JP4064537B2 - リアカバー及びリアカバーにおける弾性シール部材の形成方法 - Google Patents

リアカバー及びリアカバーにおける弾性シール部材の形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水コネクタに用いられるリアカバーと、そのリアカバーに一体成形される弾性シール部材の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
防水コネクタは、自動車やオートバイを始め様々な分野の電気的接続に用いられている。防水コネクタは、大別して、相手側の防水コネクタとの接続に供されるコネクタ本体部と、そのコネクタ本体部の端子挿入側にあってコネクタ本体内部に挿入された端子に接続される電線を保持し、かつ、端子挿入側からの水分の浸入を防止するリアカバーとを備えて構成されることが多い。
【0003】
このような防水コネクタとしては、図8に示される防水コネクタ、即ち特開平8−96883号公報に開示されたものが一般的に知られている。
この開示技術に示される防水コネクタ1は、雄側コネクタ本体2と、雌側コネクタ本体3と、雄側コネクタ本体2及び雌側コネクタ本体3の各端子挿入側に嵌合するリアカバー4、4とを備えており、雄側コネクタ本体2及び雌側コネクタ本体3には、内部に電線5を接続した図示しない端子が装着されている。
【0004】
リアカバー4は、電線5に対する挿通孔6、6を有するプレート7を介して雄側コネクタ本体2及び雌側コネクタ本体3のそれぞれの後部へ嵌合するようになっており、図9ないし図11に示される如く、合成樹脂製のリアカバー本体8と、リアカバー本体8に一体に成形された防水ゴム(例えばシリコーンゴム)製の弾性シール部材9とを備えて構成されている。
【0005】
リアカバー本体8には、基壁10(図10参照)と、その基壁10に周設されるフード11(図9参照)とが形成されており、基壁10には、基壁10の内外面にかけて貫通する電線挿通孔12、12(図10参照)と、複数の連絡孔13(図14参照)を有する凹状の保持部成形部14(図14参照)とが形成されている。また、フード11には、前記雄側コネクタ本体2又は前記雌側コネクタ本体3に対する片部15と係止孔16とが形成されている。
【0006】
弾性シール部材9は、図12及び図13に示される如く、保持部成形部14に防水ゴムを充填して成形される略板状の保持部17と、その保持部17に連成されて基壁10の内面側に突出するとともに前記電線5に対して形成される電線挿通孔18、18を有するシール部本体19と、各電線挿通孔18に周設される複数(図12及び図13においては3つ)の環状シールリップ20とを備えて構成されており、シール部本体19の外周にも環状シールリップ20と同様の複数(図12及び図13においては2つ)の環状シールリップ21が形成されている。
【0007】
環状シールリップ20は前記電線5とのシールを成し得るようになっており、環状シールリップ21とフード11との間には、前記雄側コネクタ本体2又は前記雌側コネクタ本体3の端子挿入側が挿入されて防水性を保つようになっている。
【0008】
尚、図14に示される前述の複数の連絡孔13は、防水ゴムが前記保持部成形部14に充填された際に、その防水ゴムを基壁10の内面側へ導くためのものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術にあっては、図8に示される如く、雄側コネクタ本体2及び雌側コネクタ本体3の各端子挿入側にリアカバー4、4を嵌合させることによって、その各端子挿入側部分の防水を確実なものにすることができるという効果を奏している。
【0010】
しかし、リアカバー4、4を製造する際に、雄側コネクタ本体2及び雌側コネクタ本体3との不完全嵌合及び防水性低下の原因となるフード11(図9参照)の変形破損が発生してしまうといった不具合を生じてしまうことになる。
【0011】
