JP3012867U - 髪束ね止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誰でも簡単に髪を巻き上げて止め、シニヨン
やチャイニーズ等の所望のヘアスタイルにすることがで
きる。 【構成】 隣合う２つの弾性材からなる枠構成部(1)(2)
の両端部同士がつなげられて髪束ね枠(5) が形成され、
この髪束ね枠(5) 内が髪を通す挿通部(3) となされてお
り、各枠構成部(1)(2)の少なくとも一面には髪滑り止め
用の多数の小突起(4) が設けられており、髪束ね枠(5)
の両端部同士は着脱自在に係止するようになされてい
る。また、各枠構成部(1)(2)の少なくとも外側縁(1a)(2
a)がそれぞれ波形となされている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シニヨンやチャイニーズ等のヘア・スタイルにする際、髪を巻き上 げて束ね止めるのに用いる髪束ね止具に関する。

【０００２】

【従来技術および解決すべき課題】

従来、例えば、シニヨンのヘアスタイルにする場合、ゴム紐を用いてポニーテ ールをつくり、このポニーテールを巻き上げて丸め、これをアメリカンピンやＵ 形ピンなどを用いて止めていた。

【０００３】 しかしながら、上記ヘア・スタイルにする場合、髪にくせがあったり、髪が多 い等、髪質や髪量によって所望するスタイルにうまくセットできなかったり、或 いは上記アメリカンピン等による髪の止め方が不充分であるため、セット後にシ ニヨンが形崩れするという問題があった。

【０００４】 本考案は、このような実情に鑑みてなされたものであって、誰でも簡単に髪を 巻き上げて止め、シニヨンやチャイニーズ等の所望のヘアスタイルにすることが できる髪束ね止具の提供を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る髪束ね止具は、隣合う２つの弾性材からなる枠構成部の両端部同 士がつなげられて髪束ね枠が形成され、この髪束ね枠内が髪を通す挿通部となさ れており、各枠構成部の少なくとも一面には髪滑り止め用の多数の小突起が設け られており、髪束ね枠の両端部同士は着脱自在に係止するようになされているも のである。

【０００６】 また、上記髪束ね止具の各枠構成部の少なくとも外側縁はそれぞれ波形にする のが好ましい。

【０００７】 髪束ね枠の両端部同士を着脱自在に係止するための手段は、特に限定されず、 髪束ね枠の両端部にそれぞれフックを設けたり、面ファスナを設ける等すれば良 い。

【０００８】

【作用】

本考案の髪束ね止具によれば、挿通部に適当量の髪を通し、通した髪が所謂、 内巻きとなるように髪束ね枠を回転させて該髪束ね枠に髪を巻き付けてゆくこと で、髪が巻き上げられる。そして、所定位置まで髪を巻き上げたときに、髪束ね 枠をその中央部分から曲げて髪束ね枠の両端部同士を係止するだけで、髪が束ね 止められる。

【０００９】 また、髪束ね枠の各枠構成部の外側縁をそれぞれ波形にすれば、上述した髪束 ね枠への髪の巻き付けの際、枠構成部における外側縁の波形の各谷部に髪が均等 に巻き付けられ易く、そのため、巻き上げた形態がより整えられる。

【００１０】

【実施例】

次に、本考案の実施例について説明する。 図１・図２に示すように、髪束ね止具は、隣合う２つの軟質合成樹脂からなる 平板状の枠構成部(1)(2)の両端部同士がつなげられて髪束ね枠(5) が形成され、 この髪束ね枠(5) 内が髪を通す挿通部(3) となされており、各枠構成部(1)(2)の 一面には髪滑り止め用の多数の小突起(4) が設けられている。髪束ね枠(5) の両 端部には、互いに逆向きのフック(6) (7) が形成され、両フック(6) (7) により 髪束ね枠(5) の両端部同士が着脱自在に係止するようになされている。また、各 枠構成部(1)(2)の両縁(1a)(1b)(2a)(2b)はそれぞれ波形となされている。

【００１１】 上記構造の髪束ね止具の使用方法について述べると、例えば、シニヨンのヘア スタイルにする場合、先ず、図３に示すように、挿通部(3) に適当量の髪を通す 。次に、図４に示すように、通した髪が所謂、内巻き（矢印方向）となるように 髪束ね枠(5) を回転させて該髪束ね枠(5) に髪を巻き付けてゆくことで、髪が巻 き上げられる。そして、所定位置まで髪を巻き上げたときに、図５に示すように 、髪束ね枠(5) をその中央部分から曲げて髪束ね枠(5) 両端のフック(6)(7)同士 を係止するだけで、髪が束ね止められる。

【００１２】 また、上述した髪束ね枠(5) への髪の巻き付けの際、枠構成部(1)(2)の両縁(1 a)(1b)(2a)(2b)における波形の谷部(V) に髪が均等に巻き付けられ易く、そのた め、髪を巻き上げたシニヨンがより整えられる。

