JP4063634B2 - 立体造形成形品の簡易離型法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チョコレート、石鹸、氷などを素材とした複雑な立体形状を有する立体造形成形品の簡易離型法に関する。詳しくは本発明は、流動状のチョコレート、流動状の石鹸、水などの流動状材料をゴムモールドに充填して固化させて得られる複雑な立体形状を有する立体造形成型品を、上記ゴムモールドから離型させる、立体造形成形品の簡易離型法に関する。
【0002】
【従来の技術】
流動状のチョコレート、流動状の石鹸、水などの流動状材料をゴムモールドに充填して固化させることにより、複雑な立体形状を有する立体造形成型品を製造することは知られている。
また、上記のゴムモールド内で固化させた複雑な立体形状を有する立体造形成形品を、ゴムモールドから取り出すために、ゴムモールドの外側に負圧をかけてゴムモールドを外側に膨張させることにより、上記立体造形成形品を離型させることも知られている(例えば、特許文献1を参照)。しかし、従来の離型方法は、かなり大型で精巧な製造装置を必要とするものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−32471号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、ゴムモールド内で固化させた複雑な立体形状を有する立体造形成形品を、主として手作業で簡易手軽に且つ該成形品の形状破損を生じることなく、しかも安全に、ゴムモールドから離型し得る、立体造形成形品の簡易離型法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ゴムモールド内に流動状材料を充填し、該流動状材料を固化させて成形品とした後、上記ゴムモールドに、少なくとも1個の小孔を設けたカップを被せ、次いで該カップの小孔が閉塞された状態で該カップ内を減圧状態にして、上記ゴムモールドを膨張させ、上記成形品を上記ゴムモールドから離型させることを特徴とする立体造形成形品の簡易離型法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の立体造形成形品の簡易離型法を、図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は、本発明で用いられるゴムモールドの一例を示す斜視図である。図2〜図4は、本発明の簡易離型法の好ましい一実施形態を示すもので、図2は、図1に示すゴムモールド内で流動状材料を固化させた立体造形成形品が存在するゴムモールドにカップを被せる状態を示す斜視図であり、図3は、カップの小孔を指で閉塞すると共に該カップ内を減圧にした状態を示す斜視図であり、図4は、図3の状態からカップを持ち上げた状態を示す斜視図である。
【0007】
本発明の離型法の対象となる立体造形成形品としては、何ら制限されるものではなく、例えば、チョコレート、アイスクリーム、アイスキャンディー、氷、口紅、石鹸、かまぼこ、ゼリー、こんにゃく、卵製品、ハム、ソーセージ、キャンディー、ろうそくなどが挙げられる。
ゴムモールド内に充填される流動状材料は、上記立体造形成形品の製造原料を流動状態にしたものである。該流動状材料は、冷却や加熱などにより固化する性質を有する必要があり、場合によってはゲル化剤などを用いたものでもよい。
【0008】
上記流動状材料を充填するゴムモールド1としては、図1に示すような、流動状材料を充填する内部が空洞の充填部2と、該充填部2の開口部に鍔状に形成された支持部3とからなるものが好ましい。該充填部2は、同一のゴムモールドに2つ以上形成されていてもよい。該支持部3は、ゴムモールドが直立できるように、且つゴムモールドの充填部にカップを被せたときに、カップ内面とゴムモールド外面から構成される空間が減圧状態となることができるような大きさを有するように形成される。
【0009】
上記ゴムモールド1の支持部3には、図1及び図3に示すように、ゴムモールド1の充填部2にカップ5を被せたときに、該カップ5の口部と係接する縁部4を設けることが好ましい。該縁部4を設けることにより、カップ5内の減圧が確実になると共に、膨張したゴムモールド1がカップ内に吸い込まれることを防止できる。
【0010】
上記ゴムモールド1は、カップ5内の減圧により膨張し得るものであれば、その材質は制限されるものではないが、耐久性、耐熱性、耐冷凍性及び離型性などに優れるシリコンゴムモールドが好ましい。
【0011】
上記ゴムモールド1の充填部2の形状は、製造する立体造形成形品7に対応する形状であり、図1に示すような形状(動物様形状)に何等制限されるものではなく、製造する立体造形成形品に応じて適宜決定することができる。また、充填部2の大きさは、手作業で簡易手軽に成形品をゴムモールドから離型し得るとの本発明の効果を損ねない範囲で、製造する立体造形成形品に応じて適宜決めればよい。
また、上記ゴムモールド1の充填部2及び支持部3の厚みは、該ゴムモールドの材質などにより異なるが、膨張性、復元性、耐久性などの観点から通常、充填部2の厚みを0.5〜2.5mm程度とし、支持部3の厚みを0.5〜5mm程度とすればよい。
【0012】
上記ゴムモールド1に被せるカップ5は、カップ内を減圧状態にでき且つ減圧調整用の小孔を少なくとも1個有するものであり、例えば、図2に示すような、カップ側面に、減圧ポンプ(図示せず)に接続するパイプ8が挿着され、カップ上面に、減圧調整用の小孔6が1個設けられているものである。