即ち、リアカバー4は、図15に示される如く、固定金型22にリアカバー本体8をセットした後、可動金型23を固定金型22へ型締めするとともに、前記保持部成形部14に防水ゴムを充填して弾性シール部材9を一体成形するようになっており、図16に示される如く、可動金型23の型締めを解除(図15の矢線で示される方向)して、リアカバー4を抜く(図16の矢線で示される方向)際に、大きな離型力が図示しない押しピンを介してフード11にかかり、フード11の変形破損が生じてしまうことになる。
【0012】
これは、可動金型23の挿通孔6に対する部分の外径D1(図15参照)と、環状シールリップ20に対するシール部分の外径D2(図15参照)との差が大きいために、型抜き時において、前記シール部分に外径D1(図15参照)の部分を通過させるには、フード11の許容応力値を越えてしまうような大きな離型力を必要とするからであり、型温を高く設定している場合には、合成樹脂でできているフード11は、更に変形破損を引き起こしやすくなる。
【0013】
上述の不具合の対策としては、図17に示される如く、固定金型22′に入れ駒部24、24(一方のみ図示)を設けて挿通孔6に対する部分の金型と、環状シールリップ20に対するシール部分の金型とを別個にするような、型割り構造の変更が考えられる。
【0014】
その型割り構造の変更にかかる入れ駒部24には、固定金型22′に固定される基部24aと、基部24aに連成される挿通孔対応部24bとが形成されており、挿通孔対応部24bの先端部には、最端部の環状シールリップ20の傾斜に対応するテーパ部24c(外径D3)が設けられている。また、可動金型23′には、前記挿通孔6に対する部分を除去した環状シールリップ対応部23′a(外径D4)が形成されており、以上のことから、金型の外径差を小さく(D3≒D4)することができる。
従って、大幅な離型力の低減が図れ、フード11の変形破損を防止することができるかの如く思われる。
【0015】
ところが、上記型割り構造の変更によれば、固定金型22′に入れ駒部24、24を設けることにより、図18の矢線Pに示される前記入れ駒部24、24の配設位置が矢線Qで示されるゲートに干渉してしまうことになり、上記型割り構造の変更が成り立たなくなってしまうことになる。
【0016】
しかし、上記型割り構造の変更を実施することによって、前記フード11の変形破損の防止という面の他に、型磨耗の際の対応(例えばバリ防止)が前記入れ駒部24、24の交換によって容易に成し得られるという利点もあるので、さらなる対策が必要である。
【0017】
本発明は、上述した事情に鑑み、離型性及び型メンテナンス性の向上を図ることのできるリアカバーと、そのリアカバーに一体成形される弾性シール部材の形成方法を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のリアカバーは、防水コネクタを構成するコネクタ本体の端子挿入側に嵌合するリアカバーであって、該リアカバーは、基壁と該基壁の周縁部に周設されるフードとを有し、前記基壁には内外面に貫通する挿通孔が形成されると共に前記基壁の外面には基壁の外周縁と略相似形に縁取られた凹状の保持部成形部が形成されている合成樹脂製のリアカバー本体と、そのリアカバー本体に一体成形される前記弾性シール部材とから構成され、該弾性シール部材は、前記基壁の内面側に突出すると共に電線に対して形成される電線挿通孔を有するシール本体部と該シール本体部の外周及び前記電線挿通孔に周設された複数の環状シールリップとを備えており、成形に際して用いられる金型は固定金型と可動金型とからなり、固定金型には入れ駒が設けられると共に該入れ駒は固定金型に固定される基部と該基部に連成される挿通孔対応部とを備え、該挿通孔対応部の先端部には最端部の環状シールリップの傾斜に対応するテーパ部が設けられ、前記可動金型には環状シールリップ対応部が形成されて金型の外径差を小さくしてあり、前記リアカバー本体を前記固定金型にセットし、可動金型を型締めすると共にゲートを介して前記保持部成形部に防水ゴムを充填することにより前記弾性シール部が一体成形されるものにおいて、前記リアカバー本体の基壁の外面には前記入れ駒部と干渉しない位置に前記保持部成形部の周縁の一部を切り欠くことにより前記ゲート用の凹部が形成されていることを特徴としている。
【0019】
上記構成において、リアカバーにかかる離型性及び型メンテナンス性の向上を図るために、リアカバーは、保持部成形部の周縁の一部にゲート用の凹部が形成されている。
