第2のジョー手段(38c、30)の係合を防げるように操作自在であって、
    前記プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)は、ニュートラル位置から前記第1シフト力(F)による前記第2エレメント(36)の初期係合する移動に応じて、初期係合力によって前記第1と第2の摩擦手段(42a、26)を係合させ、かつ前記第1と第2の摩擦手段(42a、26)の初期係合に応じて、第1と第2のブロッカー手段(54c、60b)を係合させて同期トルクを生じさせ、
    前記第1と第2の自己増力手段(46、50または46、50’)は同期トルクに反応して係合したときに、前記第1シフト力(F)の方向に第1の付加軸方向力(F)を生じさせ、かつ前記第1と第2の摩擦手段(42a、26)の係合力を増加させるように操作自在であって、前記第1と第2の自己増力手段のうちの一方(50または50’)は、第1と第2のブロッカー手段(54c、60b)を介して、第1摩擦手段(42a)に対して前記第1の付加軸方向力(F)を向けるための手段(54)を備えて、前記第1の自己増力手段(46)は前記エレメント(32)の一つに設けられ、かつ前記第2の自己増力手段(50または50’)は他方(36)に関しラジアル方向の移動ができずかつ限定的な回転が可能となるように設けられ、さらに特徴的には、
    前記プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)は第1の傾斜面(64aまたは64a’)を備えて、弾性手段(66または66’)によって前記第2の自己増力手段(50または50’)に取付けられた第2の傾斜手段(62a、62a’)と係合するように付勢させて、前記第2エレメント(36)の初期係合する移動に応じて、第2の自己増力手段を介して、前記第1の摩擦手段(42a)まで前記第1のシフト力(F)を伝達させることを特徴とする同期機構。
  2. さらに、前記同期機構(18)は共通の回転軸(12a)に関し回転自在に取付けられて、前記第1と第2の駆動部材(12、16)と関連してかつ前記第2の駆動部材から離間して設けられた第3の駆動部材(14)用であって、この際、
    前記第2エレメント(36)の接続手段(38)はさらに第3のジョー手段(38b)を有し、ニュートラル位置から第4のジョー手段(30)と係合する位置まで移動自在にして、軸方向に向かう第2のシフト力(F)によって前記第2エレメントが係合するように移動することに応じて、前記第1と第3の駆動部材(12、14)をかみあい接続させ、
    第3摩擦手段(40a)を有して、第4摩擦手段(24)と係合するように軸方向に移動自在にして、前記第2のシフト力(F)によって前記第2エレメント(36)の係合する移動に応じて、第3及び第4のジョー手段(38b、28)を同期させ、
    第3及び第4ブロッカー手段(54d、60a)を有して、係合したときに、同期に先立って前記第3及び第4のジョー手段(38b、28)の係合を防げるように操作自在であって、
    前記プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)は、ニュートラル位置から前記第2シフト力(F)による前記第2エレメント(36)の初期係合する移動に応じて、初期係合力によって前記第3と第4の摩擦手段(40a、24)を係合させ、かつ前記第3と第4の摩擦手段の初期係合に応じて、第3と第4のブロッカー手段(54d、60a)を係合させて同期トルクを生じさせ、
    前記第1と第2の自己増力手段(46、50または46、50’)は同期トルクに反応して係合したときに、前記第2シフト力(F)の方向に第2の付加軸方向力(F)を生じさせ、かつ前記第3と第4の摩擦手段(40a、24)の係合力を増加させるように操作自在であって、前記第1と第2の自己増力手段のうちの一方(50または50’)の手段(54)は、第3と第4のブロッカー手段(54d、60)を介して、第3摩擦手段(40a)に対して前記第2の付加軸方向力(Fa)を向けさせ、かつ、
