JP7351779B2 - ハウジングの製造方法及びハウジング - Google Patents
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Description
この種の端子台としては、パネルの取付孔へ嵌合されるハウジングの組付部の周囲に環状のシール部材が装着され、このゴム製のシール部材によってパネルの取付孔の内周面との間をシールするものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
また、端子台のハウジングにおけるパネルへの組付面に設けた環状のシール部材をパネルの被取付面に押し付けて、パネルとの間をシールするものもある(例えば、特許文献3参照)。
(1) 被取付部の被取付面に組付けられるハウジングの前記被取付面に対向する被凝着面に、前記被取付面との間をシールするシール部を有するシール部材を一体成形するハウジングの製造方法であって、
前記ハウジングを金型内に設置する型締め工程と、
前記金型に設けられたゲートから溶融樹脂を送り込み、前記被凝着面に沿う前記シール部を成形するためのシール部用キャビティと、前記ゲートから送り込まれる溶融樹脂の最下流で前記シール部用キャビティから外れた位置に設けたアンカー部を成形するためのアンカー部用キャビティとに前記溶融樹脂を充填して前記シール部材を成形する成形工程と、
前記シール部材が一体成形された前記ハウジングを前記金型から取り出す取出し工程と、
を含み、
前記取出し工程において、前記アンカー部用キャビティで成形された柱状部を有する前記アンカー部を前記金型とともに前記ハウジングから引き離し、前記アンカー部における前記柱状部での破断の有無によって前記被凝着面に対する前記シール部材の凝着状態を判定する、ことを特徴とするハウジングの製造方法。
そこで、本発明によれば、従来のハウジングからシール部材を剥がして走査型電子顕微鏡で表面解析を行う判定方法や、ハウジングに凝着されたシール部材に対して引張試験を行う判定方法のように、シール部材を破壊することなく凝着状態を判定することができるので、出荷検査として好適である。
また、ハウジングの被凝着面に対するシール部材の凝着力は、成形時に充填される溶融樹脂の下流側へ向かって徐々に弱くなる傾向がある。そこで、凝着状態の判定に用いられるアンカー部が、ゲートから送り込まれる溶融樹脂の最下流に設けられることで、判定不良が抑えられる。
また、くびれ部における断面積を調整することにより、凝着力を判定するための破断に必要な引張力を容易に設定することができる。即ち、ハウジングの被凝着面へのシール部材の凝着力を上回る引張力が柱状部に付与された際にくびれ部が破断するように断面積を調整し、このくびれ部が破断する引張力を凝着力の判定に用いる引張力に設定できる。
前記被取付面に対向する被凝着面に一体成形され、前記被取付面との間をシールするシール部を有するシール部材を備え、
前記シール部材は、前記シール部から外れた位置に、前記被凝着面に対する前記シール部材の凝着状態の良否判定に用いられた破断面を有する凝着確認部を備える、ことを特徴とするハウジング。
図1は、本発明の一実施形態に係るハウジング13を備えた端子台11及びケース1の斜視図である。図2は、ケース1に取り付けられた端子台11の縦断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るハウジング13は、ハウジング本体(ハウジング)17とホルダ19とから構成されている。複数の端子15を備えたホルダ19は、ハウジング本体17の上部に組付けられている。ハウジング13は、これらの端子15とともに端子台11を構成する。端子台11は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等に搭載される駆動モータのケース1に組付けられる。なお、ハウジング13は、端子台11に限らず、コネクタや電気接続箱等の各種の機器のハウジングの場合もある。
図3は、ハウジング13の組付部側から見た斜視図である。図4は、シール部材50に設けられた凝着確認部55の斜視図である。
図5は、シール部材50を成形する金型の概略断面図及びその一部の拡大図である。図6は、金型で成形される成形品の斜視図である。図7は、成形されたアンカー部の斜視図である。図8は、アンカー部における柱状部の根元部分を示す縦方向に断面視した斜視図である。図9は、アンカー部に引張力が付与された後の状態を示す図であって、(a)はアンカー部における柱状部が破断した状態を示す斜視図、(b)はアンカー部における薄肉部が剥離した状態を示す斜視図である。
[1] 被取付部(ケース1)の被取付面(3)に組付けられるハウジング(ハウジング本体17)の前記被取付面(3)に対向する被凝着面(28a)に、前記被取付面(3)との間をシールするシール部(環状シール部52)を有するシール部材(50)を一体成形するハウジングの製造方法であって、