即ち、リアカバーは、基壁を貫通して電線が挿通されるとともに凹状の保持部成形部を基壁の外面に有し、保持部成形部に形成される保持部と、その保持部に連成されて基壁の内面側に突出するとともに電線に対して形成される電線挿通孔を有するシール部本体と、電線挿通孔に周設される複数の環状シールリップとを備えた弾性シール部材を一体成形したものであって、保持部成形部の周縁の一部を切り欠いて弾性シール部材を一体成形するためのゲート用の凹部を形成するようになっている。
このようにリアカバーに凹部を形成することによって、離型性の向上を図る入れ駒部を成形金型に設けても、その入れ駒部と弾性シール部材用のゲートとが離れ、干渉の恐れが全くなくなることになる。
従って、リアカバーの変形破損の防止ができるとともに、型磨耗の際の対応が容易になってバリの発生を防止することができる。
【0020】
請求項2記載の本発明のリアカバーにおける弾性シール部材の形成方法は、防水コネクタを構成するコネクタ本体の端子挿入側に嵌合するリアカバーにおける弾性シール部材の形成方法であって、前記リアカバーは、基壁と該基壁の周縁部に周設されるフードとを有し、前記基壁には内外面に貫通する挿通孔が形成されると共に前記基壁の外面には基壁の外周縁と略相似形に縁取られた凹状の保持部成形部が形成されている合成樹脂製のリアカバー本体と、そのリアカバー本体に一体成形される前記弾性シール部材とから構成され、該弾性シール部材は、前記基壁の内面側に突出すると共に電線に対して形成される電線挿通孔を有するシール本体部と該シール本体部の外周及び前記電線挿通孔に周設された複数の環状シールリップとを備えており、成形に際して用いられる金型は固定金型と可動金型とからなり、固定金型には入れ駒が設けられると共に該入れ駒は固定金型に固定される基部と該基部に連成される挿通孔対応部とを備え、該挿通孔対応部の先端部には最端部の環状シールリップの傾斜に対応するテーパ部が設けられ、前記可動金型には環状シールリップ対応部が形成されて金型の外径差を小さくしてあり、前記リアカバー本体を前記固定金型にセットし、可動金型を型締めすると共にゲートを介して前記保持部成形部に防水ゴムを充填することにより前記弾性シール部が一体成形される弾性シール部材の形成方法において、前記リアカバー本体の基壁の外面には前記入れ駒部と干渉しない位置に前記保持部成形部の周縁の一部を切り欠くことにより前記ゲート用の凹部を形成しておき、該凹部に前記ゲートの先端部を位置させて防水ゴムを充填することを特徴としている。
【0021】
上記構成において、リアカバーにかかる離型性及び型メンテナンス性の向上を図るために、リアカバーにおける弾性シール部材の形成方法は、凹状の保持部成形部とその保持部成形部の周縁の一部を切り欠いて連成されるゲート用の凹部とを基壁の外面に有するリアカバーを形成した後に、そのリアカバーをゴム成形金型に収容装着してゲート用の凹部から保持部成形部にゴムを充填し、保持部成形部に形成される保持部と、その保持部に連成されて基壁の内面側に突出するとともにリアカバーに挿通される電線に対して形成される電線挿通孔を有するシール部本体と、電線挿通孔に周設される複数の環状シールリップとを備えた弾性シール部材をリアカバーに一体成形するようになっている。
従って、このような方法で弾性シール部材を形成することにより、上述同様、リアカバーの変形破損の防止ができるとともに、型磨耗の際の対応が容易になってバリの発生を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は本発明のリアカバーの一実施の形態を示す正面図である。また、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のリアカバー本体の正面図を示している。さらにまた、図4は本発明によるリアカバーの他の一実施の形態を示す正面図を示しており、図5は図4のB−B線断面図、図6は図4のリアカバー本体の正面図、図7は図6のC−C線断面図を示している。
【0023】
図1において、31は例えば防水コネクタを構成するコネクタ本体の端子挿入側に嵌合するリアカバーを示しており、合成樹脂製のリアカバー本体32と、そのリアカバー本体32に一体成形される防水ゴム製(例えばシリコーンゴム)の弾性シール部材33とから構成されている。