【００１３】 図６〜図８は、本実施例の髪束ね止具を用いてチャイニーズのヘアスタイルに する場合の使用方法を示す。この場合、先ず、図６に示すように、頭の両側にゴ ム紐(8) を用いてそれぞれポニーテールをつくり、このポニーテールの毛先部分 から髪束ね枠(5) に通す。次に、図７に示すように、内巻き（矢印方向）となる ように髪束ね枠(5) を回転させて該髪束ね枠(5) に髪を巻き付けてゆくことで、 髪が巻き上げられる。そして、所定位置まで髪を巻き上げたときに、図８に示す ように、髪束ね枠(5) をその中央部分から曲げて髪束ね枠(5) 両端のフック(6)( 7)同士を係止するだけで、髪が束ね止められる。また、もう一方のポニーテール についても上記と同様に行うことにより、チャイニーズスタイルにすることがで きる。

【００１４】 なお、上記の場合、ポニーテールをつくるのに、ゴム紐(8) を用いたが、単に 髪を手で束ね、この束ねた髪を髪束ね枠(5) に通して巻き上げることもできる。 図９・図１０は、本考案の髪束ね止具の他の実施例を示す。この実施例では、 髪滑り止め用の小突起(24)は髪束ね枠(25)の各枠構成部(21)(22)の両面に設けら れている。更に、これら小突起(24)は、二列に配され、且つ前記実施例のものよ り大きく成形されており、また各小突起(24)間の間隔が広くとられている。具体 的には、各小突起(24)の間隔は約３ｍｍ、小突起(24)の長さは約５ｍｍである。 また、髪束ね枠(25)両端のフック(26)(27)は略Ｕ字形となされ、両フック(26)(2 7)同士がより係合し易い構造となされている。

【００１５】 この他、本考案では、髪束ね枠の２つの枠構成部のうち、一方の枠構成部の一 面に小突起を設け、他方の枠構成部については、上記一方の枠構成部の小突起が 設けられた面と反対側にあたる面に小突起を設けることもある。

【００１６】 図１１〜図１３は、上記各実施例の変形例を示す。先ず、図１１は、第１実施 例の髪束ね止具について、高さのある小突起(4b)を設けたものである。また、図 １２は、上記第１実施例の髪束ね止具について、各枠構成部の両面に小突起(4a) を設けたものである。また、図１３は、上記第２実施例の髪束ね止具について、 小突起(24a) を３列に設けたものである。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の髪束ね止具によれば、挿通部に適当量の髪を通し、通した髪が所謂、 内巻きとなるように髪束ね枠を回転させて該髪束ね枠に髪を巻き付けてゆくこと で、髪が巻き上げられる。そして、所定位置まで髪を巻き上げたときに、髪束ね 枠をその中央部分から曲げて髪束ね枠の両端部同士を係止するだけで、髪が束ね 止められる。

【００１８】 そのため、髪質や髪量に関係なく、容易に髪の巻き上げが行え、しかも、髪は 確実に束ね止められるため、セット後のシニヨン等の形崩れの問題も解消される 。 また、髪束ね枠の各枠構成部の少なくとも外側縁をそれぞれ波形にすれば、 上述した髪束ね枠への髪の巻き付けの際、枠構成部外側縁の波形の谷部に髪が均 等に巻き付けられ易く、そのため、髪の巻き上げた形態がより整えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る髪束ね止具の一実施例を示す正面
図である。

【図２】図１におけるII−II線断面図である。

【図３】本考案に係る髪束ね止具に髪を通した状態の正
面図である。

【図４】同じく髪を巻き上げた状態の正面図である。

【図５】同じく髪を束ね止めた状態の正面図である。

【図６】本考案に係る髪束ね止具に髪を通した状態の正
面図である。

【図７】同じく髪を巻き上げた状態の正面図である。

【図８】同じく髪を束ね止めた状態の正面図である。

【図９】本考案に係る髪束ね止具の他の実施例を示す正
面図である。

【図１０】図９におけるＸ−Ｘ線断面図である。

【図１１】第１実施例の変形例を示す枠構成部の横断面
図である。

【図１２】第１実施例の他の変形例を示す枠構成部の横
断面図である。

【図１３】第２実施例の変形例を示す枠構成部の横断面
図である。

【符号の説明】

(1) (2) 枠構成部 (1a)(2a) 枠構成部の外側縁 (3) 挿通部 (4) 小突起 (5) 髪束ね枠

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 隣合う２つの弾性材からなる枠構成部
   (1)(2)の両端部同士がつなげられて髪束ね枠(5) が形成
   され、この髪束ね枠(5) 内が髪を通す挿通部(3) となさ
   れており、各枠構成部(1)(2)の少なくとも一面には髪滑
   り止め用の多数の小突起(4) が設けられており、髪束ね
   枠(5) の両端部同士は着脱自在に係止するようになされ
   ている髪束ね止具。
2. 【請求項２】 各枠構成部(1)(2)の少なくとも外側縁(1
   a)(2a)がそれぞれ波形となされている請求項１記載の髪
   束ね止具。