JP4064850B2 - 廃棄物の処理方法及び処理装置 - Google Patents

廃棄物の処理方法及び処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4064850B2
JP4064850B2 JP2003092746A JP2003092746A JP4064850B2 JP 4064850 B2 JP4064850 B2 JP 4064850B2 JP 2003092746 A JP2003092746 A JP 2003092746A JP 2003092746 A JP2003092746 A JP 2003092746A JP 4064850 B2 JP4064850 B2 JP 4064850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
nitric acid
metal
sludge
metal oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003092746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004298692A (ja
Inventor
潔 龍原
昭典 安武
敬古 小林
隆 栗崎
正彦 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2003092746A priority Critical patent/JP4064850B2/ja
Priority to US10/799,781 priority patent/US7267710B2/en
Priority to EP04006938A priority patent/EP1468733A1/en
Priority to CN200410008579A priority patent/CN100591414C/zh
Priority to CN200910226432A priority patent/CN101700493A/zh
Priority to CA002462018A priority patent/CA2462018C/en
Priority to KR1020040020618A priority patent/KR100651433B1/ko
Publication of JP2004298692A publication Critical patent/JP2004298692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4064850B2 publication Critical patent/JP4064850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/54Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば微量金属を吸着又は付着した炭素材料等の廃棄物から微量金属を回収することができる廃棄物の処理方法及び装置に関する。
【0002】
【背景技術】
気相中あるいは液相中に存在する不純物、臭気物質、着色物質、有害物質等の除去、並びに気体および液体の分離等に従来から活性炭が使用されている。
近年、高次化学商品の製造、環境問題、低公害化、衛生管理、健康問題等の理由から、高品質の濾過材、吸着材等が各分野において要求される傾向にある。これに伴い、吸脱着性能の高い優れた多孔質構造体が出現されており、このような多孔質構造体としては、従来から用いられている活性炭の他に、活性炭素繊維等の炭素材料を例示することができる(特許文献1)。
【0003】
この活性炭素繊維は排ガス中の有害物質である硫黄酸化物を分解する触媒として作用するので、上記活性炭素繊維を用いた排煙脱硫装置が提案されている(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特許3272366号公報
【特許文献2】
特開平11−347364号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記排煙中の有害物質の除去を行った活性炭や活性炭素繊維は再生処理により再生使用を行っているが、再生処理を繰り返した後再生不良となると、有害物質が吸着されたまま廃棄物として廃棄されることとなる。
【0006】
この廃棄物は、一般に焼却して処理を行うようにしているが、バインダー等の有機物が存在したり、水銀(Hg)等の焼却による飛散有害物質が存在したりする場合には、焼却炉の排気通路に活性炭等のフィルタを使用して、有害物質を吸着して、外部への飛散を防止する必要があり、再度この活性炭等のフィルタを処理する必要がある。
