JP4062687B2 - ヘアクリップならびにヘアクリップの使用方法 - Google Patents

Description

【０００１】
本発明は、ヘアカーラーに巻き付けられた頭髪束を支持するためのヘアクリップに関し、このヘアクリップは、バネを伴ったヒンジにより連結されている２つの脚部を有し、この脚部は、一列に配列された湾曲する複数の櫛歯とそれぞれに続く歯基部を有し、この歯基部のそれぞれには、互いに向かい合って位置する操作脚片が連結している。
【０００２】
この種のヘアクリップは、例えば、ＤＥ２９６ ００ ６４３ Ｕ1 により、異なった実施形態で多数知られている。ここでは、ヘアカーラー上に巻き付けられた頭髪束を挟み込むんだりしっかり掴むために、あるいはまた外すために、操作脚片もしくは操作翼状部が中央に配置されるよう意図されている。そのため、（直接）隣接する操作脚片もしくは操作翼状部に起因して、挟み込みまたは取り外しのために、この操作脚片もしくは操作翼状部を親指と人指し指を用いて手で操作することが妨げられ、それどころか操作が不可能になることさえある。加えて、ヘアクリップを共に密接させて配置することは、操作脚片もしくは操作翼状部が互いに邪魔し合うために、不可能である。
【０００３】
それゆえ本発明の課題は、上記の欠点を防止する、同種のヘアクリップまたはヘアクリップを用いて複数のヘアカーラーを支持する方法を見出すことにある。
【０００４】
上記の課題は、請求項１ないし請求項７の特徴的な特徴により、解消される。
【０００５】
本発明は、複数の実施例に基づいて、より詳細に説明される。
【０００６】
図１は、ヘアカーラー２に巻き付けられた頭髪束３を支持するためのヘアクリップ１を示すものであり、ここで、このヘアクリップ１は２つの脚部４、５を有し、それらはバネ７を有するヒンジ６により連結されている。脚部４、５は、一列に並んだ湾曲する複数の櫛歯８、９とそれぞれの歯基部１０、１１を有する。歯基部１０、１１のそれぞれには、操作脚片１２、１３が連結し、この際、２つの操作脚片１２、１３は向かい合って配置し、歯基部１０、１１の長手に関して非対称に（偏って）配置している。このことにより、操作脚片１２、１３の操作が邪魔にならないようにすることが達成される。脚部４、５はそれぞれ少なくとも３本の櫛歯８、９を具備し、好ましくは４本以上の櫛歯８、９を具備する。原価の安い製造と化学的な安定性を考慮すると、少なくとも脚部４、５はプラスチックから製造されることとなる。脚部４、５はそれぞれ４本の櫛歯８、９を具備する。
【０００７】
図２のヘアクリップ１は、ヘアカーラー２の無いときの側面図であり、ヘアクリップ１が開いた状態と閉じた状態の中間位置にある場合を示す。
【０００８】
図３は、図２のヘアクリップ１についての平面図である。ここでは、特に二重のヒンジ６が設けられているが、連続して形成されていても構わない。
【０００９】
特に図４からは、２つの操作脚片１２、１３が図１の実施例とは別の形態に形成されていること、すなわち、上方において一方の側から他方の側に向かって低く延びるようになっていることが分かる。
【００１０】
図５は、操作脚片１２、１３が相互に邪魔しないように、ヘアクリップ１を用いて複数のヘアカーラー２を支持する方法の結果としてのヘアクリップ１の配置例を示す。ここで、各ヘアカーラー２の上には１束の頭髪束３が巻き付けられ、このヘアクリップ１は、１個のバネ７を伴った１個のヒンジ６により連結されて側方に配列された２つの脚部４、５を有する。脚部４、５は、一列に並んだ湾曲した複数の櫛歯８、９とそれぞれに伴われた歯基部１０、１１を有する。歯基部１０、１１のそれぞれには、向き合って配置する１個の操作脚片１２、１３が連結する。非対称に（偏って）配置している操作脚片１２、１３を有するヘアクリップ１の支持密度を高く、かつ手による作業性を容易にして用いるために、以下の方法がある。すなわち、１個のヘアクリップ１の操作脚片１２、１３が隣接するヘアクリップ１の操作脚片１２、１３と直接隣り合わないように向けて、ヘアクリップ１をヘアカーラー２の上から被せる。これにより、操作脚片１２、１３を手（手を破線で示す）で操作する際に、隣接しあう操作脚片１２、１３の間に充分な余地が生じることとなる。
【００１１】
図５による第一の作業方法の例として、ヘアカーラー２を伴ったヘアクリップ１を、互いに上下に、かつ操作脚片１２、１３の方向を互い違いの状態で鉛直列１４に配置する。さらに、互いに平行に並んで配置された鉛直列１５、１６、１７を共に、操作脚片１２、１３の方向が同一となるように配置する。
【００１２】
図５による第二の作業方法の例として、ヘアカーラー２を伴ったヘアクリップ１を、長手方向に、かつ操作脚片１２、１３の方向を同一に揃えて水平列１４．１に配置する。さらに、操作脚片１２、１３の方向をそれぞれ逆向きにして、上下に並んで配置された水平列１５．１、１６．２、１７．１を互い違いに配置する。
【００１３】
このようなヘアクリップ１、ならびに頭髪束３をそれぞれ伴った複数のヘアカーラーを支持する方法は、業務用美容分野で適用されることを好ましくは意図される。ヘアクリップサイズやヘアクリップの色は異なっていてもよく、この際にヘアクリップ１の異なったサイズ等級は、設定された彩色により分類されていてもよい。さらに、ヘアクリップ１の単一構造の実施は、ＤＥ２９６ ００ ６４３Ｕ１と同様であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図１】ヘアカーラー上に巻き付けられた頭髪束を保持するためのヘアクリップの斜視図である。
【図２】図１に示されたヘアクリップの側面図である。
【図３】図２に示されたヘアクリップの平面図である。
【図４】図２に示されたヘアクリップの別の側面図である。
【図５】密接して配置された、ヘアカーラーを支持するためのヘアクリップの平面図であり、各ヘアカーラー上には頭髪束が巻き付けられているものである。
【符号の説明】
１ ヘアクリップ
２ ヘアカーラー
３ 頭髪束
４ 第一脚部
５ 第二脚部
６ ヒンジ
７ バネ
８ 第一櫛歯
９ 第二櫛歯
１０ 第一歯基部
１１ 第二歯基部
１２ 第一操作脚片
１３ 第二操作脚片
１４ 鉛直列
１５ 鉛直列
１６ 鉛直列
１７ 鉛直列
１４．１ 水平列
１５．１ 水平列
１６．１ 水平列
１７．１ 水平列