前記ハウジング(ハウジング本体17)を金型(101,102)内に設置する型締め工程と、
前記金型(101,102)に設けられたゲート(107)から溶融樹脂を送り込み、前記被凝着面(28a)に沿う前記シール部(環状シール部52)を成形するためのシール部用キャビティ(105)と、前記ゲート(107)から送り込まれる溶融樹脂の最下流で前記シール部用キャビティ(105)から外れた位置に設けたアンカー部(70)を成形するためのアンカー部用キャビティ(109)とに前記溶融樹脂を充填して前記シール部材(50)を成形する成形工程と、
前記シール部材(50)が一体成形された前記ハウジング(ハウジング本体17)を前記金型(101,102)から取り出す取出し工程と、
を含み、
前記取出し工程において、前記アンカー部用キャビティ(109)で成形された柱状部(71)を有する前記アンカー部(70)を前記金型(101)とともに前記ハウジング(ハウジング本体17)から引き離し、前記アンカー部(70)における前記柱状部(71)での破断の有無によって前記被凝着面(28a)に対する前記シール部材(50)の凝着状態を判定する、ことを特徴とするハウジングの製造方法。
[2] 前記成形工程において、前記アンカー部(70)における前記柱状部(71)にくびれ部(73)を形成する、ことを特徴とする上記[1]に記載のハウジングの製造方法。
[3] 被取付部(ケース1)の被取付面(3)に組付けられるハウジング(ハウジング本体17)であって、
前記被取付面(3)に対向する被凝着面(28a)に一体成形され、前記被取付面(3)との間をシールするシール部(環状シール部52)を有するシール部材(50)を備え、
前記シール部材(50)は、前記シール部(環状シール部52)から外れた位置に、前記被凝着面(28a)に対する前記シール部材(50)の凝着状態の良否判定に用いられた破断面(58)を有する凝着確認部(55)を備える、ことを特徴とするハウジング(ハウジング本体17)。
[4] 前記破断面(58)は、前記被取付面(3)に密着する前記シール部(環状シール部52)のシール面(51)よりも前記被凝着面(28a)側に配置されている、ことを特徴とする上記[3]に記載のハウジング(ハウジング本体17)。
3…被取付面
13…ハウジング
17…ハウジング本体(ハウジング)
28a…被凝着面
50…シール部材
51…シール面
52…環状シール部(シール部)
55…凝着確認部
58…破断面
70…アンカー部
71…柱状部
73…くびれ部
101,102…金型
105…シール部用キャビティ
107…ゲート
109…アンカー部用キャビティ
Claims (4)
- 被取付部の被取付面に組付けられるハウジングの前記被取付面に対向する被凝着面に、前記被取付面との間をシールするシール部を有するシール部材を一体成形するハウジングの製造方法であって、
前記ハウジングを金型内に設置する型締め工程と、
前記金型に設けられたゲートから溶融樹脂を送り込み、前記被凝着面に沿う前記シール部を成形するためのシール部用キャビティと、前記ゲートから送り込まれる溶融樹脂の最下流で前記シール部用キャビティから外れた位置に設けたアンカー部を成形するためのアンカー部用キャビティとに前記溶融樹脂を充填して前記シール部材を成形する成形工程と、
前記シール部材が一体成形された前記ハウジングを前記金型から取り出す取出し工程と、
を含み、
前記取出し工程において、前記アンカー部用キャビティで成形された柱状部を有する前記アンカー部を前記金型とともに前記ハウジングから引き離し、前記アンカー部における前記柱状部での破断の有無によって前記被凝着面に対する前記シール部材の凝着状態を判定する、
ことを特徴とするハウジングの製造方法。 - 前記成形工程において、前記アンカー部における前記柱状部にくびれ部を形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のハウジングの製造方法。 - 被取付部の被取付面に組付けられるハウジングであって、
前記被取付面に対向する被凝着面に一体成形され、前記被取付面との間をシールするシール部を有するシール部材を備え、
前記シール部材は、前記シール部から外れた位置に、前記被凝着面に対する前記シール部材の凝着状態の良否判定に用いられた破断面を有する凝着確認部を備える、
ことを特徴とするハウジング。 - 前記破断面は、前記被取付面に密着する前記シール部のシール面よりも前記被凝着面側に配置されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のハウジング。
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