JP4064959B2 - 略円柱状巻物用包装 - Google Patents

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Description

本発明は、略円柱状に成形されたすし飯等のご飯の外側面に海苔を巻いて作る略円柱状巻物用の包装、特に、中間包装体と外側包装体とを有する略円柱状巻物用包装に関する。
いわゆる巻き寿司やおにぎりは、コンビニエンスストアーやスーパー等で販売されるに当たっては、その包装が重要となる。すなわち、食べるまでの間に海苔が湿気を吸収して柔らかくなり味や食感を低下させることのないように、海苔とすし飯などのご飯部分とを隔離しておく必要があることから外側の包装体だけでなく、中間の包装体が重要となる。この中間の包装体は、海苔とご飯部分との分離状体を確保するためのものであり、消費者が購入して食べる直前に海苔が初めてご飯に直接触れる(巻かれる)ようにするものである。
従来の巻き寿司やおにぎりの中間包装体は、海苔とご飯とを隔離するように配され、全体を一旦取り外して巻き直す手間を解消するため、一部のみ剥がしてご飯部分を移動させて一部に海苔を巻き、その後、残りの部分を剥がしてご飯の他の部分に巻くという手順を取れるように包装されている。この様な包装形態にすることにより、商品の流通過程においては、海苔とご飯との隔離状態を保持し、消費者がこれを食するときには、直接ご飯部分を手に持って海苔を巻き直す動作を行うことなく巻き寿司やおにぎりを完成させることができる様になっている。
しかしながら、上記のような中間包装体にあっても海苔をご飯部分に巻くためには、すくなくとも部分的に中間包装体を剥がしてまず一部に海苔を巻くという手順から始まって二段階以上の手順が必要となり、面倒な動作を行わなければならないという状態は解消されていない。そこで、この中間包装体の取り外し動作及び海苔のご飯部分への巻き動作を簡略化するための技術が提案されている。
例えば、特許文献1や特許文献2では、略円錐状の手巻き寿司に関して、介在シート(「中間包装体」に相当する部材)をすし飯に沿ってずらしながら引っ張って剥がすのではなく、すし飯に接している状態から裏側に順次反転させ(めくり)ながら剥がす方式の包装材が開示されている(例えば、段落「0019」参照乞う)。そして、特許文献1の技術を改良した特許文献2に具体的に開示された構成は、略円錐状の手巻き寿司を想定した構成であり、介在シートと外包装材の設置の仕方に特徴を有している。
すなわち、外包装体上に海苔を載せ、その海苔の2/3を覆うように複数(実施例では2枚)の介在シートを載せ、介在シートの両端は外包装材からその幅方向に突出した状態になっている。この状態から外包装体の幅方向端部の近傍で一方端側を折返し、その折返し部分は外包装体と溶着する(特許文献2の図2の符号22)。更に、折り返した部分の端縁部でも溶着を行う(同文献の図3の符号24)。この状態ですし飯(34)を介在シートの伸長方向に対して斜め(対角線方向)に載置して、外包装体で巻き、2枚の介在シートの他端が突出した状態で包装済み手巻き寿司が完成するものである。
特開平4−304855号公報 特開平7−184572号公報
上記、特許文献2の技術は、特許文献1の技術が1枚の介在シートのみですし飯と海苔との間の全体を隔離するようにしていることから、介在シートとすし飯との接触面積が広く、かつ円錐状のすし飯であるため介在シートを引っ張る際に力が偏ってしまい引き抜きにくいという問題を解決すべく構成されてものである。そのため、介在シートを1枚でなく複数にして、引っ張るときの抵抗を小さくしたものである。
しかしながら、複数の介在シートを用いたとしてもこの技術に従った包装済み手巻き寿司を完成させるまでには、複数枚の介在シートの位置決め設置や外包装体との溶着という面倒な準備構成作業が必要である。また、特許文献1,2の明細書全体の記載からすると介在シートの引っ張り方向は、それぞれ図10,図4に示されているように手巻き寿司の軸方向に略直交する方向、すなわち、手巻き寿司の円周方向であり湾曲面の湾曲に沿った方向となる。したがって、介在シートをすし飯表面上をずらすのではなく、折返し部分から裏返し反転させつつ剥がしていくとしても、介在シートを引っぱる位置は、介在シートが反転していく部分から円周方向の遠い位置にあるので、海苔とすし飯の間隙で円周方向に引き剥がしていく際に、円周方向の摩擦力が付加されるのを回避できない。すなわち、すし飯を1周している介在シートを円周に沿って引っ張っても折返し部だけに直接力を加えることができないので、剥がしにくさは残る。また、柔らかい手巻き寿司を回転させつつその介在シートの剥がし動作を行うこととなるので、その動作は簡単なものとは言えず、更なる簡略化が望まれるところである。
