JP4063456B2 - 液体輸送用の可撓性容器の洗浄方法 - Google Patents

液体輸送用の可撓性容器の洗浄方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体を封入して輸送するゴム引き布などからなる特有の構造を有する液体輸送用の可撓性容器の洗浄方法に関する
【0002】
【従来の技術】
従来、タンクを装備する液体輸送専用車両によって特定の液体を輸送する場合には、例えば往路で特定の液体を収容して輸送し、復路で別の液体を収容して輸送できる場合には格別の不都合はないが、復路で液体を輸送しない場合には、空の状態で帰路につくことになり、経済性の面から極めて効率的でなかった。
【0003】
かかる課題を解決すべく、例えば特開平3−275485号公報や実開平5−13993号公報などには、往路では液体を折り畳み可能な可撓性容器に封入して目的地まで輸送し、同目的地において封入された液体を他の容器に入れ換えたのち、前記可撓性容器を折り畳み、車両には他の通常の荷物を積載して復路を輸送することを可能にする液体輸送用の可撓性容器が開示されている。これらの容器は、いずれも注排液口を備えている。
【0004】
ところで、液体を封入した状態で可撓性容器をコンテナ内に積載して輸送する場合、車両が加減速なく一定速度で走行する定常走行時には、特に液体の移動も少なく可撓性容器の変形も少ないが、車両の制動時や始動時又は加速時には、慣性により液体が車両の前後方向に移動して輸送用可撓性容器の上方で局部的に膨出させ、輸送用可撓性容器に局部的な歪みを繰り返して発生させるため耐久性を低下させるばかりでなく、特に制動時の慣性力による液体の移動が大きいことから、制動時、特に急停止時には可撓性容器の膨出の割合が他の加減速時よりも大きくなって、制動のたびに運転手に衝撃的な荷重が作用し、以降の運転に支障を来しかねない。
【0005】
上記公報による提案は、前述のような可撓性容器の耐久性の低下や運転手に対する不快感をなくすべく、同容器の液体移動による変形を極力低減させる構造を採用しようとするものであり、例えば特開平3−275485号公報では、制動時に最も変形のしやすい容器の前方側1/4の位置までの素材、特にその上部基材のヤング率を他の部分より大きく設定して補強するものであり、或いは前記実開平5−13993号公報では可撓性を有する筒状容器の底面から1/2以下の高さの周面にバンドを固定したり、或いは芯材補強層と高弾性体とを積層一体化して剛性を高めるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
こうして、可撓性容器の耐久性の低下や運転手に対する不快感をなくすことが可能となれば、上述のごときこの種の可撓性容器による輸送の有利性とが相まって、近年、飲料や食用油などの業界にあっても、これらの可撓性容器による輸送に注目が集まり、特に生鮮な牛乳や各種のジュース類を同容器に封入して産地から消費地へと輸送が可能となれば、上述のごとく輸送効率の向上から容器の価格を考慮しても経済的に十分採算がとれるようになる。しかるに、この種の食用液体は鮮度が命であり、しかも食品衛生上からもその制約が大きい。
【0007】
つまり、この種の可撓性容器により輸送される液体が、食用の液体や飲料類であれば、容器内は常に清浄化がなされており衛生的に管理されていなければならない。そこで、上述の可撓性容器は輸送が終えたのちに、洗浄や殺菌・消毒処理などの液体処理を行う必要に迫られるが、それらの処理をしやすくするため、例えば米国特許第3,965,953号明細書では、1m3 の液体収容量をもつ横長立方形状の可撓性容器の上面中央部に長手方向に5cmの長さの気密防水性スライドファスナーを取付、その部分を開閉可能としている。
【0008】
ところが、前記米国特許第3,965,953号明細書に開示された可撓性容器のごとく容器の上面中央に気密防水性スライドファスナーにより開閉可能に形成された僅かな大きさのスリット状開口部だけでは、容器内を洗浄や殺菌・消毒処理を確実に行おうとすると極めて手間取るばかりでなく、特にその後の乾燥処理に長時間を要するなどの課題が残るものであった。また、同米国特許第3,965,953号明細書に開示された可撓性容器のごとく、その上面部に気密防水性スライドファスナーを取り付けた場合にあっては、輸送中に発生する可撓性容器の度重なる膨出により気密防水性スライドファスナーに大きな応力が繰り返し加わり、気密防水性が低下して液漏れの発生につながるものであった。 更に、上記公報に開示された可撓性容器は言わずもがな、前記米国特許明細書に開示された可撓性容器は、いずれも容器自体の展開が不可能であり、たとえ輸送の都度洗浄を行ったとしても、目視による確認ができないために容器内が確実に清浄化されているという保証はない。
【0009】
一方、本発明者等は先に特願平11−247709号として、必要に応じて大きく展開でき、しかも繰り返し輸送によっても液漏れが発生しがたい構造を備えた液体輸送用の可撓性容器を提案した。その構成は、頂面部と、底面部と、頂面部及び底面部を連結する周面部とを有する液体輸送用の可撓性容器であって、前記周面部には気密防水性スライドファスナーが開閉可能に装着されてなり、同スライドファスナーの前記底面部からの取付高さhが全高Hの1/2以下であることを特徴とするものである。
【0010】
本発明は、本発明者等による先の出願の特徴的構成に着目してなされたものであり、更に効率的な洗浄、殺菌・消毒処理及び乾燥処理を可能にし、同時に所要の耐久性と気密防水性を確保した液体輸送用の可撓性容器と、その洗浄方法及び洗浄設備を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
本発明者等は、先の出願に続いて上記目的を達成するには容器の各部の構成を改良することで、効率的な洗浄や殺菌・消毒処理等を行うことができると共に、所要の強度が確保され、しかも液漏れのない容器が得られると考えた。先の出願に係る可撓性容器の発明が、少なくとも洗浄の後に容器の内部表面の大部分を外部から目視できる構造を採用していることから、同構造を有効に利用すれば液体による上記処理及び乾燥を短時間にしかも効果的に行えるとの結論に達した。
【0012】
先に提案した液体輸送用の可撓性容器は、気密防水性シート材からなり、頂面部と、底面部と、前記頂面部及び底面部を連結する周面部とを有し、前記頂面部には液体攪拌口が形成されると共に、前記周面部の底面部近傍には開閉可能な注排液口が形成され、一部の非開閉部を残して前記周面部に気密防水性スライドファスナーを装着している。
【0013】