    前記プレエナージャイザ手段は第3の傾斜面(64bまたは64b’)を備えて、弾性手段(66または66’)によって前記第2の自己増力手段(50)に取付けられた第4の傾斜手段(62bまたは62b’)と係合するように付勢させて、前記第2シフト力(F)による前記第2エレメント(36)の初期係合する移動に応じて、第2の自己増力手段(50または50’)を介して、前記第3の摩擦手段(40a)まで前記第2のシフト力(F)を伝達させることを特徴とする請求項1に記載の同期機構。
  3. 前記第1の摩擦手段(42a)は溝部(42b)を備えた略円錐形状のリング(42)を有し、かつ、
    前記ストラット部材(60、60’)は前記溝部(42b)内に設けられるようにラジアル方向内側に延びる部分(60f)を有して、前記第1のシフト力(F)と前記第1の付加軸方向力(F)を前記第1の摩擦手段(42a)に対して伝達させることを特徴とする請求項1または2に記載の同期機構。
  4. ラジアル方向内側に延びる部分(60f)を内部に設けるように溝部(40b)を備えた略円錐形状のリング(40)を有して、前記第2のシフト力(FO)と前記第2の付加軸方向力(Fa)を前記第2の摩擦手段(40a)に対して伝達させる第3の摩擦手段(40a)を有することを特徴とする請求項2または3に記載の同期機構。
  5. 前記第1と第2の略円錐形状のリング(42と40)はストラット部材(60または60’)を支持するラジアル方向の外面を有することを特徴とする請求項4に記載の同期機構。
  6. 前記第1の傾斜手段(64a)は前記ストラット部材(60)により支持される傾斜部材(64)によって定められて、これとともに軸方向及び円周方向に移動して、かつ、弾性部材(66)によってストラット部材のラジアル方向外側に付勢され、かつ、
    前記第2の傾斜手段(62a)は前記第2の自己増力手段(50)のラジアル方向内側に面する部分によって定められることを特徴とする請求項4に記載の同期機構。
  7. 前記第3の傾斜手段(64b)は前記ストラット部材(60)により支持される傾斜部材(64)によって定められて、これとともに軸方向及び円周方向に移動して、かつ、弾性部材(66)によってストラット部材のラジアル方向外側に付勢され、かつ、
    前記第4の傾斜手段(62b)は前記第2の自己増力手段(50)のラジアル方向内側に面する部分によって定められることを特徴とする請求項4に記載の同期機構。
  8. 前記弾性部材(66)はコイルスプリングを構成して、前記ストラット部材(60)と前記傾斜部材の手段(64)との間でラジアル方向に作用することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の同期機構。
  9. 前記弾性手段は板ばね(66')から定められてストラット部材(60')により支持されてこれとともに軸方向及び円周方向に移動して、かつ、
    前記プレエナージャイザ手段(62 ' 、64 ' )は、夫々凹状の移動止め(62 ' )と凸状の部材(64 ' )であって、前記凸状の部材(64 ' )は前記板ばね(66')によって支持されてこれとともに軸方向及び円周方向に移動でき、かつ、第1の傾斜手段(64a')を定めて前記板ばねによってラジアル方向外側に付勢されて、前記第2の自己増力手段(50')のラジアル方向内側に面する部分の前記凹状の移動止め(62')によって定められる第2の傾斜手段(62a')と係合することを特徴とする請求項4に記載の同期機構。
  10. 前記第3と第4の傾斜手段(64b'、62b')は夫々、前記凸状の部材(64')と前記凹状の移動止め(62')によって定められることを特徴とする請求項9に記載の同期機構。
  11. 前記第1のエレメント(32)はハブであって、
    前記第2のエレメント(36)はシフトスリーブであって、
    前記第1と第2の自己増力手段の一方(50または50’)は第2の自己増力手段であって、
    前記第1の自己増力手段(46)は前記ハブ(32)に対して取付けられて、かつ、
    前記第2の自己増力手段(50または50’)は前記シフトスリーブ上に取付けられることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の同期機構。
  12. 前記溝部(40b、42b)は軸方向に面する端部を備えて、前記第1と第3の摩擦手段(40、42)のうちの一方に対してストラット部材(60)を軸方向に移動させることを、前記第1と第3の摩擦手段(40、42)のうちの他方が係合するときに行わせることを特徴とする請求項4に記載の同期機構。