また、特許文献2の段落「0020」では、「すし飯(34)の方向は逆方向でも良く、また交差するように配置しても良く、更に棒状のすし飯でも良い」との記載がある。しかし、「棒状」のすし飯、すなわち、本願発明が対象とする「略円柱状」のすし飯に対応するための具体的な構成は何ら開示されていない。そして、上記段落「0020」の部分の「交差するように配置しても良く、更に棒状のすし飯でも良い」というすし飯の設置についての記載から、棒状の寿司の場合には介在シートの伸長方向と交差する方向に設置することを想定しているものと推測され、上記手巻き寿司における問題点と同様に、円周方向に引きはがすことの困難性は解消されないものである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、略円柱状巻物の流通過程における海苔とご飯との隔離状態の保持を行うと共に、食する際の中間包装体の除去を極めて簡単な引き抜き動作のみで行うことのできる簡単な構成の略円柱状巻物用包装を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る略円柱状巻物用包装は、
略円柱状に成形されたご飯の外側面に海苔を巻いて作る略円柱状巻物用の包装において、前記海苔の巻かれる前の前記略円柱状のご飯にその軸方向の一方側端部から被せられ、他方側端部までの全外表面を覆い、該他方側端部の部分で折り返されて更に前記一方側端部を越えた上方までその端部が延在するように装着された中間包装体と、前記中間包装体が装着された略円柱状ご飯に前記海苔が巻かれた状態の巻物全体を被覆して密閉した外側包装体と、を含むことを特徴とする。
ここで「ご飯」とは、略円柱状に成形される可能性のある米を用いた食材を広く含む意であり、すし飯など白米に酢などの調味料を加えたものが典型例であるが、これに限定されるものではない。
上記構成により、略円柱状のご飯と海苔との中間に位置し、ご飯を覆うことによってご飯と海苔とを隔離している中間包装体を取り除く場合、上記一方側端部から突出している端部を略円柱状のご飯からその軸方向に引き抜く動作を行うことにより、簡単に中間包装体の除去動作を行うことができる。すなわち、ご飯の一方側端部から突出している中間包装体の端部に軸方向に引き抜く力を加えるとその力は、殆ど減殺されることなく中間包装体の折返し部に直接加えられるので、中間包装体は容易に裏返しにめくれて剥がれつつ引き抜かれる。
請求項2に係る略円柱状巻物用包装は、
前記中間包装体は、前記略円柱状のご飯を少なくとも半周する長さの幅を有する帯状のシート部材にて形成され、前記折り返されて伸長する両端部は、前記ご飯の一方の端部を越えて延在していることを特徴とする。
この帯状の中間包装体により、非常に簡単な構成の包装によって、請求項1に記載の作用効果を得ることができる。特に、この「帯状」の中間包装体によれば、折り返されて重ねられてご飯の一方側端部を越えて延在し互いに接着された両端部を引っぱる際に、その両端部の下側にあるご飯(帯状の中間包装体のほぼ中央部が被せられている)部分を上から指で押さえつつ引っぱり動作を行うことができる。すなわち、帯状であるので重ね合わされた両端部の下方位置には指を差し入れる隙間が生じるからであり、この指載せにより、中間包装体の引き抜き(剥がし)動作がより容易なものとなる。
請求項3に係る略円柱状巻物用包装は、
前記中間包装体の前記ご飯の一方側端部を越えて所定長さ延在する両端部が、接着されて一体化されたことを特徴とする。これにより、接着された一体部を引っぱることで中間包装体の引き抜き動作が1回の動作により簡単に終了する。
請求項4に係る略円柱状巻物用包装は、
前記中間包装体は、前記略円柱状のご飯を内包しうる内径を有する筒状で一端開放の袋状包装体として形成され、前記折り返されて伸長する開口端部は、前記ご飯の一方側端部を越えて延在することを特徴とする。この様に中間包装体を袋状に形成することによっても請求項1の巻物用包装の作用効果を得ることができ、請求項2の帯状中間包装体と同様に簡単な構成の包装体とすることができる。
請求項5に係る略円柱状巻物用包装は、