かかる構成から、前記可撓性容器の洗浄にあたって、前記液体攪拌口及び注排液口を有効に活用すると共に、前記頂面部の周縁の少なくとも2箇所に、液体の輸送に際して容器の上方に架設された支持バー(消波バー)に容器を懸垂支持するために取り付けられた容器懸垂片と、同じく液体の輸送に際して底面部を車両の床面に固定するために底面部の周縁の少なくとも2箇所に取り付けられた底面部固定片とを有効に活用することを考えた。更に、効果的な洗浄を行うには前記液体攪拌口が容器内の圧力に応じた抜気手段を有することが有利であることを知った。
【0014】
すなわち、上記可撓性容器は、気密防水性シート材からなり、頂面部と、底面部と、前記頂面部及び底面部を連結する周面部とを有し、前記頂面部には液体攪拌口が形成されると共に、前記周面部の底面部近傍には開閉可能な注排液口が形成され、一部の非開閉部を残して前記周面部に気密防水性スライドファスナーが装着されてなる液体輸送用の可撓性容器にあって、前記頂面部の周縁の少なくとも2箇所に容器懸垂片を有すると共に、前記底面部の周縁の少なくとも2箇所に底面部固定片を有している。
【0015】
本発明に使われるファスナーストリンガーを構成する防水性テープは、経糸及び緯糸により織成された基布に、合成ゴム、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリウレタン樹脂等をコーテイング処理又は貼り合わせなどをして防水性及び弾性を付与したテープである。一方、前記務歯及びスライダーには各種の金属が使われている。
【0016】
かかる構成により、空容器の状態で前記気密防水性スライドファスナーを閉じること、膨らんだ状態に容器を整容すること、前記液体攪拌口を開き、同攪拌口を介して洗浄液を可撓性容器の内壁に向けて噴射すること、及び前記内壁に付着する残渣及び同容器内の残液を洗浄液と共に上記注排液口を介して容器外に排出することを含んでることを特徴とする液体輸送用の可撓性容器の洗浄方法を採用することができる。
【0017】
ここで容器を整容するとは、輸送液体の排出後で萎んだ状態にある可撓性容器の内部を洗浄するにあたって、容器に液体が充填されて膨らんだときと同じ皺のない形態とすることをいう。その整容のための手段としては、請求項2に記載された発明のように、可撓性容器の内部に空気を吹き込むことにより行うことが好ましく、この空気の吹き込みを請求項3に記載された発明のごとく本来は輸送用液体の注排口である前記注排液口から行うようにする。
【0019】
そして、前記容器の洗浄は、前述のようにして整容され、周面部の気密防水性スライドファスナーを閉めた状態で、上記頂面部に取り付けられた輸送液体の攪拌口を利用して、同攪拌口に例えばホース類を容器内に挿入し、所定の圧力下で洗浄液を容器内壁に向けて噴射させることによりなされる。このときの噴射は、単なる通常のノズルでもよいが、洗浄液などを放射状に噴射する噴射ノズルを使って噴射すると、容器内壁が均等に洗浄され、洗浄時間を短縮できるため好ましい。この洗浄時に洗浄液を容器外に同時に排出することは、容器の内壁面に付着する残渣及び残液と洗浄液とを効果的に排出できるためより好ましい。更に、この洗浄液の噴射時に、請求項4に記載されているごとく洗浄液を可撓性容器の内壁に向けて噴射すると同時に、前記液体攪拌口から空気を吹き込むようにすれば、同空気圧により洗浄液が容器外に積極的に排出できるほか、洗浄中において容器が萎んで皺を生じさせてしまうことがない。
【0020】
請求項5に係る発明は、洗浄液などの処理液を容器外へ排出するため、同容器の輸送用液体の注排口を利用するものであり、しかも前記洗浄液などの排出時に前記可撓性容器の上記注排液口とは反対側の底面部側を高くして、同容器を傾斜させ、洗浄液などの容器外への排出を促進させている。
【0021】
前記洗浄液は40〜70℃の温水が使われ、前記殺菌・消毒液には300ppm以下の濃度の次亜塩素酸ナトリウムの水溶液が使われる。
【0022】
上記液体輸送用の可撓性容器は、牛乳やジュースなどの飲用液に限らず、例えば食用油などを輸送することができる。そのため、前記容器の構成部材を難燃性として、火気に対する安全性を確保するとよい。
難燃性を付与するには、例えば容器の構成シートや気密防水性スライドファスナーの素材に耐火性素材を用いると共に、それらの表面に金属メッキ等を施すようにする。又は、それらの素材に適宣の難燃材を添加する。
【0023】
請求項3に記載された発明にあって、可撓性容器の整容を注排液口から空気を吹込むことにより行う場合に、その空気の吹込み量が過剰になると容器が膨張により破損する可能性がある。そこで、この発明では液体攪拌口に取り付けられた気密防水性のスライドファスナーを必要に応じて開き、容器内の空気を外部に逃がしてやる。
【0024】
また、この種の可撓性容器は、内部の輸送用液体を目的地に輸送して排出後、そのまま折り畳んで帰路につくと、容器内の残液に黴が発生しやすく、以降の洗浄を煩雑にするばかりでなく、衛生面からも好ましくない。そこで、内部の輸送用液体を目的地に輸送して他の容器に移し換えた直後に、以降の本洗浄を行う前工程として、仮の洗浄を行うことが望ましい。
【0025】
請求項6に記載された発明は、本洗浄前であって、輸送液体排出後に、輸送用液体排出後の可撓性容器を皺のない膨らんだ状態に整容して、上記注排液口から上記洗浄液を注入する。このとき、上記液体攪拌口の前記抜気手段を介して、洗浄液の注入量の増加と共に容器内の空気を排出して、洗浄液の注入量が所定の充填量に達したのち、同洗浄液を輸送用液体の残液と共に前記注排液口から外部に排出して仮洗浄を行うものである。なお、前記抜気手段としては、他に例えば圧力逃し弁などがある。この仮洗浄時に容器内の空気を抜かないと、容器の内圧が上がりすぎて容器及び周面部に取り付けられた気密防水性スライドファスナーを損傷しかねない。
【0026】
上記可撓性容器は、先の出願と同様に周面部を開閉する上記気密防水性スライドファスナーの前記底面部からの取付高さを、車両走行中の発進時や制動時に可撓性容器に作用する応力分布の少ない容器全高の1/10〜1/2であることを規定して、気密防水性スライドファスナーに輸送中の過大な応力が作用しないようにして耐久性を向上させている。
【0027】
先の出願にも記載したとおり、多くの実験によると、輸送中における始動時や制動時の加減速による可撓性容器内の液体の挙動は、液面から略1/2の高さまでが大きく前後に移動し、それ以上の深さではその移動量が極端に少なくなることが判明している。つまり、容器内の液体は頂面部の前面部寄りで最も大きく移動して、深くなるほど移動量は漸減し、その深さが容器の1/2の深さよりも深くなると殆ど移動がなくなる。このように移動量が変化すると容器の前面部或いは後面部に作用する応力も同様に変化して、その変化量に応じて可撓性容器の膨出量も左右される。