Claims (3)

1. １個のバネを伴った１個のヒンジにより連結されている脚部を有し、該脚部は一列に配列され互いに曲がった複数の櫛歯とそれぞれに続く歯基部を有し、かつ該歯基部のそれぞれには互いに向かい合って位置する操作脚片が連結しているヘアクリップを用いて、頭髪束が上から巻き付けられている複数のヘアカーラーを支持する方法であって、
   非対称に配置している操作脚片（１２、１３）を有する前記ヘアクリップ（１）を、高い支持密度で、かつ容易な手作業により用いるために、１個のヘアクリップ（１）の操作脚片（１２、１３）が、隣接するヘアクリップ（１）の操作脚片（１２、１３）と直接隣り合わないように向けて、ヘアクリップ（１）をヘアカーラー（２）の上に被せる方法。
2. ヘアカーラー（２）を伴ったヘアクリップ（１）を互いに上下に、かつ操作脚片（１２、１３）の方向を互い違いの状態で一列（１４）に配置し、この際さらに、互いに平行に並んで配置された列（１５、１６、１７）を共に、操作脚片（１２、１３）の方向が同一となるように配置する、前記請求項１に記載の方法。
3. ヘアカーラー（２）を伴ったヘアクリップ（１）を、長手方向に、操作脚片１２、１３の方向を同一に揃えて一列１４．１に配置し、この際さらに、上下に並んで配置された列（１５．１、１６．２、１７．１）を操作脚片（１２、１３）の方向がそれぞれ逆向きに、互い違いになるように配置する、前記請求項１に記載の方法。

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