前記筒状の中間包装体の開口端部には、少なくとも1カ所に軸方向に伸長する切り込みが設けられ、該切り込みの長さは、前記筒状中間包装体の前記略円柱状ご飯への装着状態で、該ご飯の一方側端部の近傍位置まで伸長する長さであることを特徴とする。
この切り込みにより、筒状の中間包装体であっても帯状の中間包装体の場合のように、中間包装体の引き抜き動作の際に略円柱状ご飯の一端部上に指を差し入れ、ご飯の一端部上へ指を載せることが可能となり、中間包装体の引き抜き動作の初期動作の際の指押さえを行うことができ、中間包装体の引き抜き動作がより容易なものとなる。なお、切り込みは1カ所に限られず、複数箇所に設けることも可能である。この場合、指を差し入れやすい位置から指を差し入れることができる。
請求項6に係る略円柱状巻物用包装は、
前記筒状の中間包装体には、前記切り込みの最下端から略円柱状ご飯のほぼ他方側端部位置まで伸びる脆弱部が設けられたことを特徴とする。
この脆弱部の付加により、上記のようにご飯の一端部上へ指を載せて中間包装体の引き抜き動作を行う際に、載せた指で脆弱部を裂きながら引き抜くことができるので、初期動作のみでなく中間包装体の引き抜き動作がほぼ終了するまで略円柱状ご飯の一端部への指載せを行うことができ、中間包装体の引き抜き動作はより容易なものとなる。
本発明に係る略円柱状巻物用包装によれば、略円柱状巻物の流通過程における海苔とご飯との隔離状態の保持を確実なものとすると共に、消費者がこれを食するときには、巻物の軸方向への1工程の引き抜き動作という極めて簡単な動作のみで直接海苔の巻かれた略円柱状巻物を完成させることができ、また、部材点数も少なく簡単な工程のみで構成できるので包装コスト低下、包装作業の簡略化も達成される。
以下、図面に基づいて本発明の実施例について詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る中間包装体10が示されており、図示のように所定幅、所定長さを有する「帯状」に構成されている。この帯状中間包装体10の幅と長さは、後述するように、被覆対象である略円柱状のご飯のサイズによって設定され、幅は少なくとも略円柱状のご飯の半周長よりもやや広く設定され、長さは略円柱状すし飯を長さ方向から覆って折り返し、その端部がご飯の端部より所定長さ突出する長さであり、略円柱状ご飯の長さの約5倍程度である。材質は、例えば、柔らかいプラスチックフィルムが好適であり、現在一般におにぎりなどの中間包装体として使用されている柔らかい樹脂製のシートであれば足りる。
なお、本実施の形態では、ほぼ中央位置に☆印と指の図柄が施されているが、これは後述するように帯状の中間包装体10を抜き取る動作を行う場合に、この部分に指を載せて行うことが好適であることからその表示を行っているものであり、必ずしもこの様な表示を行う必要はない。
図2〜図4は、略円柱状のご飯(本例では、すし飯を例として用いる)であるすし飯100に中間包装体10を装着する工程の例が示されている。すし飯100は、例えば、魚や納豆など種々の食材102が中心部に収められた一般的な手巻き寿司である。中間包装体10のほぼ中央部がすし飯100の一端部100a側から被せられ、すし飯100の他端部100bまで覆った位置で更に外側に折り返されて伸長し、上記一端部100aを所定長さ越えた位置まで延在している。すなわち、中間包装体10は略W形に折り曲げられた状態となっている。
次に、図3は、これに続く図4に至る過程の状態が示されており、図示のように、W形に折り曲げられた中間包装体10が更にすし飯100側に幅寄せされ、両端部10a、10bは接着されて一体化された状態となっている。そして、図4は、中間包装体10が更に幅寄せされ、最も内側の部分の内側面がすし飯100の全周、全長を覆った状態となっている。すなわち、すし飯100の少なくとも外周面はその全域が中間包装体10で覆われた状態が得られている。
図5は、図4に示された中間包装体10が装着された状態のすし飯100に海苔104が巻かれた状態が示されている。この様に、海苔104が巻かれた状態では、すし飯100の一端部100aよりも所定長さ(数センチ)中間包装体10の接着された両端部10a,10bが突出した状態となっている。