【0028】
確実な洗浄と洗浄のしやすさを確保するための前記容器の形態と気密防水性スライドファスナーの取付けの仕方及びその両端部の取付位置とは、容器が、前記周面部が前面部と後面部と、第1及び第2の側面部とから構成された横長立方形状容器であって、前記気密防水性スライドファスナーが前記前面部、後面部及び第1及び第2の側面部のうちの3面部にわたり連続して取り付けられるとともに、前記非開閉部が前記前面部を除く他面部に配されることが有利である。
【0029】
上記洗浄方法とは異なる後述する他の好ましい洗浄方法によれば、上記可撓性容器を大きく展開させて洗浄するため、横長立方形状容器の周面部に取り付けられる気密防水性スライドファスナーの取付位置は、同周面部の三方とする。しかして、こうした横長立方形状容器にあっては、液体輸送中の車両の制動時、特に止むなく急制動をかけたときの液体移動による容器に対する応力が最も大きく、その作用する容器の部位は周面部のうちの前面部である。一方、閉じられた状態にある気密防水性スライドファスナーにあって、瞬間的に作用する応力により最も影響を受けやすい部位は上記非開閉部の両端部に配される上止及び下止の部分である。そこで、本発明では気密防水性スライドファスナーの応力に対して最も影響を受けやすい前記上止及び下止を、容器の最も大きな応力のかかる前面部を避けて取り付けるようするとよい。
【0030】
請求項1の上記洗浄の終了後に殺菌・消毒のための仕上げ洗浄を行うとよい。つまり、同発明では請求項1の前記洗浄液の排出後に、同じく液体攪拌口を介して殺菌・消毒液を可撓性容器の内壁に向けて噴射すること、及び同殺菌・消毒液を上記注排液口を介して容器外に排出することを含んでいる。通常は、この殺菌・消毒液による仕上げ洗浄の後に、容器内の残液を洗い流している。
【0034】
前記洗浄液には40〜70℃の温水により行うか、或いは同温水に更にアルカリ洗剤を3〜7重量%を添加した水溶液であり、前記殺菌・消毒液には300ppm以下の濃度の次亜塩素酸ナトリウムの水溶液が使われる。
【0035】
請求項6に係る発明は、既述したとおり上記請求項1に記載された洗浄方法が行われる前に仮の洗浄を行うことを規定している。すなわち、この仮洗浄は、前記洗浄前であって輸送液体排出後に、輸送用液体排出後の可撓性容器を膨らんだ状態に整容すること、上記注排液口から上記洗浄液を注入すること、上記液体攪拌口の抜気手段を介して、洗浄液の注入量の増加と共に容器内の空気を排出すること、及び洗浄液の注入量が所定の充填量に達したのち、同洗浄液を輸送用液体の残液と共に前記注排液口から外部に排出することを含んでいる。
【0036】
請求項7に係る発明は、前記仮洗浄による洗浄液の排出後に、更に前記可撓性容器を折り畳んで内部の残液を前記注排液口に絞り込むようにして導き、同残液を注排液口から排出する。この仮洗浄は既述したように輸送先において輸送液体を可撓性容器から他の容器に移し替えたのちに、その場で仮に洗浄するものであり、従って仮洗浄が終了した可撓性容器は輸送車両に積み込んで帰路につくことになるが、このとき可撓性容器を広げたままで車両に積み込むのでは他の物品を輸送することができなくなる。従って、仮洗浄が終了したのちには当然に可撓性容器を折り畳んで荷積みに支障のない部位に収納することになるが、本発明ではこの折り畳みにあたり容器内の残液を注排液口に導くようにして折り畳むと、折り畳む段階で自ずと容器内の残液の殆どが前記注排液口から排出されることになる。
【0037】
上記構成を備えた液体輸送用の可撓性容器の洗浄方法を効果的に実施する設備として、前記可撓性容器の洗浄域と乾燥域とに区画され、前記洗浄域と乾燥域との間に架設され、前記可撓性容器を懸垂案内する案内経路と、前記案内経路に案内移動する可撓性容器の懸垂移動手段とを備えていることが望ましい。
【0038】
更に、前記案内経路可撓性容器の保管域まで延設されており、洗浄及び乾燥が終了した可撓性容器は所要の形態に折り畳まれて前記保管域にて保管されることになる。
【0039】
また、前記洗浄域には、空の前記可撓性容器を膨らんだ状態に整容するための容器整容手段を有しており、その容器整容手段が前記容器の内部に空気を吹き込むためのブロアであることが望ましい。
【0040】
前記洗浄域には、上面に傾斜面を有し、前記可撓性容器を上記液体注排口が前記傾斜面の下方側に位置するようにして載置可能な洗浄台を備えている。従って、この場合には洗浄前の可撓性容器を前記洗浄台に液体注排口が前記傾斜面の下方側に位置するようにして載置し、上述したような以降の操作を行うことにより前洗浄時及び仕上洗浄時の排液を円滑に容器外に排出し得るようにしている。
【0041】
更に、前記洗浄域に、前記可撓性容器の液体攪拌口に挿入可能で、同容器の内壁に向けて洗浄液を放射状に噴射する噴射ノズルを備えさせて、上記請求項1に係る洗浄方法を容易に且つ確実に実施し得るようにするとよい。
【0046】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基いて具体的に説明する。
なお、本発明の液体輸送用可撓性容器のよる液体輸送装置に関しては、本出願人により先に出願された特願平11−247709号により開示された装置と僅かに異なるところはあるものの、その基本的な構成は実質的に異なるところがなく、その構成については同出願の明細書に詳しく開示されているため、ここでは前記可撓性容器に改良を加えた本発明の可撓性容器と、その洗浄方法及び洗浄設備を中心に説明する。
【0047】
図1は本発明の代表的な実施形態である可撓性容器1の外観を模式的に示す斜視図、図2は同容器1の気密防水性スライドファスナーの端部取付態様を示す部分側面図である。
【0048】
本実施形態による可撓性容器本体10は、繊維補強層をポリウレタン樹脂により被覆した弾性シート材から構成され、矩形状の頂面部11、同じく矩形状の底面部12、及び前記頂面部11と底面部12とを連結する周面部13とからなり、同周面部13は前面部13a、後面部13b及び左右一対の第1及び第2側面部13c,13dより構成された全体が横長立方形状を有している。
【0049】
可撓性容器本体10の前記頂面部11の後面部寄りには円筒状の液体攪拌口14が突設されている。本実施形態では、前記液体攪拌口14を容器本体10との馴染みをよくするため同等の材質で構成しているが、金属或いは硬質の合成樹脂材料により構成することもできる。前記の開口の閉塞は、硬質である場合には密閉蓋や栓を取外し自在に取り付けるようにすればよいが、軟質である場合には通常のホース類の端部を閉塞するバネ製のクリップ等の図示せぬ閉め金具を使ったり、または、前記液体攪拌口14の開口に、上記周面部13に取り付けられた後述する気密防水性スライドファスナー20と同一構造をもつ気密防水性スライドファスナー35が取り付けられている。この液体攪拌口14の開口に取り付けられる気密防水性スライドファスナー35を必要量だけ開閉させて容器内部の余分な空気を外気に逃す場合には、同スライドファスナー35が本発明の抜気手段の一部を構成する。