【0007】
また、活性炭材料によって吸着された金属には有害金属の他に、Zr,Pd等の有価金属が含まれている場合があり、これらは資源の有効利用のために再利用することが望まれている。
【0008】
また、有価金属を含む材料の加工等の工程において、拭き取り処理をした場合の廃棄布中に含まれる金属や、イオン交換樹脂やキレート樹脂等により吸着した金属を効率よく回収することが望まれている。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑み、被処理廃棄物に吸着又は付着している有価金属を回収すると共に、有害金属を濃縮する廃棄物の処理方法及び処理装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決する第1の発明は、超臨界状態又は亜臨界状態において、酸素の存在下で被処理廃棄物を水熱酸化分解する水熱酸化分解工程と、該水熱酸化分解工程において分解されなかった被処理廃棄物に吸着した金属類の無機物をスラッジとして回収するスラッジ回収工程と、該回収したスラッジを硝酸溶液中に投入し、溶解させる溶解工程とを有し、該溶解工程において前記スラッジの溶解した硝酸溶液を200℃以上の高温・25〜30Mpaの高圧条件下で徐々に昇温して各金属の結晶化温度で結晶化させ、被処理廃棄物に吸着した各金属を金属酸化物として沈殿した沈殿物を別途回収することを特徴とする廃棄物の処理方法にある。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、上記被処理廃棄物がスラリー状であることを特徴とする廃棄物の処理方法にある。
【0012】
第3の発明は、第1又は2の発明において、上記被処理廃棄物が炭素材料であることを特徴とする廃棄物の処理方法にある。
【0013】
第4の発明は、第の発明において、上記炭素材料が活性炭又は活性炭素繊維であることを特徴とする廃棄物の処理方法にある。
【0014】
第5の発明は、第1乃至4のいずれか一つの発明において、上記無機物が有価金属であることを特徴とする廃棄物の処理方法にある。
第6の発明は、第1乃至のいずれか一つの発明において、該回収したスラッジを硝酸溶液中に投入し、溶解させる第1の溶解工程と、該第1の溶解工程で得られたスラッジの溶解した硝酸溶液を30MPaの高圧条件下で360℃まで昇温して、Zr,Mo,Fe,Cr,Pdを第1の沈殿金属酸化物として沈殿除去する第1の金属除去工程と、該第1の金属除去工程で得られた第1の沈殿金属酸化物を抜き出し、分別回収手段で分別し、再度上記第1の沈殿金属酸化物を硝酸溶液中に投入し、溶解させる第2の溶解工程と、該第2の溶解工程で得られた第1の沈殿金属酸化物の溶解した硝酸溶液を30MPaの高圧条件下で280℃まで昇温して、Zr,Mo,Fe,Crを第2の沈殿金属酸化物として沈殿除去する第2の金属除去工程と、該第2の金属除去工程で得られた第2の沈殿金属酸化物を抜き出し、分別回収手段で分別し、再度上記第2の沈殿金属酸化物を硝酸溶液中に投入し、溶解させる第3の溶解工程と、該第3の溶解工程で得られた第2の沈殿金属酸化物の溶解した硝酸溶液を30MPaの高圧条件下で240℃まで昇温して、Zr,Moを第3の沈殿金属酸化物として沈殿除去する第3の金属除去工程とを有し、該第3の金属除去工程において第3の沈殿金属酸化物として沈殿除去されたZr,Moを回収し、上記第2の沈殿金属酸化物を除去した後の水溶液を蒸発又は、360℃以上に昇温してPdを沈殿させて硝酸水溶液中に存在するPdを回収すると共に、上記第3の沈殿金属酸化物を除去した後の水溶液を蒸発又は、280℃以上に昇温してFe,Crを沈殿させて硝酸水溶液中に存在するFe,Crを回収することを特徴とする廃棄物の処理方法にある。
【0015】
第7の発明は、超臨界状態又は亜臨界状態で酸素の存在下において、被処理廃棄物を水熱酸化分解する水熱酸化分解装置と、該水熱酸化分解装置において分解されなかった被処理廃棄物に吸着した金属類の無機物をスラッジとして回収するスラッジ回収手段と、該回収したスラッジを硝酸溶液中に投入し、溶解させる溶解手段と、上記溶解手段の圧力と温度を200℃以上の高温・25〜30Mpaの高圧条件に調整する圧力・温度調整手段とを有し、該溶解手段において前記スラッジの溶解した硝酸溶液を200℃以上の高温・25〜30Mpaの高圧条件下で徐々に昇温して各金属の結晶化温度で結晶化させ、被処理廃棄物に吸着した各金属を金属酸化物として沈殿した沈殿物を別途回収することを特徴とする廃棄物の処理装置にある。