【0024】
リアカバー本体32は、図2に示される如く、基壁34と基壁34の周縁部に周設されるフード35とを有しており、基壁34には、内外面に貫通する円孔状の図示しない電線に対する一対の挿通孔36、36(図3参照)が形成されている。
【0025】
また、図3に示される如く、基壁34の外面(図3に示される側を外面とし、前記フード35側を内面とする)には、基壁34の外周縁と略相似形に縁取られた凹状の保持部成形部37が形成されており、基壁34の内面へ貫通する複数の連絡孔38が設けられている。
【0026】
さらに、基壁34の外面には、保持部成形部37の周縁の一部を切り欠いて凹部39が形成されており、その凹部39に後述するようにゲートを配置して前記弾性シール部材33を一体成形するようになっている。
【0027】
フード35は、図2に示される如く、前記コネクタ本体に対する片部35aと係止孔35bとが形成されている。
【0028】
一方、弾性シール部材33は、図2に示される如く、保持部成形部37に防水ゴムを充填して成形される略板状の保持部40と、その保持部40に連成されて基壁34の内面側に突出するとともに前記図示しない電線に対して形成される電線挿通孔41を有するシール部本体42と、電線挿通孔41に周設される複数(本形態においては3つ)の環状シールリップ43とを備えて構成されており、シール部本体42の外周にも環状シールリップ43と同様の複数(本形態においては2つ)の環状シールリップ44が形成されている。
【0029】
環状シールリップ43は前記図示しない電線とのシールを成し得るようになっており、環状シールリップ44とフード35との間には、前記コネクタ本体の端子挿入側が水密に挿入されるようになっている。
【0030】
上記構成において、図2を参照しながらリアカバー31の形成について説明する。また、ここでは図17において説明した成形金型を用いることにする。
【0031】
先ず、リアカバー本体32を図示しない既知構造の射出成形機により成形した後に、そのリアカバー32を固定金型22′(図17参照)にセットし、可動金型23′(図17参照)を型締めするとともに、凹部39を介して保持部成形部37に防水ゴムを充填する。この時、図示しないゲートの先端部は、凹部39にくるよう配置されているので、入れ駒部24、24(図17参照。また、図1には、その入れ駒部24、24の位置が矢線Pにより示してある。)に干渉することはない。
【0032】
次に、保持部成形部37に充填された防水ゴムの流動について説明すると、その防水ゴムは、保持部成形部37で保持部40を形成しつつ、保持部成形部37から複数の連絡孔38(図3参照)を介して基壁34の内面へ流動し、徐々にシール部本体42と環状シールリップ43、44とを形成して行く。そして、弾性シール部材33の形成が完了すると、型締めが解除され、リアカバー31は可動金型23′(図17参照)から図示しない押しピンにより型抜きされる。
【0033】
その型抜きにかかる力、即ち離型力は、図17に示した金型構造であるため、非常に小さく、フード35の変形破損の心配は全くない。
【0034】
また、固定金型22′(図17参照)は、入れ駒部24、24(図17参照)によりメンテナンス性が格段に向上することになり、その入れ駒部24、24(図17参照)を定期的に交換することによって、型磨耗によるバリを確実に防止することができる。
【0035】
続いて、図4ないし図7を参照しながらリアカバーの他の一実施の形態を説明する。
【0036】
図4及び図5において、リアカバー45は、合成樹脂製のリアカバー本体46と、そのリアカバー本体46に一体成形される防水ゴム製(例えばシリコーンゴム)の弾性シール部材47とから構成されている。
【0037】
リアカバー本体46は、図6及び図7に示される如く、基壁48と基壁48の周縁部に周設されるフード49(図7参照)と、基壁48の内面側に突出する一対の短冊状の係止片50、50(図7参照、一方のみ図示)とを有しており、基壁48には、内外面に貫通する円孔状の図示しない電線に対する6つの挿通孔51(図6参照)が各3つずつ2列に配置形成されている。