【0050】
また、前記容器本体10の後面部13bにあって、下端部中央には輸送する液体の注排液口15が突設されている。この注排液口15には液体の注排時に外部から図示せぬホース類が接続される。更に、この注排液口15は後述するように本発明の洗浄方法を実施するときの重要な役目をもつ。
【0051】
また、可撓性容器本体10の4つの上部隅角部には、それぞれにテープをループ状にした容器懸垂片10aが取り付けられている。この容器懸垂片10aは、減容した状態の可撓性容器本体10を膨らませて立ち上がらせるときに用いられる。具体的に説明すると、気密防水性スライドファスナー20を閉じた可撓性容器本体10は、車両の荷台に空の減容した状態で載置される。液体の注入に先立って、容器本体10内に空気を吹き込み膨らませて立ち上がらせた状態とする。容器懸垂片10aは、人手により或いはホイストにより上方に引き上げられて容器本体10の上寄り部分を持ち上げ、上記注排液口15を介して容器本体10内に空気が入り込みやすくするためにも使用され、また液体輸送中には容器の上方に架設される図示せぬ消波バーを通して可撓性容器1を吊り下げ状態とする。なお、前記消波バーは容器本体10の頂面部11の上下動を上方から抑えて、輸送中の振動などによる液体の波立ちを規制する。
【0052】
更に、可撓性容器本体10の前記前面部13a及び後面部13bの下端縁には、それぞれに帯状の自己接合式面ファスナーを備えた4個の底面部固定片10bが取り付けられている。ここで、自己接合式面ファスナーとは、例えばテープの片面に多数のフック状係合素子とループ状係合素子が混在して立設された係合面を有しており、同一テープの係合面同士を押圧することにより混在するフック状係合素子とループ状係合素子が互いに係合し、その接合面を引き剥がす方向に力を加えると互いに係合しているフック状係合素子とループ状係合素子が離脱する機能を備えた面ファスナーをいう。
【0053】
図3は同底面部固定片10bにより可撓性容器本体10の底面部12を、図示せぬ車両の床面に立設される支持壁部44(バルクヘッド)に係合固定するときの態様を示している。同図のAに示すように、底面部固定片10bの下面には例えば雄係合素子と雌係合素子とが混在する自己接合式面ファスナーの面ファスナー係合部10b’が設けられており、一方の支持壁部44の背面44aの下端縁に沿って複数の掛止部44eが取り付けられている。前記底面部固定片10bは、同図Bに示すように車両40の荷台41に設置した前後支持壁部44の掛止部44eに巻回され、面ファスナー係合部10b’を対向係合させて固定される。
【0054】
なお、本発明にあって前記容器懸垂片10aと前記底面部固定片10bとは、気密防水性スライドファスナー20を開き可撓性容器本体10を展開して、同容器1を洗浄、殺菌・消毒、或いは乾燥処理を行うとき、図13〜図15に示すようにホイスト130のフックに懸垂させるために用いる。
【0055】
本発明にあって、特に前記気密防水性スライドファスナー20の取付位置は重要である。図4はその取付位置の関係を示している。同図によれば、気密防水性スライドファスナー20を底面部12からの高さhが容器全体の高さHの略1/3の位置であって、同気密防水性スライドファスナー20を容器本体10の周面部13の前面部13a、左側面部13d及び後面部13bの全体にわたって連続的に取り付けると共に、図1に示すように同気密防水性スライドファスナー20の端部が前面部13a及び後面部13bからそれぞれ右側面部13cの前後両端部にかけて所要の長さを内側に入った位置まで延設されており、同気密防水性スライドファスナー20の上止具20a及び下止具20bが右側面部13cの前記延設位置にそれぞれ配される。
【0056】
前記上止具20a及び下止具20は、液体輸送時において最も衝撃荷重を受けやすい、特に前面部13aへの取付けは避けるほうが好ましく、図1に示す実施形態にあって、前記各止具20a,20bを容器本体10の右側面部13cのそれぞれ前後端側に設けている理由は、液体輸送中の容器本体10にかかる負荷の最も大きい部位は容器本体10の前後面部13a、13bであり、特に急停止時に衝撃的な大荷重が作用する前面部13aに各止具20a、20bを配すると、同止具20a、20bが早期に損傷しやすいがためである。
【0057】
因みに、実験によると、図1に示す形態をもつ上述の可撓性容器1にあって、容器の大きを長さ4290mm×幅2290mm×高さ1140mmとし、同容器1に11m3 の液体を封入し、同図中の▲1▼〜▲3▼で示す位置における輸送中に作用する応力について解析を行ったところ、制動時にかかる応力は容器頂面部11の前面部13a寄りの位置▲1▼が最も大きく、次いで容器頂面部11から200mm下方の前面部13aの位置▲2▼であり、最も応力が小さい部位は容器底面部12から上方に200〜300mmの前面部13aの位置▲3▼である。特に、容器底面部12から上方に200〜300mmの前面部13aの位置▲3▼における応力は他の部位に対して極端に小さく、容器頂面部11の前面部13a寄りの位置▲1▼の略1/3である。
【0058】
この解析結果により、可撓性容器1に対する気密防水性スライドファスナー20の取付位置を、上部側よりも下部側に寄った位置とする方が、液体輸送時の急制動等による急激な応力変化が少なく、気密防水性スライドファスナー20の横断方向に作用する横引き力をも小さくすることができることが分かる。そして、その気密防水性スライドファスナー20の取付位置は、容器1の使用回数、液体輸送中の制動回数(通常制動及び急制動の回数)、容器1の耐用年数、気密防水性スライドファスの耐用年数等により決まるために、一律に規定することはできないが、図4において少なくとも容器本体10の底面部12からの取付高さhが全高さHの1/2以下の高さ位置に取り付けることが好ましい。
【0059】
前記気密防水性スライドファスナー20の構造及びその取付態様が、図5及び図6に示されている。これらの図から理解できるように、同気密防水性スライドファスナー20は繊維製の基布に弾性を有する例えばポリウレタン樹脂などの防水層をコーテイングした防水性テープ21の一側縁を略横Ω字状に折曲して固定し、その折曲部21cに務歯22を取付けた一対のフアスナーストリンガー23,23と、対向する務歯22を噛合解除すると共に、対向する上下垂直部分21c’,21c”を互いに密接離反させるスライダー24とから構成される。前記防水層の材質としては、前記ポリウレタン樹脂の他にも、例えば各種の合成ゴム、ポリ塩化ビニール樹脂等が挙げられる。