【0016】
の発明は、第の発明において、上記被処理廃棄物がスラリー状であることを特徴とする廃棄物の処理装置にある。
【0017】
第9の発明は、第7又は8の発明において、上記被処理廃棄物が炭素材料であることを特徴とする廃棄物の処理装置にある。
【0018】
第10の発明は、第の発明において、上記炭素材料が活性炭又は活性炭素繊維であることを特徴とする廃棄物の処理装置にある。
【0019】
第11の発明は、第7乃至10のいずれか一つの発明において、上記無機物が有価金属であることを特徴とする廃棄物の処理装置にある。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明による実施の形態を以下に説明するが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0021】
[第1の実施の形態]
図1は本実施の形態にかかる水熱酸化分解処理装置とスラッジ回収手段を備えた廃棄物の処理装置の概略図である。
図1に示すように、本実施の形態にかかる廃棄物の処理装置は、被処理廃棄物(炭素材料)をスラリー11として超臨界状態又は亜臨界状態の酸素の存在下で水熱酸化分解する水熱酸化分解装置12と、上記被処理物に吸着した有害金属又は有価金属をスラッジ13として回収するスラッジ回収手段14と、該回収したスラッジ13を硝酸溶液15中に投入し、溶解させる溶解手段16と、上記溶解手段16を高圧・高温に調整する圧力・温度調整手段17とを有するものである。
【0022】
上記圧力温度調整手段17は溶解手段16内を超臨界状態又は亜臨界状態まで高圧(25MPa以上)雰囲気とする昇圧手段17aと、溶解手段16内を高温(200℃以上)に加温する加熱手段17bとから構成されている。
【0023】
以下、本実施の形態では、被処理廃棄物として活性炭材料である活性炭素繊維を例にして説明する。この活性炭素繊維は脱硫装置で使用する場合には有機物であるバインダーによりシート状としている。よって、この活性炭素繊維のシート物を廃棄処理する場合には、裁断により細分化し、さらに、スラリー状として流動性を向上させて水熱分解処理することが好ましい。
【0024】
ここで、本実施の形態にかかる上記水熱酸化分解装置12は、筒形状の一次反応塔101と、炭素材料スラリー11、油(又は有機溶剤)102、水酸化ナトリウム(NaOH)103及び水(H2O)104の各処理液を加圧する加圧ポンプ105a〜105dと、当該水104を予熱する熱交換器106と、配管を螺旋状に巻いた構成の二次反応塔107と、冷却器108および減圧弁109とを備えてなるものである。また、減圧弁109の下流には、気液分離器110、活性炭槽111が配置されており、排ガス(CO2 )112は煙突113から外部へ排出され、排水(H2O,NaCl)114は放出タンク115に溜められ、別途必要に応じて排水処理される。
【0025】
上記スラリー11、油(又は有機溶剤)102、NaOH103及びH2O104の各処理液は処理液タンク120a〜120dから配管121a〜121d及びエジェクタ122を介してそれぞれ導入される。
また、酸素(O2 )等の酸化剤116は高圧酸素供給設備117により供給され、酸素供給配管118は、一次反応塔101に対して直結されている。なお、油(又は有機溶剤)102を入れるのは、特に分解反応促進のためと、分解装置12の起動時において反応温度を最適温度まで昇温させるためである。また、処理液として上記炭素材料スラリー11、水酸化ナトリウム103及び水104を混合させて一次反応塔101に投入するようにしてもよい。
【0026】
上記装置において、加圧ポンプ105による加圧により一次反応塔101内は、例えば26MPaまで昇圧される。また、熱交換器106は、H2Oを300℃程度に予熱する。また、一次反応塔101内には酸素が噴出しており、内部の反応熱により380℃〜400℃まで昇温する。この段階までに、反応塔101の内部では酸化分解反応を起こし、有機物はCO2およびH2Oに分解されている。つぎに、冷却器108では、二次反応塔107からの流体を100℃程度までに冷却すると共に後段の減圧弁109にて大気圧まで減圧する。そして、気液分離器110によりCO2および水蒸気と処理液とが分離され、CO2および水蒸気は、活性炭層111を通過して環境中に排出される。
【0027】
本実施の形態における廃棄物の処理方法は、上記装置を用いて、超臨界状態又は亜臨界状態において、酸素の存在下で被処理廃棄物を水熱酸化分解する水熱酸化分解工程と、上記被処理廃棄物に吸着した無機物をスラッジ13として回収するスラッジ回収工程と、該回収したスラッジを硝酸溶液中に投入し、溶解させる溶解工程と、高圧条件下で徐々に昇温して各金属の結晶化温度で結晶化させ、各金属を金属酸化物として沈殿除去する金属除去工程とを有するものである。