上記小孔6の個数は、制限されるものではないが、カップ5内を減圧状態にする際に指で閉塞するためには1個乃至2個程度が適当であり、またその大きさも、指で閉塞できる程度の大きさとするのがよい。また、上記小孔6の穿設箇所もカップ上面に制限されるものではなく、指で抑えやすい箇所であればカップ側面でもよい。
【0013】
上記カップ5としては、上記ゴムモールド1の高さの1.5〜2倍の高さのカップが好ましい。該高さが1.5倍未満では、ゴムモールドの膨張が制限され、離型がスムーズに行えない場合があり、2倍超では、ゴムモールドを膨張させてカップ内面に張り付かせるのに高度の減圧が必要になる。
また、上記カップ5の大きさ(径)は、ゴムモールド1の充填部2にカップ5を被せたときに、カップ5の口部がゴムモールド1の支持部3に当接する大きさであり、好ましくは図3に示すようにカップ5の口部がゴムモールド1の支持部3の縁部4と係接する大きさである。
上記カップ5は、金属製、プラスチック製などで離型時に採用する減圧に耐えるものであればよく、カップ内がみえる点で透明プラスチック製のカップが好ましい。
【0014】
而して、本発明の立体造形成形品の簡易離型法を、図2〜図4に示す好ましい一実施形態について説明する。
まず、ゴムモールド1を倒立状態に保持し、充填部2内に流動状材料(流動状のチョコレート)を充填する。この際、好ましくは充填部2内に空気が残らないように充填する。
次いで、ゴムモールド1を倒立状態に保持したまま、流動状材料を固化させて立体造形成形品7(チョコレート)とする。固化方法(加熱、冷却など)は、流動状材料の性質により決められる。
【0015】
次いで、図2に示すように、ゴムモールド1を正立状態にし、該ゴムモールド1の充填部2にカップ5を被せる。このとき、カップ5の口部が、図3に示すように、ゴムモールド1の支持部3の縁部4と係接していることが好ましい。
【0016】
次いで、図3に示すように、カップ5の小孔6を指で閉塞すると共に、カップ5にパイプ8を介して接続されている減圧ポンプ(図示せず)によりカップ5内を減圧状態にする。
カップ5内の減圧度は、ゴムモールド1が膨張する減圧度、好ましくは、図3に示すように、膨張したゴムモールド1がカップ内面全体に張り付いた状態(図3にカップ内面に沿って記載されている点線が、膨張したゴムモールド1を示している)になる減圧度である。該カップ5内の減圧度は、カップ5の大きさ(径及び高さ)やゴムモールドの材質、充填部の厚み及び形状などにより異なり一概にはいえないが、通常、67kPa(500mmHg)以下でゴムモールドの膨張が始まり、好ましくは0Pa近傍とする。
カップ5内を減圧状態にしてゴムモールド1を膨張させた際、図3に示すように、ゴムモールド1の支持部3に設けた縁部4がカップ5の口部と係接し、膨張したゴムモールド1がカップ内に吸い込まれることが防止される。
【0017】
このようにカップ5内を減圧状態にするとゴムモールド1が膨張し、立体造形成形品7がゴムモールド1から破損することなく離型する。
離型後、図4に示すようにカップ5を上方に持ち上げて、立体造形成形品7を手で取り出してもよく、あるいは立体造形成形品7を下方に落下させて取り出してもよい。
立体造形成形品7を取り出した後、カップ5内の減圧を停止すると共にカップ5の小孔6から指を外してカップ内を常圧に戻せば、ゴムモールド1が原型に復元し、簡単にカップ5から取り外せる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の立体造形成形品の簡易離型法によれば、ゴムモールド内で固化させた複雑な立体形状を有する立体造形成形品を、主として手作業で簡易手軽に且つ該成形品の形状破損を生じることなく、しかも安全に、ゴムモールドから離型することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で用いられるゴムモールドの一例を示す斜視図である。
【図2】図2は、ゴムモールドにカップを被せる状態を示す斜視図である。
【図3】図3は、カップの小孔を指で閉塞すると共に該カップ内を減圧にした状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、図3の状態からカップを持ち上げた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ゴムモールド
2 充填部
3 支持部
4 縁部
5 カップ
6 小孔
7 立体造形成形品

Claims (4)

  1. ゴムモールド内に流動状材料を充填し、該流動状材料を固化させて成形品とした後、上記ゴムモールドに、少なくとも1個の小孔を設けたカップを被せ、次いで該カップの小孔が閉塞された状態で該カップ内を減圧状態にして、上記ゴムモールドを膨張させ、上記成形品を上記ゴムモールドから離型させることを特徴とする立体造形成形品の簡易離型法。
  2. 上記ゴムモールドが、上記カップの口部と係接する縁部を有する請求項1記載の立体造形成形品の簡易離型法。
  3. 上記ゴムモールドとして、シリコンゴムモールドを用いる請求項1又は2記載の立体造形成形品の簡易離型法。
  4. 上記カップとして、上記ゴムモールドの高さの1.5〜2倍の高さのカップを用いる請求項1〜3の何れかに記載の立体造形成形品の簡易離型法。
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