【0060】
前記略横Ω字状の折曲部21cは務歯保持部を構成し、この務歯保持部に務歯22をその噛合頭部22aが突出するように脚部22bを保持すると共に、その折曲部21cを外側よりC字状の務歯クランパー25により挟持させて務歯22を挟持固定する。前記折曲部21cの上下端はほぼ垂直に平面状に延びており、務歯22を噛合させたとき、相手方の対応する部分同士が互いに密着して気密防水構造を構成するようになっている。
【0061】
そして、気密防水性スライドファスナー20の開閉はスライダー24の摺動操作によりなされ、このとき務歯22は同務歯22を固定した折曲部21cの外側が、図6に示すようにスライダー24の案内路24aにより誘導されて案内される。スライダー24の案内路24aは、相対する前記折曲部21cの上下垂直部分21c’,21c”を案内するため、同図に示すようにその天井面に案内溝24bが、またその底部にはスリット24cがそれぞれ形成されている。
【0062】
また、容器本体10に対する前記気密防水性スライドファスナー20の取付方法は、気密防水性を確保するには、縫着による固定ではなく、高周波溶着や超音波溶着によることが好ましく、こうした溶着の場合には互いに親和性が高いほうが溶着強度が高くなることから、同一系の熱可塑性樹脂であることが好ましく、本実施形態では防水性テープ21のコーティング材としてポリウレタン樹脂を使うと共に、容器本体10を構成する繊維補強層を被覆する樹脂材料としてポリウレタン樹脂を使っている。勿論、本発明にあって、防水性テープ21のコーティング材及び繊維補強層の被覆材料はポリウレタン樹脂に限定されるものではなく、既述した他の熱可塑性合成樹脂材料を使うこともできる。
【0063】
図7は上記構造を備えた可撓性容器1の洗浄、殺菌・消毒処理、乾燥を行うための本発明による第1洗浄設備における各種の装置や機器類の配置例を示している。この洗浄設備100は、洗浄・保管専用の建屋101内に設置されており、同建屋101の天井には長手方向にホイスト移動用レール102が架設されている。前記ホイスト移動用レール102には図示を省略したホイストが配されている。このホイストは2台以上を配してもよい。図示例によれば、建屋101の中央部に作業場103が置かれ、同作業場103にて外から折り畳まれた状態で搬入された洗浄対象の可撓性容器1を吊り金具104に載置して、洗浄工程に移動させる準備を行ったり、或いは各種のメンテナンスの準備をする。前記建屋101の屋外には洗浄液としての温水タンク105と殺菌・消毒液である次亜塩素酸ナトリウム水溶液タンク106が設置されている。なお図示を省略したが、更に水タンクを設置してもよい。
【0064】
前記作業場103の屋外側にはボイラー室107が設置されている。また同作業場103の片側に隣接して洗浄域Cが区画して形成されており、同洗浄域Cの中央には洗浄ステージ(洗浄台)108が設置されている。本実施例によれば、前記洗浄ステージ108は、図8に示すように傾斜面108aが上記可撓性容器1を減容状態で広げて載置するに等しい面積、換言すれば前記容器1の底面部12とほぼ等しい面積と形態を有している。洗浄ステージ108の前記傾斜面108aの周縁には、減容状態で広げられた可撓性容器1を皺のない膨らんだ状態に整容したとき、周囲から同容器1を支持するための支柱108bが複数本立設されている。なお、前記洗浄ステージ108の容器載置面は必ずしも傾斜面とせずに単なる水平面としてもよい。
【0065】
また本実施例によれば、前記洗浄域Cには前記洗浄ステージ108の他に、洗浄液や殺菌・消毒液を噴射するための噴射ノズル109、可撓性容器1の外表面を洗浄する噴射ノズル110、可撓性容器1の内部に空気を送るためのハンドブロアー111、同じくエアーホース118を介して可撓性容器1の内部へ空気を送るためのブロアー112などの各種装置が配されている。
【0066】
一方、上記作業場103の反対側には乾燥域Dが区画して形成されている。この乾燥域Dにはヒーター113、ファン114、殺菌灯115及びオゾン発生機116が配設されている。なお、この乾燥域Dと同乾燥域Dに隣接する前記作業場103及び後述する保管室Sとは、それぞれ連通構造を採用している。前記乾燥域Dの前記作業場103とは反対側に隣接させて洗浄済の可撓性容器1を保管する保管室Sが区画して形成されている。同保管室Sには棚117が数列に区画されて複数段設けられている。
【0067】
さて、以上の構成を備えた本発明の第1洗浄設備100によって、外部から搬入された可撓性容器1を洗浄するには、先ず折り畳まれて搬入された可撓性容器1を図示せぬホイストに吊り下げられた上記吊り金具104に移載し、同吊り金具104をホイストを駆動して洗浄域Cの洗浄ステージ108の傾斜面108a上方へと移動させて、前記可撓性容器1を洗浄ステージ108の傾斜面108aに移す。傾斜面108aに移された可撓性容器1を底面部12が下となるようにして広げる。このとき、上記気密防水性スライドファスナー20,35が全て完全に閉じられているか否かを確認すると共に、上記注排液口15を前記傾斜面108aの下端に向ける(図8参照)。
【0068】
次いで、図9に示すようにハンドブロアー111を使って、前記注排液口15から同容器1の内部に空気を吹き込み、容器1を膨らませる。この実施例による前記ハンドブロアー111は2.8m3 /min・560mmAqの吹き出し能力をもっており、この空気吹込み時に空気を過剰に吹き込むと容器1が破裂する恐れがあるため、通常は10分間で可撓性容器1の容積の80%程度とする空気量を吹き込めばよい。
【0069】
こうして可撓性容器1が膨らんで整容状態となったのちに、前記ハンドブロアー111による空気吹き込みを止めると共に、上記液体攪拌口14を開いて、図10に示すように同液体攪拌口14から容器内部に上記噴射ノズル109を挿入して、先ず洗浄液である温水を容器1の内壁面に向けて噴射する。このとき、上記注排液口15は開けたままとしておき、同時にブロアー112からエアーホース118を介して空気を吹き込む。この空気を吹き込むことにより、可撓性容器1の萎むことを防ぐと共に、前記注排液口15からの排液を促進させる。本実施例にあっては、前記噴射ノズル109に三次元噴射ノズルを使っている。この三次元噴射ノズルはヘッド部が球状をなすか、或いは液圧により回転して、噴射液を放射状に噴射する構造を有しており、可撓性容器1の内壁面へ洗浄液を満遍なく噴射することができる。