【0028】
すなわち、上記水熱酸化分解装置12では、回収した活性炭や活性炭素繊維及び有機物をNaCO3等の水溶液中で超臨界状態(又は亜臨界状態)において、酸素を吹き込んで水熱酸化分解され、炭素分とバインダー等の有機物をCO2と水(H2O)へと完全無害化がなされている。
【0029】
一方、活性炭等に吸着した金属類の無機物は、水熱酸化分解では分解されないため、酸素の吹き込みを停止し、スラッジ13として一次反応塔101の下部に沈降させ、超臨界状態又は亜臨界状態を維持したままスラッジ回収手段14に移される。
【0030】
このスラッジ回収手段14で、一度常温・常圧に戻し、その後、スラッジ13は硝酸溶液15を入れた溶解手段16に投入される。上記溶解手段16の圧力を昇圧手段17aで例えば30MPaと設定し、加熱手段17bの加熱により200℃まで昇温させると、Mo、Zrが酸化物として沈殿する。これを分別回収手段20に移して沈殿物を別途回収する。
上記沈殿物を回収した硝酸溶液は再度溶解手段16に戻し、上記加熱手段17bにより加熱して250℃まで昇温させると、Feが酸化物として沈殿する。
これを分別回収手段20に移して沈殿物を別途回収する。
上記沈殿物を回収した硝酸溶液は再度溶解手段16に戻し、加熱手段17bにより加熱して275℃まで昇温させると、Crが酸化物として沈殿する。
これを分別回収手段20に移して沈殿物を別途回収する。
上記沈殿物を回収した硝酸溶液は再度溶解手段16に戻し、加熱手段17bにより加熱して350℃まで昇温させると、Pdが酸化物として沈殿する。
これを分別回収手段20に移して沈殿物を別途回収する。
【0031】
このようにして、スラッジ13中から有価物であるPd、Zrを回収することができる。その他Hg、Se等の有害物質は硝酸溶液中に存在するので、硝酸溶液を蒸発させてスラッジとして回収する。
【0032】
この結果、水熱酸化分解装置により、有機物はCO2と水とに分解すると共に、有機化合物以外の無機物は単にスラッジとして廃棄することなく、該スラッジ中の有価金属は回収することで、再利用することができる。また、単なる焼却とは異なるので、外部に水銀等がそのまま排出されることがない。
【0033】
ここで、本発明で処理物としては、一例として活性炭や活性炭素繊維等を挙げたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば電子部品印刷工程で材料を拭き取った含貴金属付着ウェス(例えばAu,Ag,Pt,Pd等が付着している)や、海水淡水化装置で用いたRO膜(Co,Fe,Ca,Mg等が付着している。)や、イオン交換樹脂(Au,Ag,Pd等が付着している)、キレート樹脂(U,Coが付着している)又はバグフィルタ等の集塵布を挙げることができる。
【0034】
[第2の実施の形態]
前述した第1の実施形態では、スラッジ13を硝酸水溶液に溶解させた後に、超臨界又は亜臨界状態で徐々に昇温させるようにしたが、一度高温(例えば360℃以上)にして酸化物の沈殿物として析出してくる金属を全て析出させ、その後所定の温度まで下げて、所定の温度で析出する金属のみを析出させるようにしてもよい。
【0035】
すなわち、本実施の形態の廃棄物の処理方法は、炭素材料を超臨界又は亜臨界域で酸素の存在下で水熱酸化分解する水熱酸化分解工程と、上記被処理物に吸着した有害金属又は有価金属をスラッジとして回収するスラッジ回収工程と、該回収したスラッジを硝酸溶液中に投入し、溶解させる第1の溶解工程と、30MPaの高圧条件下で360℃まで昇温して、Zr,Mo,Fe,Cr,Pdを第1の沈殿金属酸化物として沈殿除去する第1の金属除去工程と、上記第1の沈殿金属酸化物を硝酸溶液中に投入し、溶解させる第2の溶解工程と、30MPaの高圧条件下で280℃まで昇温して、Zr,Mo,Fe,Crを第2の沈殿金属酸化物として沈殿除去する第2の金属除去工程と、上記第2の沈殿金属酸化物を硝酸溶液中に投入し、溶解させる第3の溶解工程と、30MPaの高圧条件下で240℃まで昇温して、Zr,Moを第3の沈殿金属酸化物として沈殿除去する第3の金属除去工程と、を有するものである。
【0036】
上記方法は、図1に示すように、一次反応塔101から抜き出されたスラッジ13はスラッジ回収手段14で回収され、溶解手段16の硝酸溶液中に投入し、第1の溶解工程を行う。そして、例えば30MPaの高圧条件下で360℃まで昇温して、Zr,Mo,Fe,Cr,Pdを第1の沈殿金属酸化物として沈殿させる。