【0038】
また、図6に示される如く、基壁48の外面には、略矩形に縁取られた凹状の保持部成形部52が形成されており、基壁48の内面へ貫通する複数の連絡孔53が設けられている。
【0039】
さらに、基壁48の外面には、保持部成形部52の周縁の一部、即ち図6に示される如く、一角(この位置に限定されるものではない)を対角線方向に切り欠いて凹部54が形成されており、前記弾性シール部材47を一体成形するための図示しないゲートが配置できるようになっている。
【0040】
弾性シール部材47は、図5に示される如く、保持部成形部52(図6参照)に防水ゴムを充填して成形される略矩形板状の保持部55と、その保持部55に連成されて基壁48の内面側に突出するとともに前記図示しない電線に対して形成される6つの電線挿通孔56(図5においては2つ)を有するシール部本体57と、各電線挿通孔56に周設される複数(本形態においては2つ)の環状シールリップ58とを備えて構成されており、シール部本体57の外周にも環状シールリップ58と同様の複数(本形態においては2つ)の環状シールリップ59が形成されている。
【0041】
以上説明したような構成のリアカバー45であっても、上述のリアカバー31と同様の効果が得られる。また、多極構成ではあるが、何ら問題なく図17で示した金型構造で成形することができる。
【0042】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、リアカバーにかかる離型性及び型メンテナンス性の向上を図るために、リアカバーは、保持部成形部の周縁の一部にゲート用の凹部が形成されている。
即ち、リアカバーは、基壁を貫通して電線が挿通されるとともに凹状の保持部成形部を基壁の外面に有し、保持部成形部に形成される保持部と、その保持部に連成されて基壁の内面側に突出するとともに電線に対して形成される電線挿通孔を有するシール部本体と、電線挿通孔に周設される複数の環状シールリップとを備えた弾性シール部材を一体成形したものであって、保持部成形部の周縁の一部を切り欠いて弾性シール部材を一体成形するためのゲート用の凹部を形成するようになっている。
このようにリアカバーに凹部を形成することによって、離型性の向上を図る入れ駒部を成形金型に設けても、その入れ駒部と弾性シール部材用のゲートとが離れ、干渉の恐れが全くなくなることになる。
従って、リアカバーの変形破損の防止ができるとともに、型磨耗の際の対応が容易になってバリの発生を防止することができるという効果を奏する。
【0044】
請求項2に記載された本発明によれば、リアカバーにかかる離型性及び型メンテナンス性の向上を図るために、リアカバーにおける弾性シール部材の形成方法は、凹状の保持部成形部とその保持部成形部の周縁の一部を切り欠いて連成されるゲート用の凹部とを基壁の外面に有するリアカバーを形成した後に、そのリアカバーをゴム成形金型に収容装着してゲート用の凹部から保持部成形部にゴムを充填し、保持部成形部に形成される保持部と、その保持部に連成されて基壁の内面側に突出するとともにリアカバーに挿通される電線に対して形成される電線挿通孔を有するシール部本体と、電線挿通孔に周設される複数の環状シールリップとを備えた弾性シール部材をリアカバーに一体成形するようになっている。
従って、このような方法で弾性シール部材を形成することにより、上述同様、リアカバーの変形破損の防止ができるとともに、型磨耗の際の対応が容易になってバリの発生を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリアカバーの一実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のリアカバー本体の正面図である。
【図4】本発明によるリアカバーの他の一実施の形態を示す正面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図4のリアカバー本体の正面図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】従来例のリアカバーを示す防水コネクタの分解斜視図である。