【0070】
なお、本実施例では前記容器1の整容手段として空気を吹き込むことにより行っているが、前記容器1が容器懸垂片10a及び底面部固定片10bを有していることを利用して、図11に示すように上記ホイストに容器懸垂片10aを吊り下げると共に、前記底面部固定片10bを四方に引っ張って固定して底面部12を広げ、容器全体を皺のない通常の整容形態とすることもでき、或いはこれらと空気の吹込みの双方を併用することも可能である。
【0071】
注排液口15からの排液が透明状態となったときが、前洗浄の終了時となり、この前洗浄終了後には次いで仕上げ洗浄としての殺菌・消毒処理がなされる。本実施例による殺菌・消毒処理は、前述の前洗浄とほぼ同じ操作でなされるが、その洗浄液(殺菌・消毒液)としては、温水ではなく塩素剤、例えば300ppm以下の濃度からなる次亜塩素酸ナトリウムの水溶液が使われる。
【0072】
更に、本実施例では前記殺菌・消毒処理がなされたのちに、再び温水による同様の洗浄操作がなされて、洗浄工程を終える。なお、本実施例にあっては、前記洗浄中に容器1の外表面に上記噴射ノズル110を使って温水を噴射して外面をも同時に洗浄している。このとき、前記噴射ノズル110は例えば150kg/cm2 ・15リットル/minの能力を有しており、容器1の材質をも考慮したとき、温水噴射時には前記噴射ノズル110を容器1から少なくとも1m離して操作することが望ましい。こうして前洗浄及び仕上洗浄が終了した可撓性容器1は、同容器1の周面部13に取り付けられた気密防水性スライドファスナー20を開いて、その内部を目視により残渣などが残っていないかを確認し、万一、残渣などが残っている場合にはブラシなどを使って洗浄液と共に洗い落とすようにする。
【0073】
全ての洗浄を終えた可撓性容器1は図示せぬホイストにより次工程である乾燥域Dへと移送される。この乾燥域Dはヒータ113により加熱され、同時に天井に設置したファン114が回転しており、全域がほぼ80℃に維持されている。洗浄、殺菌・消毒を終了した可撓性容器1のこの乾燥域Dでの乾燥時間は略60分間としており、60分間を越えると容器1の素材が劣化したりするため好ましくない。また、この乾燥室Sには殺菌灯115及びオゾン発生機116が設置されており、洗浄済の可撓性容器1に対する殺菌を確実にしている。
【0074】
乾燥域Dにて乾燥処理を終了した可撓性容器1は、注排液口15及び周面部13と液体攪拌口14の気密防水性スライドファスナー20,35の全てが閉じられ、折り畳んだのちに保管室Sへと移送され、保管室Sの棚に保管される。このときの可撓性容器1の折り畳み手順は後述する車両上における仮洗浄終了時の折り畳み手順に準じている。
【0075】
図12は、本発明に係る輸送用の可撓性容器の第2洗浄設備120を示している。上記第1洗浄設備100によれば、気密防水性スライドファスナー20,35を閉じて、可撓性容器1を膨らませた状態で、噴射ノズル109から洗浄液を噴射させて、同容器1の内壁面を前洗浄及び仕上洗浄しているが、本洗浄設備120では前記気密防水性スライドファスナー20,35を開いた状態として、可撓性容器1を洗浄する。
【0076】
同図によれば、この第2洗浄設備120でも、洗浄・乾燥・保管専用の建屋121内の天井には第1洗浄設備100と同様に長手方向にホイスト移動用レール122が架設されている。前記ホイスト移動用レール122には図示を省略したホイストが配されている。このホイストは2台以上を配してもよい。図示例によれば、建屋121の中央部に作業場123が置かれ、同作業場123にて外から折り畳まれた状態で搬入された洗浄対象の可撓性容器1を吊り金具124に載置して、洗浄の各工程に移動させる準備を行ったり、或いは各種のメンテナンスの準備をする。
【0077】
前記作業場123の屋外側にはボイラー室126が設置されている。また同作業場123の片側に隣接して洗浄域Cが区画して形成されており、同洗浄域Cには洗浄液槽127と仕上液槽128がホイスト移動用レール122の延長方向に並んで設置されている。本実施例設備によれば、前記洗浄液槽127には水温60℃のアルカリ洗剤5重量%の水溶液が、前記仕上液槽128には濃度300ppm以下の濃度の次亜塩素酸ナトリウムを含有する水溶液が貯めらている。なお、図示は省略したが、前記仕上液槽128に隣接させて60℃程度の温水が入った温水槽を設置するようにしてもよい。更に、この洗浄域Cには前記各液槽の他に、可撓性容器1の外表面を洗浄する噴射ノズル129が配されている。
【0078】
一方、この実施例設備120にあっても、上記第1洗浄設備100と同様に、上記作業場123の反対側には乾燥域Dが区画して形成されており、前記乾燥域Dの前記作業場123とは反対側に隣接して洗浄済の可撓性容器1を保管する保管室Sが区画して形成されている。同保管室Sには容器保管棚117が数列に区画されて複数段設けられている。
【0079】
以上のように構成された第2洗浄設備120によって、外部から折り畳まれた状態で搬入される洗浄対象となる可撓性容器1の各気密防水性スライドファスナー20,35を完全に開き、非開閉部13e側の容器懸垂片10aと底部固定片10bを吊り金具124に引っかけて吊り下げる。このとき、前記吊り金具124の前記容器懸垂片10a及び底部固定片10bの引っかけ部は可能なかぎり互いを接近させて引っかけられる位置に設けられている。このため、吊り金具124に前記容器懸垂片10a及び底部固定片10bを引っかけると、可撓性容器1は前記非開閉部13eを基点として逆V字状に展開して、容器内を外部に露呈する。
【0080】
この逆V字状に展開したとき、容器懸垂片10a及び底面部固定片10bを図13に示すように離間する方向にワイヤーなどで引っ張り、先ず上記噴射ノズル129によって容器1の内外を洗浄する。このとき、上記第1実施例設備100による洗浄と同様に、同噴射ノズル129を可撓性容器1の表面から少なくとも1m離した状態で洗浄を行う。次いで、図14に実線で示すようにホイスト130を駆動して可撓性容器1を上記洗浄槽127の直上へと移動させる。
【0081】
図14は、上記第2洗浄設備120による洗浄手順を示しており、前述のようにして洗浄槽127の直上に移動された可撓性容器1を、ホイスト130の図示せぬチェーンを巻き出して上記吊り金具124と共に下降させ、同容器1を展開状態のままで洗浄液槽127のアルカリ洗剤を含有する温水中に浸漬する。本実施例では、このときの浸漬時間は略30分としており、同時間が経過すると前記ホイスト130の図示せぬチェーンを巻き上げて前洗浄が終了した前記可撓性容器1を吊り金具124と共に洗浄液槽127から引き上げる。
【0082】