図6は、図5に示した海苔104の巻かれた状態のすし飯100を外側包装体12で被覆した状態が示されている。図示のように、完成状体では外側包装体12は密閉されており、内部の海苔104などの湿気の吸収を防止している。すなわち、海苔104は、中間包装体10によってすし飯100から隔離されることによりすし飯100からの水分の吸収が可及的に防止され、外側包装体12により外方からの湿気の吸収が防止されている。また、外側包装体12の一端部12a側には、開放用の突出片12bが設けられており、ここを矢印200方向に引っぱることにより予め破断用ライン12c(図上、破線で示されている)の形成された形状で開放される。図7はこの開放された状態が示されている。
次に、図8は、図7において外側包装体12の一端部12aを開放した状態から更にその一端部12aを拡げて、中間包装体10の接着両端部10a,10bを露出させた状態が示されている。この状態から中間包装体10を引き抜く動作を行うが、これは、接着両端部10a,10bを図上上方に引き上げる動作によって行われる。
図9は、中間包装体10の引き抜き動作を示すための概略断面図であり、中間包装体10の接着両端部10a,10bを矢印500方向に引っぱる動作を行うと、図示のように、中間包装体10は図上下端側の折返し部分から徐々に外側にめくれて剥がれて行く。すなわち、中間包装体10は、すし飯100と海苔104の間に位置しているが、接着両端部10a,10bが500方向に引っぱられることにより、その引っぱられている部分10cは海苔104と内側のすし飯100に接触している部分10dとの間を引き上げられていく。中間包装体10が全てめくれて剥がれるまで引っぱれば、中間包装体10の引き抜き動作が終了する。
ここで、引っぱられている部分10cは、すし飯100上を引きずられるものではなく、裏返しに反転してめくり上がって行く、すなわち、海苔104と中間包装体10の内側部分10dとの間を滑って引き抜かれるので、強い力は不要であり、非常に容易な引き抜き動作となる。したがって、中間包装体10の一部を剥がして、すし飯を移動させたりするような手順は不要である。また、略円柱状のすし飯100の軸方向への引き抜き動作であることから、海苔の巻かれたすし飯100を外側包装体12の外側から単に把持した状態を維持して中間包装体10の引き抜き動作を行うことができ、すし飯100を回転させたりすることも不要であり、極めて簡単な動作となる。子供や老人にとっても容易な動作となる。
図10は、中間包装体10の引き抜き動作をより容易なものとする動作例を示している。図示のように、すし飯100の一端部100aの上部、すなわち、☆印と指の図柄の施されている中間包装体10の中央部に指を載せて軽く抑えつつ上記中間包装体10の引き抜き動作を行うことでより安定した引き抜き動作を行うことができる。この指置き動作は、中間包装体10を帯状に形成したことにより、帯がすし飯100の周囲を略半周ずつ被覆しており、すし飯100の一端部100aの図上上部に指を入れる隙間が確保できることから可能になっているものである。
以上のように、帯状というシンプルな形状の中間包装体10をW字状にしてすし飯100に装着する動作は従来の中間包装体の装着に比し極めて簡単なものであり、また、利用時においても、例えば図10に示した様な動作により引き抜く動作は、極めて簡単であり、起用、不器用に関わらず、また老若を問わず利用し易いものとなっている。
次に、図11から図16に基づき本発明に係る他の実施の形態について詳細に説明する。なお、図において、上述の実施の形態と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。図11は、この実施の形態に係る中間包装体20を示しており、図示のように、「筒状」に構成されており、一端部20aは開放端とされ、他端部20bは底部となっている。材質は図1に示した帯状の中間包装体10と同様に柔らかいプラスチック製のものを用いることが可能である。この筒状の中間包装体20の径は、被覆対象であるすし飯100の外径よりもやや大きいサイズに設定されており、長さは略円柱状のすし飯100の長さを往復して所定長さ突出し得る長さである。
図12は、中間包装体20をすし飯100に被せる動作の開始状態を示しており、図示のように、中間包装体20をその底部20b側からすし飯100に被せる動作を開始する。図13は、図12に続く動作を示しており、中間包装体20はその底部20bから裏返りながらすし飯100に被せられていく。そして、図14に示したようにすし飯100の他端部100bの部分まで被せられた状態で中間包装体20によるすし飯100の被覆が終了する。この状態は、帯状の中間包装体10を用いた図2や図3に示した状態と同様であり、中間包装体20の断面形状はW形となっている。すなわち、中間包装体20はすし飯100をその一端部100a側から覆い、他端部100bの部分まで全て覆った状態で外側に折り返されて一端部100aの更に上方まで突出している状態となっている。