次に、上記第1の沈殿金属酸化物を抜き出し、分別回収手段20で分別し、再度第1沈殿金属酸化物を溶解手段16の硝酸溶液中に投入し、第2の溶解工程を行う。そして、30MPaの高圧条件下で280℃まで昇温して、Zr,Mo,Fe,Crを第2の沈殿金属酸化物として沈殿除去する。
次に、上記第2の沈殿金属酸化物を抜き出し、分別回収手段20で分別し、再度溶解手段16の硝酸溶液中に投入し、第3の溶解工程を行う。そして、30MPaの高圧条件下で240℃まで昇温して、Zr,Moを第3の沈殿金属酸化物として沈殿除去する。
【0037】
本実施の形態の処理方法によって、30MPa、360℃の超臨界状態とすると、析出するZr,Mo,Fe,Cr,Pd等の金属は全て析出することになる。なお、Mn,Ni、Ce,Pr,Y,Eu,Cr等の一部は析出せずに、溶液中に存在する場合がある。
【0038】
また、上記第2の沈殿金属酸化物を除去した後の水溶液を蒸発又は、360℃以上に昇温してPdを沈殿させて硝酸水溶液中に存在するPdを回収する。
【0039】
また、上記第3の沈殿金属酸化物を除去した後の水溶液を蒸発又は、280℃以上に昇温してFe,Crを沈殿させて硝酸水溶液中に存在するFe,Crを回収する。
【0040】
この方法により、所望の有価金属を効率よく分離することができる。
【0041】
[第3の実施の形態]
また、図2に示すように、有機物に付着している金属の回収効率を向上させるために、微粒のスラッジ13が二次反応塔107に移行するのを防止するためのサイクロン131を設け、配管132により微粒のスラッジ13をエジェクタ122に戻し、再度反応させるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、超臨界又は亜臨界域の酸素の存在下において、被処理物(炭素材料)を水熱酸化分解する水熱酸化分解工程と、上記被処理物に吸着した有害金属又は有価金属をスラッジとして回収するスラッジ回収工程と、該回収したスラッジを硝酸溶液中に投入し、溶解させる溶解工程と、高圧条件下で徐々に昇温して金属を再結晶させ、各金属を金属酸化物として沈殿除去するので、有価金属を回収することができると共に、Hg等の有害金属を外部に排出することなくスラッジとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態にかかる処理装置の概略図である。
【図2】 第2の実施の形態にかかる処理装置の概略図である。
【符号の説明】
11 スラリー
12 水熱酸化分解装置
13 スラッジ
14 スラッジ回収手段
15 硝酸溶液
16 溶解手段
17 圧力・温度調整手段

Claims (11)

  1. 超臨界状態又は亜臨界状態において、酸素の存在下で被処理廃棄物を水熱酸化分解する水熱酸化分解工程と、
    該水熱酸化分解工程において分解されなかった被処理廃棄物に吸着した金属類の無機物をスラッジとして回収するスラッジ回収工程と、
    該回収したスラッジを硝酸溶液中に投入し、溶解させる溶解工程とを有し、
    該溶解工程において前記スラッジの溶解した硝酸溶液を200℃以上の高温・25〜30Mpaの高圧条件下で徐々に昇温して各金属の結晶化温度で結晶化させ、被処理廃棄物に吸着した各金属を金属酸化物として沈殿した沈殿物を別途回収することを特徴とする廃棄物の処理方法。
  2. 請求項1において、
    上記被処理廃棄物がスラリー状であることを特徴とする廃棄物の処理方法。
  3. 請求項1又は2において、
    上記被処理廃棄物が炭素材料であることを特徴とする廃棄物の処理方法。
  4. 請求項において、
    上記炭素材料が活性炭又は活性炭素繊維であることを特徴とする廃棄物の処理方法。
  5. 請求項1乃至いずれか一つにおいて、
    上記無機物が有価金属であることを特徴とする廃棄物の処理方法。
  6. 請求項1乃至のいずれか一つにおいて、
    該回収したスラッジを硝酸溶液中に投入し、溶解させる第1の溶解工程と、
    該第1の溶解工程で得られたスラッジの溶解した硝酸溶液を30MPaの高圧条件下で360℃まで昇温して、Zr,Mo,Fe,Cr,Pdを第1の沈殿金属酸化物として沈殿除去する第1の金属除去工程と、
    該第1の金属除去工程で得られた第1の沈殿金属酸化物を抜き出し、分別回収手段で分別し、再度上記第1の沈殿金属酸化物を硝酸溶液中に投入し、溶解させる第2の溶解工程と、
    該第2の溶解工程で得られた第1の沈殿金属酸化物の溶解した硝酸溶液を30MPaの高圧条件下で280℃まで昇温して、Zr,Mo,Fe,Crを第2の沈殿金属酸化物として沈殿除去する第2の金属除去工程と、