こうして前洗浄を終了して引き上げられた可撓性容器1は、再びホイスト130を駆動して図14に仮想線で示す仕上液槽128の直上まで移動させる。ここで、洗浄操作と同様に前記容器1を仕上液槽128の次亜塩素酸ナトリウムを含有する水溶液中に略10分間浸漬して、殺菌・消毒を行ったのち、同水溶液中から同容器1を引き上げて仕上洗浄をが終了する。なお、図示は省略したが、本実施例では仕上洗浄を終了したのち、ホイスト130を駆動して図示せぬ温水槽の温水中に洗浄済の可撓性容器1を浸漬して洗浄工程の全てが完了するようにしている。
【0083】
このように、容器1を展開状態で一気に洗浄や殺菌・消毒を行うことができるばかりでなく、上記第1洗浄設備でも同様であるが、次の乾燥工程に移行させるときも前記ホイスト130を移動させれば、容易に容器1を移動でき、しかもその移行の途中で容器本体10内の液切れがなされるため、乾燥効率も向上する。
【0084】
なお、このような洗浄や殺菌・消毒処理において、処理液槽を使用することなく、図15に示すように、洗浄液や殺菌・消毒液を噴射ノズル131,132によって、容器本体10の展開している内部へ順次噴射して処理することもできる。図15に示す洗浄方法では洗浄液と殺菌・消毒液の各専用の噴射ノズル131及び132を使用しているが、これを単一の噴射ノズルをもって洗浄工程の全てを行うこともできる。
【0085】
図16は可撓性容器1を展開した状態で前洗浄、仕上洗浄及び温水洗浄の三洗浄工程を単一の噴射ノズル133をもって行うことができる洗浄液噴射装置135を示している。本実施例による前記洗浄液噴射装置135は、上記アルカリ洗剤を含有する60℃の温水が入った洗浄タンク136と、上記次亜塩素酸ナトリウムを含有する水溶液が入った仕上タンク137と、60℃の温水が入った温水タンク138とを有し、各タンク136〜138を5ポート切替えバルブ139の3入力のポートに接続すると共に前記噴射ノズル133を出力ポートに接続する。残る一つのポートは中立ポートとなる。なお、ポート数は上記実施例に限定されず、増設してもよい。又、前記噴射ノズル133に三次元噴射ノズルを使用し、この洗浄液噴射装置135を前述した第1の洗浄設備100に設置することも可能である。
【0086】
以上は、本発明による液体輸送用の可撓性容器1に対する本洗浄の設備と洗浄方法について説明したものであるが、この種の可撓性容器1により輸送される液体は生鮮飲料であることが多い。従って、輸送先にて容器内の液体を他の容器に入れ換えたままで帰路につくと、輸送元に戻ったとき容器内の残液や容器の内壁に付着する残渣が菌や黴を発生させたり腐敗することが多々ある。そこで、本発明にあっては、輸送液体の種類によって輸送先にて容器内の液体を他の容器に入れ換えた直後に、空の可撓性容器1に仮洗浄を施すようにしている。
【0087】
図17〜図19は、前記仮洗浄を輸送車両の上で行えるようにしたものである。そもそも、輸送車両40の床面には、既述したとおり可撓性容器1に液体を充填するとき、最初に前記容器1に空気を吹き込んで膨らませるためのハンドブロアー45や上記注排液口15にホースを繋ぐときに使われる開閉バルブ47などが備えられており、また液体充填後の同容器1の前後面部13a,13bの移動を規制支持するための鋼材パネルからなる支持壁部44や、液体輸送中の可撓性容器1の頂面部11の上下動を規制するための図示せぬ消波バーが容器1の上方に架設できるようにされている。そこで、本実施例では車両40に装備された前述の各部材を利用して前記仮洗浄を行っている。
【0088】
いま、車両上で可撓性容器1の仮洗浄を行うには、先ず上記支持壁部44及び消波バーを所定の位置にセットし、それら部材間の床面に底面部12を下にして液体排出直後の可撓性容器1を拡げた状態で載置する(図17参照)。このとき、同容器1の前記注排液口15に開閉バルブ47を取り付けると共に、他の開口部の全てを閉塞しておく。なお、図示例では車両40の床面を水平面のまま使っているが、例えば図20に示すように車両40の床面に楔型の洗浄台40’を載置して、これに上記第1洗浄設備と同様に可撓性容器1を広げて載せ、仮洗浄を行うようにしてもよい。前記洗浄台40’は分解・組立可能な構造にすれば車両に常備させることができる。
【0089】
次いで、前記開閉バルブ47にハンドブロアー45を取り付け、同バルブ47を開いて同容器1内に空気を吹込み皺のない膨らんだ状態に整容する(図18参照)。次いで、開閉バルブ47を閉めてから同バルブ47から前記ハンドブロアー45を外して、注排液ホース48を接続して同開閉バルブ47を開いて注排液口15から60℃程度の温水を注入する(図19参照)。この注液時には、上記液体攪拌口14に取付けられた気密防水性スライドファスナー35を必要なだけ開いて、洗浄液の注入量の増加に応じて容器1内の空気を排出する。温水の注入量が所定の充填量に達したのち、同温水を輸送用液体の残液と共に前記注排液口15から外部に排出する。
【0090】
温水の排出されたことが確認されたら、前記可撓性容器1を折り畳む。図21は、車両上にて可撓性容器1を折り畳む手順の一例を示している。
先ず、同図(A)に示すように内部の洗浄液が排出されて広げられた状態にある可撓性容器1を、同図(B)に矢印で示すように左右幅の各1/3ずつを上方へと折り重ねる。次いで、同容器1の前端側から後端側に向かって巻き込むようにして折り返していく。このとき、容器1の内部の残液は絞られるようにして後端から突出する注排液口15から流出する。こうして折り畳まれた可撓性容器1は車両40の荷台から降ろされて、図示せぬ所定の容器収納部に収納する。なお、この可撓性容器1の折り畳み手順は、既述した本洗浄後の保管棚への保管時の折り畳み手順にも適用できる。
【0091】
以上の説明からも明らかなように、本発明による液体輸送用の可撓性容器1は、周面の一部に非開閉部を形成して、同周面に気密防水性スライドファスナー20を取り付けて、頂面部側と底面部側とに分離可能としているため、必要に応じて前記スライドファスナー20を開くことにより容器内部を外部に露呈することができるようになる。その結果、例えば同可撓性容器1の洗浄が終了した時点で容器内部の状態を目視により確認できるため、確実な洗浄が可能となる。
【0092】
また、前述のように気密防水性スライドファスナー20を取り付けることにより、洗浄にあたっても同スライドファスナー20を開いて容器1を展開状態として内外を同時に洗浄できるようになり、効率的な洗浄が可能となる。更に、前記可撓性容器1には、少なくとも四隅に容器懸垂片10aと底面部固定片10bを取り付けているため、単に車両の床面に同容器1を固定することができるに止まらず、上述のごとくそれらを洗浄時に有効に利用することができる。