  13. 回転軸(12a)を有する第3の駆動部材(12)に関し回転できるように設けられた第1と第2の駆動部材(14、16)用の同期機構(18)であって、ハブ(32)、シフトスリーブ(36)、第1と第2の摩擦リング(40、42)、第1と第2のブロッカー(54d、54c)及びプレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)を有し、この際、
    前記ハブ(32)は前記第3の駆動部材(12)に関し回転及び軸方向移動が防がれるように取付けられ、
    前記シフトスリーブ(36)は接続手段(38)を有して前記ハブ(32)に関し前記シフトスリーブがスライド自在でかつ非回転式に移動可能となるようにし、かつ、第1と第2のジョー手段(38b、38c)を有し、夫々ニュートラル位置から第3と第4のジョー手段(28、30)と係合する位置まで移動自在にして、軸方向に向かう第1と第2のシフト力(F)によって、夫々前記スリーブが係合するように移動することに応じて、前記第1と第2の駆動部材(14、16)のいずれかを前記第3の駆動部材に対してかみあい接続させ、
    前記第1と第2の摩擦リング(40、42)は夫々第3と第4の摩擦面(24、26)と係合するように軸方向に移動自在であって、前記スリーブ(36)の係合する移動に反応して、前記第1と第2のジョー手段(38b、38c)を夫々前記第3と第4のジョー手段(28、30)と同期させ、
    前記第1と第2のブロッカー(54d、54c)は夫々第3と第4のブロッカー(60a、60b)と係合可能であって、同期に先立って前記第1と第2のジョー手段(38b、38c)の係合位置を防ぎ、
    前記プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)は、ニュートラル位置から各前記第1と第2のシフト力(F)による前記スリーブ(36)の初期係合する移動に応じて、前記第1と第2の摩擦リング(40、42)を夫々前記第3と第4の摩擦面(24、26)と初期係合させるようにし、かつ、第1と第2の摩擦リング(40、42)の初期係合に応じて、第1と第3のブロッカー(54d、60a)を夫々第2と第4(54c、60b)と係合させて同期トルクを生じさせ、前記プレエナージャイザ手段は前記スリーブ(36)とともに軸方向に移動可能な移動止め(62または62’)、傾斜部材(64または64’)、及び前記傾斜部材を前記移動止め(62または62’)に向ってラジアル方向外側に付勢させる弾性手段(66、66’)を有し、さらに特徴的には、
    前記プレエナージャイザ手段(62、64または62’、64’)は前記第1と第2の摩擦リング上に支持されるストラット部材(60)を有し、該ストラット部材は前記第1と第2の摩擦リングの夫々の第1と第2の溝部(40b、42b)内に設けられるようにラジアル方向内側に延びる部分(60f)を備え、かつ、これに対して前記第3と第4のブロッカー(60a、60b)を取付けて備え、前記傾斜部材(64または64’)を前記ストラット部材によって支持させて、これとともに軸方向及び円周方向に移動させ、かつ前記弾性部材を前記ストラットと前記傾斜部材との間で作用させることを特徴とする同期機構。
  14. 前記移動止め(62、62’)は自己増力部材(50または50’)によって定められて前記スリーブ(36)に対する回転を限定させるように取付けられ、前記自己増力部材は第1と第2の自己増力表面(54a、54b)を備えて、夫々第3と第4の自己増力表面(46a、46b)と係合させ、かつ、これに対して取付けられるように第1と第2のブロッカー(54d、54c)を有することを特徴とする請求項13に記載の同期機構。
  15. 前記溝部(40b、42b)は軸方向に面する端部を備えて、前記第1と第3の摩擦手段(40、42)の一方に対する前記ストラット部材(60)の軸方向の移動を、前記第1と第3の摩擦手段(40、42)の他方が係合するように移動するときに行わせることを特徴とする請求項13に記載の同期機構。
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