図15は、すし飯100の包装中間包装体20による包装の次の工程を示しており、中間包装体20の開放端部20aはその下方位置でテープなどの集束部材22で絞られている。その状態で海苔104が中間包装体20の外側から巻かれて、中間包装体20が施された手巻きが完成する。そして、図16に示したように、更に外側包装体12で被覆して包装が完了する。
この状態から中間包装体20を引き抜くまでの動作は、外側包装体12の突出片12bの引っぱり動作による開放動作を含めて上記図9や図10に示したものと同様である。絞られた中間包装体20の端部20aを図上上方に引っぱることにより、中間包装体20は図9における中間包装体10と同様の動作により外側に反転してめくり上がりつつ剥がされ、簡単に引き抜かれるものである。上述の帯状の中間包装体10の場合のようにすし飯100の一端部100aの上部に指を添えて引き抜き動作を行うことはできないが、本実施の形態では円筒状の中間包装体20であることから、上記絞られた一端部20aを引っぱる力はほぼ均等にすし飯100の周囲に加えられるので中間包装体20の剥がし動作は非常に容易なものとなる。
次に、図17及び図18に基づいて、筒状の中間包装体についてその引き抜き動作をより容易なものとする他の実施の形態について説明する。図示のように、筒状の中間包装体30は、基本的な形状、サイズ、材質等は図11に示した筒状中間包装体20と同様であり、その説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、中間包装体30にはその開口端部30aから下方に伸長する切り込み32が形成されていることである。本実施の形態では、切り込み32は直径方向に対向する2カ所に形成されている(32−1,32−2)。この切り込み32の長さは、当該切り込み付き中間包装体30が略円柱状ご飯に装着された状態で、略円柱状ご飯100(図示せず)の一方側端部の近傍位置まで伸長する長さに設定されている。また、中間包装体30の切り込み32の最下端から図上下方側には、ほぼ略円柱状ご飯100(図示せず)の他方側端部まで伸長する脆弱部、例えばミシン目34が形成されている。
図18は、上記図17に示した切り込み付きの中間包装体30を略円柱状のご飯に装着した状態が示されている。この状態から更に外側包装体により被覆されることは上述の各実施の形態と同様である。そして、外側包装体の上部を開放し、中間包装体30の端部30aを上方に引き上げる動作を行って、中間包装体30の引き抜き動作を行うことも同様である。
特徴的なことは、図示のように、円筒状に形成された中間包装体30ではあるが、切り込み32が形成されていることから端部30aの下方位置に隙間Xが生じていることである。この隙間Xは切り込み32の形成された長さ分、すなわち、略円柱状ご飯の一方側端部近傍まで開口しているだけなので、中の略円柱状ご飯は露出することなくカバーされた状態が保たれている。この状態で中間包装体30の引き抜き動作を行う場合、隙間Xから一方の手の指を差し入れ、ご飯の一方側端部上に載せて最初の引き抜き動作を開始することができる。したがって、中間包装体30の最初の引き剥がれ(裏返り、或いはめくれ)動作がよりスムーズなものとなる。
更に、本実施の形態では切り込み32の最下端から下方にミシン目34が形成されているので、上記指載せ動作は、中間包装体30の引き抜き動作の初期段階だけでなく、指でミシン目34を裂きながら引き抜き動作を継続することができ、引き抜き動作終了まで指押さえが可能である。したがって、引き抜き動作の容易性が最後まで確保される。なお、このミシン目34の存在がない場合でも従来の構成に比し中間包装体30の引き抜き動作が極めて簡単に行われることは勿論である。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、帯状の中間包装体10の両端部を接着した例を示したが、この様な形態に限られるものではなく、両端を接着せずばらしておく構成であっても良い。その場合、一端部ずつ引き抜き動作を行うか、まとめて行うか利用者の自由とすることができ、何れの方法であっても簡単に中間包装体の引き抜き動作が可能である。本発明の適用対象は略円筒状に成形され、外側に海苔の巻かれる手巻きであれば、すし飯に限られず種々のものに適用可能である。また、上記図17,図18の実施の形態において、切り込み32を2カ所に設けた例を示したが、1カ所でも同様の機能を発揮することができ、更に加えて3カ所以上に増やすことも可能であり、それにより指の差し入れ箇所が増加し、使い勝手が向上する。