【0093】
しかも、本発明による洗浄方法にあっては、前記可撓性容器1に形成される液体攪拌口14及び注排液口15や、或いは液体を可撓性容器に充填して輸送のために輸送車両に装備されている各種の機器及び部材を、単に輸送用液体の充填時における攪拌操作や同液体の注入・排出に利用し、或いは輸送時に用いるだけでなく、上述のごとくそれぞれの構造や機器類を各種の洗浄に有効に利用するものであり、当該技術分野において極めて有用性の高い発明である。
【0094】
なお、本発明は上記実施形態に限定されないことは、上述の説明からも理解できるところであり、特許請求の範囲に記載した範囲において多様な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体輸送用の可撓性容器の代表的な実施形態を概略で示す斜視図である。
【図2】同容器に取り付けられた気密防水性スライドファスナーの端部取付部位を示す部分側面図である。
【図3】本発明の可撓性容器の底面部の固定構造例を部分的に示す説明図である。
【図4】本発明による可撓性容器に対する前記気密防水性スライドファスナーの取付位置の説明図である
【図5】前記容器に適用される気密防水性スライドファスナーの噛合状態を一部切開して示す平面図である。
【図6】同気密防水性スライドファスナーの断面図である。
【図7】本発明の第1洗浄設備の概要を示す平面図である。
【図8】前記第1洗浄設備による本発明の洗浄方法の第1手順を示す説明図である。
【図9】同第2手順を示す説明図である。
【図10】同洗浄方法の最終手順を示す説明図である。
【図11】前記第2手順の変形例を示す説明図である。
【図12】本発明の第2洗浄設備の概要を示す平面図である。
【図13】同第2洗浄設備による洗浄の第1手順を示す説明図である。
【図14】同洗浄設備による前洗浄と仕上洗浄の手順を示す説明図である。
【図15】同設備の変形例による洗浄手順の説明図でなる。
【図16】同設備に使用できる噴射洗浄装置例の概略構成を示す説明図である。
【図17】車両上で行われる本発明の仮洗浄手順の第1段階を示す概略説明図である。
【図18】同第2段階の説明図である。
【図19】同第3段階の説明図である。
【図20】車両上における仮洗浄設備の変形例を示す側面図である。
【図21】車両上での可撓性容器の折り畳み手順の説明図である。
【符号の説明】
1 液体輸送用の可撓性容器
10 容器本体
10a 容器懸垂片
10b 底面部固定片
10b’ 面ファスナー係合部
11 頂面部
12 底面部
13 周面部
13a 前面部
13b 後面部
13c 右側面部(第1の側面部)
13d 左側面部(第2の側面部)
13e 非開閉部
14 液体攪拌口
15 注排液口
20 気密防水性スライドファスナー
20a 上止具
20b 下止具
21 防水性テープ
21c 折曲部
21c’ 上垂直部分
21c” 下垂直部分
22 務歯
22a 噛合頭部
22b 脚部
23 フアスナーストリンガー
24 スライダー
24a 案内路
24b 案内溝
24c スリット
25 務歯クランパー
26 引手
35 気密防水性スライドファスナー
40 液体輸送用車両
40’ 洗浄台
44 支持壁部(バルクヘッド)
44a 背面
44e 掛止部
47 開閉バルブ
48 注排液ホース
100,120 第1及び第2の洗浄設備
101,121 建屋
102,122 ホイスト移動用案内レール
103,123 作業室
104,124 吊り金具
105 洗浄液(温水)タンク
106 殺菌・消毒液タンク
107,126 ボイラー室
108 洗浄ステージ
108a 傾斜面
109,131 〜133 噴射ノズル
110,129 噴射ノズル(温水用)
45,111 ハンドブロアー
112 ブロア
113 ヒーター
114 ファン
115 殺菌灯
116 オゾン発生機
117 容器保管棚
118 エアーホース
127 洗浄液槽
128 仕上液槽
135 噴射洗浄装置
136 洗浄タンク
137 仕上タンク
138 温水タンク
139 5ポートの切替えバルブ

Claims (7)

  1. 気密防水性シート材からなり、頂面部(11)と、底面部(12)と、前記頂面部(11)及び底面部(12)を連結する周面部(13)とを有し、前記頂面部 (11) には液体攪拌口 (14) 形成されると共に、前記周面部(13)の底面部近傍には開閉可能な注排液口(15)が形成され、一部の非開閉部(13e) を残して前記周面部(13)に気密防水性スライドファスナー(20)が装着されてなる液体輸送用の可撓性容器(1) の洗浄方法であって、
    空容器(1) の状態で前記気密防水性スライドファスナー(20)を閉じること、
    膨らんだ状態に容器(1) を整容すること、
    前記液体攪拌口(14)を開き、同攪拌口(14)を介して洗浄液を可撓性容器(1) の内壁に向けて噴射すること、及び
    前記内壁に付着する残渣及び同容器(1) 内の残液を洗浄液と共に上記注排液口(15)を介して容器外に排出すること、
    を含んでなることを特徴とする液体輸送用の可撓性容器の洗浄方法。
  2. 可撓性容器(1) の前記整容を同容器(1) 内に空気を吹き込むことにより行う請求項1記載の洗浄方法。
  3. 前記空気の吹込みを前記注排液口(15)から行う請求項2記載の洗浄方法。
  4. 前記洗浄液又は殺菌・消毒液、又は水を可撓性容器(1) の内壁に向けて噴射すると同時に、前記液体攪拌口(14)から空気を吹き込むことを含んでなる請求項2又は3に記載の洗浄方法。
  5. 前記洗浄液などの排出時に前記可撓性容器(1) の上記注排液口(15)とは反対側の底面部側を高くして、同容器(1) を傾斜させる請求項1又は2に記載の洗浄方法。
  6. 前記洗浄前であって、輸送液体排出後に以下の仮洗浄を行うことを含んでなる請求項1記載の洗浄方法。
    輸送用液体排出後の可撓性容器(1) を膨らんだ状態に整容すること、
    上記注排液口(15)から上記洗浄液を注入すること、
    上記液体攪拌口 (14) を介して、洗浄液の注入量の増加と共に容器内の空気を排出すること、及び
    洗浄液の注入量が所定の充填量に達したのち、同洗浄液を輸送用液体の残液と共に前記注排液口(15)から外部に排出すること。
  7. 請求項6に記載された洗浄方法にあって、
    前記洗浄液の排出後に、前記可撓性容器(1) を折り畳んで内部の残液を前記注排液口(15)に絞り込むようにして導き、同残液を注排液口(15)から排出することを含んでなる洗浄方法。
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