【図9】図8のリアカバーの側面図である。
【図10】図8のリアカバーの正面図である。
【図11】図8のリアカバーの背面図である。
【図12】図10のD−D線断面図である。
【図13】図11のE−E線断面図である。
【図14】図8のリアカバー本体の正面図である。
【図15】図8のリアカバーの形成方法を説明するための断面図である。
【図16】図15の可動金型からリアカバーを抜く際の状態を説明するための断面図である。
【図17】図15の型割り構造に対しての型割り構造変更箇所を説明するための断面図である。
【図18】図17の入れ駒部とゲート位置の関係を説明するためのリアカバーの正面図である。
【符号の説明】
22′ 固定金型
23′ 可動金型
24 入れ駒部
31 リアカバー
32 リアカバー本体
33 弾性シール部材
34 基壁
35 フード
36 挿通孔
37 保持部成形部
38 連絡孔
39 凹部
40 保持部
41 電線挿通孔
42 シール部本体
43、44 環状シールリップ

Claims (2)

  1. 防水コネクタを構成するコネクタ本体の端子挿入側に嵌合するリアカバーであって、該リアカバーは、基壁と該基壁の周縁部に周設されるフードとを有し、前記基壁には内外面に貫通する挿通孔が形成されると共に前記基壁の外面には基壁の外周縁と略相似形に縁取られた凹状の保持部成形部が形成されている合成樹脂製のリアカバー本体と、そのリアカバー本体に一体成形される前記弾性シール部材とから構成され、該弾性シール部材は、前記基壁の内面側に突出すると共に電線に対して形成される電線挿通孔を有するシール本体部と該シール本体部の外周及び前記電線挿通孔に周設された複数の環状シールリップとを備えており、成形に際して用いられる金型は固定金型と可動金型とからなり、固定金型には入れ駒が設けられると共に該入れ駒は固定金型に固定される基部と該基部に連成される挿通孔対応部とを備え、該挿通孔対応部の先端部には最端部の環状シールリップの傾斜に対応するテーパ部が設けられ、前記可動金型には環状シールリップ対応部が形成されて金型の外径差を小さくしてあり、前記リアカバー本体を前記固定金型にセットし、可動金型を型締めすると共にゲートを介して前記保持部成形部に防水ゴムを充填することにより前記弾性シール部が一体成形されるものにおいて、前記リアカバー本体の基壁の外面には前記入れ駒部と干渉しない位置に前記保持部成形部の周縁の一部を切り欠くことにより前記ゲート用の凹部が形成されていることを特徴とするリアカバー。
  2. 防水コネクタを構成するコネクタ本体の端子挿入側に嵌合するリアカバーにおける弾性シール部材の形成方法であって、前記リアカバーは、基壁と該基壁の周縁部に周設されるフードとを有し、前記基壁には内外面に貫通する挿通孔が形成されると共に前記基壁の外面には基壁の外周縁と略相似形に縁取られた凹状の保持部成形部が形成されている合成樹脂製のリアカバー本体と、そのリアカバー本体に一体成形される前記弾性シール部材とから構成され、該弾性シール部材は、前記基壁の内面側に突出すると共に電線に対して形成される電線挿通孔を有するシール本体部と該シール本体部の外周及び前記電線挿通孔に周設された複数の環状シールリップとを備えており、成形に際して用いられる金型は固定金型と可動金型とからなり、固定金型には入れ駒が設けられると共に該入れ駒は固定金型に固定される基部と該基部に連成される挿通孔対応部とを備え、該挿通孔対応部の先端部には最端部の環状シールリップの傾斜に対応するテーパ部が設けられ、前記可動金型には環状シールリップ対応部が形成されて金型の外径差を小さくしてあり、前記リアカバー本体を前記固定金型にセットし、可動金型を型締めすると共にゲートを介して前記保持部成形部に防水ゴムを充填することにより前記弾性シール部が一体成形される弾性シール部材の形成方法において、前記リアカバー本体の基壁の外面には前記入れ駒部と干渉しない位置に前記保持部成形部の周縁の一部を切り欠くことにより前記ゲート用の凹部を形成しておき、該凹部に前記ゲートの先端部を位置させて防水ゴムを充填することを特徴とするリアカバーにおける弾性シール部材の形成方法。
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