実施の形態に係る帯状の中間包装体の構成例を示す説明図である。 実施の形態に係る帯状の中間包装体のすし飯への装着動作例を示す概略斜視図である。 実施の形態に係る帯状の中間包装体のすし飯への装着動作例を示す概略斜視図である。 実施の形態に係る帯状の中間包装体のすし飯への装着動作例を示す概略斜視図である。 実施の形態に係る帯状の中間包装体を装着した後、海苔を巻く状態を示す概略斜視図である。 実施の形態に係る外側包装体による被覆を行った状態を示す概略斜視図である。 実施の形態に係る外側包装体を開放する動作を示す概略斜視図である。 実施の形態に係る外側包装体の開放状態を更に拡げる動作を示す概略斜視図である。 実施の形態に係る中間包装体の引き抜き動作持の動きを示す概略断面図ある。 実施の形態に係る帯状の中間包装体のより簡単な抜き取り動作を示す概略斜視図である。 他の実施の形態に係る筒状の中間包装体の構成例を示す説明図である。 他の実施の形態に係る筒状の中間包装体のすし飯への装着動作例を示す概略斜視図である。 他の実施の形態に係る帯状の中間包装体のすし飯への装着動作例を示す概略斜視図である。 他の実施の形態に係る帯状の中間包装体のすし飯への装着動作例を示す概略斜視図である。 他の実施の形態に係る筒状の中間包装体を装着した後、海苔を巻く状態を示す概略斜視図である。 他の実施の形態に係る中間包装体装着後、外側包装体による被覆を行った状態を示す概略斜視図である。 更に他の実施の形態に係る筒状の中間包装体の構成例を示す説明図である。 図17の実施の形態に係る筒状の中間包装体をすし飯に装着した状態を示す概略斜視図である。
符号の説明
10 帯状中間包装体
10a,10b 中間包装体の両端部
12 外側包装体
12b 突出片
20 筒状中間包装体
30 切り込み付き筒状中間包装体
32 切り込み
34 ミシン目
100 すし飯
104 海苔

Claims (6)

  1. 略円柱状に成形されたご飯の外側面に海苔を巻いて作る略円柱状巻物用の包装において、
    前記海苔の巻かれる前の前記略円柱状のご飯にその軸方向の一方側端部から被せられ、他方側端部までの全外表面を覆い、該他方側端部の部分で折り返されて更に前記一方側端部を越えた上方までその端部が延在するように装着された中間包装体と、
    記中間包装体が装着された略円柱状ご飯に前記海苔が巻かれた状態の巻物全体を被覆して密閉した外側包装体と、
    を含むことを特徴とする略円柱状巻物用包装。
  2. 前記中間包装体は、
    前記略円柱状のご飯の少なくとも半円周長の幅を有する帯状のシート部材にて形成され、
    前記折り返されて伸長する両端部は、前記略円柱状のご飯の一方側端部を越えて所定長さ延在することを特徴とする請求項1に記載の略円柱状巻物用包装。
  3. 前記中間包装体の前記略円柱状のご飯の一方側端部を越えて所定長さ延在する両端部は、接着されて一体化されたことを特徴とする請求項2に記載の略円柱状巻物用包装。
  4. 前記中間包装体は、
    前記略円柱状のご飯を内包しうる内径を有する筒状の一端開放の袋状包装体として形成され、
    前記折り返されて伸長する開口端部は、前記略円柱状のご飯の一方の端部を越えて延在することを特徴とする請求項1に記載の略円柱状巻物用包装。
  5. 前記筒状の中間包装体の開口端部には、少なくとも1カ所に軸方向に伸長する切り込みが設けられ、
    該切り込みの長さは、前記筒状中間包装体の前記略円柱状ご飯への装着状態で、該ご飯の一方側端部の近傍位置まで伸長する長さであることを特徴とする請求項4に記載の略円柱状巻物用包装。
  6. 前記筒状の中間包装体には、前記切り込みの最下端から略円柱状ご飯のほぼ他方側端部位置まで伸びる脆弱部が設けられたことを特徴とする請求項5に記載の略円柱状巻物用包装。
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