    該第2の金属除去工程で得られた第2の沈殿金属酸化物を抜き出し、分別回収手段で分別し、再度上記第2の沈殿金属酸化物を硝酸溶液中に投入し、溶解させる第3の溶解工程と、
    該第3の溶解工程で得られた第2の沈殿金属酸化物の溶解した硝酸溶液を30MPaの高圧条件下で240℃まで昇温して、Zr,Moを第3の沈殿金属酸化物として沈殿除去する第3の金属除去工程とを有し、
    該第3の金属除去工程において第3の沈殿金属酸化物として沈殿除去されたZr,Moを回収し、
    上記第2の沈殿金属酸化物を除去した後の水溶液を蒸発又は、360℃以上に昇温してPdを沈殿させて硝酸水溶液中に存在するPdを回収すると共に、
    上記第3の沈殿金属酸化物を除去した後の水溶液を蒸発又は、280℃以上に昇温してFe,Crを沈殿させて硝酸水溶液中に存在するFe,Crを回収することを特徴とする廃棄物の処理方法。
  7. 超臨界状態又は亜臨界状態で酸素の存在下において、被処理廃棄物を水熱酸化分解する水熱酸化分解装置と、
    該水熱酸化分解装置において分解されなかった被処理廃棄物に吸着した金属類の無機物をスラッジとして回収するスラッジ回収手段と、
    該回収したスラッジを硝酸溶液中に投入し、溶解させる溶解手段と、
    上記溶解手段の圧力と温度を200℃以上の高温・25〜30Mpaの高圧条件に調整する圧力・温度調整手段とを有し、
    該溶解手段において前記スラッジの溶解した硝酸溶液を200℃以上の高温・25〜3 0Mpaの高圧条件下で徐々に昇温して各金属の結晶化温度で結晶化させ、被処理廃棄物に吸着した各金属を金属酸化物として沈殿した沈殿物を別途回収することを特徴とする廃棄物の処理装置。
  8. 請求項7において、
    上記被処理廃棄物がスラリー状であることを特徴とする廃棄物の処理装置。
  9. 請求項7又は8において、
    上記被処理廃棄物が炭素材料であることを特徴とする廃棄物の処理装置。
  10. 請求項において、
    上記炭素材料が活性炭又は活性炭素繊維であることを特徴とする廃棄物の処理装置。
  11. 請求項7乃至10のいずれか一つにおいて、
    上記無機物が有価金属であることを特徴とする廃棄物の処理装置。
JP2003092746A 2003-03-28 2003-03-28 廃棄物の処理方法及び処理装置 Expired - Fee Related JP4064850B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003092746A JP4064850B2 (ja) 2003-03-28 2003-03-28 廃棄物の処理方法及び処理装置
US10/799,781 US7267710B2 (en) 2003-03-28 2004-03-15 Method of and apparatus for regenerating adsorbent
EP04006938A EP1468733A1 (en) 2003-03-28 2004-03-23 Method of and apparatus for regenerating adsorbent
CN200910226432A CN101700493A (zh) 2003-03-28 2004-03-24 废弃物的处理方法和废弃物的处理装置
CN200410008579A CN100591414C (zh) 2003-03-28 2004-03-24 吸附材料的再生方法
CA002462018A CA2462018C (en) 2003-03-28 2004-03-26 Method of and apparatus for regenerating adsorbent
KR1020040020618A KR100651433B1 (ko) 2003-03-28 2004-03-26 흡착재의 재생 방법 및 재생 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003092746A JP4064850B2 (ja) 2003-03-28 2003-03-28 廃棄物の処理方法及び処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004298692A JP2004298692A (ja) 2004-10-28
JP4064850B2 true JP4064850B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=33405706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003092746A Expired - Fee Related JP4064850B2 (ja) 2003-03-28 2003-03-28 廃棄物の処理方法及び処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4064850B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012129330A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Hitachi Automotive Systems Ltd 半導体装置及びその製造方法
EP3753630B1 (en) 2019-06-19 2021-10-13 The Hong Kong Research Institute of Textiles and Apparel Limited Method and system for recovering fibers from fibrous products
WO2020252682A1 (en) * 2019-06-19 2020-12-24 The Hong Kong Research Institute Of Textiles And Apparel Limited Semi-continuous hydrothermal reaction system
EP3753999B1 (en) 2019-06-19 2021-11-03 The Hong Kong Research Institute of Textiles and Apparel Limited Semi-continous hydrothermal reaction system
CN113694883B (zh) * 2020-11-05 2022-09-20 核工业北京化工冶金研究院 一种以杨木为载体的载铁生物炭制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004298692A (ja) 2004-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101721614B1 (ko) 시멘트 킬른 배기가스의 처리장치 및 처리 방법
JP3304300B2 (ja) セメント原料化処理方法
KR100651433B1 (ko) 흡착재의 재생 방법 및 재생 장치
JP6101783B2 (ja) Co2回収システム及びco2回収方法
JP4428582B1 (ja) 浸出液から酸およびアルカリを製造する方法および装置
JP4583065B2 (ja) 工業的に有用な無機材料の回収方法
WO2007007569A1 (ja) 難分解性物質含有水の処理方法
CN106947864B (zh) 一种从废弃scr催化剂中回收重金属的系统及其处理方法
JP4210456B2 (ja) セメント原料化処理方法
CN104759462B (zh) 一种具有尾气处理功能的土壤淋洗提质修复装置
JP6077730B2 (ja) 石炭発電装置の複合サイクル効率を向上するための脱水システム及び方法
JP4440323B1 (ja) 浸出水の浄化方法および浄化装置
CN211515533U (zh) 一种工业氯化钠资源化利用工艺装置
JP4064850B2 (ja) 廃棄物の処理方法及び処理装置
JP2007075740A (ja) 土壌又は汚泥に含まれる有機砒素化合物の処理方法及び処理装置
JP3626459B2 (ja) 有機ハロゲン化合物処理装置及びその処理方法
JP3377091B2 (ja) 廃棄物埋立処分地浸出水の処理方法及び装置
JP2014124539A (ja) 油水分離装置
JP4164896B2 (ja) 埋立地浸出水の処理方法
KR20100006008A (ko) 유기폐수 및 무기폐수의 혼합 처리방법 및 처리장치
JP3614845B2 (ja) 有機ハロゲン化合物で汚染された汚泥の浄化方法とその装置
JP2005040691A (ja) 軽質部材と重質部材との分別処理装置及びその方法
JP2005161315A (ja) 汚染物質の処理方法
CN108751513B (zh) 一种用于热解吸含汞废水处理及其汞资源化回收的系统
JP2004195400A (ja) ガス化改質方式における廃棄物からの混